ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回の話はホロウ・フラグメントのイベントをモチーフに考案してあります!

一応琴音メインで木綿季の出番が極端に少ないのですがご了承下さい。

それではどうぞ!


Part131 入浴剤~琴音とお風呂~

木綿季「哲也!前々から言ってたけど今日はお姉ちゃんの体験退院日だから実家に帰るね!」

 

哲也「あぁ。姉妹でゆっくりしてきな。」

 

木綿季「うん!じゃあね哲也!行ってきます!」

 

そう言って木綿季は実家へと向かっていった。

 

木綿季も言ってたけど今日は藍子さんの体験退院日。順調に身体が回復していってる藍子さんが本当に退院した時に早く日常生活になれる為のいわゆるテスト日だ。木綿季曰くそろそろ退院も視野に入ってるそうで俺も一安心だ。

 

その為に今日は久しぶりに1人で過ごすことになる。木綿季がいないのは少し寂しいけど藍子さんだって妹の木綿季がいた方が嬉しいに決まってるしね。

 

かく言う俺も今日はエギルが営んでるダイシーカフェで軽いバイトをすることになってる。どうやら今日は日中店を貸切で貸してるらしく、人手が欲しいとの事で俺が抜擢されたという訳だ。

 

哲也「さて!んじゃあバイトに行きますか!」

 

俺は家を出て、ダイシーカフェがある御徒町へと向かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~御徒町・ダイシーカフェ~

 

「兄ちゃん!こっちアイスコーヒー!」

 

「俺は紅茶で!」

 

哲也「はい!エギル!アイスコーヒーと紅茶!」

 

エギル「おう!後アップルパイ焼きあがってるぞ!」

 

哲也「了解!」

 

今日の貸切は昔からこの店をご贔屓にしてくれてる常連さん達の大きな仕事上がりの打ち上げ。

 

打ち上げでなんでカフェなんだと思ったが、どうやらその仕事に着いてた人達が奇跡的に全員酒を飲めないのと全員が甘党だとかでここを貸し切ってるらしい。

 

エギルは他の皆にも声をかけたはいいが日中空いてるのは俺のみだったらしく、現在俺とエギル そしてエギルの奥さんの3人で必死こいてオーダーを回していた。

 

カフェだって言うのにまるで居酒屋のような感じだ。救いなのは人数が莫大に多いとかではなく、10人程度の集まりだったから辛うじて何とかなっている。

 

哲也「SAO時代にバイト経験しといて良かったぜ・・・」

 

「兄ちゃん!オレンジジュースと自家製ケーキお願い!」

 

哲也「はい!エギル!」

 

エギル「おう!」

 

SAO時代にエギルの店を何度か手伝ってた甲斐があってか、俺は1度もミスすることなく、今日のバイトを終えた。

 

エギル「お疲れさん。助かったぜ哲也。」

 

哲也「あぁ・・・ていうかよお・・・なんでこんな日に翔じゃなくて俺なんだよ・・・お前の店手伝ってたのアイツの方があるかに多いじゃねぇかよ・・・」

 

エギル「それが翔のやつ『お前の頼みなら受けたいところだけど申し訳ない その日は家の用事で1日空いてないんだ。哲也なら暇してるんじゃないかな?』ってな具合で断られてな。んで翔の言う通りお前だけが暇だったって訳さ。」

 

哲也「うぐっ・・・流石は翔と言ったところか・・・俺の事を良く知ってる・・・」

 

エギル「とにかくサンキューな。ほら バイト代と賄いのアップルパイだ。」

 

そう言ってエギルは封筒と焼きたてのアップルパイを俺に差し出してくれた。

 

俺は有難くエギルから封筒を受け取り、アップルパイを食べ始めた。

 

エギル「オーダーお前に押し付けて悪かったな。礼と言ってはなんだがコイツを受け取ってくれ。」

 

そう言ってエギルは何やら小さな袋のようなものを渡してきた。俺はそれを受け取った。

 

哲也「なんだ?これ。」

 

エギル「俺の知り合いが作った入浴剤だ。疲労を取るのに抜群の効果があるらしい。」

 

哲也「マジで!?そんなの貰っていいの!?」

 

エギル「別に入浴剤なんて使わないしな。ゆっくり風呂にでも浸かって感想を聞かせてくれ。」

 

哲也「ラッキー!恩に着るぜエギル!」

 

エギル「今日は助かったぜ哲也。また何かあった時はよろしく頼むぜ。」

 

哲也「おう!お安い御用だ!」

 

その後俺は数十分エギルと談笑。そしてその後に帰宅した。

 

にしても疲労に効く入浴剤かぁ・・・・・・楽しみだなぁ~♪

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

バイトを終えた俺は家に帰っていた。そして、家の中で日課のトレーニング中。

 

哲也「97・・・98・・・99・・・100!」

 

俺は腕立て100回3セットを終えると、その場で寝転んだ。

 

哲也「まだ5時か・・・風呂入るには微妙な時間だしな・・・・・・よし!1時間くらいランニングしてくるか!」

 

以前も風呂が好きだとは言ってたが俺自身男の癖にそこまで風呂が好きなのかと突っ込まれるほどの風呂好きだ。若干女っぽいと突っ込まれたこともあるが好きなもんは好きなんだ。仕方ないだろ。

 

しかも、今日は入浴剤がある!そんな時に汗かかないでどうするよ!

 

俺はルンルン気分でランニングに出かけた。多少顔がにやけてはいるがこれはトレーニングにもなるし入浴剤入りの風呂を最高に気持ちよく入るための運動であり正に一石二鳥だ。

 

家の近くにある川沿いを走り 街中を走り 途中休憩を挟み同じルートを戻り最後はちょっとした坂道を走って帰路に着く。これで約1時間半位だ。

 

今日は真夏日でもあった為途中に休憩も挟んだがランニングを終えた俺は良い具合に汗をかいていた。

 

哲也「はぁ・・・はぁ・・・よぉし・・・これで気持ちよく風呂に入るための準備は整った・・・・・・」

 

家に帰る前に持っていたタオルで汗を拭きながら歩いてると、前に琴音がいた。

 

琴音「あ!哲也!」

 

哲也「よっ琴音!元気か?」

 

琴音「うん!哲也はって凄い汗の量だね!ランニング終わりってところかな?」

 

哲也「そっ♪実は今日入浴剤貰ってさ♪入浴剤入りの風呂を最大限に楽しむ為にこうして疲れてるって訳さ♪琴音は・・・どこかに行くのか?」

 

琴音の姿を見ると軽装に手提げ袋を持っていた。買い物に行く感じかな?

 

琴音「それがね・・・家のお風呂が壊れちゃって・・・」

 

哲也「ふ、風呂が壊れた!?」

 

琴音「うん・・・今朝シャワー浴びようとしたら全然水が出なくて・・・修理会社に連絡を入れたら修理に行けるのは明日になるって言うから・・・・・・今から銭湯に行こうとしてたんだ。」

 

哲也「うーん・・・・・・なぁ琴音!せっかくだし俺ん家の風呂入ってけよ!」

 

琴音「えぇ!?哲也のお風呂!?良いの!?」

 

哲也「銭湯行くのもタダじゃないしさ。それにその入浴剤の効果がどうやら疲労をとるのにいいらしいんだ!」

 

琴音「でも・・・良いの?せっかく哲也が貰ったものなのに・・・」

 

哲也「良い風呂は皆で分かち合うものさ♪今日は木綿季も実家に帰っててどっちにしろ1人だったんだ。だから気にしないで入ってくれ!」

 

琴音「じゃあ・・・・・・お言葉に甘えるね♪」

 

哲也「おう!どーんと甘えてこい!」

 

こうして、今日は琴音も風呂に入ることになった。

 

俺は琴音を連れ家に帰り、7時頃に風呂に入れるよう準備に取り掛かった。

 

哲也「よし、んじゃ早速風呂を洗おう。」

 

琴音「あ!それは私がやるよ!私は今日哲也に甘えさせてもらって身分だしね♪」

 

哲也「え?いや、風呂洗いは俺がやるから平気だよ♪」

 

琴音「えぇ~!?それじゃあ申し訳ないから私が!」

 

哲也「大丈夫だから琴音はテレビでも見てて!」

 

琴音「哲也こそ!」

 

俺と琴音は風呂を洗うためにシャワーを取り合った。どちらも譲らずに膠着してしまった。

 

哲也・琴音「ぐぬぬ・・・!」

 

シャワーを引っ張り引っ張られを続けてると、勢い良く引っ張った俺の肘がシャワーのハンドルに当たってしまった。

 

俺の家のシャワーはレバー型のハンドルの為にそのままシャワーが出てしまい、シャワーのヘッドが琴音の方向を向いてしまっていた為勢いよく琴音に冷水がかかってしまった。

 

琴音「ひゃぁんっ!?」

 

哲也「なっ!?ごめん琴音!!!」

 

俺は直ぐにシャワーを止めた。だが琴音の洋服はびしょ濡れだ。

 

琴音「うぅ・・・濡れちゃった・・・」

 

哲也「わ、悪い琴音!大丈・・・夫?」

 

俺は琴音を心配して琴音を見たが、琴音の着ていた服の素材が薄かったのか塗らてしまった洋服の上から琴音の下着が丸見えの状態になってしまっていた。

 

琴音「うん。大丈夫だよ哲也。ごめんね・・・私があんなことしたばっかりに・・・って!?」

 

今日の琴音の洋服は白を基調としたシンプルな感じになっていたため、余計に琴音の付けていたオレンジと白のしましま模様のブラジャーがはっきりと分かってしまっていた。

 

琴音「・・・・・・・・・見た・・・・・・・・・?」

 

哲也「・・・・・・ごめん・・・・・・」

 

琴音「・・・・・・エッチ・・・・・・/////」

 

何故だ・・・琴音と何かをするといつもエロいハプニングが起こる気がする・・・・・・狙ってる訳でもないのになんでだ?

 

哲也「と、とりあえずバスタオル貸すからさ!服は置いといて!って言っても俺は弄らないからね!!!ただ琴音が風邪を引かないか心配で・・・・・・」

 

琴音「・・・・・・やっぱり哲也って優しいね・・・・・・♪じゃあここで脱いじゃうね♪」

 

そう言って琴音は服を脱ぎ出した。服越しから見えてたとはいえ実際に下着を目にするのはやはり何か行けない気がするから俺は目を逸らした。

 

琴音「ねぇ哲也。ズボンの方も濡れちゃったからその・・・全部脱いで良いかな・・・・・・?」

 

哲也「はぁ!?ぜ、全部!?いや濡れてるなら致し方ないとはいえ・・・・・・」

 

琴音「じゃあ下の方も脱いじゃおっと♪その前にバスタオル借りるね♪」

 

哲也「お・・・おう・・・」

 

ど、どうしてこうなった・・・?ただ風呂洗いどうするかだけだったのに・・・今後ろで琴音が裸に・・・・・・木綿季いたら殺されてたな・・・・・・

 

琴音「じゃあ哲也♪裸になっちゃったし私がお風呂洗うね♪」

 

哲也「あ・・・あぁ・・・頼む・・・」

 

琴音「うん♪」

 

良く分からない・・・琴音に羞恥心というものは無いのか?

 

俺は申し訳なさでいっぱいになりながら部屋で無心になり座ってると、数分後に琴音が部屋に入ってきた。

 

琴音「お風呂洗い終わったからお湯入れちゃったけど良いよね?」

 

哲也「あ、あぁ・・・構わないよ・・・悪かったな・・・」

 

琴音「良いの良いの♪事故なんだから仕方ないよ♪」

 

琴音は笑ってそう答えた。駄目だ・・・琴音の前向き気持ちが余りにも健気すぎる・・・そんな琴音にいつもエロいことしてる俺ってクズだな・・・・・・

 

琴音「あ、ねぇね哲也。今日なんだけどさ せっかくだし泊まっても良いかな?」

 

哲也「あ、あぁ・・・濡らした服もあるしな・・・構わないよ・・・」

 

琴音「やったぁ♪」

 

琴音はニッコリと笑った。にしても琴音・・・・・・俺の前でほぼ全裸のこの状況でよく平然としてられるな・・・・・・

 

哲也「あ、あのさ・・・琴音。」

 

琴音「どうしたの?」

 

哲也「その・・・お風呂・・・先入っていいからね・・・・・・」

 

琴音「えぇ!?持ち主より先に入るなんてそれだけは駄目だよ!1番風呂は哲也!」

 

哲也「琴音が風邪ひいたら俺も嫌だし ここは琴音が入ってくれ。頼む。」

 

琴音「むぅ~これじゃあ私尽くされてばかりの女じゃん・・・じゃあせめて今日のご飯くらい私に作らせてよね!哲也の為に腕を奮うよ!」

 

哲也「あ、あぁ・・・頼むな琴音・・・」

 

良かった・・・とりあえずこれで服を乾かしておけば俺が風呂入った後には琴音は服を着てる・・・

 

琴音に濡れてしまった服を乾かしてもらったりしてるうちに風呂が沸き、俺は貰った入浴剤を風呂の中に入れた。入浴剤を入れた瞬間から良い香りが漂ってくる。うぅ・・・早く入りてぇ・・・

 

琴音「じゃ、じゃあ哲也。お先にお風呂頂くね!」

 

哲也「あぁ。ゆっくり浸かるんだぞ。良くあったまれよ。」

 

琴音「うん♪」

 

こうして琴音は風呂に入った。

 

はぁ・・・俺にとって琴音はハリケーンガールだな・・・琴音といると必ず何か起きてる気がする・・・・・・まぁ琴音が笑ってるのならそれが一番だけどね。

 

俺は部屋の中から琴音が出てくるのを待った。琴音の可愛らしい鼻歌が聞こえてくる。

 

『~♪』

 

哲也「まぁ・・・・・・出会ったばかりの時に比べたら今の方が大分楽しいけどもな。」

 

『哲也ー?シャンプーとボディーソープ借りるねー?』

 

哲也「おう!良いぞ!」

 

『ありがとう!~♪』

 

あの時の琴音のままだったら、こんなことにもなってないだろうしね。

 

『うぅ~ん♪良いお湯・・・♪』

 

哲也「ごゆっくり。琴音。」

 

俺は琴音が風呂から上がるその時を待ち続けた。

 

~数十分後~

 

琴音「哲也~?お風呂上がったよ~?」

 

哲也「待ってました!どうだった?」

 

琴音「とーっても気持ち良かったよ~♪」

 

風呂から上がった琴音は再びバスタオル姿で俺の部屋に来た。だが、どこか琴音の様子がおかしいというか・・・顔がやけに赤い。

 

琴音「あの入浴剤疲労回復だけじゃなくてこんなに気持ちよくお風呂入れたよ~♪」

 

哲也「そうなんだね、にしても顔赤くないか?」

 

琴音「えぇ~?そうかなぁ~?のぼせちゃったのかも~?」

 

・・・・・・なんだろう・・・・・・この感じ・・・・・・どこか酔ってる木綿季と似てる感覚が・・・・・・

 

琴音「でも・・・火照っちゃってるかも・・・ポカポカしてる・・・椅子借りて良い・・・?」

 

哲也「あ、あぁ。構わないよ。」

 

琴音「えへへ♪ありがと哲也♪」

 

哲也「うーん・・・逆上せるほどいいお湯だったとか・・・?」

 

琴音「かもね~♪哲也も早く入って来なよ~♪」

 

哲也「そ、そうだな。んじゃ俺も・・・」

 

琴音「あ~!良いこと思いついた~♪」

 

そう言って琴音は俺に近づくと腕に抱きついてきた。

 

哲也「ぬおっ!?」

 

琴音「えへへ♪ねぇね 一緒に入ろ♡」

 

哲也「えっ!?一緒にって風呂に!?」

 

琴音「うん♪」

 

哲也「いやいやまて!!!それはまずいって!」

 

これはのぼせたの一言で済まされるのか・・・?

 

とりあえず抱きつかれてる状況はまずかったので俺は琴音を腕から離して椅座らせた。

 

琴音「えぇ~!?なんでぇ~!?」

 

哲也「なんでってお前なぁ!?木綿季が・・・」

 

そう、琴音と一緒に風呂入ったなんて後から木綿季にバレたら処刑物だ。琴音には悪いけどこれだけは甘えさせることは・・・

 

琴音「むぅ~!じゃあ良いもん!携帯貸して!」

 

哲也「え?は、はい。」

 

俺は手を差し出してきたその手の上に俺の携帯を置いた。

 

琴音「えぇっとぉ・・・・・・」

 

琴音は携帯をいじると耳に当て始めた。何をしたんだ?

 

琴音「あ~!木綿季~!やっほ~♪」

 

哲也「いぃっ!?おまっ!?何してんの!?」

 

どうやら琴音は木綿季に電話をかけたらしい。裸の琴音と2人でいるなんてことがバレても半殺し確定・・・・・・

 

琴音「ねぇね木綿季。今日哲也と一緒にお風呂入って良い~?」

 

哲也「なぁぁぁ!?」

 

何言ってんの琴音!?俺を地雷原にぶち込むのは止めて!!!!!!半殺しじゃなくて殺される!!!!!!

 

琴音「哲也~木綿季が電話変わってだって~♪」

 

そう言って琴音は俺に携帯を差し出してきた。俺は恐る恐るそれを受け取り電話に出た。

 

哲也「もしもし・・・?」

 

木綿季『あ!!!ちょっと!!!琴音とお風呂ってどういうこと!?なんか琴音の様子がおかしかったけどまさかお酒飲ませたなんてこと無いよね!?』

 

哲也「違う違う!!!説明させてくれ!!!」

 

俺は木綿季に事の発端を話した。

 

木綿季『ええっと・・・つまり琴音は今のぼせてる状態にあるってこと?』

 

哲也「それにしてはやけに顔がニコニコしてるからのぼせとは違うのかもしれんけど・・・」

 

木綿季『うぅーん・・・・・・じゃあ哲也!今日だけ特例!琴音とお風呂に入ってあげて!!』

 

哲也「なにィ!?いつもなら怒るお前が一体どう言う!?」

 

木綿季『琴音を1人にさせて何か異変が起きたら大変でしょ!だから哲也が琴音を見張ってあげて!浮気どうこうは問いません!!!ただし・・・初エッチを琴音になんてことになったら・・・・・・その時は分かってるよね?』

 

哲也「は、はい!!!!!!」

 

木綿季『それじゃあ哲也 琴音のことよろしくね!また何かあったら連絡してね♪大好きだよ♡』

 

哲也「分かった。俺も愛してるよ 木綿季。」

 

俺はそう言って電話を切った。それにしてもまさか木綿季が琴音との入浴を許可するとは・・・でもこれは俺が信頼されてる証拠!絶対間違いは起こしちゃいけない!!!

 

哲也「琴音。木綿季から許可貰えたよ。一緒にお風呂入ろう。」

 

琴音「ほんと!?やったぁ!!!!!!」

 

そう言って琴音は俺に飛びついてきた。しかし、その飛びついてきた時に琴音の身体に巻かれていたバスタオルが外れてしまい 琴音は完全に全裸の状態で俺に抱きついてきた。

 

哲也「いぃ・・・!?」

 

琴音「えへへ~♪哲也の身体冷たくて気持ちいい~♡」

 

そう言って琴音は更に強く抱きついてくる。琴音の胸が俺の身体に押し付けられるこの感覚。味わいたくとも味わってはいけない感覚だ。

 

哲也「こ、琴音?ほら、お風呂入ろ?」

 

琴音「やっ♪哲也もギュッてしてくれたら良いよ♪むしろそうしないと入りませ~ん♪」

 

・・・・・・木綿季が浮気を問わないでくれて助かった・・・・・・

 

俺は背中に手を回し、琴音を抱きしめた。

 

琴音「あ・・・♪えへへ♪哲也~♪」

 

そう言って琴音は俺の首元に手を回してきた。ニコニコ笑顔の琴音は凄い可愛らしい。でも浮気を問わないからと言ってあんなことそんなことをしてるようじゃ俺はド屑人間。俺は琴音の頭を軽く撫で、琴音を離した。

 

哲也「ほら。行くよ琴音。」

 

琴音「哲也にエスコートして欲しいなぁ~?」

 

哲也「分かったよ。わがまま姫様。」

 

俺は琴音の前に左手を差し出した。琴音はすぐさまその手を握ってきた。

 

琴音「えへへ~♪」

 

哲也「困ったもんだ・・・」

 

俺は琴音を連れて風呂場に向かい、そこで服を脱ぎ琴音と共に風呂に入る。

 

ちゃんと琴音にはバスタオルを巻かせてあるし、俺も腰の部分にはバスタオルを巻いてる。最低限やっとかなきゃ俺までものぼせた時1番あってはならない状況になる可能性もあるからな。

 

哲也「ほら、琴音はもう身体とか洗い終わってるんだから湯船に入ってて。」

 

琴音「えぇ~!?やだ!私が哲也のこと洗うの!!!」

 

哲也「ど、どうしても洗いたい?」

 

琴音「だって~今日はお泊まりさせてもらう身だし身体で払いたいな・・・」

 

琴音は上目遣いで懇願してくる。

 

哲也「そんな目で見られたら勝てねぇよ・・・・・・じゃあお願いね琴音・・・・・・」

 

琴音「やった♪じゃあ背中から洗いますねご主人様♪」

 

哲也「ご、ご主人様・・・?」

 

疑問に思うところはあったが、琴音に身体と頭を洗ってもらうことに。

 

琴音「哲也の身体逞しいな~♪」

 

哲也「そうかな?」

 

琴音「思わず抱きつきたくなっちゃうな~♪えーい!」

 

そう言って琴音は俺の背面から抱きついてきた。

 

哲也「いぃっ!?」

 

琴音「~♪このまま洗ってあげる♪」

 

哲也「お、お好きなように・・・」

 

な、なんなんだ?身体洗いってそんなに今流行なのか?

 

にしてもなんなんだ今日の琴音の暴れっぷりは・・・まるで酒飲んだ木綿季のような・・・

 

ま、まさかとは思うが入浴剤にアルコール成分があるとか・・・?い、いやそんなまさかな・・・・・・

 

琴音の異変についてを考えていると、いつの間にか身体と頭が洗い終わっていた。

 

琴音「はいでーきた♪顔は哲也が洗ってね?」

 

哲也「うん。ありがと琴音。」

 

俺は自身で顔を洗い、いよいよ待ち焦がれた湯船に。

 

哲也「んじゃ琴音 湯船入るから少し待っててね。」

 

琴音「えぇ~!?一緒に入るんでしょ~!?」

 

哲也「ゆ、湯船にまで!?さ、さすがにそれは・・・」

 

今の琴音と湯船に入るのは非常にまずい。姉ちゃんや飛鳥とはまた違った危険性を持ってるからだ。

 

正直湯船に入らないでくれるのが1番助かる。けれど、琴音は俺が湯船に入るのを止めようとすると泣き出してしまった。

 

哲也「えっ!?」

 

琴音「あ、甘えていいって・・・甘えていいって言ったのにぃ・・・ぐすんっ・・・」

 

哲也「わーわー泣くな琴音!!!ほら!一緒に入ろ!?」

 

俺は湯船に使っておいでおいでとジェスチャーした。すると泣き顔だった琴音の顔は最大レベルの笑顔に変わっていた。

 

琴音「やったぁ!じゃあ失礼しまーす♪」

 

湯船に足を伸ばしながら使っていた俺の太もものあたりに琴音は座ってきた。いつもは木綿季のポジションだったから何か新鮮味を感じざるを得ない。

 

さて、焦って湯船に入ったから今まで感じなかったけど この入浴剤入りの湯船凄く心地が良い。身体の疲れがすーっと抜けていく感覚がする。

 

哲也「いいお湯だなぁ・・・♪」

 

琴音「えへへ♪哲也とお風呂♪哲也とお風呂♪」

 

琴音は足を軽くばたばたさせながら嬉しそうにそのワードを口ずさんだ。

 

哲也「よっぽど嬉しいんだね琴音。」

 

琴音「うん♪」

 

まぁ、琴音がこんだけご機嫌だしいっか。あの頃の琴音を知ってる俺だからこそこの琴音の可愛さを味わえるのもまた乙なものだ。

 

・・・・・・それにしても・・・・・・なんだか頭がポカポカしてきたような・・・・・・

 

琴音「ねぇねぇ・・・私なんだかまたポカポカしてきたよぉ・・・なんでかなぁ・・・?」

 

そう言って琴音は俺の方に向いてきて改めて抱きついてきた。

 

琴音「えへへ~♪」

 

哲也「お、おい・・・琴音・・・」

 

だ、駄目だ・・・なんでだかこの湯船に入ってるて琴音を止めることが出来ない・・・・・・なんて言うか上手く身体が動かせない・・・・・・

 

って・・・まさかマジでこの入浴剤アルコール成分が・・・?でもSAO時代に飲んだ時もこんなことになったことは・・・・・・

 

・・・・・・ていうか・・・・・・今の琴音・・・・・・凄く色っぽく見える・・・・・・なんでだ・・・・・・?

 

琴音「今の哲也・・・・・・いつにも増してカッコイイ・・・・・・♪」

 

俺と琴音は見あった。い、いや待て。これが木綿季ならばいつものお決まりでキスして・・・・・・

 

だ、駄目だ!!!キス以上は絶対やっちゃならん!!!

 

哲也「琴音!!!上がろう!!!この湯船というか入れた入浴剤少し変だ!!!」

 

琴音「え~?でも私は平気だよ~♪」

 

哲也「そう言ってる人が1番危ないの!!!ほらおいで!」

 

琴音「むぅ~哲也のケチんぼさん~」

 

琴音を無理やり湯船から上がらせて、互いに身体を拭いて俺の部屋に向かった。

 

琴音「ねぇね~?どうしたの~?あんなにお風呂楽しみにしてたのに変な哲也~」

 

だ、駄目だ・・・琴音が色っぽいどころかエロく見えて仕方がない・・・!!!一体どうなってんだこれ・・・!!!

 

考えられるのは1つ 入浴剤だ。俺は捨てた入浴剤の入れ物の効能部分を見た。

 

エギルの言った通り確かに疲労を取る効果はあるみたいだ。ただ小さく注意書きがあった。

 

そこには『この入浴剤を未成年が使用するのはお控え下さい アルコール成分が強く含まれております』と書いてあった。

 

哲也「や、やっぱりか・・・」

 

SAO時代に何度か飲んだ時に酒に飲まれた経験は無い でも琴音が色っぽく見えたりエロく見えたりするのは間違いなく風呂の成分のせいだろう。

 

それに、琴音は俺よりも数十分長く風呂に入ってた 酒に弱いかは分からないけどそりゃ琴音も変になる訳だ。

 

琴音「哲也~?私の話聞いてる~?」

 

哲也「あ、あぁ。聞いてるよ。」

 

琴音「じゃあじゃあ~私と木綿季どっちが好き~?」

 

哲也「さ、さすがにそれだと木綿季かな。琴音には悪いけど。」

 

琴音「むぅ~!そこはお世辞でも私って言ってよ~!」

 

そう言って琴音は頬を膨らませた。今の状況はのぼせたどうこうより酔ったの方が正しいようだ。

 

多分琴音も酒弱いんだろうなぁ・・・木綿季と一緒だ・・・

 

とりあえず酔った状態の琴音を下手に動かさない方がいい。ここはこの部屋で隔離というか一緒にいた方が良いだろう。

 

それに、さっさと風呂から出たおかげが俺の気分も大分落ち着いてきた。後は琴音の回復待ちだ。ただ、琴音は長時間入浴してたから一体回復がいつになるやら・・・

 

哲也「ねぇ琴音。一緒に横になろうよ。」

 

琴音「うん!だいさんせー!」

 

そう言って琴音はまた俺にくっ付いてきた。琴音は酔うと甘えたがりになるようだ。

 

琴音「布団敷こ!布団!」

 

哲也「そ、その前に琴音は裸で良いのかな?服とか・・・」

 

琴音「いーらない♪」

 

哲也「そ、そうか・・・」

 

俺は琴音に言われた通り布団を敷いた。すると琴音はすぐさま布団にダイブした。そしてそのダイブでまた琴音の巻いてたバスタオルが外れてしまった。

 

琴音「哲也も来てよ~♪」

 

哲也「は、はいはい・・・」

 

俺は絶対に間違いは犯さないと言う覚悟を決めて琴音の横に寝転がった。すると琴音は俺に抱きついてきた。

 

琴音「えへへ♪哲也のいい匂い♪」

 

哲也「性格が180度変わるな・・・酔うと・・・」

 

俺は琴音のことを軽く撫でた。すると琴音は満面の笑みになった。

 

琴音「~♪私哲也の優しいところが大好きなんだ♪」

 

哲也「そっか。そう言って貰えて俺も嬉しいよ♪」

 

でも、琴音とこうして2人でいるのも久しぶりだな。当たり前だけど俺には木綿季がいるからこういった時間は作れないし 普段だったら浮気を恐れてこんなこととても出来ないし・・・

 

琴音「あのねあのね哲也。私ね ほんとにほんとに哲也に感謝してるんだ。」

 

哲也「へ?なんでだ?」

 

琴音「なんでって。SAOであの日あの時に哲也と出会えてなかってらきっと私今頃 また虐められるって思って引きこもりになっちゃってたかもしれないんだよ?でも、哲也は私を助けてくれて 私に沢山の友達を紹介してくれて ほんとに哲也には返しきれないくらいの恩を貰えたんだ 私。」

 

哲也「琴音・・・」

 

琴音「ねぇ哲也 私 変われたと思う?あの、誰をも拒絶してたあの日から。」

 

哲也「うん。琴音は変われたよ だから今こうして俺と寝てるんだろ?それに、あの時は怖いと思ったけど 今の琴音はとっても優しくて、可愛い女の子だよ♪」

 

琴音「可愛い・・・・・・えへへ・・・・・・/////」

 

琴音は顔を赤くしながらにっこりとした。酒に酔った赤さとかではなく、照れてる赤さだと思う。

 

琴音「ねぇねぇ・・・哲也は私の事・・・好き?」

 

琴音は俺の首元に腕を回し、首を傾げ可愛らしい表情で俺に問いかけた。

 

哲也「あぁ。他人思いで 優しくて 可愛いらしい そんな琴音が大好きだよ。」

 

俺はそう言いながら琴音のことを撫でてあげた。

 

琴音「嬉しい・・・!私も大好き・・・!」

 

琴音はそう言いながら抱きついてきた。嬉しそうに笑いながら抱きついてくるその姿はとても愛らしかった。

 

哲也「そっか それなら良かったよ。」

 

琴音「哲也もぎゅってして・・・?」

 

哲也「はいはい。」

 

俺は琴音のリクエスト通りに琴音を軽く抱きしめてあげた。琴音は再度強く抱きついてきて嬉しそうに笑った。

 

琴音「なでなでも~!」

 

哲也「わ、分かったよ。」

 

俺は琴音の頭を撫でて上げると、そのまま抱きついたまま大人しくなった。しばらく撫でていると琴音の可愛らしい寝息が聞こえてきた。安心した表情ですやすやと眠っていた。

 

哲也「寝ちゃったか・・・まだ早いけど俺も付き添うか・・・」

 

俺は琴音の寝息を聞きながら、眠りにつくことにした。入浴剤の影響で割と眠気が来ていたから俺は琴音を撫でながら今日一日を終えた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

哲也「んんぅ・・・もう朝か・・・」

 

朝の日差しが俺を照らし目を開けると、目の前には裸の琴音がその場にいた。まだ可愛らしく俺に抱きつきながら眠っており俺のことを離そうとはしなかった。

 

琴音「すぅ・・・すぅ・・・」

 

哲也「もう少し付き合ってやるか・・・」

 

俺は眠る琴音としばらく近く一緒にいた。琴音が起きたのは俺が起きてから1時間程度経ってからだった。

 

琴音「うぅん・・・・・・あ・・・・・・あれ・・・・・・?なんで哲也が目の前に・・・・・・?」

 

哲也「おはよう琴音。覚えてない?昨日お風呂入ったら入浴剤の効力で少し酔っ払っちゃったんだよ。んで、琴音が俺に抱きつきながら寝ちゃったから俺もこうして寝てた訳。」

 

琴音「えぇ!?そ、そんなことしてたの!?私全然覚えてないや・・・・・・ってなんで私裸なの!?ま、まさか哲也寝てる私と・・・・・・/////」

 

哲也「い、いやね?酔っちゃった琴音が中々に甘えん坊でね・・・裸のまんま俺に甘えてたら寝ちゃったんだ・・・寝てる琴音をなんてことはしてないから安心して。」

 

琴音「うぅ・・・こんなの恥ずかしいよぉ・・・・・・/////」

 

そう言って琴音は何故か俺に強く抱きついてきた。

 

哲也「こ、琴音?」

 

琴音「だってこうしてないと哲也に見られちゃうもん・・・/////」

 

哲也「だからってそんなに胸押し付けられたら・・・」

 

琴音「べ、別にそれは・・・哲也になら良いもん・・・/////」

 

哲也「琴音の恥ずかしい基準がよく分からん・・・とりあえず琴音の着替えがお風呂場にあるから着替えておいで 俺は目を瞑っておくから・・・」

 

俺はそう言って琴音の裸を見ないように目を瞑った。

 

琴音「じゃ、じゃあ急いで着替えちゃうね!」

 

琴音は俺から離れると急いで部屋から出ていった。そして物の5分程度で琴音は戻ってきた。

 

琴音「ごめんね哲也!!わざわざ目を瞑ってもらっちゃって・・・」

 

哲也「気にしないで良いよ。流石にジロジロと見る訳にもいかないしね。」

 

琴音「あ、あのさ・・・・・・」

 

哲也「ん?」

 

琴音「き、昨日・・・・・・ほんのちょっとでも・・・・・・私に抱きつかれて興奮・・・・・・した・・・・・・?」

 

哲也「へ?」

 

琴音「良いから答える!!!!」

 

哲也「は、はい!!・・・・・・そりゃあ・・・・・・可愛い子に裸で抱きつかれたら・・・・・・誰だって興奮くらいするさ・・・・・・」

 

琴音「っ!ほんと!?」

 

哲也「こんなことで嘘つかないよ・・・」

 

琴音「えへへ・・・・・・/////」

 

琴音は嬉しそうに頬を赤らめにこにこと笑っていた。何故笑ってるかは分からないけど琴音が嬉しそうで何よりだ。

 

琴音「哲也と一緒にいられて幸せだな・・・♪」

 

哲也「そっか ならもう少し一緒にいよっか。」

 

琴音「うん!」

 

初めてあった時はあんなに怖かった琴音が 今ではこんなに可愛らしい表情を見せてくれる。そんな君に出会えて本当に幸せなのは俺だよ 琴音。

 

哲也「琴音 これからも沢山思い出を作っていこうね。」

 

琴音「もちろん!」

 

そう 沢山の思い出を作るんだ。琴音が虐められていた過去を揉み消すほどの楽しい思い出を。

 

~おまけ~

 

木綿季「で?言い訳は?」

 

哲也「それはその・・・でしてね?」

 

あの後、俺と琴音は昼寝をしてしまいどうやら琴音が俺にしがみついて寝ているところを帰ってきた木綿季が目撃してしまい今俺は木綿季に拷問を受けている。

 

琴音「あ、あの・・・悪いのは私で・・・」

 

木綿季「琴音は黙ってて!」

 

琴音「はい!」

 

木綿季「で?ボクは昨日は許すと言ったけど今日についてはなんも言ってないけど?」

 

哲也「いや、ですからその・・・」

 

結局 俺は愚か琴音まで説教を長時間受けてしまった。鬼の形相の木綿季の説教を受けた琴音は若干涙目だった。

 

ま、まぁこういうのもいずれは思い出になるんじゃないかな・・・




酔ったせいで普段よりも大胆になった琴音に振り回された哲也。

久しぶりに2人きりになれたことで再び仲も深まり いじめられていた記憶よりも既に楽しい記憶の方が多い琴音は恐らく幸せで胸いっぱいです。

次回もお楽しみに!

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