ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回はGGO編の総集編及びプレイバックです!

テツヤ達と一緒にGGO編を振り返ってもらえたら嬉しいです!

ではどうぞ!


そーどあーと・おふらいん~GGO編~

アスナ「こんにちは!ニュースのお時間です!今月未明 GGO首都グロッケンに謎の美少女プレイヤー2名が現れたとの情報が入りました!男性プレイヤーが多いGGOに現れた美しい2人は早速多くのプレイヤーをその美貌で虜にさせているようです!実は既に非公認ファンクラブがあるとか無いとか?これはもしかしたらユウキの新しい敵になるかもしれません!!!今後の展開に注目ですね!以上!ニュースのお時間でした!」

 

~あの人も黙認!そーどあーと・おふらいん プレイバック GGO編~

 

アスナ「皆さんこんにちは!司会のアスナです!」

 

ユウキ「同じく司会のユウキでーす!今回からはアスナと一緒に司会をやらせてもらうよ~♪」

 

アスナ「よろしくねユウキ♪さて、今回諸事情があってテツヤ君とキリト君両2名はお休みとなっています。」

 

ユウキ「テツヤも司会の予定だったのに~・・・ドタキャンなんて酷いや酷いや・・・」

 

アスナ「ま、まぁまぁそうしょぼくれないでね その代わりに、今回は今話題沸騰中のあの2人を特別ゲストとして呼べたんだから!」

 

ユウキ「あの2人?」

 

アスナ「それじゃあ早速出てもらおっか♪ではご登場お願いします!」

 

アスナがそう言うと司会の2人に負けず劣らずな2人の美女プレイヤーが即座に姿を表した。

 

「はいはーい♪ボク達がゲストの2人だよ~!!!」

 

「よ、よろしくお願いします・・・」

 

ユウキ「わぁ!綺麗な人だね!お名前はなんて言うんですか?」

 

「ぼ、ボクがテツヤで~」

 

「わ、私がキリトって言います・・・」

 

アスナ「な、なんと!2人の名前は今日バックれた2人と同じ名前なんですね!!!映像で見るよりもずっと可愛いですね!!!」

 

テツヤ「そ、そんな~♪司会のお2人には負けますよ~♪」

 

キリト「そ、そうですよ 私達なんて2人の足元にも及びません。」

 

ユウキ「でもでも、非公式ファンクラブの人達は2人のアイドルデビューと写真集発売を期待してるみたいだよ?」

 

テツヤ「あい!?えぇっと・・・ぼ、ボク達そっちの路線はちょっとパスかな~?」

 

キリト「じ、自由にやって行きたいので・・・」

 

テツヤ「でもでも、どうしてもって言うならボク達考えちゃうかもな~?」

 

アスナ「ぷっ・・・!す、すいません・・・!す、好きな男性のタイプは?」

 

テツヤ「た、タイプ・・・!?え、ええっと優しくて守ってくれるって感じの人かな~♪」

 

キリト「私も同じくです・・・」

 

ユウキ「じゃ、じゃあ好きなデートスポットは・・・!?」

 

司会の2人は笑いを堪えながら2人に質問を投げかけていた そんな状況に遂にテツヤが痺れを切らした。

 

テツヤ「おめぇらいい加減にしやがれ!!!わざわざこの姿で登場させておいて公開拷問ってそんな趣味だったか!?」

 

アスナ「だ、だって2人共反応が初々しいしくて可愛いんだもん・・・!」

 

キリト「て言うか冒頭の2人の美少女ってテツヤは正しいけど俺は男だろ!?訂正してくれ!!!」

 

ユウキ「でも、非公式ファンクラブがいるって言うのは本当みたいだよ?」

 

キリト「なにぃ!?」

 

テツヤ「ったく ファンクラブでもなんでも構わんけど もう1人忘れちゃいないか?」

 

ユウキ「あ、すっかり忘れてた・・・で、では気を取り直して登場してもらいましょう!クールな美少女スナイパーのシノンさんです!」

 

ユウキがそう言うとテツヤとキリトの隣にシノンは登場した。

 

シノン「どうも シノンです。美少女・・・なのかは分からないけど 一応GGOナンバーワンスナイパーって肩書きを持たせてもらってるわ。今日はよろしく アスナさん ユウキさん それとテツヤちゃんにキリトちゃん。」

 

テツヤ「ちゃん付けすな!!!」

 

キリト「俺はこれでも男だ!!!」

 

シノン「2人共その姿を良いことにあんなことそんなことしておいて良く言うわ。」

 

アスナ「シノンさんは2人と何かあった感じなのかな・・・?」

 

シノン「それはもう散々な目に・・・って、一応助けられたりもしてるからそこまで強く言えないけど・・・」

 

ユウキ「うーん、何があったか気になるけど やっぱりそれはこれからのプレイバックで確かめなくちゃね!」

 

アスナ「そうだね!それじゃあ今回も以前もやったように GGO編の流れをピックアップして振り返って行くよ。一応前回のキリト君の位置をユウキに担当してもらって ショウ君のポジションにシノンさんがいるって形だと思ってもらえれば幸いです。」

 

テツヤ「さて、今回はどっちが酷い目に会うかだな・・・」

 

キリト「前みたいなスタジオ半壊騒ぎは御免だぞ・・・」

 

ユウキ「あ、あはは・・・♪さ、さて!それでは早速振り返って行くよ!まず最初のシーンはここだよ!」

 

~Part110 『まさかの事態』より~

 

テツヤ「よぉし。ログイン完了だな!」

 

俺はログインしたてのGGOの街並みを簡単に見渡した。辺りには重装備をしたプレイヤーばかりがそこにはいた。

 

テツヤ「まぁまずはキリトと合流からだな。」

 

俺はGGOで初めてとなる第1歩を踏み出した。だが、その最初の1歩で俺は何かを踏んずけて顔からすっ転んだ。

 

テツヤ「ごぶっ!?」

 

顔を思い切り強打したから辺りは見れないが恐らく周りのプレイヤーは皆俺の事を見ているだろう。かなり勢いよく転んだし仕方が無いが、俺は何を踏んだんだ?

 

テツヤ「いつつ・・・一体何が・・・・・・っ!?」

 

俺が顔を上げた先には鏡があり、そこで初めて自分自身のGGOでのアバターを確認した。

 

そこには、なんとも綺麗な女の子が座っていた。それ以外には誰も写っていなかった。

 

テツヤ「・・・・・・ふぇ?」

 

思わず一声漏らすと俺の声質ではなく、寧ろユウキの声質に近い声が出てきた。

 

俺が頬を触ると鏡越しの女の子も頬を触る。腕を上げると女の子も腕を上げる。めちゃくちゃな動きをすると女の子もその動きに見事について来ていた。

 

最後に髪の毛に触れると明らかに男の髪質ではなく、女の子の髪質だった。

 

・・・・・・・・・うん。これ・・・・・・俺か?

 

テツヤ「・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

俺は思わずその場から立ち上がり、鏡で全身を見た。長い髪にとても男とは思えない可愛らしい容姿。そしてすらっとした身体付き。どう考えても女の子の身体付きだった。

 

テツヤ「ま、まさかな・・・?」

 

見た感じ巨乳ではない、もしかしたら女の子みたいな顔の男って可能性はあった。俺は恐る恐る自身の手を胸元に近づけていった、俺の手は柔らかい感覚を掴み取ってしまっていた。

 

うん。おっぱいだこれ。

 

テツヤ「おっぱい・・・・・・ってことはまさか!?」

 

いや、流石にそれは無い。あれがなけりゃ俺は俺じゃなくなる。むしろ無かったら・・・・・・

 

俺は祈る思いで自分の手を股間に近づけた。そして手はその俺の望んでいたものを触ることなく、終わった。そう、一番男として必要な俺のアレがない。

 

俺はどっからどう見ても可愛らしい女の子になってしまっていた。それを追撃するようにステータス画面を見てみると性別の項目が『女』になっていた。

 

テツヤ「どうなってんじゃァァァァァァァァ!!!!?」

 

~映像終了~

 

アスナ「これはテツヤ君がテツヤちゃんになっちゃったシーンだね。」

 

テツヤ「その呼び方止めてよ・・・」

 

シノン「ふーん こんな風に女装化に成功してた訳ね。」

 

テツヤ「女装してんのはキリトだ!!!」

 

キリト「誰が女装だ!!!」

 

ユウキ「でも、この姿髪色を黒にしただけで他はボクそっくりだね。」

 

テツヤ「この姿で暫く過ごしてお前の凄さが分かったよ・・・良く長い髪に引っかかったりしないな・・・毎回毎回気をつけなきゃいけなくて大変だったよ・・・」

 

アスナ「ところでテツヤ君はなんでキリト君みたいに女装したんじゃなくて本物の女の子になっちゃったの?」

 

テツヤ「どうやら最近のVRMMOは同端末を使う時に前のプレイヤーが女の人で次に新規プレイヤーがログインすると女体化してしまうバグがあるらしくてな 序盤に都合よく動く為の菊岡さんなりの考えらしい。」

 

シノン「まぁ確かに貴方がいたからこそ私もなんの警戒もなく2人を案内出来たし菊岡さんも失敗した訳ではないわね。」

 

ユウキ「それじゃあ次はそんなテツヤ達とシノンさんの出会いを見てみよう!」

 

~同じく Part110 より~

 

そう思ってると、数メートル先を青い髪をした女の子のプレイヤーが歩いていた。互いに赤子同然のこの状況。もうこの際あの子に道を聞いちまおう!

 

テツヤ「ねぇね!そこのお姉さん!」

 

キリト「お、おい!?」

 

俺は走りながらその女の子の元へ向かった。女の子は止まってこちらを振り向いてくれた。

 

「何?」

 

テツヤ「はぁ・・・あ、あのね?ちょっと道を聞きたいんだ!良いかな?」

 

キリト「お、おい!?今度はお前がナンパしてどうするんだよ!」

 

テツヤ「今は俺は外見女だ!ナンパには見られねぇよ!」

 

俺とキリトは小声でそう話した。そう、今の俺だったら女の子でも怪しまれずに話を聞けるのはいい点だ。

 

「ええっと・・・話し合い?」

 

テツヤ「あ!大丈夫大丈夫!ボク達ログインしたばかりでGGOのこと全然分からないから道に迷っちゃって・・・」

 

「ログインしたばかりなのね。それじゃあ案内してあげるわ どこに行きたいの?」

 

テツヤ「ええっとね!安めの武器屋さんと総督府に行きたいの!お願いしていいかな?」

 

「ええ。良いわよ。女の子2人じゃナンパされて大変でしょ?」

 

テツヤ「そうそう!ボク達さっきっからナンパされっぱなしで・・・」

 

キリト「えっ!?いや、その・・・」

 

キリト(ど、どうする・・・このまま女だと偽るべきか・・・はたまた本当のことを話すべきか・・・・・・どうせほんの少しの付き合いになるだろうしまぁ良いかな・・・・・・)

 

キリト「そ、そうなんですよ!ナンパを断るのも大変で・・・ね?」

 

テツヤ「ねー!」

 

「仲が良いのね。友達?」

 

テツヤ「うん!リアルでも知り合いなんだ!」

 

キリト「ね♪」

 

「そうなのね。それじゃあ2人の案内を受け持つわ。着いてきて。」

 

そう言って青髪の女の子は俺達の前を歩いていった。

 

テツヤ「お前もやれば出来るじゃんか。」

 

キリト「あの子には悪いがしばらくは俺も女ってことにさせてもらおう・・・その方が都合も良さそうだしな・・・」

 

「どうしたの?また何か話ごと?」

 

テツヤ「ううん!なんでもないよ!早く行こ!」

 

キリト「う、うん!」

 

~映像終了~

 

シノン「私が2人と出会った場面ね ていうか!あんな迷いしてるんだったら最初から男だって言ったらどうなの!?アンタのことよキリト!!!」

 

キリト「い、いやな!?テツヤがあぁ言った手前男だってカミングアウトがしづらくて・・・!」

 

テツヤ「俺のせいにすんなよ!?」

 

アスナ「一応このシーンの前でテツヤ君とキリト君はしつこくナンパにあってたみたいだね。それで裏道を通ってたら道に迷って シノンさんに出会ったって流れだよ。」

 

ユウキ「そりゃこんな可愛い女の子と見た目女の子の男の子がいたらナンパするだろうね。ボク達だってSAO時代ナンパされまくって大変だったもん・・・」

 

テツヤ「ユウキの苦労が今回通して色々と分かったよ・・・」

 

シノン「私だってナンパはされるし気持ちは分からないでもないけど 騙そうとする神経が気に食わないのよ!!!嫌に女の子の振り上手いし2人とも女装癖でもあるんじゃないの?」

 

テツヤ「俺は女装じゃなくてユウキの真似をしてるの!!!」

 

キリト「お、俺は・・・あ、アスナの真似を・・・」

 

ユウキ「似ても似つかないと思うけどなぁ・・・?」

 

キリト「うぐっ・・・」

 

アスナ「だ、大丈夫!!!私は女装してるキリト君も大好きだから!!!」

 

シノン「ああ言うフォローが1番来るのよね・・・」

 

テツヤ「だな・・・」

 

キリト「うぅ・・・と、とにかく次のシーンだ次の!!!アスナ頼む次に行って!!!」

 

アスナ「それじゃあキリト君の要望通り次のシーンに参りましょう♪」

 

~Part112 『最強プレイヤーは誰だ』より~

 

シノン「じゃあ2人も試合前から自分の買った武器を見せびらかすような馬鹿な真似はしないでね?じゃあ着替えましょうか。」

 

キリト「っ!?」

 

テツヤ「そうしよう!」

 

お、俺は女なんだ・・・脱いでも大丈夫大丈夫・・・

 

シノンは着ていた服を脱ぎ、下着姿になると俺もそれに続き下着姿に。良かった。脱いだら男に戻るとか変なバグじゃなくてちゃんと女の子だ・・・って俺は正真正銘の男だっての!

 

テツヤ「よし!じゃあ早速防具を・・・」

 

シノン「?どうしたのキリト。早く着替えないと間に合わないわよ?」

 

キリト「い、いや!あの・・・その!」

 

ははーん。こいつ今まで男だって嘘ついてたツケが回ったな。ザマまぁみろ!俺をバイクであんな目に合わすから天罰が下ったんだ!

 

キリト「す、すいませんでした!!!!俺は君を騙してた!!!!」

 

キリトはそう言ってシノンに自身のステータス画面を送った。これで男ってバレたな。

 

シノン「い、今?・・・・・・っ!?お、男!?」

 

キリト「ごめん!!こんなナリしてるけど男なんだ!でも女って言ってた方が都合がいいかなって思って・・・!騙してごめん!!!!」

 

シノン「う、うそ・・・明らかに女の子の恰好なのに・・・って!?」

 

シノンは今現在の自分の格好に気がついた。そう。下着姿だったのだ。つまりシノンは男であるキリトに下着姿を見せつけていたことになる。

 

シノン「こ、このド変態!!!!」

 

シノンはそう言いながらキリトの頬に渾身のビンタをかました。

 

キリト「ハブっ!?」

 

キリトの顔には真っ赤なビンタの跡ができていた。そりゃ性別騙して下着見られたんじゃこうなるけど、こう思うと俺の場合は性別を勘違いしての不可抗力だけど初っ端から鈴奈に凄く失礼なことしてたんだなぁと思う・・・後でもう1回謝っとこう・・・

 

シノン「お、女の子のフリしてそんなことしてるなんて信じらんない!!!!最低のドスケベ野郎!!!!」

 

キリト「な、何も言えない・・・」

 

テツヤ「ざまぁみろ~!」

 

シノン「テツヤ。貴女こんな奴と友人だなんて縁切った方が良いわよ?いつ襲われるか分かった物じゃない。」

 

テツヤ「う、うん・・・」

 

い、言えない・・・俺が男なんて・・・言ったら殺される・・・デスガンじゃなくてシノンに・・・

 

キリト「こ、この野郎・・・テツヤ!!!!お前もいい加減正体を現したらどうなんだ!?」

 

テツヤ「っ!?馬鹿!余計なことを!!!!」

 

シノン「しょ、正体?どういうこと?」

 

テツヤ「はぁ・・・もう言わなきゃ収拾がつかないよな・・・正直に言う。俺も男だ。」

 

シノン「・・・・・・・・・あ、貴女頭がおかしくなった?貴女は正真正銘女の子じゃない。こんなやつのこと庇うために嘘なんてつかなくて良いのよ?」

 

テツヤ「シノン。1から説明するから聞いてくれ。その後に思う存分殴ってくれ。」

 

シノン「は、はぁ。」

 

俺はシノンにデスガンを追ってGGOにログインしたってこと以外を全部話した。自分は本来男だが、バグのおかげでこんな女の子のアバターになってしまったネカマプレイヤーってことを。俺の女の子の口調は仲のいい女の子の真似であることも伝えた。後極力俺と話す時に他の誰かがいる時は俺を女として扱って欲しいということも。

 

シノン「つ、つまり・・・本来男だけどバグで女の子になったってこと!?」

 

テツヤ「その通りさ。さぁ 俺も殴られなきゃキリトに悪い。殴ってくれ。」

 

俺はそう言ってシノンの前に立ち、目を閉じた。もう殴れる覚悟は出来てるんだ。いつでも殴って来てくれ。

 

・・・・・・あれ?いつまで経っても殴られない?どうなってんの?

 

テツヤ「し、シノン?」

 

目を開けてシノンのことを見ると、俺の事をじーっと見ていた。

 

シノン「・・・・・・貴方は殴れないわ・・・・・・自分で女の子のフリしてたのは正直ムカつくけども、男の子なのにバグで女の子になったなんて・・・・・・可哀想だし・・・・・・」

 

キリト「えぇ!?テツヤは良いの!?」

 

シノン「アンタとは別でしょ!!」

 

テツヤ「い、良いのか?俺もれっきとした男で君の下着姿を見ちまったし・・・」

 

シノン「それも含めて許すの!!・・・・・・ただし条件付きよ。決勝戦まで必ず来なさい!そこで貴方と真剣勝負をしてもう一度審議にかける!もし貴方がどうしようもないクズだったらやっぱり許さないし、礼儀正しい人だったらもうとやかく言わないわ。ただしキリト アンタだけは当分許さないからね・・・!」

 

キリト「そ、そんなぁ・・・」

 

シノン「ほら!分かったらさっさと着替える!テツヤもそこのドスケベも!」

 

テツヤ「お、おう!」

 

キリト「好きで女の格好になったわけじゃないのにぃ・・・!」

 

こうして、俺達は思わぬハプニングを迎えたが俺はシノンに情けをかけてもらい、キリトはド変態のレッテルを貼られてしまったが無事に着替えは終わった。 俺はシノンにキリトがシノンを覗かないよう見張るようにって命令を受けたからずっとキリトを見てたけど・・・

 

~映像終了~

 

キリト「な、なんでよりによって次がこれなんだよ!!!」

 

シノン「今回はあんたらの変態行為を隅々までチェックして流してるんだからね 言い逃れしようったってそうは行かないわよ。」

 

テツヤ「まぁ女のフリしてシノンの着替え覗くなんてそりゃこんな報いを受けるさね。」

 

キリト「またんかい!!!お前だって男だろうが!!!!!!なんでお前が許されてる流れになってるんだ!!!」

 

テツヤ「だってボク女の子だもん♪」

 

テツヤはそう言うときゃぴきゃぴしたようなポーズを取り笑った。

 

ユウキ「なんだか楽しそうだねテツヤ。」

 

アスナ「1番楽しんでたり・・・」

 

テツヤ「まぁなんだかんだ言って結構新鮮だしな♪身体も軽いし動きやすい 欠点は軽すぎて男みたいな戦い方は出来ないってとこだな。」

 

シノン「なんだかこんなのに負けたと思うと腹たってきた・・・」

 

ユウキ「それじゃあ次はそんな2人の戦闘場面だよ!どうぞ~♪」

 

~part144 『夕闇の決闘』より~

 

コインが落ちた瞬間に俺達は互いの武器を構えた。シノンはへカートを、俺はスラッシュエッジを。

 

シノンが引き金を引くのと同時に、俺もスラッシュエッジをシノンに向け投擲した。

 

大体は敵の遠くから近づく軌道でブーメランを投擲するが、今回はその逆で真っ直ぐ的に向かうようにブーメランを投擲した。

 

シノンの弾丸と俺のブーメランはぶつかり合うとシノンの弾丸は軌道が逸れ、俺のスラッシュエッジは耐久値が無くなりこわれてしまった。

 

シノン「なっ!?ブーメランで弾丸を!?」

 

テツヤ「よぉし!これで俺は無罪放免だなシノン!」

 

シノン「ちょ、ちょっと待ちなさい!!!!避けたらの約束でしょ!!!!避けたんじゃなくて軌道を逸らしたんじゃない!!!!」

 

テツヤ「悔しいんだったら俺に一撃食らわせてみな!!!!」

 

俺はそう言ってシノンに近づいた。スナイパー相手に遠距離で距離を取るのは愚策だと言うのはさすがに分かる。

 

シノン「私がスナイパーだけの女だと思ったら大間違いよ!!」

 

そう言ってシノンはへカートを背負い、サブアームのハンドガンを取り出した。

 

テツヤ「ならこっちだって!!!!」

 

俺は接近しながらブーメランを投げ、直ぐにコルトパイソンを持った。

 

これはいつもの戦法。シノン相手に通じるとは思えないが・・・!

 

シノン「読み通り!!」

 

シノンは落ち着いて俺の投げたブーメランを撃ち落とすと、今度は目の前に迫った俺に狙いを定めた。

 

テツヤ「流石だな!やっぱこの作戦じゃ倒せないようだな!!!!」

 

シノン「壊されたブーメランが別のブーメランに再度リロードされるまでにかかるのは1分!!さっき壊したのもまだ30秒しか経ってないしこれで終わりよ!」

 

テツヤ「確かにそうだけど詰めが甘いぞシノン!!」

 

俺はそう言って腕にあるポケットを開いた。そこにはスラッシュエッジが入っていた。両腕にポケットがあるから合計4つのブーメランを使えるという訳だ。

 

シノン「なっ!?そんなとこにまで!?」

 

テツヤ「これでどうだ!」

 

俺はブーメランを構えながらシノンに向けコルトパイソンの引き金を引いた。

 

シノン「これくらい!」

 

シノンは身体を反らして弾丸を避けたが、それが俺の狙いだった。

 

俺は引き金を引いたのとほぼ同時にブーメランをシノンの首元に向け投げていた。シノンは弾道予測線から逃れるように避けたがそれはあくまで弾丸の話。ブーメランには弾道予測線は無い!!!!

 

シノン「しまっ!?」

 

テツヤ「勝ちは貰った!!」

 

シノン「この位で!!!!」

 

シノンは反らした身体に捻りを加え、当たるはずだったブーメランは寸前で避けられてしまい、ブーメランは俺の手元に戻ってきた。

 

テツヤ「す、すげぇ身のこなしだな・・・」

 

シノン「こう見えて避ける技術もトップレベルって言われてるのよ!そう簡単に討ち取れる相手だと思わない事ね!!!!」

 

テツヤ「シノン!!!!お前との勝負めちゃくちゃ面白い!!上手くいかないのがこうまで楽しいとはな!!俄然倒したくなってきた!!!!」

 

シノン「私も同感よ!!貴方との勝負簡単には終わらせたくない!!!!」

 

テツヤ「そう簡単にやられないでくれよ!!」

 

シノン「そっちもね!!」

 

~映像終了~

 

アスナ「おぉ~白熱のバトルが繰り広げられてるね!!!」

 

シノン「テツヤの動きは奇想天外過ぎて全然読めなくて大変だったわ。」

 

テツヤ「シノンこそ まさか女プレイヤーでここまで戦える子がユウキ以外にいるなんて思いもしなかったよ。」

 

キリト「この時俺も決勝戦の最中だったんだけど、一体どう決着が着いたんだ?テツヤがシノンの胸をもんだってことは分かるんだが・・・」

 

ユウキ「は?」

 

ユウキはキリトの話を聞いた途端おぞましいオーラを背後に宿らせた。

 

テツヤ「ご!誤解を招く言い方すんじゃねぇ!!!試合中フィールドの地震のせいでシノンの頭上に巨大トラックが落ちてきそうになってそれを助けたら結果的に揉んじまっただけだ!!!」

 

シノン「全く どさくさに紛れての行動は天下一品ね。」

 

アスナ「ま、まぁテツヤ君のラッキースケベ体質は今に始まったことではないんだし・・・だ、だからユウキもそのおぞましいオーラは閉まってくれると嬉しいなぁ・・・?」

 

ユウキ「全くなんでいつもいつも女の子のおっぱいを・・・ぶつぶつ・・・」

 

テツヤ「ば、場の流れが悪いから次行こう次!!!!!!」

 

~part115 『孤高の存在の弱さ』より~

 

哲也「・・・・ラフィン・コフィンか・・・・・」

 

昨日遭遇したあの野郎は俺にとっては因縁の相手だった。キリトが怯えていたのも無理もない 何故か?それはあの場面 俺は少し震えていたからだ。

 

未だに殺したヤツらの夢を見るくらいの俺が本物のラフコフに会って平然としていられるわけがない。本当なら俺だって何かに甘えたかった。

 

でも何故それをしないか?答えは簡単。俺は皆にとって"英雄"だからだ。

 

英雄の俺がガタガタ震えてたんじゃ話にならない。だからあの時は敢えて強気に振る舞うことで震えを止めていたんだ。

 

そう・・・・・英雄は皆の前では常に強くなくちゃならない いついかなる時も。

 

哲也「英雄か・・・・・・」

 

俺は流れる川をしばらくぼーっと見つめ、数十分後にその場を離れ家へと向かった。

 

・・・・・・俺が甘えられるのは木綿季の前だけだからな・・・・・・

 

~映像終了~

 

アスナ「ここはテツヤ君が溜め込んでいる心情を独白してるシーンだね。」

 

ユウキ「一応このGGO編は英雄とはってことを話にしてる所もあるからね。」

 

シノン「貴方あの時怯えていたのね・・・意外だわ・・・」

 

キリト「ラフコフを目の前にビビらないなんて流石はテツヤと思ったけど なんだかんだビビってたんだな。」

 

テツヤ「るせぇな!!!35人も関係者殺せば良心持つやつなら誰だって恐怖心は抱くわ!!!」

 

アスナ「英雄でも怯えて甘えちゃうちょっぴり可愛らしい一面だね。」

 

ユウキ「ボクにならいつでも甘えていいからね♪ボクになら♪」

 

シノン「凄い強調するわね・・・」

 

アスナ「私もいつでも歓迎だよキリト君♪」

 

キリト「い、いや、俺はその・・・」

 

シノン「よ、4人の痴話話はここまでにして 次に行きましょ。」

 

~part116『正義の死神』より~

 

今日はいよいよBOB本戦。キリトに加え、テツヤを倒さなければ優勝するのは無理と言うBOBで稀にある出場プレイヤーの質が高い大会になってしまったのは少し計算外だったけど、諦めはしない。

 

私はテツヤを撃ち抜いて BOBで優勝して、今までの自分と別れを告げる。そして、変わった私を貴方に見て欲しい。まだ名前も分からない貴方だけど、私にとって貴方は荒れた道をどう進むかを教えてくれた英雄的存在。

 

だから恩返しをしたい。恩返しするには私が変わったってところを見せたい。だから今回のBOBは絶対負けられない。

 

詩乃「でも・・・・・・あの時テツヤの言ってた言葉・・・・・・」

 

テツヤ『手の届く範囲の人はこの手で助けたい。それが俺のポリシーさ。』

 

詩乃「・・・・・・全く同じだった・・・・・・あの人とポリシーが・・・・・・」

 

あの時は似たポリシーを持つ人くらいってことで特に何も聞きはしなかったけど・・・・・・あの後言ったあのセリフ・・・・・・

 

テツヤ『なぁシノン・・・・・・人間ってのは何で同じ人間を殺すことが出来るのかな・・・・・・』

 

あの時は何であんなことを言ったのかはさっぱり分からなかったけど・・・・・・もしテツヤとあの人が同じって考えれば多くの人を殺めたあの人の辛い過去のはず・・・・・・それがあの人の悩み・・・・・・

 

でも、私の仮説は3割の確率で当たってればいいくらいの物。世の中には何十億人も人がいてあの人と同じポリシーを持って、彼女がいて、深い悩みを持ってる人なんて恐らく探せば何百人と出てくるはず。

 

詩乃「・・・・・・考えすぎかな・・・・・・貴方とテツヤが一緒なんて・・・・・・」

 

でも、私はあの時確かに聞けた。あんなに強いテツヤにも深い悩みがあるってことを。

 

強いテツヤでも悩みを持ってる。でもテツヤがあんなに重苦しい雰囲気になったのはあの時だけで、それ以外はとても楽しそうに過ごしてた。私は良くいえばクールに過ごしていて、悪くいえば口を開かない女。でもテツヤは明るく 強気に振舞えていた。きっとそれはテツヤのメンタルが強い証拠なんだ。

 

私も、私だって強くなってみせる。テツヤ以上の強さは無理かもしれない。でも、今回のBOBでテツヤの強さの極意を知ることはできるはず。

 

詩乃「・・・・・・テツヤなら・・・・・・私のことを助けてくれるのかな・・・・・・」

 

私は常に暗闇の中で1人過ごしてきた。でも、テツヤなら 私の暗闇をかき消すくらいの光を灯してくれるかもしれない。

 

テツヤだけじゃない。あの人の示した道を進めば私はこの暗闇から抜け出せるのかもしれない。

 

ずっとずっと雨だった世界が 晴れに広がっていくかもしれない。

 

詩乃「・・・・・・晴れるといいな・・・・・・この心を覆ったままの雲が・・・・・・」

 

私は人を殺した殺人者。例え相手が銀行強盗で人を撃ち殺した相手であろうと私のやった事は事実。

 

でも、貴方も私とは違う方向性ではあるけど 同じ様に殺人を犯してその事でトラウマを抱えてる。私なんかに比べたらきっと貴方の方が何倍も辛いはず。それでも私より凄く強い精神力を持ってる。それは貴方にあって私に無いもの。

 

テツヤが人を殺したなんてことは分からないけど、テツヤも同じ様に悩んでて、貴方と同じくらい強い人。

 

私の目の前に現れた2人の男の人は これから私にどう影響してくるのかな。

 

詩乃「私も・・・・・・同じ道を歩みたい・・・・・・」

 

2人が晴れの道を歩いているんだから、きっと私だって晴れの道を進めるに決まってる。なら、私も歩みたい 彼らと同じ晴れの道を。

 

その為に、私は今日のBOBでテツヤに勝ってみせる。テツヤに勝って弱い自分とお別れするんだ。

 

それで、貴方に言いたい。『ありがとう』って。

 

詩乃「絶対・・・絶対勝つ・・・!」

 

私は強い決心を胸に、今回の大会を勝ち進むことを決めた。

 

強いシノンとしてではなくて、もっと強くなれた朝田詩乃としてもう一度貴方に会いたいから。

 

~映像終了~

 

ユウキ「これはシノンさんの抱いてる思いについてだね。」

 

テツヤ「そんなに俺の事意識してるなんていつもはツンツンしてるくせに可愛いとこあるじゃん♪」

 

シノン「う、うるさいわね!!!黙らないとその口狙い撃つわよ!!!/////」

 

シノンはそう言うとへカートの銃口をテツヤに向けた。

 

テツヤ「す、すいません勘弁してください!!!」

 

アスナ「でも実際ビックリしちゃうよね~ 憧れの人と倒したい相手が全くの同一人物だったなんて!!!」

 

ユウキ「VRMMOプレイヤーならではの出来事だね。」

 

キリト「これだけ憧れ持たれるなんて 一体シノンに何を言ったんだ?」

 

テツヤ「別に大したことじゃないさ 俺のポリシーってやつをシノンに教えてやっただけだ。」

 

シノン「でも、そのポリシーのおかげで私は今日ここにいられる その・・・ありがとね・・・テツヤ・・・/////」

 

テツヤ「どういたしましてシノン♪」

 

ユウキ「はいはいイチャついてないで次のシーン行くよ!!!」

 

ユウキはテツヤの頬を引っ張りながら次のシーンへの指示を出した。

 

テツヤ「いでででで!?」

 

~同じく part116より~

 

俺は詩織さんにSAO時代の全てを明かした。木綿季との出会い。付き合い始めたこと。俺の異名のこと。殺されて行った仲間達。俺がゲームを終わらせたプレイヤーであること。それが理由で英雄と呼ばれていること。そして、ラフィン・コフィンのこと。これら全部を詩織さんに話した。

 

詩織「なるほどな・・・SAOにそんな奴らがな・・・・・・」

 

哲也「はい・・・・・・実は俺の悩みはそいつらが原因でもあるんです・・・・・・」

 

詩織「仲間がその犯罪者に殺されたことか?」

 

哲也「いえ・・・・・・寧ろ逆というか・・・・・・俺は木綿季を守りたい為に・・・・・・そして目の前で散った仲間の敵討ちのためにそいつらを殺した・・・・・・その数は・・・・・・35人・・・・・・」

 

詩織「っ・・・・・・」

 

哲也「俺はこの殺した奴らのことを忘れられないでいるんです・・・・・・夢にも出てくる始末で夢に見ると決まって過呼吸を起こす・・・・・・俺は未だにSAOに囚われ続けてるのかもしれません・・・・・・」

 

詩織「・・・・・・そうか・・・・・・」

 

哲也「俺が35人を殺したことでそいつらの再犯は二度と起こらなかったのは事実です・・・でもだからって35人を殺すなんて・・・この悩みを昨晩SAO時代の仲間に相談したんです・・・・・・そいつにはお前がそいつらを壊滅させたから被害も増えなかったんだと言われました・・・・・・俺も確かにそれは思います・・・・・・でも・・・・・・だからってそんな大人数を殺して俺は良かったのか・・・・・・?」

 

哲也「俺はゲームを終わらせた英雄・・・・・・でもそんな英雄と呼ばれる男の手が自身が殺した相手の返り血で染まってて・・・・・・・・・それで本当に皆を救った英雄なんて名乗れるのか・・・・・・!?」

 

俺はその血に濡れた手を強く握った。それこそ血が滲み出てくるほどに強く強く握った。

 

哲也「俺は木綿季だけじゃなくて皆を護りたかった・・・・・・だから斬月だって天鎖斬月だって手に入れた・・・・・・でもだからって大量殺人していい訳じゃない・・・・・・!」

 

詩織「・・・・・・1つだけ質問させろ。哲也。そのラフィン・コフィンって奴らは罪のない人間なのか?それともお前の仲間を殺した仇か?どっちだ。」

 

哲也「そ、そんなの仇に決まって・・・!」

 

詩織「なら決まりじゃないか。お前の取った行動に間違いなんてなかったんだよ。」

 

詩織さんはそう言って強く握り過ぎて本当に血が出てきた俺の拳を優しく両手で包み込んでくれた。

 

哲也「詩織さん・・・」

 

詩織「殺した相手の返り血に染った手だぁ?んなのお前の殺した相手は多くの罪もない人間の返り血に染ってんだぞ?それをそいつらは楽しんで行って来てたドクズ野郎どもじゃねぇか。お前は例え相手が犯罪者であろうと相手のことを忘れないでいられる心優しい人間なんだよ。だからこそ殺した相手のことを忘れられずにいるんだ。お前は大人数を殺してしまった。それはもう過ぎ去ってしまって変えられもしない過去だ。」

 

哲也「・・・・・・・・・」

 

詩織「でも、未来なら幾らでも変えられる。今は辛い思いをしてるかもしれないがきっと変えられるさ。絶望の未来を変えたから今お前はこうしてここにいる。そうだろ?」

 

哲也「・・・・・・確かにそうかもしれません・・・・・・」

 

詩織「仲間を助けるために人を殺すなんて口では言えても簡単にできる行動じゃない。お前は人殺しだなんて悩む必要は無いんだよ。若い哲也なら人を殺したらそりゃ悩むだろうさ。私だってきっとお前と同じ立場に立ったら悩むと思う。でも結果的に大切な人や仲間を守れたんなら良いじゃないか。立派なことをしたんだよお前は。」

 

詩織さんはそう言って俺の頭を優しく撫でてくれた。

 

詩織「良いか哲也。35人のことを今すぐ忘れるのは難しいとは思う。でも35人殺したことで掴み取ったのが今の暮らしと、多くの命なんだろ?」

 

哲也「それは・・・・・・そうですけど・・・・・・」

 

詩織「じゃあそのお前が殺した35人は罪もない人物を殺して何を得たんだ?皆の命か?大切な人か?いいや違う。お前の殺したヤツらが得られたのは一時の愉悦、快楽、快感だけだ。しかも1人にしかその殺したって喜びは味わえないから皆で殺すんだ。それが集団殺人の心理なんじゃないかと私は思う。それに比べたらお前が得たものはとても有意義な物じゃないか。皆の時間、笑顔、命。35人ものクズを殺した代わりにお前はそれを得たんだ。もうお前が相手のことを気にするに必要は一切無い。気にするんだったら殺されてしまった罪のない人達だ。お前がクズ共のことを気にする必要は無いんだよ。」

 

哲也「・・・・・・昨日言われたんです・・・・・・お前は優しすぎるって・・・・・・だから殺した奴らを忘れられずにいるんだって・・・・・・知らないところで俺は慈悲の心を見せてしまってるんでしょうか・・・」

 

詩織「そうだ。お前は優しすぎるんだよ。誰にでも善意を向ける人間がいるか馬鹿。犯罪者に慈悲はいらないんだよ哲也。だからいっそこう思ってみろ。『ざまぁみろ!』ってな。」

 

哲也「・・・・・・ざまぁみろ・・・・・・か・・・・・・」

 

・・・・・・確かに俺は下手に皆を助けるって意識が強すぎた・・・・・・だから殺した奴らのことを忘れられずにいたのかもしれない・・・・・・

 

・・・・・・そもそもアイツらは飛鳥を殺し、木綿季までも殺そうとしたんだ・・・・・・なんで俺はそんな奴らにまで善意を向けなけりゃいけないんだ・・・・・・?大切な仲間を殺され、殺されかけたから殺したのが35人なんじゃないのか・・・・・・?

 

哲也「そうだ・・・・・・俺はアイツらが憎くて殺したんだ・・・・・・そんな奴らに慈悲の心を向ける必要なんて無い・・・・・・!!!!」

 

詩織「そういうことさ。分かってくれたか?」

 

哲也「はい!!!!詩織さん!!!!俺はもう後悔なんてしません!!!!俺の殺したヤツらはそもそも俺の仲間を殺し、木綿季までも殺そうとした奴らだ!!!!そんな奴らに何が慈悲の心だ・・・・・・!俺は・・・・・・俺は"正義の死神"だ!!!!クズ達に引導を渡すのは俺の役目だ!!!!」

 

そう。俺はただの死神ではなかった。正義の死神だったんだ。正義の死神だからこそ、罪のない人を殺し、俺の仲間を殺し、飛鳥を殺し、俺の大切な彼女を殺そうとした奴らに引導を渡したんだ。

 

もっと早く気づけば良かった。俺の殺しはただの殺しじゃない。クズ達を冥界に送るための殺しだったんだ。殺した奴らに怯えすぎてこんなことにも気づけなかったんだ。俺もまだまだってことだな。

 

死神の名前はSAO時代のアカウントを消すと同時に捨てはしたが、この日を境にもう一度名乗ろう。

 

そう、《正義の死神》と。

 

~映像終了~

 

テツヤ「俺が詩織さんに悩みを打ち明けたシーンだな。いやぁやっぱこういう時は包容力ある大人の人に言うのに限るねぇ。」

 

ユウキ「悲しいけどこの悩みはボクじゃ完璧に解決できなさそうだったし・・・」

 

アスナ「ここで死神の名前を復活かせることを決めたんだね。」

 

キリト「俺達の英雄の完全復活って言うわけだな。」

 

テツヤ「まぁここで悩みを打ち明けていなかったらきっと俺もシノンを助けられずに死んじまってただろうしな・・・飛鳥と詩織さんには感謝しかないよ・・・」

 

シノン「飛鳥・・・って言うのは?」

 

アスナ「テツヤ君の仲間の人なんだ 今はもう死んじゃってるけど 時折テツヤ君の為に夢枕に出てくれる良い人なんだ♪」

 

ユウキ「すっごいボンキュッボンだからあんまし会って欲しくないけど・・・」

 

シノン「ボンキュッボン・・・か・・・・・・」

 

テツヤ「まぁそんな気にすんなってシノン 人間何も胸だけじゃ・・・」

 

テツヤがそう言いかけたところでテツヤの右の頬を一発の弾丸が掠めた。

 

シノン「これ以上いったら本気で殺す・・・!!!」

 

テツヤ「す・・・すいませんでした・・・!!!」

 

テツヤは半べそを浮かべながら必死に謝っていた。

 

アスナ「あ、あはは・・・そ、それじゃあ次のシーンをどうぞ~!」

 

~part117 『殺人の瞬間』より~

 

テツヤ「あっ!ごめんなさい!大丈夫ですか?」

 

「だいじょ・・・ひぃ!?し、失礼しましたァ!!!」

 

「どうぞお進み下さい!!!テツヤさん!!!」

 

そう言って2人は俺の前に道を譲ってきた。なんだ?本戦出場者ってそんな恐ろしいのか?

 

俺はそのまま譲られた道を通ると、その場で立ち止まった。

 

「な、なんだ・・・?」

 

「ま、まさか俺達を殺る気じゃ・・・!?」

 

テツヤ「ねぇ・・・・・・君達・・・・・・」

 

「ひぃぃ!?なんでしょうか!?」

 

俺は背を向いていた状態から前を向き、女の子らしい可愛らしいポーズを取りこう言った。

 

テツヤ「皆♪本戦はボクのことを応援してね♡」

 

俺がそのセリフを言うと辺りにいたプレイヤーはまるで稲妻でも打たれたのような表情になったと思うと、次第にその顔はにやけ顔へと変わって行った。

 

「ま、任せてください!!!死に物狂いで応援します!!!」

 

「今回は貴女に全財産を賭けます!!!」

 

「テメェらテツヤちゃんに全財産特攻する準備は出来たかぁ!?」

 

テツヤ「えへへ~♪皆の応援があればボクも百人力だよ♡」

 

キリト「・・・・・・何やってんだ・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

シノン「・・・・・・変態というか変人ね・・・・・・なんでこんなのに負けたのかしら・・・・・・」

 

~映像終了~

 

ユウキ「なーんかかなり女の子の姿楽しんでるねテツヤ。」

 

アスナ「しかも言動がユウキそっくり。」

 

シノン「実は彼女の服をこっそり拝借して着てたりして。」

 

テツヤ「もし現実でそんなことやったらパッツンパッツンで動けんわ。」

 

キリト「いや、お前には敬愛してるお姉さんがいる 大学生のお姉さんの服ならば・・・」

 

テツヤ「あのなぁ!!!俺の身長と姉ちゃんとユウキの服はどっちも釣り合わん!!!んなこと言うならお前はどうなんだよ!!!妹と背丈似てるしお前こそ妹のジャージだとか下着だとかつけてんじゃねぇのか!!!」

 

キリト「俺がそんなことするか!!!」

 

シノン「まぁテツヤは身長が身長だから断念してそうだけど 貴方はできる余地あるわよね?」

 

アスナ「き、キリト君・・・」

 

キリト「み、見るな・・・そんな目で俺を見るな・・・!!!!!!」

 

シノン「それじゃあテツヤの変態の片鱗を見せたところで次のシーンよ。」

 

テツヤ「誰が変態じゃ!!!」

 

~part120 『託された想い』より~

 

「諦めんな!!!!!!!!!!!!!シノン!!!!!!!!!!」

 

シノン「っ!!!!」

 

死銃「っ・・・この声は・・・」

 

デスガンはその声に驚き 私から手を離した。私は直ぐに声のした方向を見た。

 

そこには 汽車の走るレールを滑りこちらに向かっているテツヤの姿があった。

 

シノン「あ、あれってグラインド・・・?」

 

グラインド。それはGGOにおける移動テクニックの1つ。橋やあぁいったレールの上を滑るという単純ではあるけど実際には相当に高い身体バランス能力が必要で出来るプレイヤーはほんの一握りの超高等テクニックの1つ。

 

ただ出来れば長距離の移動を乗り物を必要とせずとも可能となり、敵を撹乱したり 遠く離れた敵と近づくにはうってつけのテクニックだ。

 

死銃「やっと来たか・・・・・・死神・・・・・・!!」

 

テツヤ「お望み通り来てやったぜ殺人鬼野郎!!!!!」

 

テツヤはそう言いながらレールから飛び、私の目の前に着地した。

 

その後ろ姿は 背丈は小さくとも 今の私にはとても大きくて 頼りがいのある背中に見えた。

 

シノン「テツヤ・・・・・・来てくれたんだね・・・・・・!」

 

テツヤ「悪いなシノン。あんなこと言っといてお前を・・・・・・って・・・・・・キリトは・・・・・・?」

 

シノン「・・・・・・キリトは・・・・・・私を・・・・・・庇って・・・・・・」

 

テツヤ「っ・・・・・・そう・・・・・・か・・・・・・馬鹿野郎・・・・・・死ぬなって言っただろうが・・・・・・!!!」

 

そう言ったテツヤは拳を強く握り、わなわなと身を震わせていた。

 

キリトがあれだけテツヤを信用していたと同様に きっとテツヤだってキリトを深く信用していたんだと思う。そんなキリトが死んでしまって悔しさを表さない人間はいないと思う。

 

シノン「テツヤ・・・キリトから貴方に伝えて欲しいことがって・・・こんな所で死んでごめんって・・・・・・それと・・・・・・キリトがコレをテツヤにって・・・・・・」

 

テツヤ「俺に・・・・・・?」

 

私はテツヤにキリトが残した光剣を手渡した。

 

テツヤ「これは・・・・・・」

 

シノン「キリトはこうも言ってた・・・コレはきっとアイツを倒すための切り札になるって・・・・・・」

 

テツヤ「成程な・・・・・・キリト・・・・・・お前の無念・・・・・・俺が晴らしてやる・・・・・・!!!!!」

 

シノン「テツヤ・・・・・・ごめん・・・・・・私の・・・・・・私のせいでキリトが・・・・・・!!」

 

テツヤ「訳は後で聞く。それより今はアイツを撒こう。」

 

シノン「ま、撒くってどうやって・・・?」

 

テツヤ「本当はお前との決戦まで取っておくつもりだったけどこんな時だ。出し惜しみはしない。」

 

テツヤはそう言うと右ポケットに入っていたスラッシュエッジを左手で取り出し、右手で光剣を握った。

 

死銃「そんなもので何をする?近づけばお前もキリトの様に死ぬかもしれないぞ?」

 

テツヤ「殺れるもんならやってみな!!!!!」

 

テツヤはそう言うと即座にデスガンの懐に潜り込んだ。

 

死銃「っ!!」

 

テツヤはそのまま光剣で攻撃し、続けてスラッシュエッジを投擲するのではなく所持しながら攻撃した。続けざまに腹部に攻撃を受けたデスガンがその攻撃でよろめいた所でテツヤはバク転をした。

 

バク転でデスガンから距離を取ったテツヤはそこでスラッシュエッジをデスガンに向けて投擲。投擲したブーメランはデスガンのマントに突き刺さった為にデスガンへの直接的なダメージにはならなかった。

 

テツヤは空いた左手でコルトパイソンを持つと、その場で1発の弾丸を放った。

 

放った弾丸がデスガンに当たると その場で小規模の爆発が起きた。そしてテツヤは私の傍に着地をした。

 

シノン「なっ!?爆発・・・!?」

 

テツヤ「本戦前に全部のブーメランに少量の火薬を付着させたんだ。投擲し突き刺さったブーメランの火薬が付いた所を狙い撃てばああなるって寸法さ。さっきも言ったけど本来お前との決戦用だったんだけど キリトがやられた今四の五の言っていられない。」

 

シノン「そんな・・・あの状況でそれを狙って・・・?」

 

テツヤ「それと シノン コイツ受け取れ。」

 

そう言ってテツヤは何かを投げてきた。その何かとはバイクから振り下ろされた際に手放してしまったへカートだった。

 

私は投げられたへカートを両手でしっかりと抱え込むようにキャッチした。

 

シノン「へカート・・・・・・」

 

テツヤ「バク転して手を着いたその場に落ちてたんだ。もうお前の相棒を離すなよシノン さぁ!今はここから移動しよう!!!」

 

テツヤは私の手を引くと さっきまでのデスガンが乗っていた機械式の馬に乗った。

 

テツヤ「シノン!」

 

シノン「うん!」

 

テツヤは手を差し出してきてくれた 私はその手を掴み テツヤの後ろに跨った。

 

テツヤ「しっかり掴まっとけよ!!!!!」

 

そう言ってテツヤは馬を走らせ始めた。私はテツヤの腰に手を回して離れられないようにした。

 

デスガンが追ってくることもなく無事に街から脱出し、テツヤと私は荒野の道を進んで行った。

 

~映像終了~

 

アスナ「こ、ここはキリト君が倒された後 颯爽とシノンさんの助けに入るテツヤ君のシーンだね。」

 

ユウキ「なんでこの時テツヤはグラインドで登場なんてしたの?」

 

テツヤ「この前に何人かとまとめて戦ってたんだけど 気づいたら郊外に出ちゃってな・・・それで、足場見たら偶然汽車のレールがあったからこれを伝って来たって訳さ。」

 

キリト「だが俺はここでフェードアウトだな・・・ここから先は俺も良く知らないから楽しみだ。」

 

シノン「病室で本戦は見なかったの?」

 

キリト「ログアウト後のケアで手一杯でな・・・後泣きじゃくるアスナの対応とか・・・」

 

アスナ「ちょ、ちょっと!!それは内緒って言ったじゃない!!!」

 

テツヤ「まぁ負けたのをいいことににゃんにゃんしてたってことだな。」

 

キリト「違う!!!」

 

ユウキ「それじゃあここからはテツヤとシノンさんメインになるよ!次のシーンをどうぞ♪」

 

~Part121 『君を護る誓い』より~

 

テツヤ「シノン この傷にかけて 俺はお前を殺させやしない。絶対に守ってやる 約束だ。」

 

シノン「・・・・・・次は無いからね・・・・・・」

 

テツヤ「セカンドチャンスで充分だ。さぁ シノン 手を出して。」

 

シノン「へ?」

 

シノンは俺の言う通り手を差し出した。俺はその手をギュッと握った。

 

テツヤ「シノン お前1人の手くらい幾らでも背負ってやる 握ってやる。俺の手なんかはお前より遥かに血に汚れた汚い手かもしれないが それでも構わないか?」

 

シノン「っ・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

テツヤ「一生とは言えない 今この場面 俺にお前の命預けてくれないか?」

 

俺はそう言いながらシノンの頭に手を置いた。

 

テツヤ「それとも シノンより血に汚れた俺の手なんかじゃ助けられたくなかったかな?」

 

俺は笑いながらそう言った。俺の事を唖然としながら見つめていたシノンは、シノンの手を握っていた俺の手に涙を流し始めた。

 

シノン「こんなに・・・・・・こんなに手って温かいのね・・・・・・」

 

テツヤ「お前の小さな手くらい幾らでも握ってやるさ。俺のリードでよければ幾らでも支えてやるさ。だからもう俺の前で涙は流さないでくれないか?大切な仲間に涙は流させたくないからさ。」

 

俺はそう言って涙袋に溜まっていたシノンの涙を指で拭き取った。

 

シノン「じゃあ・・・・・・今の私を・・・・・・貴方に預けるね・・・・・・」

 

そう言ってシノンは俺に抱きついた。

 

テツヤ「うん。預からせてもらうな シノン。」

 

俺は抱きついたシノンを抱きしめ返した。先程で震えていた身体の震えはもう止まっていた。

 

シノン「温かい・・・・・・貴方の温もりを感じる・・・・・・人ってこんなに温かいんだね・・・・・・」

 

テツヤ「ずっとずっと寂しかったよな・・・・・・1人で・・・・・・でももう大丈夫・・・・・・お前には俺がいるからな・・・・・・」

 

シノン「女神が死神に助けられるなんて話・・・・・・聞いたことないわね・・・・・・」

 

テツヤ「確かにそうだな・・・・・・でもシノン 俺は普通の死神なんかじゃない。 俺は人を助ける為に降臨する神 正義の死神だ。」

 

シノン「正義の死神・・・?」

 

テツヤ「SAO時代の上司的存在に俺の殺しのことを言ったら 君の殺しは正義の為の殺しだって言われてな。そしてこう言われた 正義の死神とな。俺はその名に恥じぬ生き方をしたい 弱気を助け悪を滅ぼす死神になるんだ。」

 

シノン「そうなのね・・・・・・きっと貴方ならなれるわ。本物の正義の死神にね。」

 

テツヤ「ありがとな。女神に言われたら自信も出てきたよ♪」

 

シノン「全く お調子者ね貴方は。」

 

テツヤ「シノン 君だけは必ず護る 君に涙は流させない これは俺の誓いだ。」

 

シノン「今度こそ・・・絶対にこの約束は守ってね・・・・・・」

 

テツヤ「あぁ。互いに生き抜いて絶対にもう一度戦おう。そしてトラウマを乗り越えよう。」

 

シノン「うん。貴方と一緒ならもう怖くない それに私にはへカートがある。貴方とへカートと一緒にトラウマを乗り越えてみせるわ。」

 

テツヤ「その意気だ 今は英気を養って次のサテライトスキャンの時を

使って作戦を立てよう。」

 

シノン「了解。もう少しだけこうしてていい?」

 

テツヤ「構わねぇよ。自分は1人じゃないんだってことを味わっとけ。」

 

シノン「ありがとう テツヤ。」

 

そう言うとシノンは更に強く抱きついてきた。俺はシノンの頭を軽く撫でてやった。

 

~映像終了~

 

シノン「っ!?な、なんでこのシーンを・・・!?」

 

アスナ「一応ここもシノンさんの想い人がテツヤ君だったってシーンだから・・・」

 

テツヤ「女神に死神に甘えるなんて滅多に見られない光景だぜ?まさにレアシーンだな。」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・」

 

キリト「あ、あれ?ユウキが怒ってない・・・?」

 

アスナ「た、確かに いつもなら浮気だって騒いでるのに・・・」

 

ユウキ「ボク約束したんだ・・・このGGOの一件に関しては浮気どうこうは問わないって・・・だから怒れないんだ・・・」

 

キリト「な、なるほど だからか。」

 

シノン「だ、だから貴方この後それをいいことに私にあんなことやそんなことをしたのね・・・・・・?」

 

テツヤ「え?」

 

ユウキ「は?」

 

シノン「私・・・この後テツヤに『お前を守る代わりだ』なんて言われて・・・辱めを・・・!!!」

 

シノンは目に涙を浮かべながら皆に訴えかけた。

 

アスナ「て・・・テツヤ君・・・」

 

キリト「・・・・・・お前・・・・・・」

 

テツヤ「ち、違う違う!!!俺はそんなことやってない!!!」

 

ユウキ「テツヤ ちょっと裏行こっか。」

 

ユウキはそう言うとテツヤの首根っこを掴んで引きずっていった。

 

テツヤ「い、嫌だァァァァ!?濡れ衣だァァァァァァ!!!!!!」

 

シノン「さっきから私の事おちょくった罰よ 反省する事ね。」

 

アスナ「え、ええっと テツヤ君がお仕置を食らってしまったので一旦ここでコマーシャルです♪」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

~第5回 ユキのトリビアコーナー♪~

 

ユキ「はいはーい!お父さんがお母さんにボッコボコにされてるから 今の内にユキのトリビアだよ!今回はお父さんの使った武器について!」

 

ユキ「まずはコルトパイソン!お父さんのお父さん ユキにとってのおじいちゃんが好きなアニメのキャラが使ってたハンドガンで お父さんはおじいちゃんの言ってた事を思い出してこの武器を購入したよ!威力はハンドガンの中でも指折り!でも他のハンドガンと違ってリボルバー式だからリロードに時間がかかるのが少し弱点かな?そんな弱点もスピードローダーを使えば一安心♪」

 

ユキ「次にスラッシュエッジ!これはビームブーメランの事で在庫処分コーナーにあったこれを気に入ったお父さんが購入して最後までサブアームとして戦ったよ!一応牽制目的が主だけどお父さんの実力をもってすれば スラッシュエッジだけでも倒せるプレイヤーは多かったみたい!」

 

ユキ「お父さんはこの2つの武器を使って自慢のスピードで戦ういつもとは違う少しテクニカルな動きでGGOを戦い抜いたよ!皆はいつものお父さんと今回のお父さん どっちが好きかな?あ、丁度お母さんのお仕置も終わったみたいだから ここで説明は終わらせるね♪バイバーイ♪」

 

~第5回 ユキのトリビアコーナー♪ 終わり~

 

~~~~~~~~~~~~~

 

アスナ「は、はい!というわけでお2人も戻ってきたので続きを始めようと思います!」

 

今現在テツヤはユウキに半殺しにされ まるでボロ雑巾かのように横たわっていた。

 

テツヤ「グフッ・・・」

 

シノン「ご、ごめんなさい・・・まさかこんなことになるだなんて・・・」

 

ユウキ「心配なんていらないいらない♪その内治るから♪」

 

キリト「す、末恐ろしい・・・」

 

アスナ「じゃ、じゃあ早速CM開け1発目のシーンだよ!」

 

~Part122 『殺しのカラクリ』より~

 

テツヤ「スラッシュエッジだってアイツ相手に牽制に使えれば御の字だ コルトパイソンだってそう。それに 今はこの世界で最強の相棒がいる。」

 

そう言ってシノンの顔を見た。

 

シノン「私?」

 

テツヤ「死と隣り合わせの今は凄く怖いかもしれない でも君のその狙撃があれば俺はもっと動ける。成層圏まで狙い撃てなんてことは言わない ただいつも通りの狙撃をしてもらいたいんだ。 今こそ弱い自分とお別れのときだよ シノン。」

 

シノン「テツヤ・・・」

 

テツヤ「それとも 荒療治でまた胸でも揉もうか?そうすりゃまた引き金引けてたり♪」

 

俺はそう言いながら指をうねうねと動かした。

 

シノン「なっ!?何言い出すのよこのスケベ!!!!!!」

 

めちゃくちゃ冗談のつもりで言ったつもりが 俺はシノンに引っぱたかれてしまった。

 

テツヤ「アウチ!?」

 

シノン「上等じゃない!!!そんなに引き金引いて欲しけりゃ今引いてやるわよ!!!!!!」

 

そう言ってシノンは俺の眉間にへカートの銃口を押し付けてきた。

 

テツヤ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?待て待て待て待てぇ!?」

 

俺はそう言いながら無我夢中で手を横に降っていると シノンはくすっと笑いながらへカートを置いた。

 

シノン「冗談よ♪」

 

そう言いながらシノンは俺の頬をつついてきた。

 

テツヤ「ほっ・・・し・・・死ぬかと思った・・・」

 

シノン「でもありがとね スケベなアンタのおかげでたった今 引き金を引ける確信を得たわ 多分あのままいってたら本気で貴方を殺してたでしょうし。」

 

テツヤ「そ・・・そうかい・・・シノンが元に戻ってくれたようで・・・何よりです・・・」

 

良かったことには変わりないがやはり銃口を押し付けられるのは心臓に悪い・・・・・・

 

シノン「全く 貴方がこんなにスケベな人だとは思いもしなかったわ 人は見かけによらないわね。」

 

テツヤ「あれは冗談で言った迄であって俺はそこまでスケベじゃないわ!!!」

 

シノン「はいはい。そういうことにしとくわ ラッキースケベ君。」

 

テツヤ「ったく・・・でもほんとに良かったよ 最強のスナイパーが復活してくれて。」

 

シノン「貴方のおかげよ ほんとにありがとね テツヤ。」

 

そう言ってシノンは再び俺に抱きついてきた。

 

テツヤ「おう♪」

 

~映像終了~

 

テツヤ「っ!?ま、待ってユウ・・・」

 

ユウキ「結局シノンさんの言うことがあってるじゃんかこの言い訳大魔神!!!」

 

ユウキはテツヤにスープレックスを仕掛け、それは綺麗な形で決まりテツヤの頭は勢いよく地面にぶつかった。

 

テツヤ「あげぅっ!?」

 

キリト「ど、どうやらここはシノンが引き金を引けるきっかけを取り戻したシーンなんだが・・・」

 

ユウキ「胸触るのはNGに決まってるでしょ・・・!!!!!!」

 

ユウキは四の字をキメながらそう言った。

 

テツヤ「ギブギブギブギブ!!!!!!助けてシノン!!!」

 

シノン「あ、あのユウキさん?これ一応私にも悪いところはあるし・・・」

 

ユウキ「女の子の弱みに漬け込んで浮気だなんて絶対許さない!!!!!!」

 

テツヤ「いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

アスナ「ま、まぁあれがいつも通りだし良いんじゃないかな・・・もう・・・」

 

キリト「テツヤの事は見捨てて 次のシーンに行こう。」

 

~Part123 『この身消えるその時』より~

 

テツヤ「何っ!?」

 

死銃「貰った!!」

 

デスガンはテツヤの首元へ向け、エストックを突き刺そうとしたがテツヤはそれを転がることで間一髪で防いだ。

 

テツヤは首跳ね起きで立ち上がるが、デスガンはすぐ様間合いを詰め更なる攻撃をテツヤに仕掛けた。

 

光剣で防ぎたいところではあるが実体剣とレーザー剣で鍔迫り合いを起こすことは不可能なため、テツヤは仕掛けられた攻撃を避けるか食らうかの二択しか無かった。

 

テツヤ「ちっ・・・・・!!!この身体じゃ・・・・・・!!!」

 

小さな身で巨体のデスガンに立ち向かうのはテツヤでも厳しく、窮地に陥ってしまったテツヤだったが デスガンの顔に向けた弾道予測線が現れた。

 

死銃「っ・・・・・・!?」

 

デスガンは急な予測線に怯み、攻撃を止めた。

 

テツヤ「っ!!!しめた!!!!!!」

 

テツヤはその隙を付き今度こそデスガンの足を薙ぎ払い、姿勢を崩させた所でテツヤは一旦距離を取った。

 

テツヤ「あの予測線・・・・・・」

 

テツヤはシノンの方角を見ると、シノンはスコープを付けない状態でデスガンのことを狙っていたのだった。

 

テツヤ「やっぱりお前か・・・・・・サンキューなシノン・・・・・・」

 

テツヤがそう言うと、予めシノンがテツヤに渡していた通信機からシノンからの通信が入った。

 

シノン『テツヤ!私も援護に行く!今その身でデスガンと戦うのは無謀すぎる!』

 

テツヤ「馬鹿野郎!!!アイツの狙いはお前だ!!!そう簡単に狙われに来るな!!!」

 

シノン『でも・・・・・・だからって貴方がやられたら私は・・・・・・!!!』

 

テツヤ「大丈夫さ!ちょっとばかし油断しただけさ!」

 

シノン『油断って何考えてるのよ!?相手はデスガンなのよ!?』

 

テツヤ「女の身じゃ身体が言うことを聞いてくれなくてな!こっからはそれも踏まえて立ち回るから平気だ!とにかくシノンはそこにいろ!分かったな!?」

 

シノン『分かったわよ・・・・・・でもまた危ないと思ったら遠慮なく援護しに行くからね!』

 

テツヤ「それでいい。最高の援護ありがとな シノン。」

 

テツヤは通信を一旦閉じ、再びデスガンの方を向いた。

 

死銃「くっ・・・・・・あの距離で照準を合わせてくるとはな・・・・・・」

 

テツヤ「さしずめファントムバレット(幻影の弾丸)ってとこだな。 危うく殺られちまうとこだったぜ。」

 

死銃「ふっ。あれだけ強気でいてそのザマとはな?貴様こそもう過去の人物だ。俺に勝つことは出来ない。」

 

テツヤ「・・・・・・確かにそうかもしれないな・・・・・・」

 

死銃「ほぉう 認めるか。ならば・・・・・・」

 

テツヤ「誰が認めたなんて言ったかよ・・・・・・俺はかもしれないと言ったんだ・・・・・・」

 

死銃「何?」

 

テツヤ「いいか・・・・・・今は確かに形勢的にもこの身からして俺が完全に不利だ・・・・・・だがな!!!!!!"この身が消えた時"がテメェの最期だ!!!!!!!!!」

 

死銃「笑わせるな それは貴様が死ぬ時俺も死ぬということか?」

 

テツヤ「それは後からのお楽しみだ!!!!!!」

 

そう言ってテツヤは攻撃をしかけた。

 

~映像終了~

 

アスナ「いよいよデスガンとの一騎打ちのところだね!!!シノンさんの援護もあって良いシーンだね!!!」

 

キリト「当の本人は完全に伸びきってるけど・・・」

 

テツヤ「あぅ・・・」

 

ユウキ「ふんっ!!!」

 

シノン「だ、大丈夫?立てる?」

 

テツヤ「うん・・・ありがとシノン・・・」

 

テツヤはシノンの肩を借りてなんとか立ち上がった。

 

テツヤ「ぐふっ・・・こ、ここではアスナも言ったけどほんとにシノンがいいアシストをしてくれたんだ・・・おかげで助かったぜ・・・」

 

アスナ「でも、原作ではデスガンを倒すきっかけだった幻影の弾丸をこんな所で使っても平気だったの?」

 

テツヤ「なに・・・こっからがこの話最大級の見せ場さ・・・じゃあ次のシーンもどうぞ・・・」

 

~Part124 『舞い降りる死神』より

 

デスガンはいつものように十字を切るジェスチャーを行い、改めて黒星でシノンに狙いを定めたその時だった。

 

デスガンの持つ黒星は何かによって銃身が斬られ、使い物にならなくなったのだ。

 

死銃「っ・・・・・・!?」

 

シノン「な・・・なん・・・で・・・?」

 

シノンとデスガンは互いに困惑した テツヤが倒れ 反抗する気力が無かったシノンしかいない今デスガンを邪魔する者は誰もいないはず。それなのに何故デスガンの黒星の銃口は斬られたのか?

 

そんな時だった。

 

「悪いな シノンを殺させやしねぇよ。」

 

シノン「っ・・・・・・この声・・・・・・は・・・・・・?」

 

聞き覚えのある声ではあった。だがシノンはこの世界でその声の持ち主に出会ったことは無い。いや、厳密に言えば出会ってはいるが訳あってその声ではなくなっていたのだ。

 

そう、その声の持ち主はシノンにとっての英雄とも言え、恩人である彼だった。

 

地雷の爆発による砂煙が収まると、その姿を表した。

 

それは、先程までの小さな少女等ではなく 現実世界で出会ったように男らしい身体付きになっていたテツヤ本人だった。

 

シノン「っ!?テツ・・・・・・ヤ・・・・・・!?」

 

テツヤ「無事みたいだなシノン。」

 

シノン「ぶ、無事だけどなんで貴方は生き残って・・・・・・!?」

 

テツヤ「シノンに言ったよな バグで女になってたって。」

 

シノン「え、えぇ。」

 

テツヤ「そのバグの対応を頼んでおいてな 男のアバターに戻してくれることになってたんだがその時が丁度あの爆発の瞬間に来たんだ。そのおかげで俺はあの爆発をノーダメージでくぐり抜けることが出来たんだ。良いタイミングで戻してくれたもんだよ。」

 

死銃「貴様ァ・・・・・・小癪な奴め・・・・・・!!!!!!」

 

テツヤ「地雷のプレゼントありがとよデスガン。そっちも俺からのプレゼントは受け取ったか?」

 

テツヤはそう言うと手に持っていたスラッシュエッジをデスガンに見せつけた。

 

死銃「っ・・・・・・銃身を斬り裂いたのはスラッシュエッジか・・・・・・時代遅れの古臭い武器を・・・・・・!!!!!!」

 

テツヤ「どんなに使われなくて無能と言われてる武器でも使い手によっちゃ強い輝きを放てるんだ。残念だったな。」

 

死銃「くっ・・・・・・どこまでもギザな奴だ・・・・・・!!!!!!」

 

テツヤ「さぁデスガン。俺の"あの身"は消え去ったんだ。今度はお前が消える番だ。」

 

死銃「・・・・・・この身が消える時と言うのは女の身のことを言っていたのか・・・・・・」

 

テツヤ「そうさ・・・・・・もうお前がシノンを殺す術はない・・・・・・存分に殺らせてもらうぜ・・・・・・!!!!!!」

 

死銃「だがお前はどう俺を倒すと言うんだ?頼みの綱の光剣はエネルギー切れ。先程は油断していたが俺をコルトパイソンやスラッシュエッジなんぞで殺れると思うなよ。」

 

テツヤ「安心しな お前の冥土の土産に最高の物があるからな。」

 

死銃「何?」

 

テツヤ「もういい加減終わらせようぜ お前にいつまでも付き合ってられるほど俺も余裕じゃないんでな。」

 

テツヤはそう言うと エネルギー切れを起こし使い物にならなくなってしまった光剣の鞘を右手に持った。

 

死銃「そんな使い物にならない物を持ってどうする気だ?気でも狂ったか?」

 

テツヤ「使い物にならない?寧ろコイツはお前を倒す為に絶対に必要な"鍵"だったんだよ。」

 

シノン「鍵って・・・もう使えない光剣で何を・・・?」

 

テツヤ「シノンは初めて見るもんな。なら、しっかりとその目に焼き付けな。」

 

テツヤはそう言うと手に取った光剣を突き出すように構えると、左手で右腕を支えるように持った。

 

死銃「っ・・・・・・その構え・・・・・・まさか・・・・・・!?」

 

テツヤは息を吐きながら精神を研ぎ澄ましていくと テツヤの身体を蒼白のオーラが包み始めた。

 

シノン「な、なんなの・・・!?テツヤの身体が光って・・・・・・」

 

テツヤ「今呼んでやるさ・・・・・・本物の死神って奴をな・・・・・・!!!」

 

テツヤの身体全身をオーラが包んだことを感じると、テツヤは護るために手に入れた力を呼ぶ為にあの言葉を力強く発した。

 

テツヤ「卍解!!!!!!」

 

テツヤのその言葉を合図に一面の砂が高く舞い上がり、辺り一帯に砂嵐が巻き起こった。

 

シノン「な・・・何これ・・・!?」

 

目を開けようとも激しすぎる砂嵐にうっすらとしか目を開けることしか出来ない。シノンはそんな状況でもテツヤの姿を確認しようとしていた。

 

酷い視界の中でシノンが見つけたのは、GGOにとてもいるとは思えないような装備を身につけたテツヤの姿だった。

 

テツヤが右腕を振るうと 金属の高く鳴り響く音と共に辺りの砂嵐はたちまちの内に消え去っていき、一気に視界が良好になった。

 

シノン「テツヤ・・・・・・なんなの・・・・・・その・・・・・・姿は・・・・・・?」

 

シノンが改めて見たテツヤの姿は黒のロングコートのような防具に身を包み 細身の金属剣を手に持っていたテツヤだった。

 

テツヤ「ふぅ。どうやらコイツも無事に持ち込めたようだな。流石は非公式とは言えサポート陣だな。」

 

テツヤはそう言いながら持っていた剣を見ていた。シノンには急展開過ぎて何が何だか分からなくなっていた。

 

テツヤ「シノン コイツが俺達の切り札だ。名前は天鎖斬月って言うんだ。」

 

テツヤはそう言って天鎖斬月をシノンに見せつけた。

 

シノン「てんさ・・・ざんげつ・・・?」

 

死銃「な・・・何故だ・・・何故天鎖斬月がこの世界にあるんだ!!!」

 

テツヤ「コイツは俺が女になったバグの補償みたいなもんでな。コイツでテメェを冥土に送ってやるぜ。っとその前にだ シノン。」

 

テツヤはそう言うと、シノンの元まで歩み近づいた。

 

シノン「テツヤ・・・?」

 

テツヤ「悪かったなシノン お前にみっともない姿見せちまって。こっからお前は俺が何故死神と呼ばれたかの由縁を知ることになると思うから 楽しみに待っててくれよな。」

 

テツヤはそう言うとシノンの頭に手を置いた。

 

シノン「死神の由縁・・・・・・じゃあその姿が貴方の本気モードってことなのね・・・・・・待ってるよ・・・・・・貴方の勝利を信じて・・・・・・!!!」

 

シノンはテツヤにとびっきりの笑顔を見せた。テツヤはシノンの顔を見て微笑むと頬を優しく撫で、デスガンの方を向くためにシノンに背を向けた。

 

シノンの目に入ったその姿は 女の身だったテツヤの時に比べると 格段に大きくて 優しくて 暖かな温もりを感じることの出来るシノンにとっての英雄の背中だった。

 

テツヤ「覚悟しろデスガン・・・・・・テメェは死神であるこの俺が殺す!!!!!!」

 

~映像終了~

 

アスナ「て、天鎖斬月がGGOに!?一体どうして!?」

 

キリト「それはテツヤの口から・・・って今ボロボロだから説明も出来ないか・・・」

 

テツヤ「いや!心配ならご無用だ!!!」

 

シノン「っ!?な、なんで貴方男の姿に!?」

 

テツヤ「んなの映像見たように俺が男の姿に戻ったからさ♪おかげで傷も元通り♪」

 

ユウキ「まぁいつも以上にお仕置したし良いかな それでなんでテツヤは天鎖斬月を使えたの?」

 

テツヤ「実はな、この女体化のバグをどうにかしてもらおうとして シノンと会う前の場面で非公式サポートがいるって噂を聞いて その対応を頼んだんだ こいつはその補填さ。」

 

アスナ「へぇ~非公式サポートなんているんだね。」

 

シノン「まぁその正体実は菊岡さんなのよね・・・」

 

ユウキ「えぇ!?」

 

キリト「動きやすくするため女体化にして ついでにハッキングか何かをして天鎖斬月をGGOに送り込んだそうだ・・・」

 

テツヤ「ったくあの野郎いつでも戻せんだったらさっさと戻せっつんだよ 余計なピンチ招くしよぉ。」

 

シノン「で、でも貴方はかっこよくデスガンを倒せたしそれはそれで良かったんじゃない?」

 

アスナ「じゃあデスガンはやっぱり月牙天衝で?」

 

テツヤ「んーまぁこれも映像出みてもらった方がいいかな んじゃ次はいよいよあの野郎を俺がぶっ飛ばすシーンだ!!!」

 

~同じく Part124 より~

 

哲也「デスガン。俺はテメェみたいにリアルで人殺しをするなんて気は更々ねぇが、このVRMMOの世界ならテメェのようなクズはどんな野郎であろうと殺してやる。それが俺なりの正義の通し方だ。」

 

テツヤ「光栄に思えよ・・・・・・テメェは死の神2人直々に殺されんだからなぁ!!!!!!」

 

哲也「覚悟しろ・・・・・・似非の人殺しが・・・・・・!!!!!!」

 

死銃「っ・・・・・・!!!」

 

後退りをしようと後ろにはテツヤがいる。目の前には俺がいる。左右どちらに逃げようとも俺達ならすぐ様捕まえられる。いよいよGGO世界を恐怖に陥れていたデスガンに終止符を打つ時が来た。

 

テツヤ「ククク・・・それじゃあお前にも見せて野郎じゃねぇか・・・地獄の入口をなぁ・・・!!!」

 

哲也「行くぞテツヤ!!!!!!」

 

まず俺がデスガンに詰め寄り、怯んでいたデスガンに向け素早く連続で斬りつけた。縦横無尽に何度も斬りつける俺は最後に蹴飛ばしその先にいるテツヤにデスガンをパスした。

 

テツヤも俺と同じようにデスガンを攻撃し続けた。阿吽の呼吸と言うべきか俺とテツヤの動きは全く同じだった。

 

テツヤ「ヒャーハッハッハ!!!!!!どうしたどうした!?お前の実力はこんなもんかよ!!!!!!」

 

デスガン「ふざけるな貴様ら!!!2対1で卑怯だとは思わないのか!!!」

 

哲也「卑怯だァ!?2人で殺しを演じてたテメェがよく言えたな!!!!!!」

 

俺はテツヤからパスされたデスガンの胸ぐらを掴んだ。

 

哲也「自分は手を汚さねぇで人殺しを謳ってる卑怯の塊みてぇなやつが自分が危なくなったら俺達のやってる事が卑怯だとよく言えたな!!!俺はお前みたいな野郎が大嫌いなんだよ!!!!!!」

 

テツヤ「そいつァ同感だな・・・・・・挙句の果てには狙ってるのが女っつうのが尚更癪に障るぜ・・・・・・」

 

哲也「シノンを泣かせたお前だけはぜってぇ許さねぇ!!!!!!テツヤ!!!付いてこれんだろうな!!!!!!」

 

テツヤ「俺様を誰だと思ってやがんだよ!!!!!!いつでも良いぜ!!!!!!」

 

デスガン「な・・・何をする気だ・・・!!!」

 

哲也「決まってんだろうが!!!!!!テメェの処刑だ!!!!!!」

 

俺は掴んでいたデスガンを離し、デスガンを股下から斬り上げ、空中へと浮かばせた。

 

哲也「行くぞ!!!」

 

俺はデスガンの斜め上へ、テツヤは斜め下へ素早く移動し、浮かんだデスガンを挟み込むように陣取った俺達は互いの代名詞とも言えるあの技の準備をした。

 

哲也「うらぁ!!!!!!!!!」

 

テツヤ「ヒャーハッハッハ!!!!!!」

 

互いの天鎖斬月に黒いオーラと白いオーラが宿る。そして俺達はあの技をデスガンに向け放った。

 

哲也・テツヤ「月牙天衝!!!!!!!!!」

 

黒と白の月牙天衝はデスガンの身体で交わると凄まじい衝撃波を放った。その衝撃波はデスガンの全身をつつみこんだ。

 

強い衝撃が収まると既にデスガンの身体は存在していなく、あの不気味な頭部のみが砂漠に転がっていた。

 

俺は最後の仕上げにその頭部を踏みつけ、粉々に砕いてやった。

 

すると、今までデスガンが存在していた場所には《Dead》の文字が現れた。この瞬間 皆を恐怖に陥れていた偽りの殺人者であるデスガンは消え去ったのだ。

 

~映像終了~

 

アスナ「っ!?て、テツヤ君が2人・・・!?」

 

ユウキ「ボクは一応モニターで見てたけどいきなりテツヤがもう1人出てきてびっくりしたよ!」

 

シノン「2人の連携は圧巻だったわ 最強のプレイヤー2人が連携攻撃なんてしたら当然よね。」

 

テツヤ「実はよ 今日はゲストでもう1人だけ まぁ限定的だけどいるんだ 呼んでいいか?」

 

キリト「場の流れ的になんとなく予想はできるが・・・」

 

アスナ「そ、それじゃあテツヤ君 そのゲストの人呼んでよ!」

 

哲也「よし来た んじゃ出てこいよ テツヤ。」

 

哲也がそう言うと いきなり哲也の背後からもう1人のテツヤが現れた。

 

テツヤ「けっ なんでわざわざ俺がこんな所に・・・」

 

ユウキ「わぁ~!!!テツヤが2人いる~!!!!!!」

 

アスナ「え、ええっと 貴方はズバリもう1人のテツヤ君?」

 

哲也「そうだよ 皆が見たのはSAO編の時以来だったな。」

 

キリト「俺には嫌な思い出しかない・・・」

 

テツヤ「んだよ こんな雑魚までいたのか。」

 

キリト「ざ・・・雑魚・・・」

 

テツヤ「雑魚を雑魚呼ばわりして何がわりぃんだ?悔しかったらやってみるか?まぁ俺に蹂躙されるのがオチだろうがよ。ヒャーハッハッハ!!!!!!!!!」

 

哲也「とまぁ、本来の俺とは性格が正反対のやつなんだが なんだかんだ俺に協力してくれる俺にとっての良き相棒だ。」

 

シノン「あ、あの・・・もう1人のテツヤ・・・」

 

テツヤ「あぁん?」

 

シノン「その・・・あの時は本当にありがとう・・・」

 

テツヤ「・・・・・・けっ 礼なんていらねぇよ それはこのお人好しに言え。」

 

哲也「何照れてんだよお前らしくねぇな。」

 

テツヤ「照れてなんてねぇ!!!殺すぞ!!!!!!」

 

哲也「んだとやんのかこの野郎!?今度こそ消されてぇのか!?」

 

テツヤ「だったら俺がテメェを乗っ取ってやるよ!!!!!!ヒャーハッハッハ!!!!!!」

 

ユウキ「喧嘩すな!!!!!!」

 

ユウキはそう言うと2人のテツヤのことを引っぱたいた。

 

哲也「げふっ!?」

 

テツヤ「っ!?」

 

ユウキ「2人共自分自身で喧嘩しない!!!ゲストってことを忘れないこと!!!!!!」

 

哲也「はーい・・・」

 

テツヤ「なんで俺まで・・・」

 

アスナ「性格が正反対でも結局ユウキには負けるんだね・・・」

 

キリト「自分の妻に勝てないのは同じなんだな・・・」

 

シノン「そ、それじゃあ落ち着いたところで 次のシーンに行きましょ。」

 

~Part125 『真の成長への1歩』より~

 

詩乃「哲也!!!!哲也!?」

 

哲也「あーあ・・・・・・かっこ悪い死に方しちまうなぁ・・・・・・自分の詰めの甘さのせいで死ぬとは・・・・・・」

 

詩乃「そんな事言わないで!!!!お願いだから!!!!」

 

哲也「詩乃・・・・・・君だけのヒーローの最後・・・・・・見届けてくれ・・・・・・さよ・・・・・・なら・・・・・・」

 

哲也はそう言うと力を無くしたように息絶えた。

 

詩乃「え・・・・・・?いや・・・・・・いやよ・・・・・・こんなの・・・・・・いや・・・・・・貴方が死ぬ訳・・・・・・何で・・・・・・貴方が・・・・・・!!!!目を開けて!!!!お願い!!!!目を開けてよ哲也!!!!!!!!哲也!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

何度訴えても哲也は目を開けようとしない。詩乃は涙を浮かべながら哲也に抱きついた。

 

詩乃「死んじゃ嫌だよ哲也!!!!!!!!!!!!私ともう一度一緒に・・・・・・・・・・・・?」

 

詩乃は何か違和感があることに気づいた 死んでしまった哲也なら心臓が動いてるわけがないのに 心臓が強く鼓動していたのだった。

 

詩乃「・・・・・・あんたまさか・・・・・・死んだふりしてるんじゃないでしょうね・・・・・・」

 

哲也「あ、バレた?」

 

哲也はそう言って目を開けると、詩乃目掛けドッキリでしたかのようなウインクをした。詩乃はその哲也の顔を見て思わず力強く殴ってしまった。

 

哲也「うごっ!?」

 

詩乃「馬鹿!!!!!!!!ふざけんじゃないわよ!!!!!!!!人がこんなに心配してるのに死んだふりしてるなんて信じられない!!!!!!!!ほんとに死ね!!!!!!!!!!!!」

 

詩乃はそう言いながら哲也の顔を何度も殴った 最初の内は力強く殴っていたが、徐々に涙を流しながらの優しいパンチへと変わっていたのだった。

 

詩乃「ば・・・・・・かぁ・・・・・・!!!!ほんとに・・・・・・ほんとに心配したんだからぁ!!!!!!!!」

 

哲也「わ、悪かったよ詩乃 少しでも場を和ませたくて・・・」

 

詩乃「時と場合考えなさいよ!!!!この馬鹿!!!!」

 

哲也「ごめんなさい・・・」

 

詩乃「全く・・・・・・ほんとに馬鹿なんだから・・・・・・!!!!」

 

詩乃はそう言って哲也に抱きついた。

 

哲也「お前が無事で何よりだよ 詩乃。」

 

哲也も詩乃を抱きしめ返し今度こそ2人でこの平和を噛み締めあった。

 

詩乃「で、でもなんで貴方は生きてるの?あの注射器中身は心臓も止めるって・・・・・・」

 

哲也「それなら こいつが守ってくれたんだ。」

 

哲也はそう言って身につけていたペンダントを詩乃に見せた。そのペンダントは確かに薬らしきもので濡れていた。

 

そう、哲也が身につけてきた飛鳥との思い出のペンダントが哲也を守ったのだ。

 

詩乃「ペンダント・・・・・・貴方って運も良いのね。尊敬するわ。」

 

哲也「どういたしまして♪・・・・・・サンキューな 飛鳥。」

 

哲也はそう言って自分自身を守ってくれた飛鳥の想いが込められたペンダントを握りしめた。

 

哲也「あ、それはそうとだ シュピーゲルは?」

 

詩乃「さっきCDコンポ顔になげつけたから多分気絶してるとは思うけど・・・」

 

哲也「え!?あのでかい音そんなことしてたの!?お、恐ろしい娘・・・!」

 

詩乃「元はと言えばアンタが悪いんだからね!!!!死んだフリなんてしてなければ・・・・・・!」

 

哲也「分かってるよ 俺の仇討ちでやってくれたんだよな サンキュー詩乃♪」

 

詩乃「全く・・・・・・調子良いんだから・・・・・・」

 

哲也「さて・・・依頼人に連絡はしといたからもうそろそろ警察も来る そしたら本当に一件落着だ。」

 

詩乃「そうなのね それなら良かった。」

 

哲也「警察が来るまでひとまず散らかった部屋でも片付けるか?」

 

詩乃「・・・・・・ううん。今はこうしていたい。」

 

詩乃はそう言って再度強く哲也に抱きついた。

 

哲也「おいおい、女神がそんなに死神に甘えていいのか?」

 

詩乃「それじゃあ私は死神に射貫かれた女神ってことで♪」

 

哲也「全く とんだ女神様だな・・・ 分かったよ。」

 

哲也は詩乃のことを抱きしめ返し背中を優しくさすった。

 

詩乃は再度思った。新川の時は何も感じなかったが 哲也に抱きしめられるだけでこんなにも心安らいで 落ち着くことが出来るのは きっと詩乃が哲也に・・・・・・・・・

 

~映像終了~

 

シノン「っ!?最後の1文いらないでしょ!?/////」

 

キリト「そ、そんなことより・・・」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アスナ「あ、あの ユウキ?」

 

テツヤ「い、嫌な予感するから俺はここで消えるぜ じゃあな哲也。」

 

テツヤはそう言うとその場で消え去ってしまった。

 

テツヤ「なぁ!?て、てめぇ都合悪くなったら逃げやがって!?」

 

ユウキ「あのさぁ?一応この場面流す時までのあらすじ書いてあるからあんまし怒らないけどさぁ?」

 

テツヤ「は・・・はい・・・すいません・・・」

 

キリト「ま、まぁまぁ ここは2人が漸く色々なことが終わって落ち着けたところなんだから それで良しと・・・」

 

ユウキ「全く いつもいつもテツヤは・・・ぶつぶつ・・・」

 

テツヤ「た・・・助かった・・・」

 

シノン「なんだかほんとにごめんなさい・・・私がテツヤに甘えるばっかりに・・・」

 

ユウキ「別に良いよ・・・ど う せ 後でボクのこといっっっっっっっっっっっっっっっっっっぱい可愛がってくれるんだし。」

 

アスナ「かなり根に持ってるね・・・」

 

テツヤ「分かってるよユウキ・・・収録終わったらデート行こうな・・・」

 

ユウキ「わーい♪それじゃあ次のシーンどうぞ♪」

 

シノン「す、凄い扱いやすいわね・・・」

 

~Part126 『命救ったヒーロー』より~

 

哲也「なぁ詩乃 俺の話覚えてるか?」

 

詩乃「・・・・・・うん・・・・・・話を聞いてから忘れたことなんて無い・・・・・・」

 

哲也「それは良かった 俺も今までは自分のやった行いが間違いだと思ってきた でも守れた命の代償は前にも言ったがクズの集団だ。人数違えど詩乃は俺と同じことをやったんだ お前がもう今までのことで悔やみ悩む必要は金輪際無いんだ。」

 

詩乃「哲也・・・・・・」

 

哲也「それと、俺は英雄と呼ばれてるが 俺が思う英雄像ってのは 大小限らず その人が心からその行いに感謝したら それはその人にとっての英雄なんだって思うんだ。」

 

俺は少し自分の言ってることに照れくさくなり頭を掻きながら続けた。

 

哲也「俺はSAOを救ったからSAOプレイヤーからは英雄と呼ばれてる。だけど詩乃 お前はそんな俺より遥か先に大きな命と小さな命を救ってるんだ。何が言いたいかって言うとだ お前は俺より先に"英雄になった"んだぜ 詩乃。」

 

詩乃「私が・・・哲也より先に英雄に・・・?」

 

哲也「そう。お前も立派な英雄さ 詩乃。」

 

「えいゆうってなぁに?」

 

お子さんが俺の腕を引っ張り質問してきた。

 

哲也「英雄って言うのはね ヒーローと同じような意味なんだよ。ヒーローは分かる?」

 

「わぁ!ひーろーと同じなんだね!しのさんはえいゆうー!」

 

お子さんはそう言って詩乃の手を握りにっこりと笑った。詩乃もその手を取り笑い返した。

 

詩乃「ありがとう哲也・・・本当に貴方は私にとって永遠に変わらないヒーロー・・・・・・真の英雄よ・・・・・・!!!!」

 

詩乃は涙を浮かべながらも俺に微笑んでくれた。その表情は先程の恐怖を浮かべた顔とは180度違っていた。

 

哲也「先輩にそう言って貰えて嬉しいよ♪」

 

詩乃「本当に・・・・・・本当にありがとう・・・!!!!」

 

詩乃は笑いながらも涙を流していた 俺はその表情を見てもう詩乃はシノンという強い仮面を付けずとも 朝田詩乃という一人物としてやって行けるだろうと確信をした。

 

そしてそれは、女神と呼ばれたシノンが 強くあり続ける為に握り続けた へカートをその手から離した瞬間でもあった。

 

~映像終了~

 

ユウキ「ここはボクが初めてシノンさんに会った場面だね。」

 

シノン「正直テツヤが2人に話をしたって時は絶望したけど そのおかげで私は小さな英雄ってことを自覚出来た・・・なんがたんだ言ってきたけどやっぱり貴方には頭が上がらないわ・・・」

 

テツヤ「良いってことよ♪先輩を敬うのは後輩の役目さ♪」

 

アスナ「死神と女神と呼ばれた2人の英雄の物語・・・感動的だね・・・♪」

 

キリト「小さな英雄と偉大なる英雄 そんなタッグがいればそりゃ優勝出来るはずだよ。」

 

ユウキ「テツヤは一体何人の人生を変えてきたんだろうね・・・そんなテツヤが大好きだよ♪」

 

テツヤ「どういたしまして♪」

 

アスナ「さて!予定していたプレイバックは以上で終了となります!いかがでしたか?」

 

ユウキ「アスナ待った!カンペ出てるよ!」

 

アスナ「どれどれ・・・『追加でワンシーン』だ、そうです。それじゃあ正真正銘のラストシーン 流しましょう!どうぞ!」

 

テツヤ「・・・・・・待て なにかすごい嫌な予感が・・・・・・」

 

~Part127 『死神と女神』より

 

詩乃「あの、私ね 貴方には心から感謝してるの それこそ言葉なんかではそれを表せられないほどに・・・私がヤケになった時も貴方は私を見捨てずに守ってくれた・・・私の中での英雄は貴方たった一人よ。」

 

詩乃はそう言うと俺の右手を握ってきた。

 

哲也「俺だって詩乃がいなかったらあの世界できっと陸に動けなかったと思う お前がいてくれたからこそ俺はお前を守ることが出来たんだ。」

 

詩乃「そう言えるのは貴方の強さであって優しさだと思う・・・私はそんなあなたに惹かれたんだと思う・・・・・・全く・・・・・・女神と呼ばれた私がね・・・・・・」

 

詩乃は小声で何かを呟いた 俺はその言葉を聞き取れなかった。

 

哲也「詩乃?どうしたんだ?」

 

詩乃「哲也・・・・・・私からのお礼 受け取って♪」

 

詩乃はそう言うと 俺の右の頬にキスをしてきた。

 

哲也「なっ!?」

 

詩乃「本来ならこんなことじゃお礼の足しにもならないと思う・・・でも、今のは私が初めてしたキスよ 受け取って♪」

 

詩乃はそう言うと満面の笑みを俺に見せてくれた。その可愛らしい笑顔を見て俺も思わず微笑んでしまった。

 

哲也「あぁ。詩乃のファーストキス受け取らせて貰ったよ♪」

 

詩乃「本当にありがとう 死神であり私の中の英雄 荒波哲也君。」

 

哲也「詩乃・・・・・・」

 

詩乃「哲也・・・・・・」

 

詩乃が左の手も握ってきた為、俺は詩乃と顔を見合った。それは赤の他人から見たらカップルと取られて当然の光景だった。

 

~映像終了~

 

テツヤ・シノン「っ!?」

 

アスナ「シノンさん大胆~!!!!!!これはこのシーンの追加もなっとくです!」

 

キリト「どっからどう見ても浮気シーンだけどな・・・」

 

ユウキ「ほんとだよ!!!後付けて見張ってたらキスされてデレデレしてるだなんて浮気だよ浮気!!!!!!」

 

テツヤ「い、いや待て!俺はこの件で既にお仕置きを喰らってるから・・・」

 

シノン「な、なんでこのシーンが・・・/////」

 

アスナ「まぁ言っちゃうと立派なヒロイン候補だからね シノンさんも。」

 

ユウキ「ヒロイン多すぎだって!!!だからテツヤが浮気するんだよ!」

 

ユウキはテツヤの首を絞めながらそう言った。

 

テツヤ「ヒロインの数はおれにいうな・・・!!!」

 

アスナ「とまぁこのシーンで本当にプレイバックは終了です!いかがでしたか?楽しんで頂けたら何よりです♪それではひとまずコマーシャルです♪」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

~第6回 ユキのトリビアコーナー♪~

 

ユキ「むぅ~!!!お母さん以外にキスされてデレデレしてるだなんて~!!!っとそれは置いといて ユキのトリビアコーナーだよ♪今回はシノンさんについて!」

 

ユキ「シノンさんは幼い頃 お母さんと出かけてる最中に銀行強盗と遭遇してしまうハプニングが起こって、その強盗犯を気付かぬうちに射殺してしまったの。以来シノンさんはハンドガンを持ったりするとPTSDを発症してしまう体質になっちゃったの。」

 

ユキ「ある日 偶然にお父さんと出会ったことでシノンさんはお父さんのようになりたいって思って そのお父さんに近づくために強さを求め続けたの それがシノンさんなりのトラウマの解決方法であり お父さんのようになるための秘訣だと考えたからだね。実際GGOで会えた時は嬉しい半面 大嫌いと言った直後だったから少し困惑してただろうね。」

 

ユキ「その後シノンさんはお父さんと一緒に行動を共にすることで無事にトラウマを克服!そしてシノンさんは無事にサブヒロインの仲間入りを果たすよ!今後の活躍にも乞うご期待です!それじゃあ今回のトリビアはここまで!次はいつになるか分からないけど、また会おうね♪ばいばーい♡」

 

~第6回 ユキのトリビアコーナー♪ 終わり~

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~テツヤとシノンに聞け!お悩み質問コーナーPart2!~

 

アスナ「というわけで次はお悩み質問コーナーだよ!今回はGGOプレイヤーから多数の質問を頂いてます!以前はユウキにもやってもらったけど 今回はテツヤ君とシノンさんにやってもらうよ♪」

 

シノン「私なんかでよければ 出来る限り答えさせて頂くわ。」

 

テツヤ「右に同じだ 俺とシノンに答えられんものは多分無い!」

 

キリト「一応俺はここで質問を2人に渡す係に入るよ それじゃあ早速1個目 ペンネームモブ×2さんからのお便り『以前出会った黒髪のボクっ娘に会いたくて会いたくて夜も眠れません どうすれば直接会えますか?』だとさ。」

 

テツヤ「・・・・・・残念ながらもう二度と会えないんじゃないかな・・・・・・」

 

シノン「そ、そうね・・・」

 

アスナ「でも、実を言うとテツヤ君が男の人だってわかってから尚のこと人気が増してるって説もあるらしいよ!」

 

テツヤ「なにぃ!?」

 

ユウキ「まぁ世の中色々な趣味の人いるからねぇ~」

 

キリト「とりあえず次の質問に行くな ペンネーム銀6さんから『テツヤさんとシノっちは洞窟内で抱き合ってましたね 最初はレズなのかと思ってましたがテツヤさんが男だと分かった今 お2人は付き合っているのですか?』とのこと。」

 

シノン「付き合っているわけでは・・・」

 

テツヤ「無い。」

 

ユウキ「ボクがテツヤの彼女ですよ~♪」

 

アスナ「やっぱりシノンさんは人気だね~ シノンさん関連の質問がかなり多く来てるよ。」

 

シノン「そうなの?それなら一遍に答えた方が楽かしら。」

 

キリト「それじゃあペンネームは省略して 『シノンちゃん付き合って!』『シノンさんふんずけて!』『シノンさん是非アイドルデビューして!』『シノンちゃんお金払うから・・・』」

 

シノン「全部却下!!!!!!」

 

アスナ「中々色の濃い質問内容だね・・・」

 

テツヤ「俺を毎回撃ち抜いてんだからせめて撃ち抜いてやれば良いのに・・・」

 

シノン「アンタは別!!!それともまた私に撃ち抜かれたいのかしら?」

 

シノンはそう言うとテツヤの眉間に銃口を押し付けた。

 

テツヤ「か、勘弁してください!!!」

 

シノン「とりあえず今彼氏は募集してない!踏みつける趣味もない!アイドルデビューもしない!!!金貰って何かを売るだなんてもってのほか!!!!!!」

 

ユウキ「やっぱり美少女だとその辺の悩み大変だよね・・・」

 

キリト「まぁ大方シノンへの質問がこんな感じのが多いから 次に行くな ペンネーム我ら美少女三人衆さん・・・?からで『私達出番があまり貰えません 出番をください MOREDEBAN!!!』って内容なんだが・・・」

 

テツヤ「この作品で出番がここの所少ない美少女っていやぁリズ、シリカ それとリーファか?」

 

ユウキ「うーん確かにリズのメイン1話 シリカのメイン1話 リーファメインの話は1話も無いからねぇ・・・」

 

シノン「出番ってそんなに欲しいものかしら・・・?色々と準備しなきゃいけないし 出番があると嫌でも目立っちゃうし。スナイパーの私からしたら目立つのは控えたいのよね・・・」

 

テツヤ「キリトなんSAOの時に二刀流バレたら『しばらく匿ってくれ!』なんて1週間は俺ん家にいた記憶あるぞ。」

 

キリト「目立つのは御免だ・・・むしろその3人が羨ましいまである・・・」

 

アスナ「私も血盟騎士団にいた時はストーカー 求婚 ナンパなんて日常茶飯事レベルだったからなぁ・・・」

 

ユウキ「ボクなんてテツヤがいるのに付き合ってくれって人がいたんだからね!!!なんでテツヤを捨ててそんな人と付き合わなきゃ行けないのさ!!!」

 

テツヤ「俺はもう目立つのに慣れちまったからなぁ 黄色い目線を浴びせられ続けたからな。まぁ大丈夫だよ3人共 そのうち出番くるさきっと うん。」

 

テツヤがそう言ったところで何故かテツヤの額に矢が三本突き刺さり、その内の1本は矢文だった。

 

テツヤ「ごぶっ!?」

 

シノン「て、テツヤ!?」

 

ユウキ「大丈夫!?」

 

アスナ「ユウキ 矢文の内容読んでみてよ。」

 

ユウキ「分かった!」

 

ユウキはテツヤの額から矢を無理やり引き抜いた。

 

テツヤ「もっと優しく抜け!!!!!!」

 

ユウキ「ええっとなになに・・・『良い気になってんじゃないわよこの色男野郎!!!さっさと店のツケ払えこのバカ!!!!!!その内ぎゃふんと言わせますからね!!!!!!覚悟しててください!!!!!!』だってさ 文末に怒りマークが10個近くある・・・」

 

テツヤ「な、なんで俺だけ・・・?」

 

シノン「調子に乗りすぎよ 反省する事ね。」

 

テツヤ「ちぇ・・・」

 

キリト「と、とりあえず質問はここまでだ お疲れ様2人共。」

 

アスナ「質問コーナーも終わったので これにてそーどあーと・おふらいんGGO編の全行程終了となります!」

 

ユウキ「皆は楽しんでくれたかな?ボクはテツヤ目線でGGOを振り返られて楽しかったよ♪」

 

テツヤ「結局今回も酷い目にあった・・・」

 

キリト「テツヤの総集編の時のアンラッキー体質は恐らく今後も続くだろうな・・・」

 

シノン「私は色々なことを終えたあとだからこそ言えるけど 自分の進んだ道をこうして振り返られて楽しかったわ。」

 

ユウキ「これから先はまたALOメインに話に進むし、シノンさんの活躍にも注目だね!だからって浮気は駄目だよ!!!」

 

アスナ「一応これからの流れはまたオリジナルの話をこちらの世界の8月末まで 9月以降にキャリバー編 その後なんやかんやして、冬頃にマザーズロザリオ編 以後の話は今のところ未定らしいよ。」

 

テツヤ「はたしてロザリオ編に行くまでに後何年かかるやら・・・」

 

ユウキ「実は夏休み期間ボクとテツヤが遂に・・・!?ってことらしいので、期待しててね♪」

 

シノン「一応以前もアナウンスはしたけど 今絶賛放送中のシリーズ アリシゼーション編はやっぱりこの作品じゃ扱わないみたい。私の太陽神姿はテレビで味わって欲しいかな。」

 

キリト「幾ら待たせることになろうとも 絶対にマザーズロザリオ編までは投稿を続けるらしいから 画面の前の皆さんも是非 今後ともこの作品にお付き合い頂けたら幸いです。」

 

アスナ「それじゃあいよいよ本当に終了だよ!それじゃあ最後にシノンさん 皆に別れの挨拶を!」

 

シノン「わ、私が?ええっと・・・急に言われると緊張するわね・・・・・・その、今後は私も沢山話に出てくるから 是非テツヤやユウキと一緒に応援して欲しいわ。でないと、画面の前の皆には敗北を告げる弾丸の味 たっぷり味あわせるわよ!!!こんなふうにね♪」

 

シノンがそう言うと何故かテツヤに向け弾丸を放った。

 

テツヤ「あぶねっ!?何しやがんだ!!!」

 

シノン「なんで避けるのよ!!!今のはデモンストレーションなんだから当たりなさい!!!」

 

テツヤ「んな横暴だ!!!」

 

シノン「横暴だろうがなんだろうが1発くらい当てさせなさい!!!もしかしたらへカート最後の出番なのよ!?」

 

テツヤ「んな事知るかぁ!!!!!!」

 

テツヤとシノンはそうこうしてるうちに恐怖の追いかけっこを初めてしまった。

 

アスナ「ええっと、少し騒がしい状況ですけど ここでお別れです♪また皆さんとは本編でお会いしましょう♪」

 

ユウキ「皆 ボク達にまた会いに来てね!!!ばいばーい♡」

 

ユウキが笑顔で別れの手を振るさなか 銃撃音と共に テツヤの悲鳴がスタジオ内に響き渡ったのであった。




という訳でGGO編の総集編はいかがでしたでしょうか

後述になり申し訳ないのですが、4ヶ月以上投稿を開けてしまい申し訳ありません コロナ期間による新生活でドタバタしてしまいなかなか時間が取れませんでした。

一応次回からの話は総集編を執筆しながらも構成を練っていたので今回のような空白期間はあまり無いと思います あって1ヶ月ほど思っていただけたら嬉しいです。

劇中で申したようにマザーズロザリオ編までは絶対に続けたいと思いますので こんな作品で良ければついてきていただけたら幸いです。

それではまた次回にお会いしましょう!

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