ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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そろそろ2017年も半年が経とうとしてます

皆さんはやりたいことは出来ましたか? 自分はまだなんもやれてない気がするのでこれから頑張らなきゃ・・・

それでは本編です!どうぞ!


part64 木綿季の祖父母~彼氏としての覚悟~

哲也「~♪」

 

俺がALOのアカウントの能力リセットをおこない あれから6日後

 

今日は花の金曜日 まだまだ部員数の少ない野球部は未だ土日の練習は無いため 久しぶりに木綿季とお泊まりデートだ

 

時刻は7時半 木綿季が来るのは8時ジャスト そっから一緒に飯食って 風呂入って 布団の中でイチャイチャしながら寝て 翌日も俺の家でずっとイチャつく あぁ なんて幸せなんだろう これが俺の2年間分の幸福なんだな

 

俺が部屋の片付けをしていると 家のインターホンが鳴った

 

哲也「?誰だ?」

 

俺はインターホンモニターの前に行き その姿を見た すると そこには割と大きな荷物を持った木綿季が立っていた

 

哲也「あ、なんだもう来たんだな」

 

木綿季『うん!待ちきれなくてさ!』

 

哲也「そっか でも早いに越したことはないな 今行くから待ってて」

 

俺は玄関まで歩み 玄関のドアを開けた すると木綿季は待っていたかのように抱きついてきた

 

木綿季「哲也~♪」

 

哲也「はいはい 玄関先で抱きつかない 部屋に入ってから」

 

木綿季「はーい」

 

木綿季は聞き分けがいい時と悪い時があるが 基本現実では聞き分けはいいみたいだ SAOとかだとこうはいかず なかなか離れてもらえないことも多かった

 

木綿季「久しぶりだな~お泊まり♪」

 

哲也「さて 木綿季 晩飯は何作ってくれるんだ?」

 

木綿季「それはもちろん!哲也のだーいすきなアレだよ!」

 

哲也「ほんとうか?そりゃ嬉しいな お前のアレはほんと最高だからな」

 

木綿季「えへへ~ じゃあ哲也 キッチン借りるね!哲也はゆっくりテレビでも見てて!」

 

哲也「あぁ そうさせてもらうよ」

 

こうして、木綿季が晩飯を作ってくれる間に 俺はお言葉に甘えてテレビ放送されてる横浜の試合を見ることに

 

哲也「さーてと 点差は・・・・・・見なかったことにしよう・・・・・・」

 

テレビを付けた時に付いてた点差は10対4 無論こっちが4点だ 最近投壊すること無かったのにこんな日に限って・・・

 

あーあー 何見よっかな~ そう思った時 ふと木綿季のバックに目がついた

 

でかいバックがパンパンになるほど荷物が詰め込まれてる 一体何が入ってるんだ?

 

哲也「木綿季ー このバック何入ってんのー?」

 

見ちゃいけないと知っていながらも 俺の手は木綿季のバックのファスナーに手を伸ばしてしまっていた 木綿季 ごめん 責めるなら俺の意思の低さとこの右手に文句を言ってくれ

 

木綿季「ふぇっ!?ば、バックは見ちゃ!!!」

 

哲也「ぬおっ!?」

 

木綿季のバックを開けると まず1番最初に目が入ったのは 入っていた木綿季の下着上下だった

 

水玉のブラと 水玉のパンツが特徴的だった

 

哲也「こ、これは・・・!」

 

木綿季「駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

 

木綿季は俺が手にしたブラを高速で奪い取りながら 右手で平手打ちしてきた

 

哲也「おぶっ!?」

 

木綿季「ば!馬鹿!!!!エッチ!!!!!!!/////」

 

哲也「わ、悪かったよ!許してくれ!!!!!」

 

木綿季「・・・・・・はぁ・・・・・・別に哲也だから見られても嫌じゃないけど・・・・・・心の準備があるでしょ・・・・・・?/////」

 

哲也「す、すまん」

 

木綿季「それとね・・・・・・それしか下着ないから・・・・・・それ使って1人エッチしちゃ駄目だからね・・・・・・?/////」

 

哲也「え」

 

木綿季「じゃあボク料理に戻るからね・・・・・・/////」

 

哲也「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

な、なんてこった・・・・・・あれはまさかしろってことか?ボクの使ってエッチしててって言ってんのか?そうだよね木綿季?

 

木綿季「ほんとにしたら別れるからね!!!!!!!」

 

哲也「はい・・・・・・・・・」

 

ふりじゃなかった・・・・・・絶対にふりだとおもったのに・・・・・・でも本当に木綿季は別れるのか?

 

悪ふざけで変な声出してみるか・・・・・・

 

哲也「うぁ・・・・・・ゆぅ・・・・・・き・・・・・・・・・」

 

木綿季「はいはい 鏡で丸見えですよーだ」

 

哲也「ちぇ つまんねーの」

 

木綿季「くだらないことしてないで襲ってくれればいいのに・・・・・・/////」

 

哲也「へ?なんて?」

 

木綿季「何でもない馬鹿!!!!!!!」

 

こうして、ラッキースケベタイムも終わり いよいよ夕飯 今日の夕飯は俺の大好きな木綿季が作ったオムライス

 

哲也「んー!!!!やっぱお前の手作りが1番だ!!!」

 

木綿季「でもまだまだSAOの頃とは程遠いいからね 頑張らなきなゃ!!!」

 

哲也「応援してるぞ 木綿季」

 

木綿季「うん!!!任せてよ!!!」

 

哲也「ところで随分とでかいバックで来たな 何が入ってんだ?」

 

木綿季「えーっとね 着替えと遊び道具!」

 

哲也「じゃあ他全部遊び道具!?」

 

木綿季「うん!UNOにトランプに ツイスターに人生ゲーム!」

 

哲也「そ、そんなに持ってきたのかよ・・・」

 

木綿季「だって明日の夜までいるんだもーん♪」

 

哲也「まぁ良いけどさ お前が楽しんでくれるなら」

 

木綿季「一緒に楽しもうね~♪」

 

哲也「だな」

 

食事の次は お楽しみ お風呂タイムだ

 

哲也「木綿季 一緒に入っていいでしょ?」

 

木綿季「うん!!!ていうかそのためにもここに来たんだもん!!!!」

 

哲也「そっか ならお風呂入ろ♪」

 

木綿季「うん!!!!」

 

実は俺も楽しみにしてたんだよね~♪木綿季と風呂入るの♪

 

木綿季の身体を隅々まで洗って ちょっと事故を装ってあんなとこやそんな所まで・・・・・・ニヤケが止まらねぇ・・・・・・

 

哲也「さ!風呂いこ!!」

 

木綿季「あ、待って 電話来てる もしもし?あ!おじいちゃん!何?」

 

おじいちゃんか そういや俺木綿季の親族は藍子さん以外見たことねえな

 

木綿季「うんうん・・・・・・・・・へっ!?家に帰れ!?何で!?」

 

哲也「へ?」

 

木綿季「へ?お前女友達じゃなくて男友達の家にいるだろうって?そ!そんなことは無いよ!!ど、どうしよう哲也・・・ボクの嘘バレたかも・・・」

 

哲也「な、なんで素直に俺の家って言わなかったんだよ」

 

木綿季「だっておじいちゃんそういう所規律厳しいもん!!絶対行かせてもらえないもん!!!!」

 

哲也「と、とにかくおじいちゃんは何だって?」

 

木綿季「あ、そうだ おじいちゃん?・・・・・・えぇ!?盗聴器!?なんでそんなの付けてんの!?」

 

哲也「?盗聴器ってこれか?」

 

俺は木綿季の着ていた服のうなじあたりに付いてた変な機械をとった 確かにそれは盗聴器ってぽいって言えばそうだった

 

木綿季「な!何でそこまで!?へ?お前が心配ってこんなの犯罪じゃん!!!!」

 

哲也「ってことはまさかさっきのやり取りも聞こえてたりして?」

 

木綿季「・・・・・・はい・・・・・・哲也・・・・・・おじいちゃんが変われって・・・・・・」

 

そう言って木綿季は悲しそうな顔をしながら 携帯を差し出してきた

俺は携帯を受け取り 木綿季のことを抱き寄せながら電話に出た

 

哲也「もしm「ゴラァぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」ぬおっ!?」

 

電話に変わった直後 いきなり凄いドスの効いた声で通話をしてきた

 

「貴様!!!!!ワシの木綿季に手を出すとは何事じゃ!!!!!!!!!挙句の果てには風呂じゃとぉ!?貴様!!!!!!!明日ワシの家に貴様の親と一緒に来い!!!!!!!貴様を木綿季と別れさせてやる!!!!!!!分かったか!!!!!!!!!!!!!!」

 

そう言い残して 木綿季のおじいちゃんは通話を切った

 

木綿季「なんだって?」

 

哲也「明日貴様の親と一緒に来いだと・・・俺と木綿季は別れさせてやるって・・・・・・」

 

木綿季「はぁ・・・・・・ほんとおじいちゃんって昔から頑固なんだから・・・・・・だから今まで哲也を紹介するにしきれなかったんだよ・・・・・・」

 

哲也「んで お前はなんだって?」

 

木綿季「今すぐに帰ってこいって・・・・・・泊まりは許さんって・・・・・・」

 

哲也「はぁ・・・・・・この盗聴器すらぶち壊さればなぁ・・・・・・」

 

木綿季「それじゃあ哲也・・・今日は残念だけどこれで失礼するね・・・・・・」

 

哲也「あぁ・・・また明日ね・・・」

 

木綿季「うん・・・・・・」

 

こうして 木綿季は重い足取りで帰っていった

 

哲也「・・・・・・・・・木綿季・・・・・・・・・」

 

~荒波家・渚の部屋~

 

渚「んで?なんで私に相談しに来てんの?」

 

哲也「頼む!!明日の仲介人やってくれよ!!!!このままじゃ俺が木綿季と別れることになっちまう!!!!」

 

渚「そうしたいとこは山々だけど残念ながら明日試合なのよね~ だから朝早いのよ だから無理」

 

哲也「そんなぁ・・・」

 

「話は聞いたぞ哲也!!!」

 

そう言って勢いよくドアを開いたのは親父だった

 

ちなみに 今姉ちゃんは下は普通のパンツだけで 上はワンピースっぽいのを着てるまぁちょっとまずい服装だったりする ちなみに俺がいるのになんでそんな格好かって言うと 『アンタに襲われる心配はないから』 だと

 

渚「ひゃぁぁぁ!?」

 

一輝「な、なんでお前そんな格好なんだよ・・・」

 

渚「いいから出てけこのスケベ!!!!!」

 

一輝「哲也だっているじゃん」

 

渚「こいつは特別よ!!!!!」

 

一輝「じゃあいいよ 出てくから 哲也 その仲介人 俺に任せとけ!!!!俺は明日暇だから付き合ってやるぞ!!!!」

 

哲也「マジで!?助かるぜ親父!!!!」

 

一輝「俺としてもこのままお前がまた彼女無しに戻るのは困る!!!渚がもし嫁に行った時荒波家が繁栄できなくなる!」

 

渚「もしってなによもしって」

 

一輝「行って欲しくないけど お前も大学生でいい歳だからな 彼氏の1人や2人 連れてくることは覚悟できてるよ だからお前は自分の好きな相手を見つけろ」

 

渚「お父さん・・・・・・」

 

一輝「まっ 時間は後で教えてくれ 今は姉弟水入らずで話していたいだろうしな んじゃな 間違っても渚と犯罪は犯すなよ哲也」

 

哲也「どういう意味だよそれは!!!!」

 

一輝「んじゃあ犯罪はを抜かした方がいいか?はっはっはっ!!!!」

 

そう言って親父は部屋から出ていった

 

哲也「なんなんだよ・・・・・・」

 

渚「まぁともかく 木綿季ちゃんと別れないように頑張んなさい」

 

哲也「あぁ 任せとけ それと一言いい?」

 

渚「ん?」

 

哲也「・・・・・・俺だからいいにしろ ベットの上に洗濯した服とか下着置いとくの止めとけよ だらしないぞ大学生が んじゃね」

 

渚「はっ!?あ、アンタ見たなぁ!?」

 

哲也「見るなって方が無理だアホ・・・・・・」

 

~翌日~

 

哲也「こ、ここが・・・・・・」

 

一輝「木綿季ちゃんの家・・・・・・?」

 

昨日の夜 木綿季から来た連絡は『明日の午前10時 ボクの家に来てね 住所は───』

 

てな感じで住所通りの場所は なんかもう馬鹿でかい和風の家だった

 

一輝「よ、良かったな・・・正装できといて・・・」

 

哲也「あぁ・・・制服でいいのかは知らんがとりあえず正解だった・・・」

 

意を決して インターホンを押すと いつもの木綿季の声が聞こえてきた

 

『あ、哲也 待っててね』

 

哲也「おう つってもこんな豪勢な家に住んでるなんて・・・」

 

一輝「でも元々木綿季ちゃんの親御さんの家ってわけじゃなさそうだよな 両親はどこ住んでたんだろうな」

 

哲也「そういや聞いたことねぇな・・・」

 

少し待つと 和服を着た木綿季が姿を現した

 

木綿季「いらっしゃい 哲也」

 

哲也「あ、あぁ・・・随分と豪勢な家だな・・・」

 

木綿季「今そんなことで緊張してたらおじいちゃんにやられちゃうよ?ボク別れたくないから絶対に負けないでよ!」

 

哲也「任せとけって!」

 

そして、木綿季に案内され話し合いの場へ

 

木綿季「ここがそうだよ」

 

一輝「こ、こんなとこ来たの初めてだ・・・」

 

哲也「俺も・・・・・・」

 

そこは アニメとかでよく見る ししおどしの音が響く 落ち着いた感じの茶の間だった 縁側から入れるし ふすまからも入れる感じのいわゆるサザエさんの家だ

 

木綿季「じゃあ2人とも 今は楽にしてくださいね 」

 

そう言って木綿季は部屋から出ていった

 

哲也「と 言われてもなぁ・・・・・・落ち着かん・・・・・・」

 

一輝「だな・・・・・・」

 

落ち着かない様子でいる俺達の元に 2つの湯呑みが差し出された

 

哲也「へ?」

 

「ようこそ 貴方が木綿季の彼氏さん?」

 

話しかけてきたのは恐らくっつうか絶対に木綿季のおばあちゃんだった

 

哲也「え、えぇ まぁ」

 

「初めまして 木綿季の叔母です ごめんね?うちの馬鹿のせいでこんな目にあっちゃって・・・昨日だってお邪魔になろうとしてたのにそこを邪魔されちゃったのよね?」

 

哲也「は、はい」

 

「全く ほんと娘のこととなると鬼なんだから・・・それじゃあ哲也君と お父さん ごゆっくり」

 

そう言って木綿季のおばあちゃんは 他の場所へと移動していった

 

哲也「なんであんな優しいおばあちゃんなのにおじいちゃんは厳しいんだよ・・・・・・」

 

一輝「どんな感じなんだ?木綿季ちゃんのおじいちゃんって」

 

「貴様らにおじいちゃん呼ばわりされる筋合いは無い!!!!!!!」

 

昨日の電話越しから聞こえたドスの効いた声 来た おじいちゃんが

 

木綿季「もぉ!!怒らないでってば!!!!!2人とも凄い緊張してるじゃん!!!」

 

「ふんっ!貴様が木綿季の彼氏と抜かす輩か」

 

そう言ってふすまから現れたのは 本当におじいちゃん?って疑いたくなるくらい筋肉質のおじいちゃんが出てきた

 

哲也・一輝「っ!?」

 

俺と親父は空いた口が塞がらなかった だって真面目に怖いんだもん 男塾の方ですか?って言いたい気分

 

「おい 名は」

 

哲也「お、俺は荒波哲也だ こっちは荒波一輝」

 

一輝「ど、どうも・・・」

 

「そうか ワシの名は紺野源次郎(こんのげんじろう)だ 随分と木綿季が世話になってるみたいじゃな」

 

一輝「ん?紺野源次郎ってどっかで聞いた気が・・・・・・」

 

源次郎「貴様 ワシの木綿季に手を出してタダで住むと思っとるんか・・・・・・!!!」

 

哲也「っ・・・・・・!」

 

な、なんて気迫なんだ・・・・・・気を緩めれば押しつぶされそうな程強い・・・・・・やれるなこの人・・・・・・!!!

 

一輝「あー!!!!思い出した!!!!紺野源次郎って言えば50年前くらいの空手の世界王者じゃねぇか!!!!」

 

哲也「なにぃ!?」

 

か、空手の世界王者だぁ!?だからこんな豪勢な家に・・・それにやけに木綿季の和服も綺麗すぎると思ったがまさかうん10万もするような和服じゃあ・・・・・・

 

源次郎「ほぉ 知っておったか ならば覚悟はできてるんじゃろうなぁ・・・・・・!?」

 

哲也「っ!!この!!!」

 

「やめなさいこの馬鹿たれ!!!!!!!」

 

そう言って木綿季のおじいちゃんの頭をひっぱたいたのは 木綿季のおばあちゃんだった

 

源次郎「な!なにするんじゃ!!!!!!」

 

「そりゃこっちのセリフだよこの頭でっかち!!!!!!!何木綿季の彼氏に向かって喧嘩ふっかけてんのよ!!!!!!!」

 

源次郎「な!ふざけるな!!!ワシはこいつを彼氏だとは認めん!!!!木綿季と藍子はワシのもんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

哲也「・・・・・・」

 

一輝「・・・・・・・・・」

 

木綿季「ごめんね哲也・・・・・・おじいちゃんボクとお姉ちゃんのことになると頭が働かないほど硬くなるんだ・・・・・・」

 

「馬鹿言ってんじゃないよ!!!!いつかは巣立ってく娘の門出を祝うのが私達の役目じゃないのかい!?」

 

源次郎「嫌じゃい嫌じゃい!!!!!!!木綿季はワシのもんじゃ!!!!!」

 

木綿季「はぁ・・・・・・」

 

哲也「こ、こりゃ説得は大変そうだな・・・・・・」

 

~数分後~

 

木綿季ののおじいちゃんも落ち着き ようやく本題に

 

源次郎「さて、どこまで話したか・・・」

 

木綿季「まだ何も話してないよ おじいちゃん」

 

源次郎「そうか?ならば始めようか 単刀直入に言ってやる!貴様如きにワシの木綿季はやらん!!!!!」

 

「ごめんね哲也君 この人ほんと頭が固くてねぇ」

 

哲也「ははは・・・・・・」

 

一輝「うーん こうも頭が硬いと話が進まないな・・・・・・」

 

木綿季「もぉ!!いい加減大人になってよぉ!!ボクだっていつまでも子供じゃないよ!!!!」

 

源次郎「よいか!!!両親を失ったお前にとって!!今頼りになれるのはワシと婆さんだけじゃ!!!!それをこんな見ず知らずの男なんぞに木綿季を渡してやれん!!!!!」

 

木綿季「あぁもう!!!!!哲也はそんな貧弱な男じゃない!!!!!!!だったら戦ってみせてよ!!!!!」

 

哲也「はぁ!?ま!待てよ木綿季!!!俺空手なんて出来ねぇぞ!?」

 

木綿季「大丈夫!!!!おじいちゃんは木刀でも戦えるからそれで力を見てもらえればきっと大丈夫!!!!」

 

哲也「木刀か・・・なら大丈夫かも・・・」

 

源次郎「ほぉ 自信ありげじゃな 良かろう こっちに来い ワシと相手してもらう」

 

木綿季「哲也!絶対に勝手よね!!!」

 

哲也「あぁ・・・負けねぇよ・・・」

 

源次郎「っ・・・!?」

 

源次郎(な、なんじゃこやつからはっせられるこの禍々しくも 神々しいこのオーラは!?今までこんな相手はいなかったが・・・・・・こやつなら楽しめそうじゃな・・・・・・)

 

一輝「哲也 お前の2年分の力見せてやれ」

 

哲也「おう まぁ黙って見といてくれよ」

 

源次郎「こっちじゃ 付いてこい」

 

~紺野家内・武道場~

 

哲也「な、なんちゅう広さなんだここは・・・」

 

源次郎「こいつを受け取れ」

 

そう言って投げられたのは何の変哲もない木刀だった

 

源次郎「ルールは簡単 お前がワシから一本でも取れば勝ちだ お前がギブアップをしたら お前には木綿季を諦めてもらうぞ」

 

哲也「へっ 一本でいいのかよ」

 

源次郎「むっ・・・」

 

哲也「んなのものの数分でとってやらァ ついでに木綿季も頂いていく 悪く思うなよ おっさん」

 

俺は木刀を木綿季のおじいちゃんに向け そう話した

 

源次郎「ふっ 取れるものなら取ってみるが良い 木綿季」

 

木綿季「うん それじゃあ始め!!」

 

木綿季の始めの掛け声と共に 俺は攻撃を仕掛けた

 

哲也「そらぁ!!!」

 

源次郎「むっ!」

 

俺の攻撃は いとも容易く止められた だけど 俺の狙い通りだ

 

源次郎「そんなものか?貴様の実力は」

 

哲也「怪我しても恨むんじゃねぇぞ!!!!」

 

源次郎「何っ?」

 

木刀は止められたが この木刀で仕掛けたのは片腕一本 だから両手で持ち 力任せに木綿季のおじいちゃんの木刀を押し そのままはじき飛ばし 丸腰にさせた

 

源次郎「っ!」

 

木綿季「いける!!!」

 

哲也「貰ったぁ!!」

 

源次郎「甘いわぁ!!!!」

 

哲也「んなっ!?」

 

俺が斬りかかろうとしたら なんと木綿季のおじいちゃんは俺の首を締めてきた

 

哲也「ぐっ!?」

 

木綿季「哲也っ!?」

 

源次郎「どうした?ギブアップか?」

 

哲也「誰が・・・ギブアップなんかすっかよ・・・」

 

源次郎「そうか・・・ならばこのまま締め続けてもよかろうな?」

 

哲也「ぐっ・・・!」

 

木綿季「もうやめてよおじいちゃん!!!哲也が死んじゃうよ!!!!!哲也のお父さんもなんとか!」

 

一輝「・・・・・・ここはあいつを信じよう」

 

木綿季「そんなっ!?」

 

源次郎「そぉら どうしたどうした?そのまま死ぬか?」

 

哲也「・・・・・・甘いな・・・・・・」

 

源次郎「何?」

 

哲也「足元がお留守だぜ!!!!!」

 

木綿季のおじいちゃんが締めてきてるは首だけ 要は両手は使える状態だ だから 木刀を持った方の手でスネのあたりを思いっきり斬り バランスを崩させた

 

源次郎「ぬおっ!?」

 

哲也「止め!!!!!」

 

バランスを崩し 俺の首からも手を離し 転倒した木綿季のじいちゃんの首元に 俺は木刀を突きつけた

 

哲也「・・・・・・チェックメイト 俺の勝ちだ」

 

木綿季「やったぁ!!!!哲也が勝ったぁ!!!!」

 

一輝「やるなぁ哲也 まさかあそこから逆転とはな」

 

源次郎「ぐっ・・・まさか負けるとは・・・・・・」

 

哲也「これで木綿季はいただけるんですよね?」

 

源次郎「・・・・・・やはり駄目だ・・・・・・!!!」

 

木綿季「へっ!?」

 

哲也「おい!アンタが木綿季を大切に思うのもわかるけども 俺だって木綿季を大切に思ってんだ!!!!男同志の約束なら守ってくれよ!!!!!」

 

源次郎「お前に何がわかる!!!!息子を病気で無くし つい最近まで長女まで失いそうになってたこの老いぼれの気持ちが!!!!!」

 

哲也「っ・・・・・・・・・・・・」

 

木綿季「おじいちゃん・・・・・・」

 

源次郎「ワシだって木綿季には幸せになってもらいたい・・・だが ワシはもう御年70 もう先も大分長くない だから・・・だからその間だけでも木綿季は・・・・・・!!!!!」

 

・・・・・・70・・・・・・確かに下手したらこの人にとっちゃ明日をも知れぬ今かもしれねぇ・・・・・・そんな人から・・・・・・木綿季を取っていいんだろうか・・・・・・

 

木綿季は・・・・・・木綿季は一体どっちをとるんだ?俺か おじいちゃん達か・・・・・・

 

そんな 俺が迷ってる時 ある発言がふと俺を我に返した

 

「待ってください!!!!!!!!」

 

哲也「っ!?その声は姉ちゃん!?」

 

そう 声の主は姉ちゃんだった なんで?試合は?まだ12時前だぞ?

 

源次郎「だ、誰じゃ貴様は?」

 

渚「私は荒波渚 哲也の姉です」

 

哲也「な、何で!?姉ちゃん試合は!?」

 

渚「それが私の勘違いで今日は日程OFFで明日が試合だったのよ それで ゛強力な味方゛を連れてここに来たのよ お母さんに教えて貰ってね」

 

一輝「味方?味方って誰だよ」

 

渚「それじゃあ流すね・・・・・・」

 

そう言って姉ちゃんが取り出したのは 最近登場した撮った動画をボタン1つでVR映像に出来る物だった そして そこから現れたの木綿季の姉さん 藍子さんだった

 

源次郎「っ!?藍子!?」

 

藍子『おじいちゃん!木綿季と哲也君を別れさせるなんて絶対に駄目!!!!!それは木綿季の幸せをおじいちゃんが取ることになるんだよ!? お父さんとお母さんがいなくなって 今木綿季が1番幸せでいられるのは哲也君の側なの!!!』

 

源次郎「っ!!」

 

藍子『私なら後半年もすれば多分仮の退院もできるから だから・・・・・・木綿季だけは 哲也君に任せてあげてほしいの これは私からのお願い!お願いねおじいちゃん それじゃあね!』

 

そこで 映像は終わった

 

渚「私からもお願いです 木綿季ちゃんと哲也をこのままにさせてあげて下さい!!!!」

 

源次郎「・・・・・・そうか・・・・・・もう・・・・・・木綿季はワシの手が届かないところに行っていたんじゃな・・・・・・」

 

木綿季「おじいちゃん・・・・・・」

 

源次郎「哲也君・・・・・・君に木綿季を託しても・・・・・・良いか?」

 

哲也「っ!!!!はい!!!!!任してください!!!!!」

 

源次郎「一輝さんだったかのぉ ワシがくたばった時は 木綿季のこと よろしく頼みます」

 

一輝「そ!そんな縁起でもないこと言わないでくださいよ!!!!」

 

源次郎「・・・・・・木綿季・・・・・・立派な・・・・・・立派な嫁さんになるんじゃぞ・・・・・・哲也君以外と結婚するなんて言ったら殴り飛ばすぞ?」

 

木綿季「っ!!!!うん!!!!!ボク立派な哲也のお嫁さんになるからね!!!!!!」

 

源次郎「そうか・・・・・・まだまだ小さな子だと思ってた木綿季ももうこんなに大きくなってたんだな・・・・・・」

 

木綿季のじいちゃんからは 薄らとした涙が見える 俺はその涙を見た時 改めて誓った 絶対に木綿季は幸せにすると 俺はその義務がある

 

俺は木綿季の彼氏であり 仮想現実世界における 木綿季の愛す旦那だということを

 

木綿季の彼氏として 改めて俺は自覚と共に 覚悟を持った

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

一輝・源次郎「はーはっはっはっ!!!!!!!」

 

哲也「ったく・・・・・・真昼間から飲みやがって・・・・・・」

 

木綿季「はぁ・・・・・・おじいちゃんこうなると長いからなぁ・・・・・・」

 

渚「全く 帰ろうにも帰れないじゃないのよ」

 

あの後 めでたく和解出来た俺達は 親父と木綿季のじいちゃんが酒を飲んでしまい 帰ろうにも帰れずしまいでいた

 

源次郎「おーい!!!もう1本持ってきてくれー!!!これだけ話せる若もんは久しぶりじゃ!!!今日は付き合ってもらうぞ!!!」

 

一輝「えぇ!!!!!じゃんじゃん行きましょお!!!!!」

 

哲也「駄目だこりゃ・・・・・・」

 

木綿季「ねぇね哲也 ボクの部屋に来ない?」

 

哲也「木綿季の部屋?そういや入ったことなかったな じゃあお邪魔しちゃおうかな」

 

木綿季「渚さんも来てください 多分この様子じゃ3時間位経たないと酔いつぶれないんで」

 

渚「じゃあ私もお邪魔しちゃおうかな」

 

~紺野家内・木綿季の部屋~

 

木綿季「入って 2人とも」

 

哲也「失礼するな」

 

渚「おじゃましまーす」

 

始めて入る木綿季の部屋は ほんとに年頃の女の子なんだなって感じの部屋だった

 

哲也「にしても和風の家の部屋とは思えない程の部屋だな 床なんか畳じゃなくてカーペットが敷いてあるし 普通の窓だし ベットまである」

 

木綿季「あ、ここはボクが頼んだの こういう部屋が良いなって そしたらおじいちゃんがすぐに部屋を改築してくれたんだ」

 

哲也「流石は金持ちだな・・・ん?」

 

俺の目に入ったのは 机の上の俺と撮ったツーショットの写真 そして その隣には小さい頃の木綿季の周りいた 若い頃の木綿季のじいちゃんとおばあちゃん そして、隣には木綿季のお母さんとお父さんであろう人が笑顔で木綿季を抱きしめていた

 

哲也「これ・・・」

 

木綿季「それがボクのお父さんとお母さんなんだ 多分ほんとにボクが小さくて 物心ついた頃の写真かな」

 

哲也「じゃあその後ご両親は・・・・・・」

 

木綿季「うん・・・・・・」

 

哲也「・・・・・・・・・」

 

木綿季「・・・・・・哲也・・・・・・」

 

木綿季は俺に抱きついてきた 少し泣き気味の声で

 

哲也「木綿季・・・・・・?」

 

木綿季「・・・・・・ボクやっぱり悲しいよ・・・・・・お母さんとお父さんに会いたいよぉ・・・・・・ぐすんっ・・・・・・」

 

哲也「木綿季・・・・・・」

 

渚「木綿季ちゃん・・・・・・」

 

哲也「・・・・・・なら こういうのはどうだ 姉ちゃん こっち来て」

 

俺は姉ちゃんを俺と木綿季の横に移動させ 木綿季を真ん中に 俺が木綿季の右に 姉ちゃんが木綿季の左に座った

 

哲也「ほら こうすれば家族っぽいだろ?」

 

木綿季「哲也・・・・・・渚さん・・・・・・」

 

渚「ほら 泣かないで 家族ならここにいるじゃない だからもう泣かない」

 

そう言って姉ちゃんは木綿季の手を繋いだ 木綿季はまだ泣きやみはしないが 泣きながら笑顔になってくれた

 

木綿季「うん・・・・・・!!!!」

 

哲也「これからも宜しくね 木綿季」

 

こうして、荒波家と紺野家の初の出会いが終わり 争いも無事終結した

 

そして、木綿季の公言通り 3時間経った当たりで 2人は爆睡してしまった

 

そして、親父が爆睡し 俺達はいつまで経っても帰れなかったから 母さんに車で迎えに来てもらった

 

美咲「すいませんうちの夫が・・・・・・」

 

「いえいえ うちの主人も楽しそうにしてましたし これからも末永くお願いしますね 荒波さん」

 

美咲「はい よろしくお願いします 紺野さん」

 

哲也「木綿季 またな」

 

木綿季「うん!!!!またね!!!!!」

 

そう言って木綿季は俺の頬にキスをしてきた

 

「あらあら お熱いねぇ」

 

美咲「ほんと 羨ましいわぁ」

 

哲也「は!早く帰ろうぜ母さん!!!!ほら姉ちゃんも!!!!」

 

渚「何今更になって照れてんのよ」

 

哲也「るせぇ!!!!」

 

木綿季「うふふ♪」

 

木綿季 すぐにでもお前を家族として迎えに来るから その時まで 待っててくれよな

 

その時までに 俺はもっと立派な男になるから お前も立派なお嫁さんになれるように 頑張れよ!!!!

 

~オマケ~

 

美咲「ねぇ2人とも もう3時だしお昼ご飯は良いよね?」

 

哲也「えぇ~!!!」

 

渚「お腹空いたー」

 

美咲「あらあら 食欲旺盛ね お父さんの財布あるかな~」

 

哲也・渚「えっ!?」

 

美咲「だってぇ 最近私とは飲まないくせに人付き合いだとしても3時間も木綿季ちゃんのおじいちゃんと呑むなんて・・・・・・不公平だと思わない?ね 渚」

 

渚「えっ!?いや、確かにそうかも・・・・・・?」

 

美咲「でしょ~♪だから 今日はお父さんに出してもらうの♪」

 

哲也「か、母さんが嫉妬してる・・・・・・」

 

渚「木綿季ちゃんも怖いけどお母さんもやっぱり怖いわね・・・・・・」

 

美咲「ふふふ♪」

 

一輝が目覚めたのは その数時間後の夜6時 気づいた時には財布にあった1万円が千円になってたと言う・・・・・・

 

荒波家と紺野家の妻には代々 嫉妬を良くする傾向にあるとかなんとか・・・・・・




一時はどうなるかと思った荒波家と紺野家のいざこざも 見事和解で終わり 哲也と木綿季は今後とも付き合えるようになった

これから先 哲也は彼氏として、そして未来の夫として 木綿季の事を守り通し幸せにできるのだろうか?

次回は野球部の話と哲也と木綿季が藍子の所に行く話の豪華(?)二本立て!お楽しみに!

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