神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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心の中は霧雨に

霊夢「イタタタタ」

浄夜「んなわけねぇだろ。クレイジー・ダイヤモンドで治したんだから」

魔理沙「脳が勘違いしてんじゃないのか?私は全然痛くないぜ」

浄夜「見た目は痛いがな」

魔理沙「お?殺るか?」

浄夜「遠慮しておく」

 

などとふざけているが、今は異変解決中。別に飲み会中じゃあない。

今、俺はいったい何をやっているんだろうと思ったりするが、霊夢達は慣れているからこそこう言う話をしているのだろう。俺は慣れてないから、すっかりこの人達のペースにのみこまれている。

 

浄夜「ン、ここだな。地霊殿ってのは」

魔理沙「へぇ、でかいじゃあねぇか。どっかの神社とは大違い」

浄&霊「「あ"?」」

魔理沙「あ、いや、浄夜には……」

浄夜「覚悟はいいか?オレはできてる」

魔理沙「いやぁ……その、なんていうか…………すまないZE☆」

浄夜「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」

魔理沙「タコスッ!?」

 

そして彼女は帰らぬものに……「勝手に殺すな!!」

 

霊夢「なによ。生きてるんじゃあないの」

魔理沙「生きてちゃあダメかッ!?」

??「あの…」

浄夜「それを決めるのは…君さ」

魔理沙「オメーも痛いじゃあねぇか!!」

霊夢「ふ、深いッ!!」

魔理沙「嘘だろ!?」

??「いや、あの…」

魔理沙「こんなの深くもないぜ!?ただキザなことを言っているだけだ!!」

浄夜「そうかもしれないし……そうじゃあないかもしれない」

霊夢「もっと深いッ!!」

??「あのッ!!さっきから人の家の前で何やってんですかッ!?五月蝿いですよッ!!」

三人「…………誰?」

 

桃色の髪をした少女……と言うより幼女。体の回りに絡みつくように浮いている…目?みたいな何か。ほほう成る程、中二病か。

 

中二病「三人同時に同じことを思うの、止めてください。そして、名前のところに中二病って書くの止めてください。せめて『女』とかにしてください」

浄夜「じゃあ、女」

さとり「女じゃないです。古明地さとりです」

浄夜「ンだよ。女にしてくれって言ったり、古明地さとりって言ったり。お前の名前は何さ」

さとり「この人やだよ。スゴい屁理屈言ってくる」

浄夜「屁理屈も理屈だ」

さとり「もういいですよ。取り合えず何用ですか?」

霊夢「異変解決に来たの。あんた?地霊どもが湧いてくるんだけど」

さとり「本当は解決したくないなって思ってますね?」

霊夢「えッ!?」

 

それ、幻想郷の巫女としてどうなのさ。

 

さとり「温泉が沸いたから参拝客が増える、って思っていますね」

 

あぁ、成る程。なんと言う金の執着。前世はお金と恋人だったんじゃあないだろうか。

それにしても多分この子、心を読むのか。色々と大変そうだな。見たくもない物まで見てしまう。例えば、オレの家のベッドの下にある……

 

さとり「薄い本ですか」

浄夜「正解ィ!!」

霊夢「薄い本?何それ」

魔理沙「魔法書かなんかか?」

さとり「知らなくて結構です。というか、スゴいですね」

浄夜「内容?」

さとり「違う!!……コホン。貴方達ですよ」

浄夜「オレェ…?」

さとり「そう。貴方達。普通、心を読まれるのは抵抗がある筈です。貴方は自重した方がいいですが……まぁ、兎も角、私に嫌な印象を持つと思ったのですが…」

浄夜「まぁ、オレら普通じゃあ無いしな」

さとり「貴方は読めば分かります」

浄夜「心を読んで惚れるなよ?」

さとり「それで惚れる人なんて居るわけないじゃあないですか」

霊夢「か、カッコいい!!」

魔理沙「輝いて見えるッ!!」

さとり「漫才師かなんかですか?」

 

自然に口が動いちゃうんだ!

うむ、そろそろ聞こうか。

 

浄夜「さて、異変の主犯者は誰だい?」

さとり「私のペットです」

浄夜「そう言うご趣味で」

さとり「なぜそっちを連想するんですか。根っからのアレですね」

浄夜「いや、さとりならきっとそうかなと」

さとり「初対面でそう言う趣味と思われたのは初めてですよ」

浄夜「俺も初対面でそう言う趣味だと思ったのは初めてだよ」

さとり「ハァ……この地霊殿の中にある旧地獄に彼女は居ます。自由にまわっていいですよ」

浄夜「俺ってバレエやスケートの経験ないからさ」

さとり「まわるの意味違う」

霊夢「ねぇ、何時まで夫婦漫才してるの気?家主の許可もらったんだから行きましょうよ」

浄夜「おう、分かった。って言うか案内してくんね?」

さとり「私も付いていきますが、中にいる猫が案内しますよ」

浄夜「おや?まるでもう用意していたみたいに言うね?」

さとり「えぇ、内心焦ってます。何せペットが大暴れですから。私には手がつけれません」

浄夜「それで、異変解決者の俺たちに任せたと…そう言うわけか?」

さとり「はい、そう言うことです。ですが、やはり殺されちゃあ困るわけですよ」

浄夜「安心しろ、元より殺す気はねぇ」

さとり「知ってます。心、読めますから」

浄夜「便利、便利」

 

思ってもいない言葉を発し、地霊殿の中へと入っていった。

と言うか、心が読まれたってことは遺体や灰のことを知ったってことか。まぁ、隠すこともないだろうし、いいだろう。


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