イッセーside
現在、俺はオカ験の活動で契約を取りにチラシを使った人のもとに魔方陣でジャンプしたのだが……
「よう赤龍帝久しぶり」
「………何であんたが呼び出してるんすかアザゼルさん」
呼び出した相手を見てみれば、聖剣事件の時に画面越しではあるが会った堕天使総督のアザゼルさんだった。
「いやなに、こっちの方でちょいとばかり用事があってな、しばらく滞在することにしたんだがいかんせん暇でな、こうしてお前さんに相手して貰おうと呼び出したってわけだ。」
「いや、だったらヴァーリにでも相手にしてもらったらいいじゃないか」
「いや、ヴァーリのやつはいま雷門家だ。流石の俺も久しぶりの一家団欒を邪魔するほど落ちぶれてはねぇよ」
……この人(人じゃないけど)、なんだかんだでヴァーリのことを考えてやってるんだな
「……てか、これってヤバいんじゃねぇの?堕天使総督が契約とか」
「大丈夫だって、バレなきゃ」
「いや、一応部長には報告するから」
「けっ、真面目だねぇ悪魔のくせに」
「あんたは適当だよな、総督のくせに……」
本当何でこの人(人じゃないけど)総督なんてやってるんだろうか……
「まあそれはさておき……一つ付き合ってくれよ」
そう言ってアザゼルさんはバトルスピリッツのカードを取り出した。
「……何でそんなの持ってるんすか?」
「知ってるぜ、ヴァーリと竜也たちと昔からやってんだろ?俺もちょいとばかりな」
「……でも俺今デッキ持ってないんですけど」
「心配すんな、ほれ」
そう言ってアザゼルさんは俺にデッキを投げ渡す
「ふふん、こんなこともあろうかと竜也のやつから送ってもらっていたのよ」
アニキ……何を………
「はぁ…わかりましたよ、やりますよ」
「よっしゃ!んじゃ始めようぜ」
俺たちはプレイシートを広げて互いにデッキをシャッフルする。
「んじゃ、始めるならあれ言おうぜ?」
「えぇぇ……わかりましたよ…やりゃいいんでしょやりゃ」
もはややけくそである
「「ゲートオープン!解放!」」
「先行は貰うぜ?堕天使総督のターン。」
「……なんすかそれ?」
「ゼロっぽいだろ?【リビングガーゴイル】を召喚、そしてネクサス【魂の古都ジュデッカ】を配置、ターンエンドだ。」
リビングガーゴイルに魂の古都ジュデッカ……【魔影】デッキか…
「俺のターンか…(一応乗っておこう)赤龍帝のターン、【オードラン】と【カグツチドラグーン】を召喚、バーストセット、アタックステップ、カグツチドラグーンでアタック!効果で1枚ドロー」
「ライフで受けるぜ」
アザセル ライフ5→4
「ターンエンド」
「堕天使総督のターン、この俺、【堕天騎士アザゼル】を召喚、こっちもバーストセットだ。アタックステップ、俺でアタック、バトル時効果【毒刃:2】発揮、カグツチドラグーンの下にデッキの上からカードを裏向きで二枚入れて貰おうか。」
「ライフで受ける」
イッセー ライフ5→4
「バースト発動!【武威惶炎刃】、リビングガーゴイルを破壊です。」
「ちっ、俺はこれでターンエンドだ。」
「赤龍帝のターン、【砲竜バル・ガンナー】を召喚、そしてカグツチドラグーンにブレイヴ!カグツチをレベル2にアップ、そしてアタック!バル・ガンナーのブレイヴ時効果、1枚ドローしてアザゼルさんを破壊!そしてカグツチの効果でもう1枚ドロー!」
「なら破壊されちまう前に一仕事だ。アタック宣言によりバースト発動、【堕天騎士オルクス】の効果、俺の毒刃をもう一度発動、カグツチの下にもう二枚追加、そしてこいつをレベル2で召喚する。ブロック、そして【毒刃:1】オードランに1枚下に入れるぜ?そしてオルクスはジュデッカの効果で疲労状態で場に残る。」
堕天騎士オルクス レベル2BP7000vsカグツチドラグーンレベル2 +バル・ガンナー BP5000+2000
「俺はバル・ガンナーを残して……ターンエンドです」
「堕天使総督のターン、【堕天騎士タムズ】を召喚、効果でドロー、【串刺しの森】を配置、バーストセット、タムズでアタック、【毒刃:1】発動、オードランに1枚追加、さらに串刺しの森の効果で1枚ドローだ。」
「ライフで受ける」
イッセー ライフ4→3
「俺はこれでターンエンド」
ヤバいどんどんデッキが削られていく、早くなんとかしないと
「赤龍帝のターン、【英雄王の神剣】を配置、俺も俺の分身【太陽神竜ライジングアポロドラゴン】をレベル2で召喚!そしてバル・ガンナーをブレイヴ!バーストセットからアタックステップ、アポロでアタック!効果で1枚ドロー、そしてタムズを破壊!」
「ライフで受けるぜ」
アザゼル ライフ4→2
「バースト発動、【堕天姫エルシャ】をレベル2で召喚して効果発動、手札から毒刃を持つスピリット【闇騎神ネメシス】をレベル2で召喚だ」ニヤニヤ
いやすんげぇの出てきたぁ!!!?完全に向こうのペースだぁ!?
「た、ターンエンドです……」
「堕天使総督のターン、【護星鎧エクス・レウス】を召喚、そして毒刃をもつネメシスにブレイヴ!ネメシスはレベル3にアップするぜ。おまけに【堕天騎士アリエル】を召喚。」
「アタックステップ、アリエルでアタック、アリエルの【毒刃:1】発動、オードランに1枚追加だ。」
「ライフで受けます」
イッセー ライフ3→2
「続けてネメシスでアタック、ネメシスの【毒刃:2】発動、さらにブレイヴしているエクス・レウスの効果、ブレイヴしているスピリットの毒刃の枚数を1追加する、合計3枚をライジングアポロドラゴンの下に入れるぜ。」ニヤ
ネメシスはダブルシンボル、アタックを通すわけにいかねぇ……
「オードランでブロック!これで…」
「ネメシスの効果発動、ブロックされた時、相手フィールド上のスピリット全ての下にあるカードをあわせて3枚につき、相手のライフのコア1つをリザーブに送る。お前さんのスピリットの下のカードは合計6枚、よってライフ2個をリザーブに送るぜ。」
「……………へ?」
イッセー ライフ2→0
「はっはっはっはっ!俺の勝ちだな♪」
ま…負けた……バトスピ歴6年の俺がこんなブー太郎総督に……《ワナワナワナ》
「………なんか今失礼なこと考えただろ、まあいいや、楽しかったしな。ほれ、報酬」
アザゼルさんは俺に拳ほどの大きさの宝石をまた投げ渡す
「んじゃまた暇な時呼ぶぜ~あっはっはっはっ♪」
「……………失礼しました」
(絶対……絶対にリベンジしてやらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)
ブー太郎総督に復讐を心に誓い、俺はアザゼルさんのもとをあとにした。
感想など楽しみに待っています。次回もお楽しみに