中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
勇義とある勝負をした
 ↓
紫達の元に創造者達が攻めてきた(今ココ!)



#79 裏切られても変わらない心

破壊者「はじめましょう、最高の祭りを!!」

 

紫「全員構えなさい!じゃないと死ぬわよ!廃線『ぶらり廃駅下車の旅』」フォン

 

紫は瞬時にスペカを発動し、スキマから電車を吐き出す。

 

破壊者「そんな鉄クズは私の前では無意味!」スッ

 

 

『バァァァン!!』パラパラパラ

 

 

紫「くっ!」

 

電車はいとも簡単に壊れ、そして粉々に散った。

 

創造者「黒き雷よ…愚かな者に鉄槌を下せ!雷符『黒き雷神』」ゴロゴロゴロ

 

 

『ズガガガァァン!!!』

 

 

辺りに黒い雷が落ち、一瞬で全てを破壊した。だが、被害を受けていない所があった。

 

早苗・霊夢「くっ…!!」シュゥゥ

 

創造者「なるほど…巫女達で力を合わせて強力な結界を張ったか…!面白い…!!」

 

神奈子「私達の早苗によくもやってくれたね!!神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』」ドガガ

 

創造者「ぐぅ…何のこれしき…!」

 

諏訪子「まだだよ、祟れ!ミジャグジ様!!」ズズズ

 

創造者「くぅ…体が…」

 

レミリア・フラン「天罰『スターオブダビデ』 禁忌『クランベリートラップ』」

 

 

『ドゴォォン!!!』

 

 

創造者「ぐああっ?!」

 

破壊者「皆さん、敵は1人ではありませんよ!!崩符『力の崩壊』」バリーン

 

全員「?!」

 

創造者「ふぅ…囮も楽ではないんですよ?破壊者さん」シュゥゥ

 

紫(私の妖力が…消えた?!)

 

破壊者「皆さん、霊力とか妖力とかが消えて戸惑っているでしょう。ですが安心してください。これはスペカなので一定時間、妖力などが破壊されてなくなっているだけですから」

 

神奈子「くっ…(神力も破壊できるとは…これはかなりマズイね…)」

 

天狗A「おいおい…俺にとって最高の条件じゃねぇか」

 

天狗B「お、おいやめろA!」

 

天狗C「今度一緒に飲もうって約束したじゃないか!!」

 

破壊者「何を…言っているんですか?」

 

天狗A「お前ら…俺の能力を知ってるか?」

 

椛「え、A、一体何を…」

 

創造者「何でそこまで自信あるのかはわかりませんが1番最初に殺されたいのは貴方らしいですねぇ…」

 

天狗A「残念だがそれはできなくなる。俺の能力でお前らはスペカを使う事が出来なくなる」

 

レミリア(?!急に運命が変わった?!いやでもこれは…)

 

創造者「ふん、それはどうでしょねえ!!全員まとめて消し飛びなさい!!核符『消滅粒子砲』…?! 何故だ、何故スペカが発動できない?!」

 

天狗A「能力発動…!『言霊を影響させる程度の能力』。この能力は妖力が全くの0の時にしか発動できない」

 

創造者「言霊を影響だと?!」

 

天狗B「バカヤロォ!!発動しちまったらもう戻れねぇじゃねぇか!!」

 

BはAに叫ぶがAはそれを無視する。

 

天狗A「さぁ…拳や剣で語り合おうや!!」ダッ

 

天狗Aは破壊者に向けて走り出し、剣を構えた。

 

破壊者「くっ…!」

 

天狗A「うおおお!!!」ヒュッ

 

創造者「させません!!」ガキンッ

 

創造者はAの剣を指の爪で受け止める。

 

天狗A「何?!」

 

天狗B「させねぇぞぉぉ!!」ヒュッ

 

天狗C「ホワタァッ!!」ドゴッ

 

創造者「ぐっ!?」

 

破壊者「体勢を整えれたからもう大丈夫ですよ。創造者さんはこの能力を何とかしてください」

 

創造者「わ、わかりました」サッ

 

天狗B「次はお前だぁ!!」

 

破壊者「遅い!」ズドド

 

破壊者はBの攻撃を躱し、連続で腹に膝蹴りや肘打ち、体当たりなど連撃を入れる。

 

天狗B「ぐほっ?!」

 

天狗C「B!これ以上はさせねぇぞ、ホワタァッ!!」ヒュッ

 

破壊者「弱い!!」ズガン

 

Cの頭に強烈な膝蹴りをしてから、体を回転させさらに回し蹴りを顔にヒットさせる。Cはその場に倒れる。

 

天狗A「居合切り!!」ズバァン

 

破壊者「ぐっ…!確かにこいつ等より強いが…まだ威力が足りん」ヒュッ

 

天狗A「あっ!」パンッ

 

破壊者はAの持っている剣を奪い、そして――

 

天狗A「ぐあっ!」ドスッ

 

Aは心臓を貫かれた。そして刺さった剣を無理矢理薙ぎ払い、天狗Aの体の半分を切り裂く。

 

破壊者「あぁ…温かい。やはり血は良い…!」

 

椛「え、Aーーーッ!!!貴様、よくもっ!!」ヒュッ

 

椛は高速の斬撃を破壊者にいれる。

 

破壊者「ぐあああ?!」ザシュッ

 

その時、スペカの効果が切れたらしく力が戻ってくる。

 

椛「はああ!」ザンッ

 

破壊者「あ…が…?!」

 

創造者「すいません、待たせてしまいました。今言霊を無力化させます!」パァン

 

創造者は破壊者に手をかざし、何かをした。すると破壊者の切り傷はどんどん治っていった。

 

破壊者「全く…危うく死ぬ所でしたよ。まぁでもここから一気に逆転させましょう」

 

創造者「そうですね。創造『震空棘樹木』」ズズズ

 

創造者がスペカを発動すると、地面から勢いよく木の枝や根が突き出てきた。そして辺りは忽ち針地獄と化した。

だが、全員刺さる前に上空へと避難した。だが先程の天狗達は倒れたままでそのまま無残な姿へと変わってしまった。

 

破壊者「空が安全だとは限りませんよ…!瞬符『嘆きの昊』」ズドドド

 

上空へ逃げたはいいが次々と繰り出されるスペカに紫達は防戦一方になっていた。

 

紫(くっ…攻撃する隙がない…)

 

レミリア「咲夜、何とかしなさい」

 

咲夜「畏まりました。奇術『幻惑ミスディレクション』」

 

咲夜がスペルを発動した瞬間、いきなりナイフが現れ、破壊者達に刺さったり弾幕とぶつかって爆発したりした。

 

紫「(チャンス!)今よ、全員スペカを発動し2人を倒しなさい!!奥義『弾幕結界』」パァン

 

その場にいる全員が破壊者達に向けて容赦なく弾幕やスペカを打ち込んでゆく。そして煙が晴れると2人が倒れているのが分かった。

 

紫「倒した…わね?」

 

永琳が近くへ行き、確認するが生きてはいなかった。

 

紫「少し時間が大幅にずれてしまったけど優を…」ザクッ

 

全員『?!』

 

紫が皆に伝えようとした時、紫から手が貫いて出てきた。だんだん紫の服は紅く染まっていく。

 

破壊者「まさか、あの程度で終わりだと思われたくありませんね…」ズブブ

 

紫「な、何故生きているの…?」ガフッ

 

破壊者「創造者は何でも創造できるんだ。いざとなれば人もね」

 

創造者「八雲紫。貴女は此処でリタイアです」キュィィン

 

創造者は紫に向けて霊力を圧縮した、高圧エネルギー砲を放とうとしていた。

 

藍「ゆ、紫様を離せ!!!」バッ

 

破壊者「ここにいる全員動くな…!」ギン

 

破壊者は創造者以外の人を睨みつけただけで全員動けなくなった。

 

霊夢「くっ…!紫っ!!」ググッ

 

破壊者「ほう、力ずくでか…だがもう遅い。やれ創造者」

 

紫「ら、藍!幻想郷を頼んだわよ!!」

 

藍「ゆ、紫様ぁぁ!!」

 

創造者「発射!!」ズガンッ

 

創造者から紫に向けて勢いよくエネルギー砲を放たれた――が紫に被弾する事はなかった。

 

 

炎符『業火の槍』ゴオオッ

 

 

『ズドォォン!!』

 

 

紫「え…」

 

突然下から飛び出してきた炎の槍がエネルギー砲を相殺したのだった。

 

藍「こ、この技は…」

 

霊夢「ま、優ッ!」

 

霊夢をはじめるその場に居る者が同じ方向を見る。

 

優「…破壊者ァ…!!」

 

何と下には地底にいた筈の優がいた。

 

破壊者「…!貴様っ!!」

 

優「【俺から半径100mは俺の範囲だ】、空間移動」キュイン

 

優は空で動けなくなっている皆を一気に空間転移で自分の元へ移動させる。

 

優「たとえ裏切られたとしても…俺は知り合いを見捨てる何て事はできないな!!破壊者、俺はお前を倒して親の仇をとってやる…!!」

 

 

こうして優と破壊者の戦いが今、始まる―――

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は優が最後にいい感じに出てきて終わりましたね。次回を書くのが楽しみです。紫さんは大丈夫なのだろうか…貫かれた場所にもよるな…
クイズの事ですけど、発表は次回でしたいと思います。記入してくれた答えはしっかりと見させてもらっているので返信が無くてもご安心を。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

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