ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

6 / 29
はい、ハクノンが降ります。また日常回です。次はいつ戦闘になるかな?


ハクノン降りる!

翌日のSHRは少し、驚きの声が上がっていた。

「では、一年一組代表は織斑くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

クラスはザワザワと騒ぎ始めた。当たり前といえば当たり前かも知れない。何故なら私と一夏は戦っていないのだから。

「先生、質問です」

「はい、織斑くん」

「俺は昨日の試合負けた上に、岸波とは戦ってすらいないんですが、なんでクラス代表になっているんでしょうか?」

「それは…」

「それはわたくしが辞退したからですわ!」

「そして、私も辞退したから」

「まあ、勝負はあなたの負けでしたが、しかしそれは考えてみれば当然のこと。なにせわたくしセシリア・オルコットが相手だったのですから。それは仕方の無いことですわ」

うん、呆気なかったよね。あの勝負。私がやってた試合がバカみたいじゃん。せっかくワンオフアビリティまで出したのに。

「それで、まあ、わたくしも大人げなく怒ったことを反省しまして。″一夏″さんにクラス代表を譲ることにしましたわ。やはりIS操縦には実戦が何よりの糧。クラス代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」

「じゃあ岸波は?」

「私はセシリアのものの言い方に腹立ててかかっていったからね。そんな私がクラス代表になるのは相応しく無いと思ったの」

あ、こいつ今ありがた迷惑とか思ってるな?なんてわかりやすい表情をするんだ。

「いやあ、二人ともわかってるね!」

「そうだよねー。せっかく世界で唯一の男子がいるんだから、同じクラスになった以上持ち上げ無いとねー」

「私たちは貴重な経験を積める。他のクラスの子に情報が売れる。一粒で二度おいしいね、織斑くんは」

情報を売る!?なんて恐ろしい事を考えるんだこの人達は!?私は知ってる。情報のひとつひとつの重要さを。

マテリアルが無ければ私は負けていたかも知れない。

「そ、それでですわね。わたくしのように優秀かつエレガント、華麗にしてパーフェクトな人間がIS操縦を教えて差し上げれば、それはもうみるみるうちに成長を遂げ…」

優柔かつエレファント?加齢にしてパーフェクト?なに言ってるんだ?優柔な象で、年取っててカンペキ?意味わかんないよ。

バン!

うわ!なに?篠ノ之さん?

「あいにくだが、一夏の教官は足りている。私が、直接頼まれたからな」

わあ、すごい。あそこまで『私が』を強調するなんて

(俺は同じ初心者で強い岸波の方が気が楽で…)

ボソッと一夏が呟いたのを私は決して聞き逃さない。篠ノ之さんとセシリアは聞いてなかった見たいだけど。空気読めよ。

「あら、あなたはISランクCの篠ノ之さん。Aの私に何かご用かしら?」

「ら、ランクは関係無い!頼まれたのは私だ。い、一夏がどうしてもと懇願するからだ」

へえ、ランクCだったんだ〜。少し意外かも。因みに私はCだ。Cの上くらいらしい。

「え、箒ってランクCなのか…?」

「だ、だからランクは関係ないと言っている!」

「そうだよ〜。ランクは気にしない方が良いよ〜。だいたい、セシリアもCランクの人に負けてるからね〜」

「はあ!?わたくしがCに負ける!?そんなのありえませんわ!」

「私、ランクCなんだけど」

「え?ランクC?あなたが?」

「うん、そうだよ。だからISは実戦の立ち回り方の理解、様々な武装と技の応用さえしてれば勝率は安定するって事だよ。さらに機体が強ければほぼ勝ち確定って言っても良い」

ガラガラ!

あ、この二人ヤバいな。人間ドラムルート直行だ。

バシンバシン!

やっぱりね。

「座れ馬鹿ども」

毎度思うけどなんか生徒に対する接し方が厳し過ぎない?

バシン!

「その得意げな顔はなんだ。やめろ」

一夏がまたいつものシャレを考えていたらしい。顔に出やすいんだからやめとけば良いのに。

「お前たちのランクなどゴミだ。私からしたらどれも平等にひよっこだ。まだ殻も破れていない段階で優劣をつけようとするな」

さすがに貴方達は次元が違い過ぎるとおもうんですよ。なんですか?Sって?バカにしてるの?

「代表候補生でも一から勉強してもらうと前に言っただろう。くだらん揉め事は十代の特権だが、あいにく今は私の管轄時間だ。自重しろ」

すると、織斑先生はまた一夏の方へ向き直りバシン!とまたひと叩きした。

「……お前、今何か無礼なことを考えていただろう」

「そんなことはまったくありません」

「ほう」

バシン!バシン!

馬鹿だなぁ。叩かれるってのわかってるのに言うなんて。

「すみませんでした」

「わかればいい」

なんて暴力的なんだ?そしてなぜ一夏もバレてるのに気づかないのかな?

「クラス代表は織斑一夏。異存は無いな」

クラスからはーいという返事が揃ってかえっていた。とても団結出来ているいいクラスだと私は思う。

 




ありゃ?文字数が多いぞ?なんでだろ?まあいいや、次はセカンド幼なじみに続く話だね。よろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。