ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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すいません!なかなか試合の進行を文で書くのが難しく書き直しが多く遅れました!!!

とりあえず今回でパワプロコラボは一区切りです!ではどうぞ!


part81 sideB 接戦~勝つのはどっちか~

前回、2ランホームランを打たれた哲也だったが、中原、福井の二者連続ホームランで追いついたがその後は三者凡退に終わった哲也達。

 

果たして、勝つのはどっちだ!?

 

~~~~~~~~~~~

 

~試合前 聖ジャスミン側・ベンチ~

 

小浪「さぁいよいよ初の練習試合だ!頑張ってくぞー!」

 

太刀川「援護よろしくね小浪!」

 

小浪「任せとけ!」

 

早川「ねぇねぇ、ボク達の登板はあるの?」

 

橘「まさか出番なしとは言わせなわよ!?」

 

小浪「監督の采配なんか知らないよ・・・」

 

六道「でも一応3人とも登板させるとは言ってたぞ。」

 

早川「なら良かった♪」

 

橘「小浪君、いいピッチングできたらプリン奢りで♪」

 

小浪「なんでそうなる・・・」

 

矢部田「でも、試合に勝てたらご褒美が欲しいだべ・・・」

 

夏野「パフェが良いな!」

 

美藤「そんな事言ってる暇があるならバットを振ってなさい!勝てる試合も勝てないわよ!」

 

小浪(振ってるのはバットではなくトンボだということは黙っとこう・・・)

 

※トンボとは、グラウンドを整理するための道具である。

 

小鷹「まぁちーちゃんの言うことも確かね、できる限りの準備はしておきましょ。」

 

川星「今日は打つっすよー!」

 

大空「勝てるといいですね♪」

 

小浪「まぁともかく今日は俺らの初陣だ!気合入れてくぞ!」

 

「「「「おぉー!!!!!!!!!」」」」

 

女子だらけの聖ジャスミン、試合に望む姿勢は人それぞれだが勝ちへの思いは同じ。

 

さて、一体哲也達と小浪達、試合を制するのはどっちか!?

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

あの後、俺と太刀川さんの息詰まる投手戦が繰り広げられ5回表の俺のピッチングを終え今回も無失点、打順は1番からの好打順。

 

赤木「今回は打たせてもらうぜ!」

 

六道(内角にストレートだ、この人はストレートにタイミングがあってないからこれで打ち取れるはず。)

 

太刀川(了解!)

 

太刀川さんが投げたストレートは赤木の内角にズバット決まってしまい赤木はそのコースに手を出してセカンドゴロでアウト。

 

赤木「面目無い・・・」

 

翔「まぁそろそろ反撃と行こうかな。」

 

哲也「おっ、打つ気マンマン。」

 

新井「打ってれよ翔~」

 

太刀川「お、来たな強敵!」

 

六道「む、ならばここは厳しい配球で・・・」

 

打席に立った翔は太刀川さんのボールをまず2球見送り2連続ボールで2ボール。

 

翔「厳しすぎても意味無いぞ。」

 

六道「ごもっともだな。」

 

六道(ここはカウントを取ろう、シュートで・・・)

 

太刀川(了解!)

 

太刀川さんはストライクを取るために変化球を甘いコースに投げたが翔にとっては絶好球、翔はそのボールを綺麗にレフト前に運んで勝ち越しのランナーとして出塁した。

 

哲也「ナイバッチー!」

 

新井「やるー!」

 

金田「さぁて、俺も続いちゃうぜ!」

 

続いての金田は何球か粘ってフォアボール、そしてお次は4番の中原。

 

哲也「1アウト1、2塁のチャンス!」

 

東山「ここで点取ろうぜ中原!」

 

中原「任せとけ!」

 

六道「さて、ここで凡退したらどえらい恥さらしだな。」

 

中原「でも残念!」

 

中原に投じられた1球目だった、中原のバットはボールを捉えライト前に。

 

中原「ここで打つのが4番なんだよ!!!!」

 

哲也「おぉー!!!」

 

鳥坂「回れ回れ翔!!!!」

 

俊足の翔は既に三塁を回っているが、ライトからも好返球が来ていた。

 

丁度翔がホームインするところで返球がキャッチャーに届いたが、最近の野球と言うか高校野球はブロック禁止、手を入れれば楽々ホームイン出来る・・・・・・・・・はずだった。

 

何故か翔は滑り込まずそのままキャッチャーにタッチされてアウト、状況は2アウト2、3塁。

 

翔「・・・・・・・・・・・・」

 

哲也「ど、どうしたんだ!?」

 

鳥坂「何があった!?」

 

金田「怪我でもしたか!?」

 

翔「そんなんじゃない・・・・・・・・・ただ・・・・・・・・・」

 

哲・鳥・金「「「ただ!?」」」

 

翔「出来ん・・・・・・女の子の股下に手を入れるなんざ・・・・・・俺には・・・・・・!!!」

 

哲也「なっ!?」

 

鳥坂「そうか!普段なら男だがなんの躊躇もなく滑り込めるが相手は女の子!」

 

金田「下手すれば翔は変態扱いされることとなる・・・」

 

哲也「な、なんて手強いんだ聖ジャスミン!!!!」

 

新庄「うーん、これはなかなか手強いな・・・・・・」

 

琴音・凛(・・・・・・男って・・・・・・)

 

その後は5番の福井も倒れ3アウト 得点できずに交代となってしまった。

 

哲也「この回は3番からか・・・・・・気引き締めなきゃな!」

 

太刀川「さぁ、打たせてもらうよ!」

 

翔(初球はフォークで・・・)

 

俺はサインに首を振った。

 

翔(じゃあストレートか?)

 

哲也(それだ。)

 

俺はインハイにストレートを投げ込み、いいコースに決まったと思ったがそこボール、惜しいがまぁしかたない。

 

翔(んじゃあカーブ・・・)

 

哲也(違う。)

 

翔(?またストレートか?)

 

哲也(それそれ。)

 

次のボールはアウトコースへのストレート、打たれはしたがファールゾーンにファール。

 

哲也「ふぅ、女の子にしちゃいい打球打つな。」

 

翔(んじゃあもういっちょストレート!)

 

哲也(御意!)

 

続いては少し高めにストレート、空振りを取って追い込んだ。

 

翔(んじゃあ最後もストレートで・・・・・・)

 

哲也(それじゃない。)

 

翔(なんだ?んじゃあカーブ・・・)

 

哲也(それでもない。)

 

翔(じゃあフォークか・・・)

 

哲也(その通り!)

 

俺はストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークを投げると、太刀川さんは今まで散々ストレートの球速を見てたから緩急にやられて空振って空振り三振。

 

太刀川「あちゃー!!!ナイスボールだね!」

 

哲也「へへっ!そっちこそナイスイング!」

 

小浪「さぁお次は俺だ!」

 

哲也「お前も三振だ!!!」

 

哲也(小浪とは力勝負!全球ストレートで行くぜ!)

 

翔(分かった。)

 

チームの4番を力技で抑えられないでエースとは名乗れない、ここは力勝負だ!

 

俺は翔に構えられたコースに次々とストレートを投げ込む、俺も空振りをとるが小浪も負けじとファールで粘る。次で7球目の投球でカウントは2ストライク2ボール。

 

小浪「やるなぁ・・・」

 

哲也「次でラストだ!!!!」

 

次に翔が構えたコースは今まで温存してきた俺の得意コースのインロー、俺のボールはインローにズバット決まり三振。

 

小浪「くぅー!次は負けないぞ!」

 

哲也「へっ!いつでもこい!」

 

哲也(次は5番の子か、一本打たれてるから慎重に行かなきゃな。)

 

翔(んじゃあ変化球主体で行くか、まずはカーブで。)

 

初球、2球目と続いてカーブを投げるも2球連続でボール。

 

翔(んじゃあフォークだな。)

 

哲也(おう。)

 

俺は構えられたインコースにフォークを投げる、だがフォークは上手い具合にすくい上げられライト方向に。

 

哲也「あぁー!?」

 

翔「福井ー!!!!」

 

福井「任せとけー!!!!」

 

福井はそう言うがもうホームランは間逃れない打球、まさか女の子に2本打たれるとは・・・・・・

 

そう思っていたが福井がまさかのフェンスをよじ登ってホームランボールをキャッチ、スーパーファインプレーが飛び出して3アウトチェンジ。

 

哲也「おぉ!?」

 

東山「やるじゃん福井!」

 

金田「流石ー!」

 

赤木「ナイスプレイ!」

 

福井「おい哲也!お前諦めた表情してたろ!俺がライトにいる限りは可能な限りは取ってやるからな!」

 

哲也「悪い悪い!また飛んだら頼むぜ!!!!」

 

太刀川「うーん、残念!」

 

小浪「あ、そうだ、この回からあおいちゃんで行くからね!」

 

早川「ほんと!?よーし!ひろぴーに変わっても抑えてやるぞ!」

 

太刀川「あたしは降板?」

 

小浪「いや、サードに入ってもらうからミヨちゃんに下がってもらう。」

 

大空「分かりました、あおいちゃん頑張ってね♪」

 

新庄「よぉし、この回は新井からだな、新井 チャンス作れよ。」

 

新井「合点!」

 

翔「新井、ピッチャー変わったみたいだぞ。」

 

哲也「早川って方だな。」

 

新井「え?マジ?」

 

哲也「どうやら太刀川さんがサードに入ったみたいだな、んでもってアンダースローか。」

 

翔「アンダースローが速球派とは考えずらいしな、新井、さっきの投手とは球速が変わるからな。」

 

新井「あいよ!」

 

六道「あおい、最初のバッターはあまり打ってきてないからあまり気を詰めないで平気だぞ。」

 

早川「うん!わかった!」

 

新井「さぁ行くぞー!」

 

早川「よし!ボクもいくぞ!」

 

新井「なぬ!?ボクっ娘!?」

 

新井は何に騙されたのか何の変哲もないボールを見送りストライク。

 

新井「あ・・・」

 

哲也「おらー!新井何やってんだー!!!!」

 

翔「あのアホ・・・投手のボクって一人称に反応しやがって・・・」

 

哲也「ボク位木綿季でいくらでも聞いてんだろうがー!!!!」

 

琴音「でも新井君って木綿季に会ってないから・・・」

 

哲也「あ、それもそうか・・・」

 

新井「いかんいかん・・・集中だ!」

 

新井に次に投げられたボールはカーブ、新井は打ったがファール。

 

新井「くそ!次こそは!」

 

六道(あおい、最後はアレだ。)

 

早川「了解!」

 

3球目に新井に投げられたボールは横から見てもあまり分からない球種、でも新井は腰をかなり引いてたがストライクで三振、1アウト。

 

新井「な、なんだ今のボールは!?」

 

東山「どんな感じ?」

 

新井「カーブとシンカー・・・・・・かな?でもシンカーの変化はエグいぞ!」

 

東山「あいよ!」

 

早川「よし!じゃあどんどん抑えるよ!!!!」

 

次のバッターの東山もなんの見せ場もなく三振、二者連続三振で2アウト。

 

東山「あんなの打てねぇよ・・・」

 

哲也「だらしねぇなぁ、んじゃあ行ってくるわ。」

 

木綿季「頑張れ哲也ー!!!!」

 

哲也「おう!」

 

六道「さぁ、また彼女の前で無様に凡退か?」

 

哲也「へっ、もう騙されねぇぞ。」

 

六道「むっ、そうそう騙されぬか。」

 

哲也「今度は打たせてもらう!」

 

早川「キャプテン君!勝負だ!」

 

哲也「かかってこい!」

 

六道「最初は変化球。」

 

哲也「なるほど。」

 

俺はただ本能のまま、言われたままにさっき新井が言ってたカーブを狙い、そのままカーブが来たから打ったが、ファールチップに。

 

哲也「ちっ。」

 

新井「頑張れ哲也ー!」

 

明日奈「頑張れ哲也君!」

 

和人「ファイト!!!」

 

六道「さぁ、応援してくれる皆の前で打てるのかな?」

 

哲也「まぁ、頑張るさ、彼女の前でかっこよく打てるようにね。」

 

六道(む・・・・・・あまり効かなくなってきたな・・・・・・なかなかやるなこの人は・・・・・・)

 

次に来たのはストレートだったがボールコースだったから見送り、1ストライク1ボール。

 

そして次に来たストレートを振って空振り 2ストライク。

 

木綿季「あぁ・・・・・・ううん!ボクが応援しなきゃ!頑張れー!!!!」

 

哲也「ふぅ・・・・・・」

 

哲也(多分次はシンカーだな、多分ボールコースに投げて空振りを取らせるのが寸法だな、見送っとこう。)

 

俺の読みは確かに当たった、シンカーが来たが俺の見たシンカーは普通のシンカーではなく何かボールの下に水が現れたかのようなキレのあるシンカー、振っていたら間違いなく空振りだったろうけども見送っていたのが攻を制してボール。

 

六道「む、見送ったか。」

 

あぶねー・・・危うく三振する所だった・・・・・・

 

そして次の球はボールコースのカーブ 見送ってフルカウント。

 

六道「あまりフォアボールは出したくないな、ここはストレートで勝負だな。」

 

そして最後に来たボールはあのシンカー、俺はそのシンカーを綺麗に捉えてセンター返し、我ながら見事なヒットを打てた。

 

哲也「ふぅ、狙い通り」

 

新井「ナイスバッチ!!!!」

 

福井「さぁ続け鳥坂!!!!」

 

鳥坂「つってもバッティング苦手なんだよな・・・・・・」

 

そんな鳥坂の初球は早川さんのボールがあらぬ所に行ってデッドボール、2アウトながらランナー1、2塁にできた。

 

そして次の赤木も粘ってフォアボール、満塁の絶好のチャンス。

 

哲也「頼むぜ翔!!!!」

 

鳥坂「ここで打たなきゃどこで打つんだー!」

 

翔「お願いします。」

 

六道「・・・・・・・・・ブラがズレてきてしまったな・・・・・・」

 

翔「っ・・・」

 

翔は何を囁かれたのかど真ん中のストレートを見送って1ストライク。

 

哲也「何やっとんじゃ翔!!!!」

 

六道(ふふ、すまないがいわゆる色仕掛けで終わらせてもらうぞ。)

 

六道「くっ・・・このままでは・・・・・・」

 

翔「・・・・・・悪いけど、俺にはそれ無駄だよ。」

 

六道「何っ!?」

 

次に来たストレートはしっかりと弾き返し今日3安打目は外野の頭を超えるヒットで俺と鳥坂もホームに帰れてようやく一点をとることに成功した。状況も2、3塁と追加点のチャンス。

 

翔「まぁ、新井とかじゃなくて良かったな。」

 

金田「よし!次は俺が!」

 

六道「・・・・・・パンツが脱げそうだ。」

 

金田「うそん!?」

 

続いての金田はあっさり空振り三振。

 

六道(やっぱり男ってアホなんだな。)

 

金田「畜生!!!年頃の男を弄びやがって!!!」

 

哲也「?」

 

翔「やっぱり引っかかったか・・・」

 

哲也「とりあえず行きますか。」

 

この回は6番の川星さん。

 

川星「さぁ今度こそ打つっすよー!」

 

翔(まぁここはストレートで。)

 

俺は翔に構えられた所にストレートを投げた。するとそのボールを思いきり叩き、サードの中原の頭を超えヒットに。

 

哲也「ありゃ、技ありのヒットだな。」

 

続いては夏野さん。

 

夏野「さぁ行くよー!」

 

翔「いいかー!セーフティーと送り、両バント警戒しとけよ!!!」

 

翔(よし、ここは1球ストレートで様子見だ。)

 

哲也(おう。)

 

1球目のストレートはバントをされ、上手い具合に送られるがまず1つアウトを取る。

 

続いては矢部田さん。

 

矢部田「ナッチに続くだべ!」

 

翔(カーブ。)

 

哲也(おう。)

 

初球はカーブを投げ、1ストライク、続いてはフォークを投げて空振りを取って2ストライク。

 

翔(んじゃあ最後はストレート、遊び玉なしだ。)

 

哲也(おう!)

 

最後のボールとしてストレートをインコースに投げた、すると矢部田さんはセーフティーバントをしてきた。

 

哲也「なぬ!?」

 

中原「任せろ!!!」

 

だが中原は読んでたようにそのボールをすぐさまは取ってファーストに送球しアウトを取れて2アウト。

 

哲也「中原いい反応してんな!」

 

中原「まぁ翔の声掛けのおかげだ、さぁ2アウトだ!」

 

三塁に進められたが2アウト、次は小鷹さん。

 

小鷹「ここで一点返してちーちゃんに・・・」

 

翔(よし、じゃあここはカーブだ。)

 

哲也(おっけー。)

 

俺はアウトローにカーブを投げた、すると小鷹さんは初球からセーフティースクイズを仕掛けてきた。

 

哲也「またセーフティーかよ!!」

 

翔「任せろ!!!!」

 

セーフティーバントの打球は翔の前に転がった為、翔は素早くボールを取りファーストに送球しアウトを取り3アウト、危うくまた同点のところだった無失点に抑えることが出来た。

 

哲也「流石だな。」

 

翔「へっ、あれくらい余裕だ。」

 

新庄「よし!んじゃあこの回も油断すんなよ!」

 

その後、7裏 8表と大きな動きはなく8裏 順当に行けば最後の攻撃だ。

 

哲也「さぁこの回は東山からだ!」

 

東山「次こそはあのアンダースローを!」

 

翔「と言いたいとこだがまたピッチャー変わるらしい。」

 

東山「あらん。」

 

哲也「橘さんか、サイドスローだな。」

 

橘「へへーん♪聖、今日も巧みなリードで私を導いてね♪」

 

六道「任せておけ。」

 

ピッチャーも変わり、8回の裏が始まる。

 

東山「さぁいくぞ!」

 

橘「それじゃあ華麗に抑えちゃおうかしら!」

 

東山は意気込んで打席に立ったけども四連続ボールでフォアボール、若しかしたら大したことないのかもしれないな。

 

哲也「さぁて、次も打たせてもらおうか。」

 

六道「不味いな・・・コントロールが荒れてる・・・」

 

ふっ、やっぱし大したことないみたいだな、まぁ申し訳ないがもう1点貰うぜ。

 

そう思った1球目はボールコースのストレート、そして続いて3球連続ボール、やっぱ大したことないな。

 

橘「あーん!みずきちゃんピーンチ!」

 

哲也「大したことないみたいだな、この人。」

 

六道「・・・・・・・・・」

 

3球連続ボールの後は大概バッター側が有利となっている、何故なら無理にでも1球ストレートを入れてこようとしてくるからそこをこっちは比較的楽に狙えるというわけだ。

 

そしてその3球連続ボールの後の4球目。

 

哲也「もらった!」

 

そう思いバットを振りぬこうとしたが、なんと相手の投げたボールは超高速シンカーを超えるような速度のキレのあるシンカー、しかも俺の膝元ギリギリに決まる超鋭いコントロール。

 

俺はバットを止められずピッチャー前に転がしてしまい楽にゲッツーを取られてしまった。

 

哲也「な、なんじゃあのボール・・・・・・」

 

橘「へへーん!私特製オリジナルのボールはそう簡単に打たせないわよ!!!」

 

哲也「オリジナルボールか・・・・・・俺の高速フォークと似た感じか・・・」

 

くっそ・・・まさか今までのコントロールの悪さはこの為の布石だったのか・・・・・・やるなあのバッテリー。

 

哲也「鳥坂 気をつけろよ。」

 

鳥坂「あいよ。」

 

その後の鳥坂は意気込んだが三球三振。いよいよ相手の最後の攻撃となる。

 

哲也「さて、ここ抑えりゃ勝ちだ 抑えんぞ翔。」

 

翔「おう、先頭は小浪だ、気を引き締めるぞ。」

 

哲也「わかってるよ。」

 

小浪「さぁ来い!!!もう一本打ってやる!!!」

 

哲也「ここ抑えれるかが鍵だな・・・・・・」

 

いよいよ9回の表が始まる、先頭は小浪。

 

翔(初球はカーブで。)

 

初球はインコースのカーブ、そこは見送られボール。

 

翔(次はストレート。)

 

次は外角高めにストレート、そこは入ってストレート。

 

翔(もういっちょストレート。)

 

3球目は高めにストレート、そこは入らないでボール。

 

翔(んじゃあカーブでタイミングずらそう。)

 

次は外角にカーブ、そこは空振りを取れて2ストライクと追い込んだ。

 

小浪「やっぱやるな・・・・・・でもここは打たせてもらう!」

 

哲也「打たせねぇぞ!」

 

翔(最後にフォークで。)

 

最後はボールコースに落ちるフォーク、でもそこは見送られフルカウントに。

 

哲也「くぅー!空振り取れたら最高だったのにな!」

 

翔(ストレート!これで決めろ!)

 

哲也「行くぞ小浪!!!」

 

小浪「来い!!!!」

 

最後と意気込んだボールはインハイ高めのストレート そのストレートは高めに外れたが俺の球威に負けたか小浪は空振りして空振り三振!

 

小浪「くっそー!!!!」

 

哲也「よっしゃー!!!」

 

翔「ナイスボールだ!!!!」

 

新井「ナイスボールじゃねぇか!」

 

東山「最高のストレートだ!」

 

鳥坂「いいぞー!哲也!」

 

中原「それでこそだ!!!!」

 

小浪「くぅ・・・次は負けないぞ!」

 

哲也「へっ!いつでもこい!」

 

小浪を抑えた後は波に乗り2連続で抑えてゲームセット、俺らの初陣は勝ちで飾ることが出来た。

 

哲也「よっしゃ!!!!」

 

川星「残念ッス・・・」

 

試合終了後は試合前と同じように集まり、試合終わった後の挨拶をこなし、練習試合してくれた相手さんの監督のところに向かい挨拶をして、グラウンド生理。

 

その次は応援してくれた木綿季達に個別で挨拶を行う。

 

哲也「皆サンキューな、来てくれて。」

 

木綿季「おめでとう!ナイスゲーム!!!!」

 

明日奈「流石だね哲也君!」

 

和人「次も期待してるぞ。」

 

哲也「おう!」

 

そして、その諸々が終わり、俺達は監督の提案を聞いていた。

 

新庄「皆、この後なんだが相手側の監督さんから是非合同で練習と言われてな、どうだ?」

 

新井「それって女の子と練習ってこと!?」

 

新庄「まぁそうだな。」

 

東山「やりたいやりたい!!!!」

 

金田「喜んで!!!!」

 

新井「やりたいやりたい!!!!」

 

新庄「まぁだろうと思ったよ、哲也はどうだ?」

 

哲也「もちろん!俺もあの3人のピッチャー達と練習したい!」

 

新庄「わかった、んじゃあ練習だ!」

 

一同「はい!!!!!」

 

練習試合を終え次は合同練習、やる時もあればやらない時もあるが今回ばかしはやりたかった、女の子がどうやって練習してるか知りたかったからだ。

 

そして各ポジション事に別れての練習、まずは俺らピッチャー。

 

太刀川「ピッチャーはピッチャーで皆で色々な意見交換しとけだってさ!」

 

哲也「俺も是非したかったとこだ、頼むよ。」

 

早川「それじゃあさ!カーブってどんな感じで投げてる?聞いたけどフォークもそうだけどカーブもキレが良いんでしょ?」

 

橘「私にも教えてよ!」

 

哲也「なら俺もなんか変化球教えて欲しいな、例えば太刀川さんのシュートとか出来ればスライダー覚えてる人がいればスライダーを教えて欲しいんだけど・・・」

 

橘「お?それじゃあ私の出番ね!」

 

哲也「へ?スライダーなんか投げてたっけ?」

 

橘「今日の試合では封印してたの!それじゃあ教えてあげるけど今度あった時プリン 奢ってね♪」

 

哲也「へ?プリン?」

 

早川「こら、初対面の人に失礼でしょ?」

 

橘「だってタダで敵を強化する訳にはいかないでしょ?」

 

太刀川「それならさ、私に君のフォーク教えてよ!投球のレパートリーは増やしたいんだ!みずきへのお礼はこれで!」

 

哲也「分かった!んじゃあいっそ皆で一球種確認するか!」

 

お次はキャッチャー。

 

翔「あのささやき戦術は参ったよ。」

 

六道「でもあなたのリードも見事だった、是非意見交換したい。」

 

翔「俺もだ、よろしく頼む。」

 

六道「む。」

 

ファースト。

 

新井「女の子でファーストなんて良くやれるね、怖くないの?」

 

川星「全然ッス!むしろ野球が出来て楽しいッス!!!」

 

新井「凄いな・・・俺なんて最近硬式始めたばっかだからまだちょっと怖いんだよね・・・」

 

川星「恐怖心を持ったらダメっす!ファーストとは!」

 

新井「ふむ・・・・・・」

 

セカンド。

 

東山「そういやセカンドは貴方だったか・・・」

小浪「やっぱし女の子が良かった?」

 

東山「いや!貴方も上手いから是非参考にしたかったんだ!色々と守備について教えてくれ!」

 

小浪「分かった!んじゃあまずは・・・」

 

ショート。

 

鳥坂「打球とか怖くないの?」

 

夏野「いやーやっぱし打球取れると気持ちいいでしょ?怖さよりそれが勝るんだ!」

 

鳥坂「なるほど、んじゃあノックでどっちが取れるか勝負だな!」

 

夏野「いいねー!そう来なくっちゃ!」

 

鳥坂(・・・・・・こういう娘なら話せるのにな・・・・・・)

 

サード。

 

中原「随分と綺麗な子だけどサードなんかやって平気なの?」

 

大空「それ気にしてたら野球なんか出来ませんからね♪」

 

中原「うーん、女の子だと思って小馬鹿にして申し訳ないな・・・」

 

大空「それなら色々とコツを教えてくださいよ、バッティングとか。」

 

中原「俺で良かったら喜んで。」

 

レフト。

 

金田「矢部田さんって髪随分と長いけど転んだりしないの?」

 

矢部田「大丈夫だべ!オラこう見えて結構器用だべ!」

 

金田「なるほど、それじゃあさ、走塁とかコツ教えてよ 俺走塁苦手で・・・」

 

矢部田「おやすい御用だべ!」

 

センター。

 

赤木「女の子でもセンターって勤まるんだね、正直試合前までは舐めてたよ、ごめんね。」

 

美藤「まぁこれも私の努力の結果よ、女の子でも出来るってとこ分かったでしょ?」

 

赤木(試合中セカンドに送球するところで何故かバックホームしてたのは何でだろうか・・・)

 

ライト。

 

小鷹「まさかあの打球とるとはね。」

 

福井「まぁ俺達は投手の援護が仕事だからな、もっと守備範囲広めなきゃな。」

 

小鷹「私もそうしたいわ、是非一緒に練習しましょ。」

 

福井「だな。」

 

そんなこんなで、あっという間に練習時間は過ぎていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

哲也「いやぁ、今日はなかなか面白かったな。」

 

翔「だな。」

 

新井「なぁなぁ!俺さ!今日あのファーストの娘とRAIN交換しちゃった!」

 

東山「えっ!?」

 

哲也「あぁ、俺もしたよ、是非今度自主トレをってね。」

 

東山「ぬおっ!?・・・・・・まさか皆?」

 

翔以外「勿論。」

 

そう言って皆RAINの画面を開き交換した証拠を東山に見せていた。

 

東山「なぁぁぁ!?ず!ずるいぞ!あ!翔!お前は!?お前は」交換してないよな!?」

 

翔「・・・・・・悪い・・・・・・」

 

翔もそう言ってあのキャッチャーの娘のRAINを見せてきた。

 

東山「えぇぇぇぇ!?あの翔が!?」

 

哲也「お前は小浪と交換したのか?一応俺はしたけども。」

 

東山「したさ!したけど・・・・・・女の子とRAI交換したかったぁ!!!!」

 

琴音「あ、RAINって言えばまだ皆と交換してなかったっけ?東山君、確か交換してないよね?交換しよ!」

 

東山「っ!!!琴音ちゃん・・・・・・・・・!!!!」

 

哲也「良かったな、女の子のRAIN貰えて。」

 

東山「い!生きてて良かったぁ!!!!」

 

琴音「そ、そんなに嬉しいの?」

 

翔「哲也、お前どんくらい女の子の持ってんだ?」

 

哲也「へ?俺は木綿季に明日奈だろ?琴音に里香に珪子にクラス全員(強引に交換させられた)かな?」

 

凛ファンクラブ「何ぃぃぃ!?」

 

哲也「へ?」

 

新井「て、テメェ・・・・・・彼女いるくせに・・・・・・!!!!」

 

東山「何でそんなにモテんだよ・・・・・・!」

 

金田「ずるいずるい!!!!」

 

赤木「そーだそーだ!!!!」

 

哲也「アホか、帰るぞお前ら。」

 

新井「あ!待ちやがれ!」

 

東山「この色男!」

 

翔「そりゃ褒め言葉だアホ。」

 

そんなこんな、練習試合も終わり また野球人として成長を迎えることができそうになった今日の1日。

 

また是非練習試合したいな、次に会うときは完封してやるからな!




二失点はしたが試合に勝った哲也達。

また次に会うときは成長した姿を見せることは出来るのか!?

一応今回でコラボ回は終わりですが、野球回の時は登場する場合があるのでその時はその時でよろしくお願いします!

次回は哲也がリアルでアイツと会う!?次回もお楽しみに!

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