ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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すいません special partをようやく投稿できました ちょっと悩んでた部分があってこの話では訳あって野球はしないで話オンリーです

次回からは本格的に野球成分をたっぷり入れるので次回までおまちください!

それではどうぞ!



special part1ドラフト指名~プロ入り~

2026年度 ドラフト会議

 

今年も プロの球団から指名を受け プロの世界への扉を開ける未来ある男達がいた

 

それは 高校生 大学生 社会人 独立リーグ等 様々な人達が指名を受ける

 

そして、今日ここに ドラフト会議を心待ちにして聞いてる男がいた・・・・・・

 

『第9位選択希望選手 横浜Dena』

 

「来い・・・来てくれ・・・!」

 

『──── 内野手 明治・・・』

 

「ま、またかよ・・・もう駄目だ・・・」

 

その男の名前は 荒波哲也 部室の中にあるテレビでドラフトの指名を心待ちにしていた

 

高校生がドラフトで指名を受けるには プロ志望届けという物を出すのだが 哲也の通う高校からは3人がプロ志望届けを顧問である新庄が提出していた

 

1人は哲也 2人目は前田翔 3人目は新井貴明 この3名がプロ志望届けを提出していた

 

翔「ま、まだだ 選択終了とは言ってない!」

 

新井「そ、そうだ!!まだまだ!!!」

 

哲也「そ、そうだよな!!!まだまだあるよな!!!まだまだ!!!」

 

仲間内で励まし合う3人 だがそんな期待とは裏腹に 12球団の内 横浜以前に指名権があった6球団は全て選択終了を提出していた

 

哲也「もう駄目だァ!!!!!終わったんだぁ!!!!!!!」

 

翔「駄目・・・か・・・」

 

新井「はぁ・・・」

 

そう 思っていた時だった

 

『第10回選択希望選手 横浜Dena 荒波 哲也 投手』

 

哲也「・・・・・・・・・へ?」

 

新井「い、今なんつった!?」

 

翔「て、哲也が呼ばれた!?」

 

哲也「嘘だろ!?」

 

哲也達は耳を疑いながらテレビの画面を覗く すると そこには確かに 哲也が指名されたことを明かす 『荒波哲也』の名前がテレビに載っていた

 

哲也「っ!!!!やっっっっっっっっ・・・・・・・・・・・・・・・たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!プロ入だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

新井「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!プロ野球選手が誕生したぞ!!!!!!!」

 

翔「やったな哲也!!!!!!!!!」

 

哲也「やったぜ皆!!!!!!」

 

他の部員も 哲也の元に集まり 哲也は袋叩きのような形で祝福されていた

 

哲也「いてぇよ皆!!!!!!でも最高だァ!!!!!!」

 

新井「あ、後は俺達だ!!!!!」

 

翔「おう!!」

 

哲也の後に続きたい そう願いながらテレビを見つめる皆 しかし 残念ながら11回選択希望選手はいなく 全ての球団は指名を終えてしまった

 

新井「・・・・・・まぁ・・・・・・そりゃそうか・・・・・・」

 

翔「残念・・・・・・だな・・・・・・」

 

哲也「2人共・・・・・・」

 

哲也達の最後の大会の結果は 地区予選準決勝敗退 それでも3人の残した個人成績は良く 哲也は登板した試合で毎回奪三振を全試合で記録 翔と新井も 打率は3割越えと決して悪くないが やはり所詮地区予選大会 哲也が目に留まったのが奇跡のレベルで 本来2人が指名されるのは限りなく低いのだ ましてや全国経験すらしてないのだから認めざるを得なかった

 

『これより 育成枠ドラフト会議に移させていただきます』

 

哲也「あ!まだ諦めるな!!!!育成枠がある!!!!!」

 

育成枠ドラフトとは プロ野球会には育成枠として入団する人も少なくはない 育成枠の選手と普通の選手の違いは 育成枠は背番号が3桁 契約金も300万相当(ドラフト指名選手は最低500万)そして育成枠の時点では1軍の試合には出れないのだ

 

新井「もう無理な気がする・・・」

 

翔「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

哲也「2人共・・・・・・・・・」

 

諦め 絶望する2人 それは他の部員にも移り プロ入りが決定してる哲也も モヤが残る結果となる・・・・・・・・・はずだった

 

『第1回選択育成枠選手 横浜Dena 前田 翔 内野手』

 

哲也「うぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

翔「え?呼ばれ・・・・・・た?」

 

新井「すげぇぇ!!!!翔も横浜だ!!!!!!」

 

創部してまもない学校の野球部からプロ入りが2人 1人は育成枠としても凄い快挙だ

 

翔「や、やった・・・・・・夢だった横浜の野球選手に・・・・・・!」

 

哲也「一緒に頑張ろうぜ翔!!!!」

 

翔「おう!!!!!!」

 

新井「ちきしょぉ!!!!俺も呼べぇ!!!!」

 

翔が呼ばれた後も 何度か指名はあったが その中に新井の名前は無く 2026年度のドラフト会議は終わった

 

新井「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

哲也「新井・・・・・・・・・」

 

翔「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

新井「こうなったら大学だァ!!!!!!大学で名前売ってやる!!!!!おめぇら見てろよ!!!!!!ぜってぇ4年後には追いついてお前らを追い越してやるからな!!!!!!!」

 

哲也「その意気だ新井!!!!!応援してるぞ!!!!」

 

翔「頑張れよ!!!!」

 

新井「そうと決まったら今まで以上に勉強だァ!!!!」

 

そんなこんなで ドラフト会議は終わりを告げた

 

ドラフト会議の直後 報道陣が何人かいて 軽くインタビューをされた

されたんだけども・・・・・・

 

『ドラフト指名を受けた気持ちはどうですか?』

 

『育成枠としての入団ですが何かご感想は?』

 

哲也「あ、えっと・・・」

 

翔「その・・・・・・」

 

とまぁ こんなガチガチの状態でインタビューを受けたから 何も答えられず 終わってしまった

 

これからのことを考えたらそんなんじゃ駄目なのは分かるけどやっぱりいきなり貴方はプロですって実感を貰うとすげぇ嬉しいのとともに緊張する

 

とにかく プロ入りしたんだ まずは春季キャンプから頑張るぞぉ!!!!!

 

~荒波家~

 

「プロ入りおめでとう2人共!!!!!!!」

 

その声と共に クラッカーは鳴り響き 盛大な拍手で俺と翔は包まれた

 

家には俺の家族と翔 木綿季 琴音 詩乃 和人 明日奈 里佳 珪子が来ていた

 

直葉ちゃんとクラインとエギルは 都合が悪くどうしても来れないとかで今日の参加は出来なかった でも別日に会えるとのことで3人とはそこで話し合うつもりだ

 

哲也「くぅ~!!!!ガチもんのプロだぜ!!!!!なぁ翔!!!!!」

 

翔「まぁ俺は育成枠だけどな それでも這い上がってやるさ」

 

哲也「その粋だ!!」

 

木綿季「哲也!翔!おめでとう!!!!!ボクも嬉しいよ!!!!」

 

哲也「木綿季!!!!見てろよ!!!!俺頑張るからさ!!!!」

渚「まぁ 一応応援してあげるわ 頑張んなさいよ 翔君はもちろん応援してあげるからね!」

 

哲也「任せとけ!」

 

琴音「哲也!翔!おめでとう!!!プロでも頑張ってね!!!!」

 

哲也「あぁ!応援よろしくな!」

 

詩乃「おめでとう 哲也 プロ入り早々首になんてならないでよね 翔はまず1歩1歩頑張ってね」

 

翔「ありがとな 皆」

 

哲也「不吉なこと言うなよ詩乃・・・」

 

和人「2人共!頑張れよ!!!応援してるぞ!!」

 

明日奈「優勝目指して頑張ってね!!!!」

 

珪子「おめでとうございます!初スタメンの時は是非呼んでくださいね!」

 

里佳「まぁ 浮かれないで1つずつ頑張んなさいよ 何かあったら相談には乗ってあげるからね!」

 

一輝「母さん・・・2人がまさかプロになるとはな・・・」

 

美咲「頑張ってね哲也 翔君 お母さん応援してるからね♪」

 

哲也「うん!応援よろしくね!」

 

木綿季「哲也!早く2人で暮らそうよ!!!ボクも大学生になるけど 同居は出来るよ!!!」

 

哲也「?言ってなかったっけ プロ1年目は寮に入るから暮らせないって」

 

木綿季「えぇ~!?」

 

翔「門限とかもあるから会う時間はめいっぱいに減るかもな」

 

木綿季「しょんな~・・・・・・」

 

哲也「まぁそんな拗ねんなよ 1年くらいすぐだよ」

 

詩乃「その1年で哲也が別の女にうつつを抜かさなきゃ良いけどね 可愛い女子アナとかね」

 

哲也「あのなぁ・・・」

 

琴音「浮気はダメだよ哲也!!!」

 

渚「そうだよ!!!!」

 

木綿季「浮気したら殺す・・・」

 

哲也「なんでその話になるんだよ・・・」

 

一輝「入団会見はいつなんだ?」

 

哲也「確か12月だから来月かな 入寮は1月だな」

 

木綿季「じゃあ今の内にイチャイチャしとかなきゃ!!!」

 

琴音「私とも出かけようよ!!!」

 

詩乃「私も付き合ってあげてもいいわよ」

 

渚「わ、私も良いわよ!!!お姉ちゃんが買い物に付き合ってあげる!!!」

 

明日奈「人気者だね哲也君は♪」

 

哲也「さて!!!皆応援よろしくな!!!!!プロに行っても俺達は親友だ!!!!!」

 

一同「おぉ!!!!!!」

 

こうして、おめでとうパーティーも終わり その後数日が経ち いよいよ入団会見に

 

~入団会見~

 

哲也「す、すげぇフラッシュの数だな・・・」

 

翔「だな・・・」

 

このフラッシュの目当てはほぼドラフト上位指名に送られるものだと思うけど それでもこのフラッシュ量は凄い

 

ちなみに 俺達はこの会見前に それぞれ自分のユニフォームを受け取っている 俺は背番号81番 背ネームはARANAMI 翔は育成枠なので 背番号は3桁の110番 背ネームはMAEDA

 

ちなみに 育成枠とは 1軍の試合には出れず 常に2軍で試合を行い 上から(首脳陣)の声がかかると初めて本入団となり 背番号も2桁代の物になる だから翔は本当に死にものぐるいで生活をしなければいけない日々が始まる 俺もそれは変わらない ドラフト最下位指名なんだから 翔と同じくらい頑張らなきゃ到底1軍入りは無理だ

 

さて、横浜Denaベイスターズは数年前に横浜ベイスターズをDenaが買収し 名前を横浜Denaベイスターズと名前が変わった 成績は万年そこそこの成績を収めてるが皆からの印象は弱いチームと言った感じになってしまっている

 

それでも主砲の筒香さんを初め 主力の選手は沢山いるため 決して弱くはない

 

Denaを率いるのはアレックス・ラミレス監督 ヤクルト 巨人 横浜で活躍し 外国人選手史上初となる2000本安打を達成した その後 横浜の監督を打診し 今年で二年目となる

 

「今年入団した皆には 将来このチームを担う様な選手になってもらいたいです それはドラフト1位でも 最下位でも 育成枠指名でも関係ありません 皆には訪れたチャンスを掴み取ってもらいたいです」

 

この監督の言葉を貰った後に いよいよ俺達新入団選手の一言タイム

 

「それでは ドラフト10位指名 荒波哲也選手 お願いします」

 

哲也「お、俺か・・・・・・」

 

ドラフト9位の人からマイクを受け取り いよいよ俺の話す番 でも、前々からここで話すことは決めていた

 

哲也「ドラフト10位指名で入団しました荒波哲也です プロに入ったからには ここにいる全員が味方であり そしてライバルであると考えています 日々の鍛錬を怠らず 下位指名でも活躍できるってことをプロを目指してる皆にも証明できる選手になりたいです」

 

ほっ・・・とりあえず考えていたことは言えたな この日のために噛まずに言う練習を何度もしてきたんだ とにかくミスもしないでよかった

 

「続いて 育成指名1位 前田翔選手 お願いします」

 

哲也「ファイト 翔」

 

翔「おう」

 

俺は翔にマイクを手渡した

 

翔「育成枠として指名されました前田です 育成枠として指名されたからには 育成枠の名前に恥じない様に日々の試合と練習に取り組んでいきたいです」

 

と、そんな感じで俺達の入団会見は終わり 時は流れ春季キャンプ

 

春季キャンプは俺と翔は二軍のキャンプに参加し それぞれコーチやチームメイトにコツなどを聞き 色々なことで成長出来た

 

例えば ピンチの時の気持ちの持ちようだとか もっと変化球を活かせる投球術だとか 色々なことをキャンプで学べた

 

そして 最終日にはこんなことが監督から聞けた

 

「グラウンドではドラフト下位指名 ベテラン等は関係ない プロは実力主義だ オープン戦でそれなりの成績を残せれば開幕一軍も有り得るかもしれないぞ」

 

との事だ つまり 俺でも若しかしたら開幕一軍を狙えるかもしれないのだ ちなみにプロ1年目で開幕一軍に入るのは誰しもが憧れる目標であり かなり高い敷居だ

 

でもその高い敷居を登ってこそプロだ!!負けねぇぞ!!!

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

哲也「いやぁ卒業式出れてよかったな」

 

翔「だな」

 

時は3月の中旬 今日は高校の卒業式

 

今日明日はオープン戦も無く 首脳陣からも卒業式への参加を許可してもらい こうしてここにいられる

 

無論 木綿季達も一緒だ

 

木綿季「哲也~♡」

 

哲也「よしよし 久しぶりだな木綿季」

 

1月に入寮し 新人合同自主トレ 春季キャンプ オープン戦と俺と翔には空いてる時間は無く こうして皆に会えたのも3ヶ月ぶり位だ

 

木綿季「やっぱり哲也がいないと寂しいよ~・・・」

 

哲也「こらこら もし結婚しても 俺は遠征があるから家にいない日なんてしょっちゅうあるぞ?」

 

木綿季「でも~・・・」

 

哲也「大丈夫だよ木綿季 お前なら我慢できるさ いい子に待ってろよ木綿季」

 

俺はそう言いながら木綿季のことを撫でた

 

木綿季「うん・・・ボク頑張る・・・」

 

とは言いながらも木綿季の目は涙目だ ったく 甘やかしすぎたのかな この3年間

 

哲也「泣かないの 今日の夜は相手してやるから な?」

 

木綿季「約束だからね・・・」

 

哲也「おう 約束だ」

 

和人「考えてみると今目の前にはプロ野球選手が2人もいるんだな・・・」

 

琴音「ちょっと恐縮しちゃうね・・・」

 

翔「止めてくれよ 今まで通り接してくれ」

 

哲也「そうそう 俺達は昔からの友達なんだから」

 

明日奈「ふふ♪変わらないね哲也君は♪」

 

珪子「哲也さん 翔さん 良かったらサイン頂けませんか?」

 

哲也「へ?サイン?」

 

珪子「はい!私2人の入団を機会に横浜を応援することに決めたんです!それで 是非2人のサインが欲しいなぁって思いまして」

 

哲也「そんなことならお安い御用さ でもそれは後でな」

 

翔「多分他の奴にも言われると思うし」

 

里香「なら私にも頂戴!」

 

明日奈「じゃあ私も!」

 

和人「俺も頼むよ」

 

琴音「私も!」

 

木綿季「ボクもー!」

 

哲也「こ、こりゃサインするのが大変だな」

 

翔「育成枠だからまだ先と思ってたけどまさかこんな早くねだられるとはな・・・」

 

哲也「そういや詩乃とか姉ちゃんは?後直葉ちゃんとか」

 

翔「そういや見ないな どこにいるんだ?」

 

明日奈「しののんはそろそろ来るって言ってるけど渚さんは・・・」

 

木綿季「渚さんからはそろそろ着くって連絡が来てるよ?」

 

和人「スグは渚さんに会ったから一緒に行くって連絡が来てる」

 

哲也「んじゃあ3人ともぼちぼち来るのか」

 

「ぼちぼち来てあげたわよ 哲也」

 

聞きなれたその声に俺は振り返ると そこには姉ちゃんと詩乃と直葉ちゃんが立っていた

 

哲也「別に来てくれなんて言ってねぇよ 詩乃は別だけども」

 

渚「何ですってぇ!?」

 

詩乃「気持ち悪い」

 

哲也「ぬおっ!?」

 

詩乃「冗談よ♪」

 

哲也「ったく・・・お前の冗談は冗談じゃ通じなくなるから止めてくれ・・・」

 

直葉「哲也さん!翔さん!改めましてプロ入りおめでとうございます!それとご卒業おめでとうございます!」

 

哲也「おう ありがとな」

 

翔「これで全員かな?」

 

哲也「おいおい あのヒゲと外見マフィアが来てねぇだろ?」

 

琴音「2人ならもうここにいるよ?」

 

そう言って琴音の目線の先には確かにクラインとエギルがいた いつの間にいたんだよこいつら

 

エギル「誰が外見マフィアだ誰が」

 

クライン「まぁ哲也の意見に賛成も出来るけどな」

 

哲也「よぉ 2人とも 久しぶり」

 

エギル「お前らがいなくなってからたまにログインするALOも退屈でな やっぱりお前ら2人がいなきゃな」

 

クライン「ホントだよ!哲也!てめぇ一気に俺の年収-100万位貰いやがって!」

 

翔「てなるとお前600万稼いでんのか 予想の倍以上だな」

 

クライン「これでも社内では信用を貰ってんだ!それなりに仕事はこなすぜ!」

 

和人「流石は風林火山のリーダーだな」

 

哲也「でも 俺の契約金の内9割は両親に挙げたよ 残り1割は一応俺が貰った」

 

木綿季「ていうことは哲也が100万円で哲也のお母さん達に400万円?」

 

哲也「そゆこと」

 

翔「俺なんて全額あげても哲也には追いつけねぇ・・・挙句の果てには1軍定着したらその時に親孝行してちょうだいって言われちまったよ」

 

琴音「翔なら大丈夫だよ!頑張ってね!」

 

翔「ありがと 死にものぐるいで頑張るさ」

 

哲也「さて、そろそろ教室に入らなきゃだな んじゃあ姉ちゃん達 またな」

 

渚「うん!楽しみなさいよ!最後の高校生!」

 

こうして、一旦姉ちゃん達と別れ 俺達は教室に向かった

 

メンバーは3年間何故かこのメンバーだけは変わらなかった 変わったとしたら新たに加わったの新井くらいだ

 

新井「いやぁいよいよ卒業だな~」

 

哲也「お前大学は決まったのか?」

 

新井「もち!まぁそこで名前売ってお前らを越すくらいスゲェ選手になってやるから覚悟しとけよ!!」

 

木綿季「でも一番は哲也だもん!」

 

新井「相変わらずのゾッコンぶりだな 木綿季ちゃんは」

 

哲也「さて、今はプロだどうこうは止めよう 高校生としてここにいるんだ」

 

翔「そうだな それが良い」

 

明日奈「あ、先生が来たみたいだよ?」

 

琴音「もう移動になっちゃうのかぁ・・・」

 

ちなみに担任は凛先生 3年間で教員としてかなり成長した凛先生はいまや学園内の人気者であり一番の生徒の理解者である

 

凛「さぁ!いよいよ卒業式ね!その前に 哲也君!翔君!久しぶりだね!調子は大丈夫かな?」

 

哲也「えぇ もうバッチリ!」

 

翔「右に同じです」

 

凛「良かったわ♪緊張の重圧に押しつぶされてるんじゃないかって心配だったのよ♪」

 

哲也「まぁ緊張するっちゃしますけどね」

 

凛「さて、積もる話はこの後にして 今からは卒業式!さぁ!体育館に向かうわよ!木綿季ちゃん 哲也君と翔君にこれからの流れを説明してあげて欲しいんだけど頼めるかな?先生ちょっと用事があって皆と移動した後すぐ動いちゃうんだ」

 

木綿季「ならボクにお任せ下さい!」

 

凛「良かったわ♪さて!それじゃあ皆 最後の晴れ舞台!特に大学に進まない人は最後の卒業式よ!かっこよくキメていきましょう!」

 

こうして、俺らのクラスは式場に向かい始めた

 

大まかな流れはこうだ A組の出席番号1から呼ばれていき 卒業証書を貰う そして卒業生代表から言葉を貰い 後は大体普段と一緒 お偉いさんの長い話を聞いて 終わりらしい

 

順番は①入場 ② 国歌斉唱 ③ 卒業証書授与 ④ お偉いさん方のお言葉(PTAトップとか校長とか) ⑤卒業生代表の言葉 ⑥ 退場 こんな感じだ

 

ちなみに祝電とかは無い 俺達が卒業生一号だし この3年間でいなくなった先生はいないし

 

入場は拍手で迎えられ それぞれ出席番号の順に座った

 

珪子 新井 俺 と言った感じの順番だ

 

新井「うっ・・・」

哲也「あ、新井?お前もう泣いてんのか?」

 

新井「だってよぉ・・・なんだかんだこの3年間が俺は一番楽しかったんだよ・・・それが終わっちまうなんて・・・」

 

哲也「ったく そんなんじゃ後で涙が出なくなるぞ?」

 

新井「わかってらぁ・・・」

 

この席では和人は見えるが木綿季や翔の顔は分かりづらい 明日奈なんて余計に分かりづらい

 

でも色んな場所から啜り泣きの声が聞こえてくる どうしよう 泣いてないの俺だけかも そんな不安というかなんとも言えない気持ちが芽生えてくる

 

全クラス入場し終えると 次は国歌斉唱

 

それが終わると いよいよ卒業証書授与

 

俺らはC組だから ちょっと待つことになるが 貰った人たち 特に女の子は涙をこらえきれずに 泣いてる子が多くいるから 貰い泣きをしそうになるが 後で多分めっちゃ泣くだろうと考えるとここでは泣いてられない その想いが俺のこみ上げる何かを押し殺してくれる

 

新井「ぬおぉ・・・皆泣きすぎなんだよぉ・・・こっちまで・・・こっちまで・・・!」

 

珪子「ぐすんっ・・・」

 

哲也「大丈夫なのかよお前ら・・・1回深呼吸して落ち着いてみろ」

 

新井・珪子「すぅー・・・」

 

哲也「そうやって落ち着け 今は思い出のことを思い浮かべるな そんでもってもう高校生活が無いとか考えるなたたま前だけ見てろ いいな?」

 

新井「ったく なんだかんだいってやっぱお前はリーダーシップあるな・・・」

 

珪子「やっぱり哲也さんがいてくれた方が何かと助かります・・・」

 

哲也「こんなんリーダーシップでも何でもねぇよ 要はどうやって気持ちを保たせるかなんだよ」

 

新井「それも英雄の知恵ってやつか?」

 

哲也「まぁそんな所だ」

 

珪子「あ、そろそろB組の最後ですね 行ってきますね」

 

哲也「てなると俺らもそろそろか」

 

新井「だな」

 

そして、B組も終わり いよいよ俺達C組の出番

 

珪子 新井と呼ばれ いよいよ俺の番

 

凛「荒波哲也」

 

哲也「はい!」

 

凛先生に名前を呼ばれ 俺は壇上にいる校長の前まで足を進めた

 

「荒波哲也 以下同文 卒業おめでとう」

 

ちなみに以下同文の所は 『貴方は3年間の高校生活を終え 無事卒業出来たことをここに示します』と言うお決まりの文章だった

 

そして、俺が校長に背を向け 席に戻ろうとした時 何故か皆が一斉に立ち上がっていた

 

哲也「な、なんだ?」

 

な、なんなんだ?俺なんかしたか? 不安に感じながら待っていると 木綿季の大きな掛け声が聞こえた

 

木綿季「せーの!!!!!!!」

 

「ありがとう!!!!!!!!!僕らの英雄!!!!!!!!!!」

 

哲也「っ!!!!」

 

立ち上がった人達から聞こえたのは 沢山の人からの俺への祝福の声だった それと同時に拍手の嵐 どうやら先生達もやってるみたいだからこれは学校全体での取り組みだろう

 

そうか・・・すっかり記憶の片隅に置いてあったけど 俺はSAO終わらせた本人だったんだっけ・・・

 

哲也「皆!!!!!!!これからも楽しく生きろよ!!!!!!!!生還した命を無駄に潰すんじゃねぇぞ!!!!!!!!!」

 

俺はそう言いながら手を振り 壇上を下りた

 

そして、いつの間にか 俺の目からは何粒かの涙が流れていた でも 今だけは許して欲しい こんだけの人数から感謝されたのは今までになくて 何だか今更ながら凄い晴れ晴れした気分になっていた

 

新井「おう 帰ってきたな 英雄さんよ」

 

哲也「お前ら味な真似しやがって・・・」

 

新井「まぁ後で木綿季ちゃんに感謝しときな 木綿季ちゃん立案だからな」

 

哲也「そっか・・・あいつらしいな・・・・・・」

 

ととても嬉しドッキリもあったが その後は問題も無く 無事卒業証書授与式も終わり 次はお偉いさんの言葉 まぁこれは特に見せ場もないしここではカットしておこう

 

『続きまして卒業生代表生徒の挨拶です 卒業生代表の・・・』

 

哲也「誰だ誰だ?明日奈か?木綿季か?」

 

『荒波哲也さん お願いします』

 

哲也「なにぃ!?」

 

新井「行ってこい 英雄さん」

 

珪子「期待してますよ♪」

 

哲也「ったく誰だよ勝手に決めたの・・・・・んじゃあとりあえず行ってくるよ」

 

俺は司会の人に案内され 話す場所まで向かう そこからの景色はさっきの立ち上がった人数で分かっていたけどもやはり圧巻の景色だ

 

そして、凛先生がなぜ俺が話すかの説明をしてくれた

 

凛「ごめんね 哲也君はさっき言った様に皆の英雄であるし プロ入りもしたから ここは是非哲也君にって意見が多かったんだ いきなりで申し訳ないけど 一言二言で良いからお願いね?」

 

哲也「分かりました まぁ頑張ってみます ていう訳で 一言二言で申し訳ありませんが 話させてもらいます」

 

俺は一呼吸置いて 話し始めた

 

哲也「えーっと どうも まぁ俺がこうして高校生活を負えられたのも やっぱり なんだかんだSAOを無事に生還できたからだと思う その生還ができたのも 皆俺のおかげってよく言うけども 俺はそうとは思ってない 何故なら やっぱり仲間との協力があったからこそのゲームクリアだと思う 木綿季や翔達が俺を支えてくれたから 結果的に俺がピリオドを打てただけで 他の皆も平等に英雄なんだ 俺が言いたいのはただ一つ 皆 友情って物を忘れないで欲しい 友情があるから俺がここにいるんだ だから、これは絶対に忘れないで欲しいんだ 友達 家族 恋人 絶対にどれとも繋がりは切っちゃならない だから、皆も友情は切らないでほしい 俺はプロ入りする 皆との友情を持って だから 友情 くどいけどこれは忘れんなよ!!!!!!!以上だ!!!!!」

 

俺の言葉が終わると 先程のように拍手が巻き上がる ちょっと即席で考えた言葉だけど噛まないでよかった

 

哲也「ったく なんでお前らこんなに俺をこき使うんだか・・・」

 

新井「まぁ まぁ」

 

こうして、卒業式もいよいよ終了 退場し教室に

 

木綿季「てーつや♪」

 

哲也「木綿季 サプライズありがとな 嬉しかったよ」

 

俺はそう言って木綿季のことを撫でた 数ヶ月ぶりの撫で撫でに木綿季も嬉しそうだ

 

木綿季「~♪」

 

哲也「でも木綿季 良くないてないな お前のことだから泣いてると思ったんだけど・・・・・・」

 

木綿季「・・・・・・・・・うぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!!!」

 

俺の言葉に木綿季は感極まったのか 大きな声で泣き出し 俺に抱きつき出した

 

哲也「木綿季・・・」

 

木綿季「嫌だよ!!もっともっと楽しみたかったよ!!!まだまだ高校生でいたいよ!!!!!!!!!皆と別れたくないよ!!!!!!!!!」

 

哲也「お前の気持ちも分かるよ 木綿季 でもな?これは決められた運命なんだ 人間いつしか出会って別れて それの繰り返しで強く そしてたくましくなっていくんだ それに、永遠の別れじゃないんだ いつか同窓会だって開ける そしたらまた皆で集まれるんだ だから ここではしばしの別れだと思えばいい なんだったらお前が個人的に遊びに誘ってもいいんだ」

 

木綿季「哲也・・・」

 

哲也「だから もうこれ以上泣くな 多分後で凛先生がとびっきりに感動することを言ってくれるから その時には皆で泣こう」

 

木綿季「・・・・・・うん・・・・・・ボク頑張る・・・・・・!」

 

哲也「よしよし 偉いぞ木綿季」

 

そんなこんなで 凛先生も教室に戻って来て いよいよ本当の本当に最後のホームルームが始まる

 

凛「皆・・・良い顔してるね・・・キリッとしてるって言うかなんて言うか・・・・・・先生なんか・・・・・・もう泣きたくて泣きたくて仕方が無いのに・・・・・・」

 

新井「先生!!このさいおもいっきし泣いちゃいましょう!!!」

 

凛「新井君・・・」

 

哲也「大丈夫ですよ ここはもう俺達だけの無法地帯です 泣こうが笑おうが 何しようが良いんですよ」

 

凛「哲也君・・・!うっ・・・・・・うっ・・・・・・!!!!」

 

先生は顔を抑え 涙を流し始めた

 

凛「ごめんね・・・!本当はかっこよく涙を流さないでおこうと思ったのに・・・!!!やっぱり皆ともう離れちゃうと思うと・・・!先生悲しくて・・・・・・!!!」

 

先生のその言葉と 涙を流して目が赤くなってる先生を見て 皆次々に貰い涙で涙を流し始めていた 無論 俺もその内の1人だった

 

先生の言葉をかみ締めれば噛み締めるほど さっき木綿季にはあんなこと言ったけど 色んな思い出が蘇り 涙がこみ上げる

 

凛「私なんて教師として新任なのに・・・皆私に着いてきてくれて・・・本当に嬉しかった・・・!迷惑かけたこともあったけど皆は笑って許してくれて・・・!私にとって皆は一生物の宝物だよ・・・!」

 

木綿季「ボクも先生と一緒にいれて楽しかったよ!!!」

 

琴音「私も!!!!!!!!!最高の先生ですよ!!凛先生は!!!!」

 

木綿季と琴音に続き 皆が先生への感謝の言葉を述べる

 

凛「皆・・・・・・!!!!私・・・・・・私・・・・・・・・・皆皆大好きだよ・・・・・・!!!!!!!!!特に私と3年間一緒だった哲也君達はもっともっと大好きだよ・・・・・・!!!!!」

 

新井「俺も大好きっす!!!!先生としても女の人と見ても!!!!!!」

 

凛「ふふ♪ありがとね新井君♪大学と行っても野球 頑張ってね!」

 

木綿季「あ!だったらさ!ここにはプロ入りしたピッチャーとキャッチャーがいるんだし これからの門出を祝ってもらう始球式をしようよ!!!」

 

凛「新生活の始球式ね 良いわよ!それじゃあご指名の入った2人 大丈夫かな?」

 

哲也「そうなったらやるっきゃないでしょ!」

 

翔「俺なんかで良ければやらせてもらいます!」

 

凛「それじゃあ皆!グラウンドに集合よ!!!!」

 

~~~~~~~~~~~~

 

哲也「久しぶりだな このグラウンドも」

 

翔「だな」

 

凛「2人とも いきなりじゃあれだから 数球肩慣らし程度にキャッチボールしてて 私その間に配るものあるから」

 

哲也「?なんすか?」

 

凛「卒業アルバム・・・すっかり忘れてたんだ・・・」

 

哲也「はぁ・・・お決まりっすね・・・」

 

翔「まぁ それが凛先生だろ」

 

凛「そ、そういう訳だからちょっと時間稼ぐからよろしくね!!!」

 

哲也「んじゃあ翔 やるか」

 

翔「おう」

 

そんなこんなで 先生のおっちょこちょいが発動してくれたおかげで数球のキャッチボールの時間が取れて 大分肩も温まった

 

凛「2人とも 用意は良いかな?」

 

哲也「バッチシ!!!」

 

凛「それじゃあ哲也君!!!翔君!!!お願いね!!!皆の門出を祝うストライクをお願い!!!!」

 

哲也「よっし!」

 

俺はマウンドに立ち モーションを取る 周りからは哲也の大合唱

 

なるほど これがプロなんだな こんな大歓声を貰って投げれるなんて面白い・・・・・・!!!

 

哲也「っらぁ!!!!!!」

 

俺の投げたストレートは翔の構えたど真ん中にズドンと決まった

 

翔「ナイスボール!!!!!!!!!」

 

そのボールを翔が掲げると 皆は大きな拍手を起こした そして良く見ると 姉ちゃんや詩乃達も ちょっと離れた場所から見てたみたいで 皆も拍手をしていた

 

凛「良いボールをありがとね♪哲也君」

 

哲也「あ、先生 サインペン持ってますか?」

 

凛「?あるけどなんに使うの?」

 

哲也「翔」

 

翔「そういう事か ほらよ」

 

俺は先生からペンを受け取り 翔からボールを貰い そのボールにサインを書き それを再び翔に回し 翔もサインを書き 先生に渡した

 

哲也「俺達のプロ初サインボールです 先生 受け取ってください」

 

凛「2人とも・・・・・・・・ありがとう・・・・・・!!!これ一生大切にするね!!!!!!!!!」

 

哲也「いやいや 俺らだって先生から貰った物 大切にしますよ」

 

凛「?なにかあげたかしら?」

 

哲也「もうとっくに皆の胸にありますよ 先生の飛びっきりの愛情が」

 

凛「哲也君・・・・・・もぉ ロマンチストなんだから!」

 

哲也「へへ♪」

 

凛「それじゃあ皆!まだまだ時間はあるから!卒業アルバムに一言貰える場所があるか そこに何か書いてもらって!!!永遠の物になるから最高の想いを渡してあげてね!!!」

 

哲也「んじゃ俺達も・・・」

 

新井「哲也!!!サインくれ!!!!」

 

「サインくださーい!!!!!!!!」

 

哲也「ぬおっ!?」

 

俺が見たのは 新井を先頭に みんながずらーっと俺の前に並んでいた

 

新井「翔!お前のサインも頂くから待ってろよ!!!」

 

翔「別に待ちやしねぇよ」

 

木綿季「サインサイン!!!!」

 

明日奈「やっぱりこうなっちゃったか・・・」

 

和人「先に翔に並んどいた方がいいかもな」

 

里香「じゃあ私翔から貰おっと!」

 

珪子「あ!ずるいです!私だって欲しいです!」

 

哲也「・・・・・・んで?何で色紙持って並んでんですか?先生」

 

凛「い、いやぁやっぱりこっちでも欲しいなぁ・・・ってね♪」

 

哲也「はぁ・・・ドラフト最下位なんて明日をも見れない見だってのに・・・・・・まぁ良いか んじゃあ1人ずつ書いてくから用意しとけよ」

 

手なわけでまさかのサイン会という名の寄せ書きの時間が始まった

 

哲也「なげぇよぉ・・・いつになったら終わんだよ・・・・・・」

 

木綿季「哲也!お願い!」

 

哲也「おっ 木綿季か んじゃあお前にはサービスしちゃおうかな」

 

俺は既書き慣れてしまったサインの横に 寄せ書きを書いた

 

木綿季「ありが・・・」

 

哲也「木綿季 サンキューな」

 

俺は木綿季の卒業アルバムを渡したと同時に キスをした

 

木綿季「っ!?//////////」

 

凛「ありゃりゃ・・・」

 

哲也「サービスだよ♪特別にな♪」

 

木綿季「ば!馬鹿!!!!」

 

哲也「照れちゃてかわいい♪」

 

木綿季「むぅ!!馬鹿にするな!!!!馬鹿馬鹿馬鹿!!!!!!!!!」

 

哲也「怒るなって また後で相手してやるから」

 

木綿季「・・・・・・馬鹿・・・・・・/////」

 

哲也「さぁ次は?」

 

そして、数十分の短めのサイン会も終わり いよいよ最後の最後

 

凛「じゃあ皆 もう 涙は流さないでね?先生また皆の涙を見たら我慢出来なくなるから」

 

哲也「大丈夫っすよ 皆もう 晴れ晴れとした顔をしてますよ」

 

凛「そっか♪それなら良かったわ それじゃあ・・・・・・・・・皆 寂しくなったら遊びに来ていいからね?私いつでもみんなの相手してあげるからね!」

 

木綿季「じゃあボク何度でも行きます!!!」

 

凛「うん♪いつでも待ってるわ♪それじゃあ皆!!!!!!!!!これが私からの最後の言葉よ!!!!!将来悪には染まらないこと!!!!!常に善人側の人にいなさい!!!!!分かった?」

 

一同「はい!!!!!!!!!」

 

凛「それじゃあ私からは以上よ!!!!!!!!!皆!!!!!!!!!さようなら!!!!!!!!!またいつか会いましょう!!!!!!!結婚式にはぜひ呼んでね!!!!!それじゃあ哲也君!!!!最後の号令をお願い!!!!!!!!!」

 

哲也「はい 気をつけ!礼!!!!!!!!!」

 

一同「さようなら!!!!!!!!!」

 

凛「またね!!!!!!私の大切な皆!!!!!!!!!」

 

こうして、卒業式は無事に終わり 高校生活は幕を閉じた

 

これからは俺と翔はプロ 木綿季達は大学生としての道を歩んでいくことになる

 

一体 これからどんな道が待っているのかは 未知数だけど きっとこれだけは言える 険しい道を超えれば そこは桃源郷だってことが

 

よぉし!!!!目指すは200勝投手だ!!!!!頑張るぞ!!!!!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

───その日の夜─────

 

あの後クラスの打ち上げも終わり 俺は明日には帰ることになる 帰るって言っても横浜だから場所は近いけども

 

そして、俺と木綿季は もう既に俺の家は契約を解除してしまっていたから 近くのホテルに来ていた

 

哲也「や、やっぱり久しぶりだとちょっとばかし緊張するな・・・・・・」

 

木綿季「さ、最後にしたのいつだっけ・・・?」

 

哲也「それすら分かんねぇ・・・・・・」

 

俺と木綿季がホテルにいる理由 それは言わずもがなだ

 

駄目だ・・・緊張で押しつぶされそうだ・・・たかが久しぶりにヤルってだけなのに・・・・・・

 

哲也「だぁ!!!!木綿季!!!!!!!!!」

 

俺は緊張を解こうとして 木綿季のことを押し倒した

 

木綿季「ふにゃぁ!?」

 

哲也「木綿季・・・・・・」

 

俺は木綿季にキスをした さっきのキスなんかではなく いつも2人きりの時にしている 濃厚なキスだ

 

木綿季「ふみゅぅ・・・て・・・つや・・・・・・」

 

哲也「木綿季・・・・・・」

 

木綿季「ぷはぁ!ちょっと待ってよ!!まだシャワーも浴びてないのに!」

 

哲也「木綿季・・・俺には時間が無いんだ・・・シャワーなんて浴びてる時間も惜しいんだ・・・・・・俺はこれから1年間 多分お前に会う時間は1日も無いかもしれない・・・会えて数時間だ・・・それも一、二時間くらいの極わずかな・・・」

 

木綿季「っ・・・・・・」

 

哲也「だから・・・だから今・・・このもらえた時間はお前だけを見ていたいんだ・・・愛しいお前のことを今日は食べ尽くしたい・・・・・・」

 

木綿季「哲也・・・・・・」

 

俺がそう言うと 木綿季はおもむろに服を脱ぎ出し 下着だけになった

 

木綿季「だったら・・・今日は沢山ボクに哲也の種を頂戴・・・・・・ボクが哲也を忘れられなくなるほどの・・・熱くて濃厚な哲也の種を・・・・・・/////」

 

哲也「木綿季!!!!!!!!!」

 

俺はもう1度木綿季にキスをした 今度は木綿季の身体を愛撫しながら

 

木綿季「哲也ぁ・・・・・・/////」

 

哲也「木綿季・・・・・・いくぞ?」

 

木綿季「うん♡頂戴♡哲也♡」

 

こうして、俺は残された時間を 制限までほぼ木綿季との激しい夜に使った

 

気づけばもう朝 それでもギリギリまで 俺と木綿季は互いの愛を再確認するが如く そしてまるで猿のように同じ行動をし続けた

 

そして、いよいよ 横浜の寮に戻る時 明日の火曜からは再びオープン戦が始まる もう木綿季のことシャットアウトしなければならないだろう

 

寮まではタクシーで行くことにしいつものメンバーが俺ん家の前に集まっている

 

哲也「んじゃあ皆 行ってくるな」

 

翔「またな 皆」

 

クライン「戦力外なんかになんじゃねぇぞ!!」

 

エギル「頑張れよ 2人とも!」

 

直葉「頑張ってください!2人とも!応援してますよ!!」

 

里香「頑張んなさいよ!!!哲也!翔!」

 

珪子「2人とも頑張ってくださいね!!!!」

 

和人「お前らならきっと高みを目指せるさ!!!頑張れよ!!!!」

 

明日奈「頑張ってね!!!!!きっと2人なら大丈夫だよ!!!!」

 

一輝「頑張れよお前ら!!!!!クビになったら承知しねぇぞ!!!!」

 

美咲「頑張ってね2人とも お母さん応援してるからね♪」

 

詩乃「翔 頑張ってね 哲也 あんたもよ 女に現つかすんじゃないわよ」

 

琴音「頑張ってね翔!哲也!!!!私二軍戦でも見に行くからね!!!!」

 

渚「翔君!!!早く上に上がって哲也をサポートしてあげて!!!哲也はだらしないんだから!!!!」

 

木綿季「翔!!!頑張ってね!!!!!!!!!哲也 絶対ボクのこと迎えに来てね?」

 

哲也「あぁ 約束だ」

 

俺は荷物を置き 木綿季を抱きしめながらキスを交わした

 

そのキスは普段よりも長く 口を離すと互いの液が下に垂れた

 

哲也「浮気なんかすんなよ?」

 

木綿季「哲也こそ!」

 

哲也「おう♪んじゃあな!!!!」

 

俺と翔はタクシーに乗り込み 皆と別れた

 

さぁて!いよいよ明日から本番だ!!!俺は明後日登板予定だから準備を万端にしとかなきゃな!!!

 

開幕一軍!!!!!!!!!待ってろよ!!!!!!!!!!!!




ドラフト最下位 育成ドラフト1位として指名された哲也と翔

2人は無事に一軍に上がることは出来るのだろうか?

次回をお楽しみに!

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