ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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part33 Awakening of the hero~英雄の目覚め~

人ってのは絶対に1人では生きていけない

 

家族がいて、友達がいて 愛し合える人がいて そんな人達と笑いあっていがみ合って また笑いあって こうした些細な事を繰り返し 俺達人間は生きていける

 

そんな簡単な事を毎日毎日、知らない内にやってる俺達が人間なんだ

 

でも、いつの日か俺はそんな単純で 簡単な事すらできなくなっていた

 

病院で寝込んでる俺の所へ、毎日毎日 家族の皆や、翔や和人が俺に話しかけてくれる これに笑顔で答えようとしても 俺はいつのまにか、笑うことすらできなくなってしまっていた

 

それどころか 姉ちゃんが暴言を吐いてきても、イラッとすることも、たまに持ってきてくれる母さんの料理を食べて、美味しいと思っても それを感謝出来ることもできなくなっていた

 

俺は親父と医者の人が話してるのを盗み聞きしてしまって 俺は一種の病気だとゆうことがわかった

 

どうやら、感情の全てが今失われてしまってるらしい まぁ喜怒哀楽ってやつかな? 皆もあるだろ? 笑ったり 泣いたり 怒ったり 楽しいと思うこと、これが今の俺ではできないらしい

 

一時期はその影響で家族の皆はあまり笑顔がなかった でも、日に日に俺のためなのか、笑顔で話しかけてくれるようになってくれてなんだか俺も笑いたくなるくらい けれど、俺は笑えない

 

一応心の中では悲しいだとか思う事はできる、でもそれを表現することができない だから、姉ちゃんに怒ったり 翔と話して楽しいのに楽しく感じなくって あいつの事考えて悲しんだり 母さんの料理を食べて笑えなくって なんだか 生きてるって実感が無い

 

・・・・・・・・・もしもあの時・・・・・・俺も死んでたら・・・・・・こんな辛い思いしてなかったのかな・・・・・・・・・

 

 

ははは・・・・・・つれぇなぁ・・・・・・・・・こんな状態でも・・・きちんと心臓は動いてて・・・話せて・・・記憶もあって・・・

 

 

・・・・・・・・・死にたいよ・・・・・・・・・ユウキ・・・・・・・・・君の元に行きたいよ・・・・・・・・・この辛さ忘れたいよ・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~

 

side 和人

 

『・・・なぁ・・・翔・・・・・・実は・・・・・・確信はないかもしれないが・・・・・・もしかしたら哲也の事を助けてやれるかもしれない・・・・・・』

 

『っ!?それは本当か!?』

 

『・・・本当は話すつもりは無かったんだが・・・この際だ もうなりふり構ってられない』

 

『と、とにかく教えてくれ!!助けてやる方法を!!!!』

 

『わかった・・・実は───────』

 

 

 

 

 

『本当なんだな・・・・・・?』

 

『確信はないぞ・・・念のためゆうが・・・』

 

『それだけで充分だ!!!!!!!行ってみる!!!!!!!』

 

『頼んだぞ!!!!!!!翔!!!!』

 

 

 

このやりとりを行い、そして哲也が植物人間状態に陥って 約2週間が経とうとしていた

 

今現在2月の第一週目 あれから俺は毎日のように病院に通いつめ、哲也の元へ行っていた

 

和人「よ 哲也」

 

哲也「あ・・・和人か・・・また来てくれたんだな・・・」

 

和人「うん 調子はどうだ?」

 

哲也「・・・・・・わかんないや・・・・・・ははは・・・・・・」

 

和人「そっか・・・・・・そういえばな?」

 

その後 俺は哲也に色々な話をした 世間話や 最近起こったことなど 色々な話をするけども哲也に変化は一切無い

 

たまに薄ら笑いをするくらいで反応はあまりない

 

そして、あの時あったユウキとの記憶を消すとゆう話は無しになった どうやら今の状態でその手術を施すと記憶は愚か、哲也の体自体にも影響が出るらしく 危険だと判断され、記憶消去の話は無くなった

 

和人「じゃあまた来るな・・・」

 

哲也「うん・・・またな・・・」

 

一通りの話が終わると 俺はあまり深く話はせずに、切り上げていた

 

恐らく哲也も疲れてしまうだろうし 何より沢山のことを今の哲也に話しても理解が難しくなるだけ だから俺は早めに切り上げている

 

そして、哲也との面会が終わると 俺は家に帰り、哲也を助け出せる方法を延々と探し続けている

 

幸い俺の部屋にはパソコンがあったから、調べるツールには丁度良かった

 

けれど、探しても、探しても、治す方法はたった一つ 記憶のトラウマを無くすことだった

 

哲也にとっての記憶のトラウマはユウキの死だ だから、どうあがいてもそれでは治しようが無い

 

他のトラウマを模索しようとしたけども あの時の哲也の怒り様からして、あの怒りはユウキに会えないストレスが原因であって、今まで我慢してたのがついに爆発してああなったんだと思う つまりは結局はユウキがトリガーだってことだ

 

・・・・・・情けない話だ・・・・・・友達が苦しんでるのに俺は何もしてやれない・・・・・・今の俺はもはや使い物にならない屍状態だ・・・・・・

 

 

 

 

やっぱし・・・お前しかいないみたいだ・・・・・・翔・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

翌朝 俺は病院に向かう前に朝ご飯を食べていた

 

和人「・・・はぁ・・・どうすればいいのかな・・・」

 

俺はTVの電源をつけ ニュースに目を通しながらご飯を頬張った

 

特に気になるニュースは無いかな・・・・・・と思っていたがその直後に気になるニュースが飛び込んできた

 

『次のニュースです!あの有名な大企業 レクトプログレス社の社員の須郷伸之さんがある人体実験を行おうとしていることが判明されました その実験が成功すればこれからのゲーム業界の安全を確信できるようになるとおっしゃられていました 詳しくは生中継で現場に繋がっています 現場の───』

 

・・・朝から1番耳にしたくないやつが出てきたな・・・それにしてもなんだ・・・その人体実験ってゆうのは・・・?

 

須郷『この度、ある実験に踏み込ませて頂きましたレクト社の須郷伸之です』

 

和人「偉そうにしやがって・・・」

 

須郷『えぇ今回の実験は人体実験とゆうことで 実はあのSAO事件の被害者の方の体を使わせて頂く形になりました もう既に肉親の方々には許可を得ています どうかご安心ください』

 

SAO事件のって事はもう死んでじってるのかな・・・でも可愛そうだな・・・あんな奴のために体を捧げるなんて・・・

 

須郷『実験としては その体の持ち主は今も尚 昏睡状態に陥っています そこで、ここで脳波に電流を死んでしまわない値で流して 昏睡状態から覚めるかどうか とゆうことをやっていきます』

 

昏睡状態ってことは生きてるのか!?よくそんな実験に許可したな・・・

 

須郷『もしここで昏睡状態から目覚めることが出来たら またこのようなことが起きてもすぐ様目を覚めさせる事が出来ることになります それは本人にとっても、そして肉親の方々にも大変喜ばしいことになると思われます 私はこの実験の成功を祈っています どうか皆様も この実験の成功の知らせをお待ちください 以上、須郷伸之でした』

 

和人「へぇ~あいつにしたらいいこと言うじゃないか・・・」

 

朝ご飯を食べ終わったし 食器洗いを済まして病院に行くか・・・ そう思っていたが俺の携帯に1通の電話が来ていた

 

和人「?誰かな・・・もしもし?」

 

『あ!!和人君!?』声の主は渚さんだった

 

和人「渚さん?どうしたんですかそんなに慌てた口調で」

 

渚『大変なの!!!!哲也が!!!!!!』

 

和人「っ!?まさか治ったんですか!?」

 

渚『違うの!!!!なんだかよくわからない人が哲也を貸せって聞かないの!!!!!!!』

 

和人「え!?どうゆうことですか!?」

 

渚『なんだかわからないけど・・・『これは実験だ』って言って聞かないの!!!!!!!このままじゃ哲也が!!!!!!!』

 

実験・・・?まさかとは思うが・・・

 

和人「・・・すみません・・・その人の名前・・・わかりますか・・・?」

 

渚『ええっと・・・確か・・・・・・゛須郷゛とか言ってたわよ!』

 

和人「っ!?」

 

あの野郎・・・!!!!!!!人体実験の被験者って哲也だったのかよ!!!!!!!!!!!!!!

 

和人「すぐそっちに向かいます!!!!!!!!!!!」

 

渚『わかったわ!!!!!!!お願いね!!!!!!!』

 

俺は急いで通話を切り 着替えて急いで最寄駅へ向かい 病院の近くにある駅まで向かった

 

約30分近くかかり病院にはついた

 

急いで階段を駆け上がり哲也の病室前に向かうと 数人の大男が渚さんや哲也の父さん達から病室を守っていた

 

一希「いい加減にどけ!!!!!!!!!!!!!!」

 

渚「そうよ!!!!!!!!!!!!!!なんであんたらは哲也を好き勝手しようとしてんのよ!!!!!!!」

 

「これも全ては須郷さんの命令だ」

 

和人「渚さん!?一体何が!?」

 

渚「和人君!!!!来てくれたのね!!!!どうにかしてこの人達を!!!!!!!」

 

和人「おい!!!!!!!!!!!!!!今朝のニュース見たぞ!!!!!!!!!!!!!!何が許可を得てますだ!!!!!!!!!!!!!!許可も何も得てないし第一哲也は昏睡状態なんかじゃないじゃないか!!!!!!!!!!!!!!」

 

「おやおや・・・騒がしいと思ったらまた君か・・・桐ヶ谷君・・・・・・」

 

和人「須郷・・・!!!!!!!」

 

須郷「あんなニュースでっち上げに決まってるじゃないか そんなものもわからないのかい?これだから低俗の餓鬼は・・・」

 

和人「ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!哲也をどうするつもりだ!!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「どうする・・・決まってるだろ?・・・・・・・・・殺してやるのさ!!!!!!!」

 

渚「っ!?」

 

一希「んだとてめぇこの野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!哲也を殺すたぁどうゆう要件だこのクソッタレメガネ野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」哲也の父さんは鬼のような形相で須郷の首根っこを掴んだ

 

須郷「ふっ・・・餓鬼の親は餓鬼だな・・・決まってるだろ?この僕をあそこまで侮辱したのは初めてさ・・・そこでだ・・・まぁ見せしめとして 彼を殺すことにしたのさ」

 

和人「お前そんなくだらないことで哲也を殺そうと!?」

 

須郷「ふっ・・・くだらないかどうかはその人の価値感さ・・・僕にとって自分を侮辱するやつは許せないたちでね・・・」

 

和人「最低のクズ野郎が・・・!!!!!!!!!」

 

渚「ふざけないで!!!!!!!!!哲也を殺すなんて私が許さないわよ!!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「君が許そうが許さなかろうが殺す事は決定事項なんだ 残念だけどね」

 

一希「いい加減にしろ糞野郎!!!!!!!!!!!!!!てめぇが哲也を殺すか殺さないかなんて決められるわけねぇだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「・・・・・・おい こいつら捕まえとけ」

 

須郷がそうゆうと周りの大男が俺、渚さん、哲也の父さんを羽交い締めにして 身動きできないようにした

 

和人「なっ!?」

 

渚「ちょっと!!!!!!!離してよスケベ!!!!!!!!!!!!!!」

 

一希「おい!!!!!!!!!てめぇ!!!!!!!!!」

 

須郷「・・・電流の準備も整ったし・・・殺すかぁ・・・はっはっはっ!!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷はゆっくりと哲也の病室に入っていく

 

このままじゃ本当に哲也が・・・!!!

 

渚「哲也!!!!!!!!!哲也!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

一希「おい!!!!!!離しやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!このまま見殺しにしたら母さんになんていえばいいんだよ!!!!!!!!!!!!!!」

 

和人「須郷!!!!!!!!!!!!!!!!!!お前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!お前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

手を伸ばそうとしても 俺の手は大男の力により伸ばせないままだ

 

 

どうして・・・どうしてこんなにも俺は無力なんだ・・・!!!!!!!!!!!!!!

 

大切な友達が死にそうなのに・・・!!!!!!!俺は何もできやしない・・・!!!!!!!

 

和人「哲也ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

誰でもいい・・・・・・哲也を助けてくれ・・・!!!!!!!

 

 

 

 

「なんだこの騒ぎ?邪魔だこの野郎」

 

その声と共に俺を羽交い締めしてる男の力は弱まっていき 男は倒れた

 

誰だ?今男を倒したのは そう思いその方向に目を向けた

 

そこには俺のもう1人の大切な友達が立っていた

 

「何やってんだよ和人 こんなやつ如きに捕まるなんざお前らしくないぞ?」

 

和人「っ!!!!!!!翔!!!!!!!!!!!!!!」

 

翔「お待たせ へへっ 悪かったな遅くなって」

 

渚「翔君!!!!!!!!!!!」

 

翔「・・・さぁて まずは害虫の駆除といこうか」

 

翔はそう言って哲也の病室内にいる須郷の元へ足を運んだ

 

須郷「・・・また君か・・・翔君・・・」

 

翔「どうもどうも こりゃまたクズ野郎が俺の親友に何のようだ?」

 

須郷「全く・・・糞餓鬼の為にまた説明しなきゃいけないのかい?」

 

翔「いいや 説明しないでもいいぞ?」

 

須郷「なに?」

 

翔「・・・お前は言語を話せなくなるからよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

翔はそう言って須郷の顔面を殴った

 

須郷「ぐふっ!?」

 

翔「さぁて・・・まだまだ殴るぞ俺は?」

 

須郷「や・・・やめ・・・」

 

翔は次々と須郷を殴り 須郷の全身に痣が出来るほど殴っていた

 

翔「おい お前に電流流してお前のことをぶち殺してやってもいいんだぞ?コラ」

 

須郷「やめろ・・・この餓鬼が・・・!」

 

翔「やめて欲しけりゃこっから出てけクズ野郎!!!!!!!!!!!!!!」

 

翔は須郷の首根っこを掴み 病室の外に放り投げ 壁に思い切りぶつかった

 

翔「とっとと帰れこの糞野郎!!!!!!!もう1度来てみろ・・・今度は完璧に殺すぞ!!!!!!!!」

 

倒れた須郷は周りの男に連れていかれ どこかに消えていった

 

一希「翔君・・・・・・ありがとう・・・・・・!!!!なんてお礼を言えば・・・!!!!」

 

翔「・・・・・・哲也 これ受け取れ」

 

翔が哲也に何かを投げた それは野球のボールだった

 

哲也はそれを少し戸惑いながらキャッチした

 

翔「・・・・・・哲也・・・・・・よく聞けよ・・・・・・」

 

翔がこれから話すことは俺には何かはわからない けれど 親友の翔なら きっと 打開策を持ってきたはずだ

 

俺は翔を信用して 黙って翔の言うことを聞いた

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

side哲也

 

朝っぱらから何なんだもう 俺が殺されるだとかなんだか知らねぇけどゆっくりさせてくれよ

 

でも、そんな騒ぎもすぐ収まった 収めてくれたのは翔らしい

 

そして、そんな翔から俺は1球の野球ボールを受け取った

 

そこにはある数字と 多分名前であろうものが書いてあった

 

何があったのかな?

 

哲也「・・・・・・これは・・・・・・?」

 

翔「・・・・・・和人から聞いてよ・・・・・・ちょっと気になったことがあったんだ・・・」

 

 

 

和人『実はあのログアウトする直前 俺と明日奈は茅場にあっていたんだ』

 

翔『っ!?本当か!?』

 

和人『あぁ その時に気なる言葉があってさ どうやらあの世界で死んだ人っての少し後に現実での死を迎えるって事を言ってたんだ』

 

翔『・・・・・・って事は!』

 

和人『あぁ・・・・・・そうゆうことだ』

 

 

 

翔「あの世界で死んだ奴は 時間差でこっちで死ぬ まぁ約1時間単位って言ってもいいだろうな」

 

俺にはイマイチ翔が伝えたいことがわからない どうしたいんだ?翔

 

翔「・・・・・・俺はその事を知って 病院の人に無理いって ここの病院でSAOの被害者でまだ昏睡状態に陥っている人のリストを見してもらったんだよ・・・・・・哲也 そのボールに書いてある漢字 読めるか?」

 

ボールに書いてある漢字・・・・・・俺にはわからない・・・・・・なんて読むんだ?

 

翔「わからないならいいさ・・・・・・俺はリストから必死になって《ユウキ》と名のつく人を探した そこで あらかた探したが一つだけ読めない漢字があったんだだから俺はその漢字を病院の人に聞いたんだ・・・・・・したらなんて言ったと思う?」

 

 

和人「・・・何て・・・言ったんだ・・・?」

 

 

 

 

翔「・・・・・・・・・゛ユウキ゛・・・・・・・・・だとよ 哲也」

 

哲也「っ!!!!!!!!!!!!!!」

 

ユウ・・・・・・・・・キ・・・・・・・・・・・・?

 

翔「この意味 わかるか? 哲也」

 

 

まさか・・・・・・いや、そんなはずは・・・・・・でも確かあの時ユウキが死んでから1時間は愚か30分も経ってないはず・・・・・・・・・

 

哲也「ま・・・・・・・・・さ・・・・・・・・・・・・か・・・・・・・・・・・・?」

 

 

翔「そう・・・・・・・・・そのまさかだ・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

翔「ユウキは今も生きてるんだ この病院でな」

 

哲也「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ユウキが・・・・・・生きてる・・・・・・・・・・・・?それって・・・・・・本当・・・・・・・・・なのか・・・・・・・・・・・・?

 

 

翔「そこに数字が書いてあんだろ? そこがユウキの病室だ・・・・・・・・・行ってこい 哲也 お前の大好きなユウキに会いに」

 

 

俺は恐る恐るボールに書いてある数字と漢字を見た

 

 

 

そこには『675』とゆう数字と『木綿季』とゆう名前が書いてあった

 

 

 

哲也「・・・翔・・・・・・本当に・・・・・・ユウキは・・・・・・・・・・・・?」

 

 

 

 

翔「本当さ 大丈夫 生きてるんだ ユウキは」

 

 

 

 

 

本当に本当に生きている ユウキが今も そう実感した時 心の中のモヤが晴れ 俺の目からは溢れんばかりに涙が流れていた

 

哲也「・・・・・・ユウ・・・・・・ぎ・・・・・・が・・・・・・いぎてる・・・・・・・・・いぎてる・・・・・・!!!!!!!」

 

翔「そうだ 生きてるんだ もう悲しむ必要はないぞ 哲也」

 

哲也「ユウキ・・・・・・・・・・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ユウキ!!!!!!!ユウキィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

俺は思わず近くにいた翔の腕を掴み 大きな声を上げ泣いてしまった

 

 

嬉しい 嬉しい また会えるユウキに会える これほど嬉しいことは無い

 

 

渚「お父さん・・・哲也が・・・泣いてる・・・!!」

 

一希「治っ・・・・・・たのか・・・・・・・・・!?」

 

翔「えぇ きっともうコイツを縛るものは何も無いですよ 今は思い切り泣いとけ哲也 会いに行くのは泣き止んでからだ」

 

哲也「ユウキ・・・・・・!!!!!!!ユウキ・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は恐らく一時間近く嬉しさからか泣きやまなかった 泣き止んだ時にはもう俺の服は涙でびしょ濡れだった

 

哲也「・・・・・・ありがとう・・・・・・皆・・・・・・俺・・・・・・皆がいなかったら立ち直れなかった・・・・・・」

 

渚「何いってんのよ 元からあんたは1人で生きていける質じゃないでしょうが」

 

哲也「うっせ 貧乳野郎」

 

渚「なんですってぇ!?」

 

一希「完璧に治ったみたいだな!!!!!!!哲也が渚を罵倒するなんて久しぶりに見たぞ!」

 

渚「ったく・・・今日に限っては許してあげるわ 早くあんたの愛しの娘に会いに行ってらっしゃい!!!!」

 

哲也「2人とも・・・」

 

翔「行ってこい 哲也」

 

和人「治っておめでとうと言いたいがそれは後でだ 今はユウキに会いに行ってこい!!哲也!!!」

 

哲也「皆・・・・・・本当にありがとう!!!!!!!!!行ってくる!!!!!!!!!」

 

翔「おう!!いい知らせ待ってんぞ!!!」

 

 

 

 

 

ユウキ・・・!!!!!!!

 

『テツヤ!!』

 

ユウキ!!!!

 

『ご飯だよ!』

 

ユウキ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

『あなた♪』

 

早く会いたい!!!!早く!!!!早く!!!!!!!!

 

 

俺は急いでユウキの部屋まで向かった

 

そして、俺はユウキのいる675号室についた 隣には紺野木綿季(こんのゆうき)と書いてあった

 

紺野木綿季・・・・・・それがお前の本名なんだな・・・!!!!

 

いっぱい話してやりたいことがある・・・!!!!何を話せばいいがわからないけどとにかくいっぱいある!!!!

 

呼吸が乱れていたから 俺は一呼吸置き 心を落ち着かせた

 

哲也「・・・・・・久しぶり!!!木綿季!!!!!!!!!」

 

 

俺は勢いよくドアを開け 大きな声で挨拶した

 

 

そして、ベッドの上には紫色のロングヘアーの、額の辺りには可愛らしい髪飾りがついている なんとも特徴的な少女が可愛らしい寝顔で寝ていた

 

いや、寝てるとゆうか昏睡してるとゆうべきか 頭にはナーヴギアも付いているし

 

明日奈と同じ状態だ それでも 今もなお木綿季は生きている

 

俺は木綿季の元へ歩み 頬に触れた

 

息をする時にわずかに動く頬 改めて俺は木綿季が生きていることを実感した

 

哲也「木綿季・・・・・・生きてるんだね・・・・・・良かったよ・・・!!!!本当に・・・!!!!」

 

こんな状態でも構わない 木綿季が生きてる それだけで充分だった

 

木綿季がこうなってる以上 きっとまた木綿季は起き上がり 俺に甘えてくる そんなことを考えるだけで 笑顔になり、涙が溢れ出てくる

 

また木綿季が甘えてくると考えるだけで涙がボロボロ出てくる

 

木綿季・・・ごめんな・・・あんなこと何度も言って・・・・・・やっぱり俺はお前が大好きだよ・・・・・・

 

 

 

俺は久々に木綿季の頬にキスしようとした時 病室のドアが開いた

 

木綿季の親かな? そう思いドアの方へ向くと そこにはあのクズ野郎が立っていた

 

哲也「なっ!?須郷!?」

 

そう、周りに黒服を引き連れた須郷がそこには立っていた

 

木綿季にまで手を伸ばしてんのかこいつは・・・!!!!!!!!!

 

俺の怒りが頂点に達しようとした時だった

 

「おや?あなたは木綿季さんの親戚・・・ですか?」

 

哲也「は・・・?何言ってんだてめぇ!!!!!」

 

「?何をそんなに怒ってるのですか?私とあなたは゛初対面゛なのですよ?」

 

初対面・・・・・・?何を言ってるんだ? 俺とこいつは今までに何度もあってるはずじゃ・・・

 

「あ!もしかして゛弟の伸之゛に会ったんだね!それで勘違いしてるわけだ!!」

 

お・・・・・・とうと・・・・・・?ってことはこいつはまさか・・・

 

「では改めて・・・・・・私の名前は須郷裕之(ひろゆき)須郷伸之の実の兄です 以後お見知りおきを・・・」

 

須郷裕之・・・須郷の兄・・・ってことはこいつもクズって事か・・・

 

須郷裕「いやいや、私は木綿季さんのお体を預からせていただいてます」

 

哲也「木綿季を・・・?」

 

須郷裕「はい、我社の方で彼女を預かるとゆうことでレクト社社長候補の私が只今受け持っています」

 

哲也「へぇ・・・弟とは違うってわけか・・・」

 

須郷裕「?・・・何か勘違いしてるのでは?」

 

哲也「は・・・?」

 

須郷裕「我社で彼女を預かっているのは゛彼女を買いたい゛と言う人がいるからであってだよ?そこは理解をいただきたい」

 

哲也「っ!?木綿季を買う!?」

 

須郷裕「そう 彼女を高い値段で買いたいとゆう我社の取引先の社長が言っていてね ま 彼女を売れば我社とは永久に手を組むと言ってるのでね まぁこんな見ず知らずの女1人売るだけで我社は儲けるんだ いいもんさ ふふふ」

 

こいつ・・・やっぱり須郷兄弟はクズって事かよ・・・!!!!!!!!!

 

哲也「舐めてんのかてめぇは!!!!!!!!!!!!!!!!!!木綿季を売るだ!?んなこと許さねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!こいつは俺のもんだ!!!!!!!!!!!!!!てめぇが好き勝手できるもんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

俺は須郷の首を締めた

 

須郷裕「・・・・・・おい こいつを締めろ」

 

須郷がそうゆうと側近の黒服の1人が俺を羽交い締めした

 

哲也「なっ!?」

 

そしてもう1人の黒服が俺の 腹をおもいきり殴ってきた

 

哲也「ぐぶっ・・・!?」

 

そして2発 3発と殴られ 俺は痛さから倒れてしまった

 

須郷裕「いいか?俺に刃向かうとこうなるんだよ わかったか底辺の糞餓鬼」

 

そうゆうと俺の頭に唾を吐き 靴で俺の頭を何度も地面に擦り付けた

 

哲也「この野郎・・・!!」

 

須郷裕「ゴミは排除しとけ わかったな」

 

須郷がそうゆうと 黒服の1人が俺をドアの外へ放り投げた

 

哲也「ま!待て!!!!」

 

須郷裕「それじゃあね 餓鬼は大人しく家に帰って母さんのおっぱいでもしゃぶってな」

 

 

 

そう言って須郷は木綿季の病室のドアを閉めた

 

 

やっと木綿季に会えたのに・・・!!!!!!!また手が届かないところに・・・!!!!!!!

 

なんで・・・・・・あんなクソ野郎に木綿季が捕まってんのに!!!!!!!!!!!!!!何で俺は何もしてやれないんだ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

何で・・・・・・!!!!!!!何で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

哲也「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




木綿季が生きてると知り 病気も治り木綿季の元へ向かう哲也

しかし、そこではまた須郷の魔の手が伸びていた

一体どうすれば この兄弟に土を舐めさせる事はできるのだろうか?

次回 あるキャラが絶望する哲也を助け出す お楽しみに

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