天子と戦闘し、変な感じで終わった
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人里へ行くと何故か敵対視され、そして逃げた(今ココ!)
優「はぁ、はぁ…焦っていたから飛ぶこと考えていなかった…」
俺は今、全速力で人里から逃げて来た。だっていきなり妹紅が火を放ってくるのだから。
優(これじゃあ人里には行けないな…仕方ない、永遠亭に行ってこの傷痕を研究してもらおうかな…)
俺は椛に切られたりした傷が何故消えないのかを解明させる為に永遠亭へと向かった。
青年移動中…
優「おいおいどう言う事だよ…」
永遠亭に着くと俺は目を再び丸くする。何と、永遠亭の敷地や建物が酷い有様になっているのだ。塀は崩れ、壁には穴が開いており、地面には激しい凹凸があった。
優「え、永琳さん達は大丈夫なのか?!」ダッ
俺が建物へ走った時、目の前に弾幕が横切る。
優「うおっ、熱っ?!か、かすった…弾幕撃ったのは誰だ?」
俺は弾幕が飛んで来た方向を見ると鈴仙がいた。
鈴仙「何を…しに来たの?」
優「れ、鈴仙さん?何故俺に発砲する構えを取っているのでしょうか?」
鈴仙「…何で来るのよ…!」
優「え…」
鈴仙はそう言い放ち、目から涙を流す。
鈴仙「貴方の所為でてゐが今寝込んでいるのよ?!挙句の果てには永遠亭で大暴れして…!!出て行って!」
優「れ、鈴仙さん…俺は何も―」
鈴仙「ここは貴方が来てもいい場所じゃないわ!だから出てってよ!」ズガンッ
鈴仙は俺に向け弾丸を放つ。その弾丸は俺の頬に掠り、掠った所から血が滲んでくる。
優「…っ!!クソッ!」
俺は引き返す事しかできず、そのまま永遠亭を去った。
優「そ、そうだ霖之助さんの所へ行こう…!そしたら話もできるかもしれない」
俺は頭の中に浮かんだ予想が受け入れられず、否定する為に香霖堂へと向かった。だが、現実は非情だった。
優「霖之助さーん、いい商品ありますか?…?!」ガチャ
俺は香霖堂に入ると一瞬目の前で何がいたかを認識できなかった。
優「り、霖之助さん、アリスさん、魔理沙…どうしたんだよその傷…」
香霖堂には魔理沙、アリス、霖之助がいたが三人共体に包帯が巻かれており傷だらけだった。俺は恐る恐る傷の事について聞く。
アリス「ま、優さん?!」
霖之助「な、何故ここに?!」
魔理沙「アリス、霖之助、どけ!恋符『マスタースパーク』」ゴゴゴゴ
優「?!ぐっ…!!」ズニュゥゥン
魔理沙は直ぐに俺に向けてマスパを放ってきた。俺は木刀で吸収し、対抗する。
優「な、何をす…」
アリス「くらいなさいっ!」ギュン
アリスは俺に向けて人形を放つ。人形は一直線に俺の方へやって来た。俺は人形を手で受け止める。
優「や、やめてください、お願いします!…ん?!」
俺は人形から聞こえるチッチッチッチと言う音に違和感を感じ、直ぐに外へ投げ飛ばす。すると人形が爆発したのだ。
優「い、嫌だ…!こんなの嘘だ!魔理沙、アリスさん、霖之助さん俺は…」
魔理沙「魔符『スターダストレヴァリエ』」バラララ
魔理沙は次々と星の弾幕を放つ。俺はそれに対応できず、被弾する。
優「ぐああ?!」ズザザ
魔理沙「すまん霖之助、ちと壁を壊しちゃったぜ」
霖之助「いや、大丈夫だ。お蔭で助かったのだからね」
優「こ、此処もかよ…!!クソッ、クソッ、何なんだよ一体!!」ダッ
俺はまたその場から逃げたした。今度はアリスと魔理沙が追ってくるので能力を使って逃げた。
その後、妖怪の山、紅魔館にも行ったが弾幕の嵐で、妖怪の山については神奈子さん達と大勢の天狗が同時に襲い掛かって来た。そして俺はこれらの事でこう予想する。俺の偽物いる、と。
そして俺は博麗神社に最後の望みをかけて向かった。俺はこれまでに知り合いと言う知り合いから否定され、もう心が完全に脆かった。
優(た、頼む、せめて霊夢だけでも…!)
俺は階段を上りきると、待っていたのは絶望しかなかった。
優「嘘…だろ?なぁ霊夢、紫さん、藍さん、妖夢さん、幽々子さん…」
博麗神社の本堂には紫、藍、妖夢、幽々子、霊夢がそれぞれ戦闘の体勢となり構えていた。
霊夢「…」
妖夢「貴方の事は良き好敵手だと私は思いましたがどうやら勘違いだったようですね」
幽々子「貴方の料理の腕をなくしてしまうのは悲しいわ~…」
紫「悪いのだけれど貴方を幻想郷の脅威とみなし、処分させてもらうわ」
藍「お前はいいやつだと思っていたんだが残念だ…だがこれで最後だ。佐藤優」
優「は、はは…これは夢だ。そう、夢なんだ…これは現実じゃない…早く目を覚ませよ俺…」ガクッ
俺はその場に膝を落とす。そして夢だと言い聞かせ現実から逃げる。
霊夢「…?!」
優「そうか…そうか!これは夢だ!ならこれで目が覚めるはずだよな!」ザクッ
俺はそう大きく叫び、装備している逆刃刀を抜き、気が狂ったのか自分の腹に突き刺した。
紫・霊夢・藍・幽々子・妖夢「?!」
優「ああああ?!痛い痛い?!早く覚めろよぉぉ!!?」
俺は心の中で理解した。腹に刀をさしても何も変わらないと言う事はつまり現実だと言う事に。同時に孤独と言う事に。そしてその孤独は俺に新たな力を与えた。
藍「何をする気だ!」ピュン
妖夢「動くな!!」ザンッ
藍は弾幕を、妖夢は斬撃を放った。すると…
『ピキーン!!』
突然、俺の前に透明のバリアがあるかのように弾幕と斬撃が空中で何かにぶつかり、その弾幕が当たった所からオレンジ色の波紋が出てきた。
優(…そうか。今までが幸せすぎたのか…考えてみれば俺は一時期独りだったじゃないか…)ズポッ
俺は刀を腹から抜き、立ち上がる。紫達は警戒して構える。
優「すいません。俺、勘違いしていました。このまま俺が幸せのままっておかしかったですよね。これからは俺幻想郷のどこかで潜んでいますから」
紫「待ちなさい!」
優「空間移動」パッ
俺は能力を使い、一瞬で移動する。自分の空間の範囲を指定しないでも関わらずに。
紫「くっ、まずい…!」
霊夢「う、うぁぁ…優ぅぅ~ヒック エッグ」
霊夢はその場で蹲り先程まで堪えていた感情が溢れ出す。
優「ふぅ…これからどうしようか…」
俺は今、これから何をするか考えながら森の中を歩く。
優「ああ、地底へ行こうかな…そしたら静かにひっそりとすごせるかな?」
俺は地底へ行くと言う方法を発案し、早速行動に移った。
紫「射命丸文、ちょっといいかしら?」フォン
文「何ですか?」
紫「佐藤優の事についてよ」
文「!帰ってください…」
紫「いいえ、それはできないわ。それにこれは幻想郷の為だから強制的にやってもらうわ」
文「…」
紫「新聞の内容については『佐藤優の捕獲』よ。それと『佐藤優の殺害』もお願いね。これは人里に配らない事。今回はその新聞を地底にも配る事。いいわね」
文「わかり…ました…」
紫「そう、今週の中で発行しておいてね」フォン
文「仕方…ないですよね…優さんはそれほどの事をしてしまいましたし」
文は机に向かい、新聞を作り始めた。
優「あ、腹から出てた血が止まってる…自然治癒能力も上がっているのかな…」
俺はゆっくりと歩き、地底へと向かっている。珍しく妖怪と一回も遭遇していない。
優「幸せではなくてもせめて親の仇を取りたいな…でも大丈夫か。必ずこの近くで会うだろう、運命だと俺は思うから」
俺は地底へと続く洞窟に着き、そしてそのまま洞窟の奥へと消えて行った。
妖怪「?なんだ、人間かアレ?」
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
はい…76話、終了しました。…優が帰ってくると周りの人達、景色は変化し、敵対するようになっていた。優が寝ていた6日間に何があったのでしょうか…
それでは今回は短いですがここまでにしたいと思います。次回、視点がちょっと変わります。
次回もゆっくりしていってね!