ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回は最後以外哲也と渚のほのぼのとした回です

久々のほのぼの回をお楽しみ頂けたら嬉しいです

ではどうぞ!


part45剣士の休息~蠢く野望~

哲也「Zzz・・・むにゃむにゃ・・・」

 

『テツヤ~♡』

 

哲也『よしよし♪可愛いなお前は♪』

 

『ちゅーしよちゅー♡』

 

哲也『うん♪良いよ♪』

 

哲也「ん~♪・・・・・・・・・・・・ん?」

 

目を開けると俺は枕を抱きしめながら 枕にキスをしていた 枕の布の感覚が俺を目覚ました

 

あぁ・・・・・・遂にやらかした・・・・・・自分に素直になった途端これだもんな・・・・・・どんだけ木綿季が好きなんだ俺は・・・・・・

 

哲也「・・・・・・はぁ・・・・・・木綿季に会いてぇな・・・・・・」

 

でも今は会いたくても会えねぇ状況なんだから嘆いてたらしゃーない 大人しく朝飯でも食おう

 

~~~~~~~~~~~

 

哲也「はむ・・・・・・よし!味付け完璧!我ながらいい出来だ!」

 

でもなんか足んねぇんだよなぁ・・・上手い飯=ユウキが傍にって感じだったもんな~・・・・・・

 

『テツヤ あーん♪』

 

哲也「あー・・・・・・・・・だぁ違う違う!!!!!」

 

俺は首を横に振り 飯を頬張った

 

哲也「もぐもぐ・・・・・・ったく 俺が助け出すまでの辛抱だ 我慢だ 俺」

 

そして 飯を食べ終えて食器洗いと洗濯も済ませ 夜またALOにログインするまで何をしようか考えた

 

哲也「んー・・・暇だなぁ・・・・・・左手さえ折れて無けりゃあトレーニングでもやれんのになぁ・・・・・・」

 

俺はそう言って横になった

 

哲也「木綿季を早く助けなきゃな・・・・・・じゃなきゃアイツが悲しんじまうからな・・・・・・」

 

『ぐすっ・・・・・・テツヤァ・・・・・・』

 

哲也「だぁもう泣くなって!!!俺ならここに・・・・・・ってだぁもう!!!!!今日何度目だ馬鹿野郎!!!!!!」

 

哲也「ったく・・・・・・もうこうなったらあれだな うん・・・・・・病院の木綿季に会いに行こう!!!!!!」

 

思い立ったが吉日だ よし 早速病院に行こう 木綿季の顔をちょっと拝めば多分この現象も治るはず・・・・・・

 

哲也「そうと決まったら早速着替えて行こっと♪」

 

俺は身支度して 木綿季のいる病院へと向かった

 

哲也「~♪木綿季~♪」

 

俺が病院に行くために駅まで向かおうとしてたら 俺は姉ちゃんに声をかけられた

 

渚「あら、哲也じゃない 何してるの?」

 

哲也「なんだ姉ちゃんか 今から病院にな」

 

渚「へっ!?あんたまた怪我したの!?」

 

哲也「ちゃうわ ちょっと木綿季に会いにね」

 

渚「木綿季って・・・・・・あんたの彼女の?」

 

哲也「まぁね んじゃあまたね 俺急いでっから」

 

渚「ちょっと待ちなさいよ!」そう言って姉ちゃんは俺の肩を掴んだ

 

哲也「あん?んだよ」

 

渚「私も行くわ!!アンタの彼女の顔見してもらおうじゃないのよ!!!」

 

哲也「え!?」

 

渚「いいでしょ~!ねっ!?」

 

哲也「まぁ別にいいけどよ・・・・・・」

 

渚「じゃあ決まり!!私家から財布取ってくるからここで待っててね!!」

 

哲也「あいよー」

 

~数分後~

 

渚「お待たせ!ごめんね待たせて!」

 

哲也「良いよ たいして待ってないし あ、駅に行く前にちょっと翔の家に寄らせてくれない?」

 

渚「翔君の家?別にいいけどなんで?」

 

哲也「あいつも誘っておこうと思ってさ 俺と木綿季が会ったときに傍にいたのは翔だったからさ」

 

渚「なるほどね 分かったわ それなら行きましょ!」

 

哲也「ありがと んじゃ行くか」

 

俺と姉ちゃんは翔の家まで向かった

 

~翔の家~

 

俺は翔の家のインターフォンを押した いつも通りなら翔の声が聞こえてくるはずだが今日は返事がない

 

哲也「?いねぇんかな・・・おーい翔ー」

 

俺はもう二三度インターフォンを押したがそれでも出てこない てなると出かけてんのか・・・・・・

 

渚「出ないみたいね」

 

哲也「あぁ 多分出かけてんだろうな ならしゃーねぇさ 行こうぜ姉ちゃん」

 

渚「うん!」

 

俺と姉ちゃんは電車に揺られ 数十分して病院のある最寄り駅に着いた

 

渚「なんで今日になっていきなり会いに行くなんて言いだしたのよ」

 

哲也「いや~それがねぇ~・・・・・・」

 

俺は姉ちゃんに今朝あった事を説明した

 

渚「へぇ~そんな夢にまで出てくるなんてよっぽど好きなのね その子のことが」

 

哲也「まぁな 共依存みたいになってたからな~ 大丈夫なんかな木綿季のやつ・・・」

 

渚「こんな奴のどこがいいんだかね~」

 

哲也「うっせ!姉ちゃんこそ彼氏の1人や2人くらい作ってみろ!」

 

渚「彼氏・・・・・・か・・・・・・」

 

『リナ!早く行こうぜ!』

 

渚「てへへ~♪テツヤ~♪」

 

哲也「姉ちゃん?何俺のこと呼びながらニヤニヤしてんの?」

 

渚「はっ!なんでもないわよ馬鹿!!!!!!」

 

哲也「んな耳元ででかい声出すな!充分聞こえとるわ!!」

 

渚「ったく 早く行くわよ馬鹿哲也」

 

哲也「馬鹿は余計だ馬鹿は!!!このド貧乳!!!!」

 

渚「なんですってこのスットコドッコイ!!!!!!」

 

哲也「事実だろうがよ!!!」

 

渚「なら私だって事実を言った迄よ!!!あぁもうなんなのよ!!!!皆して貧乳貧乳って!!!!!!巨乳の何がいいのよ巨乳のぉ!!!!!!」

 

哲也「皆して?なんだよ もしかして姉ちゃん実は彼氏とそう言った関係をお持ちなんですかぁ?」

 

渚「そんなんじゃないわよ!!そいつはねぇ!!私の胸もんだ挙句『君の胸は今まで揉んだ中で1番小さい』って言ってきたのよ!?あぁもう腹立つ~!!!!」

 

哲也「へぇ~ 結局その人は彼氏なの?」

 

渚「ばっ!?んなわけないでしょうが!!!!/////」

 

哲也「にしては顔赤くね?」

 

渚「っ!」

 

哲也「じ~っ」

 

渚「じ、ジロジロ見んな馬鹿!!!!ほら行くよ!!!!」

 

そう言って姉ちゃんは早足に病院に向かっていった

 

哲也「ちょ!待てよ姉ちゃん!!!!」

 

なんか姉ちゃんの話聞くとリナと通ずる所があるな いや、だって仕方ないじゃん 正直にって言ったんだからフィリアやユウキより小さいって言ったらリナは怒っちゃうし・・・・・・

 

でもまだリナの方が谷間あるしなぁ・・・姉ちゃんも前よりかは流石に出てきたにしろぺったんこだし・・・・・・ま ゛同一人物゛ってのは考えすぎか 姉ちゃんがALOやってる感じしねぇし

 

哲也「待てって姉ちゃん!!」

 

渚「ったく何よ・・・テツヤの馬鹿・・・私だって好きでこんな胸になった訳じゃないのに・・・アンタがリーファちゃんの胸何度もチラ見してんの知ってんだかんね・・・」

 

何かをぶつくさ言いながら姉ちゃんは服の上から自分の胸を触り始めた

 

哲也「・・・・・・何やってんの?」

 

渚「っ!?アンタいつの間に横に!!!!」

 

哲也「今追いついた にしてもなんだよ 外でんなことすんなよなぁ すんなら家で「死ね!!!!!!」ハブっ!?」

 

俺は最後まで言い切る前に姉ちゃんの平手打ちをくらった

 

渚「馬鹿!!!!なに変なこと考えてんのよ!!!!」

 

哲也「いってぇ・・・!殴る必要はねぇだろうが殴る必要はよぉ!!!!」

 

渚「るさい!!!!このスケベ!!!!」

 

哲也「あのなぁ!!!!」

 

俺と姉ちゃんがワーキャー言ってたら近くを通りかかった2人のお爺さんお婆さんの声が聞こえてきた

 

「ほっほっほっ 若いのぉ 婆さんや ワシたちも若返ってあんなことしたいのぉ」

 

「あれは美男美女カップルがやるからいいことで不細工と美女がやったら釣り合わないわよ」

 

「なんじゃとぉ!?」

 

そんな他愛のない2人のやりとりは 遠くに行くまで聞こえてた

 

渚「ったく!!アンタのせいで私達恋人同士みたいに思われたじゃないのよ!!」

 

哲也「それはこっちの台詞だ!!!!なんで姉ちゃんなんかと!!」

 

渚「だぁもう!!病院の前にいるからこうなんのよ!!さっさと入って静かな空間になっちゃえばいいのよ!!!」

 

哲也「それもそうか 頭良いな姉ちゃん」

 

渚「はぁ・・・・・・ホント馬鹿・・・・・・」そう言い残して姉ちゃんは病院に入っていった

 

哲也「ムカつく・・・・・・後でしばく・・・・・・」

 

俺も姉ちゃんの後を追い 病院に入った

 

~~~~~~~~~~~~

 

渚「ところで病室は何号室なの?」

 

哲也「675号室だから後少しだよ ほら 着いたよ ここに木綿季がいる」

 

俺は675号室に着き名札を確認すると 前と変わりなく紺野木綿季とあった てかそりゃ数日の間になんかあったら俺が困る 何の為にALOにログインしてんだってなる

 

哲也「木綿季 入るよ」

 

俺はノックをし 病室に入った

 

病室の中のベッドの上には 前と同じ様に 昏睡してる木綿季がナーヴギアを被ったまま 死んだように眠っていた

 

哲也「木綿季 元気か?・・・・・・って言っても返事なんか来ねぇよな・・・・・・木綿季 紹介するよ この人は俺の姉ちゃんの荒波渚って人なんだ」

 

渚「・・・・・・本当に・・・・・・生きてる・・・・・・のよね?」

 

哲也「あぁ・・・あの野郎さえいなければ・・・・・・何が木綿季を売るだ!!!!!!ふざけやがって・・・!!!!!!」

 

渚「・・・・・・信じられないわ・・・・・・2年間も寝たきりの人がこんなにいい状態で保っていられるなんて・・・・・・」

 

哲也「そりゃそうだろうさ 木綿季を保護してる須郷の兄貴とやらは木綿季を売る気でいるからな・・・様はあのクソ野郎は木綿季を商品として見てるから売人からしたら商品は最高の状態で最も高く売り飛ばしたいはずだ 俺が目覚めた時なんか肌がザラザラで水分量がほぼ無に等しかったからな」

 

渚「須郷の兄貴!?あのクズが2人もいるの!?」

 

哲也「あぁ あの兄弟には1度馬鹿でかいお灸を据えてやった方が良さそうだ」

 

渚「って言ってもどうやってそんなことやんのよ?」

 

哲也「ふっ 策はあるさ 木綿季 待ってろよ 俺がすぐにあの野郎をぶっ飛ばしてお前を助けに行くからな」

 

俺は木綿季の側までより 木綿季の頬を撫でた

 

こんなに暖かくて 呼吸もしてるのに 木綿季は未だ起きてこない 俺はあの時助けてもらった礼も言えてない

 

お前から貰った命 絶対無駄にはしねぇからな・・・!もう1度会える日も近い だから もう少しだけ待っててくれ 木綿季

 

そう思いながら 頬を撫で続けてると 心なしか 木綿季が微笑んでるように見えた

 

そうだよな お前も早く俺に会いてぇよな 俺も会いたいよ 木綿季

 

俺は持ってきたカーネーションを木綿季の傍に置き 近くにあった椅子を手に取り 木綿季の寝てるベッドの近くで座った

 

哲也「木綿季 お前の前では照れくさくて今までこんなこと言えなかったけどさ 俺は今までお前の笑顔とお前の甘えてくる仕草に何度も何度も助けられた 俺も 正直言って怖かったんだ 明日もこうしてお前と2人でいられるのかだとか お前を完璧に守ることは出来るのかだとか 寝るときにそれが悩みで寝れないこともあった でも そんな時 必ずお前は 俺にとびっきりの笑顔を見せつけてくれた そのおかげでそんな悩みも吹っ飛んで 明日も頑張ろうって思えてきたんだ 皆が皆 死神死神って持ち上げてたけど 俺を1番発起させてくれたのは絶剣と呼ばれたお前だ 木綿季 お前を助け出した時に 今までの感謝をお前に伝えたいからさ・・・・・・・・・とにかく 絶対にお前を助け出す だから 待っててな 木綿季」

 

俺は木綿季の頬にキスし 椅子から立ち上がり頬を撫でた

 

哲也「木綿季 また今度会うときはちゃんと話したいな じゃあ また来るな 木綿季」

 

渚「さ、さようなら 木綿季・・・・・・さん?」

 

哲也「って・・・そういやこいつの歳聞いてねぇな・・・・・・歳下?歳上?うーん・・・・・・」

 

渚「なんで彼女の年齢も知らないのよあんたは」

 

哲也「SAOの世界じゃあリアルの事を聞くのは御法度だったんだよ だから俺はつい最近まで木綿季の本名すら知らなかったんだよ」

 

渚「へ~なかなか難しいものなのね」

 

哲也「まぁね んじゃあね木綿季 また来るね」

 

~~~~~~~~~~~

 

あの後 病院から出て 姉ちゃんと2人で飯を食っていた

 

今日もまたログインする予定はあるが まだ時間に余裕もあるし せっかく外にいるんだから偶には姉弟水入らずってことで

 

渚「それにしてもあんたはどうやって木綿季・・・ちゃんでいっか 今の内は」

 

哲也「どうやってって?」

 

渚「だから 手はあるとか言ってたけどどうするつもりなの?」

 

哲也「んー・・・ま、そりゃあ企業秘密ってことで」

 

渚「えぇ~教えてくれたっていいじゃない!」

 

哲也「まぁその内にね」

 

渚「ちぇ~ とりあえず無茶だけはしちゃ駄目だかんね もう左手折ってんだからあんたは」

 

哲也「分かってるさ そこんとこは大丈夫だよ」

 

渚「ならいいけど とにかく早く助けてやんなさいよ きっと悲しんでるわよ 今頃」

 

哲也「・・・・・・あぁ・・・・・・ぜってぇに助ける・・・・・・俺の誓いに賭けても・・・・・・!!!!」

 

渚(それにしても・・・木綿季ちゃんのことを話す哲也の目はなんだかテツヤの目に似てるなぁ~ 同一人物?って そんな分けないか 私ったら何考えてんだか)

 

哲也「姉ちゃん?聞いてる?」

 

渚「へっ!?な、何!?」

 

哲也「だから~」

 

姉弟であり 戦友である2人がしばしの休憩に身を休めてるその時 とある場所では 2人の男が話し合っていた

 

~???~

 

「おい 俺に要件って何だ わざわざテメェの誘いを呑んでやったんだ くだらねぇ事だったらタダじゃ置かねぇぞ」

 

「ふふふ そう怒らないでよ 僕だってちゃんと用事があるから君を呼んだんだよ」

 

「チッ さっさと要件を話せ 俺だって暇じゃねぇんだよ」

 

「なら さっそく要件を話そうじゃないか・・・・・・おい」

 

1人の男の声を合図に もう1人の男を数人の男が囲い始めた

 

「なっ!?テメェ!!!一体何をしようってんだよ!!!!」

 

「・・・・・・・・・やれ・・・・・・・・・・・・」

 

1人の男がそう言うと 囲まれていた男は謎の薬を撃ち込まれた

 

「っ!!なにしやが・・・・・・る・・・・・・・・・」

 

撃ち込まれた薬は速効性の薬で 薬を撃たれた男は倒れた

 

「おい 連れていけ」

 

「兄さん 作戦は成功したみたいだね」

 

「へっ 俺とお前は似てるんだ 騙すくらい造作も無い」

 

「それにしてもこいつをどうするってんだい?兄さん」

 

「くくく・・・・・・なぁに ただゴミとゴミを戦わせるだけさ・・・・・・君が来るのを待ってるよ・・・・・・・・・゛荒波君゛」




木綿季を初めて目にした渚 そして木綿季を助け出す これを胸に再度誓う哲也 そして一瞬だが哲也は渚をリナかと思い 渚も哲也をテツヤかと思う 2人はこの真実を知る時は来るのか

そして、最後に現れていた男達は一体!?

次回もお楽しみに!

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