ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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覚醒剤駄目 絶対 でもそんなあなたの球界復帰 俺は待ってるぞ だから更生してください 頼むから

さて、こんな私の嘆きはさておき今回は前回言った通りテツヤの過去編となっています

ではどうぞ!


part15 テツヤの過去~1人の少女との出会いと別れ~

――――アスカの為にも・・・・・・・・・――――

 

 

 

 

俺はユウキと付き合い始めて少しの間会わなかった期間があった 別に喧嘩って訳では無い ユウキなりの理由があり会わなかったんだ

 

そして俺はその間アイツに出会ったんだ 少し過去の話だ それはまだ俺がリンダースに家も買ってなくユウキと付き合いたての頃だった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

~過去~

 

 

 

 

テツヤ「ふぁ~・・・うぅ~ん・・・朝か~・・・」

 

テツヤ「さてと、ユウキの所に行くか~」

 

 

 

 

テツヤ「ユウキ おはよ・・・っていない・・・どっか行ったのかな?」辺りを見回してみるとテーブルの上に置き手紙があるのを見つけた

 

テツヤ「?なんぞこれ」見てみるとそれはユウキが残したものだった

 

ユウキ『親愛なるテツヤへ ボクはしばらくアスナの元に修行に行ってきます! アスナにもっと料理を教えて貰って今度はテツヤのハートじゃなくて胃袋も掴んじゃうよ! 1週間位で戻るから少しの間待っててね♡ テツヤの事が大好きなユウキより』

 

手紙を読むと俺はしばらく悶絶してた 可愛すぎんだろうが!俺はこんな奴と約2年間を共にして今は恋人同士なのかと思うと笑みがこぼれる

 

テツヤ「ユウキ・・・頑張れよ・・・楽しみに待ってんぞ~!・・・・・・と思ったが1週間どフリーになっちまったなぁ~・・・迷宮区攻略も1人じゃなんだしな~・・・」

 

テツヤ「・・・・・・まぁなるようになるか!どっか気ままに歩いてよう!」

 

 

 

 

 

50層 アルゲート 主街区

 

テツヤ「結局・・・ここに来ちまう訳だ・・・」

 

何かあるとアルゲート これが当たり前になっていた俺はまぁ当然のようにアルゲートに来ていた

 

テツヤ「仕方ねぇ・・・1週間エギルんとこでバイトすっかな・・・」

 

思い立ったが吉日 俺はエギルとショウの元に行こうとしたその時 向こうから1人の少女が歩いて来た

 

テツヤ「?どうしたんだあの人?随分と足を引きずってるみたいだけど・・・」

 

そう思ってたら少女は看板に寄りかかるとぶっ倒れてしまった

 

テツヤ「!?お、おい!!あんた大丈夫かよ!!」俺はすぐさま駆け寄った

 

少し短めの赤い髪の毛の女の子 俺の第一印象はこんな所だった

 

「うぅ・・・」 顔が青ざめていてお腹を抱えている

 

テツヤ「おい!しっかりしろ!毒でも食らったか!!」

 

「・・・・・・腹減ったぁ・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・は?・・・・・・」

 

「た・・・頼む・・・一生のお願いだ・・・何か食べ物持ってきてくれないか・・・ 」

 

テツヤ「え?わ、分かった すぐ戻るからそこにいろよ!!」

 

「おう・・・」

 

何でも良いよな と思いとりあえずクレープを1つ買った

 

テツヤ「ほい 買ってきたぞ」

 

「おぉ・・・久しぶりの飯だぁ!」少女は目をキラキラと輝かせ俺からクレープを奪うとむしゃぶりつく

 

「もぐもぐ・・・」

 

テツヤ「ゆっくり食えよ・・・」

 

「仕方ねぇだろ・・・1週間ぶりの飯なんだからよ」

 

テツヤ「い!?1週間!?」

 

「そうなんだよ・・・訳があってさ・・・」

 

テツヤ「はぁ・・・・・・少し待ってろ・・・・・・」

 

「へ?」

 

クレープ1個で余裕だと思ったが1週間ぶりの食事 それにあの食いっぷりからしたら絶対足りない だから俺はパンなどそういった物を多めに買った

 

テツヤ「ほらよ これ全部食っていいぞ」

 

「なに!?良いのか!?」

 

テツヤ「おう たんと食ってくれ」

 

「お、恩に着るぜ!!いただきまーす!!」相当腹が減っていたのか少し多すぎたかなと思ったパンなとが見る見るうちに無くなっていく

 

~数分後~

 

「ぷはぁ~っ!」

 

テツヤ「腹一杯になったか?」

 

「おう!感謝するぜ!」

 

テツヤ「そりゃ良かった んで何で1週間ぶりの飯なんだ?金がないとか?」

 

「いやぁ~それがよぉ~この前他のプレイヤーから装備買おうとした時ボラれちゃってよぉ~」

 

テツヤ「おいおい・・・」

 

「装備は買えた!だが残った財産は100コル!こんなのじゃ宿も入れねぇし飯も食えない!と 言う訳で私は少し下層の迷宮区に1人潜り込んだわけだ!」

 

テツヤ「ほうほう」

 

「そしたらさ?迷っちゃってさぁ~!」少女は笑いながら話す

 

テツヤ「はぁ!?マップは!?」

 

「初めて入ったダンジョンだったからさ・・・まぁ色々とあって1週間ずっと迷い込んじゃってさ」

 

テツヤ「んで・・・あの状態に陥ったと・・・」

 

「その通り!本当にありがとうな!ええっと・・・そういや名前聞いてなかったな あんたの名前は?」

 

テツヤ「俺の名前はテツヤ 君は?」

 

「私はアスカ!宜しくな!」

 

テツヤ「こちらこそ宜しく」俺とアスカは握手を交わした

 

アスカ「さて・・・何かお礼をしなくちゃならないな・・・」

 

テツヤ「え?別に何もしなくていいぞ?」

 

アスカ「それじゃぁ私の気が収まらないの!・・・・・・そうだ!抱きしめてやろうか!」

 

テツヤ「いぃ!?何で!?」

 

アスカ「冗談冗談~ それにしても本当にどうしようかな・・・渡せるお金もほぼねぇしなぁ・・・」

 

テツヤ「別に無理しなくても・・・」

 

アスカ「おっし!決めた!!」

 

テツヤ「?」

 

アスカ「私があんたとパーティ組んでやる!あんた、見たところ1人だろ?」

 

テツヤ「へ!?いや、1人だけどさ・・・」

 

アスカ「ならいいだろ?うちはこう見えてなかなか強いんだぞ?」

 

テツヤ「だけどよぉ・・・」

 

アスカ「なんだ?こんな美少女と組めないって?いい事言ってくれるじゃねぇか~!」

 

テツヤ「言ってねぇ!・・・・・・・・・分かったよ しばらく宜しくな アスカ」

 

アスカ「交渉成立!宜しく!」

 

テツヤ「んで?どうすればいいんだ?」

 

アスカ「何もやることないならさどっかレベル上げにでもいこうぜ!」

 

テツヤ「レベル上げか 最近してなかったし良いかな」

 

アスカ「目指せ攻略組だ!いつまでも他の奴らに任せておけねぇしな!」

 

テツヤ「そうだな お互い頑張ろうぜ」

 

アスカ「そうと決まれば早速行くぞ!テツヤ!」アスカは俺の首根っこを掴み歩き出した

 

テツヤ「のわぁ!?ひっぱるなよ!!」

 

こうして 俺とアスカは出会った

 

アスカは両手剣使いだった レベルもなかなか高く攻略組でも通用する位 ソードスキルなども使いこなせていて俺はアスカが入れば少しは攻略も楽になるかもと思った

 

とりあえず2日間はレベル上げを行い俺のレベルも3くらい上がった

 

2日間でとりあえず分かった事はアスカは男勝りの女の子って言うのかな?そんな感じだった ご飯も沢山食べるし俺もアスカは男友達って感じで話せた

 

そしてレベル上げの次にした事は・・・・・・

 

テツヤ「さて 今日は何するんだ?」

 

アスカ「う~ん・・・あ!なら敵を倒すクエストやろうぜ!」

 

テツヤ「クエスト?」

 

アスカ「そう!確か50層位に手頃なクエストがあったんだよ テツヤと一緒ならいけると思ってさ」

 

テツヤ「50か まぁ俺とお前ならやれるかな んじゃあ早速いこうぜ」

 

アスカ「おう!」

 

クエストの内容は植物系のモンスターを倒す物

敵のレベルは高いがレベル上げを行なったおかげで俺達は難無く倒して行った

 

テツヤ「そらぁ!!」

 

アスカ「やるなぁ~お前 攻略組でもやれんじゃねぇか?」

 

テツヤ「ははは・・・(一応攻略組なんだけどね)」

 

俺はアスカに自分が攻略組とは伝えてなかった

何故かって? 俺が攻略組だって知ったら流石のアスカも接しにくいかな~と思い少しレベルが高い一般プレイヤーってことにしておいてる

 

アスカ「私も負けてらんないな!次行くぞぉ!」アスカは走って次の場所へと行ってしまった

 

テツヤ「お!おい!あんま先行くなよ!」

 

追いかけようと歩き出した時 アスカの叫び声が聞こえた

 

テツヤ「!?アスカ!?くそ!間に合えよ!!」俺はすぐさまアスカの元へ向かった

 

テツヤ「アスカ!!!」

 

アスカ「くそ・・・すまない・・・どじった・・・」アスカのHPバーは半分を切っていた アスカの目の前には中ボスレベルの敵が2体いた

 

アスカ「くそ・・・このままじゃ・・・!」アスカは2体の攻撃を集中的に食らっていた このままじゃアスカが危ない・・・!

 

テツヤ「アスカ!っ!この野郎!!!」俺は片方の敵に月牙天衝を撃ちHPを削りきった

 

アスカ「へ・・・?」

 

テツヤ「次!!てめぇはこいつで!!!」もう片っぽにはホリゾンタル・スクエアで攻撃 HPは少しを残すのみ

 

テツヤ「アスカ!!ラスト一撃決めろ!!」

 

アスカ「お、おう!!そらぁぁぁ!!!」アスカはソードスキル アバランシュで敵を攻撃しもう片方の敵も倒した

 

テツヤ「ふぅ・・・良かった~お前が無事で」

 

アスカ「な・・・なぁ・・・お、お前・・・まさか・・・」

 

テツヤ「ん?どうした?」

 

アスカ「少し待て!!」

 

テツヤ「へ?」

 

アスカはメインメニューを開くと何かを探している

 

アスカ「これでもねぇ・・・あれでもねぇ・・・」

 

テツヤ「何探してんだよ?」

 

アスカ「待てっつってんだろうが!!!少し待っとけ!!」

 

テツヤ「はい・・・・・・」

 

アスカ「・・・・・・・・・あった!」

 

テツヤ「見つかった?」

 

アスカ「おう!・・・・・・やっぱそうだ!!お前攻略組だろ!!!」

 

テツヤ「え?」

 

アスカ「ほら!これ!」アスカは本の一部分を指した

そこには《攻略組のメンバーでありあの絶剣のパートナー!『死神・テツヤ』今日はこの人に迫ります!!》と書いてあった

 

テツヤ「へ!?俺こんなの知らねぇぞ!?」

 

アスカ「たりめぇだろうが これはその人には内緒で勝手に書いてるんだからな」

 

テツヤ「著作権はどうなってんだ!!!」

 

アスカ「んな事置いといてだ これ!この写真!!」

アスカが指指した写真には確かに俺が写っていた それは俺が月牙天衝を撃っている所だった

 

テツヤ「げっ・・・」

 

アスカ「さっきの月牙なんたらだよな!?私は見たぞ!?」

 

テツヤ「ええっと・・・・・・」

 

アスカ「それと!これはお前と絶剣が写ってるぞ!!何だこの写真は!!」

 

テツヤ「え?どれどれ・・・」

 

写真を見るとそこには俺に飛びつき頬ずりしているユウキとそれに抵抗している俺がいた

 

テツヤ「いっ!?何でこの写真が!!」

 

アスカ「お~ま~え~・・・!!!」アスカは怒り気味の声だ

テツヤ「へ?いや・・・その・・・あのね?」

 

アスカ「・・・・・・何で攻略組だって言わなかったんだよ!!」

 

テツヤ「・・・・・・え?」

 

アスカ「まさか私があの攻略組とパーティー組んでるなんて・・・・・・くぅ~!夢みたいだ!!!」

 

テツヤ「あの・・・」

 

アスカ「私は幸せだぁぁ!!」アスカは俺に飛びついてきた

 

テツヤ「いぃ!?おま!」ユウキとは違い背が女子の中では大きいアスカに飛びつかれた俺はそのまま倒れてしまった

 

アスカ「夢だったんだよ!!私!攻略組とパーティー組むのが!!しかもまさかあの死神だったなんて・・・!!」

 

テツヤ「ぐむ・・・」後、アスカは結構スタイルが良い 俺は今アスカの豊満な胸に顔を押しつぶされていた 悪い気もしないけどユウキが見たらなんて言うだろうな・・・

 

アスカ「いやぁ~あんたが攻略組か!そうかそうか!」

 

テツヤ「ん゛ーーー!!!!」

アスカ「へ?どうしたんだよ」

 

テツヤ「ん゛ーー!!(お!も!い!!!)」俺はアスカの肩を叩いた

 

アスカ「んだよ 喋れば良いのに・・・・・・ってうちの胸があったのか!わりぃわりぃ!」アスカは俺から離れてやっと俺の顔は開放された

 

テツヤ「ぶはぁ!!!死ぬかと思った・・・!!」

 

アスカ「・・・・・・あ、あのさ・・・・・・」

 

テツヤ「ん?どうしたんだよ そんな小さい声で」

 

アスカ「・・・・・・さ、サイン下さい!!!」アスカは俺に顔を下げてきた

 

テツヤ「は!?サイン!?」

 

アスカ「そう・・・私はお前のこの写真を一目見た時から目標にしてたんだ!」

 

テツヤ「俺を?」

 

アスカ「私はお前に憧れたんだ!!コイツみたいに強くなりたいって!!そんでコイツの横で戦ってみたいって!!!」

 

テツヤ「でも強さならキリトの方が・・・」

 

アスカ「黒の剣士の事か?なんかあいつはヒョロっちぃからやだ それよかお前の方が断然男らしくてかっこいいぞ!」

 

テツヤ「そ、そうか?ありがとな 褒めてくれて」

 

アスカ「ばっ!べ!別に褒めたわけじゃねぇよ!!勘違いすんな!!馬鹿野郎!!」

 

テツヤ「酷ぇ!!」

 

アスカ「そんなことよりさ!サインくれよ!」

 

テツヤ「サインって・・・良いけどこの世界にそんな概念無いんじゃねぇか?」

 

アスカ「うぐっ・・・確かに・・・」

 

テツヤ「はぁ・・・ちょっと待ってろ・・・」

 

アスカ「へ?」

 

俺はショウから貰った大量にある野球ボールを1つ手に取り そこにサインとは違うけど名前を彫った

 

テツヤ「ほらよ サインボールだ」俺はアスカにボールを投げ渡した

 

アスカ「マジで!?良いのか!?」

 

テツヤ「欲しいって言ったのはお前だろうが」

 

アスカ「いや、でもまさか貰えるとは・・・」

 

テツヤ「俺のファン第1号だ 大切にしなきゃな」俺はアスカに微笑みながら言った

 

アスカ「っ!・・・・・・ありがと・・・・・・」

 

テツヤ 「どういたしまして でも何で最初あった時に俺だって気づかなかったんだ?」

 

アスカ「いやぁ~まさか本当にアンタとは思わなかったんだよ 同じ名前なだけだよなって」

 

テツヤ「この世界って確か同じ名前のプレイヤーは存在しないはずだぞ?」

 

アスカ「え?そうなの?」

テツヤ「うん」

 

アスカ「そうだったのか~でもまさか本当に死神とパーティー組んでるなんて・・・・・・夢みたいだ!!」

 

テツヤ「別に俺はそんなお前が思うほど凄いプレイヤーではないぞ?」

 

アスカ「それでも憧れの人が私の前にいるんだぞ!?凄い事だぞ!!」

 

テツヤ「そこまで言われっと照れるな・・・」

 

アスカ「気分最高だ!」

 

テツヤ「ははは・・・・・・さ、クエスト進めようぜ 体力ももう大丈夫だよな?」

 

アスカ「おう!」

 

テツヤ「うっし なら行こうか 攻略組の実力見してやんぞ~!」

 

アスカ「負けねぇかんな!!私の実力も見てもらうぞ!!」

 

俺は結局 攻略組だってバレてしまった けどまさかアスカが俺を目標にして憧れてたなんて・・・なんか嬉しい気分だ

その後も 俺とアスカはクエストをこなして行った 着々と俺らの息は合わさっていった

 

 

そして4日目の夜・・・・・・

 

テツヤ「さてと そろそろ寝っかな」

 

こんこん 「テツヤ?起きてっか?」

 

テツヤ「アスカか 起きてんぞ」

 

「入っていいか?」

 

テツヤ「どうぞ~」

 

アスカ「んじゃあ失礼しまーす」

 

テツヤ「おう 何のご要件で?」

 

アスカ「色々と聞きたいとがあってさ まずは――――」

 

どうやって戦ってきたのかだとか今まではどうしてきたのとか 色んなことを話した

 

アスカ「へぇ~初期メンバーだったのか~」

 

テツヤ「今まで幾度となく戦ってきたけど・・・やっぱり攻略組とあって皆のレベルはトップクラスだ それなのに・・・やっぱりたまに死んじまう奴がいるんだ・・・俺はもうそんな所見たくない・・・」

 

アスカ「テツヤ・・・」

 

テツヤ「・・・悪ぃな 辛気臭ぇ話になって」

 

アスカ「大丈夫 私だって見てきたさ 死んでいく人達を・・・」

 

アスカ「初期メンバーでも噂は聞いたことあるだろ?興味本位で自殺した奴がいるって」

 

テツヤ「・・・あぁ・・・」

 

アスカ「私の友達もさ 大丈夫大丈夫とか言って飛び降りたんだ・・・そしたら・・・」

 

テツヤ「帰らぬ人に・・・か・・・」

 

アスカ「だからさ 決めたんだ 強くなるって 強くなって早くここから抜け出すんだ!ってね」

 

テツヤ「・・・さっさとクリアしたいな・・・」

 

アスカ「だな・・・・・・って私にこんなムード無理だ!!重い!!!」

 

テツヤ「んー・・・まぁ確かにそうかもな」

 

アスカ「だろ?話変えんぞ!!」

 

テツヤ「どんな話?」

 

アスカ「あ、そうだ!気になってたんだけどさ お前と絶剣ってどうゆう関係なんだ!?教えてくれよ!」

 

テツヤ「何って 恋人」

 

アスカ「・・・・・・・・・へ?・・・・・・・・・」

 

テツヤ「だから 恋人」

 

アスカ「こ・・・・・・恋人って・・・・・・あの?」

 

テツヤ「あの つってもまだ付き合って1週間ちょいだけどな」

 

アスカ「ならお前こんな所で私といて良いのかよ!?」

 

テツヤ「今あいつはアスナの所にいるんだ んでしばらく暇になりそうなとこ街を散歩してたらぶっ倒れた女がいた訳よ」

 

アスカ「はぁ~そう言うことか 何で付き合い始めたの?」

 

テツヤ「何でって・・・まぁ説明するとだな――――」

 

~数分後~

 

テツヤ「って訳 そのクズ共がいなかったらまだ付き合ってなかったかもね」

 

アスカ「最低だなそいつら!!乙女を捕まえて殺そうとするなんてまさにクズだな!! 」

 

テツヤ「まぁ追っ払ったから良いさ」

 

アスカ「そりゃ良かったな・・・・・・でもな・・・・・・ちぇ・・・・・・もう付き合ってたのか・・・」

 

テツヤ「ん?どうした?」

 

アスカ「何でもねぇよ!!馬鹿ヤ!」俺はアスカに殴られた

 

テツヤ「痛いっ!?」

 

アスカ「あ、さっき1週間って言ってたけどて言うことは絶剣が戻ったらパーティー解消?」

 

テツヤ「ん~・・・一時的にはそうなるな 心配すんな また組んでやるさ」

 

アスカ「そうか・・・残念だな・・・」

 

テツヤ「アスカ?どうしたんだ?さっきから元気無さそうだけど・・・」

 

アスカ「うるせぇい!私は元気だ!!これでも喰らえ!!!!」アスカはそうゆうと俺にヘッドロックをかましてきた

 

テツヤ「んなっ!?」

 

アスカ「生意気な口聞くテツヤには仕置してやる!!」

 

アスカはどんどん締め付ける 痛いかもしれんがんな事より俺の顔の横に凄い柔らかいのが・・・

 

テツヤ「ーーー!!!」

 

アスカ「まだまだ~!!」

 

テツヤ「ぎっ!キブ!参った!!お前は元気だ!!だから離してぇぇ!!」

 

アスカ「ちっ つまんねぇ奴だな」

 

テツヤ「死ぬかと思ったぜ・・・」別の意味でも

 

アスカ「んな顔真っ赤にしてそんな苦しかったかのかよ~!」

 

テツヤ「るせぇい んな事よりもうこんな時間だぞ さっさと寝て体休ませねぇといけねぇだろ?明日もクエスト行くんだから」

 

アスカ「もうそんな? なら戻るわ またな~」そういってアスカは出ていった

 

テツヤ「ふぅ・・・疲れた・・・にしても本当にどうしたんだ?話変えた時から元気無さそうに見えたが・・・気のせいかな?」

 

俺の心配もこの夜だけで翌日になるといつもの少しうるさい元気なアスカに戻っていた

 

そして6日目の夕方・・・・・・

 

アスカ「なぁ」

 

テツヤ「?」

 

アスカ「行きたい場所があるんだけど・・・一緒に行ってくれないか?」

 

テツヤ「俺で良かったら付いてくぞ」

 

アスカ「ホントか!?よぉ~し!早速出発だ!!」アスカは俺の首根っこを掴んだ

 

テツヤ「だから引っ張るなっての!!」

 

~第30層・湖~

 

テツヤ「うわぁ~!」

 

そこはとても綺麗な湖が広がる場所だった 夕方とあって夕陽も登っていてとても綺麗な景色が広がっていた

 

アスカ「ここはさ 私のお気に入りの場所なんだ」

 

テツヤ「お前の?」

 

アスカ「何かあった時はここに来て自分に言い聞かせてんだ 私ならやれる!ってね」

 

テツヤ「そうか・・・でも何でそんな場所を俺に?」

 

アスカ「・・・・・・お前だから・・・・・・だよ・・・・・・」

 

テツヤ「へ?」

 

アスカ「何でもない ほら ここ座れよ」アスカはそう言ってアスカの座る横の場所を指さす

 

テツヤ「んじゃ 失礼して・・・」

 

アスカ「なぁ、お前さ 夢ってある?」

 

テツヤ「夢?唐突だな」

 

アスカ「私さ 保育士になりたいんだ」

 

テツヤ「保育士?」

 

アスカ「そう んでさ 今頑張って勉強してんだ」

 

テツヤ「お前が勉強って・・・何か似合わねぇな」

 

アスカ「こう見えて私はレベルが高い所の高校で良い成績取ってんだからな? 専門学校行かなくちゃいけないんだからな」

 

テツヤ「へぇ~お前がね~」

 

アスカ「そんだけ私にとって保育士になるのは夢なんだ 小さな子供たちを見守って それでその子達に人生の何たるかを教えたりしてさ・・・」

 

テツヤ「アスカが教えてると子供も真面目に聞きそうだしな」

 

アスカ「それはどうゆう意味だぁ!?」アスカは俺にぐりぐりしてきた

 

テツヤ「いだいいだい!!!ほら!お前みたいに優しい先生が教えてると子供達も必然となつくだろ!?」

 

アスカ「そう言うことなら良し!」

 

テツヤ「いってぇ~・・・怒らせたら怖いな~アスカ先生は・・・」

 

アスカ「お前だけにだ アホ」

 

テツヤ「んだよそれ・・・」

 

アスカ「でもさ 勉強の息抜きに始めたこのゲームがまさかこんな事になるなんてさ・・・」

 

テツヤ「本当 茅場は何考えてんだかな こんな世界作って」

 

アスカ「とにかくさ さっさと戻ってまた1から勉強し直さなきゃな!その為にも早くクリアしなきゃな!!」

 

テツヤ「そうだな・・・皆の為にもな」

 

アスカ「テツヤには何か夢あんのか?」

 

テツヤ「俺か?俺は・・・そうだな・・・やっぱし野球選手かな~」

 

アスカ「へぇ~お前野球やってんだ」

 

テツヤ「そ、この前渡したサインボールこの世界で少しでも練習する為に友達に作ってもらったんだよ 作りすぎて在庫処分みたいな形で大量に持ってるがな・・・」

 

アスカ「へぇ~」

 

テツヤ「プロっつう数少ない枠を競い合うのがどんだけ厳しい事かは分かってる それでも高校行って 甲子園目指して そこでドラフト指名されなかったら大学行って 神宮目指して それでも駄目なら社会人 こんな事を小さかった俺は思ってたんだ」

 

テツヤ「けど、いざ蓋を開ければあら不思議 今頃高校野球児真っ只中なのに今俺はこんなわけの分からん世界に来て 手に持ってるのはグラブとバットでなく片手剣 現実離れし過ぎだよな」

 

テツヤ「最初はこんな世界さっさと抜け出したいっておもってた けどさ、この世界に来て良かったって思ってんだ 俺」

 

アスカ「へ?」

 

テツヤ「この世界通じていろんな奴に出会えたんだ それこそ ユウキだとかキリトだとかお前だとかさ」

 

テツヤ「あのままSAO手に入れること無く過ごしてたらこんな思いしないで済んだと思う それでも俺はこの世界に来て正解だって思ってるんだ」

 

テツヤ「命の重み 人との繋がり 時には下される残酷な選択肢を迫られる事 色んなことをこの世界に来て学んだんだ それこそ、俺が恋愛してるのが嘘見てぇだ」

 

アスカ「それって・・・どうゆう事だ?」

 

テツヤ「俺さ こっち来る前はリア充なんか何が楽しいんだってずっと思ってたんだ バレンタインデーとかにチョコくれ~なんて言うけどあんなもん単にだるいだけだろうが チョコ15個近くも貰って返しどうしようか悩むこの気持ち分かるか?」

 

アスカ「お前割とモテるんだな・・・」

 

テツヤ「そうか? けどさ ユウキに出会って見方が変わったんだ」

 

テツヤ「あいつさ?すんげぇ甘えん坊でさ 最初あった時はだるくて仕方なかったんだけどさ、日に日にユウキに甘えられるのを待つ俺もいたんだよ」

 

テツヤ「んでさ、2年近くを一緒に過ごして 好きだって気づいたのはつい最近 馬鹿みてぇだよな もっと速く気づけっての」

 

アスカ「はぁ~何かすげぇなお前 こんな世界で成長するなんて」

 

テツヤ「そうか?お前も学べたところはあるだろ?」

 

アスカ「う~ん・・・まぁ・・・」

 

テツヤ「だろ?こっちの世界でも充分楽しめる事はあるさ」

 

テツヤ「それにこんな綺麗な場所も あっちじゃなかなか拝めねぇしさ」

 

テツヤ「草地で寝転んでも誰も怒らない 静かに昼寝ができる これもいいとこだな」俺はそういって寝転んだ

 

テツヤ「目瞑るとさ 色んな考えが浮かぶんだよ 明日もまた死と隣り合わせかだとかあそこは経験値効率がいいだとかさ これを天気が良くて寝心地が良い所でやってるとさ気づいたら寝てるんだよね」

 

アスカ「へぇ~なら、私もしてみようかな」アスカも俺の隣に寝転んだ

 

テツヤ「そのまま 目瞑って 何か楽しい事とか考えみな」

 

アスカ「分かった・・・」

 

~2分後~

 

テツヤ「どうだ?」

 

アスカ「なんか・・・不思議な感じになった・・・でも心地が良くて・・・」

 

テツヤ「だろ?俺もその感じが好きでさ 良くやってんだ ユウキに怒られるけどな そんな所で寝るなぁ!ってさ」

 

アスカ「ぷっ!なんだそりゃ!」

 

テツヤ「ユウキも割と心配性でさ けど怒られても不思議と嫌は気持ちにはならないんだよ」

 

アスカ「そんだけ お前と絶剣は仲が良いんだよ 好きな人に怒られると嫌な気にはならないんだぜ?」

 

テツヤ「へぇ~そうなんだ」

 

アスカ「そ あ、そういや絶剣って言えば明日でラストだっけ?」

 

テツヤ「まぁそうだな」

 

アスカ「それじゃぁさ!明日軽く迷宮区に行こうぜ!!」

 

テツヤ「はぁ!?」

 

アスカ「最前線のじゃねぇぞ? 強くて 私達でも行けそうなそんな場所」

 

テツヤ「う~ん・・・それなら52層とかかな?」

 

アスカ「決まり!じゃあ明日は迷宮区攻略な!」

 

テツヤ「OK」

 

アスカ「でも・・・明日で最後か・・・」

 

テツヤ「アスカ?」

 

アスカ「・・・なぁ テツヤ」

 

テツヤ「ん?」

 

アスカ「・・・少し・・・くっ付いて・・・良いかな?」

 

テツヤ「へ?まぁ良いけど・・・」

 

アスカ「ありがと・・・」アスカはそう言うと俺の腕に抱きついた

 

アスカ「テツヤ・・・」

 

テツヤ「ん?」

 

アスカ「何でもない・・・」アスカが俺の腕を抱きしめる力が強まってく

 

テツヤ「そうか ならいいんだ」俺はいつもユウキにやってる頭を撫でる動作を不意にアスカにしていた

 

アスカ「あ・・・」

 

テツヤ「ん?どうしたんだ?」

 

アスカ「何でもない・・・・・・馬鹿・・・・・・」

 

テツヤ「アスカ?」

 

アスカ「・・・・・・Zzz・・・・・・」

 

テツヤ「あらら・・・寝ちまったか・・・」

 

アスカ「すぅー・・・・・・Zzz・・・」

 

テツヤ「明日も頑張ろうな アスカ」

 

 

この時 裏で暗躍する者の存在を俺はまだ知らなかった

 

 

 

 

~翌日~

 

52層・迷宮区

 

アスカ「うっしゃあ!頑張んぞ!テツヤ!」

 

テツヤ「今日で立ち回りとか大分できてたら今度の攻略の時 アスナに頼んでやるよ アスカも今回の攻略会議に参加さしてやってくれって」

 

アスカ「本当か!?」

 

テツヤ「ただし 無茶だけはすんなよ 俺の言う事は聞くこと」

 

アスカ「はーい」

 

テツヤ「さて、アイテムとかは大丈夫だな?不備はねぇな?」

 

アスカ「もち!」

 

テツヤ「良し!んじゃあ行こうか!」

 

アスカ「おう!!」

 

 

 

「くくく・・・・・・見つけだぜ・・・・・・死神・・・・・・・・・!!!」

 

 

 

 

 

テツヤ「大分奥に進んだな」

 

アスカ「だな~(ぐぅ~」

 

テツヤ「へ?」

 

アスカ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・飯にすっか?」

 

アスカ「賛成!!腹減った~!」

 

テツヤ「料理スキルさえありゃ良いもんが作れんだがな~・・・ほら、パンだ」

 

アスカ「おっあんがと ・・・・・・うん!やっぱり上手い!!」

 

テツヤ「この後は少しめんどくせぇ仕組みになってから、今まで以上に気持ち引き締めてけよ?」

 

アスカ「おう!任しとけ!!」

 

テツヤ「なら安心だな さーてと・・・・・・ん?」

 

メニューを開きマップを確認する すると俺らの後ろから数人のプレイヤーが近づいてくるのが確認できた

 

こんな層に来てるの多分俺らだけの筈・・・・・・一体誰だ・・・

 

テツヤ「アスカ 俺の後ろに隠れろ」

 

アスカ「へ?」

 

テツヤ「良いからさっさと隠れろ!!!!」

 

アスカ「わ、分かったよ・・・・・・」アスカは俺の後ろに下がった

 

誰なんだ・・・・・・一体・・・・・・

 

少しするとぞろぞろと数人のプレイヤーがここまで来た

 

そいつらは俺の見覚えのある奴らだった

 

テツヤ「なっ・・・・・・お前は!!」

 

「くくく・・・・・・久しぶりだなぁ・・・・・死神・・・・・・!!!」

 

そう、そいつはユウキを捕まえたあの男だった

 

ユウキが2度と目の前に現れるなって言ったのに・・・!

 

テツヤ「おい、何のようだ 俺はてめぇみたいなクズにようはねぇ」

 

男「何のよう・・・・・・?決まってんだろうが・・・・・・お前を殺しに来たんだよ!!!!」

 

テツヤ「俺を殺しにだぁ?無理なこったな 諦めな」

 

男「てめぇらがどんだけ俺のプライドを傷つけたか分かねぇだろうな!!!俺はあれから1日たりともてめぇらを忘れた事はねぇ!!!!」

 

アスカ「テ、テツヤ?誰なの?オレンジマーカーだぞ?あいつ・・・・・・」

 

テツヤ「この前話した例のクズ野郎だよ 安心しろアスカ あいつは口だけのハッタリ野郎だ 人質取ったり不意打ち使わなきゃろくに戦えもしないビビリな可愛いオレンジだ」

 

男「ボロクソに言いやがって・・・・・・ハッタリかどうか・・・・・・こいつら見てから言いやがれ!!!来い!てめぇら!!!!」

 

男がそう言うと後ろから次々とオレンジプレイヤーが出てくる その数ざっと10と言ったところか

 

男「こんだけの人数いればてめぇも抵抗できねぇだろうぜ!!!!」

 

アスカ「テツヤ!」

 

テツヤ「安心しろ あんな数だけの奴らに負けっかよ これでも幾多の修羅場を乗り越えてきたんぜ?俺は」

 

男「絶剣がいねぇのが残念だがな・・・・・・まぁ良い お前ら!!!!やっちまいな!!!!!」

 

テツヤ「アスカ!ぜってぇ俺の後ろから離れんじゃねぇぞ!!!!」

 

アスカ「お、おう!!!」

 

テツヤ「かかって来いやおらぁ!!!」

 

俺は10人のプレイヤーと交戦した アスカを守りながらの厳しい戦いだったけど奴らのレベルの低さのおかげで何とかHPが安全圏のまんまですんでいた

 

1人で来たら斬り払い 数人まとめて来たら回し蹴りからの斬撃の対処で何とかやれていた

 

テツヤ「おいおい どうしたよ ずいぶんと弱っちぃな」

 

男「くくく・・・・・・そいつらは前座だ・・・・・・おいてめぇら!!来い!!!」

 

テツヤ「前座って・・・・・・っ!?」

 

奴がそう言うとまたぞろぞろとオレンジの大群が入ってきた しかも数はさっきと合わせて有に30は超えていた

 

テツヤ「こいつは・・・・・流石にやべぇな・・・・・・」

 

男「ひゃーはっはっは!!!!こんだけいりゃお前ももう終わりだなぁ!!!!」

 

アスカ「テツヤ・・・大丈夫なの・・・?」

 

テツヤ「・・・・・・・・・アスカ、俺がエスコートするから安全圏まで行って転移結晶で逃げろ」

 

アスカ「へ!?」

 

テツヤ「もうお前を守りながらは厳しい・・・・・・だから安全圏まで行って逃げるんだ!!!」

 

アスカ「でも私だって戦える!!!テツヤの手助けを「馬鹿言うな!!!!!」」

 

テツヤ「いくらお前でもこの人数は無理だ!!!そんな事言ってないで早く安全圏まで行くんだ!!!」

 

アスカ「でも・・・・・・お前は・・・・・・」

 

テツヤ「大丈夫だ 俺はお前の憧れた死神だろ? あんな奴ら前は不意打ちを食らったけどもう大丈夫さ だからお前は逃げるんだ 良いな?」

 

アスカ「テツヤ・・・・・・うん!わかった!!!」

 

テツヤ「良し!なら安全圏まで完璧に守るからお前は行け!!」

 

アスカ「わかった!頼んだぜ!!!」

 

男「逃げられると思うなぁ!!やれぇ!!てめぇら!!!」

 

テツヤ「アスカには指1本足りとも触れさせねぇ!!!」

 

今度は30人余りの大人数のプレイヤーと交戦した 今度来た20人はなかなか強く苦戦を強いられたけどアスカはあと少しで安全圏 もう大丈夫 そう思った時だった

 

男「おい!あの女止めろ!!」

 

男がそう言うと数人のプレイヤーがアスカを捕まえた

 

アスカ「くそ!!!お前ら離しやがれ!!!」

 

テツヤ「っ!!アスカ!!!!!」

 

男「くくく・・・・・・絶剣の次はこの女に乗り換えか?おい、どうなんだ?このアマ」

 

アスカ「くっ・・・この・・・!!」

 

テツヤ「っ!くそったれ!!!」

 

「おいおい!お前の相手は俺らだぜ!?」

 

「逃げんじゃねぇぞ!」

 

テツヤ「ぐっ!!どきやがれ!!!!てめぇら!!!」

 

男「お前ら!!!よーくみてろ!!!この女の・・・・・・死に様をよぉ!!!」

 

アスカ「っ!?」

 

テツヤ「っ!!止めろ!!!!!アスカに手を出すな!!!!殺るんなら俺にしやがれ!!!!」

 

男「前にも言ったろ?お前は後だってな!!!!」

 

テツヤ「っ!!!!退けぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

俺は俺の前にいるオレンジプレイヤーを吹っ飛ばし アスカの元へ駆けようとした

 

死なせない!!!アスカは!!!絶対!!!

 

男「やれ てめぇら」

 

テツヤ「止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

俺の願いも虚しく 男の周りにいるプレイヤーは次々とアスカに攻撃を入れていった アスカのHPが見る見ると減っていく・・・

 

テツヤ「止めろっつてんだろうがぁぁぁ!!!!!!」

 

男「止めだぁ!!死になぁ!!!!!」

 

ザクッ・・・・・・・・・

 

HPバーがレッドに入っていたアスカに入った攻撃

これによってアスカのHPは尽きた

 

テツヤ「っ!!!!!!!アスカ!!!!!!!」

 

 

 

 

アスカ「テツヤ・・・・・・今までありがとう・・・・・・さよなら・・・・・・私ね・・・・・・テツヤの事が・・・・・・」

 

 

 

アスカ「―――――――」

 

テツヤ「っ!!!」

 

そう言い残すと アスカは光の結晶となり消え去った

 

ガラスの割れた様な音がその場で響き渡った

 

その瞬間 俺の脳裏にアスカと出会ったこの数週間の思い出が全部フラッシュバックされた

 

アスカ『腹減った・・・』

 

アスカ『宜しくな!!』

 

アスカ『サイン下さい!!!』

 

アスカ『夢ってある?』

 

 

 

アスカ『今までありがとう さよなら』

 

 

 

 

テツヤ「あ・・・うっ・・・・・・ぐっ・・・・・・あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」俺はその場で崩れ落ちた

 

嘘だ アスカが死んだなんて・・・・・・嘘だろ?なぁ!アスカ!

 

男「ひゃーはっはっは!!!!最高だぜ!!!テメェのその面!!!それによぉ!!俺のマーカーが遂にレッドになったぜ!!!!」

 

テツヤ「!!!!」男の方を向くと確かに今までオレンジだったマーカーは多重殺人の証でもあるレッドへと変わっていた

 

男「今は無きラフコフ!だがなぁ!!ここから再スタートだぜ!!!おめぇら!!そうだろ!?」

 

「おおおおお!!!!!」「ついていきまっせ!!!」

 

テツヤ「ラフコフって・・・・・・てめぇらまさか!!」

 

男「俺はなぁ ラフコフに入るため入団テストを控えていたんだよ だがなぁ お前ら攻略組にラフコフは潰されちまった・・・・・・」

 

テツヤ「この・・・・・・」

 

男「だから!俺がレッドプレイヤーになった時!ラフコフ再建を誓ったんだ!!そして今!それが叶った!!!」

 

男「ラフコフ再建に従ってだ・・・・・・まずはこの男 死神を殺そうと思うんだがなぁ・・・・・・誰か殺りたい奴はいるか?」

 

「アニキ!俺に殺らせてよ!!!俺最近殺してねぇよ!!」

 

男「そうか?ならお前が殺れ しくじんなよ?」

 

「ありがとうございます!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺の・・・・・・せいで・・・・・・アスカが・・・・・・

 

生還したら保育士になりたいって・・・・・・言ってたのに・・・・・・

 

その夢を・・・・・・俺は・・・・・・壊した・・・・・・!!!

 

「恐怖で何にも言えねぇか まぁいいや」

 

「さっさと殺れぇ!!」「ラフコフ再建万歳!!!」

 

「ラフコフ再建記念だ!!死にな!!」

 

アスカ『決めたんだ!絶対抜け出すんだって!』

 

アスカ『私の夢はね?』

 

アスカ『私にとって憧れの人だったんだ!テツヤは!!』

 

その・・・・・・憧れの人のせいで・・・・・・・・アスカは・・・・・・アスカは!!!!

 

全部俺のせいだ・・・・・・!!俺が・・・・・・もっと強ければ・・・・・・!!!!

 

俺に・・・・・・俺に力があれば!!!!!

 

 

 

 

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

俺は斬りかかろうとした男の首元を素早く見向きもせず斬りつけた

 

その男の首はとれ、満タンだったHPは一瞬で無くなり 消えていった

 

「!?」

 

男「んな・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・卍・・・・・・解!!!!!!」

 

使いこなせてないからって・・・・・・卍解を出し惜しみをして無ければ・・・・・・アスカは!!!!!

 

ちくしょう・・・・・・ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう!!!!!!

 

男「けっ!今更それを使おうが関係ねぇぜ!!!この人数だぜ!?」

 

何で!!!何で!!!何でこんな俺の為にアスカが巻き込まれたんだ!!!!

 

テツヤ「殺す・・・・・・・・・・・・」

 

男「あん?」

 

 

 

殺す 殺す 殺す 殺す 殺す・・・・・・・・・!!!!

 

 

 

 

 

――――コロス――――

 

 

 

男「っ!!!!」

 

 

 

俺はその時 殺意の二文字しか脳に浮かばなく 卍解した時から赤く、黒いオーラがずっと俺の周りに渦巻いていた

 

そして、初めて人を殺した その後の事は全くもって覚えていない

 

気がついた時には俺の前には誰1人いなく 周りには数え切れない程の武器が落ちていた 多分全員俺が殺したんだろう 30人近いオレンジプレイヤーを・・・いや、人間を・・・

 

そして、1人のプレイヤーが地面に這いつくばってるのが見えた アスカを殺した時 レッドになったあいつだ

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

男「ひぃ・・・!」

 

テツヤ「てめぇが・・・・・・てめぇが・・・・・・お前がいなければ!!!!!!!」

 

男「たっ!助けてくれぇぇぇ!!!」

 

テツヤ「逃がさねぇよ」俺は逃げようとする奴の目の前に素早く回り込んだ

 

男「ひぃぃ!!」

 

テツヤ「お前が・・・・・・お前みたいなクズがいなければ・・・・・・アスカは!!!!!」目から涙がどんどん溢れ出てくるのがわかる ユウキじゃなくてもアスカは俺の大切な仲間だったんだ その大切な仲間をこの世界で初めて失ってもう悲しみしか俺に襲ってこない

 

男「あ・・・あ・・・・・・」

 

テツヤ「覚悟は良いだろうな・・・・・・」

 

男「たっ頼む!見逃して「ざけた事ほざいてんじゃねぇ!!!!!!」ひぃ!」

 

テツヤ「だったら何で俺が止めろって言った時止めなかった!!!アスカはなぁ・・・・・・!!!アスカはなぁ!!!!」

 

テツヤ「立派な夢を持ってたんだぞ!!!それなのに・・・・・・お前らがその夢を邪魔し・・・・・・壊した!!!!!」

 

テツヤ「てめぇの命一個あってもたんねぇ!!!アスカはそんだけ立派な奴だったんだ!!!!」

 

男「・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「覚悟は良いか!!!!!」

 

男「ま!まっ待て・・・」

 

テツヤ「月牙天衝!!!!!!」

 

全力の月牙天衝は奴の体に当たるとすぐさまHPは消え去り 死んでいった

 

でも・・・・・あいつが死んだ所でアスカは帰ってこない・・・・・・

 

テツヤ「・・・・・・ちく・・・・・・しょぅ・・・・・・!!!!」

 

 

 

 

 

テツヤ「くそったれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

歯を食いしばり、拳を握りしめ何度も何度もやり場のない怒りを地面に叩きつけた

 

そして吠えた 何度も何度も吠えた 己の未熟さ 弱さ 甘さ 全部恨んだ 憎んだ そして・・・ユウキでなくて良かったとほっとする自分に更に怒りを覚えた

 

 

 

 

数時間経ち 俺は迷宮区から出た

 

辺りは真っ暗 俺は長い時間あそこにいたようだ

 

そして、俺は無意識に あの場所に向かっていた

 

 

50層 アルゲート

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

アスカ『腹減ったぁ・・・・・』

 

あの看板を俺はずっと眺めていた もしも・・・・・・あそこでアスカに出会っていなければ・・・・・・アスカは死ぬことには・・・・・・

 

いや、もう悔やむのは良そう・・・・・・いくら悔やんだ所でアスカは帰ってこないんだ・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

~61層 セルムブルグ~

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

今日はユウキと合流の日 と言う訳でアスナの家のあるセルムブルグまで来ていた

 

「あっ!いた!!!」

 

俺を見つけるとすぐさま走ってくる奴が来る

 

「テツヤー!!!」正体は紛れもない、ユウキだ

 

ユウキ「久しぶり!テツヤ!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤ?どうしたの?」

 

テツヤ「へ?い、いや、何でもねぇぞ・・・」

 

ユウキ「そう?ならいいんだ テツヤはこの1週間何してたの?」

 

テツヤ「っ!!」

 

止めろ・・・今はその話に触れないでくれ・・・

 

テツヤ「・・・特に何も・・・」

 

ユウキ「?本当にどうしたの?いつものテツヤらしくないよ?」

 

テツヤ「・・・・・・・・・悪いな・・・・・・」

 

ユウキ「???」

 

その日の夜 ユウキは俺に手料理を振舞ってくれたが その料理を全く飲み込めずに、そして食べられずいた そしたらユウキがカンカンに怒って『食べ物は粗末にしたら駄目!!』って言われた

 

少し怒りを抱いたけどこんな所でユウキに当たってどうすんだ 悪いのは俺なんだ いつまでも昨日の事引っ張ってたら何も始まらねぇのに・・・

 

そしてその後 それぞれの部屋へと移動した

 

テツヤ「はぁ・・・・・・」

 

ずっと あの後継が眼球に焼き付いている もう気が気で無い

 

窓から街の景色を眺め 少しでも気分を逸らそうとしてる時 アイテム獲得の効果音が流れた

 

テツヤ「?誰だよこんな時に・・・・・・」

 

取り出してみるとそれは記録結晶だった 録音機能のあるこの結晶はちょっとした連絡手段に使われている

 

手に取り再生してみた 結晶は明かりを灯し 中に浮いた

 

『よっ!テツヤ!元気か?』

 

テツヤ「アス・・・・・・カ・・・・・・?」

 

そう、その声の持ち主はアスカその物だった でも何で?アスカは・・・昨日・・・

 

アスカ『こんな事私らしくないと思うけどさ ちょっと言いたいことがあってさ!あ、ちなみにこれは迷宮区に挑む前日の夜に撮ってるぞ!』

 

前日の夜 それなら辻褄が合う 俺は黙って録音された物を聞いた

 

アスカ『あのさ・・・テツヤ・・・私ね・・・お前に出会って本当に嬉しかった・・・変な出会いになったけどそれを助けてくれたのがテツヤで本当に良かったって思ってるんだ』

 

アスカ『それでね?私はお前を目標にって言ってたけど・・・・・・いつの間にか・・・・・・目標じゃなくて・・・・・・憧れでもなくて・・・・・・1人の・・・・・・男の子として見てたんだ・・・・・・』

 

アスカ『お前には彼女がいるからこんな感情抱いちゃいけないって分かってるのに・・・・・・もう言っちゃうな』

 

 

 

アスカ『私ね テツヤの事が好きだ』

 

テツヤ「っ!!!!!」

 

『私ね・・・・・・テツヤの事が・・・・・・』

 

『好きだったんだ』

 

そう、それはアスカが死に際、俺に残した最後の言葉だった

 

アスカ『ファン1号って言ってくれた時 何だか凄くドキンとしたんだ それが日に日に増していってさ 気づいたんだ お前に恋してるって』

 

アスカ『今日お前が私の事撫でてくれたろ?それだけで凄く嬉しかったんだ』

 

アスカ『この恋が実らないってのは分かってるんだ 私は絶剣みたく可愛げもねぇし素直じゃ無いし・・・・・・』

 

アスカ『でもね!それでもテツヤが好きだ!優しくて強い、そんなお前が大好きだ!!』

 

アスカ『いつかさ、現実に戻った時 会お?勿論絶剣がいるのは分かってる それでもあっちで会いたいんだ』

 

テツヤ「っ!!!!!」

 

アスカ『現実で会うときはあれかな?私は保育園の先生であんたはプロ野球会のスター選手か? そんな未来歩めたら良いな あ!でもそしたらお前は週刊誌に取り上げられるかもな!不倫ってさ!そしたらごめんな?』

アスカ『とにかくさ!また会おうぜ!そんでパーティー組もう!絶剣にも会わせてくれよな!!』

 

アスカ『もう時間が無いから最後にするね?私の気持ちをテツヤに伝えるよ!』

 

 

 

アスカ『大好きです!テツヤ君!!!゛また会おうね゛!!!』

 

 

 

 

そう言い残すと 記録結晶は暗くなり テーブルに落ちた

 

テツヤ「・・・・・・馬鹿・・・・・・やろぉ・・・・・・最後まで・・・・・・自分の言い方・・・・・・貫き通せよ・・・・・・テツヤ君何てお前らしくねぇよ・・・・・・」

 

ポタポタと涙がこぼれ落ちる 現実で会おう また会おう もうそんな事出来なくなっちまった・・・・・・あいつが保育園の先生である事も・・・・・・全てが・・・・・・

 

テツヤ「うっ・・・・・・少し・・・・・・夜風に・・・・・・当たろう・・・・・・」

 

そう思い部屋から出ようとすると 俺は1人の少女とぶつかった

 

「ほわぁ!?」

 

テツヤ「あっ・・・・・・すまな・・・・・・ってお前は・・・・・・」

 

「いてて・・・・・・こんばんは!テツヤ!」

 

そう ユウキだった

 

こんな時に・・・今一番会いたくない奴だった・・・

 

何故かって?こんな泣きそうな面コイツに見せられないからだ

 

テツヤ「・・・・・・どうしたんだ・・・・・・?」

 

ユウキ「ねぇテツヤ 何があったか言って」

 

テツヤ「は・・・・・・?」

 

ユウキ「今のテツヤはテツヤじゃない そんな気がするんだ 深い悲しみを背負ってるって言うか・・・ボクで良かったら相談に乗るよ?」

 

今の俺は俺じゃないか・・・確かにそうかもな・・・・・・

 

テツヤ「・・・・・・何でも・・・ないさ・・・・・・心配・・・してくれて・・・ありが・・・とな・・・」こみ上げてくる涙を堪えながら ユウキを撫でる もうこんな所にいたくない 俺は走ってその場から逃げ出そうとした

 

ユウキ「待って!!!」

 

ユウキは俺の腕を掴むと引っ張り 俺の事を抱きしめた

 

テツヤ「へ・・・?」

 

ユウキ「ボクね・・・・・・自慢じゃないけどテツヤとはこの世界で1番いる時間が長い自信があるんだ」

 

ユウキ「そんな中色んなテツヤを見てきた 笑ってるテツヤ 怒ってるテツヤ 喜んでるテツヤ 沢山の姿を見てきた・・・・・・けどね?1つだけ見たことないテツヤがいるんだ」

 

ユウキ「それはね? 泣いてるテツヤ」

 

テツヤ「っ!!!」

 

ユウキ「ボクね、思うにテツヤは無理してるんだと思う 泣いたら駄目になるから それをずっと堪えてる そんな気がする」

 

ユウキ「テツヤ・・・ボクの胸で良かったら貸すよ・・・?だから・・・・・・今、ここで思いっきり 先週起った出来事の悲しみをぶつけて欲しいな・・・・・・」

 

テツヤ「っ!!」

 

我慢・・・・・・か・・・・・・確かに俺はこの世界に来て大声で泣いた事は1回も無かったな・・・・・・

 

もう・・・・・・我慢しなくて良いんだな・・・・・・

 

テツヤ「うっ・・・・・・あっ・・・・・・あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」俺はユウキの胸の中で思い切り泣いた 現実でも出した事の無いような声で泣いた

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・いつもはボクがテツヤに慰められてるけど・・・今はボクがテツヤになってあげるからね・・・・・・遠慮しないでどんどん泣いていいからね・・・」ユウキはそう言うと思い切り抱きしめてくれ、俺の頭をそっと撫でてくれた

 

テツヤ「ぢぐしよぉ・・・・・・!!!ぢぎしょぉぉぉぉぉ!!!!俺は・・・・・・!!!俺は!!!!」

 

テツヤ「守れなかった・・・!!!大事な仲間を・・・!!!!俺のせいで・・・・・・あいつは!!!!!」

 

テツヤ「くそぉぉぉぉ・・・・・・!!!!」

 

ユウキ「そんな事があったんだね・・・だから様子がおかしかったんだね・・・」

 

テツヤ「何もかもかが俺のせいで!!!あいつの夢も・・・!希望も・・・!」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」

 

テツヤ「うっ・・・・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!ユウキ!!!ユウキ

!!!!!」

 

ユウキ「ボクならここにいてあげるからね 安心してね」

 

その後も泣いて泣いて泣きまくった 泣きじゃくった ユウキはその涙と声を全部受け止めて優しく声をかけてくれた

 

もしもユウキがいなかったら・・・俺は大勢を立て直せず崩れてたかもしれない

 

 

 

~数日後~

 

第30層・湖

 

 

テツヤ「よいしょっと」

 

湖の近くの木に花を添える 墓の無いこの世界での俺が考えた墓参りだ

 

テツヤ「それと・・・・・・これこれ」

 

花の隣にパンなども添える お前の事だ いっぱい食って天国の人達困らせてんだろ?

 

テツヤ「それと・・・・・・これだ」

 

アイテムストレージから1本の両手剣を取り出す これはアスカの使っていた両手剣で俺があの後取っておいた物だ

 

両手剣を木の目の前に少し斜めにして刺す

 

テツヤ「アスカ たまにしか来れないと思うけど 俺これからも来るからさ 寂しい思いはしないと思うぜ?」

 

テツヤ「・・・・・・やっぱ・・・・・・俺みたいな奴・・・・・・来ない方が良いか・・・・・・」

 

お前の事守るって言ったくせに 守れなかった・・・・・・そんな野郎に様はねぇよな そう思い歩きだそうとした時だった

 

『また来いよ!馬鹿テツヤ!!!』

 

テツヤ「っ!!アスカ!?」

 

振り返り木の方を向く けどそこには当然ながら誰もいなかった でも俺には分かった 木の横で微笑んでるアスカがいる事を

 

テツヤ「・・・・・へへ・・・・・分かったよ また来るさ」

 

今天国から来てんだろ?んで、また俺に来いって言ってくれてんだろ?俺には分かるよ アスカ

 

テツヤ「また来るぜ アスカ 今度はクレープとか持ってきてやるよ 大食いだからな お前は」

 

そんな事ゆうと今にもあいつが俺にヘッドロックをかましそうな感じがする

 

そんな事ありえないけどお前ならやりそうだな

 

テツヤ「じゃあな 今度は会いたがってたユウキと来るよ」

 

俺はそう言い残し その場を去った

 

 

 

 

 

なぁ アスカ 今から伝えたい事があるからさ 聞いてくれないか?

 

 

俺さ・・・・・・決めたよ・・・・・・

 

アスカ・・・・・・俺は・・・・・・お前の分も・・・そしてこの世界で死んでいった人達の分も・・・絶対生きる!!!

 

そんで生還して・・・・・・もしもプロ野球選手になったらさ

 

SAOで死んでいったプレイヤー達の為にでっかい大記録作ってみせる だから俺の事応援しててくれよ

 

そっちの小さい子供たちと 俺の事をさ! そんで保育士の知恵を行かして そっちの子供をいっぱいいっぱい楽しませてやれ!

 

・・・・・・もうお前に会うことは出来ない けど、忘れないよ アスカの事

 

好きだって想いに応えることも出来ない 俺にはユウキがいるから それでも伝えたい事があるんだ

 

 

 

――――こんな俺を目標として 好きでいてくれて ありがとう アスカ――――

 

 

 

 

――――頑張れよ! テツヤ!――――




今回の過去編 いかがでしたでしょうか

人間は出会いと別れを繰り返し その度に悲しみ そして強くなる

今回テツヤに起こった出会いと別れは余りにも唐突で 速い物だった けどその分テツヤはまた新たな目標を胸に 強くなれた

その目標を胸に そしてユウキを守るため テツヤは今後も戦います

次回!前回と今回で出番のあまり無かった彼らの出番!
一体テツヤが目覚められなかった五日の間彼の身に何があったのか!?

次回もお楽しみに!

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