ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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あの〜先に謝っておきます。セシリアファンの方々!本当に申し訳ありません!ええと、何故そうなったのかと言うと、今回はセシリアアンチ回になってしまいました。はい、本当に反省はしています。でも次回からは、あまりアンチはやらないようにします。


ハクノン決闘する!

「決闘ですわ!」

決闘?血統?血糖?ケットウ?

え?え?マジ?やっちゃった感じ?

何でこうなったんだっけ?確かあれは新学期始まって…

遂に新学期がやってきた。私とこの機体の存在を知らしめる事が出来る。そうする事であの電脳世界で見つからなかった存在意義が見つかる様な気がしたのだ。あの鋼鉄の英霊が存在していた事を間接的だがここに知らせる事が出来るのだ。それが楽しみだった。だがそれ以上に、私は普通の学園生活を知らない。故に殺し合う相手と暮らさなくていい、学園生活が体験して見たかったのだ。私は今、教室にいる。この清々しい感じが新学期かぁ。とても晴れやかだ。そう言えば、なんか世界で初めてISを動かすことの出来る。男子が同じクラスにいるらしい。それも苗字が『織斑』なのだ。恐らくというか確実に彼女の、織斑千冬の弟だろう。そんな事を考えていると、HRが始まった。

「全員揃ってますねー。それじゃあSHRはじめますよー」

と、副担任の山田先生が呼びかけた。

「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね。」

シーン 。

ああ何だかとても緊張感がある。何故だろうね?私でももっとこう、

『ハ〜イ!』

みたいな声が出ても良いと思うんだけど。

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」

シーン。

はあ、何なのこのクラス。面白そうな雰囲気のクラスだと思ったらなんか真面目な事をしている時はシーンとしちゃうクラスなの?ほらみんな何か反応してあげなさいよ〜山田先生半泣きじゃ〜ん

そんな下らない事を考えていると、自己紹介が例の『彼』の番になっていた。

「織斑くん。織斑一夏くんっ」

「は、はいっ!?」

ああ、男一人だけってのはやっぱり、気になるもんなのかな?なんかさっきからボーっとしてたけど。

「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」

………彼女本当に先生なんだろうか?自己紹介を頼むだけで、半泣きになりながら頭下げてお願いしてる先生なんて聞いたことも無いけど。てゆーか男子ちゃんと先生の話聞いてあげなよ〜また先生半泣きじゃん!ってもういいよ。おっと、自己紹介だ。少し聞いておくか。

「えー……えっと、織斑一夏です。よろしくお願いしてる」

あー………これは酷い。なんかみんなから突き刺さる様に視線が送られているのに。

「以上です」

ガタン!勢いよく何人かが、椅子から滑り落ちる。

すると裏から鬼、もとい織斑先生が現れた。

パァン!

うわー。痛そうだなぁ。なんの容赦も無く叩くのね。

「げえっ、関羽!?」

パァンッ!

うわー。二発も行ったよ。凄いな、あの音。

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」

「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな」

彼女が一年間私の担任だと思うとなんだか、少し不安を感じる。

「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと…」

そして彼女はいきなりとても理不尽な事を言い始めた。

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五才を十六才までに鍛え抜く事だ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」

逆らってもいいけど言う事聞けってどう言う事なんだろう?そんな事を考えていると

「キャアアア!!千冬様、本物の千冬様よ!」

「ずっとファンでした!」

「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」

なんて言う耳をつんざくような黄色い歓声が上がった。あの人こんなにファンが多かったの!?

「……毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

ファンを蔑ろにする言葉を吐ける有名人とは、また凄い人気者だな。

「きゃあああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」

「でも時には優しくして!」

「そしてつけあがらないように躾をして〜!」

なんでこんな変人が多いんだろうね?

それとも織斑先生の言う通り、このクラスに集めてるのかね?

「で?挨拶も満足にできんのか、お前は」

「いや、千冬姉、俺は--」

パァンッ!

うっわ。またやったよ。織斑くんも懲りないなぁ。

「織斑先生と呼べ」

「……はい、織斑先生」

やっぱりそうか。彼は織斑先生の弟なのだ。

「え……?織斑くんってあの千冬様の弟…?」

「それじゃあ、世界で唯一男で『IS』を使えるっていうのも、それが関係して……」

「ああっ、いいなぁっ。代わってほしいなぁっ」

本当にこのクラスに集めてのだと思えてきた。

こんなことをしているとチャイムが鳴り、HRの終わりを告げた。

「さあ、SHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ。私の言葉には返事をしろ」

うわぁまたでたよ理不尽発言半月なんてあっと言う間に過ぎるのに。

今は授業中だ。この学園は1日目から授業があるのだ。なるほどそれだけ早くISについて育成させたいのか。

そして今私はとても理解出来ない内容を聞いている。元々私は習うより慣れろというタイプの人間なので理論的な事には滅法弱いのである。1番最初に織斑先生が私にISの操縦の仕方を教えてくれた時も、感覚を頼りにしたアドバイスだらけだった。理由は「お前が感覚で物を覚えそうなタイプに見えた事とお前にISの理論をわからないだろうからだ」だ、そうだ。全く持ってその通りなのでそれをわかってくれるのは、こちらとしても結構ありがたい。

「織斑くん、何かわからないところがありますか?」

おお、質問タイム。こういう時って、何故か質問をあまりしなくなっちゃうよね。

「あ、えっと…」

うん、やっぱりし辛いよね。質問。

「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから」

それがまた何故か質問しにくくなるんだよなぁ。

「先生!」

おっ!男一夏行くのか?

「ほとんど全部わかりません」

うわ!同士!まさかいるとは思わなかったよ。

「え……ぜ、全部、ですか……?」

あらら、また山田先生困っちゃったよ。

「え、えっと……織斑くん以外で、今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」

シーン……

こういう時はさっきの時と同じくらい手が挙げにくいものである。死んでも挙げるもんか。

「……はぁ、岸波お前もだろうが。」

あれ?バレてた?なんでだろ?

「当たり前だ。誰がお前に操縦の基礎を教えてやったと思っている。」

ねえ、なぜ心が読まれるんだろうね?私はそれが不思議でならない。

「え…?岸波さんって千冬様から操縦習ってたの?」

「いいなぁいいなぁ。私も千冬様に厳しく、時に優しく調教……もとい、操縦習いたいなあ」

うるせぇ。あの人のスパルタぶりを知らんからそうなるんだ。あれだぞ?ヤバいんだぞ?凄いキツいんだぞ?

「まあ、良い。それより織斑、入学前の参考書は読んだか?」

「古い電話帳と間違えて捨てました」

パァンッ!

もう楽器だよね。彼。

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者。あとで、再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな?」

ああ、恐ろしい。あの分厚いのを、一週間以内だなんて。やっぱりスパルタなんじゃないですかやだー。

「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと……」

織斑くんの、尤もな意見も虚しく聞き入れられなかった。

「やれと言っている」

「…はい。やります」

うわ怖!主を馬鹿にされたガウェインとかああいう目つきしそう。

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の……」

 

その後はやはり、何を言っているのかわからなくなり、それを整理するので精一杯だった。気付いたら二時間目の休み時間だ。よし!彼のところに行こう!なんか気があうのが彼だけに思えてきた!

「織斑くん、ちょっといいかな?」

「ん?ああ、えっと君は確か……」

「岸波白野っていうんだ。よろしく。」

「ああ、岸波さんか、よろしく。俺の事は一夏でいいよ。」

「それじゃ、私の事も白野って呼んでくれて構わないよ。」

「いやぁ、それにしても良かったよ!ISの事全然知らない奴が他にもいて。

俺一人だったら、どうしようとか思ってたんだよな。」

「まあ全然知らない訳じゃないんだけどね。ただ理論のことを言われると全く理解出来ないんだよねぇ。」

そんな話をしていると…

「ちょっと、よろしくて?」

「へ?」

「ん?」

なんだか、いかにも「エリートですよ」オーラを放つ、女子に話しかけられた。どうやらというか、やっぱり話しかけた相手は織斑くんらしい。ここは私は押し黙ろう。

「訊いてます?お返事は?」

「あ、ああ。訊いてるけど……どういう用件だ?」

「まあ!なんですの、そのお返事!わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

あらら、駄目だ。私なんかこういう態度とる人好きになれないわ。だってなんか偉そうじゃん。なんだかISが出来てから、女ってだけで特別な扱いをして女尊男卑の形になって来てるらしいけど、私はそういうの大っ嫌いだ。

「悪いな。俺、君が誰か知らないし」

そういえば、「話しかけられただけでも光栄」って言ってたけど。この人誰?

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のわたくしを!?」

代表候補生?どこかで聞いたようなきいてないような。ていうか、この人の態度誰かに似てるな。誰だっけ?

「あ、質問いいか?」

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

あ!そうだ!アーチャーの記憶で見た、あの英雄王ギルガメッシュって奴になんか態度が似てる!

「代表候補生って、何?」

「あ、それ私も気になる。教えて?」

おっと、スッキリしてつい気が緩んだのか、質問が口から出てしまった。

がたたっ。聞き耳を立てていたクラスの女子数名がずっこけた。あれ?もしかしてこれ一般常識的なやつ?

「あ、あ、あ、……」

「「『あ』?」」

「あなた達っ!本気で仰ってますの!?」

やっぱりそうだったみたい。

「おう、知らん」

「知らないなぁ」

嘘はつかない性格なのだ!この白野ちゃんは!

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら……」

いや、無いわけじゃ無いけど、私の場合あんまり使わないからなあ。

「「で、代表候補生って?」」

おお、また声が合った。やはりこやつとは美味い酒が呑めそうだ。

「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことですわ。……あなた達、単語から想像したらわかるでしょう」

「そういわれればそうだ」

うんうん、よくよく考えると簡単な事だったね。失敗失敗。テヘペロ。

「そう!エリートなのですわ!」

うわ!びっくりした!急に大声を出さないで欲しい。

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくする事だけでも奇跡……幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

「そうか。それはラッキーだ」

「……馬鹿にしていますの?」

あんた、自分で幸運って言ってたじゃないの。

「大体、あなたたち、ISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。そっちの人はどうか知りませんが、あなたは、唯一男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待はずれですわね」

「俺に何かを期待されても困るんだが」

「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ」

おいおいAUOみたいな慢心と自信に満ちて、人を卑下するその態度のどこが優しいんだい?冗談はよしてくれよ。セシリー、HA☆HA☆HA☆HA

「ISの事でわからない事があれば、まあ……泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

うんやっぱり、腹立たしいね。この態度って、ん?あれ?

「入試って、あれか?IS動かして戦うってやつ?」

やっぱりそれか、それならば、

「それ以外に入試などありませんわ」

「「あれ?俺(私)も倒したぞ(よ)、教官」

「は……?」

うん、そうだよね。あの山田先生とやった奴だ。初起動させた時のだ。

「わ、わたくしだけと聞きましたが?」

「女子ではってオチじゃないのか?」

ピシッ。ん?なんかヒビの入ったような音が聞こえだぞ?

「じゃ、じゃああなたは?」

「ああ、私はみんなより全然後に、入学が決まったちょっと特別な入学だったから、たぶんオルコットさんが結果を聞かされた時、まだ私は入学決まってなかったんだよ」

「つ、つまり、わたくしだけではないと……?」

「いや、知らないけど」

「まあ、そういうことだね。」

「あなた、あなた達も教官を倒したって言うの!?」

いや、そう言ったじゃん。話ちょっとは聞きなよ。

「うん、まあ、たぶん」

「たぶん!?たぶんってどういう意味なのかしら!?」

「えーと、落ち着けよ。な?」

「こ、これが落ち着いていられ……」

キーンコーンカーンコーン。

おっと幸か不幸かチャイムだ。そろそろ席に着かないと織斑先生のソロ演奏が始まってしまうからね。

「っ……!またあとできますわ!逃げないことね!よくって!?」

とりあえず頷いておけばいいか。

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

おっと、ここはしっかり聞いてしっかり覚えていないと、これは私でも理解出来そうだし、何より役に立つ。

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

ん?クラス対抗戦?代表?なんだそりゃ。

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

へえ、クラス対抗戦か、そういうのもあるのか(孤独感)

「先生!質問です!さっき話を聞いたんですけど、岸波さんが、入試の模擬戦で相手の教官を倒したって本当なんですか?」

すると、こちらに「何言いふらしているんだ貴様は…」という視線を送ってきたので、こちらも「別に好きでそんなこと言ったわけじゃないんですよ」という視線を投げ返した。すると織斑先生は、はあというため息をして、

「ああ、本当だ。岸波は入試の実技で教官を倒している。それに数少ない専用機持ちでもある」

ざわざわと教室中が騒ぎ始めた。

「他に質問はないな?それでは代表者を決めるぞ。自推他推は問わないぞ」

「はいっ織村君を推薦します!」

「私もそれが良いと思います!」

「私は岸波さんが良いと思います!」

「あっ!それじゃ私も岸波さんで!」

え?私?何故?専用機持ちで、教官倒したから?それだったらあのセシリアとかいう人は?無いの?なんで?

「では候補者は織斑一夏、岸波白野……他にはいないか?」

「お、俺!?」

おっと一夏、私も同じ気分だぞ?でも太鼓にされるのは勘弁だから何も言わずにただ座っているのだ。

「織斑。席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか?いないならこの二人での投票になるぞ?」

「ちょっ、ちょっと待った!俺はそんなのやらな…」

「自推他推は問わないと言った。他推されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」

「い、いやでも…」

これも反論しなかった理由の一つだ。どうせ反論しても理不尽な理由をつけられて、結局やらされるのだ。ならば別に反論する意味が無いのだ。無駄だとわかりきっていることは、徹底的に無くすべきだと私は思う。

「待ってください!納得がいきませんわ!」

おっと馬鹿なことをするやつがまた一人、どうせ反論したって面倒事に巻き込まれるだけなのに。

「そのような選出は認められません!そちらの人はまだしも、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

相変わらず人を見下した態度が気に食わない喋り方をするなぁ。別にいいじゃん男でも。

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿どもにされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

あっと、ダメかもしれない。我慢してたけどそろそろ限界。プッツンしそう。

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

本当にキャンキャン五月蝿い奴だな。いっそ今すぐ宝具射出してやろうか?

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で…」

プッツ〜ン

その時私の中で何かが切れた感覚がした。感覚的にはあのドンファンに勘違いさせられた時と同じ感じだ。

「いい加減に…」

そう言いかけた瞬間、少し離れた席の男子が口を開いた。

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

あら?凄い勢いでヤバい言葉が飛んでいったぞ?不味くない?

「なっ……!?」

見ると一夏はやっちまったって顔をしていた。

「あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

よし!この流れにのって、私も言いたいこと言っちゃお!そして、新たに発見した能力を試そ!

「はあ、いい加減にしておけよ。小娘。先に始めたのはそっちの方だろう?大体、祖国を馬鹿にされたくらいで何をそんなにイラついている?イギリス人ってのは怒りの沸点が低いんじゃないか?」

そう、これが私の見つけた能力、《人格同調》だ。この機能はISを待機状態のまま使える唯一の《skill》でこの機能を使うと思考回路や発言の内容は私のままなのだが、持っている道具の元々の持ち主の人格と物の言い方になることが出来るのだ。ちなみに今は不自然じゃないように、とある童話作家の羽ペンを投影し、それで同調している。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

彼は、毒舌を吐くにはちょうどいい人材だ。なぜなら自分が思った以上のことまで言うことが出来るからだ。

「今のお前の人間性を採点してやろう。0点だ!気取った態度をとり、常に人を見下している。では、イギリス人としてはどうか?それも0点だ!優雅さを連想させるイギリス人の品格がこれっぽっちも無い!その上他国を侮辱し、祖国を馬鹿にされると急に激怒する、馬鹿かお前は!馬鹿にすれば仕返されるに決まっているだろう!そして最後に、ISの操縦者としては、これもまた0点だ!1点たりともくれてやるか!少し貶されただけで、すぐに激昂し、冷静さに欠ける!これでは誰もお前を推薦しないのも、頷ける!」

同調解除!ヤバいやり過ぎた。この機能のまずいところは、一度熱くなるともうそれが収まるまで、解除出来ないことだ。それにしてもこれは少しやり過ぎたかもしれない。クラスの人が大体引いている。気まずいがここは一つ声をかけてみよう。うわ〜声かけづらい!肩震えてるよ。どうしよう?

「あ、あの〜セ、セシリアさん?」

「けっ……」

「けっ?」

「決闘ですわ!」

これで冒頭に至るわけだ。




ええ、重ねてお詫びをします。セシリアファンの方々本当に申し訳ありません。僕自身セシリアは嫌いじゃないんですよ?むしろ大好きです。ですが今回、あまりネタがおもいつかなくて、つい、好きなfateキャラの性格を出した結果こうなってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。

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