ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~   作:畜生ペンギン

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part9 sideA ボクの大切な人~次のステージへ~

ボクのお母さんとお父さんはボクが小さな頃に病気で死んでしまった

 

《HIV》によって起こる《AIDS》その病気はボクを除く皆がかかってしまった

 

HIVはボクを絶望させた そして遂にお姉ちゃんまでもがAIDSに侵食されようとしていた ボクの大切な人 それはボクの前からどんどん消えていってしまう

 

ボクは健康でいられたのだけど両親の事を知るとたまにボクの事を凄い嫌い関わりたくないと言ってくる人も出てきた ボクはとても悲しかった 何でボクだけこんなめに合うの?ずっと思ってた

 

そんな中ボクはSAOにログインし掛け替えのない人と2年間を過ごしてきた その人の名前はテツヤ

 

テツヤはボクが人生で初めて恋愛感情を抱いた男の子

 

とっても優しくてかっこいい時には無茶をする人 お姉ちゃんにも紹介したいな

 

テツヤだけは失いたくない これ以上大切な人が死んじゃったらボクは・・・

~~~~~~~~~~~

 

 

 

50層 エギルの店

 

テツヤ「ユウキ?さっきから黙り込んでどうしたんだ?」

 

ユウキ「あ・・・ごめんね・・・少し考え事・・・」

 

テツヤ「そうか?なんかあったら言えよ」

 

ユウキ「うん・・・」

 

エギル「軍が苦労した相手を一人で倒した二刀流使いの16連撃! でかでかと報道されてるなキリト」

 

キリト「あぁ・・・やめて欲しいんだけどな・・・」

 

ショウ「ま、でも光栄な事じゃねぇか」

 

テツヤ「俺はー?」

 

エギル「お前?載ってねぇぞ?」

 

ショウ「あれま本当だ」

 

テツヤ「んな!?バカな!俺がアイツ倒したんだぞ!!」

 

エギル「んな事言っても・・・ほら ここ見ろよ」

 

テツヤ「なになに・・・『ボス グリーム・アイズはとても強く恐ろしかったが黒の剣士の新たなスキル《二刀流》を使うと形勢逆転 見事黒の剣士はボスを倒してみせた!黒の剣士がいなかったら74層攻略は不可能であっただろう!我々は黒の剣士に感謝をしなければならない!!』・・・ねぇ!?俺は!?ちゃんと倒したの俺だよ!なんで!?黒の剣士と死神は別人だよ!?」

 

リズ「誰かの勘違いでしょうね~まぁ諦めなさい あんたがいくら熱弁しても無駄だと思うし」

 

テツヤ「ちっくしょお・・・初めてキリトより目立てるって思ったのに・・・」

 

ショウ「どんまいだな」

 

ユウキ「あはは・・・まぁまぁ・・・次があるよ・・・」

 

テツヤ「あぁもう!エギル!酒1杯くれ!やってられるかぁぁ!!」

 

ユウキ「駄目!テツヤは未成年でしょ!」

 

エギル「・・・だそうだ」

 

テツヤ「うぅ~・・・」

 

リズ「てゆうか私とあなたが会うのは初めてね 私の名前はリズベット 良くテツヤの相談相手になってるわ リズでいいわよ?」

 

ユウキ「ボクの名前はユウキ!いつもテツヤがお世話になってます」ユウキは頭をぺこりと下げた

 

リズ「はぁ~礼儀正しいわね~テツヤとは大違いね」

 

ショウ「全くだ ユウキはなんでこんなヤツ選んだのかわからない」

 

テツヤ「うっせ!」

 

そんな事を言ってたら1人の来訪者が慌ててここまで来た

 

「キリト君!大変なの!」

 

キリト「アスナ?どうしたんだよ」

 

アスナ「とにかく来て!」

 

キリト「わ、わかった 皆またな」

 

ユウキ「じゃあね~」

 

テツヤ「アスナかなり慌ててたな」

 

リズ「何かあったのかしら?」

 

~数十分後~

 

テツヤ「お、メッセか えっと・・・キリトからだな」

 

エギル「なんて書いてあるんだ?」

 

テツヤ「ええっと『俺は訳あってヒースクリフ団長と明日デュエルすることになった 団長がテツヤも見に来いって言ってるぞ チケットはとっておくってさ 場所は75層のコリニアだ 』だってよ 何でデュエル?」

 

ユウキ「テツヤ 行くの?」

 

テツヤ「まぁ団長が見に来いってんだからな 行かなきゃな 」

 

ユウキ「わーい!テツヤとデートだ!」

 

テツヤ「そんなんじゃないと思うけどな・・・」

 

エギル「とにかくお前らもコリニアに行ってみたらどうだ?」

 

テツヤ「そうさしてもらうよ 行くぞユウキ」

 

ユウキ「またね!エギル!」

 

エギル「行ってらっしゃい!気を付けろよ!」

 

~~~~~~~~~~~

 

75層 コリニア

 

テツヤ「ふぅ・・・キリト達はどこだ?」

 

ユウキ「あそこで言い争いしてる人は?」

 

アスナ「なんであんなの承諾したの!?」

 

キリト「いやぁつい・・・売り言葉に買い言葉ってやつ?」

 

テツヤ「何やってんだ?2人とも」

 

アスナ「テツヤ君!実はね・・・」

 

 

アスナ説明中・・・ 簡単に言うと団長がアスナを連れ出すの許さん デュエルして勝ったら良いよ と言われたからキリトはそのデュエルを買ってしまった 負けたら血盟騎士団にキリトは入らなくてはならないとゆう条件だ

 

アスナ「ってゆう事があったの」

 

キリト「テツヤ ヒースクリフ団長の前にお前と1戦やらしてくれないか?」

 

テツヤ「ん?何でだ?」

 

キリト「テツヤのスピードに慣れておきたいんだ そうすれば勝てるチャンスも広がるかもしれないし」

 

テツヤ「おもしれぇ!やろうぜ!」

 

ユウキ「頑張ってねテツヤ!」

 

アスナ「キリト君!ファイトだよ!」

 

テツヤ「んで?俺はあれになんなきゃか?」

 

キリト「あぁ 昨日今日で申し訳ないが頼む」

 

テツヤ「お前の頼みだ 任せろ・・・・・・・・・卍解!」

 

ユウキ「へ!?まだ昨日の疲れとれてないんじゃ!?」

 

テツヤ「天鎖斬月!」

 

アスナ「テツヤ君 大丈夫なの?」

 

テツヤ「なぁに ユウキの元気見て回復したさ じゃあやろうぜ!圏内ならノーダメだ!張り切っていかしてもらうぜ!」

 

キリト「望むところ!」

 

ユウキ「もう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テツヤ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

キリト「まだだ・・・お前のスピードはそんなもんじゃないはずだ・・・」

 

テツヤ「くっ・・・俺の全力についてこれる奴なんかいねぇと思ってたけど・・・二刀流のお前となると話は別だ!だったらフルパワーに近い力でいかしてもらう!」

 

キリト「こっちも限界まで速度をあげさしてもらう!この勝負もらった!!」

 

ユウキ「テツヤあれでまだ限界を温存してたなんて・・・やっぱり凄いな・・・」

 

アスナ「全く 2人とも目をキラキラさして バカみたい」

 

ユウキ「そうだね でもこの勝負テツヤがもらったよ!」

 

アスナ「キリト君よ!二刀流の彼が負けるはずないわ!」

 

テツヤ「・・・互いの彼女が応援してんだ もう負けるわけにはいかねぇ・・・」

 

キリト「団長に勝ちお前にも勝ってアインクラッド最強剣士をなのらしてもらうぞ!」

 

テツヤ「そうはいくかよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリト「これで!」キリトの2本の剣が同時に輝く

 

テツヤ「スターバースト・ストリームか!?させっかよ!」俺の下から黒いオーラが出てくる

 

キリト「月牙天衝!?向かい撃つつもりか!?」

 

テツヤ「いや!ちげぇ!」その黒いオーラを天鎖斬月に纏った

 

キリト「あの時の!くっ!」

 

テツヤ「これでラストだ!」

 

キリト「でも横ががら空きだぞ!もらった!!」

 

テツヤ「甘い!」

 

キリト「んな!?消えた!?まだそんな余力を残してたのか・・・!」

 

テツヤ「後ろだ!!」

 

キリト「しまっ!?」

 

俺はキリトに一太刀入れる前に剣を止めた 何も攻撃する必要なんて無いしな

 

テツヤ「この勝負・・・俺の勝ちだな!」

 

キリト「くそ!・・・まだあんな速度が出せるなんて・・・ 」

 

アスナ「キリト君!大丈夫!?」

 

キリト「あぁ・・・完敗だ・・・」

 

テツヤ「何言ってんだ 俺に敵用のスピード出さしたんだ 完敗なんかじゃねぇよ 」

 

キリト「いや、どっからどう見ても完敗だ 次はこうはいかないぞ」

 

テツヤ「再戦ならいつでも待ってるぜ 俺も次は最初からとばさしてもらうぞ」俺とキリトは小さく拳を合わした

 

ユウキ「テツヤー!!」ユウキは走って飛びついてきた

 

テツヤ「おわ!?どうしたんだ?」

 

ユウキ「もう!無茶しちゃダメって昨日言ったのに!」

 

テツヤ「ここは圏内なんだ なら良いだろ?」

 

ユウキ「とにかくテツヤはしばらくの間卍解禁止!」

 

テツヤ「はーい・・・」

 

キリト「いくらテツヤでもやっぱりユウキには勝てないようだな」

 

アスナ「でももうこんな遅くなっちゃったね」周りは真っ暗 時刻は8時を回っている

 

テツヤ「んー俺はユウキと宿屋に行くけどやっぱり家にもどんの?」

 

キリト「俺はここに泊まってく 寝坊したら大変だしな」

 

アスナ「それなら私もそうしようかな?」

 

ユウキ「アスナ!一緒の部屋にしよ!」

 

アスナ「ユウキさえ良かったら良いよ~」

 

ユウキ「わーい!」

 

テツヤ「んじゃあ行こうか」

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宿屋

 

男の部屋

 

テツヤ「んで?明日の勝算は?」

 

キリト「正直言って自信はない 負けるつもりも無いけどな」

 

テツヤ「団長の・・・神聖剣はチート級だからな・・・気をつけろよ」

 

そう 団長の持つユニークスキル《神聖剣》は盾と片手剣で戦うものであってそのおかげかしらないが団長のHPバーがイエローまで下がったところを見た人は誰もいないとゆう

 

キリト「その為の今日のお前との1戦だ まぁ見ていてくれよ」

 

テツヤ「あぁ そうさしてもらうよ じゃあそろそろ寝っか 明日の為にも体は休めねぇとな」

 

キリト「そうだな じゃあお休み テツヤ」

 

テツヤ「おう・・・Zzz・・・」

 

女の場合

 

アスナ「ユウキはテツヤ君とどこまでいったの?」

 

ユウキ「あまり特には・・・アスナはどうなのさ?」

 

アスナ「わ、私も・・・そこまで・・・」

 

ユウキ「てゆうかキリトの場合あんま自分からやらなそうだもんね そうゆうアプローチ」

 

アスナ「そうなのよね~テツヤ君はどうなの?」

 

ユウキ「テツヤ?・・・うーん・・・」ユウキは考えてみた

~~~~~~~~~~

 

テツヤ『ユウキ・・・俺・・・お前が欲しい!』ボクはいきなり肩を掴まれた

 

ユウキ『ふぇ!?どうしたのテツヤ!?』

 

テツヤ『俺・・・もう我慢できない!!!!』テツヤはボクのことをそのまま押し倒してきた

 

テツヤはボクの事を・・・・・・・・・・・・

 

~~~~~~~~~~~~~

 

ユウキ「あっ!ダメだよ・・・!ボク達まだそんな事・・・!」

 

アスナ「・・・・・・・・・あの~ユウキ?」

 

ユウキ「にへへ~・・・♪」

 

アスナ「自分の世界に入っちゃった・・・」

 

ユウキ「もう・・・テツヤったら・・・」

 

アスナ「ユウキ!!」

 

ユウキ「うわぁ!?びっくりしたぁ!」

 

アスナ「もう、何考えてたの?」

 

ユウキ「何考えてたの?って・・・・・・」

 

アスナ「?」

 

ユウキ「・・・・・・・・・あう~・・・・・・」

 

アスナ「へ!?ユウキ!?何で倒れたの!?」

 

ユウキ「ふにゃ~・・・」

 

アスナ「・・・完全にのびちゃってる・・・自分の考えでこんなになるなんて・・・ユウキったら本当に照れ屋さんね~ テツヤ君も大変だろうな・・・」

 

 

 

 

 

テツヤ「へっくし!」

 

~~~~~~~~~~~

 

翌日

 

俺はヒースクリフ団長にチケットを2枚もらいユウキと一緒にデュエルスタジアムに入った

 

物凄い見やすい場所で野球で例えるならバックネット裏ぐらいだ ここなら存分に2人のデュエルを味わえる・・・てか2人のデュエルの為にこんな場所用意するなんて凄いもんだな

 

ユウキ「テツヤは今回のデュエルどう見る?」

 

テツヤ「そうだな・・・俺の本気のスピードにはかなわなかったけど5割近いスピードなら追いついてたし キリトの勝利に1票かな?」

 

ユウキ「あ!出てきたよ!」

 

2人が左右反対の場所から同時に出てくる

 

「おおお!団長だ!!」「団長!!!!」「黒の剣士も頑張れよ!!!」「二刀流を見してくれ!!」

 

テツヤ「やっぱすげぇ歓声だな・・・・・・キリト!勝てよ!!」

 

キリトは俺の方を見るとそっと拳を上げた

 

ユウキ「頑張ってね!!」

 

テツヤ「お!デュエル開始前のインターバルに入ったな!

 

そしてデュエルが始まった

 

キリト「はぁぁ!!」

 

キリトは素早く攻撃を何度も繰り出す それでもやはり団長の神聖剣の力によって弾かれてしまう

 

ヒースクリフ「凄まじい反応速度だ 素晴らしいよ」

 

キリト「はぁ・・・そっちこそ硬すぎるぜ・・・」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ユウキ「テツヤ?」

 

テツヤ「ん?どうしたんだ?」

 

ユウキ「いや、黙ってから気になっちゃって」

 

テツヤ「何でもないよ それよりデュエルに集中しよう」

 

キリトは先程より早く攻撃を繰り出していった

 

キリト(もっと早くなれる・・・!思い出せ!テツヤとの対決を!!)

 

キリト「うおおおお!!!」キリトはスターバースト・ストリームを繰り出した

 

ヒースクリフ「!!!」団長はその攻撃を防いでいたがついに体制を崩した

 

テツヤ「よし!!いけるぞ!!」

 

キリト「抜ける!!!」

 

だけど体制を崩していたはずの団長はそのキリトの攻撃を防いだ 何故だ?あんなの普通ありえない

 

テツヤ「!?」

 

キリト「んな!?」

 

キリトは団長の攻撃をくらい負けてしまった

 

「うおおおお!!!」「やっぱり団長強え!!!」「でも二刀流の方もかっこよかったぞ!!!」

 

ユウキ「うわぁ~!すっごいね!」

 

テツヤ「・・・・・・・・・ユウキ・・・・・・」

 

ユウキ「ん?どうしたの?」

 

テツヤ「・・・もしかしたらしばらくお前の相手してやれねぇかもしれない・・・悪いな・・・」

 

ユウキ「へ?」

 

テツヤ「んじゃあ行ってくるな」

 

ユウキ「ちょっとテツヤ!?」

 

テツヤ「ちょっと待ちな!」

 

ユウキの目線には座席から立ちキリト達がいる方へ飛ぶテツヤがいた ユウキはとどきそうでとどかないその背中を見て感じた

 

ユウキ(またなの・・・?もしかしてテツヤまでボクの前から・・・)

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

テツヤ「待ちな!」

 

ヒースクリフ「ん?・・・テツヤ君じゃないか どうしたんだ」

 

テツヤ「団長・・・今から俺とデュエルしてくれねぇか?」

 

キリト「んな!?」

 

「おい・・・今なんて言ったんだよ・・・」「デュエル・・・って言ってたな・・・」「まさか今度は団長と死神のデュエルか!?」

 

ヒースクリフ「ふむ・・・私はあまりデュエルはしたくないのだが・・・今回はやむを得ず行ったデュエルだから・・・」

 

テツヤ「だったらよ 俺が勝ったらキリトとアスナを開放してやってくれ」

 

ヒースクリフ「ふむ・・・君が負けた場合はどうするんだね?」

 

テツヤ「そん時は俺も血盟騎士団に入ります 前言いましたよね?入団するのは大歓迎だって」

 

キリト「テツヤ!!何言ってんだ!!」

 

テツヤ「まぁ・・・黙ってみてなって」

 

ヒースクリフ「・・・ふむ、良いだろう テツヤ君が勝ったら2人はしばらくギルドは休む テツヤ君が負けたらキリト君と共にわが血盟騎士団に入ってもらう」

 

テツヤ「あぁ、上等だよ」

 

俺は団長からデュエル申請を受け 初撃決着モードを選んだ

 

「おお!!デュエルの合図だ!」「二刀流の次は死神か!?」「少しは楽しませてくれよ!!」

 

テツヤ「ま、楽しむか楽しめないかは人それぞれなんだがな」俺は背中の斬月を取り出した

 

ヒースクリフ「ふむ・・・まぁ、君の腕前を見れるチャンスだ 我々も楽しもうではないか」

 

テツヤ(この勝負・・・俺は恐らく負けるだろう・・・でも簡単には負けねぇ・・・何か大きな尻尾をつかんでみせる・・・!)

 

デュエル開始の音が鳴り響いた

 

テツヤ「そら!」地面を踏み込み素早く移動し団長に最初の一太刀を入れる

 

ヒースクリフ「ふむ・・・」俺の攻撃はいともたやすく防がれてしまった

 

テツヤ「ちぃ!」

 

俺の攻撃を防ぎながら片手剣で攻撃を仕掛けてくる なかなか厄介な相手だ

 

テツヤ「っ!」

 

ヒースクリフ「君も随分と素晴らしい速さを持っているね やはり前線に欲しい」

 

テツヤ「そりゃどうも!」俺は再度攻撃を仕掛ける しかしやはり防がれる

 

テツヤ「こいつも防ぎきれるか!!!」俺は速度を上げキリトまでとは行かないが連撃を繰り出す

 

ヒースクリフ「!」

 

テツヤ「へ!顔ががら空きだぜ!」俺は団長の顔に傷をつけた HPバーは少しだが減った

 

ヒースクリフ「ほう・・・やるな・・・キリト君と一緒かそれ以上だ・・・」

 

テツヤ「あん?俺がキリトと?お世辞はよせ」

 

ヒースクリフ「お世辞は言わないのが私の主義でね・・・でも君には更なる力があるだろ?」

 

テツヤ「・・・あるならどうした・・・」

 

ヒースクリフ「なに・・・それを使ってくれたら君の真価が試される それだけだ」

 

テツヤ「おもしれぇじゃねぇか・・・ユウキ!!早速で悪いが約束破らしてもらうぜ!」

 

ユウキ「へ!?まさか!!」

 

テツヤ「卍解!!!」

 

ヒースクリフ「ほう・・・それが君の卍解とやらか・・・武器から防具まで変わる・・・ユニークスキルと言っても過言でないな」

 

テツヤ「まぁな・・・時間がねぇんだ・・・早いとこカタつけようぜ・・・」

 

ヒースクリフ「無論私もそのつもりさ」

 

テツヤ「んじゃあ・・・第2ラウンドと行きますか!!!」

 

天鎖斬月の状態で攻撃を繰り返すもなかなか攻撃は入らない 団長のチート級の神聖剣 でもどこか裏があるはずだ・・・!

 

テツヤ(キリトのあの攻撃・・・恐らく俺との決着つく前の攻撃より素早かった・・・それに追いつくあの盾・・・やっぱりおかしいぜ・・・)

 

テツヤ「ふぅ・・・」

 

ヒースクリフ「どうしたのかね?君の力はその程度かな?」

 

テツヤ「バーカ こっからだよ!!」ギアを上げ さらに速く そして重く斬りつけた

 

キリト「あのスピード・・・昨日より格段と違うぞ・・・!」

 

ヒースクリフ「やはり面白い・・・だが単調な攻撃は隙を生むぞ!」団長は俺の脇腹を攻撃しようとした

 

テツヤ「あめぇ!!」俺はそれを昨日と同じ容量で避けた

 

ヒースクリフ「何!?」

 

キリト「昨日と同じだ!!」

 

ユウキ「テツヤ・・・」

 

テツヤ(この攻撃・・・防げるか・・・!!)

 

テツヤ「こっちだ!!」

 

ヒースクリフ「!!!」俺と団長のあいだは数十メートルは空いてる

 

キリト「バカ!何でわざわざ!!」

 

テツヤ「へっ!こいつを見てから言ってもらおうかな!!」俺は月牙天衝を撃つ準備をした

 

ヒースクリフ「ほう・・・あれが噂の・・・」団長は身構えた 今がチャンス!!

 

テツヤ「月牙天衝!!!!」

 

ヒースクリフ「っ!!!」団長は俺の攻撃を防いだ だがその時相当な砂埃が周りを舞った

 

キリト「ごほっ!くそ!前が見えない!!」

 

ヒースクリフ「・・・どこだ・・・」

 

テツヤ「こっちだ!!!」

 

ユウキ「ヒースクリフ団長の後を!!」

 

テツヤ「もらったぁぁ!!」

 

確実に勝ったと思ったその時 団長の盾はまた不可解な位置から俺の攻撃を防いだ その瞬間だけ団長が時間を止めたようにも感じた

 

テツヤ「んな!?」

 

ヒースクリフ「ふっ!!」

 

テツヤ「ぐはっ・・・!!」俺は団長の一撃を受けHPが半分まで減りデュエルに負けた

 

「・・・・・・すんげぇ!!」「あんなのありかよ!!!」「我らが団長に万歳!!!」「死神!!!良かったぞ!!!」

 

テツヤ「・・・・・・負けか・・・・・・」

 

ヒースクリフ「入団手続きは後でしてもらうよ 二人共 それじゃあ私は用事があるので失礼さしてもらうよ」

 

キリト「テツヤ!!大丈夫か!!」

 

テツヤ「まぁな・・・くっそぉぉ!!負けたぁぁぁ!!」

 

アスナ「テツヤ君!!何であんな事を!?血盟騎士団に入ったらもうしばらくユウキには会えないかもしれないんだよ!?」

 

テツヤ「・・・・・・・・・・・・」

 

アスナ「テツヤ君?」

 

テツヤ「・・・いや、何でもないさ さ、俺ら敗者は裏に引こう」

 

テツヤ(あの野郎・・・でも俺の考えすぎか・・・?)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

50層 エギルの店

 

ユウキ「テツヤのバカ!!また無茶して!!」

 

テツヤ「いやぁ~それほどでも~」

 

ユウキ「褒めてない!!!」

 

テツヤ「はい・・・すみません・・・」

 

アスナ「とにかく二人共 入団してからは自由がなかなか効かないからね?」

 

テツヤ「ユウキに会いたい時に会えないって辛いな・・・」

 

ショウ「まぁ負けたてめぇのせいだ けどお前の卍解なら勝てたんじゃねぇのか?速度めいっぱいまで上げたら勝機はいくらでもあったろ」

 

テツヤ「いいや そうとも限らねぇ 俺の予想が当たってれば・・・」

 

エギル「予想?何かあんのか?」

 

テツヤ「いや、いまはよそう んじゃあ俺は帰るわ キリト 入団してから会おうぜ」

 

キリト「あぁ・・・不本意な出会いになるな・・・」

 

テツヤ「行くぞ ユウキ」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「ユウキ?」

 

ユウキ「テツヤが・・・テツヤが・・・」

 

テツヤ「俺が?」

 

ユウキ「あ・・・あ・・・」ユウキの様子が変だ どうしたんだ?

 

テツヤ「?おい!ユウキ!?」俺はユウキの肩を揺さぶった

 

ユウキ「はっ!! 」

 

テツヤ「どうしたんだ!?」

 

ユウキ「大丈夫・・・なんでもない・・・」

 

テツヤ「なんでもなくないだろ!?何があったか言ってみろ!」

 

ユウキ「本当に何でもないから・・・早く行こ!」俺はユウキに腕を掴まれ外に引きずり出された

 

テツヤ「ちょ!?と、とにかくまたな皆!」

 

エギル「頑張れよ 応援してるぜ」

 

~~~~~~~~~

 

ユウキ『はぁ・・・はぁ・・・!ここはどこなの・・・!?』

 

ボクは見たこともない場所にいた 今どこかに出られないか必死に探してる

 

『木綿季・・・』

 

ユウキ『誰!?』

 

『木綿季・・・』ボクを呼ぶ声の正体 それは・・・

 

ユウキ『お父さんと・・・お母さん・・・?』

 

ユウキ母『久しぶりね!』

 

ユウキ父『元気にしてたか?』

 

ユウキ『あ・・・そんな・・・なんで・・・2人が・・・』

 

ユウキ『・・・会いたかったよ!!2人とも!!』ボクは2人に向かって走っていって飛びつこうとした いつもテツヤにしているように でもその2人はボクが飛びつく前に消えて行ってしまった

 

ユウキ『!?そんな!?お母さん!!お父さん!!』

 

ユウキ『・・・・・・なんで・・・なんで・・・死んじゃったの・・・2人とも・・・』ボクは涙が止まらなかった

 

ユウキ『うっ・・・ひぐ・・・どうして・・・』

 

『ユウキ!』

 

ユウキ『・・・今度は誰?』

 

『ユウキ!早く行こうぜ!!』ボクの事を呼ぶのはボクのこの世界での恋人だった

 

ユウキ『テツヤ!!』

 

テツヤ『どうしたんだ?早く行こうぜ!』

 

ユウキ『テツヤ・・・うん!行こ!』

 

テツヤ『・・・・・・・・・』

 

ユウキ『どうしたの?テツ・・・』ボクが言い終える前にテツヤは光の結晶になって消えていった

 

ユウキ『・・・・・・へ・・・・・・?』

 

ユウキ『テツヤ・・・・・・嘘・・・でしょ・・・・・・なんで・・・・・・なんで!!!』

 

ユウキ母『木綿季!』ユウキ父『木綿季!』テツヤ『ユウキ!!!』

 

ユウキ『あ・・・あ・・・あ・・・』

 

ユウキ『いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

 

何で?どうして?ボクの大切な人は死んでしまうの?ボクの前からいなくなっちゃうの? ボクには大切な人が必要ないって言うの? ねぇどうしてなの?教えてよ神様・・・

 

ユウキ『嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ テツヤが死ぬわけない・・・ボクのテツヤは・・・今もこうして・・・隣に・・・』

 

テツヤ『行ってくるな』

 

ユウキ『ねぇ・・・帰ってきてよ・・・ボクの・・・約束破ったんだから・・・帰ってきて・・・叱らしてよ・・・テツヤ・・・』

 

ユウキ『お母さんも・・・お父さんも死んじゃって・・・お姉ちゃんもこの先長くないって言われて・・・』

 

ユウキ『それなのに・・・それなのに・・・テツヤまで・・・死んじゃうなんて・・・・・・』

 

ユウキ『・・・・・・あははは・・・きっと・・・皆嘘ついてるんだよね・・・テツヤもきっと生きてるんだ・・・こんなの・・・悪い夢に違いない・・・』

 

 

 

 

夢なら早く覚めてよ 誰でもいいからボクを起こして

 

 

 

 

 

ユウキ!!!ユウキ!!!

 

ボクを呼んでる 今度はお姉ちゃんかな? それでお姉ちゃんも消えていっちゃうんだ・・・

 

ユウキ!!!起きろ!!!どうしたんだ!?うなされて!!!

 

ユウキ!!!返事しろよ!!!起きてくれ!!!!

 

・・・・・・・・・違う・・・この声は・・・・・・・・・

 

ユウキ「・・・・・・ん・・・」

 

テツヤ「ユウキ!!やっと起きたか!!」

 

ユウキ「・・・テツヤ・・・?」

 

テツヤ「そうだ!!俺だ!!わからねぇならなんべんでも呼べ!!」

 

ユウキ「・・・夢・・・だったんだ・・・・・・良かった・・・・・・テツヤが生きてる・・・・・・」

 

テツヤ「何があったか知らねぇがお前ずっと苦しそうにしてたんだぞ?涙は流し始めるわで」

 

ユウキ「へ?」ボクは目を拭いた 確に涙があった

 

テツヤ「なぁユウキ お前最近ちょっとおかしいぞ? 何があったんだ?俺のせいなら遠慮なく言ってくれ 改善してやるから」

 

ユウキ「・・・大丈夫・・・本当になんでもないから・・・」

 

テツヤ「・・・・・・・・・」ボクはテツヤに抱きしめられた

 

ユウキ「テツヤ・・・?」

 

テツヤ「・・・今日から俺は血盟騎士団の団員として働かなけりゃなんねぇ・・・その前にお前の嫌な気持ちはぶっ飛ばしておきたいんだ・・・なにもないなら良いんだ・・・今はこうさしてくれ・・・」

 

ユウキ「テツヤ・・・」ボクもテツヤを抱きしめた

 

テツヤ「・・・・・・よしっ!エネルギー満タン!行ってくるな!」

 

ユウキ「待って!テツヤどこで任務するの?」

 

テツヤ「ええっと・・・55層だったかな?」

 

ユウキ「そう・・・わかった・・・」

 

テツヤ「じゃあ行ってくるな 帰ったら上手い飯 期待してんぞ!」ボクはテツヤに撫でられた

 

ユウキ「うん!期待して待っててね!行ってらっしゃいテツヤ!!」

 

~~~~~~~~~~~~~

55層 グランザム・血盟騎士団本部

 

テツヤ「うげ・・・これきんのかよ・・・」

 

キリト「・・・俺達には地味なやつって頼まなかった?」

 

アスナ「ごめんね?一番地味なのがそれなんだ」

 

いつもは黒と赤をベースにした装備だけあって白い服を着るのに少し抵抗はある まぁそれが血盟騎士団の装備だから仕方ないか・・・

 

テツヤ「はぁ・・・まぁ仕方ねぇか・・・」

 

キリト「そうだな・・・」

 

その後・・・

ごつい男が入ってきて俺らの今日やることを伝えてきた

 

「今日は私たちと共に55層の迷宮区を突破してもらうぞ!2人とも!」

 

アスナ「ちょっとコドフリー!この2人にそんな事させるの!?」男の名前はコドフリーとゆうそうだ

 

温厚的な性格そうですぐ馴染めそうな人だ こんな人がまだこのゲームにいるって思うとなんだか安心感がでる

 

コドフリー「いくら副団長と言えど規律を乱すような事は・・・それに一応フォワード指揮を預かる私に実力を見してもらわねば」

 

アスナ「それでも2人は!!」

 

コドフリー「じゃあ30分後に街の西門に集合!!」そう言うとコドフリーは部屋から出ていった

 

アスナ「はぁ・・・2人なら大丈夫なのに・・・」

 

テツヤ「まぁまぁ 初任務ってんだから仕方ないさ」

 

キリト「まぁ55層ならレベル的に楽だろうしな」

 

アスナ「とにかく気をつけてね!2人とも!」

 

 

 

 

 

~30分後~

 

テツヤ「にしても派手だよな~この装備」

 

キリト「本当だよ・・・黒いの着てるから余計白く感じる・・・でも卍解したらどうなるんだ?」

 

テツヤ「そういやそうだな 後で試してみるか」

 

コドフリー「おーい!こっちこっち!!」

 

フィールドに出る前の門には2人の男がいた 1人の方はコドフリー そしてもうひとりは・・・

 

テツヤ「んな・・・!?こいつは・・・!」

 

キリト「クラディール!?」

 

コドフリー「これからは同じギルドの仲間なんだ ここで過去の争いは水に流したらどうだ?」

 

クラディール「先日はご無礼を・・・今後はそういった事はしないので許して頂きたい・・・」

 

テツヤ「・・・まぁ良いけどよ・・・」

 

コドフリー「今回は諸君らの事を色々と知りたいので結晶系アイテムは預からしてもらうぞ!」

 

キリト「転移結晶もか?」

 

コドフリー「あぁ!」

 

クラディールは結晶を渡した

 

テツヤ「しゃぁねぇか・・・ほらよ」

 

コドフリー「よしっ!それじゃあ出発!!」

 

3人「「「おぉ・・・」」」

~~~~~~~~~~~~~

 

コドフリー「それじゃあここいらで休憩とする!食料を配布するぞ!」

 

今俺達は周りが岩で囲まれている所にいる

 

テツヤ「おっと!」俺は投げられた食料と水が入った袋をキャッチした

 

袋を開くとそこにはユウキの作ったサンドイッチが・・・

 

ユウキ『テツヤ!あーん♪』

 

・・・・・・・・・ある訳もなくそこには食料と水があった

 

テツヤ・キリト「「はぁ・・・」」俺とキリトは落胆した 多分同じ事がおこったんだろうな

 

水を飲んでる時 ふとクラディールの方向を見るとクラディールは水を飲まずに不適切な笑みを浮かべていた

 

テツヤ・キリト「「!!!」」俺とキリトは飲んでいた水を投げ捨てた コドフリーのおっさんも倒れている HPバーを見ると麻痺の状態異常がおこっていた

 

クラディール「くっくっくっ・・・・・・・・・ひゃーはっはっはっ!!!!!」

 

コドフリー「どうゆう事だ・・・この水を用意したのは・・・クラディール・・・!!」

 

テツヤ「くそ・・・おっさん!解毒結晶を!!」

 

コドフリーが結晶を出そうとするとクラディールはその結晶を蹴ってどこかにやった

 

クラディール「コドフリーさんよ・・・あんた脳筋のバカだと思ってたが・・・本当にバカだったようだな・・・」

 

コドフリー「何をするんだ・・・!」

 

クラディール「こうするんだよ!!」クラディールはコドフリーを剣で斬った その瞬間コドフリーのマーカーはイエローマーカーにかわった

 

コドフリー「な!?」

 

テツヤ「!!てめぇ!!何してんだよ!!」

 

クラディール「くっく・・・俺らはこの荒野でオレンジプレイヤーの集団に襲われて!!勇戦むなしく三人死亡!!俺は見事撃退して1人生還!!こう報告すれば良いんだよ・・・!!」

 

コドフリー「やっやめろぉ!!」コドフリーのHPはレッドゾーンに入っていた

 

キリト「この・・・!!」

 

テツヤ「おっさん!!!」

 

麻痺のせいで抵抗できずコドフリーは光の結晶となり消えていった

 

クラディール「・・・はぁ・・・てめぇら餓鬼二人殺すのに余計なやつまで巻き込んじまったよ・・・」

 

キリト「何でお前みたいなやつが血盟騎士団に・・・!!」

 

テツヤ「オレンジギルドの方がよっぽどお似合いだぜ・・・!!」

 

クラディール「面白ぇ事言うじゃねぇか・・・特別に見してやるぜ・・・」クラディールは腕の防具を外した

 

テツヤ「んな!?そのマーカーは笑う棺桶(ラフィン・コフィン)の・・・!!」

 

ラフィン・コフィン・・・最恐最悪のギルドで昔攻略組の端くれとして俺もその討伐に出た事がある その殺し合いは双方に大きな犠牲を出したがなんとか俺達は勝利して生き残りを牢屋にぶち込むことができた・・・まさかまだ存続してたなんて・・・

 

クラディール「俺はラフコフでこの殺し方を習ったんだ・・・おっと・・・ぐだぐだ言ってたら麻痺がきれちまう・・・まずはてめぇからだ・・・死神よぉ・・・」

 

テツヤ「この・・・!!まだ麻痺はとけねぇのかよ・・・!!」

 

クラディール「まずは足だ!!」クラディールは俺の右足に剣を刺した

 

テツヤ「ぐっ!」

 

キリト「テツヤ!!」

 

クラディール「ほら・・・どうしたよ・・・反抗してみろよ・・・」

 

テツヤ「ちっ・・・クズ野郎が・・・」

 

クラディール「死にかけてるってどんな気持ちだ?教えてくれよぉ・・・死神よぉ・・・」クラディールは俺の腕と足に切れ込みを入れると胴体に剣を刺してきた

 

テツヤ「くっ・・・この!!」なんとか気合で剣を握り 体から引き抜こうとした

 

ざけんな・・・・・・こんなところで・・・・・・無様に死んでたまるか・・・・・・俺には・・・・・・ユウキが・・・・・・

 

クラディール「はっ・・・やっぱり死ぬのは怖いか?」

 

じわじわと減っていくHP ついに俺のHPはレッドゾーンに入っていた

 

テツヤ「く・・・くそ・・・キリト・・・お前なら途中で麻痺は消えるはずだ・・・ユウキの事・・・俺の代わりに守ってやってくれ・・・頼んだ・・・」

 

キリト「んな!?何言ってんだよ!!!諦めるな!!!いつものお前らしくないぞ!!!」

 

クラディール「死ね!死ね!!死ねぇぇ!!!!」

 

 

 

 

俺はゆっくりと目を閉じた

 

 

俺にはもうクラディールの剣を握る気力も残っていなかった

 

 

ユウキ・・・すまねえ・・・さよならなんて許さねぇって言った俺が先にあの世に行くなんてよ・・・

 

ショウ・・・キリト・・・アスナ・・・ユウキの事・・・頼んだぜ・・・

 

 

 

 

 

 

 

だけど俺は一向に死ぬ気配がしなかった 目を開けるとそこには・・・

 

ユウキ「テツヤ!!!!!」

 

テツヤ「ユウキ・・・なのか・・・?」俺はユウキに回復結晶で全快してもらった キリトもアスナに助けられていた

 

キリト「アスナ・・・すまない・・・助かった・・・」

 

テツヤ「でもどうして・・・?」

 

アスナ「ユウキと2人の事モニタリングしてたら・・・コドフリーの反応が消えたから・・・」

 

ユウキ「良かった・・・間に合って本当に良かった・・・」アスナとユウキは涙ぐんでいた

 

アスナ「・・・3人とも 少し待っててね すぐ片付けるからね」アスナはクラディールの元へ歩こうとしていた 先程ユウキの攻撃で吹っ飛ばされたのか少し遠くにいた

 

ユウキ「アスナ どいて」

 

アスナ「へ?でも」

 

ユウキ「良いからどいて!!!どかないって言うならアスナでも容赦しないよ!!!」

 

アスナ「!!・・・わかった・・・」

 

テツヤ「あいつ・・・何があったんだ・・・あんなにキレたユウキ初めて見たぞ・・・」

 

クラディール「その・・・そう!これは訓練なんだよ!あんたには分からないだろうが!」

 

ユウキ「・・・・・・・・・キミ・・・命乞いはそれだけ・・・・・・?」

 

クラディール「へ・・・?」

 

ユウキ「・・・・・・ボクは今・・・・・・怒ってるんだ!!!!」

 

テツヤ「ユウキ・・・」

 

ユウキ「両親も死んで・・・!!お姉ちゃんもこの先長くない・・・!!!そんな中テツヤはボクの心の支えだった・・・!!!それなのに・・・キミはテツヤを殺そうとした!!!!ボクの・・・・・・大切な人を殺そうと・・・・・・!!!!」

 

テツヤ「んな・・・ユウキ・・・お前・・・!!」

 

ユウキ「ボクは・・・・・・もうこれ以上大切な人を失いたくない!!!!!!」

 

クラディール「ひぃ・・・!」

 

ユウキ「さぁ・・・覚悟は出来てるよね・・・?・・・・・・キミにはもうこの世界から消えてもらうよ!!!!」

 

テツヤ「ちっ・・・やばいな・・・歯止めが効かなくなってる・・・あんなのユウキが使う言葉じゃねぇ・・・!!」

 

ユウキは凄まじい連撃でクラディールを斬りまくった

 

クラディール「う・・・!ひ・・・!」

 

ユウキ「テツヤの!!痛みを!!思いしれ!!!」クラディールのHPはレッドまで落ちていた

 

クラディール「わ、悪かった!!!俺が悪かった・・・!!もうギルドから抜けるしあんたらともかかわらねぇ!!それで勘弁してくれぇ!!!」

 

ユウキ「うるさい!!!!!」ユウキはクラディールに止めを刺した

 

この世界での止めを刺す=殺害をするとゆう事だ あの優しいユウキが人を・・・オレンジプレイヤーキルだからユウキはオレンジにはならないがそれ以上にユウキの怒りように俺は驚きを隠せなかった

 

クラディール「くっ・・・この・・・人殺しが・・・」クラディールは光の結晶となり消えていった

 

テツヤ「ユウキ!落ち着け!!!俺はここにいる!!!!もう大丈夫だから!!!!」

 

ユウキ「・・・お母さん・・・・・・お父さん・・・・・・お姉ちゃん・・・・・・」

 

テツヤ「ユウキ・・・?」

 

ユウキ「う・・・あ・・・・・・テツヤ・・・・ああああああああ!!!!テツヤァァァァ!!!!!」

 

アスナ「ユウキ!?」

 

キリト「どうしたんだ!?ユウキ!!」

 

ユウキ「ボクの!!!!ボクの!!!!」

 

テツヤ「くっ!ユウキ!!俺はここにいるんだ!!無事だ!!!だから剣を振り回すな!!!」

 

ユウキ「うわああああああああああ!!!!!」

 

ユウキは俺に向かって攻撃してきた

 

テツヤ「っ!?くそ!」単なる横払いだからよけられたが・・・ それ以上に人に手を挙げることすら珍しいユウキが俺に対して攻撃してきた さっきのクラディールと言いどうやらユウキは少し狂い始めているようだ・・・

 

アスナ「テツヤ君!?」

 

キリト「どうなってるんだ!?ユウキがテツヤに攻撃するなんて・・・!」

 

テツヤ「多分今あいつの精神が狂ってる・・・・・・だからあんな事しだしたんだよ・・・」

 

ユウキ「テツヤァァァァ!テツヤァァァァ!!!!」

 

アスナ「・・・・・・まるでテツヤ君を探してるかのように叫んでる・・・・・・・・・」

 

テツヤ「精神が参ってる今多分家族含め俺までいなくなってると思ってるんだ・・・周りが見えなくなってるんだろうな・・・さっきの行動もその為だろうな・・・」

 

アスナ「何か止める方法は・・・?」

 

テツヤ「・・・・・・少し危険だけど試してみる価値はあるな・・・・・・」

 

キリト「どうするんだ?」

 

テツヤ「まぁ見とけ 必ず元に戻して見せっからよ」

 

ユウキ「もう失いたくない!!!!ボクの大切な人を!!!!」

 

テツヤ「ったく・・・・・・やっぱ俺はお前の為に無茶しなきゃいけねぇみたいだな・・・」

 

ユウキ「ボクの・・・大切な人を殺す人は・・・・・・・・・ボクが殺す!!!」ユウキの目はいつもの目ではなく殺気を帯びた目だった

 

テツヤ(あいつの精神が参ってる今 俺が危険を顧みないでなんになる・・・!)

 

テツヤ「ユウキ!!!来い!!」俺はユウキの前で手を広げた

 

アスナ「テツヤ君!?そんな事したら!」

 

ユウキ「うわぁぁぁぁ!!!!!」ユウキは俺に剣を向け突っ込んできた

 

テツヤ「くっ・・・!!」ユウキの向けた剣は俺の胴体に突き刺さった

 

キリト「テツヤ!!!」

 

テツヤ「心配すんな・・・・・・ユウキ・・・・・・そのままでいい・・・・・・落ち着いて聞いてくれ・・・・・・」

 

ユウキ「ぐっ・・・!!!」

 

テツヤ「俺はお前が生きてる限り死なない 俺はいつでも一緒にいてやる お前が笑うなら俺も笑ってやる お前が怒るなら俺も怒ってやる お前が泣いてる時は俺も泣いてやる お前が何か考えてるなら一緒に考えてやる お前の苦しむ時には俺が救いの手を差し伸べてやる」

 

ユウキ「・・・・・・・・・・・・」

 

テツヤ「お前の大切な人なら目の前にいる・・・・・・だからいつもの優しくて元気なユウキに戻ってくれ・・・・・・」俺はユウキをおもいっきり抱きしめてやった 剣が身体に刺さっていようが関係ない 俺は力強く抱きしめた

 

ユウキ「テ・・・ツ・・・ヤ・・・」

 

テツヤ「・・・戻ってくれたか・・・」

 

ユウキ「ボクは・・・なんでテツヤに・・・?」

 

テツヤ「俺なら大丈夫だ・・・だから安心しろ」

 

ユウキ「あ・・・ボク・・・なんで・・・こんな事を・・・」ユウキは剣を身体から抜き 自分の手を見ている

 

テツヤ「お前を落ち着かせるためだ 気にすんな お互い生きてんだ それで良しだ」

 

ユウキ「・・・テツヤ・・・うっ・・・テツヤァァ!!!」ユウキは大きな声で泣き出した

 

テツヤ「よしよし・・・良く頑張ったな・・・お前は俺より小さいのに辛い人生を歩んでたんだな・・・」

 

ユウキ「うわぁぁぁ!!!テツヤ!!!テツヤ!!!ボク・・・!ボク・・・!」

 

テツヤ「今は泣け・・・どんどん泣いて気持ち全部吐き出しちまえ・・・」

 

アスナ「良かった・・・元に戻って・・・」

 

キリト「クラディールを殺した時はどうなるかと思ったが・・・テツヤのおかげだな・・・」

 

テツヤ「こいつの最近の様子のおかしさはこれだったのかな・・・夢でもその光景が出てたりしたんだろうな・・・」

 

ユウキ「ひぐっ・・・!ぐす・・・!テツヤ・・・」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

テツヤ「落ち着いたか?」

 

ユウキ「うん・・・ありがとう・・・」

 

アスナ「とにかく皆無事で本当に良かった・・・」

 

ユウキ「・・・テツヤ・・・」

 

テツヤ「ん?どうしたんだ?」

 

ユウキ「ボク達・・・別れよ・・・?」

 

アスナ「へ!?」

 

ユウキ「もう・・・テツヤに迷惑ばかりかけて・・・挙句の果てにはテツヤの事攻撃しちゃって・・・ボクもうテツヤに合わせる顔が無い・・・」

 

テツヤ「んなもん気にすんじゃ!」

ユウキ「・・・・・・今までありがとね・・・楽しかったよ・・・さよなら!!」ユウキはどこかに駆け出していった

 

キリト「ユウキ!?おいテツヤ!!止めなくていいのかよ!!」

 

テツヤ「・・・あの馬鹿野郎・・・!・・・・・・アスナ 頼み事があんだ 言っていいか?」

 

アスナ「へ?別に良いけど・・・何を?」

 

テツヤ「じゃあ言うぞ・・・・・・」

 

ユウキの突然の宣告・・・・・・そしてテツヤは何をアスナに頼むのか? 物語は後半へと続く・・・・・・




今回初めて前後半に分けてみました

sideBではユウキの真意とテツヤの新たな誓いについて書こうと思っています

ユウキの真意とは!?そしてテツヤはどうするのか!?

sideBは近日投稿予定!遅れたらすみません!

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