我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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説教と古今東西

「………………で、反省してるのかしら?」

 

「「「「「はい、すみませんでした」」」」」

 

現在、覗きを働こうとした一同は皆正座させられており、その正面にもうそれだけで人を殺せそうな目をしたリアスたちが仁王立ちしている。

 

「まったく、覗きならまだ笑って許せたけど、盗撮なんて言語道断よ。わかってるの?ん?」

 

「は、はい……すみませんでした……」

 

リアスの睨みに萎縮するフリード、こいつだけ実行犯という事で重石風こんにゃくを乗せられている。さて、そろそろ助け船を出してやるかな?

 

「まあまあリアス、未遂に終わったんだしその辺に……」

 

「焚き付けたあなたも同罪だからねタツヤ」

 

「あ、はい、すみませんでした」

 

聞かれてたよおい、俺の嫁怒らすとすっげえ恐い。結婚するの怖くなってきた………嘘です本当はすっげえ楽しみ。リアス怒った顔もマジ可愛い」

 

「!?////もう!何言ってるのよ!」

 

「あれ?声に出てた?」

 

「うふふ、出てましたよ?『俺の嫁怒らすと』の辺りから」

 

「えぇ…ほぼ全部じゃん……」

 

「うふふ、お風呂上がりで気が緩んでたんですわね。竜也君ったら可愛いですわ♪」

 

「うなー!リアスだけズルいにゃ!だぁりん私はー!?」

 

すると黒歌が前から飛びついてきた。はだけた浴衣の隙間から見える湯上がりの火照った肌と柔らかい二つの感触が……

 

「もちろん黒歌だって可愛いぞ。ほ~れ、よ~しよしよし」

 

「ふにゃ~♡ごろごろごろ~♪」

 

抱き締めて喉を撫でてやると、黒歌はとろんとした目で喉を鳴らす。

 

「あらあら、では私はどうなのですか?」

 

朱乃ちゃんが笑いながら問いかけてくる。

「もちろん朱乃ちゃんも可愛いぞ?当然アーシアもな?」

 

「はう!そっそんな!たったちゅやしゃ……ぷはぁ!」

 

フェイントでウインクしてやると顔を真っ赤にして鼻血を吹き出すアーシア。心なしかいつもより量が多い気がする。

 

「もうアーシア、また鼻血が出てるわよ湯上がりなんだから気をつけてね?」

 

「は、はひ、しゅみましぇん…」

 

「クハハハ、まあリアス、とりあえずこの辺で勘弁してやれや、ボソ《何なら後で混浴するかい?》」

 

「ッ!?しょ、しょうがないわね、この辺にしておくわ……それに、後はやってくれるでしょうし」

 

見ると、各々がこってりと絞られていた。

 

「イッセー君、どういうことなの?裸なんて言ってくれたらいつでも見せてあげるのに……」

 

「それとも、リアスさんたちの裸にも興味あるの?」

 

「そんな訳ないだろう!俺は夕麻ちゃんとイリナのあられもない無防備な姿が見たかったんだ!二人の魅力の前では他の女なんて霞んで見えるぜ!」

 

「!?/////っもう!イッセー君ってば!」

 

「調子いいんだから/////」

 

イッセーたちは向こうは向こうで甘い空間を作り出している。

 

「ヴァーリさん?私言いましたよね?おふざけもほどほどにしてくださいって。」

 

「は、はい…」

 

「今回は未遂だったから良かったものの、悪ふざけが過ぎるとそのうちひどい目に合いますよ?椿姫さんの事といい……」

「はい………」

 

ヴァーリは白音にこってりと絞られていた。今ならヴァーリの方が小さく見える。

 

「裕斗様、え、エッチなのはいけないと思います!/////」

 

「あ、あい……」

 

一瞬でものってしまったからか、裕斗は完全に縮こまってしまっている。

 

「アザゼル様、この事はシェムハザ様にも報告させて頂くっすので」

 

「同じ教師として言わせて頂きますが、教師としての、もっと言えば大人としての自覚を持って下さい。」

 

「あ、あの、俺一応元上司……」

 

「「関係ありません(ないっす)」」

 

「は、はい……」

 

元部下、しかも末端に説教される元上司。威厳の欠片もないその光景、彼女らも失望の眼差しを向けている。その後、しばらくしてイッセーたちは解放されたが、アザゼルはいまだにこってりと絞られた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「あぁ~あ、酷い目にあった」

 

説教から解放されたイッセーたちは各々の寝室に向かっていた。

 

「いや、もとはと言えばお前のせいだろうが」

 

「たはは~、メンゴメンゴ……ありゃ?」

 

ふと見ると、温泉から本館に向かう途中の通路に卓球台が置いてあった。

「お!卓球台あるじゃん!」

「いや、何であるんだよ卓球台」

 

「お答えします」

 

「おわ!?グレイフィアさん!?」

 

突然現れたグレイフィアさんに驚いてしまった。

「皆様が楽しめるようにとご用意いたしました。どうぞお楽しみ下さい。」

 

「あ、はい、どうも……」

 

「では、私めはこれで」

 

そう言ってグレイフィアさんは去って行った。

 

「…………とりあえず、やってく?」

 

「いいね!あれやろうぜあれ!」

 

「古今東西?」

 

「お題に答えて玉を打つあれか」

 

「やるなら罰ゲーム決めようぜ」

 

「なら、負けたやつはアザゼルさんを一発殴るってことで」

 

「「「「よし!」」」」

 

 

~~ここからは台本形式でお楽しみ下さい~~

 

竜也「よし、全員準備はいいか?」

 

ヴァーリ「三回ミスしたら罰ゲームな」

 

竜也「それでは第一回目、お題は……天王星の衛星の名前!」

 

イッセー∑「え!?」

 

竜也「はじめ!!」

 

ヴァーリ「アリエル!」カンッ

 

木場「ウンブリエル!」コッ

 

フリード「チタニア!」カッ

 

イッセー「え、………えーー……?」

 

呆けていたイッセーがアウトになった。

 

イッセー「ちょっ!ちょっとまって!問題難しくない!?」

 

ヴァーリ「そうか?」

 

竜也「第二回目!お題は!世界の黒人大統領の名前!」

 

ヴァーリ「ケムア共和国、ムアイ・キバキ!」ガッ

 

木場「セネガル共和国、アブドゥライ・ワッド!」ゴッ

 

フリード「オバマ」カツッ

 

イッセー(言われたっ!?)スカッ

 

イッセーが空振りして2アウトになった。

 

イッセー「お前ら!絶対打ち合わせしてんだろ!」

 

竜也「いや、ぜんぜん」

 

イッセー「もういい!俺にお題決めさせろ!」

 

ヴァーリ「いいよ、どうぞ」

 

ヴァーリがイッセーにピンポン玉を投げ渡す。

 

イッセー(俺の得意分野で攻める)「国旗に月のマークの入っている国の名前!マレーシア!」ゴッ

 

ヴァーリ「チュニジア!」カンッ

 

木場「アルジェリア!」カッ

 

フリード「パキスタン!」コッ

 

イッセー(マレーシアしか知らねぇし俺!)ビシッ

 

イッセー動かず 、3アウト

 

竜也「はいイッセー3アウトー」

 

フリード「罰ゲームよろ」

 

イッセー(何者なんだよこいつら……もういーよお前らの勝ちで!)

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「…………と、いうわけでして、すんませんね」

 

「いやふざけろぉぉぉぉぉぉぉ!!や!ちょっ!?まて!落ち着け!とりあえず神器をしまえぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

その夜、グレモリー館にオッサンの悲鳴が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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