神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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勇儀戦を大改造ビフォーアフターしました。
なんということでしょう!!(作者の頭が)

いや、人間誰しも物忘れはしますよ。時には大事なことだって忘れてしまう。
はい、言い訳ですスミマセン。天使と桐生さん、すみませんでした。コラボの時に勇儀と萃香が登場したのを忘れていました。本当に申し訳ありません。

もう、修正をしたので宜しければ修正版もどうぞ。

それでは、どうぞ!!


ゴールド・エクスペリエンス その2

こいし「クッ!!」

 

こいしは痛みで後退りする。何が起こったのか、彼女には理解が出来なかった。

雛の能力が分からなかったからだ。

だが、それは雛も同じである。

 

雛「その、木を生成する力。そして、細胞を暴走させる力だけなんて考えてみればそんなじゃあないの?」

こいし「……」

 

木を生成するんじゃあない。命を吹き込むのだ。

勘違いをしている。

まだ勝てる道があるようだ。

 

こいし「『ゴールド・E(エクスペリエンス)』ッ!!」

雛「……」

 

雛は警戒して、指を向ける。

だが、こいしは何を思ったか、そこら辺にあった比較的大きい石を持ち……投げた。

 

雛「…?」

 

勿論、避けられるスピードなので避ける。

 

こいし「あちゃー避けられちゃった。残念、残念」

雛「……ふざけているの?」

こいし「そういやさ、ここってなんか毒々しい臭いがするんだけど…なんで?」

雛「……」

こいし「そのぐらい答えたって良いじゃあないの」

雛「土に有毒な物が入っているらしいわ。河童が検査して発見した」

こいし「へぇ……」

雛「一体何なのよ……何が言いたいのよ」

こいし「ただの雑談」

 

ふざけている。舐めているんじゃあないか?そう思えてくる。

 

こいし「もっと具体的に言えば…」

雛「……ッ!?」

 

左足に強烈な痛みを感じた。

後ろを見ると、蛇がいた。

 

こいし「毒蛇の為の時間稼ぎの雑談……だけどね♪」

 

毒蛇…その為の雑談。

私の後ろに毒蛇が居たことに気付いて雑談したのか?いや、一目で毒蛇と判断するのは難しいことだ。実際に、私はただの蛇だと思った。

そもそも、この山には毒蛇なんかいない。じゃあなんで……

まさか、さっき投げた石?でも、その石には何も付いてなかった。石に蛇をへばりつかせた訳じゃあないのか……もしかして……石を蛇に変えた?

彼女の能力は……ッ!!

 

雛「クッ!?」

 

視界がボヤける。

 

こいし「あ~あ、毒が結構回ってきてるね~」

雛「ハァ…ハァ…貴女の能力……物に命を吹き込むのね……」

こいし「え~今頃~?そうよ、そう言う能力。例えば、このを蝶に変えることだってできるのよ!!ほら!!」

 

そう言い、土を蝶にした。

 

雛「……」

 

雛は指を向ける。

 

こいし「………止めときなって。どうせ、意味ないからさ」

雛「黄金長方形のパワー……くらえッ!!」

 

こいし「………」

 

こいしは木を生やした。

これで、ガードをするつもりだ。

だが無意味。

 

こいし「なッ!?」

 

なんと貫通したのだッ!!とっさに避けるッ!!

 

こいし「ハァ……ハァ……危なかった…」

 

だが、安心はできない。回転は続いているッ!!

 

こいし「木に空いた穴が回転しているッ!!」

 

雛の能力は…回転。

さっきの言葉の意味がわかった。穴になっても、回転は死なない……こっちに来るッ!!

 

咄嗟に木の枝をつかみ、地面から離れる。

だがッ!!穴は追ってくるッ!!

 

こいし「登って来たッ!?」

 

そして、手を離す。

それと同時に、羽に穴が開いた蝶が肩に落ちてきた。さっき、生成した蝶だ。その羽の穴は…()()()()()()のだッ!!

穴は肩に移り、足に向かって、足を崩したッ!!

 

こいし「ウッ!!」

 

その場で膝をつく。だが、内心ホッとしていた。

穴が心臓や脳に向かわなくて…と。だが、その安心が恐怖へと変わる。

貫通し、木に開いた穴のことを忘れていた。

どうやら、回転は終わったらしい。が、大きく穴が開いた為、木が倒れてくるッ!!

 

こいし「うわァァァァッ!!」

 

ズドォォォン……

 

こいし「…………ッ!?」

雛「ハァ……ハァ……」

 

雛が、act1の爪で木を破壊したらしい。

倒れてきた木が木っ端微塵になっている。

 

雛「間に……あっ…た……」ドサッ

こいし「おねぇちゃんッ!?さっきの毒が…『ゴールド・E』ッ!!あの蛇からワクチンをッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛「ン…ここは…」

こいし「おねぇちゃんッ!?目が覚めたッ!?」

雛「貴女は…」

巫女「あら、目が覚めました?」

雛「……はい。私…なんでここに?」

巫女「こいしちゃんが運んできたんですよ」

 

そう言うと、こいしが嬉しそうな顔をした。

 

こいし「本当によかった…死ななくて……よかった…」

雛「私も安心してるわ。貴女が可愛い子供だってことがね」

こいし「エヘヘ」

 

どうやら、この先の奇妙な物語は過酷な物となるらしい。

彼女の遺体は諦めた。

同時に、彼女にもこの物語の仲間として…居てくれないものかと思うばかり。

考えても仕方がない。そう思いながら、こいしの頭を撫でた。


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