バカと忠義の狂戦士   作:練火

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やっふー!!

練火です!!(・・;)
はい、きました第2話!!

半分アニメ、半分オリジナルです!
駄文ですが、それではどうぞ!!!


試召戦争

あの後、Fクラス代表である坂本雄二が下克上への引き金を引いた。

相手はEクラスらしい。しかも、決戦は明日の午後。

榊は一人、図書室で本を読んでいると横のスペースに数冊の本と坂本が座ってきた。

 

ヒョイッ

 

その内の一冊の本を取り、ページを捲ると折り畳まれた紙を開く。

書かれている内容は戦争の作戦内容だ。

 

「しかも、絶対に……か…」

 

「出来るか?」

 

イスに凭れながら聞いてくる坂本に榊は頷く。

 

「まぁ…………多少は注意されると思いますけど。出来ますよ」

 

「頼んだ。俺は負ける訳にはいかないからな」

 

坂本はそう言うと、席を立ち。作戦でも伝えに行くのであろう。

一人残った図書室で。榊はその紙をビリビリに破り、窓から外へ捨てた。

明日は大忙しだな……

 

 

 

(当日)

 

黒板の前に立つ坂本は作戦を書きながらFクラス勢に説明していく。

 

「ーーーーーと五時限目が終わった時にこっち側にくる数学教師の長谷川先生を確保(拉致)して、数学フィールドを張って貰う。だから、今回の戦力はーーーー」

 

吉井はそれを聞きながら、有ることを思った。

榊君はどこに行ったんだろ?

そう、昼休みになった時に榊はどこかへ行った。

……まさか逃げ出したのか!?

吉井は頭を抱えて深刻に考えていると、

 

「ーーーでだ、もう一つ…おい、明久。バカな頭をさらにバカにしてどうするんだ?」

 

「なんだと!!僕のどこがバカなのさ!!」

 

「あぁ?……そうだな…バカでは無かったな」

 

坂本が少し、そうかっと。言う顔をする。

さすがは僕の親友だ。僕はバカじゃなくてちょっとお茶目な事ぐらい知ってるみたいだ。

 

「そうだよ。僕はバカじゃないに決まって」

 

「ーーーー日本一のバカだもんな。解ってる。お前が決してただのバカじゃないことぐらいは」

 

「ーーーそう言う意味で言ったんじゃないやい!!」

 

コイツは一回簀巻きにして川に流してやろうか。

 

「っと、んな事じゃなく。今から言うのは大事な事だから、必ず忘れるなよ?」

 

真剣な顔で告げる雄二に、クラス全員が生唾を呑み、その言葉を待つ。

 

「絶対に階段から攻めようとはするな……それだけだ」

 

…………

 

「それだけ?」

 

「おお。それだけだ」

 

ついさっきの真剣な顔つきから一変、坂本はいつもの顔に戻る。

そしてーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー授業終了(戦争開始)のチャイムがなった。

 

 

 

「野郎共!必ず勝つぞ!!」

 

 

『『『『『オオォォォオォォォォッッ!!!!!!!!!!』』』』』

 

野太い男子の叫びと共に何人かがクラスを飛び出した。

吉井も出ようとするが、

 

「明久はここで待機だ」

 

「えっ?僕は行かなくても良いの!?」

 

「お前まで言ったら誰が大将を守るんだよ……」

 

頭を抱える坂本に吉井は周りを見て納得した。

誰もいないのである。

 

「うん、わかったけど。一つだけ教えて?なんで階段から攻めないのさ?」

 

坂本はそうだなっとぼやきながら、

 

「一つは戦力分散を阻止するため。ーー俺達は最弱なんだ。せめて最初は集結させてやらないと戦死するしな」

 

坂本が指を一本立てながら言い、もう一本指を立て

 

「それにあそこには……」

 

「あそこには……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーー鬼が出る」

 

 

 

 

 

Eクラスは生徒を2つに別けて進行しようとしていた。

その片方には英語教師の遠藤が着いて行っている。

 

「この階段から行けば!!」

 

挟み撃ちを企むEクラスは階段を降りてFクラスより奥にある階段に向かう為に一階に降り、旧校舎に入ろうとするが、

 

『な、なんだこれは!!?』

 

『なんで旧校舎への道が机で塞がれてるのよ!?』

 

旧校舎への続く廊下だが、階段を降り、曲がった直後に見えたのは、天井にまで積まれた机で通ることは出来なかった。

 

「塞がれてる?よく見ろよ。道はあるだろ?」

 

何処からともなく男の声が聞こえてくる。Eクラスの面々が真ん中を見ると、人一人通れるだけの道があった。

 

『なんだよ。道があるんなら、こんなの作るんじゃねぇよ!!』

 

Eクラスの一人がそう言いながら通ろうとすると、

 

「残念だが、通すわけには行かねェんだわ。ーーーーーここにいる生徒全員に戦を申し込む」

 

「承認します」

 

男の声に遠藤先生は思わず承認して、フィールドを展開する。

 

「《試獣召喚(サモン)》!!」

 

机と机の真ん中にある道の前で、山賊姿をした身の丈がありそうな斧を2挺持つ召喚獣が、そこに立っていた。

 

【英語】

『Fクラス・榊 恭介(72点)』

 

その瞬間、天井から冷たい水が降ってきた。

 

『冷たっ!?』

 

『くそっ!水かこれ!?』

 

『出てこい卑怯者が!!』

 

Eクラスはこんな卑怯な手を使う榊と言う人物に怒りを抱き始めていた。

 

「それよりさ。早く出さないで良いのか?急がないと補習室行きだが?」

 

向こう側の机の道から出てきた榊は顔をにやけさせながらそう言い、急いで召喚する。

 

【英語】

『Eクラス・古川 あゆみ(91点)

Eクラス・三上 美子(100点)

他、十五名』

 

Fクラス(最低辺)の分際で上に立ち向かおうとかしてんじゃねぇぞ!!』

 

『絶対にぶっ倒すっ!!』

 

『差の違いを見せてやる!』

 

男子生徒の召喚獣が走ってこちらにくる。

 

【英語】

『Eクラス・園村俊也(105点)』

 

召喚獣(園村)が走って向かってくるが、対照的に榊の召喚獣は構えたまま動かない。

 

『なんだよ!怖じ気づいたのか!』

 

園村が鼻で笑いながら来るが、榊はあーっと言いながら、

 

「そこ、転倒注意な?」

 

召喚獣(園村)の足元を指した。

 

『へっ?』

 

園村も気づいたがもう遅い。召喚獣は何かに滑るとそのまま召喚獣()の足元まで滑ってきた。

 

「まずは一人」

 

ザンッ‼

 

片方の斧を振り上げ、力一杯足元にあるそれの首を切った。

 

【英語】

『Eクラス・園村 俊也(dead)』

 

「戦死者は補習っ!!!」

 

西村先生が廊下の窓を開け、園村を担ぎ上げ

 

『い、嫌だっ!!誰か助けてくれェェェェっ!!!!』

 

命乞いをする園村をそのまま補習室へ、強制連行する。

 

「南無」

 

榊は軽く唱えた。Eクラスの男子生徒が自身に掛かった水に触れ、

 

『俺達の体に掛かったのは……あ、油かっ!?』

 

「御名答!正解者には補習室への旅をプレゼント!!」

 

『んなもんいるかボケ「戦死者は補習!!」……ハァッ!?』

 

おめでとうと言ったと同時に召喚獣()の斧がソイツの召喚獣の首に命中した。

 

『どうすんだよ……』

 

ザワザワッ

 

いきなり、二人が戦死になったEクラスの面々は退却するか否かの判断に悩んでいる。

そこへ

 

「どうした?どうした!?Eクラスの脳筋共!!怖じ気づいたのか?逃げるのか?各下のたった一人に!?」

 

榊は大袈裟に両手を横に広げ、叫びながら、まるで目の前にいる集団を憐れむような口調で挑発した。

 

『だ、誰が怖じ気づいたって?卑怯者!!』

 

『卑怯者なんて俺がぶっ潰してやる!!』

 

Eクラスの面々は退却と言う選択を捨ててくれたらしい。

榊は込み上げてくる笑いを耐えながら

 

『テメェ!何がおかしい!!!』

 

……耐えられなかったみたいだ。

片手で口を少し隠し、

 

「違うのなら来いよ……さっさと来いよ…!!ハリーッ!ハリーッッ!!ハゥリィィィィッッ!!!!」

 

まるで地の底からの叫び声に、Eクラスの面々は恐怖で怯えるが。

ーーーーーそれでも、相手はたった一人。ここにいる全員で相手をすればすぐに終わる。

ゴクリッと唾を飲み、

 

『絶対に殺してやる!!』

 

ダッ!!!

 

誰が言ったか。その言葉で一斉に襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそれが罠だとは知らずに………

 

 

 

 

 

 

 

 

バサッ

 

『いきなり何も見えなくなった!?』

 

『な、何!?』

 

『暗い!?何があったの!?』

 

突如Eクラスの視界は真っ暗に覆われ、何も見えない。

 

「ウェェェルカァァァムッ!!地獄へようこそ♪」

 

『くそっ!!暗幕か!』

 

「大・正・解!!それでは楽しい…楽しいshowtimeだぁ…」

 

まるで悪魔のような……怪物のような声が聞こえると、そこからは悪夢の始まりだった。

 

「さぁ、今から全員ーーーーー死んでいけ」

 

 

 

 

(Fクラス)

 

試召戦争が終結。Eクラスとの交渉も終わった。

 

「……あんた達に一つ聞いても良いかしら?」

 

Eクラスの代表・中林宏美は帰ろうとしているFクラス代表・坂本雄二と吉井明久に問いかける。

 

「なんだ…?」

 

「私達、階段と廊下の挟み撃ちにしたんだけど……」

 

そこで、言い難そうに

 

「ーーーーー別動隊の17名が全滅したんだけど……いったい何をしたのかしら?」

 

じ、17人が戦死だって!?しかも雄二が行くなって警告した階段で………!?

吉井は背筋に冷や汗を感じながら………

 

「何、鬼にでも会ったのだろう?」

 

雄二はあっけらかんと答える。

 

「って。鬼っていったいなんなのさ!?」

 

「ああ、明久(天性の馬鹿)は知らなくて良いぞ?」

 

「雄二。今、僕の名前に最悪のルビを言ったよね?!」

 

そんな吉井の発言を無視して、雄二は教室を

 

「………良くやってくれた(ボソッ)」

 

出る間際、そんな呟きが聞こえた。

 

 

 

(???)

 

 

「それじゃあ、ちゃんと機能したのかい?」

 

「フィールド発生したあと………ならですがね」

 

「………そうかい。まだ研究の余地ありさね」

 

「それで?次の試作品は?」

 

「コイツさね(コトッ)」

 

「………説明書は?」

 

「後で、渡すさ。じゃ、また次の試召戦争で会おうか」

 

 

キイィィィッバタンッ

 

 

 




2話終了!!

次回はあのクラスと対戦だぁぁぁ!!!

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