ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回でリアルの彼が出ます 今回はさほど胸糞な場面はないと思います


それではどうぞ



part29 旧知の友~事件の被害者は~

姉ちゃんにオムライスを出され気絶した後 俺は家のソファーに寝っ転がっていた

 

起きた頃には頭痛も消え去り もうすっかり元気になっていた

 

そして時間も時間だったので家に帰ろうとしたが母さんや親父には『危ないから今日は泊まってけ』と飽きれるほど言われたので仕方なくそのまま泊まることに

 

でも、泊まったその日の夜 夢なんて何も見なかった 即ちそれはあいつも出なかったとゆうことだ

 

起きた時にはなんて清々しいんだと思った こんなに気持ちよく朝を向かえられたのはいつ頃だったろうか

 

 

 

ともかく あれから数日が経ち 俺は家でくつろいでいた

 

~哲也のアパート~

 

哲也「あぁ~・・・暇だぁ・・・・・・何かやることねぇかな・・・・・・・・・」

 

そう 暇 これ以外に言葉が浮かばないくらい暇 何もやることがない

 

なんか無いかなぁ・・・・・・・・・

 

俺がそう思っていると 俺の携帯に一件の着信が来た

 

哲也「おっ 誰からかな~」

 

俺は届いたメールを見た そこには丁度 暇を潰せそうな誘いがあった

 

哲也「・・・・・・行くか・・・・・・あいつと一緒に・・・・・・」

 

 

~~~~~~~~~~~

 

俺は翔と共に 電車で東京都内まで来ていた その都市はある馬鹿でかい病院が建っていた でも何故病院に来たかって?

 

それは今から会いに行くやつからの誘いだったからだ

 

 

翔「あいつに会うのもいつぶりだ?」

 

哲也「俺はリハビリ以来あってねぇな だから1ヶ月ぶりくらいか?」

 

翔「んじゃあ俺もそんくらいかな・・・久しぶりだから楽しみだな」

 

哲也「そうだな」

 

駅から少し歩き 待ち合わせの場所に行く そして待ち合わせの場所にはあの世界で俺と肩を並べ共に命を賭け戦った親友であり戦友がいた

 

哲也「おっす 久しぶりだな」

 

「おぉ 来たか2人とも 本当に久しぶりだな」

 

哲也「おう お前も変わらねぇな ゛和人゛」

 

 

今俺が話してるのはキリト・・・・・・・・・もとい、桐ヶ谷和人(きりがやかずと)

 

和人はキリトのリアルネームだ テツヤとキリトと言う名前ではなく

荒波哲也と桐ヶ谷和人として初めて出会ったのはリハビリ生活の一番最初の時だった

 

そう、今日俺が病院に行くのは和人の誘いがあったからだ

 

和人「悪いな お前らに付き合わせて」

 

哲也「なぁに 俺だって久しぶりに゛あいつ゛に会いたいしな」

 

翔「だな」

 

和人「・・・・・・・・・その事なんだが・・・・・・・・・」

 

哲也・翔「「?」」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

俺達はあれからバスに乗り 病院まで来ていた

 

和人「ちょっと待っててくれ」和人はそうゆうと急ぎ足で受付まで向かっていった

 

哲也「・・・・・・・・・懐かしいな・・・・・・・・・この匂い・・・・・・・・・」

 

翔「・・・・・・だな・・・・・・」

 

少し懐かしさの余韻に浸っていると 俺の目にはTVの画面が写った

 

『ゲーム業界過去最悪の事件 茅場晶彦氏が起こしたVR世界幽閉とゆう約6000人を犠牲に払った事件の被害者が生還してから 約2ヶ月が経とうとしています』

 

哲也「・・・もうそんなになんのか・・・・・・時の流れは速いな・・・・・・」

 

翔「・・・・・・そうだな・・・・・・」

 

TVでやっていたようにSAO事件の犠牲者が生還して約2ヶ月が経とうとしている

 

犠牲者が一斉に昏睡していた状況から 回復した時 日本各地の病院はもちろん 他にも色々な場所がパニックに陥った

 

生還した今でも毎日のようにこの事件のことは報道されている

 

 

・・・・・・・・・・・・もしかしたら忘れたいのに忘れらんねぇのはこれのせいかもしれねぇな・・・・・・・・・・・・

 

 

和人「待たせたな 面会OKだそうだ」

 

哲也「そうか なら行こうぜ」

 

和人「あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和人「ここだ」

 

哲也「ここか・・・・・・」

 

翔「あ、しまったなぁ・・・・・・花とか果物とか持ってくれば良かったかな・・・・・・」

 

和人「いや、大丈夫さ、 でも心遣いありがとな さ、入ろうぜ」

 

哲也「そうだな」

 

和人が扉を開く するとその部屋にはとても綺麗な女の子がいた・・・・・・・・・《ナーヴギア》を付けたまま・・・・・・そして、寝たきりでいた・・・・・・

 

和人「久しぶり ゛明日奈゛ 今日は哲也と翔を連れてきたよ」

 

今和人が口にした名前はSAOの世界で血盟騎士団副団長・・・・・・そして、和人の結婚相手としてSAOの世界を生き抜いた少女 アスナのリアルネーム 結城明日奈(ゆうきあすな)

 

 

明日奈は俺がヒースクリフを倒した後 和人と共に生還した でも何故ナーヴギアを付けてるいてなおかつ寝たままなのかって? それにはとてつもなく深い事情があった・・・・・・・・・・・・

 

 

哲也「・・・・・・・・・クソッタレ・・・・・・・・・!!!!何で・・・・・・!!!!何で明日奈が・・・!!!!」

 

和人「・・・・・・お前のせいじゃないんだ・・・・・・自分を攻めるな 哲也」

 

翔「こんな綺麗な状態でいるのに・・・・・・寝たきりなんか信じられないよな・・・・・・」

 

哲也「・・・・・・・・・なぁ和人 その・・・・・・゛須郷゛・・・・・・だっけか? そいつが・・・・・・今の明日奈を支えてる・・・・・・んだよな?」

 

和人「・・・・・・悔しいが・・・・・・そうだ・・・!!!!」和人は拳を力強く握り 怒りを顕にしていた

 

 

「おやおや また来ていたのかい?桐ヶ谷君?」

 

俺達は声のした方を向いた するとそこには少し背の高い眼鏡をかけた男の人が立っていた

 

和人「っ!!!お前は!!!!」

 

「おや?そこの2人は初めましてかな?」

 

哲也「・・・・・・ども・・・・・・」

 

「桐谷君から私の事は聞いているかもしれないが改めて・・・・・・・・・」

 

 

 

 

「私の名は須郷伸之(すごうのぶゆき)そこにいる結城明日奈さんの・・・・・・゛婚約者゛さ」

 

和人「っ・・・・・・!!!!!」

 

 

須郷・・・・・・こいつは和人から聞いた話 自分は明日奈の親公認の婚約者だと言ってるらしい

 

そして、この須郷は昏睡状態に陥った明日奈に好き勝手しているらしい・・・・・・・・・ 例えばの話 明日奈の顔をベタベタと触ったり 髪を弄ったりと もはやキモイとしか言いようがないことをしているが こいつはそれを《婚約者》の三文字で片付けている

 

SAOの世界で明日奈と結婚していた和人からしたらそんな話溜まったもんじゃない しかし、現状 和人は明日奈に対して何もする力はない無力な人間だ 須郷を力でねじ伏せることも出来ない だってここは現実 力が全てだったあの世界とは違う

 

 

須郷「いやぁ良かったね明日奈 君の為に今日は3人のお友達が来てくれているよ?」

 

和人「っ・・・・・・・・・」

 

須郷「・・・・・・・・・荒波哲也君と前田翔君だね?」

 

哲也「・・・どうして俺達の名前を知っている・・・・・・」

 

須郷「どうして? それはSAOを作った会社 アーガス社が潰れてしまったのはしってるだろう?」

 

哲也「・・・・・・まぁ・・・・・・」

 

アーガス社 その会社はSAOを、そしてナーヴギアを作り世にデスゲームを送り込んだ糞会社だ SAO事件の件での賠償金が膨れに膨れアーガス社はゲーム業界から失脚を余儀なくされた

 

 

・・・・・・出来ることなら俺が潰したかった・・・・・・お前らが作ったクソゲーのせいで・・・・・・俺は・・・・・・毎日苦しい思いを・・・・・・!!!!!!!!

 

 

須郷「そこで、私が務めている゛レクト゛社の方で君達の名前を管理していたんだ 毎日毎日見ていたら嫌でも名前を覚えるよには」

 

レクト社 正式名称レクト・プログレス社 先程のアーガス社が潰れた後 ゲーム業界のトップに入った会社だ SAO事件の被害者のリストはどうやら先程須郷が言ったようにこのレクト社が預り 毎日のように生きているかどうかの確認をしてたそうだ

 

哲也「・・・・・・そうっすか・・・・・・」

 

須郷「・・・・・・まずなんといったら良いのかな・・・・・・やはり生還おめでとうかな? ともかく君達3人とも無事に生還できて良かったね」

 

翔「・・・・・・あなたは明日奈の婚約者って言ってたが・・・それはもう確定事項なのか?」

 

須郷「え?それはもちろんさ 明日奈の親公認だよ? それを今更やめてくれなんて・・・・・・ま 明日菜もきっと喜んでくれるはずさ ね?桐ヶ谷君」

 

和人「っ・・・!!!!!!!!」

 

和人は歯を食いしばり 拳を握りしめている 和人が怒っていることは明白だった

 

須郷「・・・・・・今、明日奈がこうして生きていられるのも実質 レクト社にいる僕のおかげ つまり 僕は明日奈をどうすることだってできるんだ・・・・・・」須郷はそうゆうと明日奈の頬に触れた

 

和人「っ!!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「はぁ・・・・・・・・・良い香りだ・・・・・・この匂いも 体も 心も 全てが僕のものさ」須郷は明日奈の髪の匂いを嗅ぎながらそう話す

 

和人「くそ・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「さぁて・・・・・・・・・」 須郷は匂いを嗅ぐのをやめ 明日奈の体に触れようとした

 

和人「っ!!!止めろ!!!!!!」

 

須郷「何故止めるんだい? さっきも言ったろう? この体は僕のものだってね」

 

和人「くっ・・・・・・!!!!」

 

須郷「・・・・・・私は本物の婚約者だ 君のような偽物じゃないんだ 偽物がでしゃばるんじゃねぇよ」

 

和人「っ!!!!!!!!!!!!!」

 

須郷「さぁて・・・・・・改めて・・・・・・」

 

 

俺は明日奈の胸を触ろうとした須郷の腕を掴んだ

 

須郷「・・・・・・何をするんだい?」

 

哲也「いい加減にしろクズ野郎 てめぇが良かろうが明日奈がこの事を知ったらどう思うと思ってんだてめぇは 道徳心もねぇなら幼稚園からやり直してこい」

 

須郷「・・・・・・言ってくれるね・・・・・・」

 

和人「哲也・・・・・・お前・・・・・・!!!!」

 

哲也「イラついんてのはこっちも一緒だ和人 戦友がこんな目にあってはいそうですかで終われるかってんだ」

 

須郷「ちっ・・・・・・・・・・・・糞ガキ共が・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」

 

哲也「いいか 次同じことやってみろ 腕の一本二本で済むと思うなよ」

 

須郷「・・・・・・・・・・・・くっ いい加減に離せ!!!!」 須郷は俺の腕を無理やり離した

 

哲也「俺達の前から失せろこのクズ野郎が!!!!!!!!!!」

 

 

俺が叫ぶと須郷は怒りの顔を浮かべながら退出していった

 

哲也「・・・・・・・・・くそ・・・・・・・・・何で・・・・・・・・・何で・・・・・・・・・・・・明日奈までこんな目に・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」

 

和人「哲也・・・・・・・・・・・・」

 

哲也「・・・・・・・・・・・・悪いな明日奈・・・・・・・・・騒いで・・・・・・・・・・・・少し小せぇが立派な花だ 受け取ってくれ」 俺は家から持ってきていたカーネーションを明日奈の顔に近くに置いた

 

哲也「・・・・・・俺の分も・・・・・・和人と・・・・・・幸せになってくれよな・・・・・・お前らは俺らにとって希望なんだ・・・・・・なんとしてでも起き上がって 和人ともう1度結婚してくれ・・・・・・」

 

和人「・・・・・・・・・・・・」

 

翔「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

沈みきった哲也にかける言葉が見つからなかった2人 2人には哲也の心の傷がひしひしと伝わってきていた

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あの後病院を出て 少しブラブラしていた

 

哲也「これからどうする?」

 

和人「んーまだ4時だしなぁ・・・・・・」

 

翔「あ、そういえば夕飯考えてなかったな」

 

哲也「あ、俺もだ てか冷蔵庫に何もねぇ・・・」

 

和人「なら買い物行くか?」

 

哲也「良いのか?」

 

和人「どうせ家に帰っても暇だしな ついていくよ」

 

哲也「そうと決まったら行こうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

あの後近くのスーパーに向かった

 

 

哲也「んー挽き肉とナスで麻婆茄子でいいかな今日は・・・」

 

翔「俺は焼き魚でいいかな・・・」

 

和人「2人ともこの年で一人暮らしなんて凄いよなぁ 俺なんか多分家の中グチャグチャになっちゃうな・・・」

 

哲也「まぁ最初はみんなそんなもんさ つうかちょっとばかし家が広すぎるくらいだよ俺は」

 

和人「そうなのか?」

 

哲也「そうだよ 居候一人いても大丈夫なくらい」

 

和人「へぇ~ ゴキブリでも飼えば?」

 

哲也「そりゃ恐ろしいな 無限に増殖してっちまうよ」

 

哲也・和人「「ははははは!!!」」

 

翔「おーい 会計すまそうぜー」

 

哲也「おっけー 行くぞ和人」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

哲也「さぁてと!俺は家に帰っても夕飯の支度でもしようか~」

 

翔「なら俺もそうしようかな」

 

和人「ならここで解散か?」

 

哲也「まぁそうなるな」

 

ちょっと名残惜しいが帰ろうとした時 聞きなれた声が聞こえた

 

 

「あ!き、君もしかして哲也君!?」

 

声の方を向くと親父と同じくらいの歳の人が立っていた

 

哲也「え?そうですけど・・・・・・」

 

「おー!!本当に生還できたんだね!!!!よかったよかった!!!!」

 

哲也「えっと・・・・・・失礼ですが・・・・・・誰ですか?」

 

「あ、そりゃ覚えてないか・・・ ほら、よく野球チームの助っ人に来てくれって頼みに来てたろ?」

 

哲也「ん・・・・・・?」

 

そんな人いたっけ・・・・・・俺は脳をフル回転して思い出そうとした

 

 

あ、確かに2年前に何度か助っ人に来てくれと頼まれた記憶があった 思い出したあの人か

 

 

哲也「あー!!」

 

「思い出した!?」

 

哲也「はい!!ご無沙汰してます!!」

 

「いやぁ良かった良かった!!思い出してもらえてよかったよ!」

 

翔「知り合い?」

 

哲也「おう 草野球チームのキャプテンの人」

 

「どう?最近野球は」

 

哲也「いや、高校すらまだ行ってないんで基礎ばっかやってますね そろそろ試合でも投げたいんですけどね・・・」

 

「おっ!それなら明日試合があるけど来るかい?」

 

哲也「えっ!?ホントですか!?行かせてください!! できればこいつも!!!」俺は翔を指さしていった

 

「OK! 大歓迎さ!」

 

翔「おいおい・・・・・・まぁ明日は何もねぇしいいか」

 

哲也「っしゃあ!試合だぁ!!!楽しみぃ!!」

 

「連絡は君の父さんに送っとくね!それじゃあチームに知らせなきゃいけないからこのへんで!」

 

哲也「はい!また明日!!」

 

男の人は早足に移動していった

 

和人「・・・・・・なぁ その試合俺も見に行っちゃダメかな?」

 

哲也「え?別に良いけど」

 

和人「良かった 1度試合やってるお前らを見てみたかったんだよ」

 

翔「試合でもこいつはアホ丸出しだぞ?」

 

哲也「んだとコラァ!?」

 

和人「まぁまぁ・・・じゃあ色々なことが分かったら俺に連絡くれないか?」

 

哲也「んー・・・それよりどっちかの家に泊まっていった方が良くねぇか?俺の家で良ければ泊まってくか?」

 

和人「え?良いのか?」

 

哲也「おう それにさっきも言ったろ?居候一人いても問題ないってな」

 

和人「それなら行かせてもらうよ 今日一日世話になる」

 

翔「哲也 きちんと寝ろよ?」

 

哲也「分かってらぁ おまえこそ寝ろよ? んじゃあ行きますか!我が家に!」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

哲也「さぁて さっさと晩飯の支度するか」

 

和人「何か手伝えることあるか?」

 

哲也「いいや、客人にそんなことさせられねぇよ お前は座っててくれよ」

 

和人「そうか ならお言葉に甘えさせてもらうよ」

 

哲也「さぁてと!今日は張り切って作るぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

哲也「できたぜ!さぁ飯だ飯!」

 

和人「じゃあ料理くらい運ぶよ ・・・・・・あれ?今日は麻婆茄子って言ってなかったか?」

 

哲也「のつもりだったがお前が来たからな 急遽ハンバーグに変更したんだ 嫌だったか?」

 

和人「いや、久しく食べてなかったから嬉しいよ」

 

哲也「味の方は保証しといてやるさ 安心して食ってくれ」

 

和人「それじゃあいただきます!」

 

哲也「いっただっきまーす」

 

和人「っ!? おま!?めちゃくちゃ美味しいぞ!?」

 

哲也「そっか そりゃあ良かったよ もぐもぐ・・・・・・・・・うん!なかなかだな!」

 

和人「悔しいが明日菜と同じくらい美味い・・・・・・まさかお前が料理作れるなんてな・・・・・・」

 

哲也「へへっ 一人暮らししてるうちに自然と美味くなっていったんだよ」

 

和人「哲也にそんな才能があったなんて・・・・・・なんか悔しい・・・・・・」

 

哲也「ま お前も美味く作れるようになれるさ」

 

和人「そうだといいんだけど・・・・・・・・・・・・ん?」

 

 

和人がふと顔を上げると 和人の目には額縁に飾ってある一つのユニフォームが見えた そのユニフォームには66とゆう数字の上に《K.SAITOH》と書いてあった

 

哲也「何見てんの?」

 

和人「え?いや、あのユニフォームみたいなやつは何かなって思ってさ」

 

哲也「ん?あぁ、あれか・・・・・・・・俺が投手やってるってことは知ってんだろ?」

 

和人「まぁ・・・」

 

哲也「実は俺が投手やりたい!って思い始めたのはあそこに飾ってあるユニフォームの選手のピッチングを見たからなんだよ」

 

和人「へぇ~」

 

哲也「その選手はさ すげぇんだよ 一つの投球に全身全霊をかけてさ アウト1つ取るだけで雄叫び上げてさ もう相当前に引退してるから実際の投球を見たことはないけど動画を見ても伝わってくるんだよ その人の気迫と魂のこもったピッチングがさ」

 

和人「へぇ・・・お前が憧れるってことは相当凄い人なんだな」

 

哲也「たったの一試合に野球人生をかけるなんて出来ることじゃあない でも、その人はチームの為にそのたった一試合にかけたんだ 俺も いつしかそんな選手になりたいんだ だから、俺も極力その人のピッチングを真似てるんだ 気迫を込めるピッチングをよく意識してるよ」

 

和人「凄い選手なんだなその人は でもお前ならなれるさ あの世界を生き抜いた゛勇者゛なんだからな」

 

哲也「ふっ ありがとよ さ!ちゃっちゃっと食って風呂入って寝ようぜ! 明日は多分はえぇぞ!」

 

和人「そうだな じゃあ食べるか!」

 

 

 

 

 

 

勇者・・・・・・・・・・・・・・・か・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

俺は確かにあの世界にいた人達からしたら勇者であり 英雄だろう

 

 

 

 

でも、俺は本当にそんな大層な言葉を使われていいのか?

 

 

 

 

だって俺は・・・・・・・・・・・・勇者でもなくそして、英雄でもなく・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

────人を殺す神なのだから───




明日菜がなんと和人ではなく 須郷とゆう男が婚約者とゆう約束の元好き勝ってされてしまっている現状

明日菜と和人は一体どうなる?



さて、この話の後半 ある野球選手の話になりましたね?

何故ここでこの話を?と思った人もいるかと思いますがここで注目して欲しいのは 《気迫のピッチング》と言う点です

その注目した点の謎は次回で明らかになります 是非次回をお楽しみに


※ 最近今までと前書きと後書きの雰囲気が違うと感じてる人もいるかと思いますがそれは自分なりの配慮です だって物語がシリアスな感じなのに前書きなどで『!』とか『笑』とか使ったら雰囲気ぶち壊しですよね? なので しばらくは前書き後書きもちょっと暗い感じになると思います 決して投げやりになってる訳では無いのでご安心を

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