なんと今回は最近GOで出たあのクラスの人です。
誰かわかります……よね?
夢を見ている。
とにかく暗闇しか無い夢を。
夢を見ている。
とても暗くて怖い夢だ。
その闇の中に一際黒い影が現れる。
「貴方は…一体誰?」
そう尋ねても返事は返ってこない。
「私の中で一体何をしてるの?」
すると黒い影が瞬く間に人型になった。
「フッ。良いぜ。質問に答えてやるよ」
その人型は意思を持ち、自分から何か行動ができる様だ。
「俺は、復讐者のサーヴァント。クラスは『アヴェンジャー』というクラスだ」
アヴェンジャー……?聞いた事のないクラスだ。恐らくあのサーヴァント、『セイヴァー』と同じイレギュラークラスだろう。というか何故ここにサーヴァントが?
「聞いた事は無いだろうよ。俺は本来なら存在してはいけない英霊。というよりもともと存在しなかった英霊だ」
存在しなかった?存在してはいけなかった?どういう事だ?
「貴方は一体誰なの?」
「ん?おいおい、今答えたばかりだろう?俺は「違うよ。そうじゃ無い」…なんだと?」
そう。私が本当に聞きたいのは、クラスなどでは無い。
「私が聞きたいのは貴方個人が一体誰なのかということだよ」
そういうと、影は少し考えるような素振りをしたあと答えた。
「はは!俺の正体…つまりは真名を問うというのか?面白い!良いだろう!答えてやる!」
その影は一呼吸おいた後、自らの真名を名乗った。
「我が真名は『アンリマユ』!常世全ての悪だ!」
「アンリ…マユ?それって…」
そう…確か月の裏側にて出逢った女、殺生院キアラが私と対峙した時に使った、アンデルセン曰く最低最悪の宝具の名前にも入っていた。
そして、エミヤシロウの参加していた聖杯戦争で、聖杯を汚染させた原因だったはず…それが何故?
「私の中で一体何をしているの?」
「ふむ、理由を話すとな?閉じ込められたんだよ。ここに」
閉じ込められた?一体何に?
「俺さ、一度だけお前も知ってる衛宮士郎の皮を被って生活していた時があったんだよ」
「そうなの?それで?それと私の中にいるのとどんな関係が?」
「ムーンセルとやらはあの男を英霊として登録した時に、並行世界でありえた可能性と記憶を全部注ぎ込んだ、いわば集合体みたいな形で登録したんだよ」
そうだったのか?知らなかったな…
「そしたらよ、同じ姿を被っていた俺を間違えてあいつの中に入れやがったんだよ」
それってつまりは、この黒いのはアーチャーの一部ってことだよね?それじゃあ余計ここにいる意味がわからないよ。
「そんで、あいつの霊格があの機械に突っ込まれた時に俺も一緒に詰め込まれた訳。それであんたあいつの事装着しただろ?」
「まあ、そりゃあしたけど」
「その時に流れ込んだ記憶あったろ?あそこに混ざって流されたんだ」
なるほど、それでここに流れ着いた訳か。
「いつか出られるといいね。アヴェンジャー」
「…………はは!あんた面白いな!
まぁ、いつ出られるかはわからんが別の奴の言葉を借りるなら「待て、しかして希望せよ」だそうだ。気長に待つとするよ」
・
・
・
目が覚めるといつも通りの天井が広がっていた。どうやらルームメイトはもう既に朝食を摂りに行ったらしい。私も遅めの朝食を摂りに行くとしよう。
私は急いで仕度を済ませ、部屋を後にした。
そうそう、武装欄の事について何ですがなんでささんのご指摘を参考にさせて頂き、是・射殺す百頭を無銘・斧剣にして是・射殺す百頭はアーチャーのskillにしたいと思います。ご意見ありがとうございました!