ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回から前回行ったように久々の原作パートです

今回少し短いですがご了承ください!

ではどうぞ!!


part25 力の意味~強きは弱さのために~

ついさっきまでの幸せな雰囲気はまるで風のように過ぎ去り 今俺とユウキ そしてキリトとアスナにはとめどない緊張感で溢れていた

 

無理もない あの団長が休暇中の俺らを呼び出したんだ 余程のことに違いない

 

集合した俺達は団長の話を聞いていた

 

~第55層 グランザム・血盟騎士団本部~

 

キリト「偵察隊が全滅!?」

 

ヒースクリフ「来たるボス戦に備え 他ギルド合わせ20名ほどのパーティーで情報収集に向かわせた しかし 最初の10人が部屋の真ん中に突入し ボスが現れると 部屋の扉が閉じてしまったんだ」

 

テツヤ「クリスタル無効・・・74層と一緒か・・・・・・」

 

ヒースクリフ「そして5分後・・・扉が開いたのだが・・・・・・」

 

ヒースクリフ「扉の中には何者も 何も 無かったようだ 10人の姿も ボスの姿も」

 

一同「「「「っ!?」」」」

 

ヒースクリフ「だからと言って攻略を諦めるわけにはいかない 可能な限り 大部隊を持って打ち勝つしかない」

 

テツヤ「ちっ・・・10人も犠牲者が出たなら尚更だ・・・・・・協力させてもらいます だけど 俺にとっては自らの安全より ユウキの安全が第一です もし危険な状況になったら 申し訳ありませんがパーティーの皆よりも 俺はコイツを守ります」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・・・・」

 

テツヤ「自分勝手だって事は分かってます でも 俺はこの条件を呑んでもらわないければ 今回の部隊の件 引かしてもらいます」

 

ヒースクリフ「ふむ・・・・・・何故そこまでユウキ君を庇おうと?」

 

テツヤ「わからない・・・ただ・・・何だか凄い違和感を感じるんだ・・・下手したらそれはユウキに襲いかかるかもしれない・・・・・・俺はそれからユウキを庇いたい・・・・・・それだけです」

 

ヒースクリフ「・・・・・・・・・ふっ・・・・・・何かを守ろうとする物は強くあれるものだ・・・・・・君の好戦をを期待するよ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あれからヒースクリフ隊長は1日の間に部隊の準備などを行うと言っていた その後 俺達も準備に向かった

 

言わば この1日が気持ちの準備などを行う最後の期間だ

 

ポーションや他のアイテム そういったアイテムを充分に揃え 俺達は最後の休養のため 家に向かった

 

 

48層 リンダース・テツヤ家

 

テツヤ「はぁ・・・・・・・・まさかいきなりボス戦とはな・・・・・・」

 

現在時刻は夜9時 俺は部屋の窓に座り風を感じ 気持ちを落ち着かせていた

 

テツヤ「ユキ・・・見てろよ・・・絶対に勝ってみせるからな・・・!!!」

 

しばらくすると 部屋にノックの音がした ユウキから何か話があるのだろう

 

「テツヤ 入っていい?」

 

テツヤ「どうぞ 入ってこい」

 

ユウキ「それじゃあお邪魔するね」

 

テツヤ「どうした? 何かあったか?」

 

ユウキ「・・・・・・・・・っ!!!」ユウキは俺の顔を見ると 泣き出し 俺に走ってだきついてきた

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「ボク・・・怖い・・・怖いよ・・・!!!!出来るなら・・・明日の戦いに行きたくなんかない・・・!!!!」

 

テツヤ「ユウキ・・・」

 

ユウキ「人が10人も死んだなんて聞いて・・・怖くない訳がない・・・!!!!もしも・・・・・・もしも・・・・・・!!!!もしも明日の犠牲者に・・・テツヤの名前も入ったら・・・!!!!!そう考えるといても経ってもいられない・・・!!!!!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキ「何で・・・何で戦わなくちゃいけないの・・・!?ボクは・・・ただこうして幸せに暮らしたいだけなのに・・・!!!!どうして・・・・・・!!!!どうしてなの!!!!!!ボクは!!!普通にテツヤと生還して!!!!テツヤと普通に付き合って!!!!テツヤと普通に結婚して!!!!!幸せに暮らしたい!!!!!なのに・・・!!!なのにどうしてなの!!!!!!」ユウキの瞳からは大粒の涙がとめどなく溢れていた

 

テツヤ「・・・・・確かにそれは俺も思う・・・でも・・・・それは力のある者の宿命だ ユウキ」

 

ユウキ「・・・力・・・?」

 

テツヤ「俺達は攻略組 攻略組は命はってその階層のボスを倒さなきゃなんねぇんだ その為に 俺達は力を付ける すると必然的に強くなる 強くなればまたボス攻略に呼ばれる この連鎖が続くのが攻略組だ 連鎖を断ち切りたければ抜ければいい だけど俺達はもう何度も一線で戦い続けたんだ いきなり抜けてはいそうですかとはいかねぇだろ? だから どんだけ怖かろうが 力を持ってる俺達は戦うしかねぇんだ・・・」

 

そう、力のある俺達は危険を犯してでも ボスを倒さなきゃならない それは力のある者の定めだ

 

力があるから 皆を守って 力があるから 戦って 力があるから 皆死んでいってしまう そう思うと力なんかいらないと思う人も多くなるだろう

 

でも、大切な人を守るためには力が必要なんだ 大切な命を守るためには力が必要なんだ だから、力を簡単に捨てることは出来やしない

 

でも、この力も使い方を間違っちゃいけない 力は 人を守るために使うんだ だから、俺はこの力の使い方 間違いはしない 泣いてるユウキを安心させるために 俺は明日も剣を握る ユウキの為だけじゃない 今までに死んでいった アスカ、コーバッツ将軍、ディアベル そしてその他の大勢の命のために・・・・・・

 

明日のボス戦・・・・・・絶対に勝つんだ・・・・・・!!!!死んでいった4000人分の命・・・絶対に無駄にはしねぇ・・・!!!!

 

 

 

 

ユウキ「なら・・・今回くらい休んでも!!」

 

テツヤ「ユウキ!!!!!」

 

ユウキ「っ!!!!!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・もう・・・・・・何も言うな・・・・・・!!!!」俺はユウキを静かに、そして優しく抱きしめた

 

ユウキ「へ・・・?」

 

テツヤ「俺だって怖いさ・・・!!!!!お前が消えちまったら・・・!!!!そう考えたら今すぐ逃げ出したい・・・!!!!夜逃げでも何してでもいいから逃げたい・・・!!!!そのくらい怖いんだ・・・!!!!」

 

テツヤ「でも・・・俺達には皆を助けられる力がある・・・!!!!だから・・・逃げ出したら駄目なんだ・・・・・・逃げ出しらそれこそ俺達は一生ここら出られなくなっちまう・・・!!!!」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」

 

テツヤ「だから・・・・・・明日のボス攻略 全力で立ち向かって 生き抜こう そして76層に着いたら互いにこう言おう 『大好きだ』ってさ」

 

ユウキ「っ・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「お前を守るのは俺だ けど そんな俺を守れんのは お前しかいない だから 明日は背中合わせて 互いに生き抜くぞ わかったか?ユウキ」

 

ユウキ「・・・・・・・・・うん!!!!次の層に行くまでは好きとかは無しだよ!!!」

 

テツヤ「そうだな! それでこそユウキだ!!!っしゃ!!!明日に備えて早く寝るぞ!!!!」

 

ユウキ「おー!!!」

 

 

 

 

 

 

あれから、少しして ベッドに入り 電気を消した ゆっくり休むのもきちんとした役目だ 早く寝て、明日に備えなきゃな

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

明日・・・俺は生きて帰れるだろうか・・・・・・ユウキを守りきって・・・自身も無事で帰れるのだろうか・・・・・・それに、ユウキだけじゃない

 

キリト アスナ エギル ショウ クライン この友たちを俺は守り切れるだろうか 考えると不安で仕方ない

 

でも 俺には逃げることは出来ない 常に立ち向かい 皆の先陣を切らなければならない 先陣を切るからこそ 皆が安心して戦闘できるんだ

 

・・・・・・・・・こんな事考えても眠れない 今は忘れて早く寝よう

 

テツヤ「はぁ・・・寝るか・・・・・・」

 

ユウキ「ひぐっ・・・ぐすっ・・・・・・あっ・・・・・・うっ・・・・・・!!!!」近くで寝てるユウキから何か 泣いてるような声がしてきた

 

テツヤ「ユウキ・・・・・・?どうしたんだ・・・?」

 

ユウキ「ひぐっ・・・・・・うっ・・・・・・!!!あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!テツヤァァァァァ!!!!!!」ユウキは叫びながら俺にだきついてきた

 

テツヤ「どうしたんだ!?ユウキ!?」

 

ユウキ「寝てたら・・・寝てたら・・・!!!!テツヤが・・・死んじゃうと思うと思って・・・!!!!寝て起きて・・・テツヤがいなくなってたあの日みたいになったら・・・!!!!ボクは・・・!!!ボクは!!!!!!」

 

テツヤ「ユウキ・・・・・・・・・」

 

ユウキ「もう嫌だ・・・嫌だよ・・・!!!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・」俺は悲しむユウキを抱きしめ 顔を胸にうずませた

 

ユウキ「あ・・・・・・」

 

テツヤ「言ったろ? あん時に ずっとお前の隣にいるって 死ぬ訳ないって だからんな泣くな」

 

ユウキ「テツヤ・・・でも・・・」

テツヤ「お前がいなくなって悲しくなるのは俺も一緒なんだ だから そんなに今から悲しむな もし悲しむなら 俺がいなくなってからだ まぁんなことありえないだろうさ 俺は生き残るからよ」

 

ユウキ「テツヤ・・・」

 

テツヤ「だから 今は眠ろう 明日はボス戦なんだ 疲れが残ったら元も子もねぇぞ?」

 

ユウキ「・・・・・・うん・・・・・・!!!!ありがとね・・・・・・!!!!テツヤ・・・!!!!」

 

テツヤ「どういたしまして さ、改めて寝ようか」

 

ユウキ「うん!」

 

 

あの後 しばらくユウキを抱きしめ続け 撫で続けた だいたい10分もしたら寝付いたと思う でも、ちゃんと寝てくれてよかったよ さぁ、俺も早く寝よう・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・だぁくそ!!!!全く寝れねえ!!!!!」

 

深夜0時 早く寝なくちゃならないのにいつまでたっても寝付けないでいた

 

テツヤ「くそ・・・・・・仕方ねぇ ストレージ整理して眠気来るの待つか・・・・・・」

 

俺はそう思うとおもむろにソードスキル欄を開いた

 

テツヤ「あ・・・そういや この技まだ解明できてないなぁ・・・でも何故だろう 今なら全部わかる気がする・・・・・・」

 

そう思い月夜の光が照らす窓側に座り あのソードスキルを見る

 

 

《6ツ九》

 

『最sgkrsesたのんうく

あもいのかあまsh.,?!

後あつがじじゅ8756、

むたもくおん/s*・@+*

のd-sto)(:;..!!!

あ4[^;%%#sgjrxvk18

秘shあんかのとふう18951795!!!!

まA*%sitp]*u8-----74250&~

奥まつなはa%%,/.jufuotdg760146??

やあか#・sfjde1485ZKSSS00000?。。。

義kzm5789- #^.~………~~..&!!!??』

 

 

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

なんだ・・・なんだこの違和感・・・・・・体が疼くような・・・この違和感は・・・・・・

 

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!まさか・・・・・・!!!!!!!この技は・・・・・・!!!!!!!」




ボスバトル前日 皆がそれぞれ気持ちの準備を終える中 テツヤは何かを見つける

その何かとは一体・・・!?

次回もお楽しみに!!!

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