ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回、題名見たら分かるかも知れませんが、あの子が久々の登場です!

きっとこのコンビが好きな人もきっと多いはず!

では本編をどうぞ!


part72 ビーストテイマー~最高の友達~

哲也「ふぁ~・・・昨日飛鳥と遅くまで話してたから眠いなぁ・・・」

 

琴音「?飛鳥って誰?」

 

木綿季「飛鳥?聞いたことあるようなないような・・・」

 

哲也「あ!そ!そう!昔からの友達なんだよね!!!もう海外行ってる!」

 

木綿季「うーん・・・何かが引っかかるなぁ・・・」

 

哲也「ははは・・・」

 

危ねぇ危ねぇ・・・木綿季に飛鳥があのアスカだってバレたらまずい話になる・・・

 

だって死人の飛鳥と話してるんだよ?絶対頭おかしい人って思われるわ。

 

珪子「あの、哲也さん?」

 

哲也「ん?どした珪子。」

 

珪子「今日何ですけど放課後の何時からでも構いませんのでどこか空いてる時間ってありますか?」

 

哲也「あーまぁ8時くらいからなら余裕で空いてるな。」

 

珪子「なら、8時半からALOのアルンで待ち合わせしませんか?どうしても哲也さんに相談に乗ってもらいたいことがあるんです。」

 

哲也「まぁ俺は別に構わないけど・・・」

 

木綿季「ならボクも行きたい!」

 

琴音「私も!」

 

珪子「あれ?琴音さんってALO持ってましたっけ?」

 

哲也「この前くじ引きでな なぁ琴音。」

 

琴音「うん!まぁ酷い目にはあったけどさ・・・」

 

木綿季「哲也のエッチ・・・」

 

哲也「なんで!?」

 

珪子「とにかく、本日の8時半にアルンにお願いします!中央の噴水のところで!」

 

哲也「あ、珪子 和人は良いのか?」

 

珪子「今回は哲也さんが適任なんです。きっとその方が゛あの子゛も喜ぶと思うし。」

 

哲也「?とにかく8時半アルンだな、分かった。」

 

木綿季「・・・・・・ねぇ、あの娘ってまた女?」

 

哲也「え!?」

 

珪子「へっ!?いや!違います!どちらかって言うと男の子です!」

 

琴音「えぇ!?哲也ってどっちもいけるの!?」

 

木綿季「て、哲也がホモ・・・・・・?」

 

哲也「違う違う!!!!変な妄想すんな!!!!」

 

珪子「すみません、相談の本題はやっぱりあっちで話したいので・・・」

 

哲也「別に構いやしないよ、皆来るの忘れんなよ。」

 

うーん、珪子の相談か・・・なんだろうな?和人の落とし方?いや、俺はそんなん聞かれても答えらんねぇぞ・・・

 

でもそれだったらどちらかって言うと木綿季に聞くよな・・・・・・うーん・・・・・・俺が適任か・・・・・・もしかしてボス討伐とか?

 

俺は珪子の相談の内容を考えながら今日1日を過ごし、いよいよ8時半

 

~哲也家~

 

哲也「さてと、そろそろ行きますか。」

 

俺はアミュスフィアを被り、ALOにログインした。

 

~ALO・アルン~

 

ALOにログインした俺は、ユウキとフィリアと待ち合わせ、アルンへ向かった。

 

ちなみに溶けた防具は一応なんとかなった、NPCにそういったものを直せるのがいたのが救いだった。

 

テツヤ「もうシリカも来てるのかな?」

 

フィリア「シリカ?シリカってあのビーストテイマーの?」

 

テツヤ「なんだ、お前も知ってたのか。」

 

フィリア「一応ね、詳しいことはよくわからないけど。」

 

ユウキ「シリカって言えばピナとのコンビが印象的だね、もう一度ピナに会いたいなぁ。」

 

当然だが、シリカがSAOからログアウトしたと同時に、ピナはその姿化を消した。

 

無論、ALOで復活なんて言うことも無く、シリカはピナとの別れを余儀なくされていた。

 

テツヤ「だね。」

 

フィリア「ピナっていうのがテイムモンスターなの?」

 

テツヤ「そゆこと。」

 

ユウキ「モフモフで可愛いんだよ! 」

 

フィリア「モフモフか~私も会ってみたいな~」

 

テツヤ「あ、もうシリカもいるみたいだ。」

 

アルン内を歩いて、中央にある噴水の場まで行くと、そこにはなんだかウズウズしてるシリカがいた。

 

テツヤ「おっす、シリカ。」

 

ユウキ「やっほー!」

 

シリカ「あ、テツヤさん、ユウキさん、って言うことはそちらが・・・」

 

フィリア「初めまして!フィリアって呼んでね!」

 

シリカ「はい!私のこともシリカって呼んでくださいね!」

 

テツヤ「さて、早速本題に入ろうか、シリカ 今日呼び出した理由は?」

 

シリカ「はい、あの、ユキちゃんって今いますか?」

 

テツヤ「ユキならここで寝てるぞ。」

 

俺は胸ポケットにいるユキをそっと持ち上げ、肩に乗っけた。

 

ユキ「むにゃむにゃ・・・」

 

ユウキ「ユキ?シリカが呼んでるよ?」

 

ユキ「むにゃ・・・なぁに?」

 

シリカ「ユキちゃん、寝起きで悪いけどこのアイテムを分析してほしいの!」

 

そう言ってシリカはユキに何やらブロック状になってるアイテムを見せた。

 

ユキ「どれどれ?・・・・・・これは・・・・・・シリカさん、SAOの頃テイムモンスターっていましたか?」

 

シリカ「うん!」

 

ユキ「ならこれはそのテイムモンスターの姿だね、ALOに来る途中でこんな格好になっちゃったみたいだね。」

 

テツヤ「ってことはそれがピナってことか?」

 

ユキ「あのね、SAO生還者がALOにログインする時って、大概似たようなアカウントデータを使われるの、だからお父さんも最初はあんなに強かったの、アイテムもバグってたでしょ?」

 

テツヤ「確かに・・・」

 

ユキ「シリカさんの場合、多分そのテイムモンスターだけがALOに引き継げた感じだけど、やっぱりSAOとALOではデータが違っちゃうからこうしてバグデータになっちゃったんだろうね。」

 

シリカ「やっぱり・・・やっぱりピナだったんだね!」

 

ユウキ「シリカはどうしてピナだって気づけたの?」

 

シリカ「ログインした時からこのアイテムには気づいてましたけど、今までは取り出しもしなかったんですけれど、この前このアイテムを取り出した時、中から声が聞こえたんです『きゅるる』って声が。」

 

テツヤ「ピナの鳴き声だな、それは。」

 

シリカ「ユキちゃん!どうにかしてピナに会えないの!?」

 

ユキ「うーん・・・こういう場合処置が難・・・・・・あ、あるかも。」

 

テツヤ「何!?」

 

ユウキ「その方法は!?」

 

ユキ「えっとね、多分だけどこのブロック状の物も、敵のモンスターとかにやられちゃえばもう一発だと思うの。」

 

フィリア「でもそれだと中の子が・・・」

 

ユキ「心配ご無用!中のテイムモンスターは無事に救出できるはずだから!」

 

テツヤ「おぉ!それならピナも!」

 

ユウキ「でもユキ?どうやってモンスターにこのブロックを壊させるの?」

 

ユキ「前いたじゃん!あの防具溶かすモンスター!それの亜種があるの!」

 

ユウキ・フィリア「えぇ!?」

 

シリカ「?あのモンスターってなんですか?」

 

テツヤ「ちょっとこの前ね・・・」

 

ユキ「前のは防具を溶かすタイプだったけど、今回はアイテムを溶かしちゃうの!本来ならものすごく厄介な相手だけど、この中のテイムモンスターを救出するには丁度いいかも!」

 

テツヤ「よっしゃ!なら早速行くか!」

 

ユウキ「ピナには会いたいけどあのモンスターは・・・」

 

フィリア「私も・・・」

 

ユキ「今回は裸になんかならいから平気平気♪」

 

シリカ「それじゃあテツヤさん!張り切っていきましょう!」

 

テツヤ「おう!」

 

ユキ「モンスターはインプ領付近の森だよ!薄暗いけど、お父さんかお母さんの魔法を使えば多分スプリガンとケットシーでも充分視界が見渡せるはずだよ!」

 

テツヤ「なら早速インプ領だ!行くぞ!」

 

一同「おぉー!」

 

~インプ領付近・森~

 

テツヤ「なんだ、薄暗いって言ってたけどそうでもないじゃん。」

 

フィリア「全く見えないよぉ!」

 

シリカ「ここはどこですかぁ!?」

 

ユキ「ほらほら、早く魔法唱えなきゃ。」

 

ユウキ「なるほど、ボク達だけがこの暗闇でも動けるんだね。」

 

ユウキはそう言いながら暗視魔法を唱えた。

 

フィリア「あ、良く見えるようになった。」

 

シリカ「思ったより視界は良好ですね。」

 

テツヤ「よし、そんじゃあ早速そのモンスターを探すぞ、特にシリカ また触手に捕まってパンツ見られないように。」

 

シリカ「は、はい!」

 

ユウキ「本当は見たそうな顔してるくせに・・・」

 

テツヤ「バーカ お前ので充分だよ。」

 

ユウキ「ば、馬鹿・・・/////」

 

ユキ「バカップル!」

 

フィリア「だね・・・」

 

そんなこんなで、そのアイテムを溶かすモンスターを探すことに。

 

テツヤ「ところでシリカ?なんでピナの話で俺が適任なんだ?」

 

シリカ「はい、皆さんの中でピナが1番懐いていたのがテツヤさんなので、あの子もきっとテツヤさんに会えた方が嬉しいかなって思いまして・・・ご迷惑でしたか?」

 

テツヤ「ぜんぜん、むしろ俺も嬉しいよ、久しぶりにピナに会えて。」

 

シリカ「なら良かったです♪」

 

テツヤ「さて、ユキ、今度のモンスターはなんて名前なんだ?」

 

ユキ「ハードメルトプラントは変わらないけど、そこに+してアナザーが入るんだ。」

 

ユウキ「ていう事は、アナザーハードメルトプラント?」

 

ユキ「正解!でも見た目はこのよりちょっと緑が深い感じかな?」

 

シリカ「緑が深いモンスターって・・・アレだったりします?」

 

シリカの指差す方には確にこの前の奴の緑が深いバージョンがいる、今回はユウキもフィリアも万全でいるしとりあえずは大丈夫かな?

 

テツヤ「よっしゃ!とりあえずあのモンスターを使って・・・・・・ってどうやって溶かさせるんだ?」

 

ユキ「そんなの簡単だよ、あのモンスターがドロップする妖怪液で溶かせばいいの。ただし・・・」

 

テツヤ「だったら狩るだけか!月牙天衝!」

 

俺は斬月を抜くと同時に月牙天衝で遠くの敵を蹴散らした、それ同時にドロップアイテムで『妖怪液』を手に入れた。

 

テツヤ「よし!まず1個!」

 

ユキ「ありゃ?お父さん運がいいね!」

 

ユウキ「?どういう事?」

 

ユキ「そのモンスターの妖怪液はね、本来売却用アイテムで、すんごい高値で売れるの、だからドロップ率も低いんだけど・・・」

 

テツヤ「どんくらい?」

 

ユキ「100中10?」

 

テ・ユ・フィ・シ「じゅ!?10!?」

 

ユキ「あと、あの大きさだとだいたい15個は最低限必要だから、今晩中に集めるのは至難だと思うよ?」

 

テツヤ「へ!10だろうが関係ねぇ!片っ端から殺すだけだ!」

 

ユウキ「よぉし!誰が1番倒せるか勝負ね!」

 

フィリア「望むところ!」

 

シリカ「負けませんよ!」

 

ユキ「流石は元攻略組とその仲間だね、そのやる気でファイトだよ!」

 

なぁに、たかが10%だろ?数10体倒せばすぐ引けるさそんなパーセンテージ

 

・・・・・・そう思ってた俺が甘かった。

 

~1時間後~

 

テツヤ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

ユウキ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

フィリア「今・・・・・・何個くらい・・・・・・?」

 

シリカ「多分・・・・・・5個位です・・・・・・」

 

あれからかれこれ1時間 多分全員で総勢300は狩ったと思うが、出てきたのはたったの5個、

 

テツヤ「だぁもう!!!!!!出てくんのは木の枝木の枝木の枝!!!!!!やってられるかこんなマゾゲー!!!!!」

 

ユウキ「もう同じ敵ばっかで飽きたよ~・・・」

 

ユキ「うーん・・・流石に限界かな・・・」

 

シリカ「私諦めません!ピナに会うまで倒し続けます!」

 

テツヤ「シリカ・・・まぁ、乗っかった船だ、降りるまでは付きやってやるか。」

 

ユウキ「お礼はピナをモフモフさせてよね!」

 

フィリア「私も!楽しみにしてるからね!」

 

シリカ「は!はい!ありがとうございます!」

 

ユキ「うんうん♪友情だね♪」

 

テツヤ「さてと、そろそろギアあげますか!卍解!!!!!!」

 

ユウキ「ならボクだって!!卍解!!!」

 

フィリア「えっ!?」

 

シリカ「ユウキさんも!?」

 

テツヤ「天鎖斬月!」

 

ユウキ「天鎖斬月!」

 

ユキ「・・・・・・ただ格好真似してるだけじゃん。」

 

ユウキ「てへへ♪場を和ませようと思って♪」

 

テツヤ「アホかお前は。」

 

フィリア・シリカ「な、なんだ・・・」

 

テツヤ「さーてと!んじゃあ第2ラウンドを・・・」

 

ユキ「待って!ここの近くに中ボス反応!これは・・・うん!アナザーハードメルトプラントの親玉だよ!」

 

テツヤ「お!ならちょっとは出現率上がってるんじゃ・・・」

 

ユキ「うん!50%の確率だよ!しかも、30%でそれよりもっと効果の高い溶解液もドロップするよ!」

 

ユウキ「それがドロップしたらどうなるの?」

 

ユキ「うーん多分今の溶解液+それで事足りると思うよ。」

 

フィリア「なら早速行こうよ!」

 

テツヤ「ユキ、案内よろしく。」

 

ユキ「うん!ここから・・・」

 

俺らはユキに案内され、その敵の親玉のところまで向かった

 

~親玉の場所~

 

テツヤ「おうおう、随分とでけぇもんだな。」

 

ユウキ「ちょっと怖いね・・・」

 

ユキに連れられた場所には、先程よりも倍以上でかいアナザーハードメルトプラントがいた。

 

シリカ「それじゃあ早速!」

 

シリカが早速短剣で攻撃をしかけたが、シリカの攻撃はいとも容易く弾かれてしまった。

 

シリカ「そんな!」

 

ユウキ「ならボクが!」

 

フィリア「私も続くよ!」

 

2人がそれぞれ挟み合うように攻撃をしかけたが、ムチで武器を弾かれ、丸腰になってしまった2人は そのままムチで弾き飛ばされた。

 

ユウキ「あわぁ!?」

 

フィリア「きゃぁ!!!!!」

 

テツヤ「なっ!?こいつなかなかやるな・・・よし!ならまずは触手だ!」

 

俺は月牙天衝で触手を斬ろうとした しかし触手は月牙天衝をヒョイっと避けられてしまった。

 

テツヤ「ありゃ?」

 

ユキ「お父さん腕鈍った?」

 

テツヤ「ぬおっ!?んなわけあるか!!!!見とけユキ!!!!」

 

俺はユキの一言に熱が入り、接近戦に入り切り刻もうとした。

 

切り刻むのも少しは成功したが、やはり有り余る触手に身体を持ち上げられ、俺も投げ捨てられた。

 

テツヤ「んなぁ!?」

 

ユキ「ひゃあ!?」

 

シリカ「この!!!」

 

シリカがしかけた攻撃は、どうやら敵の急所に当たったらしく 敵は怯んだ。

 

テツヤ「よっしゃ!チャンスだ!ホリゾンタル・・・・・・ってぇソードスキル無いんだったぁ!!!!」

 

ユキ「なら翔龍双牙があるでしょ!!!!」

 

テツヤ「だけども時間も稼げねぇしなぁ・・・」

 

ユウキ「あんなに触手だあったら倒せる敵も倒せないよぉ・・・」

 

シリカ「まだまだ!」

 

シリカが再び敵に攻撃をしかけると、今度は触手に捕まり、俺らのように投げ飛ばされた。

 

シリカ「きゃぁ!?」

 

それと同時に、シリカの服からピナのブロックが出てきてしまい、ブロックが地面に叩きつけらてしまった。敵がピナにじわじわと近づいていた。

 

シリカ「っ!!ピナ!!!!」

 

ユウキ「あのままじゃピナが!!!!」

 

テツヤ「いや、待て これってチャンスなんじゃないか?」

 

フィリア「へ?チャンス?」

 

ユキ「もしこのまま敵がアレに溶解液を垂らせば・・・」

 

テツヤ「チャンスがある・・・!」

 

敵も俺らの思惑に乗ってくれて、ピナのブロックに向け溶解液を垂らしてくれた。

 

テツヤ「おぉ!!!」

 

ユウキ「やった!!!」

 

溶解液を垂らされたブロックはたちまちのうちに溶けていき、遂にはその姿を消した。

 

シリカ「ピナ・・・・・・」

 

フィリア「な、何も出てこないよ!?」

 

ユウキ「も、もしかして・・・」

 

テツヤ「いや!アレを見ろ!!!」

 

溶けたブロックの位置から、眩い光が放ちだし、俺達の目はその光で遮られてしまう。

 

テツヤ「眩っ!?」

 

ユウキ「何も見えない・・・!!」

 

シリカ「ピナ!?ピナ!!!!!!!」

 

シリカの悲しげな声が響き渡る、しかし、その声は直ぐに喜びの声となる。

 

「きゃるる!!!!」

 

シリカ「へ・・・・・・?」

 

テツヤ「今の声は!?」

 

ユウキ「間違いない!!!!ピナだよ!!!!」

 

光か消え去ると、そこには自慢の翼を羽ばたかせ、飛んでいるシリカの最高のパートナー ピナがいた。

 

ピナ「きゅるる~!!!!」

 

シリカ「ピナ!!!!!!!!!」

 

ピナ「きゅる!」

 

シリカはピナを抱きしめ、喜び間の涙を流していた。

 

テツヤ「良かったな!シリカ!」

 

ユウキ「で、でもまだ敵が・・・」

 

シリカ「あ!そうだ!ピナ!!!!早速で悪いんだけど、一緒にあの敵を倒そう!!!!!」

 

ピナ「きゅる!」

 

シリカの呼びかけにピナは応じ、早速ピナは自慢の小さな火球を飛び回りながら敵に浴びせていった。

 

それと同時に、ピナを掴もうとする触手がどんどん身体にまとわりついていき、最終的にはぐちゃんぐちゃんに絡まっていた。

 

シリカ「チャンスだ!!!!ここで決めます!!!!」

 

シリカはそのチャンスを逃さず、先程シリカが見つけた急所に攻撃を叩き込み、遂に敵のHPは尽きた。

 

テツヤ「おぉ!!!」

 

シリカ「やった!!!!!」

 

ピナ「きゅる!!!」

 

フィリア「なんとか勝てたね・・・」

 

ユウキ「ピナが出てきてくれなかったら危ういところだったね・・・」

 

テツヤ「お、ドロップアイテムに溶解液」

 

ユウキ「ボクも!」

 

フィリア「でももう手に入れても・・・」

 

ユキ「売れたらお金になるしいいじゃん♪」

 

フィリア「私はそんなのじゃなくてお宝が欲しいなぁ・・・」

 

テツヤ「なら、今回お前は手に入れたんじゃないか?」

 

フィリア「へ?」

 

テツヤ「とびっきりの笑顔って言うお宝をさ。」

 

俺はピナを抱きしめながら笑顔になるシリカを見てそう言った。

 

フィリア「それもそうだね♪」

 

シリカ「ピナ!また一緒に頑張ろうね!!」

 

ピナ「きゅるる~!」

 

テツヤ「ピナ、久しぶりだな。」

 

ピナ「きゅる~♪」

 

ピナは俺の頭に止まり、羽根を休めた。

 

テツヤ「こらこら、俺の頭は休憩所じゃねぇぞ?」

 

ピナ「きゅる・・・」

 

シリカ「ピナが悲しんでます・・・」

 

テツヤ「ぬおっ!?」

 

ピナ「きゅるる!」

 

ピナは何かを訴えるように俺の髪の毛を噛み、引き伸ばした。

 

テツヤ「いだいいだい!!!!!!」

 

フィリア「可愛いねこの子!」

 

ユウキ「ボクもぎゅってしたい~!」

 

ピナ「きゅる?」

 

テツヤ「はぁ・・・ったくこいつは暴れん坊なんだから。」

 

シリカ「でもそれがピナだもんね♪」

 

ピナ「きゅる!」

 

テツヤ「よし!んじゃあピナも救出できたとなったらここには長居無用だ!早速帰え・・・」

 

ユウキ「待って!誰か1人近づいてきてる・・・」

 

テツヤ「何?敵か?」

 

ユウキ「かも・・・用心しといた方がいいかもね・・・」

 

テツヤ「ったく・・・誰だよ・・・」

 

俺は天鎖斬月を握りしめ、近づいてくるプレイヤーに警戒した。

 

そして、暗闇の森の中から現れたのは 1人の男だった。

 

テツヤ「誰だ、お前は。」

 

「警戒しないでくれ、僕は君とそのお連れを呼びに来ただけだ。」

 

ユウキ「?ボクとテツヤを?」

 

「あぁ、我がインプ領主が君達をお呼びだ 付いてきてもらうぞ。」

 

テツヤ「ってことはあんたもインプってことで間違いねぇな?」

 

「もちろんだ。」

 

フィリア「私達はお邪魔ってことかな?」

 

「すまないがこれはインプ領だけの話にしたいんだ、スプリガンとケットシーの君達に付いてきてもらうと僕が困る。」

 

シリカ「そ、それじゃあ私達はここでお別れですね。」

 

フィリア「テツヤ ユウキ 気をつけてね。」

 

テツヤ「おう、その前にだ、あんたの名前を教えてくれ 名前を知らなきゃ信じる気にもならん。」

 

「人の名前を聞く時は?」

 

テツヤ「ちっ、しっかりしてやがる 俺はテツヤだ。」

 

ユウキ「ボクはユウキだよ!」

 

「そうか、僕の名前はレイだ、よろしく頼む。2人は時間は大丈夫か?今は10時前だが。」

 

テツヤ「俺はな。」

 

ユウキ「ボクも!」

 

レイ「なら僕に付いてきてくれ、今から領主の場まで案内する。」

 

テツヤ「ピナ、久々で悪いけどまた今度な。」

 

俺は頭の上のピナを優しく抱き抱えた。

 

ピナ「きゅる~・・・」

 

テツヤ「また今度だ、な?」

 

ピナ「きゅる!」

 

テツヤ「よし、いい子だ。」

 

シリカ「それじゃあピナ、行こっか。2人共お気を付けて。」

 

フィリア「またね!2人とも!」

 

テツヤ「またな。」

 

ユウキ「バイバーイ!」

 

2人はそれぞれ飛んでいき、この場から離れていった。

 

レイ「それじゃあ行こう。」

 

テツヤ「あぁ。」

 

こうして、俺達は謎の男 レイに連れられ、インプ領主の元まで向かったのだった・・・




久々の再会を果たしたシリカとピナ 2人はこれかもALOで絆を深めていけるはずです。

そして最後に登場したインプ レイとは!?一体何故領主が2人を呼ぶのか!!!!

次回もお楽しみに!

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