ハクノン紅茶とIS世界で頑張るのん!   作:是・射殺す百頭

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処女作です!作者は学生なので、漢字の間違い、誤字脱字が多いです。fateシリーズはこれっぽっちもやってません!extraもまだ4回戦までしか行ってないし、CCCに至っては持ってません!こんな私ですが何卒よろしくお願い致します!


ハクノンinインフィニットストラトス

きっかけは異常なまでの平凡だった。毎日全く変わらない授業、変わらない会話。その異常さに吐き気すら催していた。きっかけは偶然だった。きっかけは生存の為だった。しかしその根にあったのは、思い出せない自らの記憶の為だった。

地獄を見た…

地獄を見た…

地獄を見た…

その先にある地獄を見た…

この記憶は彼の物なのだろう。あの男、性格がどうしてああなったかは知らないがどうやら他の人の為になる事をしていたらしい。その願いが自らを滅ぼす物だとしてもただ他人の為に走り続けた。その願いが借り物の理想だと知ってもただひたすらに走った。最後に残ったのは裏切りと後悔だけだった。そう言えば凛やそのサーヴァントであるランサー、そしてあの売店の神父とも知り合いだったらしい。まぁそこは置いておこう。彼は、エミヤシロウは、自らの養父に託された望みを受け継ぎ正義の味方になったその引き換えがあの最後だと言うのなら悲惨すぎる。彼の性格がああなってしまったのもそのせいだろう。あれは彼自身だけでなく周囲の環境のせいでもあるのだ。彼は最後には私のような者すら助けて消えたのだ。ならばこそこの助けられた命を無駄に出来ようはず無い。精一杯、その最後まで、何も残らない状況になるまで生きよう、闘おう。さぁ目を覚まそう、この英雄に助けられ共に闘った命を無駄にしない為にも

これは月の聖杯戦争を勝ち抜いた者の、何も無い状況から勝利を手にした人間の、白紙から始まった命の、岸波白野が本来とは別の、女性専用のマルチパワードスーツ『IS』が存在する世界での物語である。

眩いばかりの光が目に入ってくる。これはあの電脳世界では体験出来ない事だ。眩しさに閉じた瞼を開けるとそこには

 

 

 

 

 

 

森が広がっていた。振り向くと自分が来た筈の装置の沢山ある部屋の入り口が無くなっていた。不思議に思いながらも、先へ進む

 

 

 

歩いて分かったことがある。

・この森は孤島の様な所にあること

・ここには人工的な建物があること最後に

今その建物の職員の様な人に捕まっていることである。

はぁ…何故こうなったのか。何も残らない状況になるまで生きようと考えたのは良いが良く考えると今の私には彼の、自らのサーヴァントであったアーチャーの記憶と月海原学園の生活の記憶、そしてその月海原学園の制服だけである。この状況で何を無くせと言うのだ。ん?待てよ?制服のポケットに何か入っているようだ。ポケットを探って出て来たのは、赤い宝石に見た事のある夫婦剣が交錯している紋章の様な物が宝石の中に見えるペンダントが入っていた。そのペンダントを見ていると

「おい、貴様名前は何と言う?」

とこちらも見ずに聞かれた。私の名前?それはフランシスコ・ザビ……!いや待てまだ焦る様な時間じゃない。そう私の名前は

「岸波白野…です」

「そうか、では岸波白野、貴様はどうやって警備の厳重な中に証拠を一切見せる事なく入りこんだ?」

私が一番知りたい事を聞かれた。どう答えればいいのだ。まぁありのままさっき起こった事を話すぜ!すれば良いのだろうがあんなの信用して貰えるとも思えない。でも言っちゃうビクンビクン

「分かりません。気が付いたらここに居て」

「そうか、貴様は自分が何故ここに居るのか分からないのか」

「はい」

おっ?なかなか物分りが良い人なのかな?

「そう言われてハイそうですかと信じる奴は馬鹿だけだ、しかしもしもの場合を考えて取り調べをさせて貰うぞ。さあ着いたぞ」

その建物に連れて来られた後はペンダントを没収されよく分からない機械を使って私の言ったことが本当かどうかを調べて貰った、どうやら信じてもらえたようだ。

「まさか本当だったとはな」

「そう言った筈なのに…何故こんなことに」

その時、部屋の扉が開きこの目の前の女性がペンダントを渡した「山田先生」と呼ばれた人が入ってきた。

「織斑先生、結果が出ました」

「そうですか、ありがとうございます山田先生。ところで結果はどうでしたか?」

「織斑先生の考えた通りISの待機形態でした!しかも初めて見る機体でシステムロックが厳し過ぎて全く解けない所もありましたが何とかISの待機形態であることだけはわかりました。」

「やはり、ISでしたか。」

「あ、あのさっきから言っているISと言うのは何なんですか?」

「ISを知らないだと!?そんな馬鹿な!ISを知らない者が居るとすればそれはよっぽどの世間知らずか記憶障害か今まで眠り続けていた奴位なものだぞ!?」

「そんな…ISを知らないなんて…」

ここで一つ疑問が出来た。《ここは私の存在した世界ではないのでは?》という疑問が。そうだ、私はこれまで散々見てきたのだ。人類が知り得ない英雄の性格や身体的な特徴を再現する物が有ったのだ、平行世界が有った所で何ら不思議なことでは無い。そうきっと私が居た世界はこことは別の次元なのだ。

「私は多分…多分ですが、この世界の人間では無いと思います。」

「何?それでは貴様は違う次元から来たとでも言うのか?」

「はい、それ以外に有り得ないんですよ。私が元々居た世界ではISなんてものは存在しなかったし、この世界にトワイスと言う有名な医学者は存在しますか?」

私は戦ったこともある有名と言われていた学者の名前を挙げた。あの人のサーヴァントはなんだか別の世界で私のサーヴァントになってそうだよね。

「い、いえ知りません。有名な医学者の中にそんな名前は存在しない筈です!」

「これで決まりですね。私は恐らくこの世界の人間ではありません。」

「そんな馬鹿な!いや、でもそれならISを知らないと言うことにも辻褄があっている。しかし本当にそんな事が有り得るのか?」

「分かりません。でも私がそのISって言うのを知らないのも合点がいきます。」

「そうですね。そう考えて良いのかも知れません。」

これはきっと私が再び人生を送り、そして過去では無く未来の為に生きる為に神様と正義の味方がくれたチャンスなのだ。絶対に無駄にはしない。

「そう言えばこの建物もISに関係して居るんですか?」

「あぁここはそのISを使いこなせる様に指導する学園、IS学園だ。」

「私もISを見たいんですが、見せては頂け無いでしょうか?あのペンダントがISの待機形態?って奴なら私が触れたりすれば何かあるかも知れない。」

なんと無く話題に出ていてもそのIS自体を見たことが無いのでは何の話も

できやしない。

「良いだろう。その代わりに岸波白野、貴様にはIS学園に入学して貰うことになる。IS学園の内部を知り、さらにISを所持していたのだ別に構わないだろう?どうせ気が付いたらここに居たと言うのなら身寄りや宿だって無いんだろう?」

「はい、そうさせて頂きます。」

「自己紹介がまだだったな。私は織斑千冬、IS学園の教員だ。」

「同じくIS学園の教員で山田真耶と言います。それじゃあ行きましょう。」

そう決まるや否や私はそのISが保管されている場所に連れて行かれた。

「あ、あのISは一体何処にあるんですか?ここ何も無い広場か実験室みたいに見えるんですが。」

「そうだ。実験室だ。岸波、早速だが貴様にはISの稼働実験を行って貰う。使うISはもちろん貴様のペンダントのISだ。」

「ええ!?だって私IS見たこと無いしどうやって使うかも分から無いんですよ!?」

「そう言えばどんな物かすら説明して無いな。」

「そうですよ!それなのにいきなり稼働させろなんて!」

「説明してやるからやれ。いいか、IS学園の生徒になった時点で貴様は私にやれと言われたら出来なくてもやれ。いいな?」

そんな横暴が曲がり通るなんて!と叫びたくなったが言ってしまうと後々悲惨なことになりそうだからやめた。

ISって展開しようと思えば出来るのか。まさかそんなに簡単だったなんて。ある程度ISの事を教えて貰ったおかけで何とか初期の動作などは覚えた。では早速試してみようか。

そう思い、渡されたペンダントに触れた瞬間に、強く光り輝いた。次の瞬間に彼の私のサーヴァントであったアーチャーの記憶が頭の中に再び入ってきた。一度見たものなので一度目程ショックはなかったが相変わらず寂しく、そして哀しい夢物語の人生だったことを再確認させられる内容だった。そして、流れ込んでくる記憶が止まり夢から覚めた様な感覚を覚えた私の体には、あの赤き弓兵の礼装である赤原礼装が纏われていた。ってえ?赤原礼装?

「なにこれぇぇぇ!?」

よりにもよって何故あの男の服を私が着なければいけ無いんだ!?

その頃、監視兼鑑賞室では驚きの声が上がっていた。

「なんだ!?あの赤い服は!?あれはただの服では無いのか!?」

「い、いえISの反応が出ています!あんな軽装のIS見た事ありません。一体どんなISなんでしょう?」

「と、取り敢えず落ち着こう、まずは機動力のテストだ。岸波、浮いてみろ。空を飛ぶイメージを思い浮かべれば飛べるはずだ。」

「わ、わかりました。やってみます。」

言われた通りにすると足が地面から離れ、ふわふわと浮き始めた。

「よし、良いぞ。では次は加速だ。自由に空中を飛ぶ様にしてみろ。」

「はい、自由に空中を飛ぶイメージっと」

すると思った様に自在に空中を飛んいた。

「ふむ、機動力は他の機体と比べると微妙に素早いな。よし、次は武装のチェックだ。武装欄を開いてそのISの装備を読み上げてみろ。」

「はい、武装欄武装欄っとえーと何々?

干将・莫耶

フェイルノート

是・ 射殺す百頭(ナインライブズブレイドワークス)

永遠に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)

黒鍵

偽・螺旋剣Ⅱ(カラドボルグ)

村正とこの位ですかね?」

「…………何故だ、何故こんなに多い?異常な程だぞ?」

「もう20を超えた時点で驚くのも数えるのも辞めましたからね。」

私も思ったが、流石にこの量は多すぎる。他のISの装備量を私は知ら無いが、それでもこれは異常だと容易く理解できる量だ。それに読み上げていて気が付いたがこれはアーチャーの記憶で見た武器ばかりだ。だがアーチャーは神造武器は作れないと言っていた。なのに見た事のある武器は全て武装欄に載っていた、つまりこの機体にはアーチャーが見た武器ならどんな物でも揃ってるという事だ。しかし、私にはそれ以上に気になる事があった。それはこの目の前にチラつく『skill』と言う文字である。あの二人なら分かると思い聞いてみる。

「あの、この『skill』と言うのは何なんですか?」

「ん?スキルだって?聞いた事が無いな。どうしたんだ?」

「いえ、目の前に『skill』と言う文字がチラついてて」

「スキル…ですか。岸波さん出来るならそれを使って見て下さい。」

「わかりました。やってみます。」

まず何から使おうか。一覧には今使えるスキルとその消費SE(シールドエネルギー)の量が表示されている。使うのは…一番少ない『投影準備』

にしよう。それじゃああのセリフ行きますか!

同調、開始(トレース、オン)

すると、展開しておいた剣に青緑色の線が何本も奔った。

たしかこの技は武器の強化と、そして武器の形状変化が出来た筈だ。

試しに武器の形状変化をさせて見よう。手にある剣の形を矢の形に変化させた。変形までの時間は3秒かな?

そんな事を考えていると上から声を掛けられた。

「おい岸波、貴様には山田先生と闘って貰う。これはIS学園に入学する生徒には全員やって貰っている。」

「わかりました。全力でやって良いんですよね?」

「ああ、勿論構わん。だが恐らく勝てんだろうな。」

「・・・なんですって?」

「勝てないと言ったんだ。当たり前だろう、彼女はISの元代表候補だったからな。」

そうか代表候補だったのか。でもそれがどうしたと言うのだ。私とアーチャーは共に勝つ見込みが1%未満の戦いを勝ち抜いたのだ。今の私は絶対に負けないし負けられないのだ。

「勝ちます。絶対に勝ってみせます!」

「ほう、なかなか言うな。ならばお前とその機体の実力を見せて貰うぞ!」

「行きますよ!岸波さん!」

「はい!」

あれから5分程たったがお互いに一切引くことは無かった。私は投影した干将・莫耶で山田先生の撃った弾を弾き飛ばし、山田先生もばら撒く様でいて的確に私に当てようとしにきている。

「初めて操縦したとは思えませんね。なかなか戦えませんよ。こんなに強い人とは。」

「それはどうも」

互いの事を褒め合い息を切らせながら、相手に語りかける。その間には一切攻撃を仕掛ける素振りはなく2人の会話だけがあった。銃撃音や弾を剣で弾く鉄同士がぶつかる音もない。

2人のゲージは残り僅か、あと一撃耐えられるか耐えられないかのギリギリの状態である。2人ともわかっていた。次で決着が付くと…

どちらもお互いが次の一手を打つのを待っていると岸波白野はスッと手を上に伸ばした。

「山田先生、どうもありがとうございました。なかなか楽しかったです。

ISって結構慣れると楽しいですね。」

「・・・どうしていきなりそんな事を?」

「どうしてってもう決着が付くからですよ。」

「それはどういうこッ!?」

そういった瞬間、ISに搭載されたハイパーセンサーという機能が危険を知らせるブザーを鳴らした。

「上に反応!?いつの間に!!?」

そして岸波白野は腕を振り下ろした。その瞬間、山田麻耶の上から無数の剣が降り注ぐ。それはまるで剣の豪雨の様だった。

「・・・勝負あり!勝者岸波白野!!」

「やった!なんとか勝て・・・」

勝てたと言おうとした時、疲労によるものか私は倒れてしまった。

「ん…うん?あれ?私一体どうしてベッドで寝てるんだろう?」

「疲労が溜まっていたんだろう。急に別の世界に飛ばされて表面は冷静でも頭の中はそうはいかん。」

「もしかして、倒れちゃってました?」

「ああ、それはもう死んだのかという位グッタリと…な」

「そうですか。ここまで運んで来て頂いてありがとうございました。」

「礼なんか要らんよ。それより明日はISの一次移行をして貰うからなもう夜だし寝ておけ。」

「一次移行…?とりあえずわかりました。今夜はもう寝ます。おやすみなさい。」

「よく寝ろよ。それではな。」

「凄い…こんな事まで再現されてる。」

私は無事、一次移行を果たしいま何が出来る様になったかの確認中だ。

最適化をすると見た目が変わるらしいが、私の機体は殆ど変化がなかった。少し違う所は外套の背中のあたりが剣で刺したようになっていたこと位だ。…何故こうなった。

そして機能としてワンオフアビリティとかいう機能で鶴翼三連OE(オーバーエッジ)が使えるようになった。

これについて教師組は驚いていた。

何故ならワンオフアビリティは一部の機体にのみ許された、二次移行を行うことによって出来る様になる特別な技術でサーヴァントで言う宝具の様な物である。何故この機体は一次移行の状態で使えたのかはわからない。しかしこれなら技術、知識ともに皆無な私でも充分戦える。

今から新学期が楽しみだ。




いかがだったでしょうか?やはり初めて文章をここまで長く描いたのは初めてなのでおかしいところや矛盾点がたくさんあったと思います。でもこれからも精進して面白い作品に出来るようにします!(一話目だから頑張りましたけど次回からこの1/6位の量になります)よろしければ感想などもよろしくお願いします!あと学生なので不定期更新です。申し訳ありません。
それではまた次の話でお会いしましょう!

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