【勘違い物】性欲を抑えながら頑張るIS学園生活   作:シロガネ11号室

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『俺の友人とその幼馴染とその他諸々が修羅場すぎる』編、始まります

あのアニメのゆかりんの役がハマってないように見えるのは私だけでしょうか?
なのはに慣れすぎたせいか……?


俺の友人とその幼馴染とその他諸々が修羅場すぎる編『争え…もっと争え…(AA略)』
第一話 足も


 甲龍の肩のアーマーが開き、球体が光った瞬間に一夏は飛ばされた

 

「あれは……?」

「『衝撃砲』と言って目に見えない衝撃波を打ち出す武装で、私のブルー・ティアーズと同じ第三世代型武装ですわ」

 

 何故そこまで詳しい情報を知っているのか、俺は気になるぞオルコット

 砲身、砲弾共に見えないためにどこからどう飛んでくるのか一切わからない。その上オールレンジ。視認できないためにどう考えても俺の【回避】が発動しない

 

 うむ、どうやって攻略すれば良いんだろうか

 

 目の前には気合で頑張って避けている一夏の姿がある。なるほど、気合避けか

 しかし避けているだけでは攻勢には出られない。一度も子供に甲龍に攻撃をすることが出来ぬままに白式はダメージを蓄積させていく

 

 一度体制を立て直した一夏はスッ、と構える。なるほど、イグニッションブーストを使うつもりか

 対する子供も青竜刀っぽい何かをバトンのようにくるくる回して構えた。アニメとかでよく見るあれだが、牽制にしか使えないとどっかで聞いた覚えがある

 

 そして、一夏は加速し、子供がその剣の間合いに入って

 

―――衝撃、そして轟音

 

「くっ!」

「キャッ、何事ですの!?」

 

 アリーナの中心からもくもくと煙が上がり―――アリーナ上の遮断シールドは壊されたようだった―――その中から『何か』が現れた

 その何かは直ぐに避難した子供とは違って呆然としている一夏に狙いを定めたようで、慌てて白式が動き出す

 

「なんだ、アレは」

 

 突然侵入してきたソレはISではまずありえない全身装甲を持ち、センサーレンズかしらないが頭部にレンズがいくつも付いていた

 

『緊急事態です! 生徒の皆さんは至急避難してください! 繰り返します、緊急事態です―――』

 

 アナウンスも最早叫び声のようで、生徒たちは我先にとアリーナから避難を始めていたが、

 

『ドアがロックされてる!?』

『嘘っ、どういうことよ!!』

 

 その状況を見たセシリアは織斑先生に詰め寄る

 

「私と大和さんで出ます。出撃許可を!」

「駄目だ、全てのドアがロック、そしてシールドも貼られている。一夏の零落白夜なら切り裂けるがお前らの武装では突破不能だ」

「そんな……」

「現在精鋭がクラックをしかけている。出来次第突入舞台が入るが……ジパング、お前が先行しろ」

 

 何、俺が先行ですと?

 

「わ、私は!?」

「お前のISは一対多、対しジパングのISはタイマンに滅法強い自動防御支援システム『銀月』がある。行けるな?」

「はい」

 

 まあ、はいと答えるしかないでしょう。俺は先生に一生付いて行くって決めたし、何より答えは『はい』か『イエス』しか許されないという恐怖統治だし

 

「で、でも―――」

「ロックが開放とともにお前はあのアンノウンに突撃しろ。『銀月』で攻撃を防ぎつつ織斑と鳳の避難の支援、避難完了と共に離脱だ」

「了解しました」

 

 俺は真っ先に解除される予定の扉に向かった。よっしゃ、俺と真宵の初陣じゃあ!!

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ、エネルギー残量ももう少しかよ」

―――だが、と一夏は考える。相手のあの動きは『人間じゃない』

 

「なあ鈴、アレ、人間入ってないんじゃねえの?」

「はあ!? 何言ってるのよ! ISは人間がいないと動かないのよ!」

「いや、無い。ほら、俺達が話している間は絶対に攻撃してこない」

 

 そう、一夏たちが会話をしていると相手は何もせずただぼーっと突っ立ているだけなのだ

 

「……だったら? 無人機なら勝ち目があるとでも言うわけ?」

「そうだ」

 

 一夏は近接用ブレード、雪片弐型を鈴に向けて言う

 

「人間が居ないなら、これを全力で使えるからな」

「そう、でも当たるの?」

「次は当ててみせる」

 

 そう言って連携攻撃をしかけようとした、その時。キィンというハウリングと共に声が響く

 

『一夏ぁ!!』

 

 声の主がいるであろう実況解説をできるとこ、そこを見ると箒がマイクを持って叫んでいた

 

『それくらい、男が勝てんでどうするっ!』

 

 再びハウリングが響く。呆然として箒の方を見る二人だったが、不意に敵が箒の方に興味を示して動き始めた

 

「くそったれ! 鈴!」

「分かってるわよ!」

 

 鈴がエネルギーを一気にためて衝撃砲を放つ体制に入る。だが、一夏はその車線上に踊りこんだ

 

「なっ、アンタ何を!」

「早く撃てぇっ!」

 

 一夏の考えはこうだ。今からイグニッションブーストをつかってでも絶対に間に合わない、ならば『別の衝撃』で機体を打ち出せば間に合うかもしれない、と

 

 ドンッ、と背中に感じる衝撃。それと共にイグニッションブーストを発動する!

 

―――瞬間、加速

 

 全ての景色、色、音を置いて一夏は敵ISに向かう!

 

「―――おおおおおおおお!!」

 

 雪片弐型が強く発光し、零落白夜が発動する。そのままの勢いで腕を切り落とし―――反撃されて一夏は遠くに吹き飛ばされた。絶対防御が発動して白式は沈黙する

 

「後は任せたぜ、セシリア。道は開いた」

『これで終いですわっ!』

 

 そう、先ほどの攻撃は遮断シールドをまで破壊し、その先にいるセシリアの出撃を可能とした! 一夏は攻撃の前にセシリアに連絡を取り、こうなるよう仕組んだのである

 

 四機のブルー・ティアーズがシールドが無くなった敵を集中砲火、ひとたまりもなく相手は崩れ落ちた

 

「へへっ、ざまぁ見ろだ」

 

 そう言って油断し、一夏は白の光に飲み込まれた、かのように見えた

 

「一夏さん!?」

「一夏!!」

 

 セシリアと鈴が叫ぶ。……だが

 

「出番なく終われるかっての。皆が出払ってるのによォ!」

 

 動けなくなった一夏の正面に黒のIS―――真宵が自動防御システム『銀月』を発動させてそこにいた

 2つのビットは力場を形成し、まだ完全に倒れていなかった敵ISのビーム攻撃を屈折させたのだ!

 

「行け! ちっさいの!」

「誰が……ッ! チビだぁぁぁーーーーーーッ!」

 

 鈴の青竜刀で敵は今度こそ完全に沈黙した

 

 

 

 

 と、まあ色々と厄介なことになったクラス対抗戦が終わって暫く時間が過ぎた。勝手に出撃をしたオルコットは何か酷い罰を受けたようで、そのことを聞くと顔を青くして震えるようになった。ちょっと面白い

 依然、俺のムラムラとオナ禁による超サイヤ人化はとけていないけれども、ちょっと変わったことがある

 

「はい、そこでターンして」

「おっと、とうわっ?」

「あー、なっさけない」

「ちょっと! そのような教導で一夏さんが上達するわけありませんわ!」

 

 と、まあいつメンに子供が加わったのである。ちなみに俺は『根暗』と呼ばれてるらしい。一夏経由で聞いた。何だとこの貧乳ペロペロすっぞオラァ

 

 そういえば最近、俺のスポンサー(?)のS○NYから携帯電話ももらったんだった。暫く忙しくて初期設定すらも出来てなかったな

 

 見れば懐かしいOSの人造人間。ゴーグルさんが頑張っていた頃流行ってたようで、自分がこんな旧式OSを使うとは思っても見なかった、この世界では最先端なんだろうけど

 つらつらとそう考えながら初期設定をこなしていく、と

 

―――プツン

 

 いきなり電源が切れた。って、オイ!

 とりあえず電源ボタンを押す、つかない。叩く、つかない。うん、困った、と思っていたら

 

―――携帯用OSを再構築しています……終了、大和・ジパング専用IS『真宵』とのリンク……完了

 

 って、何? 何? これって企業が入れた俺専用特殊プログラムか何かか?

 どうやら、俺の携帯も世代を超えたらしい。何かものすっごい処理がサクサクだ。前見せてもらった一夏のよりもはやーい

 

 通知領域アイコンに何かメールが来てた。何故に? まだ誰にも教えていないのに

 とりあえず開く

 

『from:day to midnight 件名:見てますよ』

 

 ガタッと俺は立ち上がり周囲を見渡す。監視カメラがあるかもしれないということを忘れて思いっきり狼狽しつつ声に出してビビってしまった

 だ、大丈夫だ。落ち着け、be coolだ俺。もしかすると間違いメールかもしれない、大丈夫大丈夫

 

『本文:ずーっと一緒ですよ、大和様♪』

 

 あまりの恐怖に、俺はそれからの数分記憶を失った。胸元の宝石が光ったのに完全にビビっていた俺は気が付かなかった

 

 

 

 

 

 6月、少しずつ暖かいから暑いに変わる時期のこと。俺は最高級に恐怖を感じる携帯電話に何か冷たいものを感じつつも変わらぬ日常を過ごしていた

 報告、危惧していたとおりにオナ禁約60日に無事(?)夢○を2日連続でしてしまいました

 

 なんというか超サイヤ人の無敵感も消えて何か虚無を感じております。これは二ヶ月溜まった子種が全部出て行ってしまった事から来る物なのか、要検証

 と、まあ性欲がある程度落ち着いたことで反抗期を迎えていた息子が素直になったことに安堵した父親の如き心情である

 

「ねえ、男子二人の話聞いた?」

「聞いた聞いた? アレってホントかなぁ」

「学年別トーナメントで―――」

 

 いつメンで食堂に向かっている。食堂は十代の女子のエネルギーがそこに充満しているかのような黄色い声がキンキン響いている

 いつも思うけどあのエネルギーってどこから来るんだろうか

 

「そういえば大和、稲荷寿司最近食べなくなったよな」

「……その話はしないでくれるかな、一夏」

「?」

 

 性欲が一段落してからあの煩悩退散煩悩でやってた自分のお稲荷さんを食いちぎる想像をしながら稲荷寿司を食べるアレのせいか、なんか玉ヒュンしてしまうのだ。ただ稲荷寿司を食べるだけなのに

 だから最近専らきつねうどんを食べている

 

「でも今日はやけに騒がしいわね」

「確かに、いつもとは違ったうるささを感じるぞ」

 

 子供と篠ノ之が言うとおり、今日の食堂はいつもよりも騒がしい気がする

 

「全く、下々の者は下品なこと! 食事はもっと優雅に! 気品を持って―――」

「じゃあ今日は俺焼き魚定食」

「……きつねうどんを」

「あたしも焼き魚で」

「私は日替わりランチだな」

 

 うむ、皆見事なスルースキルだ。オルコットはほかの皆が食券を買っているのに気づかずまだご高説を述べている。と、そこに声が掛かる

 

「あー! 織斑君とジパング君だ!」

「ねーねー! あの噂ってホン―――もがぁ」

「な、何でもないわ。ごめんなさいねー邪魔しちゃって」

 

 一方的に喋って勝手に帰っていった。俺達は顔を見合わせる

 

「噂って、何だ?」

「どうせ碌でもない事だ。一夏関連だし」

「大和の言うとおりだろう」

「また女引っ掛けたんでしょ」

「なっ!」

 

 散々である

 そういえば、俺にも進歩があった。いつメンと先生には結構話せるようになってきた。他の女子とはまだまだ会話は難しいけれども

 

 後ろではオルコットを中心にちょっとした輪が出来ていた。あいつ、飯どうするつもりなんだろうか

 そんなことがありながら朝食の時間は過ぎていく

 

 そしてHR前の事、教室では何やら固まってカタログか何かを見ているようで一つの座席に黒山の人だかりが出来ていた

 ……IS学園は世界で唯一のIS操縦者養成学校だからそこにいるのは日本人だけじゃないために真っ黒って訳じゃないが

 

「このデザイン良くない?」

「えー、私はこっちがいいかなぁ」

「私もこっち!」

「うーん、私は次のページの―――そう、これがいいと思うな」

「わぁ、ホント!」

「これも良いね!」

 

 どうやらISスーツのカタログのようだ

 俺としては皆に薄くて体のラインが強調される真っ黒なやつがいいかなーって。エロそうだし、てかエロいし

 

「織斑君はどこのスーツなの?」

「えーっと、俺のは……って会社のを改造したモデルって聞いたけど」

 

 一夏はコミュ障の割りには結構やれているようだ(※誤解です)

 

「ジパング君は?」

「Y○NEX」

「……ISも、そのスーツも日本で固めてるね」

「……? あ、確かにそうだな」




原作中で一夏は敵ゴーレムⅠをASIM○と形容してた
私のスポーツ用品は全てY○NEXです。いいですよね

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