ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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さて!今回は前回言ったようにゲストをお迎えする回です!

一体どんなゲストなのか!

ではどうぞ!


part95 超人気アイドル~アイドルの悩み~

新井「なぁなぁ!昨日のNステ見た!?」

 

東山「見た見た!」

 

翔「可愛かったな。」

 

中原「うん、可愛い。」

 

鳥坂「流石はアイドルだよな~♪」

 

琴音「皆゛虹架゛ちゃんの話題で持ち切りだね。」

 

木綿季「だね~」

 

現在、野球部いや、世の中はあるアイドルの話題でもちきりである。

 

アイドルの名前は枳殻虹架(からたちにじか)、突如彗星のように現れた高校2年生の彼女は瞬く間にその美貌と美声でたちまちにファンを増やしていった。

 

その人気は、普段女に興味が無い翔や中原、福井に鳥坂がハマるレベルである。

 

福井「前雑誌の検証で虹架ちゃんのカードが当たるやつあったじゃん?」

 

金田「あーあの直筆サイン入りのやつ?」

 

新井「しかもサインには〇〇君へ!と書いてくれる豪華さ!」

 

赤木「しかも水着姿のやつでしょ~?応募したけど外したんだよな~・・・・・・」

 

翔「まぁ100名限定だからな、仕方ない。」

 

琴音「哲也はハマってるの?」

 

木綿季「まさか~?哲也がアイドルにハマる訳・・・・・・」

 

哲也「チッチッチッ・・・・・・可哀想だな皆の衆・・・・・・・・・」

 

東山「なんだよ哲也、そんな憎たらしい声出して。」

 

中原「お前も虹架ちゃんにハマってるのか?」

 

哲也「当たり前よ!あの可愛い姿!美しい声!ナイスなスタイル!ハマらない訳が無い!」

 

木綿季「えぇ!?」

 

琴音「あ、あの哲也が!?」

 

木綿季「ま、まぁあの翔までハマる位だからね・・・・・・」

 

翔「にしても、誰かサインカード当たったやついねぇのかな~見てみたいな~」

 

哲也「ふ・・・ふふふふ・・・・・・」

 

新井「だから何だってそのキモい笑い声は。」

 

哲也「・・・・・・・・・これを見ろぉ!!!!!!!!」

 

哲也はそう言いながら高らかに右手を突き上げた。

 

新井「・・・・・・ん?」

 

東山「お、おいこれって・・・・・・!?」

 

翔「まさか・・・・・・?」

 

哲也「なーはっはっは!!!!当たっちゃいましたよ直筆サイン入りカード!!!!」

 

一同「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

哲也のその発言に男子一同はそれはもう哲也に食いついた。

 

新井「み、見せろ哲也!!」

 

東山「俺にも!!!!」

 

哲也「大事にスリーブに入れてるけど、落としたり、曲げたりすんなよ!」

 

哲也はそう言って新井にカードを手渡した。

 

そのカードは水着姿の虹架ちゃんがビキニ姿で谷間を強調したようなポーズを取り、開いてるスペースに『哲也君へ♡』と書いてあるファンなら喉から手が出るほど欲しいグッズだ。

 

新井「うひゃぁあ!?可愛い~!!!!」

 

翔「てめぇいつの間に応募したんだよ!」

 

哲也「まぁ気になってたんで10枚程ポストに投函させていただきました♪まさか当たるとはね♪」

 

福井「俺にも見せて!」

 

中原「俺にも!」

 

東山「普段女なんかどうでもいいって言ってるお前らは後だ!」

 

福井「んなの関係ねぇ!」

 

金田「俺にも見せろよ~!」

 

鳥坂「見せて見せて!」

 

赤木「くぅ~俺も欲しかったな~ にしても良く当たったなこんな代物。」

 

哲也「まぁ、SAO生還者ですから、運も付いてるんですよ俺には!ハッハッハ♪」

 

木綿季「ふぅ~ん♪アイドルの水着の写真かぁ~♪」

 

木綿季は可愛らしくもおぞましい声を出しながら皆に近づき、カードを奪い取った。

 

一同「あぁ!?」

 

木綿季「ねぇ哲也♪最近家計簿で良くわからないハガキ代が10枚くらいあってね♪ボクずーっとなんだろうな~って考えてたけど・・・・・・まさかこんなおっぱいが大きいアイドルの水着写真が欲しい為に使ったなんて・・・・・・・・・」

 

哲也「いや!待て木綿季!ほら!流石にアイドル位応援したって・・・・・・」

 

木綿季「こんなおっぱい大っきい女の子哲也は見ちゃ駄目!!!!」

 

哲也「酷い!鬼!悪魔!貧乳!」

 

木綿季「・・・・・・・・・・・・貧乳・・・・・・・・・・・・?」

 

哲也「あ・・・・・・やべ・・・・・・・・・・・・」

 

木綿季「どうせボクは貧乳だよ馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

そう言って木綿季は手に持っていたカードをビリビリに破り捨てた。

 

哲也「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?虹架ちゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

木綿季「哲也の馬鹿!!!!!!!!!!!!おっぱい星人!!!!そんなに巨乳が好きなら琴音のおっぱいでも揉んでれば!!!!」

 

琴音「ふぇ!?」

 

哲也「ぐすん・・・・・・・・・虹架ちゃん・・・・・・・・・たった3日の付き合いだったけどありがとうございました・・・・・・・・・」

 

翔「お宝が99枚に減った・・・・・・・・・」

 

新井「哲也が虹架ちゃんの残骸の上で横たわって泣いてる・・・・・・」

 

東山「南無・・・・・・」

 

福井「俺まだ見てないのに・・・・・・!」

 

中原「ちくしょう・・・・・・!」

 

哲也(・・・・・・・・・コピーしたの持ってきといて良かった・・・・・・・・・)

 

木綿季「・・・・・・・・・どうしよ・・・・・・・・・やり過ぎたかも・・・・・・・・・」

 

琴音「ど、どうすれば・・・・・・・・・」

 

木綿季「あ!そうだ!」

 

木綿季は何を思いついたのか、突然哲也の元まで移動すると、泣いてる哲也のことを抱きしめだした。

 

木綿季「ほ、ほら、ボクだって一応自信あるんだからね・・・・・・何だったらその・・・・・・吸っても・・・・・・いいよ・・・・・・・・・?/////」

 

新井「なぬぅ!?」

 

東山「こ、これは公開搾乳プレイ!?」

 

哲也「あぅ・・・・・・虹架ちゃん・・・・・・」

 

木綿季「・・・・・・ボクじゃ駄目・・・・・・?」

 

琴音「しょうがないな~♪」

 

琴音は何やら嬉しそうに哲也と木綿季の元に近づくと、琴音まで哲也のことを抱きしめだした。

 

琴音「ほら、哲也には私たちがついてるんだよ?ファイトファイト♪そ、それに・・・・・・私のも触りたいなら触っても良いよ・・・・・・?」

 

哲也「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

哲也(ど、どうしよう・・・・・・実は後49枚コピーのストック+本物の合計50枚あるって言いづらなっちゃった・・・・・・)

 

哲也(・・・・・・まぁ、良いよね、こんなご褒美もらっても♪)

 

その後も哲也はわざと萎えてる振りをして、木綿季と琴音のおっぱいの感覚を楽しむのだった。

 

ちなみに、その光景に怒りを覚えた面々がいるのも言うまでもない。

 

新井「あんのやろぉ・・・・・・!!!!」

 

東山「野球部のアイドルを・・・・・・!!!!」

 

金田「羨ましい・・・・・・!!!!」

 

赤木「俺もおっぱい揉んでみたいな・・・・・・」

 

ちなみに、虹架ちゃんには興味持ってた面々は。

 

翔「やっぱ、知ってるやつを色気の目線で見るのは俺はできないな、アイドルだからこそって感じだな。」

 

中原「あ、それ分かるわ。」

 

鳥坂「俺もそう思うよ~」

 

福井「まぁ、虹架ちゃんは虹架ちゃんで応援して、マネージャーはマネージャーで支えてもらおう、それが一番だ。」

 

翔「2人は哲也にぞっこんらしいしな。」

 

木綿季「頑張れ哲也♡」

 

琴音「私達が付いてるよ♡」

 

哲也「えへへ・・・・・・♡」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

木綿季「もう大丈夫なの?哲也。」

 

哲也「あぁ、あんだけ2人に抱きしめられてたら嫌でも回復するよ、それに・・・・・・」

 

木綿季「それに?」

 

哲也「今日の夜のメインディッシュが、俺の目の前にあることだし♪」

 

俺はそう言って木綿季の胸をガン見した。

 

木綿季「・・・・・・・・・ふぇっ!?ボク!?」

 

哲也「だって、吸って良いんでしょ?」

 

木綿季「・・・・・・し、仕方ないなぁ・・・・・・優しくしてね・・・・・・/////」

 

哲也「やりぃ♪」

 

木綿季はそのまま服を脱ぎ、ブラも取ろうとした時だった。

 

ピンポーン、インターフォンの音が鳴る。

 

哲也「何故だ・・・・・・何故いつも俺のお楽しみを邪魔するんだ!!!!」

 

木綿季「と、とにかく行ってみたら?」

 

哲也「知り合いだったらタダじゃおかねぇ・・・!!!!」

 

俺は少し興奮気味に足を玄関まで運び、扉を開いた。

 

哲也「どちらさま「すいません!入れてください!!!!」でっ!?」

 

扉を開けた瞬間、サングラスをかけた少女らしき声の持ち主がいきなり家に上がり込んできた。

 

哲也「だ、誰だ君は!?」

 

「すいません、少しで良いので匿ってください、私今追われてるんです・・・・・・」

 

哲也「追われてる・・・・・・?少し待ってろ!」

 

俺はその子の事を玄関内で待たせ、家を飛びだした、するとそこには複数の男の人が何かを探してるかのように目を張り巡らせている。

 

そして、その中のある1人の男が俺に話しかけてきた。

 

「あ!君君!」

 

哲也「俺?」

 

「そうその俺!この辺に中くらいの背丈の人見なかった?」

 

中くらいの背丈・・・・・・あの子のことか?

 

哲也「いや、見てないです。」

 

「そうかい、もし怪しげな風貌をしてる奴を見つけたらこれに連絡してくれないか?」

 

そう言って男の人は名刺っぽいものを差し出した、そこには電話番号のみが書いてあった。

 

哲也「はぁ。」

 

「よし!次の場所行くぞ!」

 

そう言って皆は男に続いて去っていった、それにしても何だったんだ?

 

とにかく家に戻ろう、あの子が心配だ。

 

俺は家に戻り、あの子を家に入れ、木綿季にも事情を説明してリビングで話を聞くことに。

 

哲也「さて、君は一体?」

 

「・・・・・・匿ってくださいって言っておいて招待を隠すのも変ですよね、私は・・・・・・」

 

そう言ってその子はサングラスと付けていた帽子を外した。

 

すると、外した帽子から綺麗な髪が靡き、そしてサングラスを外した目は、見間違い無く、あの子だった。

 

木綿季「っ!?」

 

哲也「なっ!?君ってもしかして・・・・・・枳殻虹架ちゃん!?」

 

「はい、枳殻虹架です。」

 

な、なんてことだ・・・・・・今目の前にあの虹架ちゃんがいる・・・・・・生虹架ちゃん可愛いな~♪・・・・・・って、そうじゃなくて・・・

 

哲也「な、なんで虹架ちゃんが逃げるようなことを!?」

 

木綿季「アイドルなんですよね?何か嫌なことがあったとか?」

 

虹架「えっと、私のことは知ってるってこと話しても大丈夫ですか?」

 

哲也「はい!俺貴方の大ファンなんです!」

 

虹架「ほんとですか!?ありがとうございます!」

 

・・・・・・木綿季の目線が怖い、ここは普通に何があったかの会話に戻そう。

 

哲也「っと、論点ずらしちゃ駄目ですよね、一体何があったんですか?」

 

虹架「はい・・・・・・私、上からの命令に耐えきれなくて、咄嗟に逃げ出してしまったんです。」

 

木綿季「上からってことは、上司とかプロデューサー見たいな人ですか?」

 

虹架「私の職業上、プロデューサーの方が表し方的にはあってますね。」

 

哲也「そのプロデューサーになにを命令されたんですか?」

 

虹架「あの・・・最近雑誌の懸賞だった100名限定のサイン付き水着写真カードって知ってますか?」

 

哲也「あ!知ってますよ!」

 

木綿季「あぅ・・・・・・・・・」

 

虹架「?どうかしましたか?」

 

木綿季「っ!?いいえ!?何でもないですよ!?」

 

虹架「それなら良かったです、あの水着の写真を撮ると言われた時はまたファンの皆が喜んでくれるって思って喜んで承諾したんです、でもあの水着写真以降、際どい撮影がピンキリなしで・・・・・・遂にはヌードを持ち掛けて来る人も・・・」

 

哲也「ヌード!?」

 

虹架「しーっ!あまり大きな声で話してると若しかしたら通報されてまた戻されてしまうかもしれないのでなるべく静かに・・・」

 

哲也「あ、すいません・・・」

 

木綿季「そ、それでその写真はどうしたんですか?」

 

虹架「勿論断りました、でもプロデューサーは撮るぞ撮るぞの一点張りで・・・・・・実は逃げ出した今も強行撮影されかけてたんです。」

 

哲也「・・・・・・それで、隙をついてこうして逃げてきたと。」

 

虹架「はい・・・私嫌なんです・・・あの水着写真はファンの皆に喜んで貰うために撮った物なのに・・・上の人達のいやらしい目線で見られてヌードを撮るなんて・・・・・・死んでも・・・・・・!!!!」

 

哲也「・・・・・・虹架ちゃん・・・・・・」

 

木綿季「哲也、何かして上げられないかな?」

 

哲也「・・・・・・出来るとしたら、俺ら有志で虹架ちゃんにそんなの撮らせるなってプロデューサーに訴えかけること、でもそれは下手したらプロデューサーの逆鱗に触れて、ありも無いデマを流される可能性もある・・・諸刃の剣だ。」

 

虹架「あ、あの、なるべく2人と私、3人の内緒話にしたいんです、あまり他人を巻き込むことは・・・・・・って、貴方達を巻き込んでおいて、何言ってんだって話ですよね・・・」

 

哲也「分かった、虹架ちゃん、その話俺らにもっと聞かせてくれ、一ファンとしてそんな話ほおっちゃ置けない。」

 

木綿季「ボクも!同じ年頃の女の子が裸の写真撮られるなんて冗談じゃない!!」

 

虹架「すいません!ありがとうございます!あの、御二方の名前を聞かせてもらってよろしいですか?」

 

木綿季「紺野木綿季です!」

 

哲也「俺は荒波哲也、ええっと、よかったらなんだけど俺訳ありで高一なんだけど、歳は虹架ちゃんと同じだから、敬語は止めて、普通に話してみない?よそよそしいのは苦手で。」

 

虹架「それじゃあ・・・・・・哲也君で、大丈夫?」

 

あぁ・・・・・・あの虹架ちゃんに哲也君って呼ばれてる・・・・・・幸せ・・・・・・♪

 

木綿季「てーつーやー!?鼻の下ノビノビして嬉しそうだね!?」

 

木綿季はそう言って俺の頬をつねってきた。

 

哲也「いだいいだい!?」

 

木綿季「ふんっ!」

 

虹架「ええっと・・・・・・2人は恋人関係・・・・・・かな?」

 

哲也「ま、まぁね、実はさっきも虹架ちゃんのさっき言ってたサインカードをこいつに破られちゃってさ。」

 

木綿季「わぁー!?」

 

虹架「ありゃりゃ・・・あ、それならこの事件解決した時に、新しく送るね!」

 

哲也「ほんと!?よし!なら俄然やる気出た!」

 

木綿季「むぅ~!!」

 

虹架「ええっと木綿季ちゃんは哲也君と同い歳なの?」

 

木綿季「あ、ボクは哲也より1つ歳下なんです。」

 

虹架「そうなんだね、幸せそうなカップルだね♪」

 

木綿季「えへへ♪」

 

哲也「っと、虹架ちゃん、今は君はプロデューサー側の立場からして逃走犯なんだ、プロデューサーとあらばきっと太いパイプを持ってるはず、下手したらここにいることもバレかねない、一刻も早く作戦を練ろう。」

 

虹架「うん、分かったわ。」

 

木綿季「それで、何か案はあるの哲也?」

 

哲也「うぅーん・・・・・・俺らでプロデューサーに言っても聞いてもらえないだろうし・・・」

 

虹架「あ、あの、私実は海外に妹がいて、その妹が天才的なIQを持ってるの、その妹にはまだこのこと話してないんだけど、妹も話に加えていいかな?」

 

哲也「そんなのめっちゃ心強い・・・・・・って、でも海外にいんでしょ?」

 

虹架「私最新式のテレビ電話を持ってるの!」

 

木綿季「あ、あの通話相手が映像で浮かび出てその場で話せるようになるってやつ?」

 

虹架「そうそう!国際電話で少し値段は怖いけど・・・・・・」

 

哲也「ならその妹さんも入れよう!天才の知恵を借りるんだ!」

 

虹架「分かったわ、まずは私1人で話して、それからテレビ電話にするね!」

 

哲也「了解!」

 

虹架「それじゃあ少し待ってて!」

 

そう言って虹架ちゃんは立ち上がり、一旦リビングから出た。

 

木綿季「大変なことになったね。」

 

哲也「あぁ、でもこういった話を解決するのが俺らだろ?」

 

木綿季「だね!絶対助けようね!」

 

哲也「おう!」

 

虹架「ちょうど妹も時間が開いてたみたい!今から映像化するね!」

 

そう言って虹架ちゃんはテレビ電話をテーブルに置いた、するとその電話から立体映像が飛び出てきた。

 

「プリヴィエート!初めまして!2人がお姉ちゃんの相談相手になってくれてる人ね?」

 

立体映像の中の女の子は大きな元気な声で俺達に挨拶してくれた。

 

哲也「うん、そうだよ。」

 

「急に駆け込んだお姉ちゃんをテレビ局に引き渡すんじゃなくて助けるなんてなかなか出来た真似じゃないよね!私もできる限りの手は貸すね!一応自己紹介しとくね!私の名前は七色(なないろ)・アルシャービンよ!」

 

哲也「?少し外人っぽい名前だね。」

 

虹架「実は、私のお父さんはロシア人なの、それで七色がそう言った名前になったんだよ。」

 

哲也「あ、そういやハーフなんだっけ?どうりで綺麗なわけだな。」

 

虹架「ふふふ♪ありがと♪」

 

木綿季「ごほんっ!」

 

哲也「っと!七色ちゃんだね!俺は荒波哲也!んでこっちが紺野木綿季!」

 

木綿季「よろしくね!」

 

七色「こちらこそ!さて、早速本題に入りましょう、お姉ちゃんのヌード撮影をどうにか止めさせて、もっと普通のアイドルらしいことをさせたい、そうよね?」

 

虹架「うん、どうにかならない?七色。」

 

七色「うーん・・・急に言われると難しいわね・・・」

 

哲也「一応皆で抗議するってのは考えたんだ、でもそれをすると虹架ちゃんのありも無いウワサが流されて不味いことになるなってとこまでは俺達で解決したんだ。」

 

七色「えぇ、その方が懸命ね、下手な事をすると捏造的なリベンジポルノ写真が出てきてもおかしくないわ。」

 

虹架「か、考えたくもないね・・・」

 

木綿季「うーん、例えば虹架さんを支えてくれる人はお偉いさんでいないの?」

 

虹架「それが支えてくれる人はいるにはいるんだけどプロデューサーより立場は下で・・・下手なことは言えない状況なの、プロデューサーも普段は良い人なんだけど・・・」

 

哲也「なるほどね・・・」

 

七色「となると味方は完全に私達だけという事ね・・・」

 

虹架「絶対にファンの皆を裏切る真似はしたくないの・・・ヌードなんてもってのほか・・・私の思うアイドルは持ってる全てを開放して、それを皆に受け入れてもらうのがアイドルだと思うんだ、私は今までそうやってやってきたつもりなの、もちろんヌードを望む人も中にはいると思うの、でも前貰った゛ファンレター゛に『虹架ちゃんはやらしい仕事なんてしないで清純派でいてくださいね!』って書かれて、それを見て以来絶対にそういった仕事だけはしたくないと思ったの、だから、ここでヌードなんて絶対許しちゃいけないの!!!!」

 

七色「大切なお姉ちゃんの身体のヌードなんて信じられないわ!絶対に止めてみせるわ!でも、この人数となると行動力が・・・・・・」

 

木綿季「大切なファンレターだもんね!ファンは大事にしなきゃ!」

 

哲也「・・・・・・ファンレター・・・・・・っ!?それだ!!!!」

 

虹架「なにか思いついたの!?」

 

哲也「なぁ七色ちゃん、俺が今から言うこと、できるか?」

 

七色「この天才七色ちゃんに不可能は無いわ!!!!」

 

哲也「なら─────────」

 

 

 

 

 

 

虹架「・・・・・・本当にそれでいけるのかな?」

 

七色「いや、でも私達の力だとこれしかできないけど、できる中で1番強大な力よ!」

 

哲也「よし!んじゃまず今日1日は作業に当たろう!と言っても完全に七色ちゃんに任せ切りになっちゃうけどもね。」

 

虹架「えと、私はどうすれば・・・」

 

木綿季「ねぇね!まだまだ作戦は続いてるし、泊めても大丈夫だよね?」

 

虹架「へ?良いの?」

 

哲也「むしろ大歓迎です!泊まってください!!!!」

 

七色「次の行動も考えるとそれが望ましいわ、お姉ちゃん、今日は哲也君のご好意に甘えて!」

 

虹架「・・・・・・なら、甘えちゃうね哲也君♪」

 

哲也「おう!」

 

木綿季「ぼ、ボクも甘えるもん!」

 

哲也「お前の甘えるは違う甘えるだろうが、とにかく七色ちゃん、頼んだぜ。」

 

七色「任せなさい!明日中には絶対完成させてみせるわ!」

 

虹架「じゃあ七色、今日のところは通話を切るね!」

 

七色「ダスヴィダーニャ!またね皆!」

 

哲也「また!」

 

木綿季「またね~!」

 

虹架ちゃんが通話を切ったところで、七色ちゃんの立体映像も消えていった。

 

木綿季「作戦、成功するといいね!」

 

哲也「絶対成功させるさ、ね、虹架ちゃん!」

 

虹架「うん!」

 

哲也の考案した作戦とは?それで虹架は救えるのか!?

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

後日、虹架所属のプロダクション。

 

「ったく虹架の奴はどこに行ったんだ・・・もう2日も見つかってねぇぞ・・・・・・!!!!」

 

虹架のプロデューサーは確かに焦っていた。

 

虹架に逃走され、捜索したが見つからず、下手に警察に言えば世間帯は騒ぐに決まっている、だからプロデューサーその他のみで捜索していたが見つかってはいない。

 

「プロデューサー!!!!虹架ちゃんが来ましたよ!!!!」

 

「っ!?本当か!?どこにいる!?」

 

「そ、それが・・・莫大な量のファンレターと一緒に来ていてここに来させることができない状況で今外に・・・」

 

「っ!?そんな量のファンレターを!?と、とにかく今行く!!!!」

 

虹架が現れたと聞いたプロデューサーは我先にとプロダクションの玄関先に向かった、玄関先には虹架本人と、2トントラック二台分を要したファンレターが積み重なっていた。

 

虹架「・・・・・・・・・」

 

「虹架!!!!どこに行ってたかどうかはさておき、こ、このファンレターの数はなんだ!?」

 

虹架「プロデューサー、一度手に取って見て見てください。」

 

虹架がそう言うと、虹架のプロデューサーは山積みになっているファンレターの1枚を手に取った。

 

そしてそこには『虹架ちゃんにヌードを撮らせないでください!!!!俺が見たいのはアイドルとして輝く虹架ちゃんなんです!!!!』と書いてあった。

 

「っ!?」

 

虹架「ここにあるファンレターは、全てそれと同様の内容です。」

 

「な!?なんだと!?」

 

虹架(・・・・・・これは全部哲也君が考案した作戦を七色が作成した物たち・・・・・・無駄にはできない・・・・・・)

 

そう、ここにあるファンレターの全ては、あの時哲也が考案した作戦を基づいて作成された物だった。

 

その内容とは・・・・・・

 

~回想~

 

七色『この天才七色ちゃん、に不可能は無いわ!!!!』

 

哲也『なら、゛虹架ちゃんにヌードを撮らせないでください゛って内容のファンレターを大量に作ってもらえないか?』

 

虹架『へ?』

 

七色『・・・・・・なるほどね哲也君、ファンの力を借りるって訳ね。』

 

哲也『そういう事だ、さっき言った虹架ちゃんのファンレターで思いついたんだ、アイドルってのはファンがいてなんぼの物だ、そのファンを貶す真似なんて出来ないはず、ましてや虹架ちゃんは俺らの野部活の女に興味ないグループまでファンになっている凄いルックスを持ってるアイドルだ、そう簡単に虹架ちゃんの世間帯の信用を落としたくはないはず。』

 

木綿季『だからファンレターにそれを書くんだね!!!!』

 

虹架『で、でもヌードの件は私達だけの秘密で・・・』

 

七色『そこはお姉ちゃんの演技力でカバーよ!!お姉ちゃんがファンレターと一緒に訴えればきっとヌードの件は諦めてもらえる!』

 

虹架『・・・・・・分かった、私頑張るね!』

 

七色『さて哲也君、私は一体どれだけの量を用意すれば?』

 

哲也『・・・・・・どれだけ作れる?』

 

七色『明日までになら捏造ファンレターを2t程、明後日には日本に送れるわよ。』

 

哲也『上等だ、七色ちゃんはそれの作成を頼む。』

 

七色『了解よ!七色ちゃんにお任せ♪』

 

虹架『七色、ごめんね関係ないあなたを巻んで・・・』

 

七色『実のお姉ちゃんの頼みだしね♪お姉ちゃん!2tもファンレター用意するんだからね!それで結局ヌード撮ったなんて聞かされたら、2度と口聞かないからね!!!!』

 

虹架『・・・・・・大丈夫よ!死んでもヌードなんて撮らせないわ!でも・・・本当にそれで行けるのかな?』

 

~回想終了~

 

虹架(哲也君に木綿季ちゃん、それに七色に協力してもらったんだもの・・・絶対に引かない!!!!)

 

虹架「プロデューサー!!!!これは私のファンの有志が作ってくれた沢山のファンレターなんです!!!!私もヌードなんて撮りたくない!!!!私はアイドルとして勝負したいんです!!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

虹架の必死の訴えに心を撃たれたプロデューサーは、他にも2、3通のファンレターを手に取った、そこにも細かな言葉は違えど、『虹架ちゃんのヌードを止めてくれ!!!!』と言うファンの心の訴えが書いてあったのだ。

 

「・・・・・・俺は、なんでお前をあんな道に進ませようとしたんだろうな・・・・・・」

 

虹架「プロデューサー・・・・・・」

 

「・・・・・・すまん虹架!!!!俺は、お前の事を良く考えずに、俺が上にのし上がる方法としてお前のヌードを撮るなんて最低なことを言い出したんだ!!!!それにお前のヌードを撮ればファンがもっと写真集を買ってくれるとも思った・・・・・・・・・でも、このファンレターの数は、ただ1人のアイドルとして虹架を見てくれてる人達の結晶なんだよな・・・・・・それをぶち壊すような真似をしようとしてたなんて・・・・・・俺は、お前のプロデューサーとして最低だ!!!!!!!!」

 

プロデューサーは言葉を述べながら、深々と虹架に土下座をした。

 

虹架「プロデューサー・・・・・・分かってもらえれば良いんです、だから、これからも私のプロデュース、お願いします。」

 

虹架はそう言いながら土下座をしていたプロデューサーの前に座り、深々とお辞儀をした。

 

「虹架・・・・・・俺ってやつは・・・・・・なんて見苦しい真似を・・・・・・!!!!!!!!」

 

虹架「さぁ、立ち上がってください、私達は忙しいんですから、ねっ♪」

 

「・・・・・・そうだな!それじゃあ早速気を取り直そう!虹架!ヌードの件は依頼されたと言っていたがそれは嘘で、まだ俺らだけで撮ろうとしていた件で、後から出来た写真を見せようとしてたんだ、嘘をついたのはそう言っとけばやってくれると思ったからで・・・だからなるべく内密に・・・・・・って?そうなるとこのファンレターは・・・・・・・・・」

 

虹架「あ・・・・・・ええっと・・・・・・」

 

「・・・・・・ファンの有志って、虹架の友達?」

 

虹架「・・・・・・・・・すいません!!!!!!!!騙すような真似をしてしまって!!!!!!!!!!!!」

 

「なるほど、きっと随分と信頼のある友達に話して、解決策を練ったんだな・・・・・・にしてもこの量のファンレターどうやって?」

 

虹架「あはは・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・まぁ、俺もお前を最低な道に歩ませようとしてたんだ、この件は互いに・・・・・・って、お前がそんな簡単に俺を許すわけないよな・・・・・・・・・」

 

虹架「・・・・・・それならプロデューサー!!!!1つ私のわがままを聞いてもらえませんか!?」

 

「ん?なんだ?」

 

虹架「今度────────」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

哲也「木綿季、虹架ちゃんと七色ちゃんから手紙が来てたよ。」

 

木綿季「なんて!?」

 

哲也「虹架ちゃんからは『こんにちは2人共!あの作戦は成功して、ヌードは回避できたよぶプロデューサーも反省してくれたみたいなの!それで、上からの命令とは言ってたけどプロデューサー曰く、あれ私をの写真を無理やり取らせるための口実で、実はプロデューサー単独の行動みたいで撮った写真を後で見せようとしたみたいで、今後は反省してくれたプロデューサーとまたやって行きたいと思うんだ!本当にありがとね2人共!枳殻虹架より♪』だってさ!」

 

木綿季「ほんと!?良かった~ヌード回避出来て。」

 

哲也「七色ちゃんは『プリヴィエート!!お姉ちゃんから聞いたよ!ヌード回避出来たって!まぁあれだけのファンレターも用意したし、この天才七色ちゃんが協力すれば当然よね♪哲也君!木綿季ちゃん!これからも引き続きお姉ちゃんのことよろしくね♪ダスヴィダーニャ!!それじゃあまたご縁があれば!!七色・アルシャービン。』だってさ、すげぇ達筆。」

 

木綿季「今度は生の七色ちゃんと会って話したいね♪」

 

哲也「それにしても・・・・・・あの虹架ちゃんから手紙が来るなんてな~♪大事にしまっとこ♪」

 

木綿季「てーつーやー!?」

 

哲也「わぁー!?ごめんなさーい!?」

 

木綿季「許すかぁ!!!!!!!!」

 

と、とにかく、虹架のヌードが回避できてよかった、いくらファンと言ってもヌードなんて見ていいもんじゃねぇしね。

 

哲也「・・・・・・俺が見ていいのは、木綿季の裸だけだもんな。」

 

木綿季「ふぇっ!?/////」

 

哲也「ん?どした?」

 

木綿季「い、今・・・・・・エッチ・・・・・・/////」

 

哲也「あー・・・聞こえてた?」

 

俺がそう言うと木綿季はゆっくりとうなづいた。

 

哲也「・・・・・・だから、虹架ちゃんはファンとして好きなの、俺が心から愛してるのは木綿季、お前だけだよ。」

 

木綿季「哲也・・・・・・ボクも大好き・・・・・・/////」

 

哲也「ふふ♪さぁ、学校行くか!」

 

木綿季「うん!」

 

俺は改めて虹架ちゃんの手紙をしまい、木綿季と共に学校に向かった。

 

~学校~

 

凛「さぁ~皆♪今日も張り切っていきましょー♪」

 

哲也「随分と上機嫌だな・・・」

 

木綿季「だね・・・」

 

琴音「なにか良くないものでも・・・」

 

凛「さて皆!今日の5、6時間目は授業が変更となります!なんと!あの超有名アイドル!枳殻虹架ちゃんが我が学校に来て歌ってくれるそうです!!」

 

哲也「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

先生の今の発言に、俺は愚か、クラス中の男子が驚きの声を上げた。

 

無理もない、あの超人気アイドルがこの学校に来て生歌を披露するんだ、驚くのも当然。

 

でも、なんで突然?

 

凛「それに!どうやら特別にサインもしてもらえるみたいよ!何か書いてもらえるものと、サインペンを用意しといてね!なかったら先生が貸すわよ!」

 

木綿季「哲也!虹架さんが来るんだって!」

 

哲也「みたいだな、でもあの時は何も言ってなかったのに・・・」

 

琴音「あの時?」

 

哲也「あーの時って言えば俺が木綿季に虹架ちゃんのサインカード破られた時だよなぁ~!?」

 

木綿季「そうそうそう!!!!サイン貰えるんだってね良かったね!!!!」

 

琴音「?変な2人・・・」

 

あ、危ねぇ危ねぇ・・・俺と木綿季が虹架ちゃんに会ってたなんてバレてはいけないんだ・・・・・・

 

虹架ちゃんのプライベートにも関わるし、俺が他の男達に殺されかねない・・・・・

 

凛「とりあえず今のところ連絡は以上!皆楽しみにね♪」

 

ひとまずホームルームが終わり、新井達が待ってましたかのように教室に入ってくる。

 

新井「聞いたかよ哲也!!!!虹架ちゃん来るんだってよ!!!!」

 

東山「うひょー!!!!しかもサインまで!!!!」

 

翔「俺グラブケースに貰おうかな。」

 

福井「にしても、なんでこんな学校に?」

 

哲也「さぁ?」

 

・・・・・・実に不思議だ、なんでいきなり虹架ちゃん程の超人気アイドルが・・・・・・

 

・・・・・・まぁ、また会えるし良いか♪

 

こうして、俺達は超ドキドキしながら授業を受け続け、遂に遂に虹架ちゃんの生ライブ!!!!

 

でも、俺は高身長が災いして、一番後ろで見ることに・・・トホホ・・・・・・

 

でも後には、同じく高身長の野球部の奴らが多かった為、一緒に皆で騒げるみたいだ。

 

新井「早く始まんねぇかな~ライブ♪」

 

東山「俺この前練習試合に使った真っ白なユニフォーム持ってきたぜ!」

 

鳥坂「俺は使ってるカバン!」

 

哲也「俺は翔と同じくグラブケースに!!!!」

 

金田「おっ!虹架ちゃんのデビュー曲が流れ出したぞ!!」

 

虹架ちゃんのデビュー曲のイントロと共に、虹架ちゃんは登場した、虹架ちゃんの登場に会場のボルテージは一気に上がった。

 

虹架「皆さんこんにちはー!!!!」

 

虹架ちゃんのその声に皆一斉にこんにちはと大きな声で返す、ライブは行ったことないがこんなに皆の声が合わさる物なのか。

 

虹架「今日はこの学校の皆さんのためだけのスペシャルライブを開かせて貰えました!今日は楽しんでいってねー!!!!」

 

新井「うひょー!虹架ちゃーん!!!!」

 

東山「かぁわいぃ~!!!!」

 

翔「か、可愛い・・・」

 

哲也「虹架ちゃーん!!!!」

 

こうして、虹架ちゃんのスペシャルライブがスタートした。

 

スペシャルライブでは様々な曲を歌ってくれた、それもほぼぶっとうし、虹架ちゃんの凄さとは可憐な一面を持ちながら、ずっと歌ってられるタフなスタミナも持ち味だ。

 

虹架「皆ー!盛り上がってるー!?」

 

虹架ちゃんのその声に皆は一斉に反応した、それはもう聞いたことのないような大きな声が響き渡った。

 

虹架「それじゃあ、ここで会場の中から1人だけ!ゲストをお呼びしたいと思います!選択は会場の中からスポットライトで照らします!呼ばれた人は、次に歌う曲のデュエットをお願いするね♪」

 

新井「ってことは選ばれたら虹架ちゃんが近くに!?」

 

翔「選ばれたいが盛り上げるのは苦手だしな・・・それに確率が確率だしな。」

 

哲也「さぁさぁ誰が選ばれんだ!?」

 

虹架「それじゃあ!スポットライトをお願いします!!!!」

 

虹架ちゃんがそう言うと、上からスポットライトが照らし始め、縦横無尽に動き回り始めた、その時にはあの『デレデレデレ・・・・・・ジャン!!!!』みたいなBGMが流れ出していた。

 

東山「うひょー緊張するー!誰なんだー!?」

 

鳥坂「虹架ちゃん目的と言うか、アイドルとデュエットなんてすげえ経験だよな~!」

 

金田「さぁさぁそろそろ決まるぞ~!!!!」

 

動き回っていたスポットライトの動きが鈍り出した、そろそろ決まる頃だ・・・!!

 

虹架「それじゃあ!!ここに来て貰う人はこの人です!!」

 

その声にあわして、遂に運命のスポットライトは止まった。

 

スポットライトが照らしていたのは・・・・・・俺だった。

 

哲也「へ?」

 

新井「えぇっ!?哲也!?」

 

鳥坂「うそん!?」

 

虹架「それじゃあ!スポットライトで刺されたそこの貴方!ここまで来てください!」

 

哲也「ラッキー!!!!悪いなお前ら♪」

 

金田「お前だけ汚ぇの!!!!」

 

福井「さ、流石は水着写真カードを当てた男・・・・・・」

 

中原「ついでにSAOの英雄・・・」

 

哲也「んじゃ行ってくるぜ♪」

 

俺は急いで虹架の待つステージまで向かった、そして俺は皆を見下ろせるステージに立ち上がり、虹架ちゃんと再開した。

 

虹架「ではまずは名前を伺いたいと思います!貴方のお名前は?」

 

哲也「荒波哲也です!!!!」

 

虹架「哲也君だね♪それじゃあ!!今から哲也君とデュエットをしたいと思います!曲名は最近リリースした『虹色の恋の唄』!!哲也君には男の子パートを主に歌ってもらいます!」

 

に、虹色の恋の唄って言えば、マジでリリースされたばっかしのやつじゃん!!!!もう既に100回は聴いてる名曲!!男の子パートの方は虹架ちゃんオンリーの時はほぼ歌わないやつだ!

 

虹架「哲也君♪君が本当に私のファンか、試させてもらうね♪」

 

虹架ちゃんは小さな声で俺に話しかけてくれた、あぁ・・・幸せだな・・・♪

 

哲也「おう♪任せとけって♪」

 

虹架「それじゃあ聞いてください!!!!私と哲也君で歌う『虹色の恋の唄』!!!!」

 

虹架ちゃんの声に合わせ、周りからは拍手喝采が巻き起こる、上から見るとこんなにも凄いものだとは・・・

 

虹架「哲也君、歌詞は大丈夫だよね?」

 

哲也「勿論!」

 

虹架「良かった♪さぁ、行くよ!」

 

俺と虹架ちゃんのデュエットによる虹色の恋の唄は大成功、後から聞くと俺の歌声もなかなか良かったそうだ、少し緊張はしたが男パートもあるし、歌いやすかったし、何より虹架ちゃんの生歌声がこんなに間近で聴けるなんて嬉しいことこの上ない・・・・・・あ、いや木綿季とエロいことするのが一番かな?

 

虹架「哲也君、ありがとね♪助かっちゃった♪」

 

哲也「どういたしまして♪俺も虹架ちゃんの声が間近で聞けて嬉しかったよ♪」

 

虹架「そんなこと言われたら嬉しくなっちゃうな♪さて!私と哲也君のデュエットはここまでになります!じゃあ哲也君!一度元の席に戻ってまた私の歌を楽しんでね♪と言っても、予定だとあと1曲しかないんだけども・・・」

 

哲也「んじゃ俺は戻るね、ありがとね虹架ちゃん!」

 

虹架「・・・・・・このライブが終わってから、正門で待ってるよ。」

 

虹架ちゃんは俺にしか聞こえないような声でそう呟いた。

 

哲也「へ?」

 

虹架「ほら、早く戻らないと先に進めないよ?」

 

哲也「あ、あぁ、じゃあ・・・また!」

 

ライブが終わってから正門・・・とにかく終わったらすぐに行ってみよう。

 

そして俺は元の席に戻った、するとそこには恨めしそうな目で俺を見てくる新井と東山、至って普通そうな顔をしている翔達、何かを聞きたくて仕方がない金田と赤木がいた。

 

新井「こんにゃろう・・・虹架ちゃんの近くなんて行きやがって・・・!!」

 

東山「この女たらしめ・・・!!」

 

金田「なぁなぁ!虹架ちゃんいい匂いだった!?」

 

赤木「スタイルは良かった!?」

 

哲也「お前らなぁ・・・」

 

翔「いい歌だったぜ、哲也。」

 

福井「まぁ虹架ちゃんのおかげが強いけどな。」

 

中原「だな。」

 

哲也「いい歌声だったよ♪虹架ちゃんは♪」

 

虹架「さて!!それじゃあお次がラストになります!!!!最後は・・・・・・」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あの後、アンコールもあり、もう1曲歌ってもらった後、サイン会が始まった。

 

サイン会では全校生徒相手に握手、サイン、ちょっとした会話を行っていて、改めてそのタフさを実感させられた。

 

当然、俺もサインを書いてもらった。

 

哲也「お願いします!」

 

虹架「あっ、哲也君!哲也君は何に書いてほしいの?」

 

哲也「俺はグローブケースに!」

 

虹架「はーい♪」

 

俺がグローブケースを手渡すと、見えやすい位置にサインを書いてもらい、オマケに『君の歌声、素敵だよ♪』と書いてもらった。

 

超人気アイドルに褒められるなんて名誉なことだ、素直に嬉しい。

 

虹架「はい、哲也君!」

 

哲也「ありがとう!・・・・・・虹架ちゃん、帰りのホームルーム終わりしだい行くね、すぐ終わると思うから待ってて。」

 

俺はこれを虹架ちゃんと握手する際に耳元で言った、そして握手を終え離れると虹架ちゃんはうなづいた。

 

哲也「ありがとうございました!!!!」

 

俺は離れながらそう言うと、虹架ちゃんは手を振ってくれた、そしてその後にはまた次の人の相手を、やっぱし凄いな虹架ちゃんは。

 

そして、帰りのホームルーム後俺は荷物を持って誰とも会話せずにすぐに正門へ向かった。

 

哲也「ええっと虹架ちゃんは・・・」

 

「ここだよ、哲也君。」

 

声のする方を向くと、そこには出会った時のように帽子とサングラスを付けた虹架ちゃんが立っていた。

 

哲也「ごめん、待った?」

 

虹架「ううん、大丈夫だよ、ええっと、今時間は大丈夫?」

 

哲也「うん、部活も無いしね。」

 

虹架「なら良かった、一応手短にすますね、今日ここに来たのは哲也君の学校のこと調べて、ここがSAO生還者の通う学校だって知って、プロデューサーに例の件を許す代わりにここでライブを開かせて欲しいって言ったのが始まりなの、少しでも私の歌声で元気になってもらえればなと思って・・・」

 

哲也「なるほど、きっと生還者の皆も今日の生歌で元気になったはずだよ♪」

 

虹架「そう言ってもらえると嬉しいな♪あ、あともう一つ理由があるんだ。」

 

哲也「もう一つ?」

 

虹架「それは、協力してくれた哲也君と木綿季ちゃんへの恩返しもこのライブの開催理由には含まれてるんだ。」

 

哲也「俺らの?」

 

虹架「やっぱり2人と七色がいなかったらもしかしたら今頃ヌードを撮られてた可能性もあるし、私なりのお礼がしたいと思ったの、それで哲也君が私のファンって言ってたからこれを開けば少しでも恩返しになるかなって思っての、木綿季ちゃんにも楽しんでもらえたみたいでさっきサイン会の時にあって凄い喜んでくれてたよ♪」

 

哲也「まぁ虹架ちゃんの生歌を聞いて喜ばないやつなんていないよ。」

 

虹架「後、実は今日このライブを開くのにあたって、ぜひ哲也君をゲストで呼びたいって言ったの、それが今日のあのスポットライトだよ♪」

 

哲也「へ?じゃあもう既に決まってたって訳?」

 

虹架「出来レースってことになっちゃうけど・・・やっぱり少しでも感謝の気持ちを伝えたかったんだ♪少しゲストとして呼んでデュエットするのは失敗しないか緊張したけど、哲也君の歌声が良かったおかげで大盛況だったね♪」

 

哲也「虹架ちゃんに褒めてもらえるなんて感無量だよ♪」

 

虹架「あ、そうだ!哲也君!これ!」

 

虹架ちゃんは大事そうに包み紙から何かを手渡してくれた、それは虹架ちゃんの最新のライブ衣装に包まれた写真だった、写真の虹架ちゃんは輝くような笑顔を放っていた。

 

哲也「これは?」

 

虹架「最新のライブ衣装の写真だよ♪これに、今ここでサインするね♪」

 

哲也「あ!あのサインカードの話か!あー・・・ええっとそれなんだけど・・・木綿季に破られたのは事実だけど、破られたのコピーでまだ本物は大事にしまってあるんだよね・・・」

 

虹架「へ?そうなの?でもそれならそれで、これは新しくもらって欲しいな♪」

 

哲也「それならありがたく頂くよ♪」

 

改めて俺はその虹架ちゃんの写真にサインして貰った。

 

虹架「はい♪大事にしてね?後これは非売品なんだからオークションなんかに出したらすぐに哲也君だってわかっちゃうからね?」

 

哲也「オークションなんかに出せないよ♪こんな大切な代物♪」

 

虹架「ねぇ!今度は本物のライブに来てね!私から招待状送っちゃうからね♪」

 

哲也「それなら喜んで行くよ!頼むよ虹架ちゃん!でもなんかここまでしてもらったらやられ過ぎな気がするな・・・」

 

虹架「ううん、私なんてまだまだしたりないくらいだよ、それくらい哲也君と木綿季ちゃんには恩を感じてるんだ。」

 

哲也「・・・・・・・・・・・・・・・よし!決めた!!虹架ちゃん、俺将来プロ野球選手を目指してるんだ!もしプロ野球選手になったら、今度は俺が君を招待するよ!」

 

虹架「へ~プロ野球選手か~!それなら、哲也君の入団したチームの始球式やりたいな♪」

 

哲也「なら、俺もとびっきり頑張ってプロになってみせるから、虹架ちゃんの方もこれからも頑張ってね!」

 

虹架「うん!任せてよ!」

 

哲也「・・・・・・近い将来、俺がプロ野球選手で、虹架ちゃんがまだ現役アイドル、そんな中で始球式出来たらいいね♪」

 

虹架「だね♪楽しみにしてるよ♪」

 

哲也「お互い頑張ろうな!」

 

虹架「うん!それじゃあ哲也君!私そろそろ行くね!これからもアイドル、枳殻虹架のこと、ご贔屓にね♡」

 

哲也「おう!任せろ!」

 

虹架「・・・・・・ええっと・・・・・・誰もいない・・・・・・よね?」

 

哲也「へ?まぁ今のところは。」

 

虹架「それじゃあ最後のプレゼント♪」

 

そう言って虹架ちゃんは俺の横に来ると、俺の頬にキスしてくれた。

 

哲也「なっ!?」

 

虹架「えへへ♪それじゃあね哲也君♪もしまた何かあったらよろしくね♡」

 

哲也「う、うん!」

 

こうして、虹架ちゃんは近くに止めてあった車に乗り込み、俺らの学校から去っていった。

 

哲也「・・・・・・・・・よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!あの・・・・・・あの虹架ちゃんから・・・・・・・・・・・・キスを・・・・・・!!!!」

 

「貰えたみたいだね~♪」

 

哲也「っ!?」

 

聞いたことのあるおぞましい声、その方へ向くとそこには怒りマークを顔に付けた木綿季が仁王立ちしていた。

 

哲也「あわわ・・・・・・」

 

木綿季「どこに行くのかと哲也を付けてみれば・・・・・・虹架さんにあったのは許すとして・・・・・・キス貰って喜ぶなんてねぇ!?」

 

哲也「おっ、お許しを~!!!!!!!!」

 

木綿季「待てコラァ!!!!!!!!今日という今日は許さないんだから~!!!!!!!!」

 

哲也「ひぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と嬉しそうだな、虹架。」

 

虹架「ふふ♪そうですか?」

 

「あぁ、まぁあれだけライブが成功すれば嬉しいよな、よし!!俺と虹架でまた明日からもやっていくぞ!」

 

虹架「はい!!!!」

 

虹架(哲也君♪きっとまた会おうね♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後、プロ野球会のエースとして名を馳せた哲也と、アイドル会のエースとして活躍している虹架が始球式という舞台で顔を合わせるのは、そう遠くはない。




はい!という訳で!今回の特別ゲストはPSvita用ソフト『ソードアート・オンライン ロスト・ソング』から枳殻虹架ことレインと、七色・アルシャービンことセブンでした!!

ちなみに虹架のアイドルという設定は路上で歌ってると言うとこからアイドルを連想させました!七色の天才と言うのはゲーム通りですね。

今回は話の都合上レインメインの話でしたが、もし次この2人を登場させられる時がくるならばもっとセブンも話に混ぜたいなと思います!

次回は久々に哲也と木綿季のラブラブ話!次回もお楽しみに!

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