中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
霊夢が3日前の事を思い出している時に新聞が届いた
 ↓
報酬を狙った妖怪達が優の前に立ちはばかる
 ↓
だがそれを滅鬼が助けた(今ココ!)



#78 奇襲!!背後から迫り来る者

優「滅鬼…ゴメン、みっともない所を見せちゃったね」

 

滅鬼「何言ってんだ、別にいいんだよ。それよりお前、腹空いてねぇか?」

 

優「あ…多分だけどこの6日間何も食べていないや…」

 

滅鬼「6日間?!よし、そしたらまず腹ごしらえだ!俺一押しの店に連れてってやるよ」

 

滅鬼はそう言って俺の手を引っ張り、ある店の前まで移動した。外見を見た限り居酒屋らしい。

 

滅鬼「この居酒屋は安くてうまいんだ。さ、入るぞ」ガララ

 

優「あ、ちょっと待って!」

 

優は滅鬼に続いて入り、久しぶりの料理を口に運ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

~地上【人里近くの平地】~

紫「集まってくれて有難う感謝するわ」

 

レミリア「何言っているのよ、集めさせたんでしょ?スキマを使って」

 

紫「まぁまぁ、そんなに怒らないで。今回集まってもらった理由は『佐藤優の殺害』。それが目的よ」

 

魔理沙「優を殺すなら幽々子の能力でやった方がいいんじゃないのか?」

 

紫「私も最初はそう考えたんだけど…」

 

幽々子「嫌よ~、料理を作ってくれた人にそんな事はできないわよ~!」

 

紫「あんな感じなのよ…」

 

神奈子「私は殺害となるとあんまり気は乗らないな」

 

紫「優の能力は幻想郷を滅ぼせる。そんなのを放っておく訳にはいかないわ。と言う事でこれはほぼ強制ね」

 

永琳「紫、貴女のスキマを使ったら何とかなるのじゃないかしら?」

 

紫「前に一度スキマのリボンを掴んで落ちる寸前に脱出しているわ。だからもう一度やっても防がれてしまうでしょうね」

 

萃香「ん~私はこの状況をよく呑み込めていないけど優は凄いって事がわかるね。しかし…こんな風に幻想郷全勢力で戦うなんて久しぶりだね」

 

紫「そうね…。これから藍に作戦を伝えてもらうわ!藍、お願い」

 

藍「わかりました。これから作戦を伝える。優は今地底にいる。そしておそらく地底の連中は優をかばう可能性がある。と言う事は地底の住民との戦闘へと発展する可能性がある。そこから考えた作戦がただ単に纏まって大勢で行くんだ。その方が一番簡単な作戦で成功率が高いだろうと判断した」

 

紫「日時は今日の日付が変わる頃、地底の入口にて各自待機し集まったら突撃。それで行くわよ」

 

大天狗「皆の者!この話通りに日付が変わる頃までに準備をし向かえよ!」

 

天狗達「ハッ!」

 

地上の幻想郷連合軍がとうとう活発に動き出したのであった。

 

 

 

 

 

 

~地底~

 

優「…」プルプル

 

俺は今、『修羅場』というものに巻き込まれているでしょう。それは―――

 

『ズガン、ガラン、ドゴン、ガッタン!!』

 

優「何で店内で戦闘しちゃっているんですかー?!」

 

先程まで料理を味わっていたはずなのに、いつの間にか大乱闘になってしまっていた。

その騒ぎを聞きつけたのかどんどん妖怪が店へと集まってくる。

 

妖怪「何だ何だ喧嘩か?」

 

妖怪「こりゃあいつもより凄いな…ん?」

 

優「ん?」

 

何か妖怪と目が合った。すると妖怪は俺に指をさして叫んだ。

 

妖怪「お前、新聞に載っていた奴じゃねぇか?!!」

 

妖怪達「は?」

 

優「ん゙?!」

 

店内で暴れていた妖怪達もピタッと止まり、全員が俺の方を見る。これはヤヴァイ。

 

滅鬼「あ、ヤベ!優、逃げろ!さすがにこの数は俺でも止められねぇ!早く逃げろ!」

 

優「わ、わかった!」ダッ

 

俺は滅鬼に言われた通り店を出て逃げ出す。それに伴い、妖怪達が俺を追いかけてくる。

 

優「ああああ?!」ダダダダ

 

妖怪達「待てぇぇぇ!!」ドドドド

 

優「ヒィィ?!(絶対に捕まったらダメだ!)…イテッ!」ドンッ

 

俺は何かにぶつかり、その場に跳ね返される。

 

妖怪達「あ…」サァァ

 

妖怪達は俺のぶつかったものを見て青くなる。何だろうと思い前を向いてみるとあの人がいた。

 

勇義「ん?あっ優じゃないか!」

 

目の前には何故か所々に包帯が巻かれている勇義がいた。

 

優「や、その…これは…」サァァ

 

勇義「ん~…うん!お前が本物だな!」ペタペタ

 

勇義は俺の体を触って言う。

 

優「え…本物って…」

 

勇義「いやなに、3日前ぐらいか?そのぐらいにお前の偽物がやってきてよ、最初は本人だと思ったんだが拳を交えてコイツは違うって本能的に分かったんだ」

 

優「え…じゃあその傷は…」

 

勇義「ん?これはその時の傷だぞ?別に大した事ないんだがパルスィが治療、治療ってうるさかったんだ。別に大した事じゃないのにな!」

 

ヤマメ「いやいや、あれは放っておいたらダメなやつでしょ…思いっきり血がドバドバ出てて大した事がないっていうのは流石に無理があるよ。そして、ヤッホー優!」

 

キスメ「~っ!」

 

優「あ、どうもです。ヤマメさん、キスメさん」

 

勇義「あ~わかったわかった!話は変えて…優、私と戦ってくれないか?」

 

優「え…戦うのはちょっと…」

 

勇義「もし戦ってくれて私に勝ったらお前の言う事1つ何でも聞いてやる。それでどうだい?」

 

優「…~っっ!わかりました。一発勝負でいいですか?」

 

勇義「ああ、それでいいよ。で、どんな勝負だい?酒飲み対決かい?それとも殴り合いかい?」

 

優「そういうのじゃ俺は勝てませんよ…じゃあ―――にしましょう!」

 

勇義「それはどんな感じに戦うんだい?」

 

優「その名の通りですよ。普通のじゃつまらないと思うのでルールをちょっと変えて、殴るかビンダかチョップにしましょう」

 

勇義「おっ!それなら面白そうだな!いいぞ早速やろうじゃないか!」

 

優「ヤマメさん、『せーのっ』て言ってもらえませんか?俺達はそれに合わせてやるんで」

 

ヤマメ「わかったよ。準備はい~い?…せーのっ!」

 

優・勇義「俺は(私は)…これだぁぁぁ!!」ヒュッ

 

いきなり行われた勝負。果たして、その結末とは?!

 

 

 

 

 

~地上(日付が変わる頃)~

 

紫「全員集まったわね」

 

魔理沙「覚悟してきてもやっぱり躊躇っちまうな…」

 

早苗「それは私もですよう…せっかくいい友達ができたのに…」

 

永琳「怪我をしたら言いなさい、治療してあげるから」

 

咲夜「お嬢様、やはり躊躇ってしまいますか?」

 

レミリア「一度働かせた事もあったし部屋へ連れて行ってもらった事があったからどうしてもね…」

 

咲夜「え゙?!(部屋に行かせてもらった?!つまり優がお嬢様を抱えた?!羨ましい…!!)」タラー

 

咲夜は鼻から赤い忠誠心を垂らす。

 

美鈴「あはは…(咲夜さんこんな時でも変わらないなぁ…)」

 

神奈子「諏訪子、何か変な感じしないかい?」

 

諏訪子「神奈子も?私もだよ。なんか恐怖を感じる前兆みたいな感じだね…」

 

輝夜「うぅ~疲れた~えーりん、私は帰っているわね~」

 

永琳「姫様、もうちょっと我慢する癖をつけてください」

 

輝夜「ぶー… ?!永琳何か来るわ!構えて!」

 

永琳「姫様?」

 

輝夜は何かを察知して戦う姿勢に切り替える。

 

藍「…?!紫様、何かがものすごい高速でこちらに向かってきます!」

 

紫「わかっているわよ…!こんなにいっぱい霊力を駄々漏らしにしていたら誰でもわかるわよ」

 

ここにいる全員が何かを感じ取り、戦闘態勢へ切り替わる。そしてこっちに向かって来ている何かが2つ見えた。だが、紫は直ぐに思い出す。その何かが何なのか。

 

紫「破壊者、創造者…!!」

 

 

創造者「おやおや1つにまとまっていてくれるとは…」

 

破壊者「その方が楽だからいいですよ。さぁはじめましょう――最高の祭りを!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は色々ありましたね。勝負とか殺害計画とか… その事で今回、勇義と優の勝負の所で戦う種目が何かわかりませんでしたよね?ですので今回はそれをどんな種目で勝負したのかをクイズで出したいと思います。
さすがにノーヒントは難しいと思いますんでヒントを出します。
ヒントは…3つの攻撃方法があり、攻撃の相性で勝ちます。まー…『あいこ』って言うのもありますね。
それでは今回はここまでにしたいと思います。もしクイズに参加したら貴方の名前が出てくるかも。
次回もゆっくりしていってね!

(クイズの答案は活動報告の方で作りましたので記入してください)

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