ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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前回の続きです。修羅場を迎えたヒロインたち…白野はその修羅場から脱出する為、あの技術を使う……!?


理想の王……ではない転校生②

「まあ、取り敢えずそこどいてくれ。食券出せないし、普通に通行の邪魔だぞ」

「う、うるさいわね。わかってるわよ」

この親しげなやりとり見ると身長差も相まって、仲のいい兄妹かなにかに見えてしまう。レオもユリウスもこんな風な兄弟だったら幸せだったろうに。

「のびるぞ」

「わ、わかってるわよ!大体、アンタを待ってたんでしょうが!なんで早く来ないのよ!」

それ結構我が儘じゃない?ほら、一夏が無視しておばちゃんに食券渡し始めたよ。

「それに久しぶりだな。ちょうど丸一年ぶりになるのか。元気にしてたか?」

「げ、元気にしてたわよ。アンタこそ、たまには怪我病気しなさいよ」

「どういう希望だよ、そりゃ」

一夏の周りには本当になんか癖が強い女性しかいないなぁ。まあ私は例外だろうけど。

「あー、ゴホンゴホン!」

「ンンンッ!一夏さん?注文の品、出来てましてよ?」

あ、ホントだ。私の麻婆も出来てるや。

「向こうのテーブルが空いてるな。行こうぜ」

こんなにたくさん人がいるのによくあんなに都合よくテーブルがあいてるな。

「鈴、いつ日本に帰ってきたんだ?おばさん元気か?いつ代表候補生になったんだ?」

「質問ばっかしないでよ。アンタこそ、なにIS使ってるのよ。ニュースで見たときびっくりしたじゃない。」

本当に私が来た意味あるんだろうか?無いならさっさと食べて教室に帰りたいんだけど。

「一夏、そろそろどういう関係か説明して欲しいのだが」

「そうですわ!一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」

「私帰っていいかな?」

二人の質問を聞くと、他の娘達もうんうんと頷いていた。

「べ、べべ、別にあたしは付き合ってる訳じゃ……」

「そうだぞ。なんでそんな話になるんだ。ただの幼なじみだよ」

「……………」

「?何にらんでるんだ?」

「なんでも無いわよっ!」

本当に鈍感だ…そういう事に興味が無いわけじゃ無い筈なのにいざとなると気づかないなんて…いくらなんでも酷すぎる…

「幼なじみ……?」

ん?篠ノ之さんが反応した?ああ、そうか。唯一の幼なじみと言うアドバンテージが無くなるんだから当たり前か。

そんな事を考えながら、麻婆豆腐を口に運ぶ。この辛さ…懐かしい…

よし、持ち前のかげの薄さを生かしてさっさと消えよう。

食べ終えた私は、スッと背景に溶け込む様に気配を消し、食堂を後にした。どうやらバレていないようだ。

これもう私も「圏境」を覚えてしまったんでは無いだろうか?次は「无二打」も覚えちゃうか。

なんて下らない事を考えながら私は教室に戻るのだった。




ところで月姫リメイク出るらしいですね。それをプレイできる機体があれば欲しいですね〜。エクステラの方は、最近PSvitaを買ったので、是非買いたいところですね。

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