銀魂 真選組の新隊員 作:残月
斉藤終監察日記
○月×日
局長が見知らぬ女の子を連れて屯所に帰ってきた。
彼女は、とあるテロリスト組織に兵器として育てられていたらしい
副長が彼女に風呂に行く様に言ってから局長達は彼女の処遇を決めかねていた。
そんな時、丁度 彼女が戻ってきた。
裸で
局長達は大騒ぎをする中、沖田君は平然としていた。
僕は前屈みになりながらも監察を続けるZ。
なんて思っていたら彼女は何故か局長が所持していたメイド服を着ていた。
とても似合っているが彼女は笑わない。
局長が彼女を真選組預かりにすると宣言したが副長は反対。沖田君はあくびをしている辺り、どちらでも良いのだろう。
結局、副長が折れて彼女は真選組預かりとなった。
その後、彼女に名が与えられた『刹那』と言うらしい。
明日から、仕事を学ぶらしい。新たな隊士が入るとなれば密偵の私の仕事が増える。
刹那も明日から監察対象となるだろう。
寝る前に局長の部屋の前を通り掛かったが大量のコスプレ衣装が有った。
「刹那はどれを着せても似合いそうだな。楽しみだ」
何も見なかった……Z。
○月△日
刹那が真選組屯所に着て、2日目。
刹那を起こそうと山崎が彼女の部屋に出向く。
刹那は布団には居らず、部屋の隅で体育座りをして寝ていた。
それを見た山崎が何故か慌てている。
なるほど刹那は浴衣を着て、体育座りをしているから下着が見えてしまい山崎が慌てているZ。
山崎は咳払いをすると何事も無かったかの様に平然を装い刹那を起こした。
先に刹那が部屋を出たが山崎は顔が真っ赤だ。
その後、食堂に行った刹那と山崎は並んで朝食を食べている。
副長も其処に混ざるが山崎は今朝の事を端折って説明していた。ありのままを話せば粛清物だから当然Z。
その後、局長が刹那に専用の制服を着せていた。
とても可愛らしく似合うZ。
その後、副長に付いて警邏に行ったらしいが、どうやら副長の土方スペシャルの餌食になったらしい。
そのまま、トラウマにならなければ良いのだが。
○月◆日
刹那が真選組屯所に来てから3日目
今日は刹那に剣を教えるらしい。
沖田君は隊士達に『世間の厳しさを教えてやれ』と指示を出したらしい。
心配だから道場に見に行くZ。
意外な光景だった。
隊士達は皆倒れ、刹那一人が立っていた。
丁度、局長達も来たようだが同じ様なリアクションをしている。
しかしコレは凄いことだ褒めてやらねば。と思い、刹那に何か一言、と思ったけど何を話せば良いか解らないZ。
そしたら沖田君が竹刀を投げ渡しに来た。
なるほど、剣で語るなら言葉はいらないZ。
そして剣で語ってみたが刹那の腕は予想以上だった。
牙突(がとつ)改め、牙突(きばづき)はかなり強力で流石に焦ったZ。
牙突のスレ違い様に刹那の髪が鼻先に擦る。ほのかに良い香りがした……Z。
一先ず勝負を終えたけど言葉が出ない。何か、刹那を褒めてやりたいが……
あ、そうだ。頭を撫でてやれば良いのか。
頭を撫でると刹那はキョトンとした顔をしていたが、これで良いはずだ。
なんて思ったら緊張からか腹が痛くなる。竹刀を片付けると、そそくさと厠へ急いだ。
後ろからは局長が刹那にフォローを入れていたので後は大丈夫の筈Z。
グダグダな感じになった気も……
次回より銀さんと出会います