ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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つい先日はバレンタインデーでしたね 自分は周りが受験の為に0 まぁしゃあないね

さて、今回は前回前々回と違いテツヤの出番が控えめの回となっています

ではどうぞ!




part16 隣にいてくれる人~ずっと君と~

お母さん!お父さん!

 

木綿季・・・・・・お姉ちゃんと・・・・・・仲良く・・・・・・暮らすんだよ・・・・・・

 

お母さん達は天国で見守ってるからね・・・・・・

 

そんな事言わないでよ!!死んじゃやだぁ!!!

 

藍子・・・・・・木綿季の事・・・・・・頼んだよ・・・・・・

 

――――ピー・・・・・・・・・・・・

 

へ・・・・・・?お父さん・・・・・・?お母さん・・・・・・?

 

ねぇ・・・・・・起きてよ・・・・・・起きてよ!!2人共!!

 

木綿季・・・・・・もう・・・・・・2人は・・・・・・

 

そんなの嘘だ!!まだ2人は生きてるんだ!!ねぇ!?そうなんでしょ!?

 

木綿季・・・・・・目の前の現実から逃げちゃ駄目って・・・母さんから言われてたでしょ・・・・・・?

 

うっ・・・・・・あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

へ・・・・・・?お姉・・・・・・ちゃんも・・・・・・?

 

残念ですが・・・・・・ご家族と同じウイルスが発見されました・・・・・・

 

・・・・・・嘘だ・・・・・・嘘だ・・・・・・嘘だ!!!!

 

お姉ちゃんは元気だもん!!!そんな訳ない!!!嘘言わないでよ!!!

 

・・・・・・残念ですが・・・・・・

 

木綿季・・・ごめんね・・・・・・お姉ちゃん・・・・・・病気になっちゃった・・・・・・

 

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

こうして、ボクの家族はどんどんいなくなっていた

 

お姉ちゃんはまだ生きているけど長くないとお医者さんに宣告されているから・・・・・・

 

でもね、ボク もう悲しくないよ

 

だって、今は皆と同じくらい 大事な人が隣にいてくれるんだもん

 

その人は絶対死なないって約束してくれたんだ だからずっと一緒にいられるの

 

それでも・・・・・・もし・・・・・・君まで・・・・・・死んじゃったら・・・・・・

ボクは何を頼りに生きていけば良いんだろう・・・・・・

 

~~~~~~~~~~

ユウキ side

 

ユウキ「むにゃむにゃ・・・・・・Zzz・・・・・・」

 

ユキ『お父さんをもっと好きにさせたいならね?』

 

ユウキ『うんうん』

 

ユキ『色仕掛けだよ~!!胸を寄せて~お父さんを誘惑しちゃうのだぁ~!!』

 

ユウキ「そんなことできないよ!!!!」

 

ユウキ「・・・ってあれ?ユキは・・・・・・」

 

ユウキ「そうだ・・・ユキは昨日・・・」

 

ユウキ「! 駄目だよボク!!ユキに言われたでしょ!常に笑顔でって!!」

 

ユキ ボク頑張るからね 応援しててね ユキの分も皆を笑顔にしてみせるからね

 

さて、今日もお寝坊さんな君を起こさなきゃね

 

ユウキ「ほーら テツヤおき・・・・・・あれ?」横で寝てる君を起こすため布団に手を伸ばす でもそこには人のいる気配はなく布団の布の感触しか感じられなかった

 

ユウキ「?もう起きてるのかな?」

 

ユウキ「テツヤー?いるのー?」

 

シーン・・・・・・・・・・・

 

ユウキ「聞こえないって事は特訓スペースにいるのかな?頑張り屋さんだな~テツヤは ボクも見習わなくっちゃね!」

 

ユウキ「ふぁ~・・・眠気覚ましにシャワーでも浴びよっと・・・・・・」

 

~風呂場~

 

ユウキ「~~~♪」

 

ユキ『色仕掛けだよ~!』

 

うーん・・・色仕掛けって言っても・・・ボクがそんな事しても効果あるのかな・・・・・・

 

でもでも・・・もしそれで効果覿面だったら・・・・・・

 

テツヤ『ユウキ・・・・・・』

 

ユウキ『あぅ・・・・・・まだ心の準備が出来て・・・・・・』

 

テツヤ『そんな事関係ねぇ!』

 

ユウキ『っ!?』

 

テツヤ『今日は寝かせねぇぞ!覚悟しとけよユウキ!!』

 

って事になるのかな~♪・・・・・・・・・きゃー!テツヤ大胆ー!

 

・・・・・・・・・って何考えてんのボクは!!!!!馬鹿馬鹿馬鹿!!!!

 

・・・・・・それでも・・・・・・やっぱりテツヤはボクとそうゆうのしたいのかな・・・・・・

 

ユウキ「~~~!!/////ボクの馬鹿ぁぁぁぁ!!!!!」

 

ユウキ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・何1人でやってんだろ・・・もう上がろう・・・いつまでもシャワー浴びてないで朝ごはん作ってあげなきゃね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ「・・・・・・遅いなぁ・・・・・・」

 

ユウキ「とっくに朝ごはんは出来てるのに・・・シャワーを浴びて朝ごはんを作って、もうとっくに30分近く経ってるのに・・・・・・」

 

ユウキ「見に行ってみよっと」

 

~地下 特訓スペース~

 

ユウキ「テツヤ!」

 

勢いよく扉を開ける そして辺りを見回す けどもテツヤはどこにいもいなかった

 

ユウキ「??? どこ行っちゃったんだろ・・・・・・全く どこかに行くなら置き手紙でも残しておいて欲しいな!」

 

ユウキ「・・・・・・って1人で言っても仕方ないか・・・・・・ひとまずご飯をたべちゃお・・・・・・」

 

~数分後~

 

ユウキ「ご馳走さまでした」

 

この世界に来て初めて1人でご飯を食べた様な気がする

だっていつも隣には君がいてくれたもんね

 

『ユウキ 今日の飯も美味いな♪』

 

ユウキ「はぁ・・・・・・本当・・・どこほっつき歩いてんだろ・・・」

 

ユウキ「見つけたらお説教だからね!!」

 

ユウキ「・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

~~~~~~~~~~

 

どこに行ったか分からないからとりあえず近場から探して見ることにした 最初は・・・・・・

 

48層 リンダース・リズベット武具店

 

こんこん ユウキ「リズー?いるー?」

 

「その声はユウキ? こんな朝早くにどうしたの?」

 

ユウキ「少し上がらしてもらっていい?」

 

「良いわよ どうぞ入って」

 

ユウキ「それじゃあ お邪魔します」

 

リズ「リズベット武具店へようこそ!って鍛治目的じゃないよね」

 

ユウキ「うん、ごめんね・・・・・・テツヤの事見てない?」

 

リズ「テツヤ?」

 

ユウキ「うん、朝起きたらいなくって・・・・・・だから、誰かテツヤの事知らないかなーって思って まずは1番寄りやすいリズに聞いてみたんだ」

 

リズ「うーん・・・・・・・・・申し訳ないけど見てないわ・・・・・・」

 

ユウキ「そっか・・・」

 

リズ「以前もこう言うことは?」

 

ユウキ「ううん 1回も無かったよ」

 

リズ「ここに行ってくるみたいなのは無かったの?」

 

ユウキ「それも・・・・・・」

 

リズ「うーん・・・行方不明って訳ね・・・」

 

ユウキ「すっごく心配なんだ・・・テツヤ何するか分からない人だし・・・」

 

リズ「確かに・・・あ、そう言えばショウってテツヤとリアルでも知り合いなんでしょ? ならあいつの事良くわかるんじゃない?」

 

ユウキ「そうだったね それじゃあ今からショウの所に行ってみようかな」

 

リズ「見つけたら連絡頂戴 私も気になるし」

 

ユウキ「心配してくれてありがとうね リズ」

 

リズ「良いわよ お礼なんて 早く見つけて あいつの事思いっきり叱ってやんなさい!」

 

ユウキ「うん!それじゃあねリズ!またね!」

 

リズ「またいつでもおいで!」

 

テツヤ・・・・・・一体どこにいるの・・・・・・?

 

 

 

50層 アルゲート・エギルの店

 

ユウキ「ショウ!いる!?」

 

ショウ「いるぞー どうしたんだ?そんな慌てて」

 

ユウキ「はぁ・・・はぁ・・・あ、あのね・・・その・・・」

 

ショウ「まぁとりあえず一呼吸入れて入れて」

 

ユウキ「すぅー・・・・・・」

 

ショウ「落ち着けたか?」

 

ユウキ「うん ごめんね こんな早くに」

 

ショウ「今日は店の定休日だ 俺も暇してたから大丈夫だよ」

 

エギル「おっ ユウキじゃねぇか どうしたんだ?」

 

ユウキ「うん、それがね・・・・・・」

 

ユウキ説明中・・・・・・・・・

 

ユウキ「って訳なんだ」

 

ショウ「あいつのやりそうな事って・・・・・・ランニングくらいしか浮かばねぇな・・・・・・でもランニングだったら1時間ちょいで戻るはずだしな・・・・・・てかこの世界でやるかって話だけど・・・・・・」

 

エギル「うーん・・・あいつの行きそうな所か・・・」

 

ユウキ「ショウ 何か他に情報はある?」

 

ショウ「・・・・・・すまん 俺も朝のあいつはあんま見ねぇから・・・・・・」

 

ユウキ「そっか・・・・・・」

 

エギル「どこほっつき歩いてんだろうな」

 

ショウ「キリトの所に行ってるとかは?可能性はありそうだろ?」

 

ユウキ「キリトの所・・・・・・うん、確かにいるかもしれない」

 

ショウ「だろ?今から行ってみたらどうだ?」

 

ユウキ「そうするね テツヤの事見つけたらまた来るね!」

 

ショウ「そうしてくれ 俺も気になる」

 

エギル「見つかるといいな」

 

ユウキ「うん!それじゃあまたね!」

 

 

ショウの所にもいないなんて・・・・・・本当にどこにいるの・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

22層 キリト&アスナの家

 

こんこん ユウキ「ごめんくださーい!」

 

「はいはい!今行きます!」

 

がちゃ アスナ「どちらさまで・・・ってユウキ!どうしたの?」

 

ユウキ「あのね!テツヤ来てない!?」

 

アスナ「テツヤ君?来てないけど・・・・・・」

 

ユウキ「そんな・・・・・・キリトの所にも来てないなんて・・・・・・」

 

キリト「ユウキじゃないか テツヤがどうしたんだ?」

 

ユウキ「あのね・・・・・・・・・」

 

ユウキ説明中・・・・・・・・・

 

ユウキ「って言う訳なの・・・・・・」

 

キリト「朝起きたらいないか・・・あいつどこ行ってんだよ」

 

アスナ「ユウキ そんなの時の結婚とフレンドシステムだよ!!」

 

ユウキ「それが・・・・・・フレンドからテツヤの名前が消えてて・・・・・・」

 

ボクだってそうやって探そうとしてフレンドリストを見たけど何故かテツヤの名前がリストからいなくなっていた アスナやキリトはきちんとフレンドとしているんだけど・・・・・・

 

キリト「へ?ちょっと待て・・・・・・本当だ・・・あいつの名前が無い・・・・・・」

 

アスナ「私の所にもない・・・」

 

ユウキ「・・・テツヤ・・・」

 

アスナ「テツヤ君ならきっと無事だよ!!どこかで困ってる人の手助けをしてるんだよ!!」

 

キリト「あいつがそう簡単に死ぬわけないさ 安心しろユウキ 俺も保証する」

 

ユウキ「2人とも・・・・・・」

 

キリト「シリカの所には行ってみたか?」

 

ユウキ「まだ・・・」

 

アスナ「一応行ってみたら? もしかしたらピナと遊んでたりしてね テツヤ君」

 

ユウキ「それなら良いんだけど・・・・・・」

 

キリト「もしシリカの所にもいなかったらもう一度家に来てくれ」

 

ユウキ「わかった じゃあ行ってくるね!!」

 

・・・ボク心配だよ・・・早く・・・見つけたいよ・・・

 

 

 

 

 

 

35層 ミーシェ・主街区

 

ユウキ「ええっとシリカはどこにいるのかな・・・」

 

「あれ?ユウキさん?」

 

ユウキ「あ!シリカ!」

 

シリカ「お久しぶりです!ほら、ピナもご挨拶」

 

ピナ「きゅるる!!」

 

ユウキ「こんにちはピナ あのねシリカ テツヤの事・・・・・・見てない?」

 

シリカ「テツヤさん?いえ、見てませんが・・・」

 

ユウキ「そっか・・・・・・」

 

シリカ「どうしたんですか?何かあったんですか?」

 

ユウキ「それが――――」

 

シリカ「朝起きたらいなかった・・・」

 

ユウキ「それでテツヤを探してるんだけど・・・見つからなくって・・・」

 

シリカ「そうなんですか・・・・・・すみません・・・お力になれなくて・・・」

 

ユウキ「大丈夫だよ ごめんね 急に訪ねちゃって」

 

シリカ「いえ!そんな事よりテツヤさんが早く見つかると良いですね!」

 

ピナ「きゅるる~!!!きゅるー!!」

 

シリカ「ピナもテツヤさんなら大丈夫って言ってます!」

 

ユウキ「シリカ・・・ピナ・・・ありがとね ボク少し元気が出てきたよ!」

 

シリカ「それなら良かったです!」

 

ユウキ「うん!それじゃあボクは行くね!」

 

シリカ「見つけたら連絡下さい!私も気になります!」

 

ユウキ「うん!じゃあね!シリカ!ピナ!」

 

~~~~~~~~~~

 

22層 キリト&アスナの家

 

あの後 数時間は探してみたけどテツヤはいなかった

 

ユウキ「結局見つからなかった・・・」

 

アスナ「うーん・・・どこ行っちゃったんだろう・・・」

 

キリト「・・・フレンドから名前が消えてるって事は・・・・・・まさかとは思うがあいつ・・・・・・」

 

ユウキ「まさかって・・・・・・?」

 

キリト「・・・確信は出来ないが・・・゛死んでる゛可能性が・・・」

 

ユウキ「!?」

 

キリト「フレンドリストから名前が消えるなんて見たことないんだ・・・今までフレンドの中で死んでる奴なんていなかったし・・・本当に分からないが最悪・・・・・・」

 

ユウキ「そんな訳ない!!!!!」

 

アスナ「ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤは言ってくれたもん!!!ボクが生きてる限り俺は死なないって!!!だからテツヤが死ぬ訳ない!!!そんな事言わないでよ!!!!」

 

そうだ テツヤは言ってくれたもん 死なないって 俺がユウキを守るって だから死ぬ訳ない テツヤが死ぬ訳・・・

 

キリト「ユウキ・・・すまない・・・軽率過ぎた・・・」

 

ユウキ「良いの・・・ボクも言い過ぎた・・・」

 

アスナ「・・・それにしても本当にどこ行っちゃったんだろうね・・・・・・」

 

キリト「・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」

 

キリト「・・・・・・ユウキ・・・・・・1つだけ、あいつの安否を確認できる方法がある」

 

ユウキ「へ!?本当!?」

 

アスナ「キリト君 その方法って!?」

 

キリト「昨日ユリエールさんが連れてってくれた黒鉄宮ってあったろ?」

 

ユウキ「うん」

 

キリト「実はそこには《蘇生者の間》って場所があって βテストの時は死んだらそこで生き返る筈だったんだ」

 

アスナ「そんな場所があったんだ・・・・・・」

 

ユウキ「それで、確認の方法は?」

 

キリト「実は噂によるとそこには《生命の碑》って言う馬鹿でかい石碑があるらしくてそこにはSAOプレイヤー1万人分の名前が刻んであるらしい」

 

キリト「それで、死んだプレイヤーが出たりすると 名前の所に棒線が引かれ 横に死亡原因が書いてあるらしい」

 

ユウキ「っ!」

 

キリト「テツヤが行方不明ならこれでしか安否確認が出来ないんだ・・・でも俺は余りこの方法はオススメしたくないんだ・・・」

 

アスナ「どうして?」

 

キリト「・・・・・・仲間が死んでるなんて分かったら・・・・・・それこそテツヤはユウキと固い絆で結ばれてるんだ・・・もしテツヤが死んでるなんて分かったら・・・」

 

『俺はお前が生きてる限り死なない』

 

テツヤ・・・生きてるんだよね・・・きっとどこかで休んでるだけだよね・・・

 

ユウキ「・・・ボク行くよ」

 

アスナ「ユウキ・・・」

 

ユウキ「テツヤが無事かどうか分からなくてボクはさっきからいても経ってもいられなかったんだ!だったら見に行ってテツヤの事を確かめたい!!」

 

キリト「わかった 案内しよう アスナも付いてきてくれないか?」

 

アスナ「勿論よ テツヤ君の事心配してるのは何も2人だけじゃないんだよ?」

 

ユウキ「アスナ・・・・・・」

 

アスナ「きっと大丈夫だよ!ね?」

 

キリト「よし 早速・・・」

 

ユウキ「あ、その前にエギルの所に寄らせてもらえないかな?」

 

キリト「エギル?良いけどどうするんだ?」

 

ユウキ「ショウにも伝えなきゃ この事」

 

アスナ「そう言えばリアルでも知り合いって言ってたね 2人は」

 

キリト「わかった 行く前にエギルの所に寄ろう」

 

 

 

 

50層 アルゲート・エギルの店

 

ユウキ「ショウー?いるー?」

 

ショウ「おう、見つかったのか?」

 

ユウキ「ううん、まだなの・・・」

 

ショウ「は!?あいつ本当どこほっつき歩いてんだよ!!」

 

ユウキ「それがねショウ 今からゆう事を落ち着いて聞いてね?」

 

ショウ「へ?」

 

ボクはショウにさっきの事を伝えた

 

ショウ「生命の碑・・・・・・死んでる可能性か・・・・・・」

 

ユウキ「ショウも来るよね?」

 

ショウ「当たり前だ!!あの馬鹿の安否確認した後あの野郎ぶっ潰してやる!!!」

 

アスナ「ショウ君・・・何だかんだ言って心配してるんだね」

 

ショウ「当たり前だ!!俺とあいつはお前らより長い付き合いだ!!心配じゃないわけねぇだろうが!!!!」

 

いつもは静かなショウが少し興奮気味に話してる それほど2人は長い付き合いで固い友情で結ばれてるんだね

 

エギル「俺はすまないがやる事があるから行けない だからお前らで確認してきてくれ」

 

キリト「了解だ」

 

ショウ「そうと決まったら早速行くぞ!!案内してくれユウキ!!!」

 

ユウキ「う、うん!」

 

テツヤ テツヤは皆から信頼されてるんだね

そんな君と付き合えていてボクは本当に嬉しいよ

 

 

だから・・・・・・無事でいてね・・・・・・

 

 

~~~~~~~~~~

 

第1層 始まりの街・黒鉄宮

 

ユウキ「ひとまず黒鉄宮まではここまで、ここからはキリトに案内をスイッチするよ」

 

キリト「任せろ こっちだ」

 

ショウ「くそ・・・無事だろうなあの野郎・・・!!」

 

アスナ「きっと大丈夫 生きてるよ!」

 

ユウキ「それでも・・・もし・・・テツヤがいなくなってたら・・・・・・」

 

アスナ「ユウキ・・・・・・」

 

キリト「・・・・・・安心しろ ユウキ ショウ あいつが死ぬ訳ないさ」

 

ユウキ「キリト・・・・・・」

 

キリト「攻略組の中でも5本指に入る実力の持ち主なんだ そんな奴が変なとこで死んだりするわけない」

 

ショウ「・・・祈るのみだな・・・」

 

キリト「さぁ 蘇生者の間までは後少しだ 行こう」

 

 

 

 

 

キリト「ここがそうだ」

 

キリトが止まるとそこには大きな扉が目の前にあった

 

ユウキ「ここに・・・生命の碑が・・・」

 

ショウ「早速入ろう!」

 

キリト「わかった じゃあ入るぞ!」

 

扉を開けるとすごく広い空間に出た そしてその奥にとてもでかい何かがあった

 

アスナ「あれが・・・」

 

キリト「恐らく生命の碑だろうな」

 

ユウキ「っ!!」

 

ボクとショウはほぼ同じタイミングで石碑まで走り出した

 

ショウ「これが・・・・・・えっとテツヤだから・・・・・・Tか!この量探すとなると骨が折れるな・・・」

 

ユウキ「その前に・・・・・・うん、これが生命の碑で合ってるみたいだね」

 

Aの所を見ると《Asuna》の名前が掘ってあった その周りにも名前があるけどたまに棒線が引いてあってその横に死因が書いてあったりした

 

キリト「皆!手分けしてあいつの名前を探すんだ!!」

 

テツヤ・・・!きっと探し出してみせる・・・

 

だって・・・約束したでしょ・・・死なないって・・・

 

アスナ「っ!あったよ!Tの行!!」

 

ユウキ「本当!?」

 

ショウ「良し!次はTeを探せ!そっから絞り込め!!」

 

ユウキ「Te・・・Te・・・」

 

キリト「っ!会ったぞ!Te!」

 

アスナ「そこからは簡単な筈だよ!!」

 

ショウ「テツヤ・・・どこだ・・・!」

 

テツヤ・・・!テツヤ・・・!!!

 

目を凝らして一心不乱になって探した するとボクは見つけた

《Tetuya》の名前を でもそこにはあって欲しくないあの棒線が引いてあった・・・・・・

 

ユウキ「・・・・・・へ・・・・・・?」

 

ショウ「見つけたか!?」

 

ユウキ「・・・嘘・・・だ・・・・・・」

 

アスナ「嘘・・・・・・って・・・・・・」

 

ユウキ「っ!!!」

 

見間違いだ そう思ってもう一度テツヤの名前を見る 2度、3度、4度と見た けどそこにはどう足掻いても変わらない現実が待っていた

 

ユウキ「そんな・・・・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘だ・・・」

 

ショウ「おい・・・嘘って・・・まさか・・・!」

 

キリト「・・・・・・っ!!!」

 

アスナ「そんな・・・・・・テツヤ君の名前に・・・・・・!!」

 

ショウ「・・・・・・嘘・・・・・・だろ・・・・・・?」

 

ユウキ「あっ・・・あっ・・・嫌・・・・・・嫌・・・・・・!!」

 

ユウキ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

何で・・・何で・・・何で死んじゃったの・・・!!!

 

ユウキ「嘘だ!!テツヤが死ぬ訳ない!!!!こんな石碑嘘だ!!!!嘘なんだ!!!」

 

ショウ「・・・・・・くそ・・・・・・!!!」

 

キリト「2人とも・・・・・・」

 

ショウ「ちきしょぉぉぉぉぉ!!!!」

 

ショウは床を何度も殴ってる 目から涙が何度もこぼれ落ちてるのが見える

 

ユウキ「アスナ!!嘘なんでしょ!?これは皆で仕掛けたドッキリなんでしょ!?そうって言ってよ!!!ねぇ!!!!!」

 

アスナ「・・・・・・・・・・・・」

 

キリト「ユウキ・・・・・・これが・・・・・・現実だ・・・・・・!!」

 

そんな、アスナ、キリト、ボクから顔をそらさないでよ ねぇ 生きてるんでしょ?テツヤ それでいつもみたいに横にいてくれるんでしょ?

 

ユウキ「いや・・・・・・そんなのやだ・・・・・・テツヤが死ぬ訳・・・・・・テツヤ・・・・・・が」

 

アスナ「ユウキ・・・」

 

ユウキ「・・・・・・テツヤが・・・・・・死ぬ・・・・・・訳・・・・・・」

 

『ユウキー!』

 

『甘えん坊だなお前は・・・』

 

『はぁ・・・困ったやっちゃなぁ・・・』

 

『大好きだ ユウキ』

 

 

 

 

『ずっと一緒だ』

 

 

 

 

ユウキ「・・・・・・うっ・・・・・・ぐっ・・・・・・やだぁぁぁ・・・・・・!!!!!」

 

とめどなく涙が溢れ出てくる ボクにはそれをどうする事も出来なかった

 

ねぇ、何で嘘ついたの?何でボクの前からいなくなっちゃったの?何で死んじゃったの?

 

ずっと一緒って言ったのは?何で?死ぬまで一緒だったんじゃないの?

 

あぁ・・・これがボクの運命なんだね・・・・・・どんなにその人を大切で・・・愛していようと・・・絶対にボクの前からいなくなるんだね・・・・・・神様はそれを見て笑ってるんだねきっと・・・・・・

 

テツヤでさえ裏切ったんだ・・・ボクは誰を信用すれば良いの・・・?

 

 

――――もう誰も信じたくない・・・――――

 

~~~~~~~~~~~~

 

キリト&アスナの家

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・テツヤが死んじゃってから・・・・・・もう5日も経ったよ・・・・・・」

 

ユウキ「へ?まだたった5日だろうって?何言ってるの・・・ボクにとって・・・テツヤがいないこの5日が・・・・・・どれだけ・・・・・・苦痛に満ち溢れた事か・・・・・・」

 

アスナ「ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「この5日・・・ご飯食べてても嬉しくないし・・・お風呂入っても嬉しくないし・・・何やってもつまらなかった・・・・・・」

 

ユウキ「それにね?全く眠れなかったんだよ?寝ようとするとテツヤの事を思い出しちゃって眠れないんだ・・・それで頑張って寝ようとしても少ししか眠れない・・・もう嫌だよ・・・こんな生活・・・」

 

ユウキ「もう一度・・・生き返ってよ・・・浮気しても良い・・・・・・ボクを嫌いになっても良いから・・・もう一度だけで良い・・・会いたいよ・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

キリト「ユウキ・・・」

 

ユウキ「・・・ごめんね・・・5日もお邪魔しちゃって・・・・・・」

 

アスナ「ううん、大丈夫だよ?それよりユウキの方が心配だよ・・・5日間で全く眠れてないんでしょ?」

 

ユウキ「ボクなら大丈夫だよ・・・心配しないで良いよ」

 

アスナ「でも・・・」

 

ユウキ「・・・そろそろおいたまするね・・・いつまでもここにいちゃ悪いもんね・・・」

 

キリト「ユウキ・・・本当に大丈夫なのか?」

 

ユウキ「・・・うん・・・それじゃあね・・・2人とも・・・お邪魔しました・・・・・・」

 

キリト「大丈夫かな・・・ユウキ・・・」

 

アスナ「うっ・・・キリト君・・・!」

 

アスナはキリトに抱きついた

 

キリト「アスナ・・・?」

 

アスナ「テツヤ君が死んじゃって悲しいのはユウキだけじゃない・・・!私だって・・・!ユウキだってずっとあんな調子だし・・・!!もう見てられないよ・・・!」

 

キリト「アスナ・・・・・・」

 

「ええっと・・・俺が死んでるって一体全体どうなってんの?」

 

アスナ「へ・・・・・・!?」

 

キリト「お、お前は!!」

 

 

50層 アルゲート・エギルの店

 

ユウキ「お邪魔します・・・・・・」

 

ショウ「ユウキか・・・・・・どうしたんだ・・・・・・」

 

ユウキ「あのね、これ、テツヤが持ってたある程度のアイテム ショウが持っておいた方が良いかなって思ってさ」

 

ショウ「そうか・・・でも・・・だったら尚更お前が持ってた方が・・・・・・」

 

ユウキ「良いの 持ってるだけ悲しくなるだけだから」

 

エギル「ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「それじゃあね・・・・・・来て早々だけどボクはもう出るね・・・・・・」

 

ショウ「わかった・・・・・・またな・・・・・・ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「じゃあね・・・・・・2人とも・・・・・・」

 

エギル「・・・・・・テツヤが死んじまって・・・皆あんな調子だな・・・・・・」

 

ショウ「だな・・・・・・あの糞野郎・・・・・・勝手に死にやがって・・・・・・!!」

 

エギル「・・・・・・大切な仲間が死んじまうと・・・・・・こうも悲しいもんなんだな・・・・・・」

 

カランカラン!

 

エギル「わりぃな・・・・・・今店はやってねぇんだ・・・・・・また別の日に来てくれ・・・・・・」

 

「おいおい ダチにすら何も出せねぇのか?この店は 随分と落ちぶれたんじゃねぇか?」

 

ショウ「んな!?」

 

エギル「その声はまさか!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ・・・・・・テツヤ・・・・・・ボクはどうしたら良いのかな・・・・・・

 

何もやる気が起きないよ・・・・・・テツヤがいないって言うだけで・・・・・・

 

ねぇ・・・・・・もし・・・・・・自殺なんかしたら・・・・・・テツヤは怒る?怒るよね・・・

 

でもね・・・・・・ボクもう耐えられない・・・・・・耐えられないよ・・・・・・!!

 

テツヤに抱きしめてもらいたい・・・!!テツヤに撫でてもらいたい・・・!!ボクの横にいてボクを支えて欲しい・・・!!

 

テツヤが望むならなんでもさしてあげる・・・・・・だから生き返ってよ・・・・・・!!

 

でも・・・・・・ボクが死んだ方が・・・・・・効率は良いかもね・・・・・・だって、そしたらお母さん達にも会えて、テツヤにだって会えるんだもん

 

・・・・・・でも・・・・・・自殺したら・・・・・・怒るに決まってるよね・・・・・・

 

そんな事をずっと思いながらトボトボと歩いていた時だった

 

ドンッ!ボクは誰かとぶつかった

 

ユウキ「あっ・・・すみません・・・」

 

「痛ぇじゃねぇか!?あぁん!?」

 

顔を上げると怖そうな男の人が2人いた

 

ボクがぶつかってしまった人はいかにも怖そうな大きい人でボクの髪の毛を引っ張ってきた

 

ユウキ「痛っ・・・」

 

「んだよ!?なめてんのかてめぇ!!!」

 

「おいおい待てよ 良く見ろよ 可愛い女じゃねぇかよ」

 

「んだよ・・・また゛お持ち帰り゛か?」

 

ユウキ「へ・・・!?お持ち帰りって・・・・・・?」

 

「聞いての通りさ 君は今から俺達と遊ぶのさ」

 

「けっ 女には甘い奴だな」

 

ユウキ「遊ぶって・・・・・・どうゆう・・・・・・こと・・・・・・?」

 

「どう言うことって んなもん決まってんだろうがよ 男と女の楽しい楽しい遊びだ」

 

ユウキ「っ!?」

 

どうしよう・・・厄介な人に捕まっちゃった・・・・・・逃げなきゃ・・・逃げなきゃ!!

 

ユウキ「離して!!この!!!」

 

「無駄な抵抗はよせ やるだけ無駄さ」

 

「にしてもこいつどっかで見た事あるような・・・・・・どこでだっけか・・・・・・」

 

「俺も見たことあんな・・・あ、こいつあれじゃねぇか?絶剣って奴」

 

「あ!それだ!でもそれなら死神もオマケで付いてるはずだぜ?」

 

「知るかよ 捨てられたんじゃねぇか?」

 

「ヤリ捨てってか?か~こんな奴捨てるなんて馬鹿だね~」

 

ユウキ「っ!違う!!テツヤがそんな事するわけ・・・!」

 

「おいおい・・・男っつうのは所詮その程度なの 女何か本気で愛さないっての」

 

ユウキ「っ!?」

 

そんな訳ない・・・本気で愛してないなんて・・・絶対違う・・・

 

ユウキ「でたらめ言わないで!!良いから離して!!さもないと!!」

 

「ハラスメントってか?無駄無駄 押させねぇよ 」

 

「何でもいいから早くしろよ こいつどうすんのか」

 

「んじゃあとっとと安い宿見つけて連れてくぞ ちゃんと手を抑えとけよ?逃がすには上玉過ぎる まぁヤッた後はポイだけどな」

 

宿って・・・まさかこの人達・・・!それにポイって・・・!

 

ユウキ「嫌だ!!離して!!!」

 

「無駄な抵抗は止めろって言ってんだろうが!!!ぶち殺されてぇか!!」そう言うと巨漢のプレイヤーがボクのお腹を殴ってきた

 

ユウキ「ぐはっ・・・!」

 

「人目につかれっと面倒だ さっさと連れてくぞ」

 

 

いやだ・・・こんな人達が・・・ボクの初めてなんて・・・!!

 

 

助けて・・・・・・助けてよ・・・・・・テツヤ・・・!!

 

 

『俺が守ってやるから安心しろ』

 

 

 

 

これっきりで良い!!だから助けて!!!!テツヤ!!!!!

 

 

 

 

 

 

「ちょいと失礼」

 

「あぁん!?んだてめぇ!?」

 

「そのお遊びにさ 俺も入れてくれよ」

 

へ?また・・・誰か来たの・・・?もうやだよ・・・怖いよ・・・誰でもいいから助けてよ・・・!

 

「おいおい・・・何を言い出すかとおもったら・・・この子は俺らのもんだ てめぇは別の奴でも誘ってな」

 

「俺らの・・・?そいつは間違いだな・・・」

 

「んだとぉ?」

 

「何故ならなぁ!!!!!」

 

「ぐはっ!」

 

ボクの髪を掴んでた巨漢のプレイヤーは吹っ飛ばされていた

 

何が起こったか分からない 下を向いていた顔を恐る恐る上げる

 

右腕がボクの頭上にあった そしてその人の顔を見る

 

そこには・・・2度と会えないはずの君がいた

 

「こいつは俺のもんだからだよ 汚ねぇ手でユウキの事触ってんじゃねぇぞデカイの 後勝手に俺がユウキ捨てたとかほざいてんじゃねぇぞタコ野郎 てめぇこそ殺されてぇか」

 

ユウキ「テ・・・・・・ツ・・・・・・ヤ・・・・・・なの・・・・・・?」

 

「あぁ 久しぶりだな、5日間留守にして悪かったなユウキ」

 

姿 顔 声 体型 身長 髪型 何もかもがテツヤの物だった

 

でも何で?テツヤは死んじゃったのに・・・・・・

 

テツヤ「おいデカイの さっきユウキに腹パン入れてたな?その後なんつった?」

 

「痛ってぇな・・・・・・てめぇ!!俺にこんな事してどうなるかわかってんの「それはこっちの台詞だ!!!!」っ!?」

 

巨漢のプレイヤーが言おうとすると テツヤはすぐさまそのプレイヤーの元へ行き、首元を掴み 持ち上げた

 

「んなっ!?あいつの重さは半端じゃねぇんだぞ!?それを片手で!?」

 

テツヤ「答えろ 何て言ったんだ?」

 

「がはっ・・・し、知らねぇよ・・・」

 

テツヤ「知らばっくれんなこの野郎!!!!殺すって言ったよな!!!あぁ!?てめぇこそ殺されてぇみてぇだな!!!!」

 

「ぐっ・・・や、やめろ・・・離してくれ・・・苦し・・・」

 

テツヤ「たりめぇだ!!!殺す気で握りしめてんだ!!!!口答えすんじゃねぇこの口先だけの雑魚が!!!」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」

 

確かにテツヤ 絶対にテツヤ 見間違える訳ない でも・・・何だかいつものテツヤとは違う どこか少し逞しくなったと言うか・・・顔が凛々しくなったとゆうか・・・・・・雰囲気が全然違う

 

テツヤ「てめぇ如きがユウキを殺すとかほざいてんじゃねぇ!!!!!」

 

「ぐっ・・・いい加減・・・離しやがれ・・・てめぇ・・・」

 

テツヤ「なら離してやる ほらよ!!!」

 

テツヤはそう言うともう1人のプレイヤーの方へ投げ飛ばした

 

「のわぁっ!?」

 

「っ!?嘘だろ!?」

 

テツヤ「ユウキ・・・悪ぃな・・・俺がいないばっかしにこんな目に合わせちまって・・・」

 

ユウキ「本当に・・・テツヤなの・・・?」

 

テツヤ「へ?そうだけど?」

 

顔をキョトンとさせそう言うテツヤ

 

その顔は何だかいつもの優しいテツヤそのまんまだった

 

きっとボクの願いが通じてテツヤが天国から来てくれたんだね ボクのために そうとしか思えない

 

「おいてめぇ!剣を抜きやがれ!!!」

 

「俺らの邪魔しやがって!!ズタズタにしてやる!!!」

 

テツヤ「・・・・・・ちょいと待っててくれよな ユウキ」

 

ユウキ「う、うん!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・っ!!!」

 

テツヤはそう言うと2人のプレイヤーを睨みつけた

その時 ボクに話しかけてたテツヤからは感じ取れない程の威圧感の様な物が感じられた

 

「「っ・・・・・・!」」

 

テツヤ「どうした ビビって何も出来ねぇか? そんな奴らに斬月使う必要性もねぇな・・・・・・」

 

テツヤはそう言うとメインメニューを開いて何かを取り出した

 

テツヤ「てめぇらなんかコイツで充分だ」

 

「なっ!?スチールブレードだと!?」

 

「てめぇ・・・・・・舐めやがって・・・・・・」

 

テツヤ「・・・お前達が第1号だぜ・・・ありがたく思いな」

 

「な!何がだ!」

 

テツヤ「今から俺がレクチャーしてやる・・・・・・敵を殺す気でやる戦いってやつをなぁ!!!!」

 

「「っ・・・・・・!!」」

 

テツヤはそう言うと 物の数秒で2人のプレイヤーに攻撃を数十発は入れていた 足、腕、体 様々な場所に次々とテツヤは攻撃を入れていった 斬月でもないのにあんな速さ出せるなんてボクでも知らなかったし 2人のプレイヤーは歴然とした力の差に顔が青ざめていた

 

 

テツヤ「まだだ!!!てめぇにはもう2度と無い恐怖っつうもんを刻み込んでやる!!!!!」テツヤはさっきみたいに巨漢のプレイヤーの胸ぐらを掴み持ち上げる

 

「やっ・・・止めてくれ・・・謝るから・・・・・・」

 

テツヤ「黙れ てめぇに拒否権は無ぇ」

 

一撃 二激 三激と次々と攻撃を入れていくテツヤ その顔は眉を潜め目付きが怖い殺意剥き出しの顔だった でも何故だろう ボクからしたら怖くは無い 逆に安心できる感じがした

 

テツヤ「おい 1つ忠告をくれてやる」

 

「あっ・・・う・・・」

 

テツヤ「ユウキに手出すんじゃねぇぞ・・・・・・!!!!次ユウキに手を出したら5体ズタズタに切り裂いて貼り付にすんぞこの野郎!!!!!」

 

「も、もうしないから・・・・・・助けて・・・・・・くれ・・・・・・」

 

テツヤ「おい、そこのてめぇもだ」

 

「は!はい!」

 

テツヤ「ヤリてぇなら現実戻って好きなだけやってろこの猿野郎 こんな世界来てまで盛ってんじゃねぇよ 俺らがこの世界終わらせるからそれまでてめぇらは牢獄で今までの事反省してろ」

 

「なっ!?牢獄って!それだけは勘弁してくれ!!」

 

テツヤ「ここに回廊結晶がある 前に念のため買っといてよぉ、値は張ったけどこいつには牢獄がセットしてあんだ」

 

「「!!!」」

 

テツヤ「てめぇらはそれで牢獄行きだ」テツヤは2人からしたら凄く憎たらしく見える笑顔でそう話す

 

「た!頼む!あんたの女に手を出したのは謝る!!だから勘弁してくれ!!!」

 

テツヤ「やなこった てめぇらみてぇなクズがいるから世の中は荒んでくんだ 少しはここで反省しろ 安心しろ 殺さねぇでやるからよ」

 

テツヤがそうゆうと回廊結晶の準備を始めた

 

テツヤ「おら さっさと入れよ これの中入れば楽しい楽しい牢獄生活だ 例えマーカーがグリーンでもユウキのハラスメント警告を押させないようにしたので充分な罪になんだよ」

 

そう言うとテツヤは胸ぐらを掴んでた巨漢のプレイヤーを牢獄へと投げ込んだ

 

テツヤ「次はてめぇだ」

 

「たっ!頼む!!止めてくれ!!!頼むから!!!」

 

テツヤ「そんな事で俺の怒りが収まると思ってんのか!?本来なら殺してやりたいとこだが我慢して牢獄行きにしたんだ!!ありがたく思いやがれ!!」

 

「やだぁぁぁ!!!行きたくねぇぇぇ!!!」

 

テツヤ「冥土の土産だ いいこと教えてやる 牢獄にもお前らと同じような屑女はいるからそっちでその女誘って犯ってろ!!!てめぇら見てぇな屑が居ていい場所じゃねぇんだよここは!!!!分かったらさっさと行きやがれこのゴミ虫野郎!!!」

 

テツヤがそう言うともう1人のプレイヤーの服の背中の所にスチールブレードを入れ、それで牢獄の方へ投げ込んだ

 

すると牢獄への道は閉ざされ、回廊結晶はその役目を終えた

 

テツヤ「ふぅ・・・・・・ユウキ」

 

ユウキ「っ!!」

 

テツヤ「?何そんなびくついてんだ?」

 

ユウキ「だって・・・」

 

テツヤ「大丈夫 もう俺はいつもの俺だ ユウキの事が好きな一人の男だ あんな奴の言葉間にうけんじゃねぇぞ?俺はお前を捨てないからさ」

 

笑顔ながらにそう言うとテツヤはボクのことを撫でてくれた

 

5日ぶり・・・だな、テツヤに撫でてもらえるのは・・・

 

でも、死んでるんだもんね・・・テツヤは・・・今は一時的に来れてるだけなんでしょ?

 

ユウキ「テツヤ!!!!」

 

テツヤ「おわぁっ!?」

 

ボクはテツヤに飛びついた

大好きで大好きで愛おしくて仕方が無かったテツヤに

 

テツヤ「いつつ・・・本当 甘えん坊だな お前は」テツヤはそう言うと抱きしめてくれた

 

あぁ・・・・・・何だか温かいな・・・・・・それでいて・・・・・・心地よい感じがする・・・・・・これがテツヤの温もりなんだね・・・・・・ボクはこれにずっと守られてたんだね・・・・・・

 

・・・・・・しばらく寝てなかったから眠くなって来ちゃった・・・・・・最後に・・・・・・テツヤの胸の中で・・・寝かして欲しいな・・・・・・

 

ユウキ「大好きだよ・・・・・・テツヤ・・・・・・ありがとう・・・・・・」

 

ボクはそう言って目を閉じ 深い眠りに入った

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

ユウキ「・・・・・・ん・・・・・・」

 

目が覚めるとそこはテツヤと2人で築き上げた思い出の場所だった

 

ユウキ「あれ・・・・・・ここってボクの家・・・・・・?・・・・・・!!!テツヤは!!!」

 

辺りを見渡すけど当然のようにテツヤはいない

 

ボクが見たテツヤは本物だったのか 幻だったのか

でもそんな事どうでも良かった 最後にテツヤに会えて本当に嬉しかった

 

ユウキ「そっか・・・・・・きっとここまでテツヤが運んでくれたんだね そうだよね テツヤ」

 

ボクはもう甘ったれない ボク1人でも生き抜いてみせる

テツヤが最後にボクに残したんだ

 

甘えるな お前1人で生きろって

 

ユウキ「きっと生き抜いてみせるよ 応援しててね テツヤ」

 

今日から1人で頑張んなきゃ 何もかもを

 

ユウキ「もう夜の7時・・・・・・晩御飯の支度しなきゃ・・・・・・」

 

 

 

 

 

ユウキ「よぉーし!出来た!」

 

ユウキ「今日は原点に戻って野菜炒め!さぁ食べるぞ~!」

 

ユウキ「・・・・・・って・・・・・・1人分多く作っちゃった・・・・・・もうこの家にはボク1人しかいないのに・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・やっぱり忘れられないよ・・・・・・1人でなんか生きていけないよ・・・・・・テツヤにいて欲しいよ・・・・・・ボクとずっとずっと一緒にいて欲しかったよ・・・・・・」

 

『うん!美味い! やっぱユウキの料理が世界で一番だ!!』

 

ユウキ「・・・・・・あ゛ぁぁぁぁぁ・・・・・・!!!!テツヤァァァァァ・・・・・・!!!!」

 

目頭がどんどん熱くなっていく 涙がどんどん溢れ出る

悲しいよ 寂しいよ 胸がズキズキするよ ボクの気持ちを満たしてよ テツヤ

 

ユウキ「うわぁぁぁぁん!!!!!!テツヤァァァァァ!!!!!」

 

「おいおい、そう泣くなよ 俺ならここにいんぞ?」

 

ユウキ「へ・・・・・・・・・・・・?」

 

声のした方へ向く そこには幻でも何者でもない ちゃんとした君が立っていた

 

「ただいま ユウキ」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・?」

 

テツヤ「腹減った~今日の晩飯は? おっ!野菜炒めじゃん!あん時以来だな・・・・・・ってどした?そんな怖そうな顔して」

 

ユウキ「・・・何で・・・・・・?何で!?テツヤがいるの!?」

 

テツヤ「え?いたら悪かったか?」

 

ユウキ「い!いや!逆にずっといて欲しいくらいだけど!!!」

 

死んだ筈のテツヤがなんでここに?だってボクは確かに見た

テツヤの名前の所に棒線が引いてあったのを

 

テツヤ「・・・・・・俺が死んでたって話か?」

 

ユウキ「どうしてそれを!?」

 

テツヤ「キリト達から聞いたんだよ 迷惑な話だよな~!勝手に殺すなっつの!!!少し気絶してただけだっつの!!」

 

殺すなっつのって事は・・・・・・テツヤは・・・・・・死んでないの?

 

ユウキ「・・・・・・テツヤは・・・・・・生きて・・・・・・るの・・・?」

 

テツヤ「おう、たりめぇだ、生きてるさ」

 

ユウキ「これからも・・・ずっと一緒にいてくれるの・・・?」

 

テツヤ「勿論だ お前が望むならずっと一緒にいてやる」

 

ユウキ「もう・・・・・・離れ離れにならない・・・・・・?」

 

テツヤ「・・・・・・ユウキ・・・・・・」

 

テツヤはボクの方まで歩むとボクの事を思いっきり抱きしめてくれた

 

今までに無いくらい強く強く抱きしめてくれた

 

だけど苦しくない 逆にテツヤの暖かさが全身で感じられた

 

テツヤ「もう俺はどこにも行かない・・・・・・お前の事も絶対に離さない・・・・・・!!!!」

 

テツヤはそう言うと更にもっと強く抱きしめてくれる

まるで本当にボクを離さないかのように

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・ひぐっ・・・・・・うっ・・・・・テツヤ・・・・・・!テツヤ・・・!!!」ボクはまた泣いてしまったけど、今度の涙は悲しい涙じゃない 嬉しい喜びの涙だった

 

テツヤ「ユウキ・・・絶対離さねぇからな・・・・・・!!!」テツヤは再度力強く抱きしめてくれた ギュッと言う音が聞こえるくらいの強さで抱きしめてくれた

 

ユウキ「うん・・・!うん・・・!離れたくない・・・!!離されたくない・・・!!ずっとこのままで良い・・・!!!大好き・・・テツヤ・・・!!!」

 

テツヤ「悲しませて悪かったな・・・寂しい思いさして悪かったな・・・」

 

ユウキ「もう良いの・・・・・・だってね?」

 

テツヤ「ん?」

 

ユウキ「今世界で1番幸せな人はボクだもん!!!! !悲しくも寂しくもない!!幸せで胸いっぱいだもん!!!」

 

涙を拭いボクはテツヤにそう言うとテツヤは満面の笑みになってくれた

 

テツヤ「そうか、それは良かった」

 

ユウキ「テツヤ!」

 

テツヤ「ん?何だ?」

 

ユウキ「ちゅ!」

 

テツヤ「ん!?」

 

ボクはテツヤにキスをした 5日間悲しかったのを唇に込めた テツヤはそれを優しく受け止めてくれた

 

テツヤ「・・・随分と長かったな・・・」

 

ユウキ「嫌だった?」

 

テツヤ「嫌って訳では・・・」

 

ユウキ「ねぇ!」

 

テツヤ「ん?またか?」

 

ユウキ「ううん!」

 

テツヤ「じゃあ何だ?」

 

ユウキ「すきありだよ!!」

 

ボクは無防備のテツヤのお腹目掛けて飛び付いた

 

テツヤ「おべぇっ!?」テツヤはその拍子に倒れてしまった

 

ユウキ「えへへ♪」

 

テツヤ「いつつ・・・」

 

ユウキ「テツヤ!」

 

テツヤ「今度は何だ?」

 

ユウキ「だーいすき!!!!!!」

 

ボクがテツヤの首元に抱きつくとテツヤは優しく抱きしめ返してくれてなでなでもしてくれた

 

テツヤが死んだなんて思った5日間が馬鹿みたいに思える

 

でもその5日のおかげで、ボクは今まで以上の幸せと愛を感じられる

 

何でテツヤが死んでしまった事になったかは分からない

けどきっと今度は神様がボクにこれまで以上にテツヤと仲良くしろって言ってくれたんだね

 

お母さん お父さん ボクの大事な人が戻って来てくれたよ?だからもう寂しくないよ

 

2人はボク達の結婚認めてくれるかな? きっと認めてくれるよね

 

こんなに優しくて他の人の事を思ってくれる人他にはいないもん!

 

だからボクはこの人と現実に戻っても結婚するんだ!!

 

お母さん!お父さん!まだまだ会う時は来ないけどいつか、そっちに行ったらいっぱいいっぱい話してあげるね!!

 

それはね?ボクとテツヤの事!!!

 

ユウキ sideout

~~~~~~~~~~~

 

~数時間後~

 

テツヤside

 

 

今 俺は窮地に追いやられてる

 

物凄く不味い状況だ・・・・・・

 

え?お前はユウキといちゃついてただろって?

 

勿論今でもイチャイチャしてるさ でも・・・そのイチャ付き方に問題があるんだよ・・・・・・

 

 

ユウキ「テーツヤ♪♪♪」

 

ユウキは今超ごきげんだ ユウキの頭からハートマークが消えては現れてるような気もする よっぽど俺に会えて嬉しかったんだな それもあってかあれからユウキは微動だに俺の側から動こうとしない そのお陰で俺はぶっ倒れたままユウキの相手をさせられていた まぁ俺もユウキとくっついていたかったからそれでも良かった 俺もユウキと同じく幸せを感じていたかったんだ

 

でもね・・・でもねユウキ・・・・・・

 

ユウキ「だいしゅき~♡」

 

人の頬舐めてくるってどうなのよ・・・・・・!!!愛情表現だろうけど犬かっての!

 

いや、嫌ではないよ? むしろ嬉しい でもね?俺も男さ こんな可愛い彼女にこんな事されたら溜まったもんじゃねぇ

 

テツヤ「あ、あのさ・・・ユウキ」

 

ユウキ「なぁに?テツヤ!」ユウキはすっごいニッコリした笑顔で俺の顔を見る 輝いて見えるその笑顔を見ると・・・

 

テツヤ「な、何でもねぇぞ?」

 

ユウキ「それなら良かった♪」

 

言えないんだよね・・・・・・止めてくれって・・・・・・

 

もうこのユウキを止める事は出来ないんじゃねぇか?

 

俺に甘えることによって限界を超え覚醒したユウキ・・・・・・さしずめ《(スーパー)甘えんぼ人・ユウキ》って所か?

 

戦闘力がやばいだろうな・・・・・・多分どっかの宇宙の帝王ですらやられるよ

 

・・・・・・何てふざけてる場合じゃない・・・・・・!!何かしら策を練らなければ・・・!

 

てなわけで 今 俺の前には3つの選択肢がある

 

・いっそ襲う ・止めるように言う ・奥の手

 

 

まず襲うは可能性的には1番低い つか使いたくない

 

さっきあんな目に会おうとしてたユウキに何すんだって話になる でもこれ以上ユウキがそれ相応の行為をするなら・・・・・・俺は恐らく人の革をかぶった狼になるであろうな・・・・・・それは避けたいもんだ・・・・・・

 

 

二つ目の止めるように言う これだろと思う人も多いいだろう

 

だがしかし 試しに脳内で仮説を建ててみた

 

~仮説~

 

テツヤ『なぁユウキ?そろそろ止めないか?』

 

ユウキ『へ?』

 

テツヤ『ほら?腹も減ったしさ?ね?』

 

ユウキ『・・・・・・ぐすん・・・・・・』

 

テツヤ『え?』

 

ユウキ『ボクは・・・テツヤに会えてとっても嬉しいのに・・・テツヤは嬉しくないの・・・?』

 

テツヤ『え!?いや!嬉しいぞ!?だけど限度っちゅうもんが・・・』

 

ユウキ『ふえぇぇぇぇぇん!!!!!!』

 

~仮説終了~

 

今のユウキの場合9割9分9厘っつうイチローもビックリのほぼ100%に近い確率でこうなるだろう・・・こうなると泣き止ますのに更に時間を食う 駄目だ

 

てなるとやっぱり奥の手しか無いようだな・・・・・・ユウキにはすまないが使わしてもらうぞ・・・!!

 

テツヤ「ユウキ!!」

 

ユウキ「?」

 

テツヤ「俺風呂入ってくるな!相手はまた後でしてやる!!」

 

そう、奥の手 それは《風呂入ってくる》だ

 

これを使えば恥ずかしがり屋のユウキは絶対付いてこない 後は恐らくえぇ~と言うだろうからそれをどうにかすれば・・・

 

ユウキ「OK!お風呂湧いてるからね~♪」

 

あり?難なく難所をクリア出来た

 

まぁ良い これにて(スーパー)甘えんぼ人・ユウキの俺の理性への侵略を回避する事ができた 正直あのまま舐められ続けてたら俺はユウキを汚してたかも・・・・・・っていかんいかん・・・そんな事考えるな・・・・・・

 

そんな事はさておき風呂風呂~♪

 

ユウキ「ニヤリ・・・・・・」

 

~風呂場~

 

テツヤ「くぅ~!あったけぇ~!」

 

テツヤ「・・・・・・にしても何で死んだ扱いになったんかな・・・・・・まぁいっか ユウキもごきげんだし」

 

テツヤ「ふぁ~・・・・・・あの戦いも俺の精神的には昨日の出来事だから疲れて眠くなっちまったな・・・・・・ユウキには悪いけど少しここで寝るか・・・・・・溺死何かねぇしなこの世界に・・・・・・足まで伸ばせる風呂にしといて良かったぜ・・・」

 

テツヤ「お休み・・・・・・Zzz・・・・・・」

 

 

 

 

 

ぽちゃん ぽちゃん

 

テツヤ「あ・・・ん・・・?」

 

ユウキ「おはよ!テツヤ!」

 

テツヤ「あー・・・俺寝てたんだっけか・・・・・・」

 

ユウキ「うん!そうだよ!」

 

テツヤ「そうか、風呂場から運んでくれてありがとな」

 

ユウキ「?何言ってるの?」

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「ぎゅ~!」

 

ユウキは俺に抱きついてくる すると俺の体に無性に柔らかい感触が感じられた あれ?この感触・・・・・・

 

まさか・・・・・・そう思いユウキの方を見る すると驚くべき光景が広がった

 

テツヤ「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

俺の膝の上に座りこちらを向いて抱きついてるユウキ そのユウキに大いに問題があった

 

バスタオル1枚も付けずに・・・いわば裸で風呂に入っているのだ ここで確認しよう 俺は風呂に入っている ユウキも風呂に入っている 俺達は裸 つまりは非常にヤバい状況になっているのだ

 

テツヤ「待て待て待て!!!何でいんだよ!!!!」

 

ユウキ「?お風呂はいりたかったからだけど?」

 

テツヤ「そうゆう意味じゃねぇよ!!何でバスタオルも付けてねぇんだって聞いてんだ!!!」

 

ユウキ「テツヤも付けてないでしょ?」

 

テツヤ「いや、俺は先に入ってたんだし・・・」

 

ユウキ「それに言うでしょ?裸の付き合いって!」

 

テツヤ「意味が違ぁぁぁう!!!」

 

ユウキ「にゃははは~♪」

 

テツヤ「そもそも何で!?前裸見られた時凄い怒ってたのに!!」

 

ユウキ「細かい事は良いでしょ?テツヤだってボクの裸見て喜んでたんでしょ?」

 

テツヤ「うぐっ・・・それは・・・」

 

ユウキ「気にしない気にしない~♪ん~♪」

 

ユウキはそう言って俺の体に密着してくる ユウキは気にしないだろうが俺の体はずっと柔らかい感覚に包まれている 他の奴より小さかろうがそれでも柔けぇもんは柔けぇんだ・・・それにそういつまでも耐えられる自信はねぇ・・・

 

いつもならやりそうにねぇのに・・・もはやこいつに羞恥心は無いのか・・・!!恥ずかしさの限界を超えた甘えん坊はこんなにも恐ろしい物なのか・・・!!

このままではさっき耐えた理性が崩壊しかねん・・・!!俺の鉄壁のハートが崩壊寸前だ・・・・・・!!

 

無心になれ!俺!俺ならできる!死線越えてきたんだろ!!!

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤ?」

 

良いぞ・・・そのままだ・・・耐えてろ・・・そしたらいつか道は開く・・・

 

ユウキ「テツヤってば!!!!」

 

南無阿弥陀仏・・・南無妙法蓮華経・・・胸は柔らかい・・・じゃない!!!

 

アカン!!!ユウキが離れてくんない!!!

 

俺が悪いのか!?甘やかし過ぎた!?

 

ユウキ「むぅ~!!無視するなぁ~!!無視するならこうだ!!!!」

 

むにゅ

 

テツヤ「!?!?!?」

 

何が起こったの!?顔がめっさ柔けぇ!!

 

まるでマシュマロに包まれてるようなそんな感じがするよ!?

 

ユウキ「テツヤ!!起きて!!!」

 

テツヤ「起きとるわ!!!だから顔から胸をどけろ!!!」

 

ユウキ「なら何で無視するの!!」

 

テツヤ「馬鹿野郎!!理性を保つので精一杯だ!!お前に構ってられん!!!お前は気にしないだろうが俺は年頃の男だ!!!!!」

 

ユウキ「いつもエッチな事ボクにしてくるくせに今更何言ってるの!!!ボクを構え!!」

 

テツヤ「俺がいつした!!」

 

ユウキ「いつもしてる!!!!胸何回揉んだのさ!!」

 

テツヤ「事故だって!!あれは!!」

 

ユウキ「構え構え構え~!!!」

 

テツヤ「馬鹿!暴れるなって!!構ってやるから!!落ち着け!?な!?」

 

ユウキ「わーい♪やったね♪」満面の笑みになりピースサインを作るユウキ 俺は多分一生ユウキに勝てないんだろうな・・・

 

テツヤ「はぁ・・・ほら、膝の上乗れ」

 

ユウキ「失礼しまーす♪」

 

テツヤ「そのまま絶対にこっち向くんじゃねぇぞ」

 

ユウキ「何でー?」

 

テツヤ「何でもだ!!」俺はそう言ってユウキの腹の辺りに手を伸ばし抱きしめた

 

ユウキ「まぁこうしてくれるなら良いかな~♪」

 

テツヤ「ほっ・・・助かっ・・・・・・てんのか?」

 

ユウキ「ねぇ テツヤ」

 

テツヤ「ん?どした?」

 

ユウキ「あの時助けてくれて本当にありがとね!ボクテツヤがいなかったら今頃大変な事になってたよ!」

 

テツヤ「おう、本当 殺しとけば良かったかなあの野郎共 俺のユウキに手出してタダで済むと思うんじゃねぇっつの!」

 

ユウキ「~♪テツヤのボク~♪」

 

テツヤ「お前も変な奴に付いてくんじゃねぇぞ?」

 

ユウキ「付いてかないもん!!」

 

テツヤ「お前ならやりそうで怖いわ」

 

ユウキ「むぅ~!馬鹿!ボクはテツヤの物なんでしょ!」

 

テツヤ「違うって言ったら?」

 

ユウキ「殺すって言ったら?」

 

テツヤ「へ!?」

 

ユウキ「嘘嘘♪だったらテツヤをボクにメロメロにさせるだけだもん♪」

 

テツヤ「はぁ・・・恐ろしい奴だな・・・」

 

ユウキ「テツヤ!」

 

テツヤ「?」

 

ユウキ「これからも宜しくね♪ボクの大事な旦那様♪」

 

テツヤ「こちらこそ 宜しくな 俺の可愛いお嫁さん」

 

ユウキ「んー!テツヤ!」ユウキはこっちを向いて抱きついてきた

 

テツヤ「はぁ・・・結婚したらいつかこうなるとは思ったけど・・・・・・仕方ねぇ、許してやるか・・・」

 

ユウキ「大好き♪優しくて他人思いなそんなテツヤが!!」

 

 

俺のいない5日 その間俺は死んでいた

 

ユウキはその間ずっと悲しみを背負ってたんだな

 

でもさ、これからはもっとお前に俺の気持ちを伝えてやる

 

だからもう悲しまないでくれよ 離さないからよ

 

テツヤ「俺も大好きだ!!!!!ユウキ!!!!」

 

ユウキ「ふふふ~♪ボク幸せ~♪」

 

こんな甘えん坊 構ってられんの俺だけだしな

 

早く生還して いい感じに歳食って あっちでも結婚したいな ユウキ

 

練習積んで プロ行って 1億円プレイヤーになってお前を絶対に幸せにしてみせる

 

だからこれからも愛し合っていこうな ユウキ

 




あの5日はゲームのバグか何かでテツヤが死んだ扱いになっていましたが無事 テツヤは生きています これからも2人は側に居られるようです

ユウキも幸せに浸れたし一件落着!

次回もお楽しみに!

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