神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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赤蛮奇も草の根妖怪ネットワークに所属している設定にさせてください。


日常編 No.4
さぁ、釣りだ


浄夜「………釣れねぇ」

 

やぁ、皆。俺だ、浄夜だ。

今、釣りをしている。湖でね。結構魚がいるらしいから、これは楽しみだ。

と、思っていたのだがな……全く釣れないのだよ。

 

浄夜「一度引き上げようかな……」

 

最早諦めていた。そんな時ッ!!手にかかる重い感覚ッ!!

Hooooo 来たぜッ!!

 

浄夜「キタキター!!……いや、おっもッ!?」

 

おかしい。いくらなんでも重すぎる。人間のような体重だ。

まさか、幻想郷の魚はこれ程にでかいのか!?

有頂天ッ!!天にも昇るような気分ッ!!

 

浄夜「逃がすかァァァァッ!!」

 

回す回す、そして……影が見える。

 

浄夜「パッと見た感じ、大きいぞ!!」

 

引く引く、そして……来たッ!!

水が宙へ舞う。同時に魚も舞う……魚?

 

人魚「痛い痛い痛い痛いッ!?」

浄夜「………天ぷら」

人魚「ひぃ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかさぎ「食べないでくれてありがとうございます……」

浄夜「流石に人型は喰えないぜ」

わかさぎ「私、『わかさぎ姫』と言います」

浄夜「そのままかよ」

 

針を抜き、クレイジー・Dで治療した。

幻想郷には人魚もいるのか。

 

浄夜「俺は樹条浄夜だ。さぁ、帰りな。俺は釣りの続きをするのさ」

わかさぎ「………」

浄夜「……何だよ。何か俺の顔についてるか?」

わかさぎ「いや、別に」

浄夜「そ、そうか…」

 

彼女はこちらをまじまじと見ている。

そんなに見るなよ。なんか、恥ずかしいし。マジでこいつなんなんだ?

 

浄夜「おい」

わかさぎ「ん?どうしたの?」

 

首をかしげる。その動作が少し可愛くてドキッとした。

 

浄夜「あ、いや、だからさ、何故そんな俺を見つめるのさ」

わかさぎ「うん、ちょっとね。……あ、本当だったんだ~……」

 

何が!?何が本当なの!?

怖いぞここまで来ると。

 

浄夜「何がだよ」

わかさぎ「貴方、噂のすたんど使いってのでしょう?」

浄夜「噂?ドナルd……いや、なんでもない」

わかさぎ「星形のアザがあるとかも聞いてて、本当にあったからビックリしたの」

 

なるほど。俺も有名になってしまったか。

嬉しくはない。

 

わかさぎ「そこでね……お願いがあるの」

浄夜「ん?どうかしたのか?」

わかさぎ「ちょっと助けてくれないかしら!?」

浄夜「んあ?どうした急に」

 

急に助けを求められた。

何がどういう経路があって助けて欲しいのか。

ま、いっか。別に、危険そうじゃあないし。

 

浄夜「いいぜ」

わかさぎ「本当!?ありがとう……じゃあ、行きましょ!!」

浄夜「へ?」

 

俺は彼女に手を掴まれ、引っ張られた。

 

浄夜「うぬわぁ!?ゴボゴボゴボゴボ……」

 

そして俺は水の中へと入っていた。




今日、短いけど勘弁して。

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