ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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この度は遅れてしまいすみません!!!!!

風邪ひくは骨折るはで通院やら寝込むやらでなかなか時間が作れずかなり遅れてしまいました・・・・・・

楽しみに待っていただいた皆さん 本当に申し訳ございません!!!!!

では本編をどうぞ!


part13 ユキとユイ~2人の願い~

前回 突如訪問してきたユリエール 彼女のお願いとは・・・?

 

ユリエール「今日は皆さんにお願いがあってきたのです」

 

ユウキ「お願い・・・・・・?」

 

 

 

 

 

始まりの街 教会

 

ユリエール「元々私達ギルドの管理者 シンカーは今のような独善的組織を作ろうとしたわけでは無いんです ただ、情報や食料をなるべく多くのプレイヤー達で分かち合おうとしただけで・・・」

 

キリト「だけど、軍は巨大になり過ぎた・・・」

 

ユリエール「はい、内部分裂が続く中、台頭してきたのがキバオウと言う男です」

 

テツヤ「っ!」

 

 

『ワイはキバオウっちゅうもんや!』

 

『何でディアベルはんを見殺しにしたんや!!』

 

 

キバオウ・・・久しく聞く名だ・・・・・・

 

 

ユリエール「キバオウ一派は権力を強め、効率の良い狩場の独占をしたり、調子に乗って徴税と称した恐喝紛いのことすら始めたのです」

 

ユリエール「でも、ゲーム攻略を蔑ろにするキバオウを批判する声が大きくなり、それをどうにかしようとキバオウは配下の中で最もハイレベルなプレイヤー達を最前線に送り出したのです」

 

ユウキ「コーバッツさん・・・・・・」

 

テツヤ「俺があの時来る前に死んでしまった・・・?」

 

ユウキ「うん・・・・・・」

 

ユリエール「結局作戦も犠牲が出て、キバオウは大きく批判の声を受け もう少しでギルド追放まで追い込めたのですが・・・・・・追い詰められたキバオウはシンカーを罠にかけるとゆう強行作に出たのです」

 

テツヤ「強行作って・・・」

 

ユリエール「はい・・・・・・シンカーを・・・・・・ダンジョン奥深くに置き去りにしたのです・・・・・・」

 

一同「「「「っ・・・・・・!!」」」」

 

キリト「転移結晶は・・・?」

 

アスナ「まさか手ぶらで!?」

 

ユリエール「彼は良い人過ぎたのです キバオウの丸腰で話し合おうと言う言葉を信じ・・・3日前に・・・」

 

テツヤ「3日!?あのウニ頭野郎・・・!!!」

 

ユウキ「それで、シンカーさんは?」

 

ユリエール「やはりハイレベルなダンジョンの奥深くなので・・・身動きが取れないみたいで・・・全ては副官である私の責任です・・・ですが・・・とても私のレベルでは突破できませんし、キバオウが睨みをきかせる中 軍なんて宛には・・・・・・」

 

ユリエール「そんな中です、恐ろしく強い4人組が街に現れたとゆう話を聞きつけお願いに来た次第です」

 

ユリエール「キリトさん、アスナさん、テツヤさん、ユウキさんどうか・・・・・・私と一緒に・・・シンカーを救出に行ってくれませんか?」ユリエールさんは立ち上がると俺らに頭を下げた

 

アスナ「・・・私達に出来る事なら 力を貸して差し上げたい と思いますでもこちらであなたの話の裏付けをしないと・・・」

 

ユリエール「無理なお願いだって言うのは分かっています・・・!!でも・・・今彼がどうしているかと思うと・・・・・・もう・・・おかしくなりそうで・・・・・・!!」ユリエールさんは涙ながらに話す

 

テツヤ「アスナ 裏付けどうこうなんざ関係ねぇ 俺はユリエールさんに力を貸すぜ」

 

ユリエール「テツヤさん・・・」

 

テツヤ「ユリエールさんの気持ち 俺にはわかります 大事な人が今 無事かどうかすら分からない・・・そんなの辛いですよね・・・」

 

ユキ「お父さん! 私も力を貸すに1票だよ!!」

 

アスナ「2人とも・・・・・・」

 

ユキ「それにね 私には分かるの その人の言っていることは本当だって ね ユイ」

 

ユイ「はい、その人の言っていることは本当です パパ ママ」

 

テツヤ「へ?お前らそんな事分かんのか?」

 

ユキ「うん!上手くは伝えられないけど・・・分かるの!」

 

キリト「・・・・・・疑って後悔するよりは 信じて後悔しようぜ アスナ 行こうぜ 俺らだけでなくテツヤ達もいるんだ 何とかなるさ」

 

アスナ「相変わらず呑気な人ね・・・・・・分かりました 私達で良ければ力をおかしいたします」

 

ユウキ「ボク達も力になります!」

 

ユリエール「ありがとうございます・・・!」

 

キリト「ちょっとお留守番しててない ユイ」そう言ってキリトはユイちゃんを撫でる

 

テツヤ「ユキ お前もユイちゃんといい子に待ってるんだぞ?」

俺もユキを撫でた

 

ユイ「や!ユイもいく!」

 

ユキ「ユキも!置いてかないで!」

 

サーシャ「2人とも 私と一緒にお留守番しましょ?」

 

ユキ・ユイ「「いや!」」2人は同時に首を横に降る

 

テツヤ「おぉ・・・これが反抗期ってやつか・・・」

 

ユウキ「テツヤ!何言ってるの!!ユキ 今から行くところは危ないから・・・」

 

ユキ「むぅ~」ユキは俺の腕にしがみついた

 

ユキ「ユキも行く!!」

 

ユイちゃんもキリトにしがみついて行きたい!と言っている 連れてきたいけど危ないしな・・・ 反抗期の子供を持った親ってこんな気持ちなのか・・・

 

ユウキ「ユキ・・・・・・」

 

テツヤ「こうなった子供には適わないのが親だ・・・しゃあねぇ・・・連れてってやる」

 

ユウキ「テツヤ!?」

 

テツヤ「たーだーし これを付けてくれよ」

俺は首に掛けていたエギルから貰ったネックレスをユキに掛けてやった

 

ユキ「何これ?」

 

テツヤ「それはな?お父さんとお母さんの気持ちがこもったお守り お前をきっちり守ってくれるぞ 行く代わりにそれは絶対に付けること!じゃないと連れてかないぞ?」

 

ユキ「連れてってくれるの!?わーい♪」

 

ユウキ「テツヤ!!!」

 

テツヤ「心配すんな 絶対守りきるからさ お前もユキも」

 

ユリエール「では、準備が整ったら言ってください 私がその場まで案内します」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

第一層 始まりの街 黒鉄宮

 

ユキ「~♪」ユキは今俺が肩車してやってる

 

テツヤ「大人しくしとけよ~?髪引っ張んじゃねぇぞ」

 

ユキ「はーい♪」

 

アスナ「でもまさか始まりの街にこんな場所があったなんて・・・」

 

キリト「βテストの時にはこんな場所無かったぞ?」

 

テツヤ「へぇ~キリトですら知らないんか」

 

ユリエール「上層攻略の進み具合によって開放されるタイプのダンジョンなんでしょうね キバオウはダンジョンを独占しようと計画していました」

 

キリト「専用の狩場があれば儲かるからな」

 

ユリエール「それが 60層クラスの強力なモンスターが出るので殆ど狩りは出来なかったようです」

 

テツヤ「けっ、ざまぁみろってんだ」

 

少し歩くとダンジョンの入口についた

 

ユキ「うわぁ~」ユキは俺から降りてダンジョンの入口を眺めている ユイちゃんもユキの隣で眺めている

 

ユイ「ユイ怖くないよ!」

 

ユキ「私も!」

 

ユリエール「へ?」

 

アスナ「大丈夫です この子見た目よりずっとしっかりしてますから」

 

ユウキ「ね?ユキ」

 

ユキ「うん!」

 

キリト「臆せずにいられるその勇士・・・きっと将来はいい剣士になるぞ!」

 

テツヤ「ユキも 俺の斬月の後継者になって 死神の名前を引き継ぐか? あ、その前に卍解教えなきゃな」

 

ユキ「死神~?だったら女神の方が良いな!」

 

テツヤ「女神か~」

 

キリト「だったらそれは」

 

テツヤ・キリト「「ユキ(ユイ)に1番似合・・・・・・・・・む?」」

 

テツヤ「おいおいキリト君・・・・・・女神の名を名乗るのはユキだぞ・・・・・・?」

 

キリト「何を・・・・・・女神はユイにこそだ!」

 

テツヤ「ユキ!!」

 

キリト「ユイ!!」

 

テツヤ「てめぇ!これだけは譲れねぇぞ!第一俺の斬月を引き継ぐのはユキだ!!」

 

キリト「斬月を引き継ごうが引き継が無かろうが関係無いだろ!!真の女神はユイだ!!こっちだって引けない!!」

 

テツヤ・キリト「「ぐぬぬ・・・・・・!!!やるか!?」」俺は斬月に キリトはダークリパルサーとエリシュデータに手を伸ばした

 

ユウキ「止めなさいこの馬鹿!!!」

 

アスナ「やるんなら後でにしなさい!!」俺はユウキに

キリトはアスナにそれぞれしばかれた

 

テツヤ「ぐぼっ!?」

 

ユウキ「親馬鹿になるにはまだ早いでしょうが!!!何考えてんの!!!」

 

アスナ「2人ともユリエールさんの前で恥ずかしいと思わないの!?」

 

ユキ「あーあ 可哀想に」ユキはそう言うと俺の頭に手を置いてくれた

 

テツヤ「ユキ・・・慰めくれんのか・・・お前は優しいな・・・」

 

ユキ「へっ、無様なもんだぁ・・・・・・・・・」

 

テツヤ「ガーン!!!!!」

 

結構ガチな方で言われた あぁ・・・これが子供に貶される悲しさって奴か・・・頭で何度もリピートされてる・・・もう親に絶体暴言言わないでおこ・・・そう固く決めた

 

ユウキ「そんな言葉どこで!?」

 

ユキ「ふっふっふっ~」

 

ユイ「テツヤさん可愛そうです・・・・・・」

 

テツヤ「はう・・・ユキがこんな子に育つなんて・・・俺は悲しいぞ・・・しくしく・・・・・・」

 

ユキ「もー嘘だからシャキッとしなさい!!体育座りしない!!」

 

キリト「・・・・・・もう親に反抗的態度は取れないな・・・・・・」

 

アスナ「ごめんなさいユリエールさん 馬鹿な2人に付き合わせちゃって・・・・・・」

 

ユウキ「ほーら!!シャキッとして!!いつものテツヤらしくないよ!!!」

 

テツヤ「ダメージが思ったよりでかかった・・・」

 

ユリエール「あはは・・・・・・それじゃぁ先に進みましょう」

 

~~~~~~~~~

 

テツヤ「あー辛かった・・・」

 

キリト「いい加減に歩けよ!肩貸すのも疲れるんだよ!!」

 

テツヤ「うるせぇな 元はと言えばお前が悪いんだろうが」

 

キリト「いいや!あれはお前が悪い!!」

 

テツヤ「んだとぉ!?」

 

ユウキ「!2人とも!前!!」

 

テツヤ・キリト「「!!!」」

 

前に目を凝らすとモンスターが大量にいるのがわかる

 

そのモンスターの正体は・・・・・・

 

テツヤ「か、カエル?」

 

そう、無数のカエルだった ゲコゲコと鳴き声をあげている

 

ユウキ「!?い、いやぁぁぁ!!!!」ユウキは俺の後ろに隠れると俺に抱きついてきた

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「・・・・・・ボクね・・・・・・あぁゆうの苦手なの・・・・・・」

 

テツヤ「っ!?か、可愛い・・・!」

 

ユウキは上目遣いで俺に言ってきてしかも涙ぐんでる

そんないつもと違うか弱いユウキの姿に再度心を射抜かれた俺

今すぐユウキを抱きしめ包み込んでやりたい でもユリエールさん達がいる前でそんなこと出来ない

とにかくやっぱりユウキは可愛い 改めて実感させられた

 

 

テツヤ「うっしゃ!俺が全員ぶっ飛ばしてやる!!見とけよユウキ!!」

 

キリト「行くぞテツヤ!」

 

テツヤ「あ、ちょいと待った キリト ここで一つ勝負しねぇか?」

 

キリト「は?」

 

テツヤ「過去戦って2戦1勝1敗 んでもってさっきの件合わせてここで決着付けようじゃねぇかよ」

 

キリト「・・・・・・面白い・・・・・・!!」

 

テツヤ「前はこのタイプで戦って負けたからな 次こそは勝つ!!」

 

キリト「望むところだ!!かかって来い!!テツヤ!!」

 

テツヤ「ルールは簡単!!どっちが多くあのカエル殺るかだぁ!!スタート!!!」

 

キリト「んなっ!?卑怯だぞ!!」

 

アスナ「はぁ・・・また始まった・・・」

 

ユリエール「いつもあれなんですか?」

 

ユウキ「いえ、今日はたまたまでして・・・」

 

アスナ「子供の事になると意地になっちゃって・・・負けず嫌いと言うか単純に馬鹿と言いますか・・・」

 

ユキ「ねぇね、お父さんとキリトさんってどっちが強いの?2人とも」

 

ユウキ「それはもちろん~!」

 

アスナ「ね~?」

 

ユウキ・アスナ「「テツヤ(キリト君)だよ~!」」

 

ユウキ「へ?」

 

アスナ「あら?」

 

ユリエール「・・・・・・皆さん仲がよろしいんですね」ユリエールはそう言ってクスっと微笑んだ

 

ユキ「あ~!お姉さん初めて笑った~!」

 

ユリエール「へ?」

 

ユイ「何だか嬉しいです!!ね?ユキ」

 

ユキ「うんうん!人間笑顔が一番だよ~!」

 

アスナ「2人は本当に人思いの優しい子だね ユリエールさんも喜んでるよ?」

 

ユリエール「ふふっ ありがとうね2人とも お姉さん心配で少し緊張してたんだ」

 

ユキ「それならもう大丈夫!私のお父さんがみーんなを助けてくれるよ!だからお姉さんも笑顔でいてね?」

 

ユリエール「本当にありがとうね ユキちゃん 頼もしい子を待ちましたね ユウキさん 羨ましい限りです」

 

ユウキ「テツヤに似て優しい人になってくれると嬉しいな♪」ユウキはそう言ってユキの事を撫でた

 

ユキ「えへへ♪任しといてよ♪」

 

~数分後~

 

キリト「せりゃあ!!」

 

テツヤ「月牙天衝!!!!」

 

ユリエール「・・・・・・それにしても何だかすみません・・・任せっぱなしで・・・」

 

アスナ「いえいえ、私達が入ったら多分凄い怒ると思いますし・・・」

 

ユウキ「子供達も喜んでる事ですしね」

 

ユキ「良いぞ~!やれやれ~!」

 

ユイ「すごーい♪」

 

アスナ「大分奥に来たけどもうすぐかしら?」

 

ユリエール「シンカーは一定の場所でずっと止まっています 恐らく安全エリアにいるとおもいます そこまで行けば転移結晶が使えますから」

 

テツヤ「いやぁ~狩った狩った~♪」

 

ユウキ「お疲れ テツヤ」

 

テツヤ「おう! んで?」

 

キリト「何匹だ!?」

 

テツヤ「んんっと・・・120ってとこかな?」

 

キリト「何っ!?負けただと!?」

 

テツヤ「本気!?よっしゃあ!!!俺の勝ちだぁ!!!!これで勝ち越しぃ!!!」

 

キリト「お前ずるいぞ!!月牙天衝使うなんて聞いてないぞ!!あれ使われたらどうしようもないだろ!」

 

テツヤ「武器の持ち味を最大限に活かしただけです~!大人しく負け認めろ!男らしくねぇぞ?」

 

キリト「くそ!!・・・・・・けどいいアイテムも手に入れたし良いか」

 

アスナ「?どんなアイテムなの?」

 

キリト「ふっふっふ・・・これを見ろ!!」キリトはそう言ってアイテムストレージから何かを取り出した

 

ユウキ「!?ひぃぃぃぃ!!!!」ユウキはそれを見るなりまた俺に抱きついてきた

 

アスナ「な!なによそれ!!」

 

キリト「スカベンジトードの肉」その肉はなんかもうグチョグチョ動いてキモかった

 

テツヤ「あ~そういやドロップしたわ アレ」

 

アスナ「あのカエルの肉よね!?」

 

キリト「ゲテモノ程上手いってゆうじゃないか~♪ 後で料理してくれよ!!」

 

アスナ「っ!!絶!対!!嫌ぁぁ!!!」アスナはキリトから肉を奪い取ると投げ捨てた

 

キリト「あぁ・・・なにするんだよ!」

 

アスナ「ふんっ!」

 

キリト「くっそ!それなら・・・・・・これでどうだ!!」キリトは恐らくさっきドロップした肉を全部オブジェクト化した

 

アスナ「ひぃ!!いやぁ!!嫌!!嫌!!いやぁぁぁ!!!!」次々と肉を掴んでは投げ捨てるアスナ

 

キリト「ちょ!アスナ!!やめ!!!」

 

アスナ「いい加減にしてよも~!」

 

キリト「貴重な食料がぁぁぁぁ!!せ、せめて一つだけでも!」キリトはラストとなる肉を口に含んだ

 

アスナ「意地汚い!止めなさい!!」

 

キリト「ふぁへふぁい!!!(止めない!)」

 

テツヤ「ははは・・・・・・仲のよろしいことで・・・・・・」

 

ユウキ「うぅ・・・・・・怖いよぉ・・・・・・」ユウキが抱きつく力はどんどん強まっていく

 

テツヤ「おいおい・・・ユキに笑われんぞ?」

 

ユウキ「それでも嫌なものはやなの!!!あ!そう言えばドロップしたって言ってたよね!?」

 

テツヤ「カエルの肉?」

 

ユウキ「そう!!今すぐ捨てて!!!じゃないと!!」

 

テツヤ「わ、わかったよ・・・」

 

アスナ「や!め!な!な!さ!い!!!!!」

 

キリト「あぁ!?ラストの肉が!!」

 

テツヤ「さぁて、捨てるかな~」

 

キリト「待てテツヤ!捨てるくらいなら俺に!!アスナが駄目なら後でエギルの所に・・・」

 

ユウキ「~~~!!!」

 

ユウキは俺から離れるとメニューを開き何かをいじる

 

少し待つと大量の肉がユウキの手元にあった

 

ユウキの顔は今にも泣き出しそうな顔だった

 

多分火事場の馬鹿力で肉を持ってるんだろうな・・・

 

テツヤ「え!?」

 

ユウキ「欲しいなら・・・・・・全部上げる!!!!」ユウキはキリトに向け肉を投げた

 

キリト「へ!?ちょ待っ!」キリトは大量の肉の下敷きになった

 

テツヤ「あちゃ~・・・・・・」

 

アスナ「自業自得ね!!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ「ユウキ?」

 

ユウキ「・・・・・・やっぱり気持ち悪い~!!!!!」ユウキはそう言うとまた俺に抱きついてきた

 

テツヤ「はぁ・・・・・・困ったやっちゃなぁ・・・・・・」

 

ユウキ「うぅ~寒気がしてきた!!」

 

テツヤ「全く・・・今日はか弱い乙女だなお前は」

 

ユウキ「だってぇ・・・」ユウキはうるうるしながら話す

目で俺に何かを訴えているのが分かる

 

テツヤ「はいはい よく我慢したな」

 

ユリエール「もうそろそろでシンカーの元につきます 急ぎましょう」

 

~~~~~~~~~~

 

テツヤ「大分進んだな・・・・・・」

 

アスナ「あ!あれって安全エリアじゃない?」俺らの進んでる道の先に光っているエリアがあった そこが安全エリア 何も無ければあそこにシンカーさんがいるはずだ

 

キリト「・・・・・・奥にプレイヤーが一人いるな・・・・・・」

 

ユリエール「っ!!!シンカー!!!!」ユリエールさんは安全エリアへと一心不乱に走り出した

 

キリト「お、おい!」

 

テツヤ「俺らも行こう!」

 

ユリエール「っ・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!」

 

「ユリエール!!!!!」まだ安全エリアには遠いから人物像はよく分からないがとにかく一人のプレイヤーが叫んでるのが見えた

 

ユリエール「っ!シンカー!!!!」

 

キリト「どうやらあれがシンカーさんのようだな」

 

テツヤ「やったな 無事に発見だ」

 

シンカー「来ちゃ駄目だ!!!!」

 

4人「「「「っ!!!」」」」

 

シンカー「その通路は!!!!」

 

ユリエールさんが手を振りながらシンカーさんの元へと行こうとしてる時 俺の視界にトラップ警戒の文字が現れた

 

テツヤ「っ!くそ!!!」俺はユリエールさんを助ける為 スピードを上げて走った

 

キリト「まずい!!」キリトも俺の後を追って走ってきた

 

アスナ「駄目!!!ユリエールさん!!!!戻って!!!」

 

ユリエールさんが進もうとしてる右の柱からでかい鎌のような物が出てきた

 

テツヤ「間に合えよ!!!」

 

俺はユリエールさんを抱え、鎌に当たらない様、走っていたスピードを落とすため斬月を地面に突き刺した

 

少しすると黒かった周りの壁には宇宙の様な物が広がり、鎌の持ち主の敵が現れた

 

キリト「大丈夫か!?」

 

テツヤ「あぁ!ユリエールさんはここにいてください!」俺はユリエールさんを安全とは言えないがまだ安全そうな柱の近くに連れていき俺は敵の元へと駆けた

 

ユウキ「すみません!この子お願いします!」

 

アスナ「2人と一緒に安全エリアに行ってください!」ユウキとアスナはユキとユイをユリエールさんにあずけた

ユリエール「は、はい!」

 

ユキ「お母さん・・・」

 

ユリエール「さ、こっちへ」

 

ユリエールさんが安全エリアに向かったのを確認するとユウキとアスナはこっちに来た

 

あのでかい鎌の持ち主 それは俺の異名をそのまま使ったような奴だった

 

テツヤ「死神・・・か・・・?」

 

黒いローブを着て、鎌を持った骸骨 死神そのまんまだった

 

ユウキ「強敵そうだね・・・・・・」

 

テツヤ「いや、ユウキ お前は戻れ」

 

ユウキ「へ!?」

 

テツヤ「今すぐユリエールさんと合流して、ユキ達連れて転移結晶で脱出しろ!!」

 

テツヤ「識別スキルは優先的に上げてるつもりなんだがな・・・データが見えねぇんだ・・・多分80・・・いや、90層クラスのバケモンだ そんなバケモン女に戦わせるわけにゃいかねぇ・・・」

 

通常、敵の名前の横にはレベルが書いてあるはずなのだがあいつには書いてなかった それは余程今のレベルでは適わないような強敵だと言うことだ

 

キリト「俺とテツヤで時間を稼ぐ!2人は早く逃げろ!!!」

 

テツヤ「早く行け!!もたもたしてる暇はねぇ!!!」

 

ユウキ「っ・・・・・・」ユウキはユキの方を振り向いた

 

ユキ「お母さん・・・・・・」

 

ユウキ「アスナ」

 

アスナ「ユウキも同じみたいね」

 

ユウキ「2人をお願いします!!!皆で脱出を!」

 

テツヤ「っ!?ユウキ!!!!」

 

ユリエール「いけない・・・!そんな「早く!!!」っ!」

 

ユウキとアスナの目線で2人に合図を送り、ユリエールさんとシンカーさんは転移の準備をし、ユウキとアスナはこちらに来た

 

 

テツヤ「馬鹿野郎!!!何で脱出しなかったんだ!!!」

 

ユウキ「ボクだってやれる!!!それにテツヤを見離しに何か出来ない!!!!!」

 

テツヤ「っ・・・!ユウキ・・・」

 

ユウキ「ボク達ならきっと大丈夫 ね?」

 

テツヤ「・・・・・・そうだな・・・・・・よしっ!ちゃんと付いてこいよユウキ!」

 

ユウキ「うん!」

キリト「っ!!来るぞ!!!」

 

死神が鎌を振りかぶった時、俺は斬月で自分の身とユウキを守り、ユウキも斬月の前に剣を出してくれて2重のガード体制になった 恐らく生半可な攻撃じゃ破れないはずだ

 

しかし、思った以上に奴の攻撃は大きく、俺らは吹っ飛ばされた

 

テツヤ「のわぁっ!?」

 

俺は天井にぶつかりそのまま落下した、少し体に振動が残りながらも何とか立ち上がり、パーティーのHPを見る

 

俺とキリトは辛うじてHPバーのグリーンを保っていたけどアスナとユウキがイエローになっていた

 

テツヤ「っ!!!」

 

キリト「ぐっ・・・なんて威力だ・・・!」

 

俺らは最前線で常に戦いを続けた攻略組 レベルも自慢じゃないが恐らく最上位のクラスだろう その俺らですら満タンだったHPがかなりの勢いで減った その攻撃力は並大抵のプレイヤーなら恐らく一撃で死んでしまうような威力を持っていた

まさに死神の名にふさわしいかも知れない

 

テツヤ「!!ユウキは!!!!」

 

アスナ「っ!敵の前に!!」

 

テツヤ「何っ!?」

 

前を向いてユウキを見る でもユウキは何故か立ち上がってはいなく 倒れたまんまだった 指1本と動かず倒れたまんまだ

 

テツヤ「は・・・?おい・・・!ユウキ!!!どうしたんだ!!!!」

 

この時思い浮かんだのは二つ あの威力でスタンを食らったか重いノックバックが発生したかの二つだった

 

テツヤ「こんな時に・・・!!!!!」

 

敵はユウキに向け鎌を振り下ろそうとした

 

テツヤ「っ!!させるかぁぁぁぁ!!!!!」

 

ユウキのHPはイエローだ・・・・・・あんな攻撃食らったら一溜りもねぇ!!

 

俺はすぐさまユウキの元へ行き、敵の攻撃を単身で防いだ

 

でもやはり俺の体は吹っ飛ばされ宙に浮いた

 

その拍子に俺のHPバーが一気にレッドに落ちた

 

テツヤ「ぐっ・・・・・・!だったらこいつだ・・・・・・」

 

 

奴が命を刈る死神なら俺は命を守る死神だ・・・・・・!!!

 

 

こんな所でユウキを失ってたまるか!!!!

 

 

テツヤ「卍解!!!!!」

 

誰が来ようと守ってみせる!この力で・・・・・・!!

 

テツヤ「くそ・・・!!まだ起きねぇのかよ・・・!!!!」

 

ユウキは未だ倒れたまんまだった そしてまた、敵の攻撃がユウキに襲いかかろうとしていた

 

テツヤ「っ!やらせるかよ!!!!」

 

俺は月牙天衝を放った 敵に有効かどうかは分からないけど撃った

 

テツヤ「うぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

2度、3度、4度と放ち俺の手は次第に力が強まっていく

 

テツヤ「ユウキに手ぇ出すなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

気づいた時には全力で月牙天衝を何発も放っていた

 

俺の体は何発かで悲鳴を上げ 卍解は解けた

 

テツヤ「はぁ・・・はぁ・・・これなら・・・あいつも・・・くたばったろ・・・」

 

でも、俺が目にした光景は絶望そのままだった

 

全力の月牙天衝も放ったのに敵のHPはイエローに入るかどうかとゆう所だった ケロッとしていた

 

テツヤ「嘘・・・・・・だろ・・・・・・」

 

絶望してる場合じゃない・・・!早くユウキを・・・!

 

そう思い動こうとするが動かない 微動だにしない

 

テツヤ「くそ!!何で体が動か・・・・・・・・・っ!!!!!!」

 

『通常とは違う硬直があるんだよ それさえ無けりゃあなぁ・・・・・・』

 

そうだ・・・・・・全力の月牙天衝は俺の一番強力な技だけど大きな欠点があったんだ・・・・・・!!!

 

俺は何発撃った・・・!そんな数秒も待ってたらユウキは・・・

 

 

そして奴はまた、ユウキに鎌を振り下ろそうとしてい

 

 

テツヤ「起きろ!!ユウキ!!!!起きてくれ!!!!!!頼む!!!!!このままじゃ・・・・・・!!!!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

止めろ・・・止めてくれ・・・ユウキに攻撃するな・・・!!

 

ユウキを殺さないでくれ・・・・・・!!!

 

頼むから・・・!!!止めてくれ・・・・・・!!!

 

ユウキ『テツヤ!』

 

あの笑顔を失いたくない・・・・・・!!!!だから止めてくれ・・・!!!!!

 

 

 

テツヤ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

 

 

 

奇跡でも何でも良い・・・!!頼むからユウキを助けてくれ・・・!!!!

 

 

 

ユリエール「ユキちゃん!?ユイちゃん!?」

 

シンカー「そっちに行ったら危な・・・・・・」

 

敵は何かに反応すると ユウキへの攻撃を止めた

 

テツヤ「ユキ・・・・・・!?」

 

そう、反応したのはユキとユイちゃんだった

 

2人はユウキの前に立ち攻撃を止めるように割って入った

 

アスナ「何で・・・2人が・・・!?」

 

テツヤ「っ!!しまっ!!!」

 

今度はユキ達に向かって攻撃を仕掛けようとした死神

 

あいつはどれだけ俺の周りの魂を刈れば良いんだ・・・!

 

ユキ「大丈夫だよ お父さん」

 

奴はユキに向け、鎌を振り下ろした

 

テツヤ「ユキ!!!!!!!」もう見てられねぇ・・・!俺は思わず顔を背けた

 

けどユキへの攻撃は通らず防御壁のようなもので守られ、死神は後退した

 

 

そしてユキの上に現れたのは《Immortal Object》の文字

 

テツヤ「破壊不能オブジェクト・・・!?」

 

ユキとユイちゃんは敵に向かうと少しずつ浮かんでいき

2人はそれぞれ手を前に出すとユイちゃんの周りには灼熱の炎が、ユキの周りには氷結の氷が出てきて、ユイちゃんは炎を纏った剣 ユキは氷を纏った剣を取り出した

 

 

2人が死神に攻撃を仕掛けると死神の鎌はいとも簡単に折れ、2人の剣で斬られると炎と氷の2つが混ざった丸い玉に包まれた、そしてその玉は次第に消えていき、最後は花火のように散っていった

 

ユウキ「あ・・・れ・・・?ここは・・・?」

 

テツヤ「ユウキ!!!!気がついたのか!!!!!」

 

ユウキ「何がどうして・・・ってユキ!?何でここに!?」

 

テツヤ「もう戦いは終わったんだ・・・・・・それよりもだ・・・・・・・・・ユキ・・・・・・」

 

さっきのあれは一体何だったんだ?破壊不能オブジェクトと現れたと思ったら今度はあの死神を消し去っていったし・・・

 

ユキ「お父さん お母さん 私ね? 全部・・・・・・思い出したんだ」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

俺達は 2人の話を聞くため 安全エリアまで移動した

 

 

テツヤ「ユキ・・・ユイちゃん・・・思い出したんだな・・・昔の事・・・」

 

ユキ「うん・・・テツヤさん、ユウキさん」

 

テツヤ・ユウキ「「っ!」」

 

ユイ「ソードアート・オンラインと言う名のこの世界は一つの巨大なシステムによって支配されています」

 

ユキ「その名前は《カーディナル》 人間のメンテナンスが必要無いこのシステムがSAO この世界のバランスを保っていて、自らの判断によって色々なものが制御されているの」

 

ユイ「モンスターやNPCのAI アイテムや通貨まで、出現バランス、何もかもがカーディナル指揮下のプログラム軍に操作されています プレイヤーのメンタル的なケアも」

ユイ「メンタルヘルスカウンセリングプログラム 試作1号 コードネーム ユイ」

 

ユキ「同じく 試作2号 コードネーム ユキ それが私達なの 皆」

 

テツヤ「っ!」

 

カウンセリングプログラム・・・・・・通りで俺がユキを保護した時プレイヤーマーカーも何も出なかった訳だ・・・・・・

 

ユウキ「プロ・・・・・・グラム・・・・・・?ユキ達はAIだってゆうの・・・?」

 

ユキ「プレイヤーの皆に違和感を与えないよう、私達には感情無法昨日が取り組まれているの」

 

ユキ「つまり私達はニセモノ 何もかもが・・・この涙も・・・」

 

ユキの頬を涙が伝う 何度も何度も 俺達からしたら涙は悲しい時流れるものだ でも本当にユキ達に感情が無いとしたらこの涙は何だ?

 

ユキ「ごめんね・・・テツヤさん・・・ユウキさん・・・」

 

ユウキ「ユキ・・・・・・」

 

アスナ「でも、記憶が無かったのは・・・AIにそんな事起きるの・・・?」

 

ユイ「二年前 正式サービスが始まった日 カーディナルは何故か私達にはプレイヤーに関する一切の干渉の禁止を言い渡しました 私達はやむ無く プレイヤーのメンタル状態のモニタリングだけを続けたんです」

 

ユイ「状態は・・・最悪と言ってもいい物でした、恐怖 絶望 怒りと言った負の感情に支配された人々 時として 狂気に陥る人もいました」

 

ユイ「本来であれば すぐにでもそのプレイヤーの元は赴かなければ行きません、でも 人に接触する事が許されない 私は徐々にエラーを蓄積させ、崩壊していきました」

 

ユキ「でもね?他の人達とは大きく異なるメンタルパラメーターを持った4人のプレイヤーに気づいたの 喜び 安らぎ でもそれだけじゃない そんなテツヤさん達に会いに行きたくて 私とユイは それぞれ別れ 皆さんの元に行くため、フィールドをさまよいました」

 

アスナ「それでユキちゃんは25層の杜の中に、ユイちゃんは22層の森の中に・・・」

 

ユキ「はい、テツヤさん、ユウキさん 私ずっと 2人に会いたかったんだ・・・おかしいでしょ? そんな事思えるはず無いのに・・・私は・・・ただのプログラムなのに・・・」

 

ユウキ「ユキ・・・ユキは本物の知性を持ってるんだね・・・」

 

ユウキがそう言うとユキは横に首を振る

 

ユキ「私には分からない・・・私がどうなったのか・・・」

 

悲しそうに涙を流す2人の前に行き、話しかけた

 

テツヤ「ユキ ユイちゃん お前達はシステムに操られるプログラムなんかじゃない だからさ 望むことを話せるはずだ 2人の望みは何かな?」

 

ユキ「私は・・・私は・・・ずっと・・・一緒にいたいよ・・・!お父さん・・・!お母さん・・・!」

 

涙を流しながら俺らの方に手を伸ばすユキ でも言えたね ユキが願ってることを

 

ユウキ「っ・・・!・・・・・・・・・ユキ!!!」

 

ユウキはユキの元へ走ると、そのまま抱きしめた

 

ユウキ「ずっと・・・ずっと一緒だよ・・・!!!!ユキ・・・!!」

 

テツヤ「ユキは俺達の自慢の子供だ・・・離れる事なんかねぇ・・・!」俺は2人の元へ行き、2人をそっと抱きしめた

 

3人でずっと 永遠に過ごしていこう そう固く誓った

 

でも、その誓いは すぐさま破られるものとなった

 

ユキ「・・・ごめんね・・・もう・・・遅かったみたい・・・」

 

ユウキ「へ・・・?」

 

テツヤ「遅いって・・・」

 

ユキ「今私が座ってるこれはね GMに緊急アクセスするために設置されたコンソールなの これを使って あのモンスターを消去したんだけど・・・それと同時に 今、私達のプログラムがチェックされているの カーディナルの命令に違反した私は システムにとっての異物 すぐにでも消されるかも・・・」

 

ユウキ「そんな・・・!」

 

テツヤ「嘘だろ・・・!?何とかならねぇのかよ!!」

 

ユキ「・・・お父さん お母さん 今までありがとうね これでお別れだよ?」ユキはそう言うと微笑んだ

 

ユキ「お父さん この首飾り ありがとね これがあったおかげで全く怖くなかったよ 今返すね?」

 

テツヤ「馬鹿!返すな!お前はこれからもずっと一緒にいるんだろ!?なら返さなくていいじゃねぇかよ・・・!!」

 

ユキ「そうはいかないもん・・・いずれはこうなる運命だったのかもしれない・・・」

 

ユキ「お父さん 手 出して?」

 

俺は静かに右手を差し出した ユキがその手に手を乗せると少しばかしの輝きを放った

 

テツヤ「何が起こってんだ!?」

 

ユキ「ふふふ お父さん これからはこの首飾りに ユキがいることも忘れないでね?」

 

手のひらに置いてあるネックレスを見ると 今までは俺とユウキの武器が交差されたプリントだったはずの物が

3人の親子の物になっていた 左に髪の長い女の人 真ん中に小さな子供 そして右には俺と体型が似ている人がプリントされていて シークレットになってるから表情は見えないが皆で仲良く手を繋いでるのが分かる

恐らくユウキ ユキ 俺をイメージした物だろう

 

テツヤ「まさかこの一瞬で・・・?」

 

ユキ「ふっふっふっ・・・エリートに出来ないものは無いよ!!」ユキはそう言うと笑顔になった きっとユキは最後までありのままの自分を俺達に見せたいんだな

 

ユキ「あ、それとね?質問があるんだ」

 

テツヤ「質問?」

 

ユキ「うん、お父さんの斬月なんだけどね・・・本来この武器はこの世界に無いはずなの・・・お父さんはどこでどうやって手に入れたの?」

 

テツヤ「へ・・・?・・・本来・・・無いって・・・?」

 

どうゆう事だ? 本来無いって斬月の存在がイレギュラーだって言うのか?

 

テツヤ「・・・第5層で・・・結構年寄りの人から・・・イベントかなにかだったんじゃねぇのか?」

 

ユキ「ううん そんなイベント無い筈だよ」

 

なら何で俺は斬月を? 多分ユキが言ってることは正しいだろう でもそれなら何故俺は今もこうして斬月を持つことが出来てんだ?

 

ユキ「ごめんね 変なこと聞いて 別に斬月を使っても問題は無いから心配しないでね・・・あーあ・・・お父さんの斬月・・・引き継ぎたかったな・・・それで・・・女神って言われたかったな・・・」

 

テツヤ「ユキ・・・本当に行っちまうのかよ・・・!」

 

ユキ「私もこればっかしには逆らえないんだ ごめんね 2人とも」

 

ユウキ「嫌だよ・・・!嫌だよ!!!そんなのやだ!!!!!」ユウキはそう言いながらユキを抱きしめた

 

ユウキ「皆で楽しく暮らして・・・!またユキがイタズラしてそれにボクとテツヤは困って・・・!でもそんな生活が楽しくって・・・!!!だからボク達はずっと一緒に!!」

 

ユウキの涙ながらの叫びも システムとゆう強大なものには叶わず ユキは次第に薄くなっていった

 

テツヤ「ユキ!!!!」俺はユキの右腕を掴んだ

 

テツヤ「馬鹿野郎!!!!親の言うこと聞くのが子供だろうが!!!!ずっと一緒にいろ!!!!んでもってもっと俺とユウキにお前の最高の笑顔を届けてくれよ!!!!!」

 

俺の瞼からも涙がこぼれ落ちてるのが分かる 大事な1人娘なんだ システム何かにユキを消されてたまるか!

 

ユキ「お母さんとお父さんのそばにいるとね?皆が笑顔になるの だから2人はこれからもずっ~と私の変わりに 皆を助けて 喜びを分けてあげて?」

 

ユウキ「やだよ!!嫌だよ!!ユキがいないと・・・ボクは笑顔になれないよ!!!!!」

 

ユキ「お母さん 笑って?お母さんが泣いてると・・・私まで泣きたくなっちゃうよ・・・」

 

テツヤ「ユキ!!!!!」

 

 

 

 

ユキ「ばいばい・・・!お父さん!お母さん!」

 

 

ユキはそう言うと ユウキが抱きしめている腕から消え去ってしまった

 

最後にユウキの頬に触れていたユキの手だけが残り その手も次第に消え去ってしまった

 

ユウキ「っ!!・・・・・・そんな・・・また・・・ボクの・・・大切な・・・人が・・・」

 

ユウキ「うっ・・・・・あぁぁぁ・・・・・・!!!何で・・・何で!!!」ユウキがその場で座ると涙が次々と流れ落ちる

『またボクの大切な人が』 俺はその言葉で今まで溜めていた感情が爆発した

 

 

テツヤ「カーディナル!!!!!!いや!茅場!!!!!そう毎回毎回・・・・・・お前らの思い通りになると思うんじゃねぇぞ!!!!!!!!」

 

キリト「やるぞ!!テツヤ!!!」

 

テツヤ「しくじんじゃねぇぞ!!!!!」

 

俺とキリトは先程までユキ達が座っていたコンソールシステムに手をつけた

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・何を・・・・・・」

 

テツヤ「あいつが消えてまだそう経って無い!!!その今ならここのGMアカウントでシステムに割り込める筈だ・・・!!」

 

俺とキリトがキーボードを打ち込み 着実とシステムの奥深くまで行けた

 

そしてロードゲージの様なものが満タンになると同時に

その場が光だし 俺とキリトは吹っ飛ばされた

 

テツヤ「ぐっ・・・!」

 

ユウキ「テツヤ!!!!」ユウキは俺の側まで来てくれた

 

ユウキ「大丈夫?」

 

テツヤ「へへ・・・・・・こいつを見ろ・・・・・・」俺はユウキにある物を手渡した それは雪の結晶 でも触っても絶対に崩れない雪の結晶だ

 

ユウキ「これは・・・?」

 

テツヤ「ユキ達が起動した管理者権限が切れる前に ユキのプログラムの本体を切り離し、オブジェクト化したものだ キリト そっちも成功したんだろうな?」

 

キリト「あぁ・・・何とかなったよ・・・」

 

ユウキ「じゃあ・・・これは・・・」

 

テツヤ「ユキの心だ」

 

ユウキ「っ!」

 

ユウキ「・・・・・・ユキィ・・・・・・ユ・・・・・・キ・・・・・・」

涙をポロポロとこぼすユウキ

 

テツヤ「大切な人は俺が守るって言ったろ? 少し変わったがユキはユキだ またお前の元にいてくれるんだ それに 俺のネックレスにも ユキはいる」

 

ユウキ「テツヤ・・・ユキ・・・2人とも大好きだよ・・・」ユウキはユキの心を握りしめ 俺に抱きついてきた

 

俺はユウキを優しく撫でてやり しばらくしてからダンジョンを抜けた

 

 

俺達はその後 教会まで行き、ユリエールさん、シンカーさん、サーシャさんの元へ行き 一通りのことを伝え 第1層 始まりの街を後にした

 

ユウキ「ねぇ テツヤ」

 

テツヤ「ん?どうしたんだ?」

 

ユウキ「もしボク達がこの世界をクリアすることが出来たら・・・ユキはどうなっちゃうの・・・?」

 

テツヤ「ユキのデータは俺のナーヴギアのローカルメモリーに保存してあんだ 向こうでユキとして展開すんのはちと厳しいかもしれんが・・・きっと 俺らなら何とかなるさ」

 

ユウキ「それじゃあ 向こうでまたユキに会えるんだね ボク達の・・・初めての子供に・・・」

 

テツヤ「きっと 必ずな」

 

ユウキ「頑張ってゲームをクリアして!ユキに会おうね!テツヤ!」

 

テツヤ「そうだな あいつがいなくても頑張んなきゃな!!」

 

ユウキ「うん!また2人に戻ったけど これからはユキの分も!みーんなを笑顔にさしてあげなきゃね!」

 

テツヤ「その通りさ! でも今は笑顔より飯だ・・・腹減ったぁ~・・・」

 

ユウキ「もぉ~しょうがない人だな~テツヤは~」

 

テツヤ「早く行こうぜ!ユウキ!!」

 

ユウキ「うん!!」

 

ユキ またいつか きっとお前とあって見せるよ だってお前は俺達の大切な家族なんだからな!

 

~~~~~~~~~

 

48層 テツヤ家近くの丘

 

現在時刻は夜1時 風も吹かず目を閉じれば広がるのは闇 そのまま何もしてなければ体が闇と同化するかもしれない その位静かだ

 

けどその闇はあの光景を思い出させた・・・・・・目をつぶればあの時の光景が何度もフラッシュバックされた・・・・・・

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ『ユウキに手ぇ出すなぁぁぁぁぁ!!!!』

 

何が手を出すなだ・・・・・・俺の焦りがユウキを殺しかけたんだぞ・・・・・・ユキがいなかったら今頃ユウキは・・・・・・

 

俺は・・・・・・゛また゛大事な仲間を失いかけた・・・・・・

 

それも俺のミスのせいだ・・・俺が月牙天衝を連発して撃っていなければあんな事にならずに済んだ筈だ・・・・・・

 

何が手を出すなだ 何が止めてくれだ 全部俺のせいじゃねぇか・・・・・・

 

冷静に判断していればあんな事には・・・・・・

 

――――俺は・・・・・・弱い・・・・・・――――

 

そう考えた時 俺の脳裏に言葉が入ってきた

 

そうだ・・・・・・てめぇは弱ぇ・・・

 

テツヤ「っ!誰だ!!」

 

斬月使ってるのになんちゅうざまだ・・・それであの女守るだぁ?笑わせんじゃねぇよ・・・

 

テツヤ「ちっ!知った口利きやがって!!誰だって聞いてんだよ!!」

 

俺か・・・・・・俺はなぁ・・・・・・

 

 

 

 

お前を殺す者だ・・・・・・

 

 

 

 

そうゆうと俺の体は眩い光に包まれた 転移する時に起こる光だ

 

テツヤ「っ!?何が起こってんだよ!!」

 

さぁ・・・来てもらおうか・・・王よ・・・

 

テツヤ「っ!?王って・・・・・・」

 

俺は少し経つと転移された 一体何が起こるって言うんだ?

 

くくく・・・・・・真の恐怖ってもんを教えてやるぜ・・・・・・




カーディナルのメンタルカウンセリングプログラムだったユキとユイ 体は消えてしまったけど心として今両家族の元にいます きっと皆を見守ってくれるはずです

そしていきなりテツヤの脳裏に話しかける者が!一体誰なんだ!?

次回もお楽しみに!!


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