我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

77 / 133
後日談と色々

 

三大勢力会談からかれこれ2週間、大小様々な事があった。

まず一つ目、我が家が増築した。四階建てに。ええ、そりゃもうちょっとしたマンションぐらいに。これはサーゼクスさんの仕業だった。両親とアラン曰く、俺たちが学校に行っている間に冥界から業者の方々が来てあっという間に増築して行ったらしい。冥界の技術ってすげぇ

 

「必要ならその都度また増やすわ。そうならないように自重してね、タツヤ?」

 

リアス、俺はそんなに節操のない男だろうか……考えてみれば間違いでもないな。はぁ、俺って……

二つ目、『龍の紡ぐ絆』のメンバーが全員家に越してきた。さっそく増築が役立った。下働きの魔法使いたちはサーゼクスさんに頼んで寮みたいなものをつくってもらい、そこに生活している。

 

三つ目、地下秘密基地を我が家の下に移転させた。アザゼルにも手伝ってもらい、超空間的なアレで移転させた。

 

四つ目、セラたんとオーフィスとも婚約した。セラたんの告白の後、オーフィスが「我も竜也と結婚したい。」と言い出して、二人とも婚約することにした。セラたんの妹であるソーナ嬢からは「不出来な姉ですが、何とぞ!何とぞ!よろしくお願いいたします!」と言われた。手放す気はないことを伝えたら、パァァと顔を明るくして何度も例を言われた。なんだかんだで、この子も姉のことを思ってたんだな。そして今年の俺の18歳の誕生日に、みんなと結婚することになった。いやぁ楽しみだなぁ。

 

五つ目、アザゼルが学校に赴任してきた。オカルト研究部とヴァーリのいる科学部の顧問として。曰く、もともとここには滞在するつもりだったらしく、現在は科学部でせっせとヴァーリと研究に勤しんでいる。ちなみに、白音はヴァーリの助手のようなことをしているらしい。

 

そしてもう一つ、

 

「お、おい!今動いたぞ!」

 

「あっ!今ひびはいった!」

 

カタカタカタカタ、パキッ!

 

「ぴぃ、ぴぃ」

 

「きゅう~」

 

『『『『おおおぉぉぉ!!!生まれた!!!』』』』

 

『『『『可愛いぃ~~~~!!!』』』』

 

以前ティアから預かっていた2つの卵がついに孵った。一方は赤い鱗のドラゴン、もう一方は青い鱗で尾にヒレのようなものがあった。

 

「ぴぃ、ぴぃ」

 

「お、おう、どうした?」

 

青い方がヴァーリにすりよる。

 

「『パパ』と呼んでいるな。」

 

ティアが翻訳してくれた。

 

「パ、パパぁ!?俺が!?」

 

「よかったなヴァーリ、父さんやアザゼルに孫抱かせてやれるぞ」

 

「ちょっ!?兄さん!?」

 

「きゅう~ん」

「お、お前は俺か?」

 

「『ママ』と呼んでいるな。」

 

「何でぇ!!!?」

 

赤い方はイッセーに、青い方はヴァーリになついた。どうやら刷り込みらしい。赤い方はイッセーに『イルル』、青い方はヴァーリに『カンナ』と名付けられ、それぞれに預けられることになった。

あとは……ギャスパーが吸血鬼帝国に行ってヴァレリーと再会したり、なんかイザベラやカラワーナと距離が縮まってたりと……だいたいそんなところだな。もうすぐ夏休み。新勢力を旗揚げして色々とやることもあるし、忙しくなりそうだ。




イルルのイメージはレッドコドラ、カンナのイメージはブルーコドラです。
次回からはしばらく日常回をはさもうと思います。お楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。