神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

67 / 85
第9話 true feiendship

京谷「さて【真実を上書きする】能力について、俺たちの方は改めて、浄夜君たちには知ってもらいますか。僕の能力を」

 

京谷は小さく息を吐いた。

 

京谷「先ず、僕の持つ【真実を上書きする】能力。これは別世界の『DIO』と戦っていた時に発動したのさ」

三人「!!?」

 

先ず初っぱなから驚いた。『DIO』と戦ったと言うのだ。

取り合えず、俺、雛、鈴仙は酒が噎せる程には驚いた。

 

京谷「驚くのも無理はないよ。僕でも驚いたし。んまぁ勝てたけど」

三人「勝てたあぁぁ!?」

京谷「戦闘の最中に共鳴が発動して、何とかオーバーヘブンとレクイエムの発動状態で勝てたのさ。いやーあの時は辛かった。戦いに出た咲夜や妖夢、利久に父さんが魂にされて取り込まれたんだもん」

咲夜「だって………あんな能力だと思わなかったもん………」

 

咲夜が京谷の腕に胸を当てながらしがみつく。〆ッぞ?

 

京谷「コホン………んまぁ、これが能力を手に入れた時の話。本題はここからだね。【真実を上書きする】能力。これは言葉通りの能力で【真実を上書き出来る】能力さ。例えば………」

 

そして、彼の姿はガラリと変わった。早着替えの天才って訳でもなさそうだ。

 

鈴仙「目の色が………変わった……!?」

雛「それに………何?………その額の星は………?」

 

そう、彼女らの言う通りで、目の色は変わり、額に星のアザがあり……挙げれば切りがない。

 

京谷「これが僕のオーバーヘブン。天国を越えた状態の姿さ。そして、『真実を上書きする』」

 

刹那、京谷の持つお猪口が消えた。別に文法的な比喩等ではなく、本当に消えたのだ。

 

浄夜「消えたッ!?」

京谷「『僕の持っているお猪口が存在しない』という真実に上書きしたのさ。だから消えた。この通り、この状態の僕。またはオーバーヘブン状態のスタンドが触れる、または殴る事によって使える。これがオーバーヘブン、【全てを越える能力】さ」

 

そして、また小さく息を吐いた。その話は驚愕過ぎた。気付けば、周りには沢山の人。

 

霊夢「質問良いかしら?」

京谷「どうぞ、この世界の博霊霊夢さん」

霊夢「それを使えば、貴方はどんな世界でも………」

 

恐ろしいことを聞こうとするな。しかし、俺もそれは思った。

 

京谷「勿論、手に入れられる。でもね、僕はこんな力無闇に使うものじゃないって知ってるのさ。ここには『悪役になる』為に来たけど、遊びの範囲さ」

雛「遊びで私たちをボロボロに追い詰めるのは遊びと言えるのかしら?」

 

全くだ。

 

京谷「それはごめん。だって悪役に成りきろうとするなら、これぐらいは徹底しなきゃなれないでしょ」

 

う~む、そう言われると一理あるが……釈然としない。

 

鈴仙「今の姿見てると、あの時のオーラなんて何処にも見当たらないわね。それが何時もの?」

京谷「んまぁそうだね。だって、いつもオーラ出してたらこっちが疲れるんだもん。それは皆嫌でしょ?」

霊夢「あのオーラって?」

京谷「それはだね……………」

 

 

 

 

 

 

~青年説明中~

 

 

 

 

 

京谷「………という訳さ」

霊夢「………こいつ本当に世界の1つや2つ手に入れてそうなんだけど………」

 

激しく同意しよう。何せ、あのオーラだ。人望を集めて、一つや二つの世界は滅んでもおかしくない。

 

京谷「酷いなぁ。ここが初めて来た別世界なんだよ?ついテンション上がって暴れたとしても世界の征服なんてしません」

浄夜「テンション上がって暴れるって………何よ?」

 

まるで暴走族だな。いや、暴走族になったことないから分からないけど。

 

京谷「そのまんまの意味。さて、ちょっと気分転換したいけど………久々に歌を歌いたいなぁ………紫さん」

紫2「はいはい、登場登場!!」

 

盗み聞きか?悪趣味BBAめ。

 

京谷「この世界のプリズムリバー三姉妹を呼び出す事って出来ます?」

紫2「許可が出ればいけるわよ~」

紫「大丈夫よ」

紫2「だってさ~」

 

プリズムリバーか、俺が勝ち越したライバル……あー楽しかったね。

 

京谷「それじゃあ、お願いします」

紫2「あいあいさ~」

 

そして、数十秒でスキマから訳も分からず来たプリズムリバー三姉妹。

 

ルナサ「こ………ここって………?」

浄夜「あ、ルナサ」

 

軽く手で挨拶。

 

ルナサ「あ、浄夜………じゃなくて!!私たち何で紅魔館に居るのよ!?」

京谷「僕が呼びました~」

ルナサ「アンタ誰よ!?」

 

珍しく大分混乱しているな。

 

【事情説明中】

 

 

 

ルナサ「つまり、私たちと演奏をしたいと」

京谷「君たちの腕は知っているし、何より今から歌う曲は君たちにしか頼めないんだ。やってくれるかな?」

ルナサ「………そこまで言うなら。リリカ!!メルラン!!今から演奏始めるわよ!!」

二人「あいあいさー!!」

 

三姉妹は楽器を用意し、音の確認をした。京谷にはマイクが投げられた。咲夜さんだ。え、どっちの世界の咲夜さんか?知らんな。どうやって見分けるん?

 

京谷「サンキュ。この世界の咲夜さん」

咲夜「………何か、貴方の世界の私が貴方にデレデレなんだけど?」

 

良く分かったな。

 

京谷「そりゃあ、恋人ですし。………さて、三人とも。頼むよ」 

リリカ「任せちゃってー!!」

京谷「それじゃあ………やろうか!!」

 

京谷が歌うのは何か?曲名は言わなかったが途中で何となく分かった。

 

 

 

ナノの『Rock on.』だろう。

酒でも呑みながら聴こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わった。万雷の拍手は止まず、会場全部のテンションが上がってた。

対して京谷は………

 

京谷「つ、疲れた………」

咲夜2「お疲れー!!♪」

京谷「さ、咲夜!!汗臭くなるよ!?」

咲夜2「良いも~ん♪京谷の匂い~♪」

京谷「ちょ!!それに熱い!!ライトも当たって熱い!!」

 

そろそろ怒るぞ、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

酷い目に遭った。あっちの世界の早苗が俺を殴ってガードした腕が腫れた、他にも色々やられて流石にキレた。そんなこんなもあって……その翌日、別れの日。

 

そして、京谷は帰り際の時に耳元で囁いた。

 

京谷「【君が得たのは、決定権だ】」

 

え?と、振り向くがそこにはもういない。

ただ、桜の花が散っていた。

 




コラボが終わってしまいました。鬼の半妖さん!!ありがとうございました!!

ここでですが、私は高校入学しまして、何時もよりも更新スピードが遅れる場合があります。申し訳ありません。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。