ゲーム終了後、匙とイッセーにサーゼクスさんから勲章が与えられた。ま、あれだけの戦いを見せれば当然だがな。そして、リアスだけでなくソーナに対する評価もうなぎ登りになった。これであの老害どもも下手なことは出来んだろう。まあ、俺がさせんが。そしてその後、他の面々のレーティングゲームも同時たはつ的に行われた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ヴァーリチームVSシークヴァイラ・アガレス
「『クエイクウェーブ』!!!」
シークヴァイラの持つ杖から衝撃波がヴァーリに向けて放たれる。ヴァーリは『白龍皇の月光翼』を展開しそれをヒラリとかわす。
「成る程、振動の波を放つのか。当たれば内部で共鳴を繰り返し、そして最後は弾け飛ぶ。しかも、振動だから相手の防御力は関係なし…と。したらば、『禁手化』」
ヴァーリは禁手、『白龍皇の月光神鎧』を纏う。
「例え白龍皇の鎧で有ろうとも、私の魔法『
「『グッドナイト・ムーン』」
シークヴァイラが言い終わる前にヴァーリが動く。鎧の両足の月の装飾“グッドナイトシスターズ”から相手を眠りに誘う月の光が放たれ、シークヴァイラはそれをもろに浴びてしまった。
「なっ…こ、こん…な……zzzzzzz……」
シークヴァイラが眠りに落ちたのを見て、ヴァーリは地に降り立つ。
「別に無力化するのにわざわざ戦うまでもないのさ」
そう言ってヴァーリは魔力弾を放った。
『シークヴァイラ・アガレス様、戦闘不能。よってこのゲーム、雷門ヴァーリ様の勝利です。』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ゼファードル・グラシャラボラスVSサイラオーグ・バアル
「オラァァァァァァァァ!!!」
ゼファードルが渾身の拳を放つ。サイラオーグはそれを己が頬で受け止めた。
「…………チッ、届かねぇか…」
「いや、お前の拳、確かに俺の魂に届いた。故に、俺もそれに答えよう!」
次の瞬間、サイラオーグの拳がゼファードルの片頬に食い込み、ゼファードルは大きく吹き飛んだ。
「ガフッ……おい、お前…俺に勝ったんだ。無様な負け方はするんじゃねぇぞ」
「無論だ。また戦える時を楽しみにしているぞ、ゼファードル・グラシャラボラス。」
「………へッ」
ゼファードルは小さく笑い意識を手放した。
『ゼファードル・グラシャラボラス様、戦闘不能。よってこのゲーム、サイラオーグ・バアル様の勝利です。』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
竜也チームVSディオドラ・アスタロト
「おい、久々の出番かと思ったらこんなやつかよ」
「そう言うな、力を見せつけるって意味でもちょうどよかったんだ。」
竜也は片手に持つ可笑しな顔の付いた棒、“わざぼー”に向かって言う。
「………いや、何そのブッサイクな棒?え、何?馬鹿にされてんの僕は!?」
「いやいや、全然そういう訳じゃないから。むしろ逆。まぁ喰らえや」
すると竜也は一瞬でディオドラの目の前に移動しわざぼーをディオドラに突きつける。
「えっ!?ちょっ!?は」
《チョン》「大火力炎上!!!」
「ヒィ!?」
シーーーン
「………ん、ん?な、なんだ、なにもな《ボオオオオオオオ!!!》アッチィィィィィィーーーー!!?」
安心したのもつかの間、突如ディオドラの体が炎上した。
「熱いか?なら冷ましてやるよ。《チョン》ナイアガラフォール!!!」
ザバァァァァァァァァ!!
「ゴベバボボバベボベバベベア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!?」
竜也が再びわざぼーでディオドラに触れて技名を言うと、今度はディオドラの頭上から大量の水が滝のように降ってきた。ディオドラの体の炎は鎮火したが、今度は水圧に押し潰される。
「ぜぇ、ぜぇ……な、なんなんだよその棒はぁ!?いきなり発火したり滝のような水が降ってきたり!」
「ん?これか?これは“わざぼー”」
「わ、わざぼー?」
「そう、こいつで相手に触れて技名を叫ぶと本当にその技が出てくる。それがわざぼーの力だ。」
(………………え”え”え”え”え”え”え”!?!!?うそーん!?何そのチートアイテム!?聞いてないわよ~~!!!?)
「はっはっはっ、衝撃の内容に言葉が出ない様だな」
(はい)
素直に頭を縦に振るディオドラ
「と、いう訳で、諦めてくらえ」
チョン
「あ」
「サンダーファイヤー10連発!!!」
「………え?」
バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!バリバリバリ!ボオオオオ!
「あぎゃあああああああああああああああ!?!!?!?」
『…………でぃ、ディオドラ・アスタロト様、戦闘不能。よってこのゲーム、雷門竜也様の勝利、です。……』
と、このような結果となった。何はともあれ、こうして冥界での夏合宿、並びに、初レーティングゲームは終了したのだった。
ちなみに、ディオドラは全治一ヶ月の重体だそうだ。流石にやり過ぎた。後悔はしてないが。