ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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なんてこった…………!スマホゲーに熱中してたらめちゃくちゃ前の投稿から日が経ってるじゃないか!
また遅れてしまって、本当に申し訳ないです。
ちょっと、最近私生活がいろんなことに追われてて………
まあ、いつもの言い訳です。本当にごめんなさい。


ついに3次移行へ………!

「と、言うわけでしばらくの間は放課後にノートを貸して貰ってそれを写したりしてなんとか勉強面はやり過ごしてた訳ですよ。まさか1週間近く休まされるなんて………」

 

「なるほどなぁ………白野も大変だったんだな……」

 

目の前の男子は感心するような言い方をする。

白野″も″というところが気になるところだ。

 

「そっちもなんかあったの?」

 

「こっちは、シャルルと一日中行動を一緒にしてたけど、何かあるたびに囲まれちまうんだ」

 

「ああ………そういうこと?」

 

まあ、それはいつものことじゃないか。

 

「まあ、男子の大浴場が使えるようになったっていうのは嬉しかった」

 

「はあ………まあそれは私にはあんまり関係ないかな…………っと、そろそろ私行くね?それじゃあまた明日」

 

「おう、それじゃあな」

 

 

 

 

実は、私の機体にはまだまだ既存の機体とは違うところが多く、またいつどんなことが起きるともわからないことから緊急の措置として学園の地下にアリーナの半分ほどの大きさの空間を貰った。入り口は学園の隅の方にある、カモフラージュ用の防火水槽の下だ。場所は第3アリーナの真下に当たるだろう。しかし、このことは口外してはいけないと念を押された。

 

「さあ、始めようか。アーチャー?貴方の新しい力を見せてくれる?」

 

(了解したマスター。始めよう)

 

アーチャーとの意識同調を行う。

アーチャーは機体自体の経験値の精算する。

私は自身の記憶や経験、疲労までもをアーチャーと同調し、機体の経験値へと変換させていく。他の機体のように淡いものではなく、私のISにはしっかりとした自我がある。

それを利用し、私の脳や肉体の経験を全て機体のアーチャーに記憶させて成長させていく。ある意味、不正行為(チート)に近いのかも知れない。

 

(やはり、生徒会長との戦いは大きかった。あれだけで随分な成長を遂げたようだ)

 

(当然。あれで成長してないなんて言われたら、正直私の苦労はなんだったんだって感じ)

 

(それに、君たちの倒したあの乱入機体。あれとの戦いはシールドが通用しないかも知れないという命がけの実戦に近いものだった。それもかなり大きな経験になっただろう)

 

あの機体との戦いはほとんどアヴェンジャーがやっていたような気がするが、肉体自体に経験として残っている。

 

ましてや、常人を逸した英霊が私の体を使ったのだ。それが成長に繋がらない訳がない。

 

(よし、そろそろだな。これで三次移行への下準備が整った。いくぞマスター)

 

(了解。三次移行開始)

 

三次移行を開始する。今までの経験値を精算していく。

 

〔三次移行の条件達成を確認。再度最適化(フィッティング)の後に移行を行います〕

 

私の体を包む機体が、さらに体にフィットするようになる。改めて思うが、確かにこれはなかなかに悪くない感覚かもしれない。

 

〔最適化および三次移行を完了します〕

 

体を包みこんでいた機体が光りだす。

 

そして、特徴的だった赤い外套はその鮮やかさを増していく。

 

「これが、新しいアーチャー?」

 

(ふむ、あまり変わりがあるとは思えんな)

 

確かに見た目は外套がより鮮やかな赤へと変わっただけだ。

 

「何か変化あるかな?」

 

(当然、無ければ困る。今までの苦労が水の泡だ。どれ、システム深層へ行って何が出来るのか確認してみよう)

 

「うん、お願い」

 

数十秒後、アーチャーが帰ってきた。

 

(マスター、調べてみたところ機能の変化はおそらくほぼ無いと思っていいだろう。多少機動力が上がった程度だ。だが……………)

 

「だが?」

 

(ワンオフ・アビリティが変化している。どうやらオーバーエッジ状態にはスキルで出来るようになったらしい。代わりに使用することができるようになったワンオフ・アビリティなんだが…………)

 

さっきから歯切れが悪いな。何を渋っているんだ?

 

「なんなの?」

 

(正直、あまり私は見ていて面白いものでは無い。それに君の身を危険に晒すことになるだろう。そういうものだった)

 

「どういうこと?私の身が危険に晒されるって」

 

少し間を置いたあと、アーチャーは答える。

 

(新たなワンオフ・アビリティには発動条件がある様だから君にはそれだけ教えておく。いざという時にだけ使うと約束してくれ。いいな?)

 

「どうして?一体何があったの?」

 

(いいから約束するんだ。そして、その時になったら君の目で確かめてくれ。地獄の終わりにして始まり、醜悪な正義の成れの果てを)

 

「本当に何を言ってーーーー」

 

ズズ………………ン………!

 

な、なんだ!?上から!?

 

「ここって、第3アリーナの真下だから多分上だよね………?」

 

(行ってみたらどうだ?)

 

「勿論。だけど、後で話は聞かせてもらうからね」

 

ひとまず、その場を後にして急いで第3アリーナに急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

アリーナに到着し、ざわつく観客席から中を覗くとそこにはISの武器を生身で携えた担任教師がいた。

 

「これどういう状況………?」

 

(さあな、だが見ろ。セシリア嬢に、中国の凰鈴音………君たちは鈴と呼んでいたな。彼女たちはボロボロだ。おそらく当人たちの立ち位置的に考えれば、あの転校生のラウラという少女の仕業だろうな)

 

「本当だ………大丈夫かな?」

 

すると、その場にISの装備を携えた女教師(バケモノ)が叫んだ。

 

「では、学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する。解散!」

 

パンッ!と手を叩く音が辺りに響き、その場の雰囲気を物語る。

 

こりゃあ、相当に真面目な感じだなぁ。

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

 

「ふーん、それでそのザマなんだ……」

 

病室のベッドで寝かされている2人。悔しみからだろうか、大分イライラしているのがわかる。

 

「うるさいわね!あんな奴、邪魔が入ってなければボコボコにしてやってたわよ!痛っ!」

 

「そうですわ!わたくしたちがあのような野蛮な人に遅れを取るなんて!つぅっ!」

 

シャルル君が傷口に消毒液を塗るとその痛みで言葉が遮られる。

 

「後から何と言おうが結果は変わらない。そうでしょ?」

 

その時、扉が開く音が聞こえ中に飲み物を買いに行っていたシャルル君が入ってくる。

 

「まあまあ、2人とも好きな人に格好悪いところを見られたから、恥ずかしいんだよ」

 

「ん?」

 

ボソッと呟くように言ってはいるが、そこの難聴鈍感以外には全員聞こえている。

 

「なななな何を言ってるのか、全っ然っわかんないわね!こここここれだから欧州(ヨーロッパ)人って困るのよねっ!」

 

「べべっ、別にわたくしはっ!そ、そういう邪推をされるといささか気分を害しますわねっ!」

 

いつも思うが、なんでこんなわかりやすい反応するんだ?

 

「はい、ウーロン茶と紅茶。とりあえず飲んで落ち着いて、ね?」

 

「ふ、ふんっ!」

 

「不本意ですがいただきましょうっ!」

 

シャルル君から飲み物をひったくるように受け取り流し込むように飲む。

 

「ねえねえ、私の分のお茶は?」

 

「えっ!?あーえっと………」

 

「冗談冗談。シャルル君『からかうの面白い』とか『処刑人みたいな名前』とかよく言われない?」

 

ちょっと図々しいことを言ってみる。

 

「さ、流石に処刑人みたいな名前は無いかな……………」

 

デスヨネー。

 

「そう?じゃあ私はそろそろ行くね?お2人ともお大事に〜」

 

そう言い残して保健室を去る。

できることなら新しくなった機体を見ておきたい。

 

と、背後から物凄い音が聞こえてくる。

 

「な、なに!?」

 

視線をやってみると、鬼のような形相で1年女子の軍団がやってくる。

 

「退いた退いた〜!」

 

「ちょっ!?ストップ!スト〜ップ!何!?何事!?」

 

扉の前に立ちふさがり、軍団を止める。流石に怪我人のいる部屋に突っ込ませる訳にはいかない。

 

「そこを退いて!岸波さん!私は今度の学年別トーナメントで織斑君かデュノア君と組むのよ!」

 

学年別トーナメント?なんで学年別トーナメントなんか………………

 

「一体どういうこと?組むっていうのは?」

 

尋ねて見ると、先頭に立っていた女子が事情を話し始める。

 

「今月の学年別トーナメントは、2人1組のペアで出場することになったのよ!だから!これはきっとあの2人と仲良くなれるように神様が与えてくれた奇跡なのよ!」

 

………………なんだって?ぺ、ペア?それじゃいつもボッチの私は一体どうすればいいんだ…………?

 

「は、はは…………あははは…………」

 

「あれ?岸波さん?」

 

裏から呼ばれる声が聞こえた気がしたが、そんなことはもはや気にならない。

 

「はあ…………どうすればいいんだろ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どうすればいい?アーチャー?)

 

相棒に答えを出して貰おうと尋ねるも、

 

(知らん。それは君の人付き合いの問題だ。私ではどうにもできん)

 

そ、そんな〜!この薄情者め!

 

「はぁ…………」

 

大きく1つため息をつく。

その時だった。私の目の前に、まだ記憶に新しい銀髪の少女がいた。

 

「……………………」

 

「わっ…………!ボ、ボーデヴィッヒさん………」

 

ガッツリと目が合ってしまった………一体なんだっていうんだ…………

やっぱり最近はあまりツイてないのかも知れない…………

 

取り敢えず、携わらないように横をすり抜けていこう……

 

「おい、貴様」

 

「ひゃっ、ひゃい!?」

 

ああ、絡まれた…………その上に間抜けな声まで出てしまった………

 

「貴様は織斑一夏についてどう思っている?」

 

「え?」

 

「貴様はあの男についてどう思っているのかと聞いているのだ」

 

な、なんだ急に?一夏についてどう思ってるか?なんでそんなことを聞いてくるんだ?

でも、答えなきゃ目をつけられそうだし………答えておくべきか。

 

「と、友達だと思ってますけど…………」

 

「では、奴を好意の対象に見ているわけではないわけか?」

 

「え!?ええっ!?そ、そりゃあそうだけど……」

 

なんなんだ!?何が目的なんだ!?早く帰して〜!

 

「やはり他の生徒とは違うか……………貴様、今度の学年別トーナメントとやらで私と組め」

 

「はい?」

 

「貴様ならば、私情で私とあの男の戦いを邪魔しなさそうだ。それに、小耳に挟んだ情報ではそれなりに腕も立つと聞いた。それなら、あの男のペアの足止め程度には使えるだろう。わかったな?」

 

「は、はいぃ!!」

 

しまった!気迫に押されて受けちゃった!

このままじゃまずい……!何とかして断らなきゃ………!

 

「あ、あの!」

 

「お前は私と組むことでトーナメントで優勝出来る。私は織斑一夏を潰すことに専念できる。利害関係の一致という奴だ。せいぜい感謝するがいい」

 

あっ、行っちゃった………………

どどどど、どうしよう!?どうすればいい!?アーチャー!?

 

(よかったじゃないか。君もトーナメントのパートナーに困っていたろう?なら丁度いいんじゃないか?)

 

(そんなこと言っても!なんかやりづらいじゃん!)

 

そうだ!あんな堅物人間と組むなんて上手く行くはずがない!なんとかしてペアを解消して貰わなきゃ!

 

(しかし、君は彼女といざこざ(・・・・)があったわけでもない。それに彼女の言った通り、君は彼女と組めば優勝も夢じゃないかもしれない。なら君にとっても都合がいいんじゃないか?)

 

(…………………)

 

た、たしかに言われてみるとそんな気がしてきた………………それに、彼女もクラスメイトだ。友好関係を築いておいて損はない。…………まあ、そんなものが成り立てばの話だが。

 

よし!それじゃあ決して折れないド根性を見せてやろうじゃないか!燃えてきたぞぅ!

 

(…………フッ、ちょろいな)




fgoをずっとやってて、気がつけば時間が経ってるってことが増えてきました。
他にもやりたいゲームいっぱいあるのに全然出来ない………

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