神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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第3話 VEROW is especially crow

ブロウはスタンドを引っ込め、上昇する。そして、新たに『白い』スタンドを出す。

来る……そう感じ取り、警戒をする。予想は的中し、レーザーを放ってきた。

 

雛「爪弾ッ!!」

 

雛は指を中心に回転させ、爪弾を撃った。レーザーと衝突して危機を免れた……ように思えたが、ブロウは何故かニヤリと笑っている。

その時ッ!!レーザーからは視界を遮断される程の光が放たれたッ!!

 

雛「なッ!?」

鈴仙「ひ、光!?これじゃ視界が!!」

浄夜「目が!!目がアアァァァァァ!!」

 

俺って目が弱いんだよね。テレビを少し長く観ただけで涙が出る。おかげで変な誤解をされて……嫌になるね。ゲームだったら絶対に弱点は光属性だね。

 

おや?やっと光が……ッ!?

上空には赤、青、水色、黄、茶の五色のスタンドを出していた。そして、一斉に放たれたと思われるレーザーの数々。

 

雛「フッ!!」

鈴仙「ッ!!」

浄夜「おわわッ!!」

 

雛は、水色のレーザーが右腕を掠るが回避。うどんげは、赤と茶色のレーザーをなんなく回避。俺は青と黄色のレーザーをギリギリで回避。見方によってはジョジョ立ちだな。

 

雛「!?し、しまった!!氷が!!」

 

雛に右腕には氷が纏わる。

 

鈴仙「チィッ!!」

 

うどんげは炎に囲まれた上に、土柱が迫る。しかし、ジャンプで素早く回避。

 

浄夜「アビャアアアァァァァァアダダダ!!」

 

青のレーザーで、水が噴射。それが掛かって黄色のレーザーの電気に感電。と思いきや、『レッド・ホット・チリ・ペッパー』になって、受け流していた。ムーディー勝山状態だ。

ん?じゃあ何故叫んでいるか?間抜けに思われた方が後に楽になる。相手に余裕を持たせる、みたいな。通用するかは分からんが、やらんよりマシだ。

 

などという、どうでもいい説明をしている内に、白いスタンドを出しやがった。

 

雛「また!!」

 

回転で氷を削ったか、元々かは分からないが、手の部分は氷から出ていた。

 

雛「『act4』!!」

 

初めて見た。彼女の切り札であろう『(タスク) act4』。きっと切羽詰まったのだろう。

爪が発射される。同時に出てくる『タスク』。

 

ブロウ「ナッ!?」

タスク「チュミミーン!!」

 

爪弾はレーザーを貫通。そのままブロウにラッシュを食らわせる。

勿論、レーザーの光が発生するが、最早気にする必要はない。俺は気にするが。

 

浄夜「目が!!目がアアァァァァァ!!」

鈴仙「五月蝿いわよ浄夜!!」

 

仕方ねぇだろォォォォォッ!!光が弱点なんだからァァァッ!!

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

『タスク』のラッシュは続く。

 

ブロウ「ガガガガガギギググガアァァ!!」

 

その勢いにブロウは吹っ飛び、紅魔館の窓をそのまま破っていった。

 

浄夜「逃がすか!!雛、氷破壊してくれ!!」

雛「浄夜!?もう大丈夫なの!?」

浄夜「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』になって動いたから電気が消費されたから平気。目はアウトだけど」

鈴仙「駄目じゃない」

 

ごもっともです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浄夜「この先って大図書館だったよな?」

雛「えぇ、確か」

浄夜「……ふぅ…」

 

この嫌な気配、殺気、その他諸々が、ブロウを倒した後に濃くなった。汗の量が半端じゃあない。ブロウを倒した後に…か……つまりは、仲間を大切にする奴である可能性が高い。

やれやれ、悪なのか善なのか………検討もつかねぇな。

 

雛「ねぇ、浄夜。あれ……」

浄夜「ん?ありゃ人か?殺気……敵だな」

 

堂々と構えてやがる。自信の表れがスゴい。

 

浄夜「おい、アンタ。『あのお方』って言う奴の手下?」

?「いかにも」

 

全く……男らしいね。清々しい程に堂々だ。

そのローブの男の近くにスタンドが現れた。あの男のスタンドだろうか。

いや、様子を見るに違うようだ。

 

?「何用でございますか?『DIO様』」

 

何ッ!?今、何と言ったッ!?『DIO』だとッ!?

いや、待て。スタンドが違う。『DIO』の名を借りた誰か。『五十嵐 京谷』か?

 

?「失礼ながら、現在ジョースターの末裔と思わしき人物と、その仲間と対峙している最中でございます」

DIO?『要件のみ伝える。変更で俺は屋上にて待つ。良いな?』

シャ「御意。そして必ずや、この『シャーベット』がDIO様の望む結果にしてみせましょう」

DIO?『期待しているぞ、シャーベット』

 

おかしい。今の会話には『矛盾』がある。シャーベットと呼ばれた男に『期待』すると言っていた。

しかし、DIOと呼ばれた謎の男は、屋上で『待つ』と言っていた。

『待つ』?何をだ?シャーベットを?俺達を?そもそも何故屋上?外は寒く、屋上だと陸より風が強い。なんなら中で待っといた方がいいだろう。もし、俺達と戦うのだとしたら、屋上は広くて有利だ。

つまり、『彼は俺達と戦う前提で待っているのではないか』?

ただの考えすぎか?それとも……

 

シャ「さて」

 

敵の声で我に戻る。

 

シャ「今話した通りだ。貴様らをここで潰す」

雛「やれるもんなら、やってみなさい!!act4!!」

 

雛はいきなりact4で爪弾を撃った。ほほう、一瞬で終わらす気か。

その爪弾はローブに当たり、ラッシュッ!!には、ならなかった。

 

シャーベットは爪弾を掴み、破壊したッ!!

 

浄夜「オウノー!!ベリーショック!!」

 

正にッ!!スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃ッ!!

そうだ、ただ言いたかっただけさ。悪いかい?

 

雛「ま、まさか………act4が………潰された………あ、有り得ない………」

シャ「ふん、他愛ない。こんな爪一つで殺せるならば、苦労はしなかっただろうに」

 

いや、苦労して殺した男がいるんですけどね?巷じゃ絶対殺すマンって言われてるからね?

シャーベットは持っている爪を投げ返した。その速度ッ!!なんと、時速160kmッ!!

 

浄夜「危ねッ!!」

シャ「避けるか。中々素早い奴よ」

 

あ、危ねー!!ギリギリだったー!!

俺、ボクシングでチャンピョンになれるかも。あの速度を避けるってマジで行ける。具志堅を越せる。今は越そうとしてるボクサーがいるが、更に上に行ける気がする。

 

シャ「だが、このシャーベットに勝てぬ相手ではない」

 

「貴様ら纏めて始末してやる!!」

 

さて、コングがなったぜ。第二ラウンドと行こう!!




遅れてすまぬ。データが月までブッ飛ぶあの衝撃のせいで遅れちゃったぜ。

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