ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回は前回言った通りの内容と、テツヤのちょっとした強化です!

後今回申し訳ありませんが木綿季は出ません・・・そこはご了承ください

ではどうぞ!


part77 初対面~3人の出会い~

哲也「あ~・・・眠い・・・」

 

ヤンデレ木綿季から離れた後、俺は琴音と共にアパートまで向かっていた。

 

琴音「私も・・・」

 

哲也「帰ったら速攻で寝よっかな~・・・」

 

琴音「あ、ねぇ哲也 ALOで気になることがあるから付き合って欲しいんだけどダメかな?」

 

哲也「ん?なんだ?」

 

琴音「実はね、私の直感である場所にすごいお宝があるんだけど、そこってシルフ領の近くでね・・・誰か知り合いいない?シルフで。」

 

哲也「シルフに?いるけども別に近くならいいんじゃないか?」

 

琴音「それがね!この前近づいたらいきなり弓矢を撃ってきてね!『即刻戻らないと撃つぞ!』って言ってきたんだよ!酷いよね!」

 

哲也「ふーん、シルフにもそんな奴いんのか、まぁいいや とりあえず連絡取ってみるね 待ち合わせは何時?」

 

琴音「今7時半だし・・・1時間後かな?」

 

哲也「分かった、そう伝えておくよ。んじゃあ集合場所はインプ領前で、インプの門番には俺が伝えておくから。」

 

琴音「了解!ありがとね!」

 

哲也「おう。んじゃあまた後でな。」

 

琴音「うん!」

 

俺らはアパートに到着したため、それぞれ別れて家に入って俺は姉ちゃんに電話を入れた。

 

哲也「出るかなぁ・・・女子大生がどんだけ忙しいかは知らんが・・・あ、出た、もしもし?」

 

渚『なによ、わざわざ電話なんかよこして、まさか私に相談?』

 

哲也「相談ではない、ちっと今日ALOで付き合ってもらえねぇか?」

 

渚『ALOで?』

 

哲也「うん、友達がシルフ領の近くに行きたい場所があるんだが、近づいたらなんか追い払われたんだとよ。」

 

渚『あら、シルフにもそんな用心棒いるのね。』

 

哲也「まぁとりあえずそこはサクヤさんに聞くとして、1時間後 空いてるか?」

 

渚『OK お礼は私の好きなパフェ奢りね。』

 

哲也「出る所出ないでいらんところだけ出るぞ。」

 

渚『練習でカロリー要らないくらい消費するし平気平気♪』

 

哲也「だからその胸か。」

 

渚『なんですってぇ!?』

 

哲也「まぁとりあえず1時間後インプ領前来てよ、よろしくー。」

 

渚『こら!まちな・・・』

 

俺は最後まで話を聞かずに電話を切った。

 

哲也「さて、1時間の間は何すっかな。」

 

~50分後~

 

哲也「そらっ!ぬおっ!?いや、待て・・・あぁ!?また負けたぁ!!!」

 

夕飯もシャワーも済まし、俺は新井から借りた対戦格闘ゲームをやっていた。

 

哲也「この藍染ってやつ強すぎだろ!?何なんだよ完全催眠って!?って・・・熱くなっても駄目駄目、一旦クールダウンしてから・・・ってあれ?もう8時20分かよ・・・まぁいいか、なら先にログインしておくか。」

 

俺はゲームを終了させ、今度はVRMMOの世界へ潜り込んだ。

 

哲也「リンクスタート!」

 

~ALO内・インプ領~

 

テツヤ「ログイン完了!さてと、門番に話し通さなきゃな・・・」

 

俺は家から出て、インプ領入口まで向かった。

 

テツヤ「お、あいつらだな、おーい、ちょっとそこのあん・・・ってレイじゃねぇか。」

 

入口で門番として立っていたのはナンバー2の実力者のレイだった。

 

レイ「む?なんだ君か、僕に何の用だい?」

 

テツヤ「いやさ、知り合いくるからそのプレイヤーは見逃してって頼もうとしたんだけど、お前が門番なら別にいいや。」

 

レイ「門番?僕はそんな物してないぞ?むしろ僕が君に用があったくらいだ。」

 

テツヤ「あん?俺に?」

 

レイ「先の戦いでは確に僕は負けたが、君の対モンスター時の実力を知りたくてね、一度一緒にクエストにでもと思ったんだが、その知り合いはなんのために来るんだ?」

 

テツヤ「スプリガンとシルフなんだけども、何でもスプリガンの方が行きたい場所がシルフ領近くなんだが、シルフに追い払われて近づけないって言うから、知り合いのシルフに頼んでそこまで連れてってもらおうって訳。」

 

レイ「そうか、ならばそれに僕も付いていこう、もしもの時があっても実力者がいるのは困らないだろ?」

 

テツヤ「分かった、あ、スプリガンの方はこの前ケットシーと一緒にいたあの娘ね。」

 

レイ「なんだ、君はまた女をたぶらかしてるのか、関心はしないな。」

 

テツヤ「あのなぁ・・・」

 

俺らがそうこう話してる内に、まずフィリアが到着した。

 

フィリア「お待たせテツヤ!あれ?あなたは・・・」

 

レイ「テツヤの上司のレイだ、申し訳ないが今日は僕も混ぜてもらえないか?テツヤの対モンスター時の戦闘が見たいんだ。」

 

テツヤ「って訳なんだが良いか?」

 

フィリア「うん!味方は多い方がいいしね!」

 

テツヤ「だとさ。」

 

レイ「よろしく頼む。」

 

フィリア「でも男の子2人だと信頼感があるね!よろしくね!」

 

レイ「っ!?」

 

テツヤ「あ。」

 

レイ「・・・・・・テツヤよ、君の知り合いはどうなってるんだい!?」

 

フィリア「?」

 

テツヤ「いや、あのね?」

 

俺がレイの正体を明かす前に、リナも到着した。

 

リナ「お待たせ!その2人がシルフ領に用がある娘?」

 

テツヤ「あ、リナか、いや、こっちがシルフ領に用があるスプリガンのフィリア、んで持ってこっちが俺の上司のレイだ、2人とも リナはシルフでも五本指に入る実力の持ち主なんだ、仲良くしてやってくれ。」

 

フィリア「初めまして!フィリアです!」

 

レイ「レイだ、よろしく頼む。」

 

リナ「フィリアちゃんにレイ君ね、よろしく!」

 

レイ「ブチッ)おいテツヤ、ちょっと来い。」

 

テツヤ「え!?俺関係なくね!?」

 

レイ「大ありだ!なんだユウキも君も君の知り合いも!!全員僕をなんだと思ってるんだい!?」

 

フィリア・リナ「男の子?」

 

レイ「・・・・・・・・・頭が痛いよ・・・・・・」

 

テツヤ「はぁ・・・お前にも問題あるんじゃねぇのか?もうちっと女らしく振舞えよ。」

 

レイ「僕の性に合わん!」

 

フィリア「へ?」

 

リナ「今なんて?」

 

テツヤ「あー、実はだな、こいつら正真正銘女なんだ、胸もちゃんとあるし、付いてるものも付いてない。」

 

フィリア・リナ「えぇぇ!?」

 

リナ「言い方が大袈裟だ馬鹿!」

 

フィリア「お、女の子!?」

 

リナ「だって僕って・・・」

 

レイ「君と同じことを言ってるなテツヤ。」

 

テツヤ「胸もペッタンコに見えるがこれはサラシを巻いてるからだ、ちゃんとある。」

 

フィリア「?ちょっと待ってよ、何だかさっきからテツヤがまるでレイの胸を揉んだり裸を見たみたいな事言ってるけども・・・」

 

テツヤ「まぁそのまさかだ・・・」

 

リナ「はぁ!?」

 

レイ「言っとくが事故だからな!?勘違いはよしてくれよ!?」

 

テツヤ「とまぁ、俺もユウキもレイって名前と僕って一人称、ショートカットにペッタンコの胸で男かと思ったが、列記とした女だったんだ、その節はまぁその済まなかった・・・」

 

レイ「ふん、一度叩き潰してるからそれでチャラだ。」

 

テツヤ「とまぁ、女の子3人で今日はフィリアの行きたい場所に行こうと思う、異論は?ないなら早速出発しよう、フィリア、途中まで案内頼むな。」

 

フィリア「了解!」

 

俺達は飛行を始め、フィリアが止まる場所まで飛び続け、シルフ領に近づいた辺りでフィリアは羽を止めた。

 

フィリア「あそこなんだけど・・・」

 

フィリアがそう言って指さした先にあるのは、薄暗そうな洞窟だった。

 

リナ「あら、あんな場所見たことないわね・・・」

 

レイ「もしかしたら最近のアップデートで追加された場所かもしれないな、それは僕も興味がある。」

 

テツヤ「よっしゃ、なら早速行こうぜ!」

 

リナ「そうね、それじゃあ皆私の後ろに付いてきて、そうすれば何も言われないから。」

 

フィリア「分かった!」

 

俺達はリナの後に続いて飛行をし、シルフの門番をパスし、その洞窟に到着した。

 

テツヤ「さて、フィリア お前の直感はどこを指してるんだ?」

 

フィリア「えーっとね・・・あ、こっち!」

 

レイ「所で何を求めてここに来たんだ?」

 

テツヤ「何でもお宝が眠ってるんださ。」

 

リナ「へー、トレジャーハンターなの?」

 

フィリア「うん!SAOの頃からのね!」

 

レイ「なんだ、君も生還者なのか?テツヤとはその頃からの?」

 

フィリア「うん!ある時を境に会えたんだ!」

 

リナ「ふーん、ねぇテツヤ。」

 

リナは俺の耳元で話しかけてきた。

 

テツヤ「んだよ。」

 

リナ「テツヤのリア友?」

 

テツヤ「まぁな。」

 

リナ「へー、今度紹介しなさいよ!」

 

テツヤ「やだよ、こんな性格の悪い姉がいると思われたくない。」

 

レイ「なんだ、君達そうだったのか。」

 

リナ「あれ?」

 

テツヤ「レイは地獄耳でな。」

 

レイ「心配するな、誰にも言わない。」

 

フィリア「なになに?何の話?」

 

テツヤ「うーん、もう言っていいかなここは誰もいないみたいだし、実は・・・」

 

レイ「っ!待て!誰かここに来るぞ!」

 

リナ「あら?誰かしら?」

 

フィリア「もしかして私と同じ!?だったら早く行かなきゃ!」

 

レイ「いや、これはまさに僕らが行こうとしてる道から来るみたいだ。」

 

テツヤ「数は?」

 

レイ「1人だ。」

 

少し経つと、レイの言った通り1人のプレイヤーが顔を真っ青にしてここまで走ってきた。

 

テツヤ「おいアンタ、何があった?」

 

「あ!?どうしたもこうしたもねぇ!!味方が全員やられた!!!!こんな場所いてられるか!!!!」

 

そう言ってプレイヤーは走り去っていった。

 

テツヤ「ふーん、随分も強いモンスターがいるみたいだな。」

 

レイ「だが、僕らなら大丈夫だろう。」

 

テツヤ「相当な自身だな。」

 

レイ「僕もいるし、リナはシルフの実力者なんだろ?それに君もフィリアもSAO生還者だ、戦闘に不備は無いだろう、もし負けるとしたらそれは誰かが手を抜いてるとしか考えるしかない。」

 

リナ「うわぁ・・・私とは違う頭脳派ね・・・」

 

フィリア「じゃあ行こ!多分そのボスの先にお宝が!」

 

テツヤ「分かったからそんな急かすな、んじゃあ行こうか。」

 

レイ「待った、前もって卍解はしないのかい?」

 

テツヤ「ん?いや、別に出来るんだけども極力斬月で戦いたいんだ、もしヤバイと思ったらすぐに卍解するよ。」

 

レイ「そうか、それなら頼むぞテツヤ。」

 

テツヤ「おう、んじゃあ行くか。」

 

俺達はフィリアに案内してもらい、その場所まで移動をした。

 

フィリア「多分ここだと思うんだけど・・・」

 

テツヤ「おっ、早速敵の反応だ。」

 

レイ「よし、それじゃあ各自散開!各々敵にダメージを・・・・・・って敵はどこにいるんだい?」

 

テツヤ「あれ?」

 

フィリア「出てこない・・・」

 

リナ「ちょっと待って、サーチしてみるね・・・・・・ってこれは・・・・・・」

 

テツヤ「どした?」

 

リナ「っ!!!下!!!」

 

リナがそう言うと地面はグラグラと揺れ始めた、俺達は揃ってジャンプをし地面から離れた。

 

そしてその地面から現れたのはかなり巨大なモグラみたいなモンスターだった。

 

テツヤ「よっしゃ!先手必勝!月牙天衝!!!!!」

 

俺は月牙天衝を放ち先制攻撃を決めた。

 

リナ「それじゃあ魔法で・・・!」

 

リナはバインドの魔法を使い、敵の目を潰し、標的になりにくくした。

 

フィリア「よし!それじゃあ畳み掛けるよ!」

 

レイ「行こう!」

 

フィリアとレイは短剣の利益を活かし、高速攻撃を繰り返した。

 

テツヤ「よっしゃ!なら俺は魔法を!」

 

フィリア「あ!テツヤ!一応回復よろしく!」

 

テツヤ「えっ!?もう魔法唱えちゃったよ!?」

 

まぁ次回復させればいいか、とりあえず今は闇の魔法を・・・

 

レイ「済まないテツヤ 微々たる量だが回復ありがとう。」

 

テツヤ「へ?回復?」

 

あれ?俺回復のスペル唱えたかな・・・

 

でも闇魔法を唱えてあるし・・・

 

もしかしてこれもまさかとは思うが詠唱破棄と通じるものが?そういやまだ一度リセットしてから詠唱破棄使ってないな・・・使えるか試すか!

 

防御のデバフよかかれ!

 

フィリア「あ!デバフだね!ありがとうテツヤ!」

 

あ、使えた、うーんこれはどういう原理なんだろうか・・・・・・まぁいいか、今は敵に専念だ!

 

テツヤ「よし!俺も攻撃に参加するぜ!」

 

リナ「なら私も!」

 

俺はリナと共にフィリアとレイとは逆の方を攻撃し、敵に攻撃のスキを与えないよう攻撃を繰り返した。

 

すると、ものの数秒で敵は倒れ、俺達は勝利した。

 

テツヤ「なんでい、大したことねぇじゃねえか。」

 

レイ「どうやらさっきのプレイヤーの腕が伴ってなかったようだね。」

 

フィリア「お宝は!?」

 

リナ「あれじゃない?」

 

敵が倒れたその場所には大きめの箱があった。

 

フィリア「わーい!お宝お宝♪」

 

レイ「っ!!待て!フィリア!それは罠だ!」

 

フィリア「へ?」

 

レイはそう言ったが時すでに遅し、フィリアは箱を開けてしまっていた。

 

するとその箱から小さめのモスラっぽいモンスターが現れた。

 

フィリア「あ!可愛い!」

 

テツヤ「なんだ、テイムモンスターみたいじゃ・・・」

 

レイ「馬鹿!それに触れるな!」

 

フィリア「え?」

 

フィリアがそのモンスターに触れると、そのモンスターの口から火炎放射が発射され、フィリアは火だるまになった。

 

フィリア「ふにゃぁぁぁぁ!?熱いよぉ!!!!」

 

レイ「だから言ったのに・・・」

 

テツヤ「誰か水の魔法は?」

 

リナ「仕方ないなぁ・・・」

 

リナは魔法を唱え、フィリアを水で包んだ。

 

フィリア「はぅ・・・助かった・・・」

 

テツヤ「なんだアイツは?」

 

レイ「カノン様が言っていた、『小さな羽のあるモンスターを見たら気をつけろ、一定の攻撃でしか倒せんぞ。』とな。」

 

テツヤ「なら月牙天衝で。」

 

俺は斬月を振り下ろし月牙天衝を放った、だが敵はそれを避け俺に向け火炎放射を放った。

 

テツヤ「ぬおっ!?」

 

レイ「って避けるな!僕が後ろにいるんだぞ!」

 

テツヤ「あ、スマン。」

 

リナ「うーん、あ、そう言えば最近習得した風の魔法が・・・」

 

リナはそう言って魔法を唱え始めた。

 

リナ「範囲が広いから被害が出たらごめんね!そりゃあ!!!!」

 

リナの唱え魔法はたちまち敵を風の中に包み、そこから更に竜巻のような物がその風に突っ込み、とても巨大な暴風になった。

 

テツヤ「強いなこの風!」

 

レイ「あぁ、スカートだったらめくれてるところだ。」

 

テツヤ「履かねぇくせに。」

 

レイ「君は僕をなんだと思ってるんだい!?」

 

テツヤ「ボーイッシュでクールな俺上司。」

 

レイ「・・・・・・否定は出来ない・・・・・・」

 

テツヤ「さて、敵も倒れたかな・・・・・・」

 

フィリア「あのぉ・・・分裂してるんだけどぉ・・・」

 

テツヤ「えっ!?」

 

風が引くと、その中から十数匹のモンスターが現れ、リナに向け一斉に火炎放射を放った。

 

リナ「嫌ぁぁぁぁぁ!?何これぇ!?」

 

レイ「どうやら大きすぎる攻撃をすると分裂するみたいだな・・・」

 

テツヤ「えぇ!?どうやって倒すんだよ!?」

 

フィリア「あぅ・・・まだ熱さが残ってる・・・゛脱ぎたい゛・・・」

 

フィリアがそう言うと、モンスターはフィリアの前に群がった。

 

フィリア「へ?なになに!?」

 

リナ「ま、まさか・・・あぁん・・・私も熱くなっちゃったぁ・・・/////」

 

リナもそう言い出した、すると何匹かはリナの方へ群がった。

 

テツヤ「・・・こいつらもしかして女好き?」

 

レイ「なら僕も・・・」

 

テツヤ「止めた方が身のためだぞ・・・」

 

レイ「なんでだい?」

 

テツヤ「また女扱いされずに泣く羽目になるぞ。」

 

レイ「そんな訳ないだろ!・・・・・・・・・ふぅ、熱いね・・・・・・下着になりたい気分だ・・・・・・」

 

・・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・・・

 

テツヤ「・・・・・・なんも言わんぞ。」

 

レイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「でも今の内に・・・・・・」

 

俺はまずリナの方へ群がるモンスターを1匹ずつ柄の部分で殴り、1匹ずつ処分し、フィリアの方へ群がる敵もそうやって倒して、全部を倒した。

 

テツヤ「いっちょ上がり!」

 

フィリア「ありがとねテツヤ!」

 

リナ「まぁ、感謝してあげるわ。」

 

レイ「・・・・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

テツヤ「ん?」

 

レイ「なんだい!?僕はそんなに男っぽいかい!?サラシか!?サラシのせいなのか!?なら取るぞ!?スカートだって履いてやるぞ!?」

 

そう言ってレイはウインドを開き、多分サラシを取り外した、すると今まではペッタンコだった胸がフィリア程に大きくなった。

 

リナ「ガーン!」

 

レイ「どうだい!?女かい!?どうせなら谷間も・・・」

 

テツヤ「あぁもうそこまですんな!お前は充分女だ!可愛い女の子だよ!!!」

 

レイ「か、可愛い・・・・・・?」

 

テツヤ「あ、あぁ・・・」

 

レイ「・・・・・・ふんっ!別に礼は言わないよ!」

 

フィリア「でも普通に可愛いのにね、レイ。」

 

レイ「ありがとう、フィリア。」

 

レイ(・・・・・・くそ・・・・・・まさかこいつに照れるハメになるとは・・・/////)

 

テツヤ「あーれー?リナー?お前もサラシ取らなくていいのぉ?」

 

レイ「なんだ、リナもサラシなのかい?」

 

リナ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「あそっかぁ!!サラシじゃなくてブラでそれかぁ!はっはっは!!!!」

 

リナ「殺す!!!!」

 

テツヤ「やってみろ~この貧乳女!」

 

リナ「レイちゃん!」

 

レイ「なんだい?」

 

リナ「捕まえるの手伝って!」

 

レイ「・・・・・・まぁ協力してあげよう。」

 

フィリア「テツヤ!テツヤが悪いよ!失礼だよいくら友達でも!」

 

テツヤ「友達じゃあないんだがな。」

 

フィリア「へ?」

 

リナ「ほんとなんでこんなのが弟なのかな!!!!」

 

フィリア「へっ!?まさか・・・・・・姉弟!?」

 

テツヤ「その通り。」

 

リナ「認めたくないけどね!」

 

レイ「僕には凄く仲の良い姉弟に見えるがね・・・」

 

テツヤ・リナ「良くない!」

 

フィリア「あはは・・・凄く仲良さそう・・・」

 

リナ「ってつい頭に血が上って言っちゃったよ!!!フィリアちゃん、このことは内密に・・・」

 

テツヤ「大丈夫だよ、言ったろ?フィリアも俺のリア友だって。」

 

リナ「あ、そうだった、じゃあレイちゃんも?」

 

レイ「僕はリアルのテツヤは知らない、それにテツヤとは最近出会ったばかりだ。」

 

テツヤ「とそんなことよりフィリア お宝は?」

 

フィリア「あ!そうだ!うーんと・・・・・・あ!あの窪みが怪しいかも!」

 

フィリアはそう言って走って中くらいの窪みに近づき、そこに手を突っ込んだ。

 

フィリア「えーっと・・・・・・あ!これだ!!」

 

テツヤ「見つかったか?」

 

フィリア「うん!ほら!」

 

そう言ってフィリアが手に持っていたのは何やら高価そうな宝石だった、宝石は眩い光を放ち凝視するにも目に光が集まりあまり凝視ができない。

 

リナ「うわぁ~!綺麗~!」

 

レイ「一体これは何なんだろうか・・・」

 

テツヤ「それなら・・・・・・おい、ユキ?」

 

俺は服の中にいるユキを呼び出した。

 

ユキ「なになに~?」

 

レイ「っ!?な、なんだそれは!?」

 

テツヤ「俺とユウキの娘のユキだ、ユキ この人はレイって言うんだ 仲良くしてあげてくれ。」

 

ユキ「はーい!よろしくねレイお姉さん!」

 

レイ「・・・・・・今なんと言った?」

 

ユキ「へ?レイお姉さんって・・・」

 

レイ「・・・・・・君達の娘はきっといい子に育つよ 僕が保証しよう。」

 

テツヤ「女と認められたからって扱い易いやっちゃな。」

 

レイ「うるさい!」

 

テツヤ「あ、そうだ ユキ この宝石の名前教えてくれなかいか?」

 

ユキ「どれどれ・・・・・・これはいわゆるダイヤモンドだね!」

 

テツヤ「ダイヤモンドってそんな高価なもんあっていいのかよ、んで売却地は?」

 

ユキ「シンデレラの城みたいなのが2つ出来るくらい。」

 

フィリア「ふぇ!?」

 

リナ「そんな高価なの!?」

 

レイ「凄いな、良かったじゃないかフィリア 一躍大金持ちだ。」

 

フィリア「で、でもそんな大金もてないよぉ・・・あ!そうだ!ここにいる皆で山分けしよ!勿論ユキちゃんにも!」

 

テツヤ「え?いいのかよ、お前が見つけたのに。」

 

フィリア「多分私だけだったら敵もここまで来ることも出来なかったろうし、それのお礼!でどうかな?」

 

リナ「そういうことなら!」

 

レイ「ありがたく頂戴しよう。」

 

テツヤ「ありがとなフィリア!」

 

フィリア「うん!でも私この後リアルでちょっとやらなきゃいけない事あるから換金はまたこんどね。」

 

テツヤ「おう、いつでも構わねぇぞ。」

 

リナ「よし!それじゃあここから抜け出そうか!私も明日予定があって早くログアウトしたいんだ。」

 

レイ「それならここで解散としよう、その方が良いだろう。」

 

フィリア「そうだね!それじゃあ皆!解散!」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

あの後、俺とレイはフィリアとリナと別れ、俺達はインプ領に帰ろうとしていた。

 

テツヤ「なぁレイ、今カノンっているか?」

 

レイ「あぁ、いらっしゃっているぞ、何かカノン様に用事があるか?」

 

テツヤ「あぁ、気になることがあってさ、んじゃあ行ってみるか。」

 

レイ「なら僕も付いていかせてもらう、君に失礼な態度を取られては困るからね。」

 

テツヤ「分かった、んじゃあ行くかレイ。」

 

俺とレイは少し飛ばし、インプ領に付いてすぐ様カノンの所まで向かった。

 

~インプ領・カノンの家~

 

テツヤ「おーっすカノン。」

 

俺はカノンの部屋のドアを開けた、カノンは椅子に座りまるで俺らを待ってたかのように扇子を扇いでいた。

 

レイ「こら!ノックをしろと言ったろ!?」

 

カノン「構わん、テツヤ わらわに何か聞きたいことがあるんじゃな?」

 

テツヤ「あぁ、このALOには何か特殊な能力があるのか?」

 

カノン「はて、その特殊な能力とは?」

 

テツヤ「例えば、スペルを詠唱しなくても魔法が唱えられるとか、2つの魔法のスペルをいっぺんに読むと2つの魔法が唱えられるとか。」

 

カノン「その言い分じゃと、主がそれを起こしたように聞こえるが・・・テツヤ 今ここでその2つをやってみてくれ。」

 

テツヤ「おう。」

 

俺は詠唱破棄で闇の魔法を唱え、その後に闇の魔法+リナに教わった風の魔法のスペルを唱え、闇風魔法を唱えた。

 

カノン「ほぉ。」

 

テツヤ「と、こんな感じだ、どうやらスペルを読まないで魔法を唱えると弱体化するみたいだがな。」

 

レイ「君はさっきの戦いでもこれを?」

 

テツヤ「まぁな。」

 

カノン「はて・・・・・・確かこの前読んだ本の中に、ALOのアバターには、およそ万分の一確率で固有スキルを持つアバターがあると書いてあったな。」

 

テツヤ「ま、万分の一!?」

 

レイ「そんなのほぼありえない確率じゃ・・・」

 

カノン「じゃが、さっきのテツヤのを見る限りその万分の一を2個引き当てたということになるな、名前はなんて呼んどるんじゃ?」

 

テツヤ「あぁ、スペルを読まない方は詠唱破棄、スキルが重なる方は・・・二重で詠唱してるし、強いて言うなら二重詠唱・・・ってとこかな?」

 

レイ「詠唱破棄に二重詠唱か・・・」

 

カノン「実に面白いではないか、固有スキルの持ち主が我らインプにおるのじゃ、わらわ達に危機が訪れた時は、存分に腕を奮ってくれ。」

 

テツヤ「おう、とりあえず俺のこれは何人もいるプレイヤーの中で俺だけの物って事だな?」

 

カノン「そうじゃ、悪事に使うでないぞ?」

 

テツヤ「わぁってるよ、ありがとなカノン。」

 

カノン「あ、そうじゃ、何かわらわに言っておきたいことはあるか?」

 

テツヤ「あ、そうだ、レイなんだけど何か男に間違われるってすんげぇ今日しょげたり怒ったりしたんだよ、何とかレイを女っぽく見せる方法はないか?」

 

レイ「なっ!?/////余計なことを言うな!!!」

 

カノン「ふむ、人間は何百年も前から、女は男に女にしてもらうと言われている、要は・・・」

 

レイ「要は?」

 

カノン「まぁ、テツヤにはユウキがあるが、テツヤとしてみたらどうじゃ?」

 

レイ「・・・・・・・・・何をですか?」

 

カノン「何って、決まっとるじゃろ、わらわ達はどうやって産まれてきたんじゃ?」

 

レイ「っ!?/////な!なんでこんな男とそんな事しなければならないのですか!!!!/////」

 

テツヤ「こんな男とはなんだオイ。」

 

カノン「良いではないか、別に。」

 

レイ「良くないです!!!!」

 

テツヤ「ま、まぁ頑張れよレイ 俺は失礼するぞ。」

 

レイ「待て・・・」

 

テツヤ「へ?」

 

呼び止められたレイの方を見ると、何やら魔法を唱えていた。

 

テツヤ「ぬおっ!?」

 

レイ「元々最初は君達が僕のことを男と間違えたんじゃないか・・・・・・!!!!!挙句の果てにはむ、胸まで揉んで・・・・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「なっ!?待て!!!!落ち着け!!!!なっ!?」

 

カノン「オマケにレイの裸も見たのではないか?」

 

テツヤ「余計なこと言うなよ!?」

 

レイ「・・・・・・ダークネスインパクト!!!!!!!!!」

 

俺はレイが放った巨大な闇魔法に逃げることできずに、その巨大な渦に放り込まれた。

 

テツヤ「勘弁してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

 

結果的に、俺は2つのオリジナルのスキルを手に入れることになった、この2つを上手く組み合わせればきっと戦いのレパートリーは増えるはずだ!

 

だけど、俺はまためんどくさい女の子に出会っちまったもんだ・・・女の子らしくしてりゃ良いのにな・・・レイも・・・・・・

 

レイ「誰がめんどくさいんだ!!!!」

 

テツヤ「心も読めるの!?」

 

・・・・・・・・・レイって怖い・・・・・・




新たにオリジナルスキル 詠唱破棄と二重詠唱を手に入れたテツヤ、一体これからどんな戦いをしてくれるのか!

今回はサブヒロインがメインの話でしたがいかがでしたか?やっぱり木綿季がでなきゃつまんないと言う方は申し訳ありませんでした・・・

次回は哲也とテツヤが久々に相見える!一体どうなるのか!

次回も木綿季の出番は少なめですがお楽しみに!

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