ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

12 / 154
今回は予告通りsideBです!

ではどうぞ!


part9 sideB 俺の決意と誓い~次のステージへ~

幼稚園、小学校、中学校と俺は人生を14年過ごしてきたがいつもいつも思っていた 恋愛なんて何が楽しいのかと

 

バレンタインデーにはチョコ欲しいと叫ぶやつもいればクリスマスにはリア充爆発しろと言うやつもいた

 

正直言って全部面倒臭いだろう チョコ貰ったところで何になる?リア充が消えたところで世界は急激に衰えていくだけだ

それにチョコなんか貰ったら返しまで考えなくちゃならない それが本当にだるかった 今まで何度もチョコは貰ってたがその度に思った 面倒臭いと

 

それに、俺には野球があった そんな色恋沙汰に時間を使ってなんか入られない 時間があれば走り込み 時間があれば投げ込み 時間があれば素振り・・・・時間があればとにかく練習・・・それが当たり前だと思ってた

 

でも俺はSAOに入ってから何が楽しいと言ってた恋愛を始めた その相手の名前はユウキ

 

ユウキは俺がこの世界に入ってショウ以外の初めての仲間だった 俺はそこで言った ユウキは俺が守ると

自分でも思わなかった、まさか正義の英雄(ヒーロー)みたいな台詞を使うなんて・・・でもそのおかげで俺はSAOの世界で腐らずにすんだ

 

ユウキはいつもいつも元気で明るくて甘えん坊で可愛くて、デスゲームの中での俺の支えだった その支えのおかげで俺は強くなり気づいたら攻略組の中でも有名になっていた

 

死神なんて二つ名もつけられて俺はこの世界を終わらせるキーマンとも言われもし始めた

 

こんな絶望的な世界でも俺の中には確かな希望もあった ユウキと生還するとゆう希望が

 

でもそんなユウキが突然言い出した言葉 《別れよう》 その言葉に俺は冷静を演じていたが本心は今にも追いかけたいくらいだ

 

一時の焦りからか それとも本心なのか 俺はそれを確かめる為にユウキに会わなくちゃならない 俺はユウキと別れたくなんかない

ずっと一緒にいたい 生還しても会いたい そして言いたい 愛してるって

 

恋愛って不思議なもんだ・・・・・・人をこうも成長さしてくれんだからな・・・・・・前の俺だったら『あっそ』の一言で終わってんだろうな・・・

 

とにかく俺はユウキを追いかける為 アスナにある願いをしていた

 

~~~~~~~~~~

 

55層 グランザム・迷宮区前

 

 

アスナ「わかった・・・」

 

テツヤ「じゃあ頼む」

 

アスナ「・・・・・・テツヤ君 血盟騎士団副団長として任務を命じます 貴方は先程逃走した1人のプレイヤーを追いかけ連れ戻すこと 達成するまで本部に戻る事は許しません 現在の任務は放棄して構いません」

 

そう・・・頼みとは俺にこの任務を放棄さしてユウキを追いかける許可をもらことだった 一応任務中の身だったからな

 

テツヤ「了解した・・・・・・ありがとなアスナ 頼み聞いてくれて これで心置き無くこの任務を捨てられる」

 

キリト「でもどうやってユウキを?」

 

テツヤ「問題はそこなんだよ・・・・・・あいつが行くところの目星がつければいいんだけどな・・・」

 

アスナ「テツヤ君 ユウキとフレンド登録してないの? フレンドなら居場所がわかるはずだよ!」

 

テツヤ「そうだ!その手があった!!助かったぜ!ええっと・・・フレンドフレンド・・・・・・」

 

フレンドシステムからユウキの名前を探した・・・・・・でもその名前は消え去っていた・・・・・・

 

テツヤ「くそ!!!あの野郎消しやがったな!!!」

 

キリト「アスナ!」

 

アスナ「わかってる!・・・・・・・・・テツヤ君!ユウキは第19層のどこかにいるよ!!」

 

テツヤ「本当か!?」

 

キリト「・・・・・・でも何で19層なんかに・・・・・・?」

 

他の奴から考えたら確かにそう思うだろう でも俺にはわかる あいつが19層にいる意味が・・・

 

テツヤ「んなこた今はどうでもいい!!早く行かねぇと!」

 

アスナ「テツヤ君!ユウキの事ちゃんと連れ戻すんだよ!」

 

テツヤ「了解だ!んじゃあ行ってくる!!!」

 

~~~~~~~~

 

第19層 ラーベルグ

 

ユウキを必死に探したけど見つからない どうやらフィールドに出ているようだ

 

19層のレベルだから敵はユウキの相手ではないがそれでも心配だ

 

俺はすぐさまフィールドに出て俺が思いつく場所に向かった・・・・・・俺らが付き合い始めたあの大木の元に・・・・・・

 

 

 

 

テツヤ「・・・・・・見つけたぞ・・・・・・ユウキ・・・・・・!!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキは木の前で突っ立っていた まるでもう何も心残りはないかのような感じで

 

テツヤ「てめぇ・・・・・・俺の事フレンドから消すなんてざけた事しやがって・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「あの程度で別れるなんてほざいてんじゃねぇぞ!お前にとって俺は大切な人だったんじゃねぇのかよ!!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ「おい・・・・・・なんか言ったらどうだ・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・貴方は・・・・・・誰を探しているの・・・?」

 

テツヤ「は・・・?いきなり何言い出してんだよ・・・」

 

ユウキ「ここにはボク以外誰もいないから・・・他を探してみたら・・・?」

 

テツヤ「・・・残念ながら俺が探してるのはそのボクなんでね・・・他を当たるも何もねぇんだよ・・・」

 

ユウキ「何を言ってるの?ボクは貴方の事なんか知らないよ?」

 

テツヤ「っ!!てめぇ!!」俺は木の方を向いてるユウキを無理矢理こっちを向かせた

 

ユウキ「いきなり怖いな・・・早く離してよ・・・」

 

テツヤ「離さねぇよ!!お前は何言ってんだよ!!」

 

ユウキ「何言ってるも何も・・・さっきから言ってるでしょ・・・?ボクは貴方のこと知らないって・・・・・・」

 

テツヤ「っ!!!!この!!!!!!」

 

バチン!! その音は俺がユウキに対しビンタをした音だった

 

テツヤ「いい加減にしろ!!!!!さっきからなにふざけた事言ってんだお前は!!!!!」

 

ユウキ「ふざけたも何も・・・・・・今の事は許してあげるから早くどこか行ってよ・・・・・・」

 

テツヤ「っ!!!!・・・そうかよ・・・そうやって俺の事知らねぇふりすんのかよ・・・別れるってのはそうゆうことかよ・・・お前の気持ちはそんな程度だったのかよ・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「あぁそうかよ!!!!!お前の好きってゆうのは薄っぺらい紙切れ並べただけの感情だったのかよ!!!!!つまんねぇ事で破れる物だったのかよ!!!!リズと親しげに話してたのを見て嫉妬してたのも演技だった訳かよ!!!!!大好きって言ってたのもなにもかも偽りの愛だったのかよ!!!!!」

 

ユウキ「っ!!!!」

 

テツヤ「お前がそれでも良いってなら良いさ・・・・・・ラーベルグで付き合い初めてラーベルグで終わるってのも良いな・・・・・・今日限りで俺達はお終り・・・お別れだ・・・」

 

テツヤ「・・・・・・・・・じゃあな赤の他人 いや、絶剣って言った方が良いか?有名人に会えて光栄だったよ いや、またすぐ攻略会議で会えるか?まぁ俺はもう攻略になんか出ねぇがな 俺にはもうこの世界でやる事が無くなったからな 守る奴が消えちまったからよ いつも隣にいると思ってた奴がよ」

 

ユウキ「っ・・・・・・!!」

 

テツヤ「まぁ・・・精々ゲームクリアまで生き延びるこったな」

 

 

ユウキが俺を知らない どこかに行け そんなこと言うなら俺は大人しく現実を受け止めよう

 

これからは勝手に生きて 勝手に笑って 勝手に泣いて 勝手にゲームクリアまで生き延びてれば良いさ

 

 

 

・・・・・・・・・本当にユウキがそれを望むなら・・・・・・・・・

 

 

テツヤ「じゃあな・・・・・・・・・絶剣・・・・・・・・・」

 

ユウキ「っ!!待って!!!!!!」

 

テツヤ「んだよ・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・・違う・・・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキ「ボクは・・・・・・・・・・・・そんな生半可な気持ちで付き合ってたんじゃ無い!!!!!!!!」

 

ユウキ「ボクは!!!!心の底からテツヤが好きで!!!!!本当に本当に大好きで!!!!!!テツヤが女の人と話してたら胸がズキズキして!!!!!テツヤがボクを抱きしめてくれたら本当に嬉しくって!!!!!!!」

 

 

 

 

そうだ・・・・・・叫べ・・・・・・

 

 

 

 

ユウキ「ボクは・・・!!!!テツヤのこと知らない訳がない!!!!!SAOにログインした頃からずっと一緒にいて気づいたら好きになってて!!!!!テツヤと付き合い始めた数ヶ月間が本当に楽しかった!!!!!!幸せだった!!!!!テツヤと一緒にいれたら笑顔になれた!!!!!!」

 

ユウキ「ぐすっ・・・・・・ボクは・・・!!!ボクは・・・!!!」

 

ユウキ「テツヤと離れたくなんかない!!!!!ずっとずっと一緒にいたい!!!!!死ぬまでずっと一緒に!!!!!」

 

 

 

もっともっと叫べ・・・!

 

 

 

 

ユウキ「・・・さっきまでの事は謝る・・・だからボクの事見捨てないで・・・・・・見捨てないでよ・・・・・・!!!!!赤の他人なんて・・・・・・絶剣なんて言わないでもう一回ボクを名前で呼んでよ・・・!!!いつもみたいにユウキって呼んでよ!!!!優しくボクを抱きしめてよ・・・!!!ボクのこと撫でてよ・・・・・・!!!!お別れなんて言わないで

よ・・・・・・!!終わりなんて言わないでよ!!!!」

 

ユウキ「ボクは・・・!!!!ボクは・・・!!!」ユウキは泣きながら膝から崩れ落ちた

 

 

 

言え!!叫べ!!!お前の本当の想いを!!!!!

 

 

 

 

ユウキ「テツヤと別れたくなんかない!!!!!!!!」

 

 

 

《別れたくない》やっと言ってくれたな・・・ユウキ・・・

 

 

 

テツヤ「ったく・・・・・・・・・やっと素直になりやがって・・・・・・」

 

ユウキ「ぐすっ・・・ひぐっ・・・テ・・・ツヤ・・・」

 

テツヤ「赤の他人なんて言って悪ったな ユウキ」

 

ユウキ「っ!!」

 

テツヤ「別れるなんて言い出すし俺の事知らないとかゆうからちょっと方法が荒かったけどお前の本当の気持ち 聞かしてもらったぜ」

 

テツヤ「ったく・・・別れたく無いなら最初っからそういえば良かったのによ・・・・・別に攻撃したのはお前の本心じゃねぇんだから良いだろうがよ・・・」俺はユウキの前に座り込んだ

 

ユウキ「だって・・・・・・だって・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・おいで ユウキ」俺は手を広げユウキが飛びつくのを待った

 

ユウキ「!!!テツヤ!!!!!」思惑通りユウキは飛びついてきた

 

テツヤ「よしよし・・・」

 

ユウキ「ボク・・・テツヤに嫌われたと思った・・・知らない間に人を殺しててテツヤにまで攻撃してて・・・幻滅されたと思った・・・」

 

テツヤ「ったく・・・そんなんで嫌いになるかよ・・・言っとくがユウキ以外に好きになった奴は今までいないんだぜ?」

 

テツヤ「俺はユウキ一筋だ 俺がお前を嫌うことは無い」

 

ユウキ「テツヤ・・・」

 

テツヤ「お前が何をしようと関係ねぇ・・・・・・大好きだからな・・・・・・ユウキ・・・・・・」俺はユウキを抱きしめ撫でてやった ユウキが望むことを

 

ユウキ「あ・・・・・・ぐすっ・・・!ひぐっ・・・!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」ユウキは俺の腕の中で泣き出した とびきりの大きな声で

 

テツヤ「ずっと一緒にいような・・・・・・ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「ボクは・・・・・・!!!ボクは!!!!」

 

ユウキは泣き続けた 延々と 俺が優しく声をかけてやる度にさらに涙を流した

 

ユウキは次第に泣きつかれて寝てしまった

 

俺の腕の中で笑みを浮かべながら閉じたまぶたからは涙が流れていた

 

そんな中寝ていたユウキの寝顔はとても幸せそうだった

 

 

~数時間後~

 

ユウキ「・・・・・・あれ・・・・・・ここは・・・」

 

テツヤ 「俺の腕の中だよ ユウキ」

 

ユウキ「そっか・・・ボク寝ちゃってたのか・・・」

 

テツヤ「それも何時間もな おかげで辺りは不気味な雰囲気に包まれちまってるよ」

 

ユウキ「・・・月が出てきたら・・・・・・前みたいだね・・・・・・」

 

テツヤ「そうだな・・・・・・」

 

ユウキ「ねぇ ボクの事好き?」

 

テツヤ「当たり前の事聞くな 好きさ 好き通り越して大好きだ」

 

ユウキ「テツヤ・・・・・・」ユウキは俺の胸に顔をうずめてきた

 

テツヤ「ユウキ 今後勝手な行動とったら許さねぇからな? 良いな?」

 

ユウキ「うん・・・・・・ごめんね・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・いや・・・・・・そうさせないようにしちまえばいいのかもな・・・・・・」

 

ユウキ「何か言った?」

 

テツヤ「言ったけど内緒 ・・・・・・・・・なぁユウキ」

 

ユウキ「なに?」

 

テツヤ「明日行きたい場所があるんだ 一緒に行こうぜ」

~~~~~~~~~~

 

翌日

 

47層 フローリア とある場所

 

ユウキ「テツヤ・・・まだ目開けちゃダメ?」

 

テツヤ「駄目」

 

ユウキ「むぅ・・・」

 

テツヤ「もう少しだから・・・」

 

ユウキ「どのくらい?」

 

テツヤ「・・・ついたぞ 目開けていいぞ」

 

ユウキ「わかった・・・うわぁ~!!!」

 

俺とユウキの周りには辺一面に咲いた満開の桜があった

 

ここは散歩がてらフローリアに来たら見つけた俺のこの世界で一、二を争うくらいのお気に入りの場所だ

 

俺がユウキを連れてきた理由は・・・・・・

 

ユウキ「すっごい綺麗・・・」

 

テツヤ「だろ?」

 

ユウキ「そういえばここで何がしたいの?」

 

テツヤ「何って・・・・・・勝負に・・・・・・かな・・・・・・」

 

ユウキ「勝負?デュエルするの?」

 

テツヤ「そんなんじゃねぇ・・・・・・俺の勝負は世間で言う一世一代の大勝負だ」

 

ユウキ「?」

 

テツヤ「なぁユウキ ここで俺らの恋人ってゆう関係 終わらせようぜ」

 

ユウキ「へ!?なんで!!テツヤと別れたくないって昨日言ったのに!!!!」

 

テツヤ「別れないさ・・・・・・だってこれから俺らは・・・・・・」

 

テツヤ「《家族》になるんだからよ」

 

ユウキ「へ・・・・・・?・・・・・・家族って・・・・・・どうゆうこと・・・・・・」

 

テツヤ「ここまで来てわからねぇか・・・・・・回りくどいことは辞めだ!んじゃあもう単刀直入に言うぞ!」

 

 

 

テツヤ「ユウキ 俺と結婚してくれ!!!!」

 

 

ユウキ「!!!!!!」

 

 

そう 俺がユウキを連れてきたのは《結婚》するためだった 別にこの世界ならどこでも結婚はできるけどどうせプロポーズすんなら綺麗な場所でと思って

 

 

この決断に踏み切ったのは昨日のユウキの言葉からだった どうやら両親は既にいなく お姉さんも何かしらでこの先は長くないらしい

 

 

それで心が傷んだ結果が昨日のユウキの荒れようだ 大切な人を失いたくないと嘆いていたユウキ

 

 

誰だっていつかは死ぬんだ しかも悲しいことに人生、そのいつかっての本当にいつになるかわからない

《死》ってのは少なくとも必ず誰か1人には大きな影響が出る 精神が参ったり、追いかけて自殺しちまったり、ショックがでかすぎて寝たきりになっちまう人もいるだろう

 

 

 

ユウキの場合幼い頃に両親を失い お姉さんも長くはない命 まだ幼いユウキにとっては重すぎる3人の結果をずっと心に貯めていたんだろう そして俺の死にかけた姿を見て今までの悲しみが爆発してクラディールを殺し そして精神が狂い始めた・・・・・・

 

 

『家族が死んでいく もう大切な人は失いたくない』 なんて聞いてしまったら黙ってはいられない だったら俺が代わりにとは言わない 新しい家族になってユウキを支える 俺はユウキを守る起動要塞にでもなんにでもなってやる

 

 

俺はこの世界での全てをユウキに注ぐことを決めた

 

 

ユウキの事は無茶以上の事してでも守る

 

例え俺とユウキ以外の全プレイヤーが俺らに襲いかかろうと俺はユウキを守り抜く 両腕失っても構わない 両足失っても構わない 視力、聴力その他器官がぶち壊れてでも俺はユウキの全てを必ず守る

 

 

俺がユウキの大切な人である様、ユウキは俺の大切な人だから・・・・・・

 

 

ユウキ「テツヤ・・・ボクの家族に・・・・・・なってくれるの・・・?」

 

テツヤ「ったりめぇだ!!俺は死んででもユウキを「それは駄目!!!!!」」

 

ユウキ「死んでもなんて言わないで・・・・・・・・・テツヤが死んじゃったら・・・・・・ボクは・・・・・・」

 

テツヤ「・・・・・・悪かった・・・・・・死んだら元も子もねぇしな・・・・・・」

 

ユウキ「とにかく・・・さっき言った事は本当なんだよね・・・?もう取り返しはつかないよ・・・?」

 

テツヤ「けっ!俺は決めた事は曲げないタイプでな!お前と結婚するって言ったらするんだよ!!・・・・・・・・・まぁお前さえ良かったらだけど・・・・・・」

 

ユウキ「・・・・・・テツヤ・・・・・・」

 

少し待ってると俺の前にウインドウが現れた そこに書いてあったのは結婚についての事だった

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「テツヤ ボク達 どうやって付き合い始めたか 覚えるよね?」

 

テツヤ「鮮明にな ユウキがやばくなって 俺が助けて その後相手追っ払った後 俺とお前で告白した だろ?」

 

ユウキ「その時 ボクから言おうとした時 テツヤ止めたでしょ?」

 

テツヤ「そうだな 俺から言いたかったからな」

 

ユウキ「だったら・・・・・・次はボクから言わしてよ・・・・・・もう言われちゃったけどボクからも言う!」

 

 

ユウキ「テツヤ!!こんなボクで良かったら・・・ボクと結婚して!!ボクとずっとずっと一緒にいて!!!」

 

おかしいな 俺がユウキにプロポーズしたはずなのに

ユウキが俺にプロポーズしてる・・・・・・

 

でもそれも良いのかも知れない 互いのプロポーズからの再スタートも悪くない

 

 

テツヤ「ユウキ・・・・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤ・・・返答は・・・そこのボタンを押して欲しいな・・・・・・」

 

結婚システムは双方同意の上で初めて成立する物だ お互いの気持ちがしれた今 もう止めるものは何もない

 

俺はウインドウの承諾ボタンを押して ユウキとシステム上の結婚をした

 

テツヤ「これで・・・OKなんかな?」

 

ユウキ「ちょっと待ってね・・・・・・うん!確かにテツヤのステータスがあるよ!!」

 

結婚すると以下の事ができるようになる

 

まずステータスリンク リンクと言っても相手のステータスが見えるだけだが見えるだけで大分安心感は出るだろう

 

二つ目はアイテムストレージ共有 ユウキと俺のアイテムが共有され ユウキが俺のを 俺がユウキのを好きに使えるようになる 無論使う使わない、処分も自由にできるようになる

 

三つ目はお金の共有 って言ってもこれは対して役にはたたない気がするけど・・・

 

テツヤ「よっしゃ!これで本当に結婚成立だ!やったなユウキ!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・」

 

テツヤ「ん?どうしたんだ?黙り込んで」

 

ユウキ「あう・・・・・・えっと・・・・・・その・・・・・・あの・・・・・・」ユウキは縮こまってもじもじしてる

 

テツヤ「?」

 

ユウキ「結婚したからさ・・・・・・・・・・・・ボクと・・・・・・その・・・・・・誓いの・・・・・・・ちゅう・・・・・・・・して欲しいな・・・・・・/////」

 

すごい顔を真っ赤にしてそう言ったユウキ なんだこいつは すごい可愛い 今までもそうだったけど今回のは格段に可愛い

 

テツヤ「キス?お安い御用さ んじゃあ目瞑ってくれ」

 

ユウキ「ん・・・・・・」

 

俺はユウキを優しく目の前に立たせた

 

テツヤ「ユウキ 俺の誓い しっかり受け取れよ・・・」

 

俺はそう言ってユウキにキスをした キスした時 桜の花びらがすごい勢いで舞い上がった まるで俺らを祝福してるみたいだった

 

ユウキ「ありがとね・・・・・・ボクとっても嬉しい・・・・・・!」

 

テツヤ「俺もさ ユウキとこんなことできたんだからな」

 

ユウキ「よぉ~し!結婚したから早速ボクらの家を買いに行こテツヤ!どこにする?」

 

テツヤ「家?家ならもうあるけど?」

 

ユウキ「えぇ!?初耳だよ!?」

 

テツヤ「内緒にしてたら当然だ 早速行くか?」

 

ユウキ「うん!」

 

テツヤ「んじゃあ転移結晶で・・・「待って!!」」

 

ユウキ「せっかく結婚したんだから・・・・・・歩いていこ・・・・・・?」

 

テツヤ「・・・・・・そうだな・・・・・・よし!行くか!」

 

ユウキ「うん!行こ!」

 

手を繋ぎ歩き出す 結婚したての俺らの第1歩 大きな大きな第1歩 今後の楽しみ、期待、不安など全てを踏みしめユウキと共にこの桜の道を歩む

 

道中ユウキが何度もステータス共有画面を見てはにっこりしてたのを見てこっちまで嬉しくなった

 

家に着いたらどんな反応するだろうな そんな事を思いながら48層の我が家へと向かった

~~~~~~~~~~

48層 リンダース

 

テツヤ「ここだ ユウキ」

 

ユウキ「うわぁ~!家だ~!」ユウキの目はキラキラと輝いている

 

テツヤ「リズとかにも手伝ってもらってさ やっと中のセットが終わったんだ なかなか広いぞ~」

 

ユウキ「早く入ろ!入ろ!」

 

テツヤ「急かすなよ んじゃあ開けるぞ」

 

家を開けるとそこには当然俺の家があるはずだった

 

だけど今家はすごく輝いて見える まるで家すら俺らを祝ってくれてるようだ

 

ユウキ「うわぁ~!」ユウキは家に入るなり駆け出した まるで小さな子供だな

 

テツヤ「家具やら何まで全部完璧だぞ~」

 

ユウキ「あれ?ここの階段は?」

 

テツヤ「ん?あぁそれは下に繋がってんだ」

 

ユウキ「下?」

 

テツヤ「別名特訓スペース!なかなか広くて戦闘系スキルの熟練度上げとかができるぞ!ちなみにいくら傷つこうが数分後には元通りっちゅう優れもん!!」

 

ユウキ「何だか凄いねこの家!」

 

テツヤ「そこまで喜んでもらえるとこっちまで嬉しくなるよ」

 

ユウキ「でも本当にテツヤと結婚したんだね・・・・・・何だか信じられない・・・・・・」

 

テツヤ「何言ってんだよ 今日からお前と俺は家族だ!もうお前に悲しみは背負わせねぇぞ!」

 

ユウキ「期待してるよ!テツヤ!」

 

テツヤ「んでもってこれからはこの家が俺らの拠点だ!これからも張り切っていくぞぉ!」

 

ユウキ「おー!!」俺とユウキはハイタッチを交わした

 

テツヤ「さて・・・・・・緊張しっぱなしだったから何だか腹減ったな・・・・・・」

 

ユウキ「それならボクにお任せあれ!何が食べたい?」

 

テツヤ「んー・・・・・・・・・」

 

特に食べたい物は無いけど・・・・・・けど言ってみたいことがあったから試しに言ってみた 早い気もするけど新婚ならではのあの台詞を

 

テツヤ「・・・・・・ユウキ・・・・・・かな?」

 

ユウキ「!?な、何言ってるの!!!/////」

 

テツヤ「俺は本気だ!」

 

ユウキ「!?」

 

・・・・・・どうしよ・・・・・・めっちゃ空気が重くなった気がした・・・・・・

 

早くこの場面をどうにかしなければ・・・!

 

テツヤ「えっと今のは「良いよ・・・」じょうだ・・・・・ゑ?」

 

ユウキ「テツヤが・・・・・・ボクを・・・・・・食べたいって言うなら・・・・・・ボクは抵抗しないよ・・・・・・好きにして良いよ・・・・・・?/////」

 

 

ええっと・・・・・・どうゆう事だ・・・・・・冗談で言ったつもりがユウキが本気にしてしまった・・・・・・

 

 

いや、俺も勿論男だ しかもお年頃の いくら恋愛に興味無かったと言っててもそういった事は自然と興味を持ち始めるもんだ・・・

 

 

でもかと言ってこの年齢で俺はそんな事をしてしまっていいのか?

俺は過ちを犯してしまうのではないのか?

 

 

ユウキ「でも・・・・・・それは夜まで待っててね・・・・・・?」

 

テツヤ「え?いや、だから・・・」

 

ユウキ「と!とにかくご飯作っちゃうね!!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

夜までって・・・・・・どうしよう・・・・・・夜になって嘘なんて言ったら確実に俺は殺される・・・・・・

 

 

今の俺には『言っちまったんだ もう行く所まで行け!』

とゆう自分と『やっぱり駄目だ ユウキを汚しかねない』

とゆう自分がいる

 

 

俺はどっちを選択すれば良いのか・・・・・・ある意味結婚の決断よりも迫られている・・・・・・

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

ユウキ「ごちそうさま~♪」

 

 

あのまま刻一刻と時間は過ぎていき ついに夜になってしまった 夕食を口に運ぶがなかなか飲み込めずにいた

 

 

テツヤ「・・・・・・・・・」

 

 

どうすれば良いんだ・・・・・・!流れに身を任すのか自制を保つのか・・・!

 

 

ユウキ「ふぅ・・・・・・・・・よしっ!!」ユウキは勢いよく立ち上がると部屋の電気を消した

 

テツヤ「へ?」

 

 

そしてウインドウを開き何かをいじるユウキ・・・・・・そして少しするとユウキは何故か装備を外し・・・・・・下着だけになっていた・・・・・・

 

 

月明かりがユウキを照らしていていつも綺麗なユウキがその倍以上に綺麗に見えた

 

 

テツヤ「えっ!?ちょっ!?」

 

ユウキ「あ・・・あんまり見ないでよ・・・・・・テツヤのエッチ・・・/////」

 

テツヤ「いや・・・・・・その・・・・・・」

 

 

いつも可憐で元気なユウキ でも今だけは1人の少女・・・否、女になっていた

 

 

ユウキ「・・・テツヤも・・・・・・速く・・・・・・脱いでよ・・・・・・/////」

 

テツヤ「・・・・・・あのですね・・・・・・ユウキさん・・・・・・」

 

ユウキ「?」

 

テツヤ「さっきのは・・・・・・冗談・・・・・・です・・・・・・」

 

 

そう 冗談 それで良いんだ 俺は何もしない方を選んだ 惜しい気もするがこれで良いんだ これで

 

 

ユウキ「へ?」

 

 

一瞬の静寂が俺らを襲う 次第にユウキの手が光出した

 

 

手の光 すなわち体術系スキルの発動合図だ

 

 

テツヤ「やべっ!?」

 

ユウキ「テツヤの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!!!」

 

テツヤ「ごふっ!?」

 

 

ユウキの一撃は俺の腹に直撃した 椅子に座ってた俺はそのまま倒れてしまった ユウキは俺の上に乗り何度も殴ってくる

 

 

ユウキ「この!テツヤの!エッチ!変態!」

 

テツヤ「ご!?ぐは!?」顔面やら身体やら色々と殴られる でも今の姿の事覚えてんのかな・・・

 

ユウキ「ボクの気持ち返せぇぇぇ!!!」

 

テツヤ「ぐっ・・・!この!」ユウキの連打をなんとか防ぐ

 

ユウキ「ぐぬぬ・・・!」

 

テツヤ「ユウキ・・・そろそろ服着ない・・・?目の保養にはなるけど・・・・・・」

 

ユウキ「服・・・?・・・・・・!!?//////////」

 

 

俺の上から急いで離れるとユウキはすぐさま服を着た

 

残念な気持もするがこれで良いんだ・・・・・・

 

 

でも今はそんな事気にしてる場合ではない 殺気を立てているユウキをどうにかしなければ・・・

 

 

ユウキ「・・・・・・・・・」ユウキは片手剣を取り出した

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「乙女心を弄んだ・・・・・・罪を思い知れぇぇぇ!!!」ユウキは俺めがけて剣を振り下ろした

 

テツヤ「のぁ!?」

 

ユウキ「この!避けるな!」

 

テツヤ「避けるなって言われて避けないやつがいますか!!」

 

ユウキ「天誅!」

 

テツヤ「でぇい!家で暴れんな!!」俺はユウキを抑えようとした

 

ユウキ「ふぇ!?ちょ・・・!」

 

テツヤ「のわぁぁ!?」

 

 

ユウキを止められたはいいが勢い余ってユウキを押し倒してしまった・・・・・・

 

 

ユウキ「・・・・・・・・・/////」

 

テツヤ「すすすすまねぇ!!」すぐさまユウキから離れる

 

ユウキ「もう・・・テツヤの馬鹿・・・やっぱりその気あるんじゃん・・・/////」

 

テツヤ「ん?何か言ったか?」

 

ユウキ「っ!?な!なんでもないよ!!!」俺はユウキに殴られた

 

テツヤ「はうっ!?」

 

ユウキ「もう!許してあげるから早く寝るよ!」

 

テツヤ「はいはい・・・・・・もう疲れるやっちゃなお前は・・・・・・」

 

ユウキ「何か言った?」

 

 

俺の頬の横にはユウキの片手剣の先っぽが見える・・・・・・

俺の髪がパラパラと落ちているのも見える・・・・・・

 

 

テツヤ「な・・・・・・何でもない・・・・・・です・・・・・・」

 

ユウキ「ならよろしい!テツヤは早く横になって!」

 

テツヤ「はいはい」

 

ユウキ「ぎゅー!!!」

 

 

ユウキは俺をおもいきり抱きしめてくる 筋力パラメーターが高いユウキの抱きつきは割と痛い さっきの拳もかなり痛かった・・・ まぁ全部可愛いもんだけどさ

 

 

テツヤ「んじゃ寝るぞ俺は・・・・」

 

ユウキ「あ!待って!」

 

そうゆうとユウキは俺の頬にキスしてきた

 

テツヤ「へ?」

 

ユウキ「ボクからの気持ち♪大好きだよ♪テツヤ♪」

 

テツヤ「ユウキ・・・・・・ありがとな・・・・・・」

 

ユウキ「どういたしまして♪」

 

テツヤ「・・・・・・ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「何?」

 

テツヤ「今日は寝ないで・・・・・・朝まで話そうか!」

 

ユウキ「本当!?やったぁ!」

 

テツヤ「んじゃあ何から話す?」

 

ユウキ「んーとね!」

 

 

 

俺らは一晩中会話を繰り返した 俺らの出会い 戦闘の時のこと 皆のこと 沢山の事を話した

 

 

俺を知らないなんて言うユウキはそこにはいないで底抜けの笑顔で好きと言ってくれるユウキがそこにはいた

 

 

そして俺とユウキは恋人同士とゆう関係に終わりを告げ結婚して夫婦とゆう新たなステージに1歩足を踏み入れた これからも俺らに色々な物が襲いかかるだろう それでもユウキと一緒なら乗り越えられる・・・そんな気がする・・・

 

 

そして新たな誓いが俺にはできた

 

 

ユウキをこのゲームが終わるまで必ず守り抜く 生きて必ずあっち(現実)に返してみせる・・・

 

 

俺の誓いは果てしなく重いもの なにしろ人の命守ろうってんだからな それでも俺は命懸けで守ってせる 何故ならその人は俺の大切な・・・・・・大切な・・・・・・

 

 

 

 

 

――――ユウキは俺の大切な最愛の妻だから――――

 

 

 

 

 

 

 




とゆうわけで前後半に分けたpart9 いかがでしたでしょうか?

ユウキの過去とか上手く伝わってれば良いなと思います

皆さんも大切な人に何かが起きたら優しく声をかけてあげて下さい

相手もあなたの言葉を待ってるはずですよ 気持ちってのは繋がってるはずですから

次回!結婚した2人の新生活! 次回もお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。