神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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人は学び続ける者

レミリア「act2?」

浄夜「要するにパワーアップしたって訳さ」

 

俺は手に持っている折れた槍を床に置いた。

 

レミリア「そう……だからって、攻撃はやめないわ」

浄夜「ま、そりゃそうさ。それで……『攻撃を止めないことでアンタの命の保証が出来なくなったぜ』」

レミリア「ほざけ、お前なんかの『スタンド』とやらに、このレミリアが負ける筈がない」

浄夜「それは、アンタが決めることではな……」

魔理沙「おッ邪魔ッしまァァす!!」

 

・・・・・・・・・・・・え?

 

魔理沙「………えーと、これは……?」

浄夜「魔理沙、ちょいとこっちに来て」

魔理沙「お、おう…」

 

魔理沙が俺に近付いた。

 

浄夜「…『ヘブンズドアー』ッ!!」

魔理沙「ッ!?」

浄夜「えぇっと、今の記憶があるページを破って……紅魔館から出て行く……っと」

 

魔理沙はムクッと起き上がり、操り人形のように何も喋らず帰っていった。

 

浄夜「…よし、かかってこい」

レミリア「え?あ、うん……切り替えがスゴいのね」

浄夜「まぁな」

 

レミリアは構えた。

 

レミリア「言っとくけど、その槍は100%私の妖力で出来ているの。だから、折れてもいつでも作れるわけ」

浄夜「なんだ、筋肉の無駄遣いか」

レミリア「なんだそれ」

浄夜「『クレイジーダイアモンド』&『ゴールドエクスペリエンス』」

 

右手が『クレイジーダイアモンド』で左手が『ゴールドエクスペリエンス』だ。

 

レミリア「行くぞ!!」

 

レミリアは思いっきり槍を投げた。

だから俺は思いっきり床を殴った。

 

浄夜「ドラァ!!」

 

その床は次第に壁になってゆき、完全に槍を止めることの出きる状態。

しかしッ!!その槍は壁を貫通したッ!!凄まじい破壊力ッ!!

 

浄夜「ッ!?『星の白金(スタープラチナ)』ッ!!」

 

足の色が変わり、物凄く速いスピードで回避した。

その、回避した先にッ!!なんとッ!!レミリアが殴りかかってくる光景が見える。

 

レミリア「ハァッ!!」

浄夜「ッ!!ハッ!!」

 

ギリギリの回避。

その拳は俺の顔面をかすった。驚くことにそこから血が出ている。相当のスピードだ。

 

レミリア「チッ!!」

 

刹那ッ!!殺気を感じたッ!!

何かが起こるッ!!

 

浄夜「『ゴールドエクスペリエンス』ッ!!」

 

床から木が生え、その木の上に乗る。

 

浄夜「フゥーッ……危なかった」

レミリア「へぇ、良い勘してるじゃあない」

浄夜「まぁな」

 

俺がさっきまで立っていた場所。正確に言えば……木に槍が刺さっていた。

 

レミリア「ビリヤードはお好きかしら?」

浄夜「あんまり分からん」

 

つまりこうだ、さっきレミリアが投げた槍は壁を貫通した。そんな槍がビリヤードのように跳ね返ったのだ。

普通に考えてあり得ない。さっきまで壁をぶち破った槍が他の壁には跳ね返ると言う謎。そして、槍の形状からして跳ね返る筈がない。

じゃあ何故か?簡単だ。レミリアの妖力だからだ。

レミリアの妖力な為、遠隔操作が出来たのだッ!!

 

これは世界の常識に囚われている人には思い付かない攻撃方法だ。

 

浄夜「ホッ!!」

 

俺は木から降りた。

 

レミリア「ただ、貴方は敵の情報をあまり得ようとしないが為、足を掬われる」

浄夜「……何を言って…………ハッ!?」

レミリア「否、足が動かなくなる、だね」

パチュリー「人使いが……じゃなくて、魔女使いが荒いんだから」

浄夜「あぁ、そう言うことか……」

 

真下には、魔方陣があった。

パチュリーによるものらしい。一瞬で魔方陣を創るとは……流石だね。

 

パチュリー「お褒めの言葉をありがとうごじゃーます」

レミリア「さてさて……ハァッ!!」

浄夜「グフッ!!」

レミリア「フフ……」

 

物凄い激痛。吐血をしてしまった。

そのまま倒れる。

 

レミリア「分かった?貴方は少し相手の敵の人数や、能力を把握することね。尤も、私のような吸血鬼に勝てるはずもないのだがね」

浄夜「……そうだな」

レミリア「貴方はなんでもかんでも一人でやるからダメなのよ。もっと人に頼りなさい。自身を過信しているわ」

浄夜「……」

 

彼女はその通りのことを言っている。『一部を除いて』。

 

レミリア「今日はこれで許してあげ…」

浄夜「俺は、弱いのさ」

レミリア「え?」

 

彼女は首を傾けた。後ろにいるパチュリーも。

 

浄夜「弱いが為に、今こんな状態さ」

レミリア「……何を…」

浄夜「アンタの言い分、間違っている部分がある」

レミリア「何?」

浄夜「俺は、『人に頼るぜ?』」

??「『(タスク)』ッ!!」

 

何者かの声がした。その、同時にッ!!木が、何かに削られたのだッ!!

削られ、レミリアの方へと倒れる。避けようとするが何かに躓いた。木の根っこ……いや、浄夜がまた命を吹き込んだのだッ!!

木は、床とでレミリアの足をサンドウィッチにした。

 

レミリア「バ、バカなッ!?」

浄夜「何故、仲間がここに来るんだ?ってか?簡単さ。魔理沙だよ」

レミリア「…何?」

浄夜「『ヘブンズドアー』で、彼女を本にしたときに書いたのさ。『雛に、紅魔館に来るように言う』ってね」

レミリア「……なるほど。負けたよ」

 

案外アッサリと敗けを認めた。

 

レミリア「清々しいね。初めてこんな感情で負けた」

雛「私はあんまりだけど。いきなり呼ばれて、いきなり戦って、いきなり勝って。訳分かんない」

浄夜「まぁ、そうだよな。だが気にするな」

雛「気になるわよ。チャッカリact2になっちゃって」

 

そうだ、俺はその言葉で思い出させてくれた。

成長したんだ。つまり、まだまだ成長するってことだ。

 

レミリア「止めても、どうせ行くんでしょ?」

浄夜「あぁ、ある意味異変解決だからな」

レミリア「そう……。パチェ、この人達を妹の元へ」

パチュリー「はいはい」

雛「何の話?」

 

いまいち理解していない彼女であった。


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