ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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part50 救出~神の怒り~

テツヤ「抜けた!!!!!!」

 

キリト「よしっ!!!!」

 

俺とキリトは天辺を超え クエスト場を抜けた

 

超えたそこは 先程の鏡が広がった場所がちょっと小さめな場所に収められていた

 

とても何か特別な場所だとは思えなかった

 

テツヤ「んだよ!!!クエスト終わったらすぐにあの野郎達の所にいけんじゃなねぇのかよ!!!!」

 

キリト「いや待てテツヤ これを見ろ」

 

キリトが指さしたのは先程抜けた天井の扉だった これに一体なんの意味が?

 

テツヤ「なんだ?これを開けろってか?」

 

俺は無理矢理にでも扉を開けようと力振り絞って扉に手をかけた でもその扉はビクともしなかった

 

テツヤ「くそが!!!!開かねぇじゃねぇかよ!!!」

 

キリト「テツヤ!あの時のカードキー!あれなら使えるんじゃないか!?」

 

テツヤ「そうかそれか!!!ユキ!!!」

 

ユキ「はい!!!」

 

テツヤ「これを頼む!!!」

 

俺はユキを呼び出し あの時天から降ってきたカードキーをユキに渡した

 

ユキ「任せて!!ほんの少し時間を頂戴!!」

 

テツヤ「なるべく早くな!もう敵さんは俺らを殺す気満々でいるぞ!」

 

鏡の中からは先程と同じような敵がまたもや大量に出てきた 俺達の元へゆっくりだが近づいてきている

 

ユキ「OKだよ!!皆!!私に捕まって!!!今からテレポートするよ!!」

 

テツヤ「よし来た!!!」

 

俺とキリトはユキの手に触れ 皆で一斉にテレポートをした

 

テレポートが終わると なんだかよく分からない光が強い場所に俺らはいた ユキとユイちゃんは普通の状態に戻っていた

 

テツヤ「ユキ ここはどこだ?」

 

ユキ「ここは世界樹の中だよ」

 

キリト「ユイ アスナとユウキ 2人のプレイヤー反応はあるか?」

 

ユイ「はい!左側にはユウキさんの 右側にはママの反応があります!」

 

テツヤ「そうか ならここで一旦の別れだな」

 

キリト「そうなるな」

 

テツヤ「・・・・・・負けて帰ってくんなよ 今度会うときは互いの彼女取り戻した状態でだ」

 

キリト「当たり前だ お前こそ負けんなよ」

 

テツヤ「負けるかよ・・・・・・・・・んじゃあなキリト 健闘を祈る」

 

キリト「あぁ」

 

俺とキリトは拳を交わし それぞれの道を進んだ

 

こっから先は1人だ でも きっと大丈夫だ ユウキは取り戻す 売りになんか出させねぇ あいつは俺のもんだってことをあの屑に痛い程思い知らさてやらぁ・・・・・・!!!!!!

 

ユキ「私の後に続いてね!」

 

テツヤ「おう!!」

 

ユキが走っていく先をどんどん抜けていく システムの壁をもユキの力でぶち壊して行き 進んでいった

 

ある程度進んでいくと 俺達は木の幹の上に立っていた

 

ユキ「ここは世界樹の木の幹だね 後少しだよお父さん!!」

 

テツヤ「はぁ・・・はぁ・・・あぁ・・・そうだな・・・」

 

ユキ「お父さん?どうしたの?」

 

テツヤ「この仮面にまだ慣れてねぇからか知らねぇがすげぇ疲れが貯まる・・・くそ・・・」

 

俺は付けていた仮面を外し 頭を片手で抱えた

 

ユキ「大丈夫?」

 

テツヤ「大丈夫さ・・・ユウキが近いんだ こんな所でへばってられるかよ さぁ行くぞユキ ユウキのとこまで飛ぶぞ!」

 

ユキ「OK!」

 

ユキはフェアリーの姿に戻り 俺はユキの指さす方向へと飛んでいった 少し飛んでいくと デカい鳥籠が姿を現した

 

テツヤ「ユキ あそこにプレイヤー反応はあるか?」

 

ユキ「うん!間違いもしない!お母さんのだよ!」

 

テツヤ「よっしゃあ!遂に見つけたぁ!!!」

 

俺はスピードを上げ すぐ様にそのデカい鳥籠の元へと辿り着いた

 

鳥籠の中を除くと ボロボロになり 横たわっていたユウキがそこにいた

 

籠には鍵がかかってるがんなの関係ない 俺は斬月でその鍵をぶち壊して無理やり扉を開けた

 

テツヤ「ユウキ!!!!!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ「あの野郎こんなになるまで殴りやがって・・・!!!!おい!ユウキ!!俺だ!!!テツヤだ!!!!」

 

ユキ「お母さん!!私もいるよ!!!ユキだよ!!!」

 

俺は気絶していたユウキを抱き抱え ユキは普通の状態に戻りユウキの事を揺さぶりながら呼びかける

 

テツヤ「ユウキ!!!!!!!!」

 

ユウキ「うっ・・・・・・・・・」

 

俺がもう1度 ユウキの事を大きな声で呼ぶと ユウキはゆっくりとゆっくりと その瞳を開けた

 

ユキ「お母さん!!!!」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・?それにユキ・・・・・・・・・!?」

 

ユキ「うん!!ユキだよ!!!お母さん!!!!」

 

ユウキ「ユキ・・・・・・!」

 

ユキは目を覚ましたユウキに抱きついた ユウキは涙を流しながらユキを抱きしめた

 

ようやくだ やっと俺達家族がこうして集まれた

 

色んなことをユウキに言いたいけど 感動と喜びのあまり言葉があまり出ない でもそれほど今俺は優越感に浸れる こうして皆の協力のおかげでユウキを再びこの手で支えることができるんだ こんな喜びは他にない

 

テツヤ「ユウキ・・・・・・悪いな・・・・・・遅れちまって・・・・・・」

 

俺はユウキの事を抱きしめた 実際には数ヶ月ぶりなんだろうが 俺はユウキを抱きしめるのがまるで何十年ぶりかのように思えた それ程にまで 俺はこれを待ち望んでいたんだ

 

ユウキ「ううん・・・・・・大丈夫だよ・・・・・・ボクずっと待ってたんだ・・・・・・テツヤが来るのを・・・・・・」

 

テツヤ「こんなに傷だらけにされて・・・・・・あの野郎ぜってぇに殺す・・・・・・」

 

俺は拳を握りしめながらも ユウキとユキをしっかりと支えながらあの人間の屑に対する怒りを沸き上がらせる ショウをあんなお役御免のような殺した方をして 姉ちゃんとユウキをこんなに傷だらけにしやがって・・・・・・!!!!

 

テツヤ「とにかく今はログアウトしようユウキ このシステムカードキーさえあれば・・・・・・」

 

ユウキ「それ届いてたんだね・・・良かった ちゃんとテツヤの所に届いてて」

 

テツヤ「あぁ お前のおかげでここにこれたんだぜ ありがとな さぁて ユキ 最後の一仕事だ こっからユウキをログアウトさせられる場所を探しに行こう」

 

ユキ「はい!!」

 

テツヤ「ユウキ 立てるか?」

 

ユウキ「う、うん 立てると・・・・・・あっ・・・!」

 

傷だらけの体をヨロヨロになりながらも立たせようとするユウキ けれどもユウキはバランスを崩してしまった

 

テツヤ「おっと!無理すんな 俺が支えてやるから」

 

ユウキ「ありがとね テツヤ あ、後ね!ボクそのログアウト出来る場所知ってるよ!」

 

テツヤ「本当か!?よっしゃ!なら話は早い!!!早速・・・・・・」

 

俺はユウキの肩を抱き 支えながらユキと3人で歩き出そうとした時だった

 

「私の大事な商売道具に何をしてるんだい君は?」

 

テツヤ「何っ!?この声は!?」

 

この声 間違いない 須郷の野郎の声だ こんな憎たらしい声他にはいない

 

そして その声がすると同時に ユキが苦しみ出した

 

ユキ「嫌っ・・・!!!助け・・・・・・て・・・・・・!!」

 

テツヤ「ユキ!?どうしたんだ!?」

 

ユキ「お父・・・・・・・・・」

 

ユキは俺の事を呼ぶ前に 姿を消していってしまった

 

そして ユキが姿を消したと同時に 俺とユウキに重い重力がのしかかった

 

テツヤ「ぐっ!?なんだこれは・・・!?」

 

ユウキ「うっ・・・・・・テツヤ・・・・・・・・・!」

 

俺はかろうじて片膝立ちは出来ているが 体力を消耗しているユウキにこの重い重力は耐えられない

 

俺はユウキをなんとかして助けようとしたが 今度は更なる重力がかかり 俺も倒れてしまった 倒れたと同時に俺の卍解は解けてしまった

 

テツヤ「くそ・・・・・・なんなんだこれは・・・・・・!!!!」

 

「くくく・・・・・・今度導入する予定の重力魔法なんだが ちと強すぎたようだね これは確認が必要だね」

 

テツヤ「てめぇ・・・・・・須郷!!!!!!!」

 

アルベリヒ「おいおい ここでその名は呼ぶなよ ここでは妖精王補佐アルベリヒだ 分かったかこの猿が!!!!」

 

須郷はそう言いながら俺の顔を蹴ってきた

 

テツヤ「ぐっ・・・!!」

 

アルベリヒ「ったくよぉ ここまで来たと思ったら何がログアウトだ この・・・・・・何っ!?重・・・・・・い!?なんなんだこの武器は!!!使い物になりやしない!!!!」

 

何かを呟きながら 須郷は俺の斬月を持ち上げようとした しかし 須郷は俺の斬月を持ち上げることもちょっと移動させることもできずにいた

 

テツヤ「たりめぇだろうが・・・・・・その武器は俺専用の武器だ・・・・・・例え持てようとてめぇじゃそいつは扱えねぇよ・・・・・・」

 

アルベリヒ「ちっ!!くそが!!!!図に乗ってんじゃねぇぞカスが!!!!」

 

そう言いながら再び須郷は俺の事を2発3発と蹴ってきた

 

テツヤ「ぐっ・・・・・・てめぇ・・・・・・こんな卑怯なやり方で・・・・・・!!!」

 

アルベリヒ「卑怯?勝てりゃあ良いんだよこの世はよぉ!!!!」

 

ユウキ「止めて・・・・・・!テツヤを傷つけるのは止めて!!」

 

アルベリヒ「てめぇは黙ってろこのモルモットがぁ!!!」

 

須郷はユウキに対し暴言を吐きながら ユウキの事を蹴り出した

 

ユウキ「うっ・・・・・・」

 

アルベリヒ「てめぇ俺がどんだけてめぇ如きに金使ったと思ってんだこのカスが!!!!あぁ!?それを何がログアウトだ!?俺を侮辱してんのかこの野郎!!!!」

 

そう言いながらユウキの事を何度も何度も蹴り飛ばす 顔 足 腹 色々な箇所を蹴られるユウキ ユウキの瞳には涙が浮かんでいた

 

アルベリヒ「ったくよぉ・・・・・・まぁもうこの辺にしておくか あんま傷つけると俺が楽しめなくなるからなぁ おぉ?テツヤ君よぉ」

 

テツヤ「んだと・・・・・・?楽しむってどうゆう・・・・・・」

 

アルベリヒ「こういうこった」

 

須郷が指をパチンと鳴らすと 横たわるユウキの腕を手錠の様なもので拘束し それを宙に浮かばせ ユウキを無防備にさせた

 

ユウキ「うっ・・・・・・」

 

テツヤ「てめぇ何しやがる!!!!!返答によっちゃあただじゃおかねぇぞ!!!!」

 

アルベリヒ「うるせぇなてめぇは 屑は屑なりに大人しく這いつくばってろや!!」

 

須郷はそう言いながらまた俺の事を蹴り出した

 

別に俺を蹴ろうが何しようが構わねぇ でもユウキを傷つけるのだけは許してはおけねぇ だからできるだけこうやって時間を稼いでなんとか起死回生の時を・・・・・・

 

アルベリヒ「システムコマンド!!!オブジェクトID エクスキャリバーをジェネレート!!」

 

なんだ?今のは?エクスキャリバー?ジェネレート?一体どういう・・・・・・

 

少し経つと 須郷の目の前にはレジェンダリーウェポンの1つ 聖剣エクスキャリバーが現れた

 

アルベリヒ「これはシステム管理者の特権でな 俺と弟のオベイロンだけがこれを出来るんだ てめぇはこいつでもくらってろ!!!!」

 

須郷はそう言いながら 俺の腹部にエクスキャリバーを突き刺してきた

 

テツヤ「ぐっ・・・!!!」

 

アルベリヒ「そして!!!システムコマンド!!!ペインアブソーバーレベルを8に!!」

 

ぺいんあぶそーばー・・・・・・?なんだそれは?また新しい武器か?

 

そんなことを思っていると 俺の腹部に激痛が走った

 

テツヤ「ぐっ!?がぁぁぁぁ・・・・・・!!!!!!」

 

アルベリヒ「このペインアブソーバーはなぁ 痛みのレベルを表していてなぁ レベルは0から10まである まずは8で我慢してやる 次は5 次は3とどんどんレベルを落としていって最終的には0にしてやる 最も レベルを3以下にすると現実の身体にも支障が起こるがまぁ屑のお前にはそんなこと関係ねぇよなぁ?」

 

テツヤ「てめぇ・・・・・・!!!!!」

 

アルベリヒ「さてと 俺はこの女で楽しませてもらうよ?」

 

そう言いながら 須郷はユウキの胸へと手を伸ばした

 

ユウキ「っ・・・・・・!」

 

アルベリヒ「まぁ弟の嫁とか言ってる奴よりかはちいせぇがなかなかあるじゃねぇか こりゃあ楽しめそうだな」

 

テツヤ「おい!!!!!その手をどけろ!!!!!!!殺すぞてめぇ!!!!!!!」

 

アルベリヒ「くくく・・・・・・おい お前には言い忘れてたがな こいつの出荷日は明後日だって決まってんだよ それまでにこの女を楽しんでおかなきゃなぁ?おぉ?」

 

テツヤ「明後日・・・・・・!?」

 

アルベリヒ「おっと まだまだ話は終わらねぇぞ 前には相手の社長に売ると言ったがそんなのは嘘だ」

 

テツヤ「なっ!?」

 

アルベリヒ「俺はこう見えて裏社会にも顔が知られていてな こいつの出荷先は海外のマフィア相手だって決まってんだよ」

 

テツヤ「っ!?海外!?」

 

アルベリヒ「この歳で処女の女なんか高く売れるぜぇ?ざっと2000万ってとこか?これで俺の未来は数年だが安泰よ さて、海外のマフィアに売られたらどうなるか分かるか?」

 

テツヤ「んなこと知りたくもねぇ・・・・・・!!!」

 

アルベリヒ「教えてやるよ レイプの雨霰だ!!!来る日も来る日も犯され見ず知らずの赤の他人の精液を中に出され 妊娠をしたら流産をされ それを繰り返す そして薬漬けにされ 半年も経てば用済みとかし 人身売買に出されるか殺されるかのどっちかだ 俺にはなんのプラマイも無い こんなに良い商売他にねぇぜ」

 

テツヤ「っ・・・・・・・・・・・・!?」

 

ユウキ「っ!?」

 

アルベリヒ「まぁ それは悪魔で現実の世界でだ この仮想現実と言う世界においてこいつを犯そうが殴りまくろうがなんも関係はねぇ 仮想現実様々だぜ こんなに良い女を喰えるんだからなぁ」

 

須郷はそう言いながらユウキの頬を舐める 目に溜まっていたユウキの涙が出る流れ落ちる

 

ユウキ「嫌・・・・・・そんなの嫌・・・・・・・・・嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!助けてぇぇぇぇぇ!!!!!!!助けてテツヤァァァァァァァ!!!!!!!」

 

繰り返される非日常的なことを聞かされ ユウキはパニック状態にに陥った

 

アルベリヒ「うるせぇ女だ 大人しくしてりゃあ・・・・・・殺しやしねぇよぉ!!!!!!!」

 

須郷はユウキの腹部の布を破り捨てながらそう言った

 

腹部にについていたリボンが俺の目の前に落ち 耐久値を無くしそのリボンは消えていった

 

テツヤ「てめぇ!!!!!!!離れろ!!!!!!!今すぐ離れろ!!!!!!!じゃなきゃ殺す!!!!!!!ぶち殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

アルベリヒ「うるせぇなてめぇは もう一変に4に落とすか」

 

須郷がそう言った数秒後 俺の身体をさっきのとは比べ物にならないほどの激痛が走った

 

テツヤ「っ!?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

アルベリヒ「まぁしばらくはもう俺にたてつけねぇだろ さてと 後はお前をいただくだけだ」

 

ユウキ「嫌ぁぁぁぁ!!!!!!そんなの嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

ユウキは足をジタバタと暴れさせ もうパニックの状態が目に見えて分かる

 

アルベリヒ「暴れてんじゃねぇぞオラァ!!!!!!!」

 

須郷はユウキの顔を2発3発と殴り ユウキのパニックを無理矢理に止めた

 

ユウキ「い・・・・・・・・・や・・・・・・・・・」

 

アルベリヒ「へっ 後で噛まれちゃ溜まったもんじゃねぇ まずは指でもしゃぶらせてやるか おら 口開け」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・くそが・・・・・・・・・・・・・・・」

 

~~~~~~~~~~~~~

ふざけんな なんであんなことになっているユウキを俺はこんな寝た状態で見ていなきゃいけないんだ

 

俺はユウキを助けに来たのになんでユウキにあんな目に遭わせてるんだ それにもし助けられなかったらユウキは海外に・・・・・・そしたらもう二度と正常なユウキに会うことはできなくなる・・・・・・・・・

 

でも敵はシステム管理者でほぼチートを使ってくるんだ んなの勝ってこねぇよ

 

誰でもいい 俺に力を・・・・・・・・・力を貸してくれ・・・・・・・・・

 

 

 

 

───君はこんなことでへこたれるのか?───

 

誰だ?お前は へこたれる?ふざけんな 誰がへこたれるか ただ敵の力の前になす術が無くて絶望してるだけだ

 

───その敵の力と言うのはシステムか?───

 

あぁそうだよ そのシステムのせいで勝てる相手にも勝てやしねぇんだ

 

───ふむ 君はあの頃の戦いを忘れたのかい? システムの壁を乗り越え 私と戦い あんな形とはいえ仮にも私に勝った男じゃないか 立ち上がるんだ テツヤ君───

 

誰なんだ?あんたは 俺を知ってるし 前にどこかで・・・・・・

 

『さぁ 立ち上がれテツヤ君 ユウキ君を助けられるのは君しかいないよ』

 

気づけば俺の隣には白衣を着た男が立っていた その男の顔は既に死んでいるはずのあいつの顔だった

 

テツヤ『っ!?茅・・・・・・場!?』

 

そう 俺の隣にいたのは死んだはずの茅場晶彦だった あのSAOを作った張本人だ

 

茅場『積もる話はまた後でだ それより君はシステムなんぞに屈するのかい?君にはあるじゃないか 私が作ったシステムより遥上の速度を叩き出すそのスピードと力が』

 

テツヤ『・・・・・・・・・』

 

茅場『さぁ立つんだ テツヤ君 君の力・・・ゲームマスターをも超える存在・・・・・・・・・君はそう ゛死神゛なんだ』

 

テツヤ『っ!!!』

 

茅場『妖精の王?そんなの君にとっては赤子同然じゃないか それに君はあのシステムにはただ混乱させられてるだけだ よく考えてみるんだ まだ不死の状態だった私とあんな善戦を繰り広げたのは君だけだ 要は君にはシステムの壁なんか簡単に超えられるほどの力を持っているんだ それは何故か? 君の死神は異名なんかじゃない 君は正しく あの剣の世界 ソードアート・オンラインに降り立った死の神だ それがただアルヴヘイム・オンラインと名前が変わっただで根本的にはSAOの頃と一緒だ 君なら助けられるさ その゛頬の傷゛はなんのためにつけたんだい?』

 

テツヤ『っ!?お前なんで傷のことを・・・・・・!?』

 

茅場『説明は後だ さぁ行くんだ テツヤ君 いや、 死神 荒波哲也よ』

 

そう言い残し 茅場晶彦は俺の前から姿を消していった

 

・・・・・・本物の死神か・・・・・・おもしれぇ・・・・・・いっちょてめぇの策に乗ってやろうじゃねぇか・・・・・・茅場晶彦・・・・・・いや、ヒースクリフ団長よ!!!!!!

 

~~~~~~~~~~~~~

 

アルベリヒ「くくく いいぞ だいぶ上手くなったな それじゃあいよいよ本番と・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・させ・・・・・・るか・・・・・・!!!」

 

アルベリヒ「あん?」

 

テツヤ「こんな・・・・・・システムの技なんざに・・・・・・負けるか・・・・・・!!!!」

 

俺は突き刺さったエクスキャリバーを立ち上がりながら抜いた

 

もうユウキの顔は虚ろになり 涙を流しながら須郷の言いなりになっていた

 

テツヤ「悪ぃがユウキは俺の物なんでな・・・・・・マフィアにレイプだぁ?戯言は寝てから言いやがれ こいつの始めても こいつの子供も全部俺のもんだ!!!!!!!俺の物に手ぇ出すな!!!!!!!」

 

アルベリヒ「てめぇ・・・・・・言ってくれるじゃねぇかこの蝿がぁ!!!」

 

須郷は俺の顔面を殴ろうとした 俺はその手を掴み 現実であれば折れてる方向へと曲げ 押し退けた

 

アルベリヒ「なっ!?」

 

テツヤ「・・・・・・・・・システムログイン・・・・・・・・・ID・・・・・・・・・゛ヒースクリフ゛・・・・・・・・・!!!!!!!」

 

システムログイン これを行えば 先程の須郷の様なことが可能だ 本来そんなこと普通のプレイヤーの俺には無理だが それを実現してくれたのが茅場の手助けのおかげだ

 

俺だけの力で助けたかったけど もうそんなこと言ってられない こいつをブチ殺すにはこの力が必要だ

 

システムログインした俺の前に 多くのシステムが現れた まるで今の俺は生きたコンソールのようだ

 

アルベリヒ「な!?なんだそのIDは!?この俺のより優先度が高いIDだと!?」

 

テツヤ「てめぇ・・・よくもユウキをボコボコにした挙句泣かしやがったな・・・・・・もうてめぇだけは許さねぇ!!!!!!!」

 

アルベリヒ「くっ!!なんだそれが!!!この俺に刃向かえるとでも思っているのか!!!!システムコマンド!!!プレイヤーネームテツヤの全ての熟練度を0にしろ!!!!!」

 

須郷はそう叫ぶが 先程とは違いなんにも起きない 俺には何の身体の変化も無かった

 

アルベリヒ「何故だ!!!!何故システムコマンドが使えない!!!!!!!」

 

テツヤ「ふっ こうゆうこった システムコマンド プレイヤーネームユウキのヒーリングを頼む」

 

俺がそう言うと 傷だらけのユウキの身体は忽ち治っていき 身体につけられた痣や傷跡も全て無くなっていった

 

最も今のユウキは目の前が見える状況下ではない あんなに焦りパニックになってたのを無理やり殴り止められ 舐めたくもないあの屑の指を練習と称し無理に舐めさせられた あんな目になっちまうのも仕方ない

 

でも大丈夫だよユウキ こいつを存分にいたぶった後に すぐに助け出すからね

 

アルベリヒ「何故だ・・・・・・何故貴様なんぞに!!!!!」

 

テツヤ「さぁて・・・・・・システムコマンドが使えるんだ 存分に楽しませてもうらぜ?まず1つ!!!!システムコマンド!!! プレイヤーネームアルベリヒを分身させて 本体と分身のHPとダメージをリンクさせろ!!!!」

 

俺がそう言うと 須郷はどんどんと増えていき 俺を囲むように須郷が現れた

 

アルベリヒ「血迷ったか!?そんな残したところでお前がピンチになっただけじゃねぇか!!!!」

 

テツヤ「そして次!!!アルベリヒのHPを自動ヒーリングにしろ!!!!!分身ごとだ!!!!」

 

アルベリヒ「な・・・何をするんだ貴様!!!!!」

 

テツヤ「そしてラスト ペインアブソーバーレベルを4に落とせ」

 

アルベリヒ「ペインアブソーバーレベルを・・・・・・?」

 

テツヤ「お前はこれから何が起こるか分からねぇって面してんな 教えやるよ!!!!!」

 

俺は手始めに斬月を拾いながら3人の須郷の分身の胴体を斬り裂いた

 

アルベリヒ「ぐっ!?」

 

テツヤ「次!!!」

 

俺はもう1度 今度は5人一片に攻撃した そのまま流れるように 10人 20人と須郷を切り刻んだ

 

アルベリヒ「ぐぁぁぁぁ!?痛いぃぃぃぃ!!!!!!!な、何故だあぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

テツヤ「たりめぇだ てめぇと分身はリンクしてんだ つまりはだ ダメージ そしてペインアブソーバーによる実際の痛みはてめぇにまで伝わる まぁ安心しろや ペインアブソーバーレベルは4だ 現実世界ではなんの影響もねぇさ」

 

俺は悶絶しながら横たわる須郷の顔を踏みつけ 地面に思い切りこすりつけた

 

アルベリヒ「この・・・・・・ゴミがぁぁぁぁ!!!!!!!俺にこんなことしていいと思ってんのかぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

テツヤ「へっ おもしれぇ もっと泣き喚けよ 後忘れんなよ お前もお前の分身も どっちも死ぬことはねぇ なんせシステムの自動ヒーリングが付いてんだ 死ぬわけねぇだろ?言わばトレーニングモードだ」

 

アルベリヒ「な・・・!?嘘だ・・・・・・嘘だろ!?これがずっと続く!?」

 

テツヤ「さぁてと・・・・・・死ぬことはねぇんだ・・・・・・たっぷりいたぶらせてもう!!!!!卍解!!!!!!!」

 

俺は卍解をし その直後に月牙天衝を放ち 次々と須郷を殺していった 無論こいつは死ぬ事は無い

 

アルベリヒ「うがぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!止めろぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

テツヤ「おいおい 良いのか?お前には後でもっと楽しいことを俺とすんだぜ?今からそんなに痛がってんなよ!!!!!」

 

俺は須郷の分身を次々と倒していった 100 200 300人と殺し続け どんどんと須郷に痛みを与えていった

 

400人殺した辺で 本体の声がでなくなっていた

 

アルベリヒ「ぅぁ・・・・・・もぅ・・・・・・ゃ」

 

テツヤ「ちっ つまんねぇな まぁいいか システムコマンド ペインアブソーバーレベルを0に落として 他のコマンドは解除しろ」

 

俺がそう言うと 分身の須郷はどんどん消えていき 残すは本体だけになった

 

テツヤ「さぁ立てよ 痛いふりすんなよ ほら?遊ぼうぜ?俺とさぁ」

 

アルベリヒ「きさまぁ・・・・・・卑怯だぞ!!!!!!!そんな姑息な手を!!!!!!!」

 

テツヤ「あれぇ?さっき言ってなかったか? 勝てりゃあ良いんだろ?」

 

アルベリヒ「ぐっ・・・!」

 

テツヤ「さぁて・・・・・・執行するか・・・・・・」

 

アルベリヒ「な、何をだ!!!」

 

テツヤ「決まってんだろうが・・・・・・てめぇは死刑だ ユウキをあんな目に合わせやがって・・・!!!!!!!」

 

アルベリヒ「な、何が死刑だ!!!たかが妖精が王に適うと思うなよ!!!!」

 

テツヤ「王?それならてめぇの方が位は下だ それに俺は妖精なんかじゃねぇ」

 

アルベリヒ「何ぃ!?じゃあなんだと言うんだ!!!!」

 

テツヤ「教えてやる 俺はこの世界に降り立った神 《死神》だ!!!いいか!!!!てめぇはたかが王の分際で俺のユウキをズタボロにした!!!!王風情が図に乗ってんじゃねぇぞこの腐れ外道が!!!!!!!」

 

アルベリヒ「死神だと!?馬鹿を言うな!!この世界に妖精以外がいるはずが無い!!!!!」

 

テツヤ「妖精の王補佐だっけか?てめぇの肩書きは なら知ってるんじゃねぇか この武器を」

 

俺は天鎖斬月を須郷の首元に押し付けた

 

アルベリヒ「うっ・・・そ、それはアロンダイト・・・!?何故貴様が・・・!?」

 

テツヤ「こいつのおかげで俺は 妖精じゃなく 死神としてここにいられんだ 分かったか?能無し君」

 

アルベリヒ「くっ・・・!!貴様ぁ・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「さてと そろそろ処刑といきたいがチャンスをくれてやる ほれ こいつを受け取れ」

 

俺は床に落ちてるエクスキャリバーを拾い 須郷に投げ渡した

 

テツヤ「そいつで俺を斬ってみろ 一撃でも食らったらユウキは譲ってやるよ ただし 俺は我慢ができなくてなぁ?タイムアップは俺が決める 1秒かなぁ?それとも1時間か?」

 

アルベリヒ「っ!!!!馬鹿にするなぁぁぁ!!!!!!」

 

須郷はエクスキャリバー持ち 俺に攻撃してきた

 

なんの剣筋も無い ゴミのような剣筋だ こんなの避けるまでもない 斬月1本で防げる

 

テツヤ「タイムアーップ はいそこまで!!!!!!!」

 

俺はエクスキャリバーを持つ方の須郷の腕を斬り 須郷の腕を消し飛ばした 須郷の腕から血の様なものでエフェクトが大量に出てきた

 

アルベリヒ「うぁぁぁぁぁぁ!?俺の!?俺の腕がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

テツヤ「おーおー 血がドバドバ出てらぁ すげぇな ペインアブソーバーレベル0ってのは さぁて もう1本いくか」

 

アルベリヒ「っ!!!止めてくれ!!!もう嫌だ!!!!この通りだ!!!!頼む!!!!」

 

須郷は俺に泣きながら土下座をして謝った

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・うっ・・・・・・テツヤ・・・・・・?」

 

テツヤ「ユウキ!!良かった 目が覚めたんだな ちっ ユウキが起きたことに免じて許してやらぁ ユウキを売り飛ばすことは諦めるこったな」

 

俺は須郷を1発蹴り飛ばして ユウキの元へ歩み出した

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・!」

 

テツヤ「すぐ行くさ 待ってなユウキ」

 

アルベリヒ「へっ!!!かかったな馬鹿が!!!!」

 

ユウキ「っ!?危ないテツヤ!!!!!!」

 

テツヤ「だろうと思ったぜこの屑がぁ!!!!!!」

 

俺は振り向きながら 残しておいた須郷のもう1本の腕を斬った その腕にはエクスキャリバーが握られていた

 

アルベリヒ「あぁぁぁぁぁ!?なんだとぉぉぉ!?」

 

テツヤ「俺が今まで戦った悪役ってのは典型的にこう言う手を使うんだ 少しでも自分の都合が悪くなると謝り 敵が許すと後ろから不意打ちをする・・・・・・俺が戦った中で唯一そんな事しなかったのは茅場晶彦ただ1人だった・・・・・・!!!!!」

 

アルベリヒ「っ!?茅場!?茅場晶彦だと!?まさかさっきのIDは!?」

 

テツヤ「そのまさか 茅場のだよ」

 

アルベリヒ「何故だ!!!!茅場!!!!!あんたはいつも俺達兄弟の邪魔をする!!!!!!!何故なんだ!!!!!」

 

テツヤ「ユウキ 待ってろよ すぐに片付けるからね」

 

俺はユウキの方へ向き 少し笑みを浮かべながらそう言った それを見たユウキも涙を流しながら笑いながらうなづいてくれた

 

テツヤ「須郷 お前は許しちゃおけねぇ ショウを殺し 俺の姉ちゃんをズタボロにし ユウキを俺の目の前で痛みつけた たかが腕2本で許されると思ってんねぇだろ?」

 

アルベリヒ「こ、これ以上どこを斬るんだお前は!!!!」

 

テツヤ「まだ脚があんだろうがこの野郎!!!!!!!」

 

俺は須郷の足首を斬った 須郷は斬られたと同時に立てなくなり倒れた

 

アルベリヒ「うがぁぁぁぁぁぁ!?」

 

テツヤ「おら まだまだ太股があんだろうが そっちはゆっくりゆっくり斬ってやる」

 

俺は倒れた須郷の頭を踏みつけ 床にゴリゴリと押し付けながら 須郷の脚を料理の様に斬っていった 斬る度に醜い叫びで叫ぶ須郷を見るのは鬱憤が晴れていくようなきがして気持ちが良かった

 

アルベリヒ「や・・・やめて・・・・・・もう嫌・・・・・・もうこんなことしないから・・・・・・許し・・・・・・て・・・・・・」

 

テツヤ「誰が許すか!!!!!!!」

 

俺は須郷の残りの部位 腰から下を斬り飛ばし 須郷の残る部位は上半身と首と頭のみとなった

 

須郷「あ・・・・・・ぅ・・・・・・た・・・・・・す・・・・・・」

 

テツヤ「いいか ユウキに涙を流さしたやつは何人たりとゆるしゃあしねぇ!!!!!それもてめぇはユウキを大泣きさせた!!!!!!誰が許すかアホンダラがぁ!!!!!!!」

 

俺は須郷の頭を持ち 顔を何発も 何発も殴った

 

テツヤ「痛いか?あん?おら 言ってみろよ カス郷が」

 

アルベリヒ「痛い・・・・・・痛い・・・・・・・・・もう止めてくれぇ・・・・・・・・・」

 

テツヤ「いいか ユウキが食らった痛みはまだまだこんなもんじゃねぇんだぞ・・・・・・それに 俺以外にてめぇを殺して欲しいと思ってる奴はいるんだ・・・・・・」

 

俺はあの時外した仮面を取り出した

 

テツヤ「システムコマンド アイテムパワーを吸収だ」

 

コマンドを入力すると 手にある仮面は消えていったが たちまちに力がみなぎってきた

 

テツヤ・・・・・・お前の力 もう1度貸してもらうぜ 一緒に須郷を倒そう まぁ お前は嫌々だろうが今回だけは協力してもらうぜ

 

アルベリヒ「な・・・何をするんだ・・・・・・もう止めてくれ・・・・・・」

 

テツヤ「あぁ 止めてやるよ・・・・・・お前を殺してなぁ!!!」

 

俺は持ち上げていた須郷を投げ飛ばし 月牙天衝を撃つ体制に入った

 

テツヤ「いくぜ・・・・・・月牙天衝!!!!!!!」

 

俺は最大限にパワーを貯め 須郷の頭 首 胴体と それぞれ三つの部位を狙い撃った 月牙天衝は須郷の首に当たると 須郷の首がもぎ取れ 須郷は消えていった

 

テツヤ「ふぅ・・・・・・終わりだ・・・・・・」

 

俺はユウキの元へ歩み ユウキに付けられた鎖を斬り ユウキの身柄を自由にした

 

テツヤ「悪いなユウキ ようやく終わったよ」

 

ユウキ「テツヤ!!!!!!!」

 

俺がユウキの前に座ると ユウキは飛びついて抱きついてきた

 

テツヤ「よしよし よく頑張ったな もう自由だよ ユウキ」

 

ユウキ「ボク怖かった・・・!!!!もしテツヤが負けちゃったら・・・・・・ずっとテツヤと離れ離れになって 変な人達の所に売られちゃうと思うと怖くて怖くて・・・!!!!!!!」

 

テツヤ「大丈夫だよ 俺を誰だと思ってんだ?皆が認めるSAO最強プレイヤー テツヤだぞ?あんなやつに負けるはずないさ」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」

 

テツヤ「ユウキ お前に話したいことは沢山ある でも 今はとにかくお前をログアウトさせることが先だ 現実世界ではもう夜だと思うけど すぐにお前の所に行くからな そこで俺の本名を教えてやるさ」

 

ユウキ「うん!あ、でも待って 1つだけお願いがあるの」

 

テツヤ「ん?なんだ?」

 

ユウキ「ボクのこのギュってして?それでログアウトしたいんだ」

 

テツヤ「お安い御用さ これでいいか?」

 

俺はユウキの事を思いきり抱きしめ 頭を撫でてやった

 

ユウキ「うん・・・!」

 

テツヤ「じゃあ また後でな 愛してるからな ユウキ」

 

ユウキ「またね!テツヤ!」

 

俺はシステムからユウキのログアウトを選択し ユウキをログアウトさせた

 

やっと終わった 長かったようで短い戦いが

 

テツヤ「・・・・・・そこにいんだろ? 話を聞かせろよ 茅場」

 

『ふっ おめでとうテツヤ君 無事ユウキ君を助け出すことが出来たみたいだね』

 

頭の中に話しかけられると 俺の目の前には白衣をした茅場晶彦が現れた

 

テツヤ『へっ あんたのおかだ あんたがいなかったらどうなってたことか』

 

茅場『それは良かった さて どこから話したらいいか・・・・・・』

 

テツヤ『じゃあまずなんでお前は急に俺の目の前に現れた?』

 

茅場『ふむ それについてだが私の方で少々誤算が生じてね 実はSAOがゲームクリアを迎えた後 君とユウキ君の元へ行こうと思ったんだ 無論ログアウトする前の話だ』

 

テツヤ『ほぉ んで?誤算ってのは?』

 

茅場『君達と会う前にキリト君達に会いに行ってね そこで時間を使いすぎてしまい 君達の元へ行こうとしたら 既にログアウトしてしまっていた 君達には色々と話したいことがあったんだけどね』

 

テツヤ『キリトってそういやキリトはどうなったんだ!?』

 

茅場『心配無用だ 彼もまた 無事にアスナ君を助け出せたよ』

 

テツヤ『そっか そりゃあ良かった』

 

茅場『さて 後は傷の話があったね』

 

テツヤ『あ、そうだよ!お前はなんでこの傷のことを!!』

 

茅場『それは単純明快 私はゲームマスターなのだよ? 至るところにあるプレイヤーの状況くらい把握できるさ』

 

テツヤ『なるほどな・・・・・・ってお前それ覗きじゃねぇのか?』

 

茅場『私だって人間さ そんな男女の秘め事など覗き見する趣味は無いよ』

 

テツヤ『ふーん あ!つうかなんでお前はここにいんだよ!死んだはずだろ!?』

 

茅場『それはね 私の脳だけをこのVRMMOの世界にインプットし 電脳世界でのみ 存在できるようにしたんだ 代わりに 私の脳は焼き焦げ 死んでしまったがな』

 

テツヤ『よ、良く分からねぇがとにかくこっちの世界でしかお前はいらんねぇってことか・・・・・・』

 

茅場『その通りだと さて 君に渡したいものがあるんだ』

 

テツヤ『何?』

 

渡したいもの?なんだそりゃ?

 

少し経つと俺の目の前に なんだか透明なまるで種の様なものが出てきた

 

その種は俺の手の中に収まった

 

テツヤ『これは?』

 

茅場『それはザ・シードと呼ばれるもので 世界の種だ』

 

テツヤ『ザ・シード・・・・・・』

 

そのザ・シードと呼びれた種をよく見てみると なんだか見覚えのある光景がそこにはあった

 

テツヤ『っ!?これって・・・!』

 

茅場『君はこれを無視するもよし 芽吹かせるもよし もし君に゛あの世界゛に何か殺意や死 そう言った思い以外の大切な記憶があるならば それを芽吹かせてみるのも面白いかもしれない』

 

テツヤ『・・・・・・・・・』

 

茅場『それでは私はこの辺で失礼するよ また会おう テツヤ君』

 

テツヤ『ま!待てよ茅場!!!!!』

 

俺は立ち去ろうとする茅場を呼び止めた

 

茅場『どうしたのかね?』

 

テツヤ『茅場 あんたが作ったゲーム ソードアート・オンラインは許されることは到底無理な代物だ けど・・・・・・SAO生還者の代表としては言わしてくれ ソードアート・オンライン あの世界を作ってくれてありがとう』

 

茅場『・・・・・・・・・』

 

テツヤ『あの世界では何人もの人が死んだ 俺の大切な友達も死んだ お前は人類の敵として 永遠に語られるだろうが 俺にとっちゃ あの世界はユウキと出会い キリトやアスナ クライン シリカ リズ エギル 沢山の大切な仲間を俺は手にすることが出来た そりゃ 毎日毎日命懸けだったから大変だったけども 絶対に俺はあの剣の世界で駆け抜けた日々のことは忘れない あの世界のおかけで命の大切さもしれた 尊さもしれた 俺はあんたのおかげで沢山成長できたんだ こればっかしは感謝しなくちゃならねぇと思う いつか 俺があんたの事を全国的に語れる日が来たら なんとか弁解してみせるよ 茅場晶彦は恐るべき人だが 生きて帰ってきた人にとっては人生の何たるかを教えてくれた人だってな』

 

茅場『・・・・・・ふっ 私も随分と持ち上げられたものだね・・・・・・ありがとう テツヤ君 礼を言わせてもらうよ いつかまた 絶対に会おうではないか その時はまた語らせてもらうよ 色々とね』

 

テツヤ『あぁ 待ってるぞ またな 茅場』

 

茅場『また会おう 死神・テツヤ君よ 君に神の御加護があるように願うよ』

 

そう言って 茅場は消えていった

 

~~~~~~~~~~~~

 

テツヤ「・・・・・・終わった・・・・・・」

 

ユキ「お父さん!!!!!」

 

テツヤ「ユキ!!!!」

 

須郷と戦う前に消えてしまったユキが 再び俺の目の前に姿を現した

 

ユキ「私あの時危ないと思ってお父さんのナーヴギアのローカルメモリーの中に入ってたんだ!!」

 

テツヤ「そっか それで無事だったんだな」

 

ユキ「うん!!お母さんも無事ログアウト出来たみたいだし!!一件落着だね!!!」

 

テツヤ「あぁ そうだな キリトも アスナを助け出せたみたいだよ」

 

ユキ「やったぁ!!また皆でダブルデートができるね!!!」

 

テツヤ「ははは そうだな さて 俺はもう行くな お母さんの所に」

 

ユキ「うん!!ユキ待ってるからね!!!」

 

テツヤ「あぁ またすぐ来るからね」

 

俺はユキの事を抱きしめ 頬にキスした後に ログアウトをして ALOの世界から去っていった

 

木綿季 待っててね すぐ行くから 君の元に




遂にあの屑 須郷を叩きのめすことに成功したテツヤ!!

最初は劣勢だったが茅場のおかげでユウキを助け出すこともできた!!!

おめでとう!テツヤ!!君は正しく神だ!!!

次回は現実世界での対面!!!お楽しみに!!!

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