ソードアート・オンライン~死神と呼ばれた剣士~ 作:畜生ペンギン
後、今回木綿季は出ません!あしからず!
ではどうぞ!
テツヤ「リズ!そっち!」
リズ「任せなさい!!あんたも来てるわよ!!」
テツヤ「あぁ!!」
今現在、俺はリズに頼まれレプラコーン領近くの狩場でモンスターを狩っている。
詳しい理由は教えられてないが、とりあえずリズには『金稼ぎにつきあいなさい。』とだけ言われた。
まぁ金が無いのはログインしたてのリズにとっちゃ仕方の無いことだしな、俺はフィリアが手に入れたお宝の換金さえすめば大金が・・・・・・
テツヤ「ふぅ、ここら辺の敵は大分片付けたかな?」
リズ「ひーふーみー・・・・・・あ!丁度ね!!よし!これで完了よ!!」
テツヤ「なぁリズ、金稼ぎにって、なんに使うんだ?新しい武器か?」
リズ「そんなんじゃないわよ、まぁ今から行くとこに行けば私がしてきたことの意味が分かるわよ。」
テツヤ「それなら良いが・・・ん?今から行くところ?」
リズ「さぁ!まだまだ付き合ってもらうわよ!!」
テツヤ「だよね~・・・」
リズ「ほら!部活やってる男が弱音を吐くな!行くぞー!!」
テツヤ「はいはい・・・・・・」
俺はその後も、リズにこき使われ続け、気づけば俺はログインしてから1時間はリズの手となり足となり働いていた。
テツヤ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・これで・・・・・・終わりだろ・・・・・・」
リズ「そうね♪もうこれでOKよ!それじゃあテツヤ、最後の仕事、もう1度一緒に来て。」
テツヤ「まだ~!?」
リズ「次でラストよ、終わったら御褒美あげるから。」
テツヤ「ったく、くだらないものだったらタダじゃおかねぇぞ。」
リズ「大丈夫よ、きっと気に入るわ。」
テツヤ「まぁ良いや、さっさと行こうぜ。」
リズ「そうね、行きましょうか!」
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リズ「ここよ!!」
テツヤ「ここは・・・・・・店?」
リズに連れられた場所は、レプラコーン領内の店が連なる場所の一角の空き店だった。
リズ「さて問題、私は今から何をするでしょうか?」
テツヤ「うーん・・・・・・八百屋経営?」
リズ「そうなのよ~最近野菜が有り余って・・・・・・ってちゃうわアホ!!!!」
テツヤ「おぉ、ナイスノリツッコミ。」
リズ「って、つい乗っちゃったわ・・・・・・じゃあヒント、私はSAO時代何してた?」
テツヤ「SAO時代?・・・・・・・・・あ!分かった!!!!」
リズ「分かった!?」
テツヤ「ズバリ!!お悩み相談所!!金集めは高額な水晶を買うためだった!!」
リズ「ふっふっふ・・・・・・貴方の未来はこの水晶の中・・・・・・ってそれでもないわ!!!!」
そう言ってリズはどう見ても拾い物であろう水晶を投げ捨てた。
リズ「お悩み相談所ってねぇ!!私がお悩み相談されてたのはあんたの恋路だけでしょうが!!最近はめっきり無くなったみたいだけどもさ!!!!」
テツヤ「あ、そうそう、質問したいことがあってさ。」
リズ「あら、何よ?」
テツヤ「実は・・・・・・」
リズ「って!!!!違う!!!!話を逸らすな!!!!」
テツヤ「あ、そういや店の話だっけ?SAOにやってた事だろ?ってなると・・・・・・また武具店か?」
リズ「その通りよ!!今日あんたに色々と付き合ってもらったのも全部開店準備の為よ。」
テツヤ「開店準備って何が必要だったんだよ。」
リズ「例えば武器を置く台座でしょ?鍜治用ハンマーとか、後はその他もろもろ?」
テツヤ「ふーん、んで、それが全部揃ったと。」
リズ「そゆこと、後は店の内装整理だけよ、最後の手伝いはそれ、さぁジャンジャン動いてもらうわよ~!!」
テツヤ「へーい。」
リズベット武具店復活か、俺達にとっては嬉しい事だな、リズの鍜治の腕は折り紙付きだからな、これは俺も張り切って手伝わなきゃな!!
こうして、俺とリズのリズベット武具店開店準備が始まった。
テツヤ「おいリズ、これどこ置く?」
リズ「それはその窓辺に、その台座の上にこの花瓶置いといて!」
テツヤ「あいよ!」
リズ「あ、そうだハンマーとか武具用の台座は私が設定するからテツヤは私が頼んだ通りに物を置いていってね!」
テツヤ「おう!」
その後も俺達は何の問題もなく、準備が着々と進んで行った。
テツヤ「これをここに置いて・・・・・・よし!こっちはOKだ!」
リズ「テ、テツヤ!これ持って!私の筋力パラメーターじゃ持てないみたい!」
リズはそう言いながら重そうな台座を引っ張ろうとしている、ビクともしてないみたいだけど。
テツヤ「なんだよ、一回しまってもう一回出せばいいじゃん。」
リズ「これは細かく移動させたいのよ!あんたならモテるでしょ?」
テツヤ「そういう事ね、それなら任せとけ。」
俺はリズと場所を変わり、その重い台座を持ち上げた、確かにリズの言う通り重いが持てない訳ではない。
リズ「もうちょっと左・・・あ、行き過ぎ!もうちょっと右・・・そうそう!そこ!そこからもう少し前に・・・・・・そうそこよ!!!!」
テツヤ「ふぅ、これでいいか?」
リズ「えぇ、テツヤのおかげで大分捗ったわ、後はそうね・・・・・・うん、テツヤ、一緒に買い物行きましょ、花の輪っかみたいなのが欲しいわ、お店の扉につけるように。」
テツヤ「分かった、行こう。」
店の準備が終わった後も一息着くこともなく、俺とリズは買い物へ。
~レプラコーン領内・ショップ街~
テツヤ「にしても、前から決めてたのか?店を出すってのは。」
リズ「そうね、ログインした後くらいかな?また鍛冶がしたいなって思ったのは。」
テツヤ「なるほどな、良かったなまた武具店が開けて。」
リズ「まぁあんたのおかげよ、ありがとね。」
テツヤ「ところで、なんで俺なんだ?誘ったの、キリトでも誘えば良かったじゃん、2人きりになれるチャンスだぞ?」
リズ「うーん、今回はあんたじゃなきゃ駄目な気がしたんだよね、付き合いはキリトよりあんたの方が長いからね。」
テツヤ「ふーん、んで、俺にして良かったって今んとこ思えてる?」
リズ「まぁ戦闘の時とかは助かったわ、後その他諸々のこともなんだかんだやってくれるし。」
テツヤ「んじゃ期待に応えられてるってことだな、そりゃ良かったよ。」
俺達は会話を弾ませながら、フラワーショップで花の輪っかを買い、店に戻った。
リズ「これをここに付けて・・・・・・完成!!!!さぁいよいよ新装開店よ!」
テツヤ「おぉー!」
リズ「っと、言いたいとだけど、まだ微調整とかあるし、今日の開店は無理ね。」
テツヤ「そっか、んじゃ今度改めて新装開店したとき行かせてもらうよ。」
リズ「あー待って、テツヤ 久々で悪いんだけどあんたの斬月、私に見せてくれない?」
テツヤ「斬月を?別に構わねぇけど・・・・・・あ、もしかして今の実力斬月で試そうとしてる?」
リズ「正解♪」
テツヤ「えぇ~?構わねぇけど壊すなよ?」
リズ「大丈夫よ、腕は鈍ってもどうすれば武器は壊れるとかの知識は頭に染み込んでるわ。」
テツヤ「なら頼むよ、久々にマスターメイサーの実力見せてもらうよ。」
リズ「それじゃあ斬月貸して。」
テツヤ「あいよ。」
俺は装備欄から斬月を取り出し、それをリズに渡した、リズは斬月をまず一度じっくり見てから鍛冶用の台座に置いた。
リズ「見た感じ少しだけ劣化してるって感じね・・・でもこのくらいなら余裕で戻せるはずだわ。」
テツヤ「なら頼むよ、金は後払いで良いだろ?」
リズ「後払いって、あんたが真面目に払ったこと数で数える程あった?」
テツヤ「えぇっと・・・それは・・・」
リズ「まぁ良いわ、友人代で付けといてあげる、それじゃあ始めるわ!」
テツヤ「おう、頼むぜ。」
リズは一呼吸吸って、改めて斬月を隅から隅まで見渡し、リズは鍛冶用のハンマーを持ち上げた。
リズ「じゃあ行くわよ!あ、一応サービスで元の能力より少しばかり性能あげとくわね。」
テツヤ「おう、頼んだ。」
リズ「じゃあ改めて行くわ!」
リズはそう言ってハンマーで斬月を叩き出した、いつも見ていた光景だが、やはり火花が散るこの光景は凄い迫力だ。
そして何よりリズの表情が本気だ、だからこの時ばかしは俺も黙っておく。
リズ「っふ・・・!やぁ・・・!」
テツヤ「・・・・・・・・・」
リズ「・・・・・・・・・あ、アレ?」
テツヤ「?どした?」
リズ「おかしいな?失敗しちゃった・・・」
テツヤ「えぇ!?斬月は!?」
リズ「いや、斬月は平気、もう一度やってみるわ、でも斬月だと怖いから別の武器ない?」
テツヤ「別の武器か・・・あ、なら拾った短剣があったな、これで頼むよ。」
リズ「ありがとう、それじゃあやってみるわ。」
今度は斬月ではなく、その辺にありそうな短剣を叩き出したリズ。
短剣だろうが火花は散る、その熱い火花と、真剣な眼差しのリズを真剣な眼差しで見つめる俺。
リズ「・・・・・・よしっ!完成したわ!」
テツヤ「どうだ!?」
リズ「今度は成功したわ!」
テツヤ「おっ!良かったじゃん!」
リズ「うーん・・・ねぇ、もう1回斬月貸してもらえない?」
テツヤ「分かった、頼むぜ。」
俺は再びリズに斬月を貸し、再び斬月は熱い火花に包まれた。
テツヤ「・・・・・・・・・・・・」
リズ「・・・・・・・・・・・・」
テツヤ「・・・・・・・・・どうだ?」
リズ「・・・・・・・・・駄目、斬月は大丈夫だけどまた失敗しちゃった。」
テツヤ「うーん・・・・・・もしかしたら斬月に原因があるのかな?」
リズ「あのレジェンダリーウェポンってやつ?」
テツヤ「そう、もしかしたらある程度力を蓄えた人じゃねぇとこいつは鍛冶できないんじゃねぇか?」
リズ「なるほどね・・・・・・」
テツヤ「んじゃリズ、今度は俺についてきてくれ、合わせたいやつがいる。」
リズ「合わせたい人?」
テツヤ「そっ、百聞は一見にしかずだ、行こうぜ。」
俺とリズは一度レプラコーン領から離れ、俺のホームであるインプ領へ向かった。
~インプ領内・カノンの家~
テツヤ「カノン?いるか?」
「わらわがおるのを確認したからここに来たんじゃろうが、入って良いぞ。」
テツヤ「まぁそれもそうだな、んじゃ入るぞ。」
俺はリズと共に、カノンの待つ部屋に入った。
カノン「さて、テツヤよ、今日は何のようじゃ?それと、そちらは?」
テツヤ「紹介する、俺の友達で鍛冶屋をやってるリズベットだ、リズって呼んでやってくれ。」
リズ「り、リズベットです!よろしくお願いします!」
カノン「ふむ、鍛冶屋か、わらわと通ずるものがあるの、まぁまずは座ってくれ。」
俺とリズはカノンの前に置かれた椅子に座った。
カノン「さて、2人は何の用でここに来たんじゃ?」
リズ「あ、あの!今度レプラコーンで鍛冶屋を開こうと思ってるんですけど、久々の腕試しでテツヤの持つ斬月を鍛冶しようとしたんですけど、SAOの頃と違って上手くいかなくて・・・・・・何かアドバイス貰えますか!?」
カノン「テツヤ お主わらわをインプ領主と知っておいてレプラコーンを連れてきたのか?」
テツヤ「いや、カノンなら相談乗ってくれそうだったからさ。」
カノン「まぁお主の友達なら信頼してもいいじゃろう、さて、リズとやら、一応わらわも武器の製造に携わっておる、出来る限りの手助けはしよう。」
リズ「ありがとございます!」
カノン「さて、まずは斬月じゃったな、このALO内ではレジェンダリーウェポンは最早鍛冶なぞ不要な物なのじゃ、劣化がないからの。」
リズ「え?でも斬月を見た限りほんの少しですが刃毀れ気味に・・・」
カノン「恐らくそれは『斬月』での疲労度の蓄積じゃろう、テツヤ 一度卍解してくれぬか?」
テツヤ「分かった、卍解!!!!」
俺はカノンの言う通り卍解をし、所持武器が斬月から
テツヤ「んで?どうすればいいんだ?」
カノン「リズ、テツヤの天鎖斬月を見てみよ。」
リズ「はい・・・・・・・・・っ!凄いわ、一切の劣化も無ければ、むしろ武器単体でもっと強化できそうな雰囲気が天鎖斬月から伝わってくる・・・SAOの頃とは大違いだわ。」
テツヤ「てーなると、天鎖斬月は鍛冶不要なんだろ?でも斬月は?俺卍解なんて強敵と当たった時にしか使わねぇぞ?」
カノン「恐らく、斬月はレジェンダリーウェポンの前身の刀身、ほんの少しレジェンダリーウェポンであるアロンダイトの影響を受け取るんじゃろう。」
リズ「それって鍛冶出来るんですか?」
カノン「ふむ・・・・・・テツヤ 申し訳ないが卍解を解除してもらえぬか?」
テツヤ「あいよ・・・・・・・・・ふぅ・・・・・・・・・」
俺は卍解を解除する為に、一呼吸置いて脱力した、すると身に纏っていた死覇装が溶けるように消えていき、天鎖斬月も自然と斬月に戻っていった。
テツヤ「出来たぞ。」
カノン「斬月を。」
テツヤ「おう。」
俺はカノンに斬月を手渡した、そしてカノンはその斬月をまじまじと見た。
カノン「ふむ、リズの言った通りちょっとした刃毀れで攻撃力が落ちとるの・・・じゃが、この程度なら恐らく・・・・・・2人共、離れておれ。」
俺とリズは椅子から立ち上がり、少し感覚を開けた、するとその感覚を開けたところに鍛冶用の台座と、ハンマーのような物が現れた。
テツヤ「おぉ。」
リズ「凄い・・・」
カノン「さて・・・参る!!」
カノンは目を瞑り呼吸を整えた後、目を見開きハンマーを手に取り、斬月の鍛冶を始めた。
リズと同じく暑い火花が飛び散る、少し違うのはカノンの場合その火花が青白く、綺麗なところだ。
リズ「綺麗・・・・・・ハンマーの使い方も打つタイミングも完璧・・・・・・」
テツヤ「・・・・・・・・・」
数分後、カノンの手は止まり、斬月は元の時よりも輝きを増して戻ってきた。
カノン「出来たぞ、完成じゃ、振ってみてくれ。」
テツヤ「分かった。」
俺はカノンに斬月を手渡され、その場で何度か素振りした、すると、今までより格段に軽く、そして鋭い風を切る音が俺の間近で聞こえてくる。
テツヤ「す、すげぇ・・・これが領主が鍛冶した武器・・・・・・」
カノン「これは物の試しで打ったものじゃ、金は無用じゃ。」
テツヤ「おう!でも、なんでお前はこれを鍛冶出来たんだ?」
カノン「恐らく熟練度の差じゃろう、わらわは自分で言うのもなんじゃが、もう鍛冶はトップレベルの熟練度になっておる、じゃがリズ、お主はまだなりたてホヤホヤ、幾らSAOで経験を積んでようと、この世界じゃリセットされてしまうものじゃ、わらわから言えるのは、ただひたすらに経験を積むことじゃ。」
リズ「熟練度・・・・・・それさえあれば・・・・・・」
カノン「あ、そうそう、もし身の丈に合わない武器を鍛冶しても武器が壊れる心配は無い、寧ろ熟練度数値があがりやすくなるぞ?いっそ斬月で経験を積むのもありかもじゃな。」
リズ「ほんとですか!?よしテツヤ!今日は遅いからアレだけど次の機会にはあんたの斬月1日貸してもらうからね!」
テツヤ「分かった、俺もお前には早く元のリズベットに戻ってほしいからな。」
カノン「わらわも時には頼って良いのじゃぞ?まぁわらわの武具には様々な僚の強者がこぞってやってくる出来栄えじゃからな、信頼してもらって構わん。」
テツヤ「あぁ、俺もインプなんだ、お前も頼りにさせてもらうよ。」
カノン「リズ、お主単体で来るとあれじゃがユウキやテツヤとならいくらでも来て構わん、共に鍛冶について学び会おう。」
リズ「はい!ありがとございます!!」
テツヤ「そういや今日レイは?」
カノン「昨日ログインした時に『明日は用事があるためログインはできません。』と言っておったぞ?なんじゃ?レイに惚れたか?」
テツヤ「なんでそうなんだよ。」
カノン「レイがわらわに愚痴ってきたんじゃ、『リアルで彼と出会いましたがやはり彼は最低な男です、カノン様も襲われないように気をつけてください。』とな。」
テツヤ「んだとあのやろぉ!?」
リズ「レイって?友達?」
テツヤ「そっ、今度紹介するよ。」
カノン「さて、2人共にすまぬがそろそろわらわの方で用がある、この部屋から出るから共に出るぞ。」
テツヤ「分かった、行こうリズ。」
リズ「えぇ。」
こうして俺らはカノンと共にカノンの家を出ることに。
テツヤ「用って何の用だ?」
カノン「まだ企業秘密じゃ、レイには言ってあるがな、近々知らせる。」
テツヤ「おう、分かった。」
カノン「ではわらわは失礼する、2人共さらばじゃ。」
カノンはそう言ってどこかへと転移していった。
テツヤ「んじゃ俺らも戻るか、リズ。」
リズ「あんたいつの間にあんなに綺麗な人と仲良くなってんのよ、ユウキがまた浮気だって怒ってくるわよ?」
テツヤ「大丈夫だよ、ユウキもあいつの事は知ってるから。」
リズ「あら、そうなの?それなら心配無用ね それじゃあ一旦戻ったら今日はお開きにしましょうか。」
テツヤ「おう。」
~レプラコーン領内・リズベット武具店~
リズ「さて!次回のログインから鍛冶屋として本格的にやっていくわよ!色々な武器を鍛冶して早くカノンさんみたいになるんだから!!」
テツヤ「頑張れよリズ、俺はALOの方ではちょっとばかし忙しい時もあるからなかなか来れないかもしれけぇけど暇な時は行くからさ。」
リズ「忙しい時って、あんた何か入ってんの?血盟騎士団みたいに。」
テツヤ「そんなんじゃない、ただインプのナンバー3の幹部になっちゃってさ、偶にさっき言ったレイって奴に呼び出し食らう可能性もあるんだ。」
リズ「ふぅ~ん、流石は救世主ね、やることが違わ。」
テツヤ「へへ~♪」
リズ「それじゃあそろそろログアウトしましょうか、明日も学校だし。」
テツヤ「そうだな、あ、リズ ここで落ちてもいいか?今更インプ領まで行くのめんどくさくて。」
リズ「良いわよ、それじゃあ上の階にベッドあるからそれ使って。」
テツヤ「サンキュー、んじゃ先落ちるね~」
リズ「また明日、テツヤ。」
テツヤ「おう、リズ。」
俺はリズと別れを交わし、そのままリズベット武具店の上の階にあるベッドで横になり、ログアウトを選択し、そのままログアウトした。
~数日後~
テツヤ「さてと、今日は呼びかけもないし、リズのとこに行ってみるか。」
俺はインプ領内の自宅から、リズのいるレプラコーン領内へ向かった。
レプラコーン領にも門番はいるが、この店に用があると伝えたら快く通してくれて、サラマンダーと違ってめんどくさくなくて良い。
テツヤ「ええっともう開店してるはずなんだが・・・・・・おっ、結構並んでるんだな。」
リズの店の前には4.5人のレプラコーンプレイヤーがいる、俺はその最後尾に並び、自分の番になるのを待った。
そして、いよいよ俺の入店、と言ってもまだやってもらうこともないと思うけど。
リズ「リズベット武具店へ・・・・・・ってテツヤじゃない、どうしたの?」
テツヤ「様子見、随分繁盛してるじゃん。」
リズ「えぇ、お店を出す時に写真付きで領主に許可証出したんだけど、レプラコーン内で出てる本でこの店の紹介文に『そばかすがチャーミングな美少女プレイヤーの鍛冶屋登場!』ってあってね、その美少女プレイヤーに釣られた人が多かったんだけど、いざ鍛冶してみれば皆私の腕を褒めてくれてね、嬉しくなっちゃったよ♪」
テツヤ「そっか、そりゃ良かったな。」
リズ「目指すはあの頃のようなメイサーよ!」
テツヤ「お前ならなれるさ、頑張れよ。」
リズ「任しなさい!リズベット様を舐めないでよね!」
テツヤ「頑張れよリズ!目指せカノン越えだ!」
リズ「えぇ!その為にも、これからもリズベット武具店をご贔屓にね♪」
いよいよ開店したリズベット武具店。
リズは全盛期の頃のような鍛冶力を取り戻せるのか?
頼もしい仲間が戻ってきてこれからより一層ALOでの不安がなくなるはずだ!
次回は哲也と渚が本音で語り合う!次回もお楽しみに!