「というわけで、あの焼き鳥野郎を叩き潰すための特訓をしたいと思う!おのおの10日分の準備をしてから部室に集合!あの野郎
『『『『了解
(っす)(ですわ)(にゃ)!!!』』』』
「……あの、勝手に決めないで欲しいのだけど……」
「お嬢!!!」
「はっはい!?」
「絶対に勝つぞ!!!」
「………ええ!」
こうして、俺たちの焼き鳥打倒特訓が始まった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「よし、全員集まったな。」
現在オカルト研究部部室にはリアス眷属と竜也配下が全員集結していた。
「学校には部活動のための強化合宿ということで許可は降りている。この10日間でお前たちをあの焼き鳥野郎を完封できるくらいに魔改ぞゲフンゲフン、強化してやる。」
「おい、今魔改造って言いかけただろアニキ。」
「気のせい気のせい。」
イッセーの指摘に竜也はあからさまにごまかす。
「……それで、集まったはいいけど部室で一体何をするつもりなのかしら?一応特訓場所には私の別荘を用意しているのだけど…」
リアスは竜也に尋ねる。流石に学校で特訓するわけにはいかない。
「わかってるって、まあ見たまえ。ポチッと。」ポチッ
そう言って竜也は懐から取り出したスイッチを押す。するとゴゴゴゴという音を立て部室の床が開き中に下り階段が現れる。
「……さて、行こうか。」
「ちょっと待ちなさい!?なんなのよ
リアスは床に現れた階段を指差す。
「ああ、こんなこともあろうかと、密かに部室の地下に秘密基地を設立したのだ。」
『『『マジで!?』』』
「あなた勝手に何やってるの!!!?」
「いや、理事長から許可はもらっているけど?」
「お兄様………」プルプル
「ほれ、いいからみんなこい。」
そう言って竜也は階段を下って行き、残りの面々もあわてて後に続いて行った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……………マジで?」
部室の地下に下り、目の前の光景にイッセーは思わず呟いた。見ると他の面々も唖然としている。そこには、どこぞのカエル型宇宙人の侵略基地のようなオペレーションルームがあった。
「どうよこの設備、この俺の持てる力とアザゼルとの技術を費やした集大成だ!ちなみに全体図はこんな感じだ。」
そう言って竜也はパネルに基地の全体図を写し出す。それはまるで蟻の巣の様に学校の地下に部屋が張り巡らされており、もはや完全に某カエル型宇宙人の基地の図だった。
「このオペレーションルームの他にも試合場、大浴場、食料庫、厨房、ベッドルーム、展示室なども配備、さらに侵入者撃退用にオペレーションルームから数々のトラップが作動でき、さらにこのワープパネルをおのおのの家に設置し上に乗ることで直接基地に直行できる。どうよ!」
「………もう好きにしてちょうだい。」
「部長!?諦めないで下さい!!!」
「いくら何でもやり過ぎだろアニキ……」
「いや~、俺もアザゼルも作ってたらなんかノリノリになっちゃってて気づいたらこんなことに…」
「「「「アザゼル様ぁ……」」」」
「まあ、とりあえずみんな試合場に来てくれ。」
そう言って竜也は試合場と上に張り紙が書かれたワープパネルに乗り、シュパンと音を立て消える。
「にゃ!?本当にワープしたにゃ!」
「うおおすっげえ!!!ロマンだぜ!!!」
「うふふ、少年の心を忘れないイッセー君も素敵♡」
「…とにかく行きましょう。」
「そうね白音。」
そして残りの面々もワープパネルに乗った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「よ~し、全員ついたな。お前たちには今から1日それぞれ俺と戦ってもらう。」
全員が試合場に集まったのを確認して俺は言う。
「戦うったってアニキ、まさか一人で全員の相手をするつもりか?」
「いやいやまさか、こうするんだよ。妖術髪の毛分身の術!!!」
俺は頭から髪の毛を数本引き抜き息を吹き掛ける。すると髪の毛はうねうねと形を変え、10人の俺になる。
「これで俺を含め全員の相手ができる。さあ初めようか!」
こうして、俺たち特訓1日目は火蓋を切って落とされた。
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