ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回は練習試合の回です!

そしてあの超ロングセラー野球ゲームとのコラボ回でもあります!野球の知らない方も楽しんでいただけたら幸いです!

ではどうぞ!


part81 sideA 練習試合~初めの一歩~

木綿季とのデートが終わり、2日後。

 

前日に軽い調整とポジションの確認を行い、その日の練習は終わり、(凛先生の千本ノックはお預けらしい・・・)その日は疲れを残すことなくゆっくり眠り、いよいよ俺らの初練習試合。

 

木綿季は後から応援に行くね!と意気込んでいた 頼もしい限りだ。

 

集合場所は練習試合相手の最寄り駅、そこで凛先生に学校まで案内してもらうという訳だ 既に全員揃っている。

 

訳なのだが・・・・・・

 

哲也「おっそいなぁ・・・凛先生・・・」

 

新井「凛ちゃんだって色々とあんだよ!我慢しろ!」

 

翔「だからってそろそろ待ち合わせ時間10分過ぎるぜ?」

 

東山「ま、まさか今日凛ちゃん・・・・・・あの日か!?」

 

金田「あの日って!?」

 

赤木「ま、まさか!?」

 

凛「そんなんじゃないわよ!!!!/////」

 

哲也「あ、来た。」

 

中原「遅いっすよ~」

 

凛「いやぁ迷っちゃって迷っちゃって・・・」

 

琴音「そんなに遠いんですか?」

 

凛「私が極度の方向音痴なの・・・」

 

新井「そんな凛ちゃんも良い!」

 

東山「萌え要素たっぷり!」

 

哲也「バカ言ってないで行こうぜ、凛ちゃん、案内よろしくお願いします。」

 

翔「お前までちゃん付けすんなよ・・・」

 

哲也「あ・・・いや、ついこのアホ2人に釣られて・・・」

 

新井「ようこそファンクラブへ!!」

 

哲也「入るか!!!!」

 

凛「?とりあえず行こっか!!!!」

 

そんな訳で、先生に引率してもらい高校まで。

 

哲也「どんな場所なんすか?」

 

凛「それはそれは綺麗な場所よ!まぁ新しく出来た私達の学校よりかはだけどね。」

 

哲也「ふーん。」

 

翔「とにかく今は野球がしたいな、早く。」

 

新井「腕がなっちゃうぜ~!」

 

東山「盗塁決めちゃおうかな~!」

 

中原「まぁやる気になってくれるのは嬉しいか・・・」

 

凛「そろそろよ!ほら!あの学校!」

 

そう言って指さした先には校舎があった。

 

哲也「おぉ~」

 

翔「綺麗だな。」

 

先生があの学校と言ってから数分で学校には着いた、門の前では新庄先生が待っていた。

 

哲也「あれ?どうしたんすか?」

 

新庄「いやな?元女子校だから入りづらくてな・・・」

 

哲也「そういや学校の名前は・・・・・・えーっと、・・・・・・なんて読むんだ翔。」

 

翔「《聖ジャスミン》だよ、そんぐらい読めよ・・・」

 

哲也「あ、そうなん?失敬失敬。」

 

新井「いかにも綺麗そうな名前だな~」

 

東山「だな~」

 

新庄「あ、そうだ 部の荷物とユニフォームが車に積んである、新井 東山 赤木 金田 荷物持ってくの手伝ってくれ。」

 

4人「えーっ!?」

 

新井「そんなぁ!?」

 

東山「お、女の子が見れないじゃないっすか!!!!」

 

金田「そーだそーだ!」

 

赤木「だったら哲也とか・・・」

 

新庄「犯罪者予備軍のお前らをここにいさせる訳にゃ行かねぇんだよ、んじゃあ行くぞ、あ、出来れば夏風先生もご一緒に、俺らだけで入ったら冷たい目が襲いそうで・・・」

 

凛「はい!それじゃあ哲也君たちはここにいてね!」

 

そう言って新庄先生達は車まで移動していった。

 

哲也「さて、俺らはもう一度ポジションの確認を・・・」

 

そう思った時、1人のユニフォームを着た男が俺らに近寄ってきて、声をかけてきた。

 

「おはようございます!貴方達が今日の対戦相手ですね?」

 

哲也「てなると貴方が聖ジャスミンの?」

 

「はい!俺はキャプテンの小浪(こなみ)と言います!今日は練習試合を受けてくれてありがとうございます!」

 

哲也「こちらこそありがとうございます!俺は・・・・・・キャプテンって誰だ?」

 

翔「知らん。」

 

中原「でもさ、創設したのはお前なんだろ?ならお前で良いんじゃね?」

 

鳥坂「俺も賛成!」

 

福井「まぁ新井達にキャプテンになってもらったら色々と問題ありそうだしな・・・悪いやつじゃないんだけどな・・・」

 

哲也「そうか、それじゃあ改めて キャプテンの荒波です!今日はよろしくお願いします!」

 

小浪「よろしく!」

 

俺は小浪と握手を交わした。

 

小浪「それじゃあ着替え場所まで案内を・・・」

 

哲也「あ、まだ数人が先生のとこに行っててそいつらが皆分のユニフォーム持ってくるんでもうちょっと時間がかかるかも・・・」

 

小浪「なら俺もしばらく待ってます、あ、そうだ ここ元女子校と言っても俺しか男子がいなくてね・・・気をつけてくださいね・・・」

 

哲也「ありゃりゃ、トイレとか大変そう・・・」

 

小浪「そりゃあもう・・・」

 

俺達は小浪と世間話をしながら先生達を待ち、ようやく先生が来たためようやく着替えの場所まで向かうことに。

 

小浪「男子の人達はここで、マネージャーさんはそちらの方まで案内しますね。」

 

哲也「ありがとな。」

 

琴音「また後でね!」

 

哲也「いやぁにしてもいよいよだな!」

 

翔「だな。」

 

中原「ホームランかっ飛ばしてやるぜ!」

 

鳥坂「頑張っちゃうぜ~!」

 

福井「ヒット打てるかな~」

 

新井「見れば見るほど女の子だらけ・・・」

 

東山「最高だ!」

 

金田「目の保養保養・・・」

 

赤木「テンション上がっちゃうぜ~!」

 

それぞれ別々の意味でテンションが上がってる野球部なのであった・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

新庄「んじゃあ流れはこうだ、アップの後キャプテンで攻守を決めて、シートノック 互いに終わったら整備していよいよ試合だ、んでだ、行ってなかったがキャプテンは哲也 お前がやってくれ。」

 

哲也「もちろん!」

 

新井「お前なら任せられるぜ~!」

 

新庄「んでだ、シートノックの前に時間があるからそこで哲也達は肩を作っといてくれ、相手の監督さんにブルペン使っていいって言われてるから頼んだぞ。」

 

哲也「はい!」

 

そして、アップをこなし、俺と小浪で先攻後攻を決め、スタメンの書いてある紙の交換。

 

ちなみにこっちのスタメンはこんな感じ。

 

『1番 センター 赤木

2番 キャッチャー 翔

3番 レフト 金田

4番 サード 中原

5番 ライト 福井

6番 ファースト 新井

7番 セカンド 東山

8番 ピッチャー 俺

9番 ショート 鳥坂』

 

んでもって相手側のスタメンがこれ。

 

『1番 センター 美藤

2番 キャッチャー 六道

3番 ピッチャー 太刀川

4番 セカンド 小浪

5番 サード 大空

6番 ファースト 川星

7番 ショート 夏野

8番 レフト 矢部田

9番 ライト 小鷹』

 

スタメンに名はないが控えに早川と橘の2人の名がある、ポジションがどこかは不明。

 

※相手側目線の雰囲気は次回に設けます!数名この話で名前だけ出しますが誰だこいつらって方も次回までお待ちを!

 

哲也「んじゃあ翔 行くか。」

 

翔「だな。」

 

俺達は肩を作る為ブルペンへ向かった、すると既にもう相手のバッテリーが肩を作っていた。

 

バッテリーの2人の女の子が投げ込みをしていた。

 

「あ!貴方が今日の先発ピッチャー!?」

 

哲也「はい、そうですよ。」

 

「今日はよろしくね!あたし太刀川広巳(たちかわひろみ)って言うんだ!」

 

哲也「俺は荒波哲也、よろしく!」

 

翔「前田翔、今日はよろしく。」

 

六道聖(ろくどうひじり)だ、よろしく頼むぞ。」

 

女の子バッテリーか・・・まぁ相手が女でも手加減は無しだ!

 

哲也「よし!行くぞ翔!」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

あれから肩も作り終え、互いのシートノックも終わり、いよいよ試合に。

 

新庄「よぉし、初めての練習試合だ、お前らのガッツ溢れたプレー期待してんぞ、どうやら応援団もいるみたいだしな。」

 

哲也「応援団?」

 

先生が指さした先には木綿季や和人 明日奈達がいた。

 

木綿季「哲也ー!頑張ってー!」

 

明日奈「皆頑張れ~!」

 

新井「うぉぉぉぉ!!!!女の子が応援してくれてる!?」

 

東山「こんなん初めてだ!!!!」

 

哲也「まぁあいつらの期待に応えなきゃな。」

 

翔「だな。」

 

新庄「んじゃあ気合入れてけよ!!!!」

 

一同「はい!!!!」

 

さて、あまり野球の試合に詳しくない人に説明しておくと、まぁ試合前はあんな感じの流れで行動して、シートノックの前にはアップとキャッチボールがもっぱら。

 

先発バッテリーは肩をつくためキャッチボール等は軽く行い、その後遠投して、さっきの感じでブルペンに入って肩を作る その時には相手バッテリーと一緒にやることが大体。

 

そしてそれが終わるとシートノックと呼ばれ、まぁ簡単に言えばポジション事に打つノックだ。

 

互いのシートノックが終わると軽い整備が入り、それも終わるといよいよ試合。

 

試合開始はまぁ甲子園とかでも見るように審判に集合をかけられ試合開始となる。

 

「これより試合を開始します!先頭握手!」

 

先頭の握手はまぁやらせる人とやらせない人でいる、人による感じ。

 

哲也・小浪「お願いします!!!!!!!!!」

 

こうして、試合は始まる、ちなみに俺らは後攻 先に守ることとなる。

 

ちなみにマネージャーの琴音は試合の流れを紙に書いてもらう、例えばこのバッターは何球でヒット打ったとか打ち取ったとかそんな感じ。

 

琴音「頑張れ皆ー!」

 

哲也「さて、1番だからな、ここは・・・・・・」

 

翔(゛あの手゛だな、分かった。)

 

まず投じる1球目はインハイのストレートで1つストライクを取る。

 

そして2球目はアウトローのカーブ、これで空振りを取る。

 

そして3球目は俺のウイニングボールの高速フォーク、これで相手は大体は三振してくれる、今回も例の通り三振をとることに成功した。

 

哲也「うっし!まず1個!」

 

新井「良いじゃん良いじゃん!」

 

中原「ナイスボール!」

 

美藤「くぅ・・・悔しいけどナイスボールね・・・」

 

六道「どんな感じだった?」

 

美藤「例えるならグゥーン!真っ直ぐが来てくっとカーブが曲がってストーン!って感じでフォークが落ちた。」

 

六道「そ、そうか・・・」

 

哲也「2番はあの聖って子か・・・」

 

翔(んじゃあ初球はこの辺にカーブで。)

 

哲也(了解。)

 

俺は基本的に翔のリードを信頼している、餓鬼の頃から一緒にいた翔だから阿吽の呼吸の様な信頼感がある。

 

俺はその翔の構えたミットに向けカーブを投げた、だがそのカーブは上手い具合にセンター前に運ばれてしまった。

 

哲也「ぬおっ!?」

 

赤木「お、女の子で外野まで飛ばすとは・・・」

 

「ナイスバッチ聖ー!!!!!!!!!」

 

「さぁさぁ流れ持っていくよー!!!!!」

 

ちなみに、迷信と思う人もいるかと思うが割と野球では流れというものが重要なことがある、例えば俺がこのままズルズルと打たれたら流れは相手側に持ってかれる、逆にピンチの時に俺が相手を抑えれば逆に俺らに流れは向く、野球は割と1つ1つが大事なスポーツだ。

 

東山「大丈夫大丈夫!お前なら抑えられんぞー!」

 

鳥坂「ファイトだ哲也ー!」

 

哲也「おう、サンキューな 3番は・・・・・・太刀川さんか。」

 

太刀川「さぁ行くぞ!」

 

翔(アウトハイストレート。)

 

哲也(うい。)

 

俺はそのコースにストレートを投げる、そこは見送られストライク。

 

翔(インローストレート。)

 

2球目も言われたように投げ、そこは打たれたがファール。

 

翔(狙いは変化球か・・・・・・だったらボール気味のストレートで。)

 

俺は3球連続でストレートを投げた、すると3球目はボールコースギリギリだが綺麗に打たれ、危うくヒットになる打球だったが鳥坂のファインプレーのおかげで643のダブルプレーに打ち取り3アウトチェンジ。

 

太刀川「あちゃー!打ち損じちゃったか!」

 

聖「ドンマイだ、さぁ行こう。」

 

太刀川「OK!」

 

新庄「ナイスプレーだ鳥坂。」

 

哲也「サンキューな。」

 

鳥坂「どんな打球でも任せとけ!」

 

赤木「さぁて、1番として華麗に塁に出てくるぜ!」

 

哲也「女の子だからって油断すんなよ~!」

 

赤木「分かってらぁ!」

 

太刀川「それじゃああたし達の力 見せてあげるよ!」

 

先頭としていきり立っていた赤木だったが、粘れることもな3球目三振に終わってしまった。

 

翔「変化球は?」

 

赤木「とりあえずシュートとカーブかな?ただ2球種だけとは考えずらいな、なかなかいい速球を持ってるし。」

 

翔「ん、了解。」

 

太刀川「さぁ次も行くよ!」

 

翔「さて、んじゃあ・・・」

 

六道「・・・・・・ストレート。」

 

翔「っ!?」

 

バッターボックスに立つ翔にのみ聞こえる声で囁く六道、一見何言ってんのと思う人がいるかと思うが、これ立派な策。

 

実際太刀川が投げたのはストレートではなくカーブ。

 

翔(・・・・・・ささやき戦術ってやつか。)

 

六道「さぁ、お次は変化球だ。」

 

翔「・・・・・・厄介だな。」

 

人間の心理からして言われたものを信じ込んでしまうのは仕方の無いこと、六道の戦略はその心理をついた作戦だ。

 

次のボールはボールコースのストレート、だが翔は変化球だと思い込んでバットを振ってしまう。

 

新井「へいへい!そこはボールだぞー!」

 

翔「っ・・・・・・見事だな。」

 

六道「お次は・・・・・・初球と一緒だな。」

 

翔「・・・・・・・・・・・・」

 

翔(心理を読み取れ・・・・・・カーブか?シュートか?ストレートか?それとも新しい変化球か・・・・・・)

 

翔(・・・・・・・・・この球だ!!!!)

 

太刀川が投じたとはインコースのストレート、だが翔は狙ったようにそのコースを振り抜き見事レフト前に落とした。

 

新井「おぉー!ナイバッチ!」

 

哲也「さっすがー!」

 

六道「む、打たれてしまったか。」

 

翔(まぁ初球と一緒なら六道さんの言ってた『ストレート』が可能性が高いからな、後はボールコースを振ったから多分高めなら打ち取れると思ったんだろうが、甘かったな。)

 

太刀川「敵ながらナイバッチだね、じゃあ切り替えよ!」

 

金田「んじゃあ俺も出塁して中原に返してもらうか。」

 

赤木「金田、シュートとカーブな!」

 

金田「あいよ!」

 

絶対に打つと意気込んで打席に立った金田だったが、その初球。

 

六道「・・・・・・カーブ。」

 

金田「?カーブ?」

 

金田(まぁいいや!球種が分かるなら余裕!)

 

金田は初球をカーブのつもりで打とうとしたが、ボールはカーブとは違う方向に曲がり、金田のバットはそのボールにカスってしまい太刀川さんに取られて1─4─3のダブルプレーでこちらも初回は相手と同じスタート。

 

六道「む、ナイスピッチだ。」

 

太刀川「ありがと聖!さぁ攻撃攻撃!」

 

哲也「なんだ?新しい変化球か?」

 

金田「あぁ、スクリュー・・・・・・か?」

 

赤木「ほら!言った通りだ!」

 

翔「まぁ予想通りだな、んじゃあ行こう。」

 

そんな訳で2回の表 4番は小浪。

 

小浪「さぁ来い荒波!」

 

哲也「行くぜ小浪!」

 

翔(インハイストレート。)

 

初球はインハイストレート、まず空振りを取る。

 

翔(インローカーブ。)

 

インローカーブは見送られボール。

 

翔(んじゃあアウトコースフォーク。)

 

アウトコースのフォーク、これはま空振りを取るって2ストライク1ボール。

 

翔(もういっちょインハイストレート。)

 

インハイのストレート、小浪は打ったが詰まって平凡なフライ。

 

新井「へいへーい。」

 

哲也「うっし、ファーストフラ・・・」

 

新井「あぁ!?」

 

ファーストフライに打ち取ったと思ったがなんと新井がつまづき落球 フェアゾーンに落ち小浪のヒットとなった。

 

哲也「あちゃー・・・」

 

翔「おいおい・・・」

 

東山「へいへい!なにやってんの!」

 

新井「悪い悪い!切り替えよ切り替えよ!」

 

福井「お前が言うか。」

 

哲也「しゃあーねぇさ、んじゃあ切り替えんぞー」

 

5番は何だか気弱そうな女の子。

 

大空「よろしくお願いしまーす♪」

 

翔「よろしく。」

 

翔(まぁ様子見程度にこの辺にストレートで。)

 

哲也(あいよ。)

 

翔が構えたのは高めのコース 俺はそのコースにストレートを投げ込んだ、だが、相手のバッターにフルスイングされ、俺のボールは快音を残されレフトに放り込まれた。

 

そのボールは金田が追う必要が無いくらいの文句無しのホームランだった。

 

哲也「なにぃ!?」

 

翔「な、なんてこった・・・」

 

大空「やったー♪ホームランだ♪」

 

小浪「ナイスバッチ!」

 

相手のベンチは狂喜乱舞(?)の大騒ぎ てか俺もちょっとガッカリした 様子見程度のボールだったけどまさか女の子にスタンドまで運ばれるとは・・・

 

翔「切り替えんぞ哲也!次のバッターに集中だ!」

 

哲也「お、おう!」

 

その後のバッターは難なく打ち取り3アウトチェンジ。

 

哲也「いやーすまんすまん・・・」

 

新井「しゃあねぇよ!お前が打たれちゃ!」

 

翔「気にすんな、この回は中原からだ。打ってくれるさ。」

 

中原「翔 持ち球はなんだっけ?」

 

翔「ストレート シュート カーブ スクリューって話だ。」

 

中原「あいよ。」

 

2回の裏 中原からの攻撃。

 

太刀川「よし!この回もしまってくぞ!」

 

中原「さぁて、ここは1発・・・・・・」

 

中原「援護してやるか!」

 

太刀川が投じた1球目は内角のストレート 中原はそのボールをフルスイングしてレフトに叩き込んだ。

 

哲也「おぉ!流石ー!」

 

中原「よっしゃどうだ!」

 

新井「ナイバッチ中原!」

 

中原「お前も続け福井!」

 

福井「任しとけ!」

 

ホームランを打った中原を出迎え、次のバッターの福井を迎える。

 

福井「んじゃあ・・・手加減なしでいくぜ!」

 

太刀川「ごめんごめん!切り替えよ切り替え!」

 

六道「先程のバッターはナイスバッチだったが、貴方はどうかな?」

 

福井「む、ささやきか?」

 

福井は六道のささやきに気を取られ気づいたらストライクを取られていた。

 

六道「どうした?こっちに気を取られたら打てるボールも打てないぞ?

 

福井「・・・・・・・・・・・・」

 

2球目も見送り2ストライク。

 

六道(・・・・・・・・・この人ならストレートで3球三振だな。)

 

六道「お次は・・・・・・」

 

福井「やかましい!!!!!!!!!」

 

六道「っ!?」

 

3球目に投じられたストレートを福井はジャストミートで捉え、綺麗な放物線を描きライトに放り込んだ。

 

福井「悪いな、俺はそこまで馬鹿じゃあない。」

 

太刀川「あちゃー」

 

哲也「おぉー!二者連続!」

 

新井「んじゃあ俺も続いちゃうぜー!」

 

六道「・・・・・・どうやら貴方がたの力甘く見てたらしい・・・・・・本気のリードで行かしてもらうぞ。」

 

新井「え?」

 

二者連続ホームランの後だったがその後は新井 東山と二者連続三振に倒れる。

 

東山「いやぁ良いボールだな・・・」

 

哲也「んじゃあお手並み拝見だな。」

 

俺はバッターボックスに向かい、審判も六道さんに挨拶をし、ボックスに立った。

 

哲也「おっしゃ来い!!!!」

 

太刀川「よぉし!あたしも打ち取るぞ!」

 

六道「・・・・・・彼女さんに良いところ見せられるかな?」

 

哲也「っ!?」

 

俺は六道さんにささやかれた言葉に驚き甘いコースを見送ってしまった。

 

彼女さんってまさか木綿季のことに気づいてんのか・・・・・・?

 

木綿季「哲也ー!頑張れー!!!!」

 

・・・・・・あんだけ大っぴらに応援してたらそりゃ気づかれるか・・・

 

六道「空振り三振に倒れたら顔見せ出来ないかもな。」

 

哲也「っ!!」

 

木綿季『やだ!三振するダサい哲也なんか嫌い!』

 

それは勘弁!!!!

 

俺はその思いから今度は超高めのコースを打っちゃってファールフライで3アウトチェンジ。

 

哲也「あ・・・・・・」

 

六道「ふふ、そんなものに惑わされてたら勝てるものも勝てないぞ。」

 

翔「どうした?あんな糞ボール振って。」

 

哲也「ささや戦術・・・・・・恐るべし!!」

 

翔「何言われたんだよ・・・・・・」

 

哲也「さ、さぁ3回だ!行くぞ!」

 

一体この試合、どちらに軍配が上がるのか、その結果は次回に続く!




2回に互いに2点を取り同点に追いついた哲也達。

一体勝ち星はどちらに巡るのか!?

さて、今回はあまりコラボ元である聖ジャスミン側を目線を送れませんでしたが、次回はなるべくジャスミン側にも目線を送りっていきたいと思います!

ではsideBもお楽しみに!

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