ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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この話はめちゃくちゃ短いです ご了承ください

ではどうぞ!


part42 妖精王の兄弟~少女は今も~

ボクは何故こんな場所にいるんだろう

 

ボクはあの時 大好きな人を庇って死んじゃったはずなのに

 

それなのにどうしてこんな場所で 毎日の様に変な男の人に 嫌味のようなことを言われてるんだろう

 

早くここから出たいよ 助けて・・・・・・──テツヤ──

 

~~~~~~~~~

 

~世界樹内~

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「やぁ 調子はどうだい?゛紺野木綿季゛君」

 

「・・・・・・その名前で呼ばないで・・・・・・」

 

「おっと これは失礼しました それでは・・・ユウキ君の方が良いのかな?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「無視かよ・・・・・・まぁいい おい 今から移動するから付いてこい」

 

「移動・・・・・・?」

 

「そうさ そして君はとある人と会う もしかしたら君もあったことのある人かも知れないね」

 

会ったことのある・・・?それってまさかテツヤじゃ・・・・・・

 

・・・・・・そんなこと無いよね・・・・・・

 

「さっさと立て 行くぞ」

 

「はい・・・・・・」

 

一体どこに連れてかれるんだろう・・・・・・

 

ねぇテツヤ ボク今とても寂しいよ 悲しいよ

 

大好きなテツヤに会いたいよ それなのにどうしてボクはこんな所でよく分からない人の言いなりになってるの?

 

ユキ・・・・・・ボクどうしたらいいのかな・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「どこまで連れていくつもりなの もう30分近くは歩いてるよ」

 

「まぁ待ちたまえ せっかちな性格はモテないぞ?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ほら 着いたぞ もうお前の知り合いもいるはずだ」

 

着いたぞと言われたその場所は とても大きい鳥の籠のような場所だった

 

それに、中にも誰かいた ボクは目を凝らしてその人物を見た

 

その人は ボクがあの世界でテツヤやショウの次に一緒にいたボクの親友だった

 

「っ!?アス・・・・・・ナ!?」

 

「やはり知っていたのか なら話は早いな」

 

そう言うと その人は鳥籠を開け ボクをその中に閉じ込めた

 

「っ!?ユウキ・・・・・・?」

 

「アスナ!!!」

 

ボクはアスナに抱きついた アスナに会えて単純に嬉しい気持ちもあったけど それよりも今の恐怖心の方が勝っていた ボクは怖さから 逃げるようにアスナに抱きついた

 

「おや?兄さんじゃないか もうあの女を連れてきたのかい?」

 

兄さんと言ったその男の人は ボクの事を見張ってた人にどことなく似ていた

 

「ふっ・・・行動は早い方が良いからな こいつは一ヶ月後には出荷だ それまでに゛あの男゛を忘れられるように調教しなきゃならねぇんだからな」

 

出荷・・・?出荷って何・・・・・・?それにあの男って・・・・・・

 

「流石は兄さん 考えることがゲスいね」

 

「お前に言われたらおしまいだ おい お前ら 変な気起こすんじゃねぇぞ?」

 

そう言って 2人はどこかへ去っていった

 

「・・・・・・ユウキ・・・・・・私達・・・・・・一体どうなっちゃうの・・・?」

 

「分からない・・・・・・でも・・・・・・このままだと・・・・・・もう二度とテツヤ達に会えなくなっちゃう気がする・・・・・・」

 

「・・・・・・キリト君・・・・・・」

 

「ボク達は・・・愛する人の為にあの世界で愛する人に尽くして・・・・・・愛する人の為に命をはって愛する人を守って・・・ボク達はなんら悪い事はしてないはずなのに・・・・・・どうして・・・・・・どうしてこんなことに・・・・・・!!」

 

「ユウキ・・・・・・」

 

そうやって考えるだけで 涙が止まらなくなる 悲しくて 悔しくて 寂しくて 辛くて 一刻も早くテツヤに会いたい なのに ボク達の目の前には大きな鉄格子があって 身動きが取れない どうしてなの?ボク達が何をしたってゆうの?何の罪があってこんなことになってるの?

 

 

テツヤ・・・・・・あなたから助けてくれるよね・・・・・・

 

あなたはいつだって ボクのピンチの時には駆けつけてくれて その自慢の剣技で窮地を救ってくれて 文句一つ言わずに助けてくれて そんな優しいあなたが大好きだった

 

今になって あなたの存在がどんなに大切で どんなにかけがえの無い存在だって言うことが改めて分かった

 

あの人はボクに『妖精王補佐を務めますアルベリヒと申します 以後お見知りおきを』って初めて会ったときに言ってきた

 

テツヤ あなたは死神だよね だったら妖精王の補佐なんか 簡単にやっつけられるよね

 

 

ボクはずっと待ってるからね・・・・・・あなたがまた ボクの目の前に立って 《大好き》って言ってくれるのを

 

「・・・・・・テツヤ・・・・・・ボクはあなたが来るまで永遠に待ち続ける・・・・・・だから・・・・・・絶対に来てね・・・・・・」

 

~~~~~~~~~~~~

 

「っ!?ユウキ!?」

 

「お父さん?どうしたの?」

 

「い、いや、なんでもないぞ さぁ!サラマンダー達をぶっ飛ばすぞユキ!!」

 

 

今・・・ユウキの声が聞こえた気がする・・・・・・あいつは俺を待ってる・・・・・・だったらこんなとこで燻ってる暇はない・・・・・・

 

 

絶対に助けてやるからな!!!!待ってろよユウキ!!!!!




世界樹内にいた ユウキとアスナ 2人の身はある兄弟によって縛られていた

ユウキとアスナは愛する者に助けてもらえるのか

次回はsideA、Bに分けるつもりです 次回からの話もお楽しみに!

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