ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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よしよし、なんとなく考えが安定して来ましたよ。次のお話ももう書き始められます。会長戦は少し長引くかもしれませんがそれでもよろしければ、どうかお付き合い願えればと思います。


未だ活路は見出せず

(マスター…………そろそろ懲りたか?)

 

「はあ………はあ…………!ま………だ………まだ……………!」

 

ダメだ…………!何をしても通じない……!どんな強力な宝具を使ったとしても全てあの水のベールに阻まれる!次の手…………!次の手は!?

 

(もうそろそろいい頃合だろう。諦めろ。正攻法では攻略出来ん)

 

そんなことはわかっている!でも、どんな武器でもあの水を攻略しきれない!

 

「じゃあ…………どうしろっていうの………!?」

 

喉からギリギリで捻り出した声に、アーチャーは答える。

 

(ひとつだけ…………まともに戦える方法がある)

 

戦える方法………?

 

(アンリマユの件は覚えているな?)

 

(アヴェンジャーがどうしたっていうの……?)

 

そんなのが今この状況の打破に繋がるなんて考えられない。

 

(アレは、いつかの現界時にエミヤシロウの皮を被ったためにこの機体に入っていた。ならば、同じ境遇の同名の男(・・・・・・・・・)がいてもおかしくは無いと思わないか?)

 

(そんな人間が……………?)

 

(いないとも言い切れない。実際、アンリマユは私とはなんの接点もない存在だった)

 

そうか、アヴェンジャーのように何かの手違いでこの機体の中に入れられた英霊が他にいるかもしれない。

 

(でもそんな都合のいい英霊がいるっていうの?)

 

(1人だけ、全くの別人だがオレ(・・)と同じ名で似た経緯で世界と契約した守護者がいる)

 

一人称が変わった……………ということはこの男のプライバシーな部分ってことなのか?

 

(君にはその男のデータが無いかどうかを探って来て貰う。その際、肉体は意識を手放すことになるがその間は私が受け持とう)

 

(…………………………)

 

それが、唯一勝利に達することの出来る方法ならば私はやる。私は勝ちたい。勝ってアーチャーの存在を人々の記憶に刻み付けたい。

こんなどうしようもなくて、バカな男の名を消したくない。だからこそーーーー

 

(やるよ。体は任せる。私はその英霊のデータが転がっていないかを探してくる)

 

(ああ、任せたぞ。では)

 

目前にウィンドウが現れる。

 

[機体データ領域侵入まであと5秒。4、3、2、1、0。侵入を開始します]

 

私の意識はそれと同時に消え、データ領域の中へと潜って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ終わらせようかしら?ねえ、白野ちゃん?」

 

「悪いが、そういうわけにはいくまい。相手になるかどうかはわからんが、少なくとも先ほどよりは上手く立ち回ってみせよう」

 

(…………………?纏っているオーラが変わった?なんというか、油断して掛かったら間違いなく足元を掬われる気がする……)

 




実は、今回の話を少し長くさせて今回限りで会長戦を終わらせようと思ったんですけど前に戴いた質問の中にあったものに「む、これは………」と思ったんでそちらに書き直しました。もともとは『清き激情』でソードバレルで展開された武器ごと白野ちゃんを吹き飛ばして、決着という形でした。
さて、皆様怒涛の2連復刻イベントを満喫していらっしゃいますか?僕は、20連して頼光様を逃して少し傷心状態の時に初心者の友達が単発で引き当てたのを知って「くそぅ!マッマのこと何も知らない癖に!」と、見苦しい嫉妬をしてしまいました。不夜城でリベンジします。(水着イベはアロハクーちゃんが出て欲しいのです)

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