ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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またまた夢の中から失礼します状態ですよ!(意味不明)
また夢かよ!って感じですよね?これから夢の中でいろいろする回がたまに入ってきます。そうですね……合計7つくらいですかね?さて、この数字……わかる人にはわかるはず


また夢ぇ?いい加減にしてよ……

「あれ?私寝ちゃってたのかな?」

 

いつの間にか寝ていた様で、気づくとそこは保健室だった。

 

「……………?なんか長い夢を見てた様な」

 

そう、長くて変な夢。『IS』だとかなんだとか、そんな感じの夢。

 

「おはようございます。先輩」

 

少し離れたところから声をかけられる。聞き慣れた声を。

 

「うん、おはよう。桜」

 

「はい、今日も元気に過ごしましょう」

 

いつも通りの会話を交わして1日が始まる。

 

バチンッ!

 

視界にノイズが走る。

 

チガウ、ココジャナイ

 

「? なんだろう今の」

 

「どうしました?先輩?」

 

「いや……なんでもないよ」

 

感じた違和感を拭いきる事が出来ないまま私は、保健室を後にする。

 

「そうだ。凛に会いに行こう。彼女と話せばきっと気が紛れるはず」

 

凛に会うために屋上へ向かう。その為に二階への階段を上っていくと、

 

バチンッ!

 

また頭痛がし、ノイズが走る。

 

オマエガイルベキバショハ、ココジャナイ

 

「一体なんなの………?」

 

少し急ぎ足で階段を駆け上る。

 

バチンッ!

 

オモイダセ、ナニガアッタノカヲ

 

またその声が聞こえ、また階を上がる。

 

バチンッ!

 

ソノイノチヲカケタ、コロシアイノハジマリヲ

 

屋上の扉を開けるとそこにはーーー、

 

「あら?どうしたの?そんなに息を切らして」

 

彼女がいた。いつもと変わらない遠坂凛が。

 

「いや、なんでもない………と思う」

 

「そう?なら良いけど。それで?ここに来るってことは私に何かあるんでしょう?」

 

「うん、でも……やっぱりそんな気分じゃないからいいや」

 

「ふーん、なにか訳ありって感じね。じゃあ良いわ」

 

そんな会話をして私は階段を下りて行った。

 

何故か階段を下りる時は、声が聞こえて来なかった。

 

「『命を賭けた殺し合いの始まり』か…………」

 

なんとなくだが、私は以前教会の前で何かを見た様な気がする。

 

私は、一階の廊下を抜けて教会の前の花壇に出る。

 

「なに………これ……」

 

そこには地獄が広がっていた。

 

見渡す限り、死体の山となっていて普段は美しかった筈の花壇も血塗れになっていた。

 

そこで再び、

 

バチンッ!

 

オモイダセ

 

自らの成し遂げたことを/ケオトシテキタイノチヲ

 

「嫌……こんなの……」

 

私は、慌てて保健室前の廊下に戻る。

 

するとそこにも、死体の道が出来上がっていた。

 

バチンッ!

 

オモイダセ

 

生きる目的を/キズキアゲタシカバネヲ

 

屍の道を駆け抜ける。その地獄を決して見ないようにしながら。

 

「ハア……! ハア……!一体どうなって……!?」

 

駆け抜けた先に待っていたのは、一階廊下の左端。つまり行き止まりだった。

 

「行き止まり!?」

 

バチンッ!

 

忘れるな/ワスレルナ

 

その真実から/ソノシンジツカラ

 

目を背けるな/メヲソムケルナ

 

「目を背けるなって言ったって………一体何があるっていうの!?」

 

ジッと目を凝らす。しかし、なにも変わらない。

 

真実を/シンジツヲ

 

思い出せ/オモイダセ

 

パキンッ!

 

そんな音と共に、壁に扉が出来る。

 

「扉が!?ここに入れば!」

 

ドアノブを回し、中に入る。

 

扉の中にはーーーーー、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電子の海が360度広がっていた。

 

知っている。ここは確か、

 

「アリーナ………?なんで………?」

 

そして、そのアリーナには1人の男がこちらに背を向けて佇んでいた。

 

「それに…………何故貴方が………?」

 

その男はこちらの声を聞くと、ゆっくりとこちらを振り向き、口を開く。

 

私はこの男を知っている。

 

「全く………酷いなこれは、君なら記憶がない状態でも乗り越えられると信じていたのだが…………あんなにヒントをやったのに最後の最後まで手のかかるマスターだよ君は」

 

掻き上げられた様な白髪

 

「どうやら過度な期待だったのかも知れない」

 

長身で褐色の肌

 

「仕方がないな。君を再び」

 

真っ赤に染まった外套

 

「私が王者に返り咲かせるとしよう」

 

飄々とした人を馬鹿にする様な皮肉っぷりを知っている。

 

「今日から君の教官になってやろう。私の事は気軽に…………そうだな」

 

そう、この男の名はーーーー

 

「アーチャーと呼んでくれたまえ」

 

「アーチャー!」

 

私は、彼の方へ駆け寄っていく。

 

「久しぶりだな。マスター」

 

そう言った彼に対して私は、

 

「うおおおお!」

 

「ぐおおおっ!?」

 

顔面を思い切り殴った。

 

「ふざけんな!何が久しぶりだ!あんた一体こっちがどんだけ苦労したと思ってるの!?」

 

「待ちたまえ!ストップ!ストップ!タンマだ!ここは普通に考えて感動の再会だろうが!なにを考えているのだね君は!?」

 

そうだ。全てを思い出した。何故忘れていたのだろう?あんな記憶は忘れてはいけない筈なのに。

 

「どんだけ………苦労………したことか…………グスッ!」

 

「む?泣いてるのか?マスター」

 

「泣いてないよ!ただちょっと目にゴミが入っただけだよ!」

 

「しかし………まあ、そういうことにしておくか」

 

む、癪に障る言動も全く変わっていない。

 

「でも、なんで私はこんなところにいるの?」

 

「ここは本当の月海原学園ではない。私が君の意識をここに引きずりこんだのだ」

 

「一体どういうこと?」

 

「アンリマユが言っていただろう?君のISである『アーチャー』は私の霊格などが、全て纏めてあの機体に詰め込んだと」

 

そういえば確かにそんな感じの事を言ってたような……

 

「そして、ISのブラックボックスの部分である『コア』。そこには一つ一つに意思が宿っている。その意思と霊格が結びつき、私の人格があの機体に生まれたというわけだな」

 

「そんなことが出来るの?」

 

「さあな。私はただ状況に流された結果がこうだっただけだからな。しかし、昔とある聖杯戦争で架空の英雄の殻を都合のいい人間に被せたサーヴァントならいたぞ」

 

そんなに適当で大丈夫なのかな?

 

「さて、君には強くなって貰わなければいけないといったな。では早速始めるとしよう。ほらこれをつけてみたまえ」

 

そう言うと、アーチャーは私に見慣れたペンダントを放り投げてくる。

 

「あっ、これって…」

 

「そう、君のISだ。それを装備して貰う」

 

私は言われた通りにISを展開する。

すると、次の瞬間に地面が大きく揺れ始めた。

 

「よし、っと。タイミングはばっちりのようだな」

 

「一体なにが起きてるの?地震?」

 

そして、揺れがピタリと止んだ次の瞬間、地面から『なにか』が飛び出した。

 

「よし、マスター。今回の相手はあれだ。あれを倒してみせろ。と言っても正攻法で倒せるほど弱くないがね」

 

「ちょっと!?なにあれ!?あの目玉がついたタコの足みたいなの!?すごい気持ち悪い!」

 

「君はソロモン王を知っているか?それなりに有名な人物なのだが」

 

ソロモン王?それって確か……

 

「七十二の悪魔を従えたって言うあのソロモン?」

 

「よくわかっているじゃないか。その七十二体の悪魔の内の一体があれだ」

 

「え………?うえええええ!!?」

 

あんなのがソロモン王の従えてる悪魔!?趣味悪ッ!

 

「ショックを受けているところ悪いが………来るぞ!」

 

「え?来るって何がってうわぁぁぁ!」

 

あの怪物はいきなり私たちの事をなぎ払ってきた。

 

「全く……だから倒せと言っておいただろう?あれは敵だ。しかも、話し合いなど出来はしない。排除しなければいけないんだよアレは」

 

私は、アーチャーに抱き抱えられる姿勢になっていた。どうやらアーチャーが助けてくれたようだ。

 

「あ、ありがとう。でもあんなの倒せるの?」

 

「ああ、勿論だとも。なにも私は不可能な事をやれだなんて言わないさ」

 

記憶が無い状態であんな状況から抜け出せとは言うのに?それだって不可能だ。

 

「さあ、行けマスター!あれを倒せばひとまず終わりだ!」

 

「ちょっとぉ!?」

 

 




エクステラの無銘のPV見て、「あれ!?ゲイ・ボルク投影してる!?よく見たらガラティーンまで!?神造武器、投影しとるやん!?」って思いましたね。しかし残念だったな!神造武器関連の設定は既に出来ていたのさ!ふははははッ!ざまあみろ!はははははは!
はあ…………何と張り合ってんだろ………俺………

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