ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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今回は哲也と渚が互いの心の内を話す!

2人は互いのことをどう思っているのか?

ではどうぞ!


part94 姉弟水入らず~心の中の思い~

時は6月、6月と言えば梅雨の季節、つまりは雨が振りやすくなる季節だ。

 

そして梅雨は、いきなり雨が降り出してもおかしくはない季節。

 

そしてここにも、その梅雨の餌食にあってる少女がいたのだった。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

渚「もぉ~一体天気予報士はなにしてんのよ!!!!本当にちゃんと調べてるんでしょうね~!!!!」

 

そう、餌食にあってたのは渚、前の哲也のように梅雨の餌食にあっている。

 

渚「あ、哲也の家か・・・・・・よし!入れてもーらお♪」

 

渚はこの雨に耐えきれず、通った哲也の家を見て、哲也の家のお風呂を借りようと思い、哲也の家に入らせてもらおうとした。

 

渚「・・・・・・・・・あれ?インターフォン押しても出てこないってことはいないのかな?じゃあ合鍵で・・・・・・」

 

渚は持っている哲也の家の鍵を使い哲也の家に入り、まず脱衣所に行きびしょ濡れた洋服を脱ぎ下着だけになり、その場にあったタオルで軽く身体を吹き、家の中を確認し、今はリビングにいる。

 

渚「うーん、やっぱり哲也はいない・・・・・・あーもうこれじゃあお風呂借りれないじゃない!!・・・・・・まぁ、ここに伝言置いとけば良いか。」

 

渚は近くにあった紙に『お風呂借りてるよ♪渚より。』と書き置きし、早速風呂場へ向かった。

 

渚「お風呂お風呂~♪」

 

そして一方、哲也はと言うと。

 

哲也「いやぁ~この前の教訓が活かされたな~傘持ってきて正解だよ。」

 

学校からの帰り道の途中、いきなりの雨に降られたが以前の教訓を活かした俺は折りたたみ傘を持っていた為、以前のようなことにはならなかった。

 

ちなみに木綿季はと言うと、今日は木綿季の方がやることがあった為、先に哲也が帰っている、翔や琴音も別件で用があり今日は1人の帰り道。

 

哲也「にしてもこの時期降られるとさみぃな~・・・さっさと帰って風呂入ろっと♪」

 

雨に降られながらも、帰ってからのことを考えると笑みが零れる。

 

それは他から見ると気色悪いこと他ならなかった。

 

「お母さんあのお兄ちゃん変だね。」

 

「見ちゃ駄目!!」

 

哲也「~♪」

 

そして、無事に家に到着。

 

哲也「ただいま~いやぁ寒い寒い・・・さっさと風呂入ろっと・・・」

 

俺は多少濡れた制服をまず部屋に干して、それから風呂場へ向かった。

 

すると、既に風呂場の電気が付いていて、中からは鼻歌が聞こえてくる。シルエット的には頭を洗っている最中だろう。

 

哲也「あれ?木綿季もう帰ってきてんの?・・・・・・・・・ふっ。」

 

今日は用事があるとか言ってたのに・・・・・・まぁ、いいや、今は木綿季が鼻歌を歌いながらシャンプー中、俺には気づかないはず・・・・・・よし!

 

俺はゆっくりと服を脱ぎ、そしてゆっくりと風呂場のドアを開け、ゆっくりと閉めて、シャンプーに夢中の木綿季の後ろに立ち、人呼吸おいてからそのまま一気にしゃがんで手は胸に伸ばしながら抱きしめた。

 

哲也「木綿季~!!!!」

 

「ひゃあ!?」

 

哲也「もぉ~用事ないなら一言言って・・・・・・ん?」

 

俺は抱きしめたまま木綿季のおっぱいを一揉み二揉み三揉みした、だが、何かがおかしい、小さというかなんというか・・・・・・いつもの木綿季のサイズじゃない。

 

哲也「・・・・・・お前おっぱい小さくなった?」

 

「・・・・・・あんた・・・・・・なに人のシャワー中に襲ってきてんのよ・・・・・・!!!!!!!!!」

 

その声は確実に聞いたことがある声だった、そうそれは、俺と血の繋がった姉、渚姉ちゃんの声だ。

 

哲也「・・・・・・姉ちゃん?」

 

「・・・・・・死ぬ準備出来てんでしょうねぇ!?」

 

哲也「えぇぇぇぇぇ!?なんで姉ちゃんが!?」

 

渚「リビングに置いといたじゃない!!!!お風呂借りるねって!!!!」

 

哲也「あ・・・・・・ごめん、リビング行ってない・・・・・・」

 

渚「はぁ!?あぁもうこの馬鹿は!!!!」

 

哲也「馬鹿とはなんだ馬鹿とは!!!!大体人の家の風呂借りといてその言い草はなんだこんにゃろう!!!!」

 

渚「姉が弟の風呂借りて悪いの!?」

 

哲也「どこのジャイアン理論だこの凶暴女!!!!」

 

渚「そんなことよりそのぶら下げてるみっともないもの隠せ馬鹿哲也!!!!」

 

哲也「ぬあっ!?見るな貧乳!!!!つうかみっともないとか言うな!!!!」

 

渚「あんたが見せたんでしょうが!!!!みっともないのはみっともないのよ!!!!」

 

哲也「見る方が悪い!!!!」

 

渚「あんたそれ痴漢したら『目の前にいる方が悪い』って言ってるのと同じよ!?」

 

哲也「それとこれとは別だ!!!!!」

 

哲也・渚「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

哲也「・・・・・・悪かったよ、風呂入ってていいから、俺は後で入るから上がったら教えて。」

 

渚「えっ!?ま、待て!!」

 

哲也「犬か俺は、何?」

 

渚「・・・・・・別に・・・・・・一緒にお風呂に入るなとは言ってないじゃない・・・・・・私はシャワー中に襲うなって言ったのよ?」

 

哲也「・・・・・・つまり?」

 

渚「だから、別に一緒に入ってもいいわよ?ほ、ほら姉弟水入らずって言うじゃない?」

 

哲也「・・・・・・まぁ寒いしそうするか・・・・・・」

 

渚「ほら、まだ身体はは洗ってないから身体を洗う仕事をあげるわ、さっさとね♪」

 

哲也「ったく偉そうに・・・・・・背中からでいい?」

 

渚「良いよ~♪」

 

まぁ、姉弟なんだし、たまにはこういう事もあっていいよな。

 

俺はスポンジに石鹸を付けて姉ちゃんのとても部活をやってるとは思えない白くて綺麗な肌を洗い始めた。

 

哲也「にしても、ソフトボール何年もやってんのに、白いまんまだよな姉ちゃんも。」

 

渚「そんな事言ったらあんただって数年のブランクはあるけど野球部の癖に対して黒くならないじゃない。」

 

哲也「それが荒波家の血筋なのかもな。」

 

渚「かもね~」

 

哲也「にしても傷跡の1つも無いんだな、ほんとに練習やってんのかよ。」

 

渚「こう見えて私は今まで練習中に怪我したことがないのよ♪前あんたにボールぶつけられた時も平気だったし。」

 

哲也「丈夫な身体と引き換えにこれか。」

 

渚「どこの事言ってんのよどこの!」

 

そう言って姉ちゃんは前を向いたまま俺の頬をつねってきた。

 

哲也「ごふぇんごふぇん。」

 

渚「ったく、この巨乳好き。」

 

哲也「俺は貧乳も好きだよ。」

 

渚「・・・・・・・・・ドスケベに変更ね。」

 

哲也「酷い!!」

 

渚「ほら、もう背中いいでしょ、前は私が洗うからあんたは頭でも洗ってなさい、私にも背中流させなさいね。」

 

哲也「へーい。」

 

俺は言わた通り頭を洗い、姉ちゃんも自分でデリケートゾーンを洗い出した。

 

哲也「良いよ、姉ちゃん。」

 

渚「やっぱ男ってシャンプー早いのね、羨ましいわ。」

 

哲也「そうでもねぇよ、姉ちゃんだってショートなんだから木綿季よりかは時間かかんねぇだろ?」

 

渚「あ、やっぱし木綿季ちゃんシャンプー長い?」

 

哲也「俺と2人で洗ってるからそうでもないけど、1人だと大変だって言ってたよ。」

 

渚「それ聞いちゃうとやっぱしショートカットの方が良いな、私は。」

 

哲也「というと?」

 

渚「友達にロングにしたらって言われたけど、なんかロングはねぇ。」

 

哲也「うーん、俺も姉ちゃんはショートが良いな、見慣れてるし。」

 

渚「やっぱし?あんたも可愛いこと言ってくれるじゃない♪じゃあそんな可愛い弟に可愛いお姉ちゃんが背中を洗ってあげる♪」

 

哲也「よろしく~」

 

俺は椅子に座り、洗ってもらう準備をした。

 

渚「いくよ?」

 

哲也「へーい。」

 

渚「それにしても、昔はあんなに小さかったのに、こんなに大きくなっちゃってさ。」

 

哲也「まぁ、それが男ってもんだろ?」

 

渚「昔は『将来はお姉ちゃんと結婚する~!』とかなんとか言ってたのに、生意気になっちゃって、可愛い哲也君はどこに行ったのかな~」

 

哲也「えぇ!?俺そんなこと言ってたの!?」

 

渚「えぇ、あんたがまだ3歳くらいの時だから覚えてないのも仕方ないけどね。」

 

哲也「まさかそんなこと言ってるとはな・・・・・・いつからかな、俺が姉ちゃんを避けだしたのは。」

 

渚「小学生の高学年に入ってからじゃない?私その頃あんたと話した記憶が無いのよね。」

 

哲也「そんなか・・・んで中2でSAOにログインしたから、中学時代はほぼ姉ちゃんと話してないのか。」

 

渚「そうなるね、まぁ、今はこうしてあんたとまたお風呂に入れるくらいに仲良くなれたしね。」

 

哲也「そうだな、俺が木綿季と付き合ってなかったらまだ姉ちゃんと険悪ムードだったかもね。」

 

渚「どゆこと?」

 

哲也「まず、木綿季に会ってなかったら俺の中で女はめんどくさいって認識が離れなかったから多分ログアウト後もそんなに姉ちゃんと会話も出来てないだろうし、俺がALOでリナとして姉ちゃんに出会えたのも、木綿季があのゴミに捕えられてたせいでもあるし、なんだかんだ俺と姉ちゃんの仲を取り持ってくれたのは木綿季なんだよ。」

 

渚「なるほどね・・・まぁ、それが無ければ私もあんたにあんな気持ち抱くわけないもんね。」

 

哲也「・・・・・・ごめん、姉ちゃん。」

 

渚「良いのよ、どうせ無理な願いだったんだし、ほら、背中洗えたわよ、前は自分で洗ってね、私先に湯船入ってるからね。」

 

哲也「おう、ありがとね。」

 

俺はその後背中を洗った後、軽く洗顔して湯船に入ることに。

 

哲也「さて、どう入るかだよな問題は。」

 

渚「あんたが大きいんだから、あんたが湯船に入った後に私があんたの上に座る感じで入ればいいじゃない。」

 

哲也「なるほど、んじゃ姉ちゃんちょっと立って。」

 

渚「うん。」

 

姉ちゃんが一度立ち、俺は湯船に入った後に、再び姉ちゃんは湯船に入って俺の膝の上に座った。

 

哲也「はぁ~暖まるわ~♪」

 

渚「そうね~♪」

 

哲也「あ、そういや、昔俺姉ちゃんの膝の上に座って風呂に入った覚えあるな、それがまさか今では立場が逆転するとわね。」

 

渚「あ、あったあった、確かお母さんと一緒にお風呂入ってた時ね、あんたに言っても信じないかも知んないけど、昔はお姉ちゃんお姉ちゃんってうるさかったんだからね?」

 

哲也「へぇ~そんな過去があるとはね~」

 

渚「まぁ、今でも姉ちゃんって呼んでるからまだ昔の甘えたがりの記憶が残ってるんじゃない?」

 

姉ちゃんは笑いながらそう言った。

 

哲也「別に姉ちゃんは姉ちゃんだろ、まぁ偶に渚って呼ぶ時はあるけども・・・」

 

渚「背丈的にはあんたがお兄ちゃんで私が妹だもんね、外で私が哲也をお兄ちゃんって読んでも多分違和感無いわよ。」

 

哲也「そりゃね、でもやっぱり姉ちゃんは姉ちゃんだよ、それに」

 

渚「それに?」

 

哲也「こうして姉ちゃんと風呂に入ったりできるのってやっぱり仲のいい証拠じゃん?だからなんか、俺にとって姉ちゃんは姉ちゃん以上の何かなんだなってのは思うところがあるんだ。」

 

渚「・・・・・・実はね哲也、私ずっと言ってなかったことがあったの。」

 

哲也「ん?なに?」

 

渚「・・・・・・実は中学時代の頃のあんたは、あんまり好きじゃなかったの。」

 

哲也「・・・・・・・・・・・・」

 

渚「だから、あんたがSAOで幽閉されたって聞いても、そんなに悲しくなかったって言うのはハッキリ覚えてる、でも、病院で寝たきりのあんたを見てる内に、すごく悲しくなっちゃってさ。」

 

姉ちゃんは脚を組みながら話を続ける。

 

渚「実の弟が死と隣合わせの状況なのに、私は何やってんだろうって、いつもいつも隣にいた哲也が今まさに死ぬかもしれないって言うのに、なにもできないって思うとすごく悔しかったの、でも、あんたは生還してくれた、凄く嬉しかった、でも正直になれない私は素っ気ない態度取っちゃって、頭の1つでも撫でたかったのに、それもできなかった。」

 

哲也「懐かしいな、たしかに開口一番の姉ちゃんの台詞は少し棘があったよ。」

 

渚「それで、それからはなるべくあんたに話しかけるようにしたの、まぁさっき言った通り対して好きじゃ無かった中学時代の対応を想像してたから、あんまし話し続かないだろうなとは思ってた、でも、予想とは裏腹に、あんたは中学時代よりも大人っぽく接してくれた。」

 

哲也「あん時は木綿季を無くしたショックで口数が減ってたからな、正直毎日話しかけてくれる姉ちゃんが有難かったよ。」

 

渚「それで、生還から大分経ったあとに、あんたが病気にかかって、また何も出来ない日が続いた、それに、その頃丁度須郷が哲也を殺すだなんだのだって言って哲也に変なの打ち込もうとしたりして、私はそれをお父さんと止めに入った、でも結局、私はまた何も出来ずに翔君が哲也を救ってくれた、悔しかった、やっと普通に接してくれた哲也を、なんで実の姉の私が助けられないのかって。」

 

哲也「・・・・・・」

 

渚「それでその後、ALOであんたと出会った、最初はただ哲也とテツヤって名前が一緒だったから、勝手に私が助けを買って出た、それがまさか、一番重要なあんたの手助けを出来てたなんて、今考えると感激物だわ。」

 

哲也「そういや、姉ちゃんってなんでALOをやり出したんだ?」

 

渚「私が始めた理由は、少しでも哲也の世界に近づけると思ったから、同じVRMMO、哲也の生還した時の話の種に出来ればと思ったの、受験が早く決まって、お母さんに無理言ってALOとアミュスフィアを買ってもらって、シルフとしてログインした時は右も左も分からない私をリーファちゃんやサクヤが助けてくれて、気づけば私はシルフでも五本指に入るプレイヤーって言われるほどに強くなった。」

 

哲也「なるほどね、あのゲームは運動神経が物を言うからな、ソフトボールで推薦貰えた姉ちゃんなら余裕なわけだ。」

 

渚「・・・・・・あの時哲也に告白して良かったと思う、好きだって、そうでもなかったらまだただの姉弟止まりだったと思うし。」

 

哲也「姉ちゃん・・・」

 

渚「でも、だからこそ辛い部分はあった、叶わない恋だって言うことはわかるし、一度あんたが死んじゃった時は、本当に目の前が真っ暗になった、皆より歳上だったから、冷静をよそって皆の情緒の安定を助けてたけど、木綿季ちゃんの次に気づ付いてたのは、他でもない私だと思う、ようやく、ようやく哲也とまた仲良くなれたのに、なんで哲也が死ななきゃいけないのかって、ずっと須郷を憎んだ、恨んだ、木綿季ちゃんが須郷を撃ち殺そうとしたと同様に、私もあいつを殺してやりたかった、でもあいつは自殺、でもあいつが死んだところで、哲也は帰ってこない、もうやってられなかった、でも生き返ってくれた、哲也は、正直何が何だかさっぱりだったけど、私は今度こそ言えたんだ、『おかえり。』って。」

 

哲也「・・・・・・・・・」

 

渚「・・・・・・・・・ねぇ哲也、あんたの顔の方向いても良いかな?」

 

哲也「え?構わねぇけど・・・」

 

渚「よかった♪」

 

姉ちゃんは身体を捩らせ、俺の方を向いてきた。

 

哲也「・・・・・・・・・なぁ姉ちゃん、姉ちゃんだって色々と言ってくれたんだ、俺からも言わせてくれよ。」

 

渚「うん、良いわよ、哲也の腹の中、聞かせてよ。」

 

哲也「・・・・・・まぁ中学時代の俺は多分、思春期に入りたてだから、姉ちゃんに冷たくしてたんだと思うんだ、そこはごめん、謝る、んでだ、俺が生還した後、何度か姉ちゃんと話す時あったろ?木綿季がいなくなって放心気味だった俺にとっちゃ何より嬉しかった、少しでも姉ちゃんと話してれば木綿季を忘れられると思ったから、でも結局は、木綿季を忘れられず、俺はALOに飛び込んでそこで、リナ、要は姉ちゃんと出会った。」

 

哲也「リナの印象は、姉ちゃんに似てるなと思った、強気な正確に、面倒見の良さ、時折見せる優しさ、姉ちゃんに似てるからこそ、俺も知り合ったばかりのリナをあんなに頼れたんだと思うんだ、んで、姉ちゃん達と冒険していく内に、リナ=姉ちゃんだって分かった時、何よりの気持ちは驚きだった、だって、VRMMOで実の姉と冒険してたなんて理解できると思う?」

 

渚「ううん、ほぼ不可能の数値ね。」

 

哲也「だろ?んで、その後姉ちゃんから想いを聞いて、デュエルした後、『これからは私達の中で隠し事は無し!なんでも相談しなんでも協力すること!』って言われた時、凄く嬉しかった、あんなに冷たくしてた姉ちゃんが、またこうして近づいてきてくれた、木綿季がいなかったあの時の心の支えが、姉ちゃんだった。」

 

渚「哲也・・・・・・」

 

哲也「んでだ、グランドクエストと挑んだ時、須郷が姉ちゃんをズタボロにした時は、木綿季が泣かされた時位キレた、大切な姉ちゃんがズタボロにされてる姿は苦痛だった、でもだからこそ、あの時あの状況を打開できたんだと思う、要はグランドクエスト成功の鍵は姉ちゃんでもあったんだよ。」

 

哲也「・・・・・・まぁ、いつもは貧乳とか馬鹿姉ちゃんとか、貶してるけど、俺だって素直になれない不器用な男だ、だから普段は貶してる、でもわかって欲しいのは・・・・・・俺だって、姉ちゃんには姉ちゃん以上の想いを持ってるってことを。」

 

俺は照れくさくなり、頬をポリポリとかきながらそう言った

 

渚「・・・・・・ねぇ哲也。」

 

哲也「ん?」

 

俺が姉ちゃんの顔をじっと見つめると、姉ちゃんは俺の頬にキスをしてきた。

 

哲也「んなっ!?」

 

渚「私からの気持ちよ♪受け取って♡」

 

哲也「・・・・・・馬鹿姉ちゃん・・・・・・」

 

渚「ふふふ♪照れてる照れてる♪」

 

哲也「うるせぇ!」

 

渚「・・・・・・大好きよ、哲也♪」

 

そう言って姉ちゃんは俺の胴体に抱きついてきた。

 

哲也「姉ちゃん・・・・・・」

 

俺はゆっくりと姉ちゃんの背中に手を回し、姉ちゃんを優しく抱きしめた。

 

哲也「い、良いか、これは浮気じゃない、姉弟でのスキンシップなんだ。」

 

渚「はいはい♪じゃあ、哲也はスキンシップでなんて言ってくれるのかな?」

 

哲也「へ?・・・・・・・・・」

 

渚「ふふふ♪」

 

姉ちゃんは可愛らしいほほ笑みを浮かべ俺を見つめてくる、何かを期待しながら。

 

哲也「・・・・・・・・・大好きだよ、渚。」

 

俺はそう言っていつも木綿季にやってるような抱きしめたまま頭を撫でるということをやった。

 

渚「~♪」

 

俺達は互いに抱き合ったまましばらくずっといた、お湯の温度ではなく、俺は姉ちゃん体温と、小さくてもたしかに伝わる胸の柔らかさを感じ取っていた。

 

渚「哲也・・・・・・」

 

哲也「姉ちゃん・・・・・・」

 

渚「・・・・・・なんか・・・・・・ちょっと・・・・・・興奮するね・・・・・・/////」

 

哲也「弟で欲情かよ・・・困った姉ちゃんだな・・・」

 

渚「・・・・・・あんたが弟じゃなかったら・・・・・・襲ってたかもね・・・・・・♪」

 

哲也「・・・・・・姉ちゃんに襲われる男は幸せかもな、大変だと思うけど。」

 

渚「嬉しいな♪そんなこと言ってもらえて♪」

 

哲也「・・・・・・まぁ・・・・・・俺も姉ちゃんと思う気持ちは一緒だよ・・・・・・」

 

渚「あ、じゃあこの太腿に当たってるのはその証拠かな?」

 

姉ちゃんは少し笑いながらそう聞いてきた。

 

哲也「・・・・・・・・・・・・」

 

渚「お姉ちゃんを襲うんじゃないぞ♪」

 

そう言って姉ちゃんは頬を指でつついた。

 

哲也「襲うか、俺が襲うのは木綿季1人だ。」

 

渚「浮気も駄目だよ?例えお姉ちゃんが好きでもね♪」

 

哲也「だからそれは!」

 

渚「冗談だよ♪」

 

哲也「ったく・・・」

 

渚「・・・・・・ねぇ、もう少し、このままでいていいかな?」

 

哲也「・・・・・・別にいいよ・・・・・・」

 

渚「えへへ♪ありがと♪」

 

そう言って姉ちゃんは更に強く抱きついてきた。

 

渚「今日、泊まっていっちゃおうかな、明日は3時間目からだし。」

 

哲也「練習は大丈夫なのかよ。」

 

渚「朝からは練習しないのよ、だから平気♪」

 

哲也「それなら構わないよ、木綿季も喜ぶだろうしね。」

 

渚「じゃあ哲也、後10分このままでいさせて♪」

 

哲也「あいよ。」

 

渚「・・・・・・もっと力強く抱きしめて欲しいな・・・・・・」

 

哲也「わぁったよ。」

 

俺は姉ちゃんの要望に応え、更に強く抱きしめた。

 

渚「うん、これこれ♡」

 

哲也「・・・・・・渚、これからもよろしく。」

 

渚「うん♪よろしくね♪」

 

俺達はその後10分間ずっと抱き合ったままでいて、今現在ようやく風呂から上がり、着替えてる最中。

 

哲也「そういや姉ちゃん着替えどうすんの?」

 

渚「あ、良いよ、私一旦帰って持ってくるわ。」

 

哲也「え?でも服濡れちゃってないでしょ?俺行ってくるよ。」

 

渚「そう?ありがと♪ええっと、服が・・・・・・」

 

~荒波家・渚の部屋~

 

俺は姉ちゃんの服を取りに実家に来ていた、既に母さんには姉ちゃんが家に泊まると言ってある。

 

んで、服はもう要望通りの物を取れたのだが・・・

 

哲也「・・・・・・なんか罪悪感あるよな・・・・・・下着取るのは・・・・・・」

 

そう、俺は姉ちゃんにこの服を取ってきてなど言われ、来たのはいいがそこで問題になったのは姉ちゃんの下着。

 

姉ちゃんは『どうせ裸で抱き合ったんだし、今更ブラとか見られてもね。』と言われたんだけど、俺側に問題がある。

 

さっきその下着がある棚を開けてみたが、それはもう色鮮やかブラ等が置いてある、俺の目には毒だった。

 

哲也「うーん・・・・・・まぁ、もう姉ちゃんがあぁ言ってたんだし・・・・・・もういいや!こうなったらマジマジと見るくらいの気持ちで!!!!」

 

俺は姉ちゃんに言われてある薄い水色の上下の下着を手に取り、姉ちゃんの着替え入れの中に入れた。

 

哲也「ふぅ、これでOKだな、んじゃ早く帰って姉ちゃんを着替えさせなきゃ。」

 

※今渚は哲也のワイシャツを素肌で着てる状況です。

 

俺は家に帰る前にもう1度母さんに姉ちゃんのことを伝えた。

 

哲也「母さん、んじゃ姉ちゃん今日泊めるからね。」

 

美咲「それじゃあ今日はお父さんと2人きりね♪」

 

哲也「ま、まぁお幸せに。」

 

美咲「ありがと哲也♪」

 

母さん達はまだまだ仲良し真っ只中らしい。

 

~哲也家~

 

哲也「姉ちゃん、帰ったよ。」

 

俺がそう言いながら家の扉を開けると、リビングから喋り声が聞こえてきた、恐らく木綿季が帰ってきて姉ちゃんが木綿季と話してる最中なのだろう。

 

俺はそのままリビングに向かい、ドアを開けるとそこにはやはり木綿季と姉ちゃんが楽しそうに会話をしていた。

 

哲也「ただいま、木綿季。」

 

木綿季「あ!お帰り!」

 

渚「お帰りなさい、着替えは?」

 

哲也「ここに。」

 

俺は姉ちゃんの着替えが入った袋を手渡した。

 

渚「ありがと♪あ、あんた私の下着でやらしいことしてないでしょうね。」

 

哲也「するか。」

 

木綿季「哲也はボクのでするんだもんね~♪」

 

哲也「アホか。」

 

俺は軽く木綿季の頭を叩いた。

 

木綿季「むぅ!」

 

渚「さてと、着替えちゃおっかな。」

 

木綿季「あ!渚さん!一緒にお風呂入りませんか?」

 

渚「へ?お風呂?」

 

木綿季「ボク考えてみたらまだ渚さんと裸の付き合いしたこと無かったし、渚さんの背中流したいなと思ったんです!」

 

渚「うーん・・・もう入っちゃったけどいっか、義理の妹のお願いだしね、哲也、あんたはどうすんの?」

 

哲也「へ?俺?」

 

木綿季「せっかくなら哲也も入ろ♪」

 

哲也「で、でも・・・」

 

木綿季「あ、浮気の心配?ボクが見張ってるからノーカンだよ♪」

 

哲也「いや、そういう訳じゃ・・・」

 

渚「いいじゃん♪もっかい入ろうよ♪」

 

哲也「・・・・・・まぁ、良いか。」

 

木綿季「わーい♪」

 

木綿季は俺の右腕に抱きついてきた。

 

木綿季「まるで家族のお風呂だね♪ボクが一番下で、哲也が真ん中で、渚さんが一番のお姉ちゃん!」

 

渚「それもそうね♪でも木綿季ちゃん、それ訂正していいかな?」

 

木綿季「へ?」

 

姉ちゃんは木綿季にそう言って、左腕に抱きついてきた。

 

渚「木綿季ちゃんが末っ子、私が長女、それで、哲也が一番上のお兄ちゃん♪」

 

哲也「は?俺が?」

 

木綿季「うんうん!哲也お兄ちゃん♪」

 

渚「今日位姉ちゃんって呼ばれる側じゃなくて、お兄ちゃんって呼ぶ側にさせてもらうわよ♪お兄ちゃん♪」

 

哲也「な、なんか狂うな・・・」

 

木綿季・渚「それじゃあお風呂入ろ♪お兄ちゃん♡」

 

こうして、俺はたった1日の兄体験で2人の妹を持つ経験をした。

 

まぁ、かなりわがままを言われたがこれが妹なのかと思うと少し可愛く感じたし、俺も久しぶりに姉・・・いや、渚とゆっくり出来たし色々と楽しかった。

 

姉ちゃん、俺は今後も照れくさくて素直になれないと思うけど、今日言ったこと、忘れないでいてくれよな。

 

木綿季「お兄ちゃん~ボク眠い~!」

 

渚「私も~♪」

 

哲也「はいはい、んじゃ寝るか。」

 

俺が布団の中に入ると、木綿季と渚の2人も俺の布団に入り、それぞれ身体にまとわりついてくる。

 

哲也「んじゃ電気消すよ。」

 

木綿季「おやすみお兄ちゃん♪」

 

渚「また明日ねお兄ちゃん♪」

 

哲也「おやすみ木綿季、渚。」

 

俺達はこうして、今日1日を終えるのであった。




今回で互いの事を更に理解出来た2人。

今後はどのような姉弟愛を見せてくれるのか!?

次回はゲストをお迎えの予定!ヒントはフィリア同様のヒロインです!

次回をお楽しみに!

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