ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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前回、あれだけ感動的な再会を果たした白野とアーチャーですが、アーチャーの出番今回はほぼございません。

「なに!?どういうことだ!?」

「うるさい!爆ぜてアーチャー!!」


転校生が多いですが、白野は今日も元気です

「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入をーーー」

 

「「「きゃあああああーーっ!!」」」

 

声が学園中を木霊する。良く言えば元気がいい。悪く言えばうるさい。

 

え?私は違うのかって?当たり前でしょ。イレギュラーなんてない方がおかしいもん。それが大量にあるっていうのも当たり前だよね?………………え?違うの?

 

「男子!2人目の男子!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形!守ってあげたくなる系の!」

 

「地球に生まれて良かった〜〜〜!」

 

そこまでか…………?そこまでなのか………?

 

「あー、騒ぐな。静かにしろ」

 

いつもより面倒くさそうだ。まあ確かにこのクラスの転校生の多さは異常だが、問題児全てを抱えてる訳じゃないからまだマシだろう。

 

ほら、2組の暴力沙汰をよく起こすチャイナ娘とかさ

 

 

 

 

[2組の教室]

 

「くしゅんっ!やだ………風邪引いた………?それともまさか!一夏がアタシの噂を……!」

 

「凰さん、P120の3行目を読んでください」

 

「え?あ、はい!」

 

 

 

 

「なんてことになってるんだろうなぁ………」

 

なんだろう。そうなっている確信がある。

 

「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わってませんから〜!」

 

そういえば、転校生は2人だった。もう1人の自己紹介が済んでいない。

 

その転校生の目には、生はあるが全くと言っていいほどに熱が篭っていない。

 

まるで全てを見下した、意思のない機械のように冷たい視線。裏で腕を組み、胸を張った姿勢を崩さない。

 

口を開くこともなく、ただ佇み続けている。そして、視線は織斑先生から外れることはない。

 

しかし、初めてではない。妙な既視感がある。彼女ではないが、自分は似た人物を知っている。

 

「………挨拶をしろ、ラウラ」

 

「はい、教官」

 

その立ち振る舞いはまるで、軍人のようだ。

否、恐らく彼女は軍人だ。

 

織斑先生はドイツで軍隊の教官をしていたことがあったらしい。そのときに彼女と何らかの関わりを持ったのだろう。

 

織斑千冬ほどの大物ならば、軍との繋がりがあってもなんら不思議ではない。

 

「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」

 

「了解しました」

 

やはり、その冷たい感覚はなくならない。彼女を見ていると、無機質な機械を連想させられる。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「………………………」

 

もう1人の時とは打って変わった沈黙。

痛いほどの沈黙とはまさにこのことだ。

 

「あ、あの、以上………ですか?」

 

「以上だ」

 

やっぱり思った通りだ。彼女は似ている(・・・・)

 

(ラニそっくり、か?マスター)

 

(アーチャーもそう思う?)

 

念話でアーチャーが語りかけてくる。

 

(ああ、しかし彼女とは決定的な違いがあるな)

 

(うん、彼女はラニほど感情が多くない)

 

そう思った瞬間だった。

 

「! 貴様がーーー」

 

転校生、ラウラが一夏の方へ向かっていく。なにかあったのだろうか?

 

パシンッ!!

 

乾いた音が辺りに響く。

 

一夏の頬に思い切り平手打ちを食らわせたのだ。

 

それでもラウラの表情は氷のように動かない。

 

「………………………」

 

「う?」

 

一夏が間が抜けた声を出している。そして、何秒か経ってから声を荒げた。

 

「いきなり何しやがる!」

 

その言葉も当然だろう。初対面の少女にいきなり殴られたのだから。

 

「ふん………」

 

そのまま、空いている席へと歩いていき、座ると腕を組んで目を閉じて微動だにしなくなる。

 

これには流石の私も動揺する。何が起こったのかは理解出来たが、理由がさっぱりわからないからだ。

 

織斑先生が「あー………ゴホンゴホン!」と咳払いをして、

 

「ではHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は2組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」

 

それでいいのか教育者…………まあ、家庭内でいいと思われているならいいのか?

 

件の転校生と理不尽な暴力を受けることに定評のある一夏がアリーナの更衣室に駆けていった。

 

さて、私も一肌脱ぐか…………

 

 

 

 

「いたっ!みんなこっちこっち!」

 

見つけた。そして即座に各人で男子2人を探している女子生徒に位置を知らせる。

 

「あっ!白野!お前裏切ったな!?この裏切り者!!」

 

なんて声が聞こえたがシカトだ。これぞ最近の楽しみ。

 

「HAHAHA☆愉悦!」

 

「この野郎〜〜〜ッ!!後で覚えとけよ〜〜ッ!?」

 

そんな叫び声を背に、着替える為に教室に戻る。といっても、私は服の下に既にスーツを着てるから制服を脱ぐだけでいいんだけどさ。

 

 

 

 

「遅い!」

 

当然そうなるだろう。そう仕向けたんだから。

 

そしてまた一夏がなにか意味不明なことを考えているところに

 

「くだらんことを考えている暇があったらとっとと列に並べ!」

 

愛のある指導(物理)を食らって、列に加わった。

 

そして、授業が始まる…………のだが、

 

「はあ!?一夏、アンタなんでそうバカなの!?」

 

その声が響き、織斑先生が「はあ…………」と溜め息をついて声の主のもとへ歩いていく。

 

「ーーー安心しろ。バカは私の目の前にも2名いる」

 

なにが安心できるのかはわからないが、出席簿アタックの餌食が2人増えたのは確実だ。

 

バシーン!

 

今日もいい天気だ!




プーサー(プロト・アーサーの略称)…………出ないよ…………
新茶(新宿のアーチャーの以下ry)………………出ないよ……
ということで、いつも通り?の大爆死でした。あと、自分は八連双晶難民なんで本能寺のアイテム交換見たときに涙を流して喜びました。同志たちよ!今こそ双晶入手に立ち上がる時だ!

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