神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
京谷「なに、そんなに身構えるな。そう、唯の昔話のことだ」
浄夜「………は?」
何を言っている?桃太郎でも聞かせるのか?
京谷「………そうだな、昔の話だ。ある時、青年が居た。その青年は少々特殊であった」
京谷は棚の本を手に取り、そして捲った。
京谷「おぉ、これはネクロノミコンか。中々面白い本なのだが、普通の人間や耐性のない者では発狂するらしい代物なんだそうだ。面白いんだがな」
はい?おっかしいなぁ……昔話とやらを聞いてるんだよな?ん?
と思ったら、昔話を続けた。
京谷「その青年は己が内に光と闇を抱えていたそうだ。だが、それを狙う者も居た。その青年は狙う者と対峙し、勝利を遂げたそうだ」
全く、マイペースだな(ブーメラン)
んで、その青年が勝ってどうなったのか?京谷は本を閉じた。
京谷「………以上だ」
浄夜「………はぁ???」
京谷「『それだけ』と言ったのだよ。言葉の意味が分からなかったのか?樹条浄夜」
意味より意図が分からんわ。なんだ?笑うとこか?
渾身のジョーク?ちょい分かりづらいね。もうちょっと分かりやすく、且つ面白いジョークを披露しないと、アメリカで成功できないぜMr.京谷。
京谷「以上が、私の『過去』だ」
浄夜&鈴仙「!?」
What!?Your memory!?Are you kidding!?
おっとっと、ついつい流暢な英語を言ってしまった。←英語2
京谷「何だ?鳩が豆鉄砲をくらった様な顔をして?どうしたと言うのだ?」
京谷がニヤリと笑った気がした。
京谷「いや、『過去』ではなく『正体』と言ったところか」
鈴仙「正体?」
鈴仙が、京谷の言った言葉に突っかかった。
京谷「そうだな。あまり自分から言うのもなんだが、この私の正体を教えようかとな」
急に、彼からの殺気が増えた。
京谷「………私の名前は五十嵐京谷。『光』と『闇』の生まれ変わり、即ち『ジョナサン・ジョースター』と『DIO』の生まれ変わりだ」
鈴仙「なッ!?」
浄夜「何だとッ!?」
驚きを隠せない。多分、顔に滲み出てる、どれ程吃驚してるかが。
いつの間にか京谷からの殺気は無い。空間には残っているが。
京谷「さぁ。始めようか。『聖なる末裔』か『光と闇の生まれ変わり』との対決を!!!『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!!」
奴は右手を変化させた。チッ、さっきから『ビートルact2』みたいに自身のスタンドを扱いやがって……俺がバカみたいじゃあないか。
京谷「『
浄夜「『スタープラチナ』!!!」
俺はスタプラに変身。拳と拳がぶつかり合う。
奴のチェンジャーと俺の響く声。つまり図書館は広い。
じゃあ、一部だけ壊れても問題ないよな。一暴れしようじゃあないか。
京谷「『スティッキーフィンガーズ』!!!『
次は左腕をスティッキーフィンガーズに、下半身を
おや?どうやら、チェンジャーは足払いをする気らしい。ならば……
チェンジ「!!!」
後ろに退く。これで回避、と思いきや京谷自身が回転しながら右腕を振るう。
ハッピーセットで足払いも仕掛けてきた。
浄夜「ッ!!!」
右手は止めたが足払いは不回避。よって体勢が崩れる。さらにチェンジャーの追撃。やめたげて。チェンジャーは京谷を踏み台に、俺を踵落とし。
チェンジ「無ッ駄ァ!!!」
浄夜「チッ!!!オラァ!!!」
バランスを無理して直し、チェンジャーの踵落としをキャッチ。
京谷が蹴りを入れようとする。
京谷「無駄ァ!!」
浄夜「ぐおッ!!」
反応が遅れ、十分に入る。
更にチェンジャーの一撃ッ!!
チェンジ「無駄ァ!!」
浄夜「ゲハッ!!」
踏ん張って立ち続けた。
……『五秒間』だ。実は時を止めていた。彼はその中も動いていたのだ、最早どう対処すればいい。
すると、彼は耳元で囁いた。
京谷「私の時止めの時間。知りたいか?………この状態で13秒は止められる。
左手でピースしやがってる。喧しいわ。
……さて、どうしたものか。絶望と言えばそうかもしれないが、それが俺への糧になる。諦めが悪いのが、俺のダメな所。
京谷「私が思うに、樹条浄夜。貴様は原作通り、
奴の言葉は耳に入っていない。と言うより、入れてない。余計な情報を入れないために。
チェンジ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」
京谷は少し離れた。
京谷「時は動き出す」
瞬間吹っ飛んだ。壁にクレーターが出来る程。普通これで死は確定するが、流石に20thセンチュリーボーイで吹っ飛んでる最中に覆った。
鈴仙「浄夜ッ!?」
悟られるとヤバイんで反応はしない。と言うか動けん。イテテ……ゴメン、何とか耐えて。
京谷「さて、次は君の番だな」
ゆっくりと鈴仙に近付く京谷。それに、鈴仙は構えた。
鈴仙「シャボンカッター!!!」
京谷「『キングクリムゾン』」
時を飛ばした……のだろう。奴が鈴仙の後ろに回っている。
京谷「貴様は面白くないな。消えろ」
鈴仙「!?」
奴は言った。「貴様は面白くない」……と。
『面白くない』?テメェに付き合わされてるこっちの身にもなってみろよ?テメェの冒険だか、生まれ変わりだかなんだか知らねぇが、そんなのテメェの問題だろ?
勝手に巻き込んで、『面白くない』だぁ?
京谷は鈴仙に手刀をくらわせた。そして、上に放り投げた。
チェンジャーが、ラッシュを与える。
チェンジ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」
鈴仙は天井にぶつかり、落下する。殺したのか?
俺は今まで、殺しは絶対に控えていた。そんなの、『最終手段』でやる。だがアイツ……いや、まだ死んだとは限らねぇ……ただ
じゃねぇと、もう怒り足りねぇぜッ!!!!!!
浄夜「ッぁぁぁああああアアアアアア!!!」
気付けば、叫んでいた。
策も無しに、体力も無しに、叫んでいた。
初めての殺気。心の底からの殺気。
今までこんなにも人を殺したいと思ったことはあっただろうか。いや、ない。
世にも卑しい奴の顔面をぶん殴りたい。
それ一心だった。
浄夜「テメェ、よくもッ!!!」
京谷「ハッ!!憎いか!?」
違うッ!!!
京谷「悔しいか!?」
違うッ!!!!!!
京谷「仲間がやられて腹立たしいか!?」
俺は……許さねぇ…
京谷「ならば、、この俺を倒してみろ!!樹条浄夜ッ!!!」
浄夜「ッぁぁぁああああアアアアアアアアアアアア!!!!!」
テメェの言う通りにしてやるよ…
テメェを、ぶっ殺してやるッ!!!!!
初めてガチで怒ったよ浄夜君。