神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
もっとやりたい気持ちもあるのですが、お互い本編も進めなければいけないので。
それではどうぞ!!
~守矢神社~
嵐「フーッ…ガシャドクロは強かったな…」
浄夜「あぁ、思い返してみれば結構怖い体験をしてるよな」
息だけで天候を変えやがったりする敵に宣戦布告したり、体内の中で気絶したり,etc…
浄夜「背筋が凍るぜ…」
文2「まあまあ、勝ったからいいじゃあないですか」
早苗「激しく同意します。死ななくてよかったよ」
霊夢「そう言えばさ…嵐」
嵐「ン?なんだ?」
霊夢「貴方、結構こっちの世界に居るじゃない?向こうの世界の人達が心配しないかしら?」
嵐「アー、ウン。ソウダネー(棒)」
浄夜「何故棒読みなんだよ」
まぁ、分かるが。
嵐「だってよ!!俺さ、慧音の頭突きで死神と出会ったんだぜッ!?」
浄夜「その話は何回も聞いてるよ。それで、頭突きが怖いから帰らない何て言わねえよな?」
嵐「そ、そうだけどさー…うん、覚悟して帰ろう」
浄夜「あ、でもお前どうやって帰るのさ」
嵐「え?D4Cでいつでも帰れるぜ?」
浄夜「あ……」
そうだ、D4Cの存在忘れてた。
なんだよ、いつでも帰れたのか…うん?
いつでも…?
浄夜「なあ、それだったらD4Cで定期的に戻っておけば慧音にも怒られなかったんじゃね?」
嵐「あ……」
……………………
嵐「今から『バイツァ・ダスト』する」
浄夜「いや、もう無理だろ」
嵐「分からないだろ!?レクイエム化すればッ…!!」
浄夜「矢が無い」
嵐「どうすりゃ良いんだァーーッ!!」
浄夜「諦めろよ」
そう、俺が言うと嵐はガックリという擬音が似合うくらい落ち込んだ。
文「あの、D4Cとは…?」
浄夜「スタンドだよ。平行世界を行き来することが出来るスタンドだ。平行世界に運ばれた人間や物質は、平行世界の自分に出会うと消滅するんだ」
文達「「え…」」
自然に距離を取る二人。
そう言えば不思議だ…文達は平行世界の自分なわけだ。だが、消滅しないのは…?
紫「今の話、本当に?」
浄夜「うわあぁぁぁッ!?」
ビックリするだろうが!!スキマから出てくるなら出てくるって言っとけよ!
嵐「いきなり出てくるなよ」
紫「ごめんなさいね。話を戻すけど、私も平行世界に人を送ったりするけど消滅はしないわ」
浄夜「なんだって?」
紫「多分だけど、そのD4Cっていうのは平行世界に連れていくから世界に同じ物体が認識されて、世界が異物と見なして消滅するのよ。私のスキマの場合、境界を操っているわけだから、きっとこの世界に完全に入りきれてないのよ」
嵐「どう言うことだってばよ?」
紫「世界の境目を操っているのよ。私は無理矢理こじ開けているから世界に確認されないのよ。世界を植物の細胞で表すと、私が操ってるのは細胞壁。細胞膜は操れないのよ。そう、この幻想郷の結界よ。この世界の結界は初代博麗の巫女が創った『永遠に壊れない結界』と言われた『博麗大結界』なの。妖怪は勿論、創った本人でさえこの結界は開けないの。開けられるのは、忘れられた物だけ」
なるほど、そう言うことか。
紫「ただ、貴方達が使うD4Cは分からないわ」
嵐「何故?」
紫「もしかしたらの話だけど、そのD4Cは送り込んだ物を忘れさせる能力がついているかもしれない。境目を開いているのではなく唯一世界を繋ぐゲートをスタンドが持っているのかもしれない。可能性があるのは後者だけど」
納得した。多分前者はないが後者の仮定は納得できそうだ。
浄夜「まぁ、結局は文達が大丈夫なことがわかったんだから、良いだろ」
嵐「そうだな。紫、こっちの世界の文は紫が送ってくれないか?」
紫「勿論」
浄夜「さぁ、早く帰った方がいいんじゃあないか?」
嵐「そうだった!!今の話で忘れかけてた!!慧音に殺されるゥゥゥゥッ!!『D4C』!!」
嵐はどこから出したのか、アメリカの国旗を取りだし、帰り際にこう言った。
嵐「また会おう。俺のことを嫌いじゃあなければな。」
嵐は国旗ごと消えていた。
紫「さぁて、貴女も帰るのよ」
文2「あ、はい。お願いします」
文ちゃん2号の目の前にスキマが現れる。
文2「別の私」
文「はい?」
文2「浄夜さんのこと、頑張ってね~」
文「なッ!?////」
そう言って去っていった。
浄夜「なあ、文」
文「はい!?ななななな何でしょう!?」
浄夜「アイツ、最後なんのこと言ってたんだ?」
文「さ、さあ?」
納得のいかない浄夜だった。
嵐との奇妙な数週間は深く心の奥に残っただろう。
そして、別世界での奇妙な冒険は再開するッ!!
終わってしまったァァァァ!!
まぁ、仕方ないですよね。
気持ちを切り替えて、次回から本編に入りたいと思います。
今までありがとうございました!!そして、これからも『神様から授かった能力 ~スタンド使いが幻想入り~』の応援、宜しくお願いします!!